JP3686237B2 - 農業用被覆材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農業ハウス、トンネルハウス、トンネルハウス内の内張りカ−テン等に使用される農業用被覆材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、保温性等の改善を目的とする農業用被覆材として、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のフィルムが使用されている。
しかしながら、夜間には被覆材の保温効果により適切な温度が保たれるものの、季節によって日中はハウス内温度が30℃近くまで昇温する場合があるため、適温18℃とされているレタス等を栽培する場合には被覆材の裾を上げて換気し、次いで夕刻には外気温度が低下する前に被覆材の裾を下げることによって温度・湿度調節を行わねばならず、多大な労力が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、被覆材の被覆率を小さくして高温多湿状態になるのを防止する方法が検討されており、たとえばテ−プヤ−ンを製織することにより空隙が設けられた被覆材とすることが提案されている。
しかしながら塩化ビニル樹脂を用いた場合、機械的性能、寸法安定性及び保温性に優れた被覆材が得られるものの、時間の経過とともに可塑材の滲出(ブリ−ジング)が生じて汚物が付着しやすくなり、結果的に透光性が低下して植物成育性が不十分になったり、さらに被覆材外部から内部を観察することが困難になったり、美観が損なわれていた。
【0004】
ビニルアルコ−ル系ポリマ−を用いることも検討されているが、水により収縮するため寸法安定性が不十分となりやすい。
本発明の目的は、以上の目的を解決し、ハウス内部が高温多湿状態になりにくく、しかも保温性、透光性、強度、寸法安定性等の諸性能に優れた農業用被覆材を提供することにある。
【0005】
【問題を解決するための手段】
本発明は、
(1) 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上であるテ−プ状ヤ−ンを用いてなる農業用被覆材、
(2) 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上、幅1〜20mmのテ−プ状ヤ−ンからなる経糸が平面的にほぼ間隙がないように形成され、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸が0.5〜30mm間隔で形成された織物からなる農業用被覆材、
(3) 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上、幅1〜20mmのテ−プ状ヤ−ンからなる経糸が平面的にほぼ間隙がないように形成され、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸が0.5〜30mm間隔で形成された織物からなり、該織物の全面積の70%以下が熱融着され、かつ経糸と緯糸の交叉部に実質的に目止め処理が施されている農業用被覆材、
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明においては、低密度ポリエチレン層(LDPE層)又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層(EVA層)と高密度ポリエチレン層(HDPE層)のいずれが欠けても所望の被覆材は得られない。
すなわち、LDPE又はEVAからなるテ−プ状ヤ−ンは寸法安定性及び透明性に優れているものの、機械的強度が低く製織工程を工業的に通過させることができない。テ−プ状ヤ−ンの延伸倍率を高めればある程度機械的強度が高まるものの、ポリマ−自体の機械的性能が低いために製織可能な程度の強度は得られない。
一方、HDPEは高い強度が得られ製織可能となるものの、延伸によりポリマ−の結晶化度が高くなると同時に白化が生じて透光性が著しく低下し、特に遠赤外線吸収剤等を配合するとこの傾向は顕著になる。さらにテ−プ状ヤ−ンが剛直になるため製織工程性や被覆材の展張性が低くなりやすい問題がある。
【0007】
