JP3263966B2 - 自動演奏機能を有する電子楽器 - Google Patents

自動演奏機能を有する電子楽器

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JP3263966B2
JP3263966B2 JP01948692A JP1948692A JP3263966B2 JP 3263966 B2 JP3263966 B2 JP 3263966B2 JP 01948692 A JP01948692 A JP 01948692A JP 1948692 A JP1948692 A JP 1948692A JP 3263966 B2 JP3263966 B2 JP 3263966B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に関し、特に自
動演奏機能を有する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器は、電子的に楽音信号を形成す
るため、メモリを有しているものが多い。メモリに一連
の楽音データを記憶させ、再生させると自動演奏を行な
う ことができる。自動演奏は、通常設定した所定の速
度で行なわれる。
【0003】ところで、電子楽器の多くは鍵盤型演奏操
作子を有する。鍵盤の各鍵を押圧することにより、音高
を示すキーナンバ、押鍵速度を示すイニシャルタッチ信
号、押鍵後の押圧力を示すアフタタッチ信号等が得ら
れ、各種楽音信号の制御に利用される。
【0004】鍵盤型電子楽器において、鍵盤を操作する
ことにより、擦弦楽器や打楽器などの演奏を行なうこと
もできる。しかしながら、鍵盤型演奏操作子は、鍵盤型
楽器の演奏形態に適しているが、他の演奏形態を採用す
る楽器の演奏に極めて適しているとはいえない。
【0005】たとえば、打楽器の演奏を行なうには、鍵
盤型演奏操作子よりも叩く動作に適したパッド型演奏操
作子が適している。しかし、パッドのみを備えた電子楽
器を作成すると、実現できる演奏形態は限られたものに
なってしまう。
【0006】そこで、本出願人はパッド型演奏操作子と
共に多数のスイッチを平行に並設した並設スイッチ型演
奏操作子を設けた電子楽器を提案した。これら多数のス
イッチを種々の形態で利用することにより多様な演奏が
実現可能となる。
【0007】ところで、演奏速度を任意に変化させなが
ら演奏を再生させたい場合がある。このような再生を行
なうものとして、スクラッチレコードのようなものが知
られている。また、メモリに記憶した楽音データをダイ
ヤルでアドレス指定しつつ、再生するものも知られてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】パネル上に多数のスイ
ッチを並設した並設スイッチ型電子楽器において、任意
に再生速度を制御しつつ自動演奏を行なうものは知られ
ていない。スクラッチレコードやダイヤルによるメモリ
アドレスの指定等の方式を採用しようとすると、特別の
機構が必要となる。本発明の目的は、特別の機構を設け
ることなく、再生速度を任意に制御しつつ自動演奏を行
なうことのできる電子楽器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 本発明の一観点によれ
ば、自動演奏機能を有する電子楽器は、一連の自動演奏
用楽音データを記憶する自動演奏メモリと、並設された
多数のスイッチ手段を有する演奏操作子と、前記多数の
スイッチ手段の併設方向に連続してスイッチを操作した
ときの操作方向及び操作速度を検出する検出手段と、前
記検出した操作方向に応じて、前記自動演奏メモリの読
み出し方向を任意に制御するための第1の制御信号を発
生する第1の制御信号発生手段と、前記検出した操作速
度に応じて、前記自動演奏メモリの読み出し速度を任意
に制御するための第2の制御信号を発生する第2の制御
信号発生手段と、前記第1の制御信号と前記第2の制御
信号との少なくとも一方に基づき前記自動演奏メモリの
読み出しを制御する読出制御手段とを有する。
【0010】
【作用】多数のスイッチ手段を連続的に演奏操作する
