JP2516048Y2 - コンクリ−ト法面緑化用植栽装置 - Google Patents
コンクリ−ト法面緑化用植栽装置Info
- Publication number
- JP2516048Y2 JP2516048Y2 JP2167093U JP2167093U JP2516048Y2 JP 2516048 Y2 JP2516048 Y2 JP 2516048Y2 JP 2167093 U JP2167093 U JP 2167093U JP 2167093 U JP2167093 U JP 2167093U JP 2516048 Y2 JP2516048 Y2 JP 2516048Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- terrace
- slope
- retaining wall
- holding body
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- Expired - Lifetime
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、コンクリ−ト法面緑化
用植栽装置に関するもので、直接には植栽や播種が困難
なコンクリ−ト擁壁に設置して無機質の法面に適用して
植栽樹木の繁茂により緑化を図ることを目的とする。
用植栽装置に関するもので、直接には植栽や播種が困難
なコンクリ−ト擁壁に設置して無機質の法面に適用して
植栽樹木の繁茂により緑化を図ることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】一般に人工造成した法面は、そのままの
状態では緑化環境が悪く、而も観光地や人目に触れる市
街地及び住宅地において自然の景観に乏しい。そこで、
従来においても人工的に造成された法面に植栽や播種を
施して法面緑化することは周知である。例えば、本願出
願人の考案に係る実公昭55−36594号(実用新案
登録第1378470号)において、人工材料によるコ
ンクリ−ト吹付け法面にポケット部を設けて客土を詰め
た客土袋を植栽孔を残して埋設し、その植栽孔に背の低
い樹木を植えることによって緑化できる工法を提供し
た。またその後、実公平4−2194号において、植栽
用容器の背面をコンクリ−ト法面等に設置するように配
置し、前記容器に掛け回した棒状の抱持部材と底部の取
付具とで法面に打ち込んだアンカ−で装着固定したプラ
ンタ−装置を提供した。そして、これらによって、特に
人工造成地の景観及び環境の保護に寄与している。
状態では緑化環境が悪く、而も観光地や人目に触れる市
街地及び住宅地において自然の景観に乏しい。そこで、
従来においても人工的に造成された法面に植栽や播種を
施して法面緑化することは周知である。例えば、本願出
願人の考案に係る実公昭55−36594号(実用新案
登録第1378470号)において、人工材料によるコ
ンクリ−ト吹付け法面にポケット部を設けて客土を詰め
た客土袋を植栽孔を残して埋設し、その植栽孔に背の低
い樹木を植えることによって緑化できる工法を提供し
た。またその後、実公平4−2194号において、植栽
用容器の背面をコンクリ−ト法面等に設置するように配
置し、前記容器に掛け回した棒状の抱持部材と底部の取
付具とで法面に打ち込んだアンカ−で装着固定したプラ
ンタ−装置を提供した。そして、これらによって、特に
人工造成地の景観及び環境の保護に寄与している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記前者の
登録実用新案においては、既設のコンクリ−ト法面等に
設置する場合は、客土袋を設置する部位の法面をはつっ
て除去する必要があるが、前記のはつる作業が大仕事で
あって常に行えるとは限らない。また後者の考案にあっ
ては、植栽容器をコンクリ−ト法面等に載置する場合、