本発明は、LDPE層又はEVA層の両面にHDPE層を形成することにより、寸法安定性、機械的性能及び透光性に優れたテ−プ状ヤ−ンが得られ、これを用いることにより諸性能に優れた農業用被覆材が得られることを見いだしたものである。HDPEを延伸すると白化が生じて透光性が不十分となるが、透明性の高いLDPE層又はEVA層を介在させることにより透光性及び柔軟性に優れたヤ−ンが得られ、さらに高い機械的強度を有するHDPE層がLDPE層又はEVA層の両面に形成されているため、製織性及び強度等が改善される。
一般に、遠赤外線吸収剤をポリマ−に配合して延伸すると白化が生じて透光性が低下してしまうが、LDPE及びEVAは柔軟で結晶性が低いため、遠赤外線吸収剤を配合しても実質的に透光性を損なうことなく延伸可能であり、優れた透光性及び本性を確保できる。
また一般に複数の層を積層してテ−プ状ヤ−ンを製造すると、延伸工程で層間が剥離して白化が生じて透光性が低下したり、また端部にカ−ルが生じる等の問題が生じやすいが、本発明においては、LDPE層又はEVA層とHDPE層の接着性が高く、しかもHDPEに比してLDPE及びEVAが適度に延伸されやすい性質を有しているため、表面のHDPE層とフィルム内部のLDPE層又はEVA層を同程度に無理なく延伸することができる。
特にLDPE層はよりHDPE層との接着性に優れているため、界面剥離等の問題が一層生じにくく、延伸して容易にテ−プ状ヤ−ンを製造できる。さらにLDPEはEVAに比して機械的性能に優れてるため、容易に製織工程等を通過させることができるのみでなく、得られた被覆材を展張して用いた場合にも破れ等が生じにくく一層好適に使用できる。
【0008】
白化や層間剥離の発生を抑制するためには、表面層と内部層を同程度かつ均一に熱延伸する必要があるが、表面層に比して内部層に熱が伝わりにくいため、内部層は表面層よりも延伸性が不十分になりやすく延伸により白化や層間剥離が生じたり、また延伸が同一層内でも不均一になりやすい問題がある。しかしながら、本発明においては、HDPEとLDPE・EVAの延伸性が良好な関係にあるため、かかる問題の発生は抑制され,特にLDPEを用いた場合により優れた効果が得られる。たとえば汎用されているHDPE及びLDPE(HDPEの引張強さ220〜390kg/cm2 、伸び15〜100%、LDPEの引張降伏強さ70〜230kg/cm2 、伸び90〜800%)を用いることにより所望のテ−プ状ヤ−ンが得られる。
【0009】
本発明の効果を損なわない範囲であればLDPE層又はEVA層とHDPE層の間に他の層が介在していてもよく、またEVA層及びLDPE層をともに形成してもかまわないが、延伸性、透光性等の点からLDPE層及びHDPE層の両層と接着性に優れた層を介在させるのが好ましく、接着性、透光性、コスト等の点からはLDPE層又はEVA層に直接LDPE層を積層するのが好ましい。特にLDPE層に直接EVA層を積層するのが好ましい。また本発明の効果を損なわない範囲で、HDPE層の上にさらに他の層が積層されていてもかまわない。
【0010】
なお本発明にいう高密度ポリエチレン(HDPE)とは比重0.935以上のポリエチレン、低密度ポリエチレン(LDPE)とは比重0.935未満のポリエチレンをいう。延伸性、柔軟性、透光性等の点からは、比重0.94〜0.97、特に0.945〜0.965のHDPE、比重0.91〜0.93,特に0.915〜0.925のLDPEを用いるのが好ましい。
ただし、エチレンの単独重合体のみでなく、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン等との共重合体であってもかまわない。共重合成分は30モル%程度以下であるのが好ましい。
【0011】
製織性等の点からはテ−プ状ヤ−ンの強度を1500kg/cm2 以上とする必要があり、1700kg/cm2 以上とするのがより好ましい。
強度が低すぎると製織性等が低くなり、また突起物や摩擦によって一部又は全面に穴、亀裂が生じやすくなり、さらに風等の物理的な力によって亀裂等が拡大されやすくなる。
テ−プ状ヤ−ンの厚さを厚くすれば強度は高くなるが透光性が不十分となったり取扱性が低くなることから、延伸を施して強度を高めるのが好ましい。一般に、積層体の場合、延伸倍率を高めると層間剥離や白化が生じやすくなるが、本発明においては、先に述べた理由から透光性が大きく劣化したり、白化や層間剥離を生じさせることなく延伸を施すことができる。
