JP2515901B2 - 高強度農業用透明シ―ト - Google Patents
高強度農業用透明シ―トInfo
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- JP2515901B2 JP2515901B2 JP2011484A JP1148490A JP2515901B2 JP 2515901 B2 JP2515901 B2 JP 2515901B2 JP 2011484 A JP2011484 A JP 2011484A JP 1148490 A JP1148490 A JP 1148490A JP 2515901 B2 JP2515901 B2 JP 2515901B2
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- density polyethylene
- sheet
- yarn
- transparent sheet
- flat yarn
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Greenhouses (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
本発明は新規な成分構成のフラットヤーンクロスを基
体とし、果樹の雨除けやビニールハウス、トンネル栽培
等の農業用シートのほか、雨除け、日除け、防寒用シー
ト等に用いて好適で軽量かつ高強度で透明なシートの提
供を目的とする。
体とし、果樹の雨除けやビニールハウス、トンネル栽培
等の農業用シートのほか、雨除け、日除け、防寒用シー
ト等に用いて好適で軽量かつ高強度で透明なシートの提
供を目的とする。
従来の農業用シートは透光率が90%前後のポリ塩化ビ
ニルフイルムを用いたものが主流であった。また、ポリ
エチレンやポリプロピレンのフイルムもあったが、これ
らは透明性は良いが強度に不足があり、特に、台風に遭
うと破損して完全に使い物にならなくなっていた。更
に、それらのシートには引裂の面から鳩目打ちができ
ず、シート掛け作業がし難いという課題があった。 そこで、透明度が高くて強度に富み、しかも、軽量な
農業用等のシートを提供するために、種々検討を重ねた
結果、本発明者は先に実開昭64-26956号においてポリオ
レフィンフラットヤーンで補強した透明性の良いシート
を提案した。すなわち、高密度ポリエチレンフラットヤ
ーンクロスに低密度ポリエチレンフイルムを両面にラミ
ネートしたシートであって、フラットヤーンクロスのタ
テ糸同士は互いに両縁が密接し、ヨコ糸同士は互いに両
縁が離隔して、低密度ポリエチレンフイルムと一重の高
密度ポリエチレンフラットヤーンタテ糸との重なりだけ
の透明ラインを形成して強度と透明度を高めたのであ
る。 以上の構造により、農業用等のシートとして一応は満
足が得られたものの、製造工程が複雑であるので、ま
た、クロスとフイルムのラミネートであるので、シート
の薄物にも限界があった。 また、低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンの三層構造のフラットヤーンから織成
したクロスも公知であるが(例えば実開平1-78189
号)、これの製造に際しては炭酸カルシウム粉末を添加
しないと層間剥離を起こすために通常1〜5%位の炭酸
カルシウムが入っており、そのために透明性の低下を招
いている。したがって、このようなクロスを全面熱融着
して一枚のフイルムに仕上げると極薄で高強度のフイル
ムになるが、透明度が悪く、透光率78%までが限界であ
った。
ニルフイルムを用いたものが主流であった。また、ポリ
エチレンやポリプロピレンのフイルムもあったが、これ
らは透明性は良いが強度に不足があり、特に、台風に遭
うと破損して完全に使い物にならなくなっていた。更
に、それらのシートには引裂の面から鳩目打ちができ
ず、シート掛け作業がし難いという課題があった。 そこで、透明度が高くて強度に富み、しかも、軽量な
農業用等のシートを提供するために、種々検討を重ねた
結果、本発明者は先に実開昭64-26956号においてポリオ
レフィンフラットヤーンで補強した透明性の良いシート
を提案した。すなわち、高密度ポリエチレンフラットヤ
ーンクロスに低密度ポリエチレンフイルムを両面にラミ
ネートしたシートであって、フラットヤーンクロスのタ
テ糸同士は互いに両縁が密接し、ヨコ糸同士は互いに両
縁が離隔して、低密度ポリエチレンフイルムと一重の高
密度ポリエチレンフラットヤーンタテ糸との重なりだけ
の透明ラインを形成して強度と透明度を高めたのであ
る。 以上の構造により、農業用等のシートとして一応は満
足が得られたものの、製造工程が複雑であるので、ま
た、クロスとフイルムのラミネートであるので、シート
の薄物にも限界があった。 また、低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン/低
密度ポリエチレンの三層構造のフラットヤーンから織成
したクロスも公知であるが(例えば実開平1-78189
号)、これの製造に際しては炭酸カルシウム粉末を添加
しないと層間剥離を起こすために通常1〜5%位の炭酸
カルシウムが入っており、そのために透明性の低下を招
いている。したがって、このようなクロスを全面熱融着
して一枚のフイルムに仕上げると極薄で高強度のフイル
ムになるが、透明度が悪く、透光率78%までが限界であ
った。
本発明はこの三層ラミネートフラットヤーンから織成
したフラットヤーンクロスの透明性を高める検討を重ね
た結果により完成したもので、その構成は、直鎖状低密
度又は超低密度ポリエチレン(1)を外層に高密度ポリ
エチレン(2)を内層にした三層フイルムから得られた
フラットヤーン又はスプリットヤーンをタテ糸(3)又
はヨコ糸(4)にして織成又は配列した後、全面加熱融
着時に前記直鎖状低密度又は超低密度ポリエチレンの溶
融流動によってシート内の気泡を追い出して一体化して
なる高強度農業用透明シートである。 ここでいう直鎖状低密度又は超低密度ポリエチレンと
は、直鎖状低密度ポリエチレンの場合MI=0.8〜2.0、超
低密度ポリエチレンの場合MI=0.4〜1.0のものであり、
高密度ポリエチレンのフラットヤーンクロスよりも更に
結晶化度の低いものである。 高密度ポリエチレンは従来から汎用されているMI=0.