その法面が比較的平滑であるから、仮止め的な引っ掛か
りがなく、滑り易いため、アンカ−等で設置固定する作
業が非常にし辛く、また危険であった。
登録実用新案においては、既設のコンクリ−ト法面等に
設置する場合は、客土袋を設置する部位の法面をはつっ
て除去する必要があるが、前記のはつる作業が大仕事で
あって常に行えるとは限らない。また後者の考案にあっ
ては、植栽容器をコンクリ−ト法面等に載置する場合、
その法面が比較的平滑であるから、仮止め的な引っ掛か
りがなく、滑り易いため、アンカ−等で設置固定する作
業が非常にし辛く、また危険であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は従来技
術の課題を解決し、且つ考案の目的を達成するために提
供するものである。すなわち本考案は、コンクリ−ト法
面緑化用植栽装置において、テラス正面部に連続して根
入れ部を有する左右のテラス側面部と、根入れ部を有す
るテラス底面部を形成すると共に、前記テラス正面部に
対向する背面側及びテラス底面部に対向する平面側に開
放部を形成したコンクリ−ト製抱持体を成形し、且つ前
記テラス正面部からテラス側面部及びテラス底面部にか
けて割り石形状又は抽象的な模様、具象的な図柄等の浮
き彫りデザイン表示部を施し、前記抱持体の左右側面部
にアンカ−孔をあけ、コンクリ−ト擁壁等の被着体に抱
持体の根入れ部が嵌合する凹部を形成し、且つ前記根入
れ部の凹部に接触する部位にコンクリ−ト接着剤を塗布
してから被装着体凹部に嵌合し、アンカ−ボルトをアン
カ−孔に通して被着体に打ち込んで固定したものであ
る。
術の課題を解決し、且つ考案の目的を達成するために提
供するものである。すなわち本考案は、コンクリ−ト法
面緑化用植栽装置において、テラス正面部に連続して根
入れ部を有する左右のテラス側面部と、根入れ部を有す
るテラス底面部を形成すると共に、前記テラス正面部に
対向する背面側及びテラス底面部に対向する平面側に開
放部を形成したコンクリ−ト製抱持体を成形し、且つ前
記テラス正面部からテラス側面部及びテラス底面部にか
けて割り石形状又は抽象的な模様、具象的な図柄等の浮
き彫りデザイン表示部を施し、前記抱持体の左右側面部
にアンカ−孔をあけ、コンクリ−ト擁壁等の被着体に抱
持体の根入れ部が嵌合する凹部を形成し、且つ前記根入
れ部の凹部に接触する部位にコンクリ−ト接着剤を塗布
してから被装着体凹部に嵌合し、アンカ−ボルトをアン
カ−孔に通して被着体に打ち込んで固定したものであ
る。
【0005】
【作用】上記の手段に基づく作用は次の通りである。ま
ず、裸地法面に生コンクリ−ト、生モルタル等を流し込
んで打設を行う作業において、抱持体の設置個所に発泡
スチロ−ル又は木製の横長矩形の凹部形成用ブロックを
アンカ−ボルトでコンクリ−トパネル製の型枠に取付
け、その型枠を前記裸地法面から設定間隔を保持して配
置する。次に、裸地法面に生コンクリ−ト材を裸地法面
と前記パネル製型枠の間から供給する。そして、そのコ
ンクリ−トが固化した後、前記の型枠と共にブロックを
取外す。続いて、抱持体にロ−プを掛け、クレ−ン等で
吊り上げ、その背面部をブロックによって形成されたコ
ンクリ−ト擁壁の凹部にテラス側面部を当該擁壁面から
張り出して嵌め込むが、このとき強力コンクリ−ト接着
剤を抱持体根入れ部の、凹部と接触する部位に塗布す
る。そして、抱持体の左右根入れ部をコンクリ−ト擁壁
の凹部に嵌合掛止した後、その根入れ部の孔にアンカ−
ボルトの先端部を通して擁壁側に打ち込み、且つアンカ
−ボルトの頭部にナットをねじ込んで擁壁に抱持体を固
定する。そして、コンクリ−ト擁壁に設置固定した抱持
体の内部に保水製マットを敷き詰めてから客土を入れ、
当該マットで客土を包み込むようにし、且つこれに樹木
を植栽する。
ず、裸地法面に生コンクリ−ト、生モルタル等を流し込
んで打設を行う作業において、抱持体の設置個所に発泡