【0012】
強度の点からは3倍程度以上、特に3.5倍程度以上の延伸を施すのが好ましい。しかしながら、延伸倍率を高くしすぎると、場合によっては透光性が不十分となるので延伸倍率8倍程度以下の熱延伸を行うのが好ましい。強度及び透光性の点からは4〜6倍とするのが好ましい。
テ−プ状ヤ−ンの厚さは目的により適宜設定すればよいが、テ−プ状ヤ−ンを均一な厚さ及び配合にする点からは厚さ20μm以上、特に30μm以上とするのが好ましく、取扱性、透光性の点からは100μm以下とするのが好ましい。
【0013】
HDPE層/LDPE層又はEVA層/HDPE層の重量比は目的、用途に応じて適宜設定すればよいが、延伸性、強度、透光性等の点から5〜40/20〜90/5〜40、特に10〜35/30〜80/10〜35、さらに15〜28/44〜70/15〜28とするのが好ましい。
均一に延伸を行う点からは、両HDPE層の構成は同一にするのが好ましく、LDPE層又はEVA層の両面に存在するHDPE層の重量比も同程度にするのが好ましい。具体的には30〜70:70〜30程度、特に40〜60:60〜40程度にするのが好ましい。
なお、本発明においては、中間層の両面にHDPE層を積層する必要があり、片面のみに積層した場合には、延伸が均一に行えず、また積層板の機械的性質が不均一になるためカ−ルが生じて製織工程を通過させることが困難となり、さらにHDPE層が存在しない部分の機械的強度が低くなる。
また各層の厚さは適宜設定すればよいが、各層の厚さを均一にして延伸工程で透光性の低下を抑制する点からは、各層の厚さを3μm以上、特に5μm以上とするのが好ましく、透光性及び工程通過性等の点からは50μm以下とするのが好ましい。
【0014】
テ−プ状ヤ−ンの透光率は80%以上、さらに85%以上とするのが好ましい。積層フィルム(テ−プ状ヤ−ン)を用いた場合には延伸工程で白化等の問題が生じやすいために透光性は低くなりやすいが、本発明においては高い透光性が得られる。
また被覆材のブリ−ジング試験後の透光率は80%以上、さらに85%以上とするのが好ましい。透光性が低下すると美観が損なわれ、特に農業用被覆材として用いた場合には植物成育性が不十分になりやすく、さらに被覆材外から被覆材内部を観察することが困難となる。
一般に使用当初においては透光率が高い被覆材は多いものの、可塑剤を含有する被覆材を用いた場合、時間の経過とともに可塑剤等が被覆材表面に滲出(ブリ−ジング)して表面が汚れて透光率が低下する。
【0015】
以上のことから、長時間経過後の透光率が低下するような添加剤を配合する場合には、少量配合したり、またブリ−ジングが生じにくい内層(LDPE層・EVA層)に配合することが好ましい。
一般に農業用被覆材にはブリ−ジングの原因となる防曇剤が配合されているが、本発明においてはテ−プ状ヤ−ンを用いて被覆材を構成しており、被覆材の通気性及び透湿性がもともと高いために防曇剤を配合する必要がなく、高い透光性を長期的に保持できる。
【0016】
本発明においては、保温性を確保するために、遠赤外線吸収剤をテ−プ状ヤ−ン重量に対して1〜15重量%、好ましくは5〜10重量%配合する。先に述べたように、一般に遠赤外線吸収剤を配合して延伸すると白化が生じるが、本発明においては白化が生じることなく優れた保温性及び強度が得られる。さらに赤外線吸収剤はブリ−ジングが本来生じにくく、しかも内層に配合することにより高い保温効果が得られると同時にブリ−ジングの発生が抑制されるため優れた効果が得られる。
好適な遠赤外線吸収剤としては、たとえば協和化学社製のハイドロタルサイト類化合物「DHT−4A」等が挙げられる。かかる吸収剤は、可視光透過性を実質的に阻害することなく約5〜50μmにわたる広い赤外線領域において優れた赤外線吸収能を示し、かつ透過放散を防ぐことにより優れた保温効果が得られる。
遠赤外線吸収剤のプル−ムが防止でき、さらに防汚性及び保温性を長期的に保持できることから遠赤外線吸収剤を内層であるLDPE層又はEVA層のみに配合するのが好ましく、また白化を防止する点からもHDPE層の配合量は1重量%以下、特に0.1重量%程度以下とするのが好ましい。
【0017】