8以上のもので、結晶化度も50%以上の高強度のポリエ
チレンである。
したフラットヤーンクロスの透明性を高める検討を重ね
た結果により完成したもので、その構成は、直鎖状低密
度又は超低密度ポリエチレン(1)を外層に高密度ポリ
エチレン(2)を内層にした三層フイルムから得られた
フラットヤーン又はスプリットヤーンをタテ糸(3)又
はヨコ糸(4)にして織成又は配列した後、全面加熱融
着時に前記直鎖状低密度又は超低密度ポリエチレンの溶
融流動によってシート内の気泡を追い出して一体化して
なる高強度農業用透明シートである。 ここでいう直鎖状低密度又は超低密度ポリエチレンと
は、直鎖状低密度ポリエチレンの場合MI=0.8〜2.0、超
低密度ポリエチレンの場合MI=0.4〜1.0のものであり、
高密度ポリエチレンのフラットヤーンクロスよりも更に
結晶化度の低いものである。 高密度ポリエチレンは従来から汎用されているMI=0.
8以上のもので、結晶化度も50%以上の高強度のポリエ
チレンである。
本発明の高強度農業用透明シートは以上のように、高
密度ポリエチレンを内層にしたフラットヤーンを用いた
クロスであるから強度が大で、しかも、直鎖状低密度又
は超低密度のポリエチレンをラミネートしたフラットヤ
ーンとしたことにより熱融着性が良好で、従来のような
剥離防止剤としての炭酸カルシウムが不必要となり、ま
た、加熱圧着ロールで熱融着することによりタテ糸
(3)とヨコ糸(4)の重なり部の空気を取り除くので
透明性が良好となり、農業用として有益な透光率が向上
する。シートが高密度フラットヤーンクロス基体である
から従来のラミネートフラットヤーンクロスと同様に鳩
目を取付けることができる。
密度ポリエチレンを内層にしたフラットヤーンを用いた
クロスであるから強度が大で、しかも、直鎖状低密度又
は超低密度のポリエチレンをラミネートしたフラットヤ
ーンとしたことにより熱融着性が良好で、従来のような
剥離防止剤としての炭酸カルシウムが不必要となり、ま
た、加熱圧着ロールで熱融着することによりタテ糸
(3)とヨコ糸(4)の重なり部の空気を取り除くので
透明性が良好となり、農業用として有益な透光率が向上
する。シートが高密度フラットヤーンクロス基体である
から従来のラミネートフラットヤーンクロスと同様に鳩
目を取付けることができる。
以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。 第1図は本発明の高強度農業用透明シートの部分拡大
平面図であり、第2図はシートの部分断面拡大図であ
る。第3図はシートの織成に用いるフラットヤーンの拡
大斜視図である。 第3図に示すように、本発明の高強度農業用透明シー
トは直鎖状低密度ポリエチレン(1)10μ、高密度ポリ
エチレン(2)20μ、直鎖状低密度ポリエチレン(1)
10μ、と三層フイルムで構成され、これを延伸して得ら
れたフラットヤーン又はスプリットヤーンを使用してい
る。ここで用いたフラットヤーンは幅3.2mm、厚さ25μ
(900dr)でこれをタテ糸(3)とヨコ糸(4)にして
織成又は配列した後に全面を加熱融着して一枚のフイル
ムに仕上げている。第1図は平織フラットヤーン織布の
平面図であり、137℃のカレンダーロールを通して熱融
着一体化して透明シートとしている。しかしながら、高
密度ポリエチレン(2)の層は熱変化をあまり受けず、
第2図のようにシートの断面は平織の組織が残存して高
強度となり、直鎖状低密度ポリエチレン(1)の溶融流
動によってシート内の気泡を完全に追い出してシートの
透明度を高める構造となっている。 比較例として従来の炭酸カルシウム入フラットヤーン
クロス及び市販ポリ塩化ビニルシートを用いて、本発明
シートとの性能比較を行ない、第1表の結果を得た。
平面図であり、第2図はシートの部分断面拡大図であ
る。第3図はシートの織成に用いるフラットヤーンの拡
大斜視図である。 第3図に示すように、本発明の高強度農業用透明シー
トは直鎖状低密度ポリエチレン(1)10μ、高密度ポリ
エチレン(2)20μ、直鎖状低密度ポリエチレン(1)
10μ、と三層フイルムで構成され、これを延伸して得ら
れたフラットヤーン又はスプリットヤーンを使用してい
る。ここで用いたフラットヤーンは幅3.2mm、厚さ25μ
(900dr)でこれをタテ糸(3)とヨコ糸(4)にして
織成又は配列した後に全面を加熱融着して一枚のフイル
ムに仕上げている。第1図は平織フラットヤーン織布の
平面図であり、137℃のカレンダーロールを通して熱融
着一体化して透明シートとしている。しかしながら、高
密度ポリエチレン(2)の層は熱変化をあまり受けず、
第2図のようにシートの断面は平織の組織が残存して高
強度となり、直鎖状低密度ポリエチレン(1)の溶融流
動によってシート内の気泡を完全に追い出してシートの