スチロ−ル又は木製の横長矩形の凹部形成用ブロックを
アンカ−ボルトでコンクリ−トパネル製の型枠に取付
け、その型枠を前記裸地法面から設定間隔を保持して配
置する。次に、裸地法面に生コンクリ−ト材を裸地法面
と前記パネル製型枠の間から供給する。そして、そのコ
ンクリ−トが固化した後、前記の型枠と共にブロックを
取外す。続いて、抱持体にロ−プを掛け、クレ−ン等で
吊り上げ、その背面部をブロックによって形成されたコ
ンクリ−ト擁壁の凹部にテラス側面部を当該擁壁面から
張り出して嵌め込むが、このとき強力コンクリ−ト接着
剤を抱持体根入れ部の、凹部と接触する部位に塗布す
る。そして、抱持体の左右根入れ部をコンクリ−ト擁壁
の凹部に嵌合掛止した後、その根入れ部の孔にアンカ−
ボルトの先端部を通して擁壁側に打ち込み、且つアンカ
−ボルトの頭部にナットをねじ込んで擁壁に抱持体を固
定する。そして、コンクリ−ト擁壁に設置固定した抱持
体の内部に保水製マットを敷き詰めてから客土を入れ、
当該マットで客土を包み込むようにし、且つこれに樹木
を植栽する。
【0006】
【実施例】次に、本考案に係るコンクリ−ト法面緑化用
植栽装置の実施例を図面を以て説明する。図1はコンク
リ−ト法面等に設置固定する抱持体の正面図、図2は図
3の2−2線に沿って一部を断面にした抱持体の平面
図、図3は擁壁に取付けた抱持体に客土を入れて植栽し
た状態における図1の3−3線に沿う断面図、図4は抱
持体の斜視図、図5から図8は抱持体の取付け用凹部の
成形工程図であり、図5は裸地法面に所定の間隔を保持
して設置した型枠に凹部形成用ブロックをパネル製型枠
を介して設置した縦断側面図、図6は図5の6−6線に
沿う断面図、図7は図5の裸地法面とパネル製型枠の間
に生コンクリ−トを流し込んで擁壁を成形した縦断側面
図、図8は図7の8−8線に沿う断面図である。図にお
いて、1はコンクリ−ト擁壁その他の被装着体に設置
し、且つ客土袋を収納するためのコンクリ−ト製抱持体
であり、テラス正面部2に連続して左右のテラス側面部
3・4及びテラス底面部5を一体に成形すると共に、前
記テラス正面部に対向する背面及びテラス底面部5と対
向する平面に開放部6・7を形成してある。8は抱持体
1の側面、すなわちテラス側面部以外の側面、すなわち
根入れ部31・41にあけたアンカ−用孔、9はそのア
ンカ−用孔に挿通し、且つその基部を擁壁に植設したア
ンカ−ボルト、10はアンカ−ボルト用ナット、11は
抱持体内に敷いた保水性マットであり、不織布による粗
繊維材料から成っている。12はコンクリ−ト製擁壁か
らなる被装着体、13は前記被装着体に形成した凹部で
ある。この凹部は抱持体1の背面の外形周囲がすっぽり
と嵌合できる大きさに設定され、且つその深さtは15
cm前後で形成する。14は前記の凹部13を形成する
ためのブロック、15はそのブロックを取付けて裸地法
面Aから設定の間隔Sで配置するためのパネル製の型枠
であり、通称コンパネと呼ばれる、厚さ1〜2cm程度
の公知のコンクリ−トパネルを用いることを可とする。
16は根入れ部31・41の擁壁凹部13と接触する個
所に塗布した強力コンクリ−ト接着剤である。
植栽装置の実施例を図面を以て説明する。図1はコンク
リ−ト法面等に設置固定する抱持体の正面図、図2は図
3の2−2線に沿って一部を断面にした抱持体の平面
図、図3は擁壁に取付けた抱持体に客土を入れて植栽し
た状態における図1の3−3線に沿う断面図、図4は抱
持体の斜視図、図5から図8は抱持体の取付け用凹部の
成形工程図であり、図5は裸地法面に所定の間隔を保持
して設置した型枠に凹部形成用ブロックをパネル製型枠
を介して設置した縦断側面図、図6は図5の6−6線に
沿う断面図、図7は図5の裸地法面とパネル製型枠の間
に生コンクリ−トを流し込んで擁壁を成形した縦断側面
図、図8は図7の8−8線に沿う断面図である。図にお
いて、1はコンクリ−ト擁壁その他の被装着体に設置