本発明の効果を損なわない範囲であれば、遠赤外線吸収剤以外のポリマ−や添加物をHDPE層及び/又はLDPE層・EVA層に配合してもかまわない。配合剤としては、紫外線吸収剤、保温剤、酸化防止剤等が挙げられる。フィルムを屋外で使用する場合等には、耐候性を向上させるために紫外線吸収剤等の光安定剤をLDPE層・EVA層及び/又はHDPE層に添加するのが好ましい。より効果的に耐候性を改善するためには、外層であるHDPE層に配合するのが好ましく、1〜5重量%程度配合するのが耐候性及び強度の点から好ましい。なお光安定剤は通常ブリ−ジングの原因とならず、また延伸により白化も生じないため、外層であるHDPE層に配合しても透光性は実質的に低下せず、優れた効果が得られる。
【0018】
本発明で用いられるテ−プ状ヤ−ンの製造方法は特に限定されないが、たとえば公知の方法により製造すればよい。たとえばインフレ−ション法やTダイ法等による共押出成形やラミネ−ション等により製膜し、これをスリットして熱延伸を行うことにより得られる。工程性及び強度等の点からはTダイ法により製膜するのが好ましい。
透光性及び強度の点からは3〜6倍程度の熱延伸を行うのが好ましく、延伸温度はHDPEの軟化点より5〜30℃低い温度、特に8〜20℃低い温度とするのが好ましく、具体的には100〜110℃程度で行うのが好ましい。また内層であるLDPE層又はEVA層の延伸性が適度に高い方が好ましいことから、LDPE又はEVAの融点がHDPEの融点よりも2〜8℃程度低いものを用いるのが好ましい。
植物成育性の点からは表面に微細な凹凸、特に微細な凹凸条を有しているものがより好適に使用できる。凹凸条の幅は1ミクロン〜30mmであるのが好ましく、凸部の高さは5〜250ミクロンであるのが好ましい。この場合、太陽光が散乱して植物の葉の裏等日光が当たりにくい部分にも日が当たり、好ましい結果が得られる。表面に防曇剤や防塵剤等を塗布してもかまわない。
【0019】
かかるテ−プ状ヤ−ンを用いることにより、通気性、柔軟性等に優れた被覆材が得られる。テ−プ状ヤ−ンを用いてなる製織物は、柔軟性に優れていることから突起物、摩擦等により損傷しにくく、また1つのテ−プ状ヤ−ンに穴、亀裂が生じたとしても、被覆材全体には亀裂、穴が拡大せず、損傷したテ−プ状ヤ−ンを修復すればよいことから、メンテナンスの点でも優れた効果が得られる。
工程性、被覆性等の点からはテ−プ状ヤ−ンを製織して被覆材とするのが好ましく、平織物とするのがより好ましい。勿論、製編等により被覆材としてもかまわない。
【0020】
夜間保温性を保持し、また雨滴の直接流入や虫類の侵入を防止するには被覆材の被覆率を高めることが好ましく、従って被覆率97%以上、特に被覆率98%以上とするのが好ましい。テ−プ状ヤ−ンを製織して被覆材とする場合には、テ−プ状ヤ−ンの平面上の間隔は雨滴が直接流入しない500μm以下、特に350μm以下とするのが好ましい。
【0021】
被覆材の通気度は夜間保温性及び高温多湿状態の抑制の点から1〜50cc/cm2 ・min、特に2〜25cc/cm2 ・minとするのが好ましい。
適度な通気度及び透湿度を得るために被覆材を立体的にして空隙を設けるのが好ましく、テ−プ状ヤ−ンからなる経糸を平面的にほぼ間隙がないように形成し、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸として形成するのがより好ましい。かかる構成を採用した場合には、透湿度は高いものの適度な通気度を示すため、高温多湿状態になるのを効率的に抑制できると同時に夜間保温性にも優れたものとなる。またハウス内上部に水滴が付着して植物に直接滴下して植物に悪影響を与えることを効果的に防止でき、また被覆材の柔軟性をより高めることができる。
【0022】
透湿度は、テ−プ状ヤ−ンの幅、打ち込まれる緯糸本数と緯糸の直径または織組織などによってコントロ−ルでき、加工性、柔軟性、透湿度、目止等の点から、テ−プ状ヤ−ンの幅を1〜20mm、特に2〜6mmとするのが好ましく、耐候性、製造工程性、取扱性、製織性等の点から厚さ20μm以上1mm以下とするのがより好ましい。幅が小さすぎると製織中にテ−プが反転して透湿度のコントロ−ルが困難となる。
【0023】
また、被覆材の柔軟性、透明性、透湿性、目止性等の点から、直径5mm以下、好ましくは直径1.5mm以下の緯糸を用いるのが好ましく、0.5〜30mm間隔、特に1〜10mmで打ち込むのが好ましい。なお、本発明における緯糸の間隔とは、緯糸と該緯糸に隣接する緯糸の間に形成された空隙の幅をいう。