と、対応した多数の検出信号が得られる。第1のモード
では、この検出信号によって演奏を行なうことができ
る。第2のモードでは、この検出信号によって自動演奏
メモリの読み出しを制御することにより、自動演奏の速
度を任意に制御することができる。
【0011】なお、この演奏操作子は、スクレーパ、鍵
盤等なんでもよい。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の実施例による電子楽器を示
す。図1(A)は、電子楽器のハードウエア構成を示
し、図1(B)は、電子楽器の平面構成を示す。
【0013】図1(A)において、パッドスイッチ群1
1は、多数のパッドスイッチ13を含み、スティック等
の演奏操作子で各パッドを叩くことにより、対応する打
楽器の楽音等が発音する。スクレーパスイッチ群12
は、多数のスイッチ14が並設された演奏操作子であ
り、スティック等の演奏操作子でひと掻きすることによ
り、多数のスイッチを短時間に順次指定することができ
る。
【0014】電子楽器の平面構成は、たとえば図1
(B)に示すようになっており、表面パネルの主要部に
たとえば8個のパッド13が配置されている。パッド1
3の下方には、スクレーパ12が配置され、スクレーパ
12内には多数のスイッチ14が平行に並設されてい
る。たとえば、16個のスイッチ14がスクレーパスイ
ッチ群12内に並設されている。
【0015】演奏者は、たとえばスティック等を手に持
ち、所望のパッド13を叩いて演奏し、適宜スティック
等でスクレーパ12のスイッチ14をこすって演奏する
ことにより、付加的楽音を発生させることができる。
【0016】図1(A)に戻って、サンプリング/半自
動伴奏(SMP/ACM)モード切換スイッチ15は、
スクレーパ12を演奏用に用いるモードか、半自動伴奏
のテンポ設定に用いるモードかを選択するためのスイッ
チである。
【0017】スクレーパアサインスイッチ16は、スク
レーパ12の機能を選択するためのスイッチである。ス
クレーパは種々の楽音発生のための演奏操作子としての
用法、半自動伴奏のテンポ設定手段としての用法等様々
な使用方法がある。スクレーパアサインスイッチ16
は、本構成においては、スクレーパを演奏操作子として
用いる時、その発生する音色を選択するためのスイッチ
である。
【0018】その他スイッチ群17は、音色選択スイッ
チ、伴奏開始スイッチ、自動演奏スイッチ等の種々の機
能を実現するためのスイッチを含む。表示器18は、た
とえば7セグメントの液晶表示器を2個備えた表示器で
あり、音色選択、スクレーパ機能選択等の時に選択して
いる対象を表示する。また、自動伴奏を行なう時は、現
在何小節目の何拍目を演奏しているか等の情報を表示す
る。
【0019】以上説明した機能素子群は、バス20にそ
れぞれ接続されてデータの入出力を行なう。バス20に
は、マイクロコンピュータ21のCPU22、ROM2
3、RAM24も接続されている。CPU22は、RO
M23に記憶されたプログラムにしたがって楽音信号発
生処理を行なう。RAM24は、楽音発生処理の中間段
階において生じるデータ等を一時記憶するレジスタ等を
内蔵する。
【0020】テーブル26は、スクレーパアサインスイ
ッチ16によってスクレーパ12に割り当てる複数の音
色モードを記憶するアサインテーブルTBLASSであ
り、このテーブルを用いることにより、スクレーパ12
の各スイッチ14には所定の楽音が割り当てられる。
【0021】自動伴奏メモリ27は、自動伴奏用の楽音
データを記憶するメモリである。たとえば、オートリズ
ム用データ、オートベース用データ、オートコード用デ
ータを記憶する。さらに、メロディ用データを記憶して
もよい。本構成では以下に説明するように自動伴奏用デ
ータを手入力によるテンポで半自動演奏させることがで
きる。
【0022】楽音形成手段29は、音源28を含み、バ
ス20から供給される楽音形成パラメータに基づき、楽
音信号を発生させる。楽音形成手段29の発生する楽音
信号は、デジタル・アナログ変換器36によってアナロ
グ信号に変換され、アンプ37を介してスピーカ38に