し、且つ客土袋を収納するためのコンクリ−ト製抱持体
であり、テラス正面部2に連続して左右のテラス側面部
3・4及びテラス底面部5を一体に成形すると共に、前
記テラス正面部に対向する背面及びテラス底面部5と対
向する平面に開放部6・7を形成してある。8は抱持体
1の側面、すなわちテラス側面部以外の側面、すなわち
根入れ部31・41にあけたアンカ−用孔、9はそのア
ンカ−用孔に挿通し、且つその基部を擁壁に植設したア
ンカ−ボルト、10はアンカ−ボルト用ナット、11は
抱持体内に敷いた保水性マットであり、不織布による粗
繊維材料から成っている。12はコンクリ−ト製擁壁か
らなる被装着体、13は前記被装着体に形成した凹部で
ある。この凹部は抱持体1の背面の外形周囲がすっぽり
と嵌合できる大きさに設定され、且つその深さtは15
cm前後で形成する。14は前記の凹部13を形成する
ためのブロック、15はそのブロックを取付けて裸地法
面Aから設定の間隔Sで配置するためのパネル製の型枠
であり、通称コンパネと呼ばれる、厚さ1〜2cm程度
の公知のコンクリ−トパネルを用いることを可とする。
16は根入れ部31・41の擁壁凹部13と接触する個
所に塗布した強力コンクリ−ト接着剤である。
【0007】
【具体的な製造工程例】上記の手段に基づく本考案の具
体的な製造工程例を説明する。まず、裸地法面Aに生コ
ンクリ−ト材を流し込んで打設を行う作業において、抱
持体1の設置個所に発泡スチロ−ル又は木製の横長矩形
の凹部形成用ブロック14をコンクリ−トパネル製の型
枠15に取付け、その型枠を前記裸地法面から設定間隔
Sを保持して配置する。次に、生コンクリ−ト材を裸地
法面Aとコンクリ−ト製型枠15の間から供給して打設
する。そして、そのコンクリ−トの打設擁壁が固化した
後、前記の型枠15と共にブロック14を取外す。続い
て、抱持体1にロ−プを掛け、クレ−ン等の吊り上げ機
で吊り上げ、その背面部をブロック14によって形成さ
れたコンクリ−ト擁壁の凹部13に根入れ部分31・4
1を嵌め込むが、このとき強力コンクリ−ト接着剤16
を擁壁凹部13と接触する部位に塗布する。そして、抱
持体1の左右根入れ部31・41 をコンクリ−ト擁壁
の凹部13に抱持体のテラス側面部3・4及びテラス底
面部5を擁壁面から張り出して嵌合掛止した後、その根
入れ部の孔8にアンカ−ボルト9を通して先端部を擁壁
側に打ち込み、且つアンカ−ボルト9の頭部にナット1
0をねじ込んで擁壁12に抱持体1を固定する。そし
て、コンクリ−ト擁壁12に設置固定した抱持体1の内
部に保水製マット11を敷き詰めてから客土17を入
れ、当該マットで客土を包み込むようにし、且つこれに
つる植物、低木花木類、草花類の植物18を植栽する。
体的な製造工程例を説明する。まず、裸地法面Aに生コ
ンクリ−ト材を流し込んで打設を行う作業において、抱
持体1の設置個所に発泡スチロ−ル又は木製の横長矩形
の凹部形成用ブロック14をコンクリ−トパネル製の型
枠15に取付け、その型枠を前記裸地法面から設定間隔
Sを保持して配置する。次に、生コンクリ−ト材を裸地
法面Aとコンクリ−ト製型枠15の間から供給して打設
する。そして、そのコンクリ−トの打設擁壁が固化した
後、前記の型枠15と共にブロック14を取外す。続い
て、抱持体1にロ−プを掛け、クレ−ン等の吊り上げ機
で吊り上げ、その背面部をブロック14によって形成さ
れたコンクリ−ト擁壁の凹部13に根入れ部分31・4
1を嵌め込むが、このとき強力コンクリ−ト接着剤16
を擁壁凹部13と接触する部位に塗布する。そして、抱
持体1の左右根入れ部31・41 をコンクリ−ト擁壁
の凹部13に抱持体のテラス側面部3・4及びテラス底
面部5を擁壁面から張り出して嵌合掛止した後、その根
入れ部の孔8にアンカ−ボルト9を通して先端部を擁壁
側に打ち込み、且つアンカ−ボルト9の頭部にナット1
0をねじ込んで擁壁12に抱持体1を固定する。そし