緯糸に使用できる糸は特に限定されるものでなく、モノフィラメントまたは紡績糸、オ−プンエンド糸、結束糸、テ−プ状ヤ−ン等が使用でき、経糸を構成するテ−プ状ヤ−ンと同種又は異種の素材を使用できる。被覆材を構成する緯糸としては、耐候性、透明性、保温性、寸法安定性等に優れた素材を用いるものが好ましく、ポリ塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂等が使用でき、特にポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン系樹脂等)が好ましい。芯鞘型複合繊維、海島型混合紡糸等の複数のポリマ−からなる繊維を使用してもよく、形態安定性、目ずれ防止、目止め剤の接着性などの点から経糸の最外層を構成する素材と同種の素材を使用するのが好ましい。
透明性等の点からは緯糸にモノフィラメント糸を使用するのが好ましい。その繊度は100〜1000d,特に重量、強度、耐久性、製織編性等の点から250〜500dとするのが好ましい。
【0024】
被覆材の形態安定性を保持するためには経糸と緯糸の交叉部に実質的に目止め処理を行う必要がある。本発明の効果が損なわれない範囲であれば目止め処理が施されていない部分があってもよいが、形態安定性の点からは実質的にすべての交叉部に目止め処理が施されているのが好ましい。
夜間等の保温効果を高め、また雨滴が直接滴下するのを防ぐには被覆材の被覆率を高める必要があるが、被覆率を極めて高くすると透湿度が不十分になりやすい問題がある。被覆材を立体的にして空隙を設けることにより透湿性を高めることができるが、被覆材の形態を維持しつつ一層透湿性を高めるためには製織物全面積の70%以下、特に10%以上50%以下を熱融着処理するのが好ましい。目止め処理による接着加工面積を小さくすることによって、透湿性を顕著に高めることができ、さらに透明性、柔軟性等も向上して優れた効果が得られる。
【0025】
一般に被覆材の透湿度は、被覆率が大きくなればなるほど低下するが、かかる構成を採用することによって透湿度1300+700(100−x)g/m2 ・24h以上(xは被覆材の被覆率)とすることができ、同じ被覆率を有する従来の被覆材に比して透湿度が高く、夜間保温性に優れるとともに高温多湿状態を防止できる点等で優れた効果が得られる。適度な透湿度は1500〜3000である。
【0026】
好ましい製造方法としては、ストライプラミネ−ト方式で被覆材の片面又は両面の一部を加工する方法が挙げられる。特にテ−プ状ヤ−ン間隔と同間隔で加工するのが好ましく、経糸を構成するテ−プ状ヤ−ン幅の1/5〜1/2の幅で熱圧着処理を施すのが好ましい。この場合、熱融着により被覆材の性能を実質的に損なうことなく目止め処理を行うことができる。熱融着部分をストライプ状にするのが効率的であるが、目状、丸状、菱形状等特に限定されるものではない。
熱融着樹脂としては、経糸、緯糸の融点よりも低い融点を有し、かつ経糸及び緯糸が収縮しない温度に軟化点を有するものが好ましい。好適な熱融着樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
織物に熱融着樹脂を含浸して目止め処理を行う方法も採用できるが、被覆材の軽量性、柔軟性、透湿度、透明性等の点で好ましくない。
樹脂付着量は被覆材全体の50重量%以下、特に20重量%以上40重量%以下とするのが好ましい。
【0027】
また被覆材の形態安定性は1%以下、特に0.5%、さらに0.3%以下とするのが好ましい。
本発明の被覆材は特定のテ−プ状ヤ−ンを用いたものであるが、本発明の効果を損なわない範囲であれば、本発明で規定した以外のテ−プ状ヤ−ンを用いたり、またフィルム、金属等を積層したり、さらに他を接合して使用してもかまわない。
本発明の農業用被覆材は特にその使用方法は限定されず、様々な用途に使用することができるが、なかでも低温期の野菜(レタス等)、果樹等の促成栽培、防霜、防寒用の農業用被覆材として好適に使用できる。
【0028】
【実施例】
以下に実施例により本発明を説明するが、本実施例により何等限定されるものではない。
[強度 kg/cm2 ]
JIS K 6781(農業用ポリエチレンフィルムの引張強さ)に準じて測定し、切断するまでの最大荷重(kg)をフィルム厚さ(cm)と試験片幅(cm)の積で除した値を求めた。