供給されて可聴楽音を発生させる。
【0023】図1(B)に示す平面構成において、スピ
ーカ38は電子楽器本体の左右両端に配置されており、
スクレーパ12下方には、表示器18や各種スイッチ1
5、16、17が配置されている。
【0024】図1に示すような構成を有する電子楽器の
楽音発生処理を以下に説明する。図1に示す電子楽器に
おいて行なわれる楽音発生制御フローのメインルーチン
を図2に示す。メインルーチンのフローがスタートする
と、ステップM1において、各種レジスタ等の初期設定
が行なわれる。このステップを行なうことにより、電子
楽器は演奏操作可能な状態となる。
【0025】次にステップM2において、電子楽器のキ
ースキャンが行なわれる。なお、ここでキーは、各パッ
ドおよび各スクレーパのスイッチを含み、さらに、スク
レーパアサインスイッチ16、パッドアサインスイッチ
等のその他スイッチ群17等の各種スイッチの検出も含
む。ここで、各スクレーパのスイッチには、操作者から
向かって左から順に0、1、…、15のキーナンバKN
oがアサインされる。
【0026】ステップM3において、パッドアサインオ
ンイベントの処理が行なわれ、パッドアサインボタン1
6が操作された時は、対応するパッド機能を指定する処
理が行なわれる。
【0027】続いてステップM4において、パッド操作
処理が行なわれる。すなわち、パッド12が演奏操作さ
れた時は、対応する楽音を発生させる。たとえば、ある
モードにおいては各パッドにバスドラムBDがピッチ
(音高)をCDEFGABCと変化させて割り当てられ
る。スティックで所望のパッドを叩くことにより、所望
ピッチのバスドラムが発音する。
【0028】ステップM5においては、スクレーパアサ
インオンイベントの処理が行なわれる。すなわち、スク
レーパアサインスイッチ17が操作された時は、その操
作に対応してスクレーパの機能を設定する。
【0029】ステップM6においては、スクレーパ操作
の処理が行なわれる。すなわち、スクレーパアサインオ
ンイベント処理で設定された機能に基づき、スクレーパ
操作に応じた楽音発生ないし楽音修飾が行なわれる。
【0030】ステップM7においては、自動伴奏用デー
タの書き込みや編集の処理が行なわれる。たとえば、オ
ートリズム用データ、オートベース用データは、各小節
ごとに96等分されたタイマクロックTCL毎に設定さ
れる。テンキーでタイマクロックTCLの数値を指定
し、さらにテンキーで音色等を設定する。オートコード
は、小節数BARと拍数BT、コードの根音、コードの
タイプ等を順次入力して設定する。
【0031】ステップM8においては、音色設定、モー
ド切換、自動伴奏等のその他の処理が行なわれる。図3
は、スクレーパアサインスイッチを用いたスクレーパ機
能の設定を示す。
【0032】図3(A)は、スクレーパアサインオンイ
ベントフローチャートを示す。処理がスタートすると、
ステップSA1において、スクレーパアサインオンイベ
ントがあるか否かが判定される。スクレーパアサインス
イッチが操作された時は、オンイベントが生じ、Yの矢
印に従ってステップSA2に進む。スクレーパアサイン
スイッチが操作されていない間は、オンイベントはな
く、Nの矢印に従って直ちにリターンする。
【0033】ステップSA2においては、フラグSCR
ASSが1か否かが判定される。最初にスクレーパアサ
インスイッチを操作した時は、フラグSCRASSは0
のため、Nの矢印に従ってステップSA3に進み、フラ
グSCRASSに1を設定する。
【0034】スクレーパアサインスイッチ16を2回以
上操作した時は、フラグSCRASSは1になっている
ため、Yの矢印に従ってステップSA4に進む。ステッ
プSA4においては、レジスタXの内容を1インクリメ
ントし、レジスタXの内容に対応するスクレーパアサイ
ンメモリの内容を読み出す。ここで、Xを1インクリメ
ントした後、レジスタXの内容が所定値(本実施例にお
いては16)以上である場合には、Xに0を入れる。ス
テップSA3、SA4に続いて、ステップSA5が行な
われ、現在アサインされている音色名が表示器に表示さ