て、コンクリ−ト擁壁12に設置固定した抱持体1の内
部に保水製マット11を敷き詰めてから客土17を入
れ、当該マットで客土を包み込むようにし、且つこれに
つる植物、低木花木類、草花類の植物18を植栽する。
【0008】
【考案の効果】本考案に係るコンクリ−ト法面緑化用植
栽装置は上記の構成であるから、抱持体をコンクリ−ト
擁壁に設置する際、吊り上げ機で吊り上げてコンクリ−
ト擁壁の比較的深い凹部に嵌合したときにある程度に掛
止できるから、その掛止状態でアンカ−ボルトを抱持体
の側面に通して擁壁に打ち込んであることにより、抱持
体の凹部からの滑り出しや万一の落下の原因を未然に防
ぐことができる。また、抱持体は、その平面のほか背面
に開放部が形成され、前出の従来の植栽用容器のように
完全な箱形でなくても、コンクリ−ト擁壁と相まって設
置したときに背面が塞がれて箱体が形成され、その分重
量が軽減されながらも客土袋を確実に収納することがで
きる。この場合、抱持体の擁壁凹部に接触する根入れ部
位に強力コンクリ−ト接着剤を塗布して隙間をなくした
ので、植栽時の水の滲み出しによる擁壁の醜い汚れを防
止することができる。さらに、抱持体の内部に保水性マ
ットを敷き詰めたことにより、毛細管現象によって適切
な水分の保持機能を有し、つる植物、低木花木類、草花
類の根活着を促進する。また、人目につく抱持体のテラ
ス正面部及び擁壁面から張り出す左右のテラス側面部並
びにテラス底面部に割り石や抽象的模様若しくは具象的
図柄等目的に応じて任意の浮き彫りデザインを施すこと
により、周囲の景観が向上する。
栽装置は上記の構成であるから、抱持体をコンクリ−ト
擁壁に設置する際、吊り上げ機で吊り上げてコンクリ−
ト擁壁の比較的深い凹部に嵌合したときにある程度に掛
止できるから、その掛止状態でアンカ−ボルトを抱持体
の側面に通して擁壁に打ち込んであることにより、抱持
体の凹部からの滑り出しや万一の落下の原因を未然に防
ぐことができる。また、抱持体は、その平面のほか背面
に開放部が形成され、前出の従来の植栽用容器のように
完全な箱形でなくても、コンクリ−ト擁壁と相まって設
置したときに背面が塞がれて箱体が形成され、その分重
量が軽減されながらも客土袋を確実に収納することがで
きる。この場合、抱持体の擁壁凹部に接触する根入れ部
位に強力コンクリ−ト接着剤を塗布して隙間をなくした
ので、植栽時の水の滲み出しによる擁壁の醜い汚れを防
止することができる。さらに、抱持体の内部に保水性マ
ットを敷き詰めたことにより、毛細管現象によって適切
な水分の保持機能を有し、つる植物、低木花木類、草花
類の根活着を促進する。また、人目につく抱持体のテラ
ス正面部及び擁壁面から張り出す左右のテラス側面部並
びにテラス底面部に割り石や抽象的模様若しくは具象的
図柄等目的に応じて任意の浮き彫りデザインを施すこと
により、周囲の景観が向上する。
【図1】擁壁等の被着体に設置固定する抱持体の正面図
である。
である。
【図2】図3の3−3線に沿う一部を断面にした抱持体
の平面図である。
の平面図である。
【図3】擁壁に取付けた抱持体に客土を入れて植栽した
状態における図1の3−3線に沿う断面図である。
状態における図1の3−3線に沿う断面図である。
【図4】抱持体の斜視図である。
【図5】裸地法面に所定の間隔を保持して設置した型枠
に凹部形成用ブロックをパネル製型枠を介して設置した
縦断側面図である。
に凹部形成用ブロックをパネル製型枠を介して設置した
縦断側面図である。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図5の裸地法面とパネル製型枠の間に生コンク
リ−ト材を流し込んで擁壁を成形した縦断側面図であ
る。
リ−ト材を流し込んで擁壁を成形した縦断側面図であ
る。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図である。