[透光率(%)]
ブラックボックス中の上部に蛍光灯を下部の輝光度が20000lxになるようにセットし、試料を間に固定しその時の輝度をAとすると,
透光率(%)= (A/20000)×100により算出した。
[ブリ−ジング後の透光率(%)]
サンシャインウエザ−メ−タ−500時間照射後の被覆材の透光率を以下の方法で測定した。
すなわち、ブラックボックス中の上部に蛍光灯を下部の輝光度が20000lxになるようにセットし、試料を間に固定しその時の輝度をAとすると,透光率(%)= (A/20000)×100により算出した。
【0029】
[被覆率(%)]
20℃×65%RHにおける被覆材の空隙が占める部分を万能投影器を使ってグラフ用紙に写しとり、空隙部を除く面積が占める割合を求める。
[透湿度(g/m2 ・24h)]
JIS Z−0208 カップ法に準じて測定した。
[通気度(cc/cm2 ・min)]
JIS L−1096 フラジ−ル法に準じて測定した。
【0030】
[形態安定性 %]
たてAcm(約25cm)×よこBcm(約25cm)の試料25℃水に24時間浸漬し、次いで25℃常温で24時間乾燥するという作業を10回繰り返した後の試料の長さを測定し(タテ方向acm×ヨコ方向bcm)、
式(|A−a|)/A×100と式(|B−b|)/B×100から求められる値を平均して求めた。
[植物成育性]
被覆材を用いてレタスを1月〜2月中旬の間栽培し、2.5か月後のレタスのサイズがL以上が7割以上のものを◎、5割以上7割未満のものを○、L以上が5割未満かつM以上が5割以上のものを△、L以上が5割未満かつM以上が5割未満であるものを×として評価した。
【0031】
[実施例1]
遠赤外線吸収剤(協和化学社製「DHT−4A」)を20phr添加したLDPE系樹脂(日本ポリケム社製造「LLPE UF−240」 融点124℃)と光安定剤(日本ポリケム社製「PEM−81」)を3.0phr配合したHDPE系樹脂(日本石油社製「E809(H)」 融点129℃ 軟化点120℃)を用いて3層Tダイにより押し出し、3層積層フィルム(HDPE層/LDPE層/HDPE層:重量比25/50/25)を製膜し、これをスリット後、4.1倍の延伸倍率で熱延伸(延伸温度105℃)してテ−プ状ヤ−ン(厚さ40μm、繊度1300dr、幅4mm)を製造した。
これを経糸として実質的にほぼ間隙がないようにし、緯糸にポリエチレン糸モノフィラメント(日本ポリケム社製 HY−540)380dr/1fを用いて10本/吋の密度で打ち込み製織した。次いで、ホットメルト樹脂(日本ユニカ社製 MUC−8080)を用いて目止め加工を全体に施して被覆材を製造した。
【0032】
得られた被覆材を用いてレタスを栽培したが、被覆材の透湿度が高いため昼間においてもハウス内の温度はレタス栽培における適温(18℃程度)を大きくこえず、被覆材の裾上げを行わなくても高温障害は生じなかった。さらに被覆率が高く夜間保温性に優れており、また透湿度が高く水蒸気がハウス内に過剰に存在することがないため、レタスは良好に成育した。またこの栽培期間(約3か月)中にブリ−ジング等の問題は生じず、透光性の低下はほとんど認められず、3か月経過後のレタス成育性は良好であった。
結果を表1に示す。
【0033】
[実施例2]
目止処理として、経方向に4mm間隔にホットメルト樹脂(日本ユニカ社製NUC−8080)を用いて約1mmのストライプラミネ−ト加工を行った(熱融着面積割合30%)以外は実施例1と同様に行った。
得られた被覆材は、実施例1で得られた被覆材よりも一層柔軟性、透光性等の諸性能に優れたものであり、レタスの成育も極めて良好であった。
結果を表1に示す。
[実施例3]
HDPE層/LDPE層/HDPE層の重量比を30/40/30とし、延伸倍率を5倍にしてテ−プ状ヤ−ンを製造した以外は実施例2と同様に行った。被覆材の裾上げを行わなくても高温障害は生じず、さらに被覆率が高く夜間保温性に優れているためレタスは良好に成育し、またこの栽培期間中にブリ−ジング等の問題は生じず、透光性の低下はほとんど認めらなかった。
結果を表1に示す。
【0034】
[実施例4]
HDPE層/LDPE層/HDPE層の重量比を30/40/30とし、延伸倍率を4倍にしてテ−プ状ヤ−ンを製造した以外は実施例2と同様に行った。被覆材の裾上げを行わなくても高温障害は生じず、さらに被覆率が高く夜間保温性に優れているためレタスは良好に成育し、またこの栽培期間中にブリ−ジング等の問題は生じず、透光性の低下はほとんど認めらなかった。