れる。
【0035】図3(B)は、スクレーパアサインメモリ
の内容を示す。Xは、スクレーパアサインモードを指定
する変数を示す。nはスクレーパの各スイッチを表す。
TBLASS(X、KNo)は、音色Xでスクレーパの
KNo番目のスイッチにアサインされた音色を示す。本
構成においては、Xは0〜15の数をとる。各Xには、
図示のような音色がアサインされている。
【0036】X=0のバスドラムにおいては、スクレー
パ12の各スイッチ14に同一のバスドラムBDがアサ
インされる。同様、X=1のタムタムにおいては、スク
レーパの各スイッチに同一のタムタムTOMがアサイン
される。X=2のコンガ、X=3のボンゴIにおいて
も、スクレーパの各スイッチに同一のコンガまたはボン
ゴがアサインされる。
【0037】X=4のボンゴIIにおいては、スクレー
パの各接点にC1 〜B2 までの2オクターブのピッチに
対応するボンゴが半音毎に割り振られる。X=6のマリ
ンバにおいては、ボンゴIIと同様にC3 〜B4 までの
2オクターブ分のピッチに対応するマリンバ音が半音毎
に割り振られる。X=15のMIXにおいては、スクレ
ーパ12の各接点に各種音源の標準音がそれぞれ割り当
てられる。
【0038】なお、1つの演奏形態として、スクレーパ
のスイッチは、タイムインターバル信号を発生するため
にのみ用いられ、タイムインターバル信号によってパッ
ドで指定した楽音を修飾してもよい。
【0039】たとえば、パッドにバスドラムに楽音のC
DEFGABCと割り当てられている場合、この演奏対
応ではスクレーパがないとバスドラム以外の音は発音で
きない。スクレーパが、たとえばハイハットシンバルH
Hにアサインされていると、バスドラムの演奏の節目に
スクレーパを操作することにより、ハイハットシンバル
の音が発音できる。
【0040】また、スクレーパがMIXにアサインにさ
れていると、バスドラムの演奏の節目にスクレーパをひ
と掻きすることにより、指定された全音源の楽音が微小
時間の間隔をおいて付加できる。この場合、効果音のよ
うな機能が発揮される。
【0041】図4は、サンプリング/半自動伴奏モード
選択スイッチのオンイベント処理ルーチンを示す。この
処理は、メインルーチンのその他処理M8に含まれる。
処理がスタートすると、ステップSA1において、サン
プリング/半自動伴奏(SMP/ACM)スイッチのオ
ンイベントがあるか否かが判断される。オンイベントが
あれば、Yの矢印に従ってステップSA2に進み、レジ
スタSMP/ACMの内容を反転させる。
【0042】SMP/ACMが0の時、サンプリング/
半自動伴奏モード選択スイッチ15をオンすると、1−
0=1が新たなSMP/ACMとして設定される。SM
P/ACMが1の時、サンプリング/半自動伴奏モード
選択スイッチ15をオンすると、1−1=0が新たなS
MP/ACMとして設定される。
【0043】なお、サンプリング/半自動伴奏モード選
択スイッチのオンイベントがない時は、ステップSA2
はバイパスされる。処理はその後リターンする。図5
は、メインルーチンのステップM6に示すスクレーパ操
作処理のルーチンを示すフローチャートである。フロー
チャートの説明をする前に、用いられるレジスタ類の簡
単な説明を行なう。これらのレジスタ類は、たとえばR
AM24に形成されている。
【0044】KEYBUF:スクレーパ中のオンされた
スイッチのキーナンバKNoを格納するレジスタであ
り、複数のスイッチが同時にオンされているときはそれ
ら全てのキーナンバKNoを記憶する。
【0045】LOCATE:今回オンしたスイッチの位
置を格納するレジスタである。位置は左から右に増大す
るキーナンバKNoで示される。 PLOCATE:前回オンしたスイッチの位置を格納す
るレジスタである。
【0046】SMP/ACM:スクレーパ12の各スイ
ッチに所定音色の楽音をアサインし、スティック等でス
クレーパを演奏操作することによって楽音をサンプリン
グする通常の演奏モードと、自動伴奏メモリ27に記憶
された楽音データをスクレーパ12においてスティック
等を滑らせることにより設定するテンポで読み出し、再
