JP2515882Y2 - 車間距離センサの傾き補正装置 - Google Patents

車間距離センサの傾き補正装置

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JP2515882Y2
JP2515882Y2 JP1990099893U JP9989390U JP2515882Y2 JP 2515882 Y2 JP2515882 Y2 JP 2515882Y2 JP 1990099893 U JP1990099893 U JP 1990099893U JP 9989390 U JP9989390 U JP 9989390U JP 2515882 Y2 JP2515882 Y2 JP 2515882Y2
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sensor
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秀幸 深野
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日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両の進行方向の存在物との距離を検出する
車間距離センサの傾きを自動的に補正するエーミング装
置に関するものである。
[従来の技術] 車間距離センサとして、発光手段がレーザ光を自車両
の進行方向に発光し、自車両の進行方向の存在物で反射
したレーザ光を受光手段が受光するレーザ光式センサが
知られている。しかし、このセンサのレーザ光はレンズ
によりほぼ平行光線にして発光されるので、レーザ光が
水平に発光されないと、受光手段でそのレーザ光を受光
できず、センサが車間距離を正確に検出できない問題点
があった。
従来、この点を解消するため、手作業で車間距離セン
サの傾きを補正するエーミング装置が知られている。こ
の装置は車両のシャシフレームにブラケットを介してベ
ースが取付けられ、ベースには車幅方向に支軸が設けら
れる。この支軸には距離センサが枢支され、ボルトによ
り距離センサを水平方向に保持している。距離センサの
傾きを水平に調整するときにはボルトを手作業で回して
支軸を中心に距離センサを回動し、距離センサの光軸が
水平になった状態で保持するようにしている。
しかし、従来、距離センサの傾きの補正、即ち距離セ
ンサのエーミング作業は距離センサをシャシフレームに
取付けたときに行われ、その後はセンサが固定されてし
まうため、荷物等を積載して車両の前後のサスペンショ
ンの撓みが異なって車両が後方に傾斜すると、発光手段
から発光したレーザ光が水平に発光されず受光手段に戻
らなくなる場合があった。しかもこの装置はシャシフレ
ームの前端底面に取付けられるため、手作業でレーザ光
の光軸を調整することは極めて困難であり、この結果、
距離センサが正確に車間距離を検出できないまま走行せ
ざるを得ない不具合があった。この点を解消するため
に、距離センサ自体を回転して補正させる提案として、
距離センサの後端部を上方に付勢するスプリングと、こ
の後端部の位置を規制するロッドと、このロッドを必要
に応じて上下動させる回転モータとを設けた装置が知ら
れている(実開昭63-200181)。この装置では車両に乗
車中の状態であっても運転席に設けられたスイッチによ
り回転モータを回転させ、モータの回転によりロッドを
介して適宜必要に応じて距離センサの傾きの補正を行う
ことができるようになっている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上述したスプリングとロッドによる距離セン
サを回転させる装置では、距離センサの後端部をスプリ
ングの付勢力によりロッドに押し付けているため、車両
の振動に起因して距離センサの後端部が振動する不具合
がある。この後端部の振動は正確な距離を測定する際の
妨げとなるばかりでなく、このような振動が繰り返され
ると距離センサを回動自由に支持している前端部の水平
軸の摩耗を来し、結果的に距離センサ自体にがたつきを
生じる不具合もある。またロッドとモータの連結をピニ
オンギアとラックギアにより行う場合にはギアの組み合
わせにがたつきが生じ、その精度が更に低下する問題点
もある。更に、モータを乗員がスイッチの開閉により回
転させる場合には、手動で行うことに起因するスイッチ
の開閉時間の誤差により、距離センサを正確な角度に調