1 コンクリ−ト製抱持体 2 テラス正面部 3 テラス左側面部 4 テラス右側面部 5 テラス底面部 6 背面開放部 7 平面開放部 8 アンカ−用孔 9 アンカ−ボルト 10 アンカ−ボルト用ナット 11 保水性マット 12 コンクリ−ト擁壁からなる被装着体 13 コンクリ−ト擁壁の凹部 14 凹部形成用のブロック 15 コンクリ−トパネル製の型枠 16 コンクリ−ト接着剤
Claims (1)
- 【請求項1】 テラス正面部(2)に連続して根入れ部
(31)・(41)を有する左右のテラス側面部(3)
・(4)と、根入れ部(51)を有するテラス底面部
(5)を形成すると共に、前記テラス正面部に対向する
背面側及びテラス底面部に対向する平面側に開放部
(6)・(7)を形成したコンクリ−ト製抱持体(1)
を成形し、且つ前記テラス正面部からテラス側面部及び
テラス底面部にかけて割り石形状又は抽象的な模様、具
象的な図柄等の浮き彫りデザイン表示部(D)を施し、
前記抱持体の左右側面部にアンカ−孔(8)をあけ、コ
ンクリ−ト擁壁等の被装着体(12)に抱持体の根入れ
部(31)・(41)が嵌合する凹部(13)を形成
し、且つ前記根入れ部の凹部に接触する部位にコンクリ
−ト接着剤(16)を塗布してから被着体凹部(13)
に嵌合し、アンカ−ボルト(9)をアンカ−孔(8)に
通して被装着体(12)に打ち込んで固定したことを特
徴とするコンクリ−ト法面緑化用植栽装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2167093U JP2516048Y2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | コンクリ−ト法面緑化用植栽装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2167093U JP2516048Y2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | コンクリ−ト法面緑化用植栽装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685440U JPH0685440U (ja) | 1994-12-06 |
JP2516048Y2 true JP2516048Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12061486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2167093U Expired - Lifetime JP2516048Y2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | コンクリ−ト法面緑化用植栽装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2516048Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100404667B1 (ko) * | 2000-07-05 | 2003-11-07 | 고종민 | 녹화 공사 방법 |
CN103061311B (zh) * | 2013-02-03 | 2015-03-04 | 中国科学院南京地理与湖泊研究所 | 一种城市河道硬质化驳岸的美化和生态修复装置及方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP2167093U patent/JP2516048Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0685440U (ja) | 1994-12-06 |
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