生させる半自動伴奏モード(ACM)を選択的に指定す
るためのフラグである。
【0047】フラグSMP/ACMが1の時は、半自動
伴奏モードを示し、フラグSMP/ACMが0の時は、
通常の演奏モードを示す。 K:発音させる楽音のパラメータを収納するレジスタで
ある。
【0048】スクレーパスイッチのイベントが検出され
ると、図5のスクレーパ操作処理がスタートする。イベ
ントが検出されない場合には、このルーチンはバイパス
される。まずステップSS1において、キースキャン中
に検出されたスクレーパのイベントがオンイベントであ
るか否かが判断される。スイッチオンのイベントであっ
た時は、Yの矢印にしたがってステップSS2に進み、
オンされたスイッチのキーナンバKNoをレジスタKE
YBUF(i)に取り込む。なお、スキャン時オンした
スイッチが複数個存在する時は、全てのキーナンバKN
oを取り込む。
【0049】スイッチオンのイベントでない時は、スイ
ッチオフのイベントであり、Nの矢印にしたがってステ
ップSS3に進み、オフされたスイッチに対応するキー
ナンバKNoが存在するキーバッファレジスタKEYB
UF(i)をクリアする。
【0050】次にステップSS4において、レジスタK
EYBUFにデータが1つだけ存在するか否かを判断す
る。本処理においては、スクレーパは横方向に滑らせる
演奏を基準としている。複数のスイッチが同時にオンさ
れている間は未だスイッチオンとは判断せず、スイッチ
が1つだけオンしている時にそのスイッチのオンを認め
ることとしている。オンされたスイッチが1つのみでな
い場合は、Nの矢印にしたがって直ちにリターンする。
【0051】1つだけのスイッチがオンしている時は、
Yの矢印に従ってステップSS5に進み、キーバッファ
KEYBUFの内容をレジスタLOCATEにコピーす
る。続いて、ステップSS6に進み、フラグSMP/A
CMが1か否かを判断する。フラグSMP/ACMが1
の時は、半自動伴奏モードが設定されているので、図6
に示す処理に進む。
【0052】SMP/ACMが0の時は、通常の演奏モ
ードである。この時は、Nの矢印にしたがってステップ
SS7に進み、スイッチオンされたスクレーパ12のス
イッチに対応して図3(B)に示すスクレーパアサイン
テーブルTBLASS(X、KNo)で指定された音
色、たとえばBDをレジスタKに格納する。
【0053】次に、ステップSS8に進み、レジスタK
に格納された楽音形成パラメータを楽音形成手段に送出
する。楽音形成手段はこの楽音形成パラメータの送達に
応じて対応する楽音を発生させる。2個以上のスクレー
パスッチが操作された時には、キーオン間のタイムイン
ターバルによって楽音形成パラメータを修正し、発生す
る楽音の修飾を行なう。
【0054】図6は、半自動伴奏モードが設定されてい
る場合に、図5のステップSS6に続いて行なわれる処
理を示す。ステップP11において、LOCATEの内
容が、PLOCATEの内容より大きいか否かが判断さ
れる。すなわち、現在スイッチオンされた位置LOCA
TEが前回のスイッチオンの位置PLOCATEよりも
右にあるか否かが判断される。今回のスイッチオンの方
が右側にあれば、Yの矢印にしたがってステップP12
に進み、方向フラグDIRに1を設定する。
【0055】今回のスイッチオンの位置LOCATE
が、前回のスイッチオンの位置PLOCATEよりも右
側でなければ、左向きと判断し、Nの矢印にしたがって
ステップP13に進み、方向フラグDIRに0を設定す
る。
【0056】次にステップP14に進み、右向き移動
(DIR=1)の時は、スクレーパにおける演奏操作に
より設定されるタイマクロックTCLが95に達したか
否かが判断される。左向き移動(DIR=0)の時は、
タイマクロックTCLは減少するので対応する数に達し
たか否かが判断される。
【0057】判断がイエスであれば、Yの矢印にしたが
ってステップP15に進み、方向フラグDIRが1か否
かを判断する。DIR=1であれば、Yの矢印に従って
ステップP16に進み、1小節内の位置を示すタイマク
ロックTCLに0を設定し、拍を示すレジスタBTに1