透明度を高める構造となっている。 比較例として従来の炭酸カルシウム入フラットヤーン
クロス及び市販ポリ塩化ビニルシートを用いて、本発明
シートとの性能比較を行ない、第1表の結果を得た。
本発明の高強度農業用透明シートは以上のような構造
にしたことにより、透明性が良好で強度に優れると共に
軽量であるので、農業用、特にビニールハウス用シート
として用いられ植物等の生育が良好である。また、通常
のフイルムは1シーズンで交換のところ、本発明品は耐
候性にも優れるので、少なくとも3シーズン以上は使用
できる。
にしたことにより、透明性が良好で強度に優れると共に
軽量であるので、農業用、特にビニールハウス用シート
として用いられ植物等の生育が良好である。また、通常
のフイルムは1シーズンで交換のところ、本発明品は耐
候性にも優れるので、少なくとも3シーズン以上は使用
できる。
第1図は本発明の高強度農業用透明シートの部分拡大平
面図であり、第2図は同シート部分断面拡大図である。
第3図はシートの織成に用いるフラットヤーンの拡大斜
視図である。 (1)直鎖状低密度ポリエチレン、(2)高密度ポリエ
チレン (3)タテ糸、(4)ヨコ糸
面図であり、第2図は同シート部分断面拡大図である。
第3図はシートの織成に用いるフラットヤーンの拡大斜
視図である。 (1)直鎖状低密度ポリエチレン、(2)高密度ポリエ
チレン (3)タテ糸、(4)ヨコ糸
Claims (1)
- 【請求項1】MI=0.8〜2.0の直鎖状低密度ポリエチレン
又はMI=0.4〜1.0の超低密度ポリエチレン(1)を外層
に、MI=0.8以上で結晶化度50%以上の高密度ポリエチ
レン(2)を内層にした三層フイルムから得られたフラ
ットヤーン又はスプリットヤーンをタテ糸(3)又はヨ
コ糸(4)にして織成又は配列した後、全面加熱融着時
に前記直鎖状低密度ポリエチレン又は超低密度ポリエチ
レンの溶融流動によってシート内の気泡を追い出して一
体化してなる高強度農業用透明シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011484A JP2515901B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 高強度農業用透明シ―ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011484A JP2515901B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 高強度農業用透明シ―ト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03216120A JPH03216120A (ja) | 1991-09-24 |
JP2515901B2 true JP2515901B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=11779328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011484A Expired - Fee Related JP2515901B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 高強度農業用透明シ―ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515901B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3444545B2 (ja) * | 1993-11-18 | 2003-09-08 | 株式会社セクト化学 | 農作物栽培用ハウス |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS643549U (ja) * | 1987-06-29 | 1989-01-10 | ||
JPH0453250Y2 (ja) * | 1987-08-07 | 1992-12-15 | ||
JPS6445777U (ja) * | 1987-09-10 | 1989-03-20 | ||
JPH0178189U (ja) * | 1987-11-14 | 1989-05-25 |
-
1990
- 1990-01-19 JP JP2011484A patent/JP2515901B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03216120A (ja) | 1991-09-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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