結果を表1に示す。
[実施例5]
LDPEのかわりにEVA(日本ポリケム社製:LV440 酢酸ビニル含率15%)を用いた以外は実施例2と同様に行った。実施例2に比して得られたテ−プ状ヤ−ンの強度が低いために製織工程通過性がやや低かったものの、被覆材を製造することができた。
結果を表1に示す。
【0035】
[比較例1]
実施例1で使用したものと同様の光安定剤3.0phr、遠赤外線吸収剤10phrを含むHDPE樹脂をTダイ押出で製膜し、これをスリットし、3倍で熱延伸(延伸温度105℃)してテープ状ヤーン(厚さ40μm、繊度1300dr、幅4mm)を製造したが、熱延伸により透光性が著しく低下した。かかるテープ状ヤーンを用いて実施例2と同様に被覆材を製造した。結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1で使用したものと同様の光安定剤3.0phr及び遠赤外線吸収剤10phrを含むLDPE樹脂をTダイ押出で製膜し、これをスリットし、3倍で熱延伸(延伸温度105℃)してテープ状ヤーン(厚さ40μm、繊度1300dr、幅4mm)を製造した。実施例2と同様の方法で被覆材を製造しようとしたが、透光性は高いもののヤーンの強度が低すぎるため、製織工程を通過させることができなかった。結果を表1に示す。
【0036】
[比較例3]
光安定剤3.0phr含むHDPE樹脂と遠赤外線吸収剤20phr含むLDPE樹脂を用いてTダイから押出してHDPE層/LDPE層(重量比50/50)の2層フィルム製膜し、これをスリットし、4倍で熱延伸(延伸温度105℃)してテ−プ状ヤ−ン(厚さ40μm、繊度1300dr、幅4mm)を製造した。かかるヤ−ンを用いて実施例2と同様の方法で被覆材を製造しようとしたが、得られたヤ−ンの端部にカ−ルが生じているため、テ−プ状ヤ−ンが反転して部分的にヤ−ン間隔が不均一になり、製織工程を通過させることが困難であった。得られた被覆材も強度が低く、満足できる性能を有していなかった。
結果を表1に示す。
【0037】
[比較例4]
実施例1で用いた光安定剤配合LDPEと遠赤外線吸収剤20phr配合したHDPEを用いてTダイ3層押し出しを行い、3層積層フィルム(LDPE層/HDPE層/LDPE層:重量比25/50/25)を製膜し、これをスリットし、4倍で熱延伸(延伸温度105℃)してテープ状ヤーン(厚さ40μm、繊度1300dr、幅4mm)を製造した。かかるヤーンを用いて実施例2と同様の方法で被覆材を製造した。得られた被覆材は強度が低く、また透光性の低いものであった。結果を表1に示す。
【0038】
[比較例5]
HDPEに対する遠赤外線吸収剤の配合割合を40phrにした以外は実施例1と同様に行った。比較例5においては透光性が低いために植物成育性が不十分となった。結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
Claims (3)
- 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上であるテ−プ状ヤ−ンを用いてなる農業用被覆材。
- 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上、幅1〜20mmのテ−プ状ヤ−ンからなる経糸が平面的にほぼ間隙がないように形成され、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸が0.5〜30mm間隔で形成された織物からなる農業用被覆材。
- 低密度ポリエチレン層又はエチレン−酢酸ビニル共重合体層の両面に高密度ポリエチレン層が形成され、かつ遠赤外線吸収剤が1〜15重量%配合されている透光率80%以上、強度1500kg/cm2 以上、幅1〜20mmのテ−プ状ヤ−ンからなる経糸が平面的にほぼ間隙がないように形成され、かつ直径5mm以下の糸からなる緯糸が0.5〜30mm間隔で形成された織物からなり、該織物の全面積の70%以下が熱融着され、かつ経糸と緯糸の交叉部に実質的に目止め処理が施されている農業用被覆材。
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