を設定し、小節数を示すレジスタBARを1歩進させ
る。
【0058】次にステップP17において、小節数を表
すレジスタBARが曲最後の小節に達したか否かを判断
する。曲最後の小節に達していれば、Yの矢印に従って
ステップP18に進み、BARに曲最後の小節位置を設
定する。
【0059】ステップP15において、DIR=1でな
い時は、ステップP19に進み、TCLに95を設定
し、BARを1デクリメントする。なお、拍数を示すB
Tは設定した小節内の拍数に応じて設定する。
【0060】次にステップP20において、小節数を表
すBARが0以下になったか否かを判断する。0以下に
なった時は、ステップP21に進み、BARに0を設定
する。
【0061】なお、ステップP14において、判断がノ
ーの時は、これらの処理はバイパスする。その後処理は
図7に示すフローに進む。また、ステップP17および
P20において判断がノーの時、すなわち曲の途中の時
は、Nの矢印にしたがって直ちに図7に示す処理に移
る。
【0062】図7において、AからステップR11に移
ると、その時の小節および拍を小節を表すレジスタBA
Rと拍を表すレジスタBTに基づいて表示器に表示す
る。たとえば、表示器に21と表示された時は、2小節
目の一拍目を示す。ここで、拍レジスタBTはTCLに
応じて設定され表示される。
【0063】次にステップR12に進み、小節内の時刻
を示すタイマクロックTCLの値および/または小節数
を表すBARの値によりタイミングを取り、リズム種類
とリズムモードに基づいてリズムパターンメモリの音源
データを順次読み出し、リズム音源システムに送出す
る。リズム音源システムはこれらのデータに基づきリズ
ム楽音を発生する。リズムの種類は、たとえばロック、
フォックストロット等の種類が用いられ、リズムモード
としてはノーマルとフィルインが用いられる。
【0064】次にステップR13に進み、オートベース
音の発音処理が行なわれる。タイマクロックTCLおよ
び/または小節数BARによってタイミングを取り、リ
ズム種類、リズムモードに基づいてオートベースパター
ンメモリの音高データを順次読み出し、音源システムに
送出する。音源システムはこれらの音高データに基づく
ベース音を発音させる。
【0065】なお、オートベースパターンメモリからの
読み出しタイミングは、メモリが有する音長データまた
はタイミングデータと現在のタイマクロックTCLの値
とが一致した時にオートベースパターンメモリのアドレ
スを歩進させることによって行なう。なお、TCLの代
わりにBARを用いてもよい。
【0066】次にステップR14に進み、コードメモリ
からのコード読み出しを行い、自動コード伴奏を行な
う。コード伴奏においては、一小節当たり96ものタイ
ミングは必要でないため、拍数を表すBTと小節数を表
すBARに基づいて制御を行なう。
【0067】BTおよびBARの値に基づいてコードメ
モリからコードシーケンスメモリの該当メモリCMEM
(ADR)のコードデータを読み出す。読み出しタイミ
ングは、メモリが有する音長データまたはタイミングデ
ータと現在のTCLの値とが一致した時に行い、その時
ADRを歩進させる。読み出したコードデータCMEM
(ADR)のキーオン/キーオフを楽音形成手段に送出
し、対応するコード音を発音/消音させる。
【0068】ここで、ステップR12、R13、R14
においては、小節数を表すレジスタBARの内容が曲の
最後、あるいは0である場合には、メモリに対応するデ
ータが記憶されていないので、楽音は発音されない。
【0069】ステップR12、R13、R14におい
て、伴奏処理を行なった後、ステップR15において方
向フラグDIRが1か否かを判断する。DIR=1であ
れば、Yの矢印に従ってステップR16に進み、タイマ
クロックDCLを6歩進させる。すなわち、スクレーパ
に16個のスイッチが存在する場合、1個のスイッチ当
たりTCLが6変化し、全体としてTCLは96変化す
る。したがって、スクレーパを端から端まで操作する
と、1小節分の伴奏が実行される。
【0070】なお、ステップR15において、DIR=
1でない時は、逆向きの演奏形態であるため、ステップ
R17でTCLを6減少させる。その後、ステップR1
8に進み、現在のスイッチオンの位置LOCATEを前
回スイッチオンの位置PLOCATEにコピーし、PL
OCATEを更新する。その後処理はリターンする。
【0071】半自動伴奏の他、自動伴奏を行なわせるよ
うにすることもできる。図8は、自動伴奏のスタート/
ストップスイッチの操作に基づく処理を示す。この処理
は、メインルーチンのその他の処理M8に含まれる。
【0072】スタート/ストップスイッチが操作される
と、ステップST1において、イベントがオンイベント
か否かを判断する。オンイベントであれば、Yの矢印に
従ってステップST2に進み、フラグRUNを反転させ
る。すなわち、スタート/ストップスイッチは繰り返し
操作することにより、自動伴奏のスタート/ストップ/
スタートが順次指示される。なお、オンイベントでない
時は、ステップST2はバイパスする。
【0073】図9は、自動伴奏を行なう際のリズムイン
タラプトルーチンを示す。リズムインタラプトルーチン
は、図示しないタイマから発生される所定周期のタイマ
インタラプト信号に応じて起動される。
【0074】リズムインタラプトルーチンがスタートす
ると、ステップR1に進み、フラグRUNが1か否かが
判断される。フラグRUNが1でない時は、自動伴奏は
行なわない。このためNの矢印にしたがって直ちにリタ
ーンする。
【0075】フラグRUNが1の時は、Yの矢印にした
がってステップR2に進み、タイマクロックレジスタT
CLの内容が95に達したか否かが判断される。TCL
≧95であれば、新たな小節の始まりであり、Yの矢印
に従ってステップR3に進む。ステップR3では、タイ
マクロックTCLを0にリセットし、小節数を表すレジ
スタBARの値を1インクリメントすると共に、拍を表
すレジスタBTの値を1インクリメントする。
【0076】次にステップR4に進み、小節数BARが
演奏している曲最後の小節に到達したか否かが判断され
る。最後の小節に到達していれば、Yの矢印にしたがっ
てステップR5に進み、小節数BARを最後の小節数に
設定する。その後処理は、図10に示す処理に進む。
【0077】図10において、まず図7のステップR1
1〜R14と同様の処理が行なわれ、自動伴奏が実行さ
れる。次にステップR21で、フラグRUNが1か否か
が判断される。自動伴奏であれば、RUN=1であり、
Yの矢印に従ってステップR22に進みタイマクロック
TCLを1インクリメントする。
【0078】ところで、この実施例においても、スクレ
ーパからの手入力により半自動伴奏を行なうことができ
る。半自動伴奏では、図5のステップSS6から図9の
ステップR2に入る。この時も、ステップR11〜R1
4で自動伴奏データの読み出しが行なわれ、その後ステ
ップR21で判断がノーとなる。
【0079】そこで、Nの矢印に従ってステップR23
に進み、TCLを6インクリメントする。なお、この実
施例においてはスクレーパにおける操作は右向きのみ有
効とする。
【0080】以上説明したように、自動伴奏機能を備え
たパッドとスクレーパを有する電子楽器において、半自
動伴奏モードを選択すると、たとえばスティック等でス
クレーパを横方向に滑らせせると、そのスクレーパの移
動にしたがって自動伴奏メモリが読みだされる。スティ
ックを手で操作すると、人間の動作に伴う不可避的な揺
らぎが発生し、自然な揺らぎを持った伴奏が実行され
る。
【0081】なお、スティックの代わりに演奏者の手で
スクレーパを操作することも当然可能である。また、自
動伴奏データの編集等においては、不要な部分のメモリ
は速やかに進行させ、注目している部分はゆっくり進行
させたい場合がある。このような場合には、自動伴奏デ
ータの読み出し速度をステイックによって任意に制御で
きるため、効率的な編集が可能となる。
【0082】さらに、自動伴奏データの編集等におい
て、不要な部分のメモリは自動的に進行させると共に、
注目している部分のメモリは手動で進行させることがで
き、効率的な編集が可能となる。
【0083】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0084】具体的には、たとえば本実施例において
は、発音タイミングを小節数と小節線からの絶対時間と
でとるようにしたが、これら限らず、メモリに1つ前の
データとの相対時間を記憶してこの相対時間によって発
音タイミングをとるようにしてもよい。この場合には、
1つのデータを読み出した際には、その前後するデータ
との相対時間を読み出すようにすればよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スクレーパを有する自動伴奏機能を備えた電子楽器にお
いて、自動伴奏のテンポをスクレーパによって任意に制
御することができる。
【0086】このため、人間の動作に伴う自然な揺らぎ
を伴った自動伴奏を実現することができる。また、自動
伴奏のテンポを任意に変化させつつ自動伴奏を実行する
こともできる。
【0087】また、編集等においては、自動伴奏メモリ
の内容を必要に応じて速くまた遅く読み出すことがで
き、効率的な編集を行なうことができる。さらに、自動
伴奏のテンポを演奏操作子で制御するようにしたので、
構成が簡単化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による電子楽器を示す。図1
(A)はハードウエア構成を示すブロック図、図1
(B)は平面構成を示す平面図である。
【図2】 メインルーチンのフローである。
【図3】 スクレーパ機能の設定を説明するための図で
ある。図3(A)はスクレーパアサインオンイベントの
フローであり、図3(B)はスクレーパアサインメモリ
の内容を示すテーブルである。
【図4】 サンプリング/半自動伴奏のモードを切り換
える処理を示すフローである。
【図5】 スクレーパ操作処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図6】 スクレーパ操作処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図7】 スクレーパ操作処理ルーチンのフローチャー
トである。
【図8】 自動伴奏スタート/ストップスイッチ操作処
理ルーチンのフローチャートである。
【図9】 リズムインタラプトルーチンのフローチャー
トである。
【図10】 リズムインタラプトルーチンのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
11 パッドスイッチ群、 12 スクレーパスイッチ
群、 13 パッド、14 (スクレーパの)スイッ
チ、 15 サンプリング/半自動伴奏モード切換スイ
ッチ、 16 スクレーパアサインスイッチ、 17
その他スイッチ群、 18 表示器、 21 マイクロ
コンピュータ、 22 CPU、 23ROM、 24
RAM、 26 テーブル、 27 自動伴奏メモ
リ、 28 音源、 29 楽音形成手段、 36
デジタル・アナログ変換器、 37 アンプ、 38
スピーカ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連の自動演奏用楽音データを記憶する
    自動演奏メモリと、 並設された多数のスイッチ手段を有する演奏操作子と、 前記多数のスイッチ手段の併設方向に連続してスイッチ
    を操作したときの操作方向及び操作速度を検出する検出
    手段と、 前記検出した操作方向に応じて、前記自動演奏メモリの
    読み出し方向を任意に制御するための第1の制御信号を
    発生する第1の制御信号発生手段と、 前記検出した操作速度に応じて、前記自動演奏メモリの
    読み出し速度を任意に制御するための第2の制御信号を
    発生する第2の制御信号発生手段と、 前記第1の制御信号と前記第2の制御信号との少なくと
    も一方に基づき前記自動演奏メモリの読み出しを制御す
    る読出制御手段とを有する自動演奏機能を有する電子楽
    器。
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