整することが困難という問題点もある。
本考案の目的は、距離センサの光軸を路面に対して平
行になるように極めて簡単に調整でき、距離センサが車
間距離を正確に検出することを支援する車間距離センサ
の傾き補正装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、車体に固着されたベース13と、このベース
13の上方に車幅方向に設けられた支軸17と、この支軸17
に枢支され進行方向の存在物との距離を検出する距離セ
ンサ18と、距離センサ18に固着され距離センサ18の傾き
を検出する傾斜センサ24と、支軸17を中心に距離センサ
18を回動して距離センサ18の傾きを調整する調整手段
と、ベース13の前端に取付けられ調整手段を駆動するス
テッピングモータ26と、傾斜センサ24の検出信号に基づ
いてステッピングモータ26を制御するコントローラ31と
を備えた車間距離センサの傾き補正装置である。
その構成は、調整手段が、前端に第1歯付プーリ28が
取付けられ後端に雄ねじが形成されかつ中間がベース13
に枢支されたシャフト23と、雄ねじが螺合する雌ねじが
設けられ距離センサ18側面に突設されたブロック18cと
を備え、ステッピングモータ26の出力軸26aに第2歯付
プーリ27が取付けられ、第1歯付プーリ28及び第2歯付
プーリ27間に歯付きベルト29がかけ渡されたものでる。
[作用] コントローラ31は傾斜センサ24の検出信号に基づいて
ステッピングモータ26を作動させ、ステッピングモータ
26は歯付きベルト29を介してシャフト23を回転させる。
調整手段であるシャフト23の回転によりブロック18cが
移動し、距離センサ18が支軸17を中心に回転し、自動的
に距離センサ18の傾きを補正する。
[実施例] 次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明す
る。
第1図〜第3図に示すように、キャブオーバ型トラッ
ク10のシャシフレーム11の前端底面にはブラケット12が
吊着される。ブラケット12上面にはベース13が固着さ
れ、このベース13の車幅方向の両端には支柱14,16がそ
れぞれ立設され、更にこれらの支柱14,16には車幅方向
に支軸17,17がそれぞれ取付けられる。支軸17,17には進
行方向の存在物との距離を検出する距離センサ18が枢支
される。距離センサ18はレーザ光をほぼ平行光線にして
自車両の進行方向に発光する発光手段18aと、発光した
レーザ光が進行方向の存在物で反射し戻ってきたレーザ
光を受光する受光手段18bとを有する。
距離センサ18の一方の側面にはブロック18cが突設さ
れ、ブロック18cの前面と支柱14の背面との間に所定の
間隔が設けられる。ブロック18cには円筒状のすべり軸
受19を介して円柱部材21が回動可能に取付けられる。こ
の円柱部材21には進行方向に貫通孔が設けられ、その貫
通孔の内周面には雌ねじが形成される。支柱14にはほぼ
進行方向に通孔14aが設けられ、この通孔14aには自動調
心軸受22を介してシャフト23が挿通される。シャフト23
の後端には雄ねじが形成され、円柱部材21の雌ねじに螺
合される。シャフト23の回転に伴って支軸17を中心に距
離センサ18が回動するように構成される(第1図)。
距離センサ18の一方の側面には距離センサ18の傾きを
検出する傾斜センサ24が固着される。この傾斜センサ24
は内部に液体が封入され、センサ24本体の傾斜に比例し
た液面レベルの変化を静電容量の変化として検出し、セ
ンサ24本体の傾斜角度に応じた電圧を出力するようにな
っている。ベース13の前端にはステッピングモータ26が
取付けられ、その出力軸26aには第2歯付プーリである
小径の歯付きプーリ27が取付けられる。シャフト23の前
端には第1歯付プーリである大径の歯付プーリ28が取付
けられ、プーリ27,28間に歯付きベルト29がかけ渡され
る(第1図及び第2図)。
傾斜センサ24はコントローラ31の制御入力に接続さ
れ、コントローラ31の制御出力は駆動回路32を介してモ
ータ26に接続される。またコントローラ31には傾き補正
装置の作動スイッチ33及びこの傾き補正装置の作動状態
を報知する作動ランプ34が接続される。これらのスイッ
チ33及びランプ34は運転席に配設される。また、シャシ
フレーム11にはリーフスプリング36を介して前輪37及び
後輪(図示せず)が取付けられる(第3図)。
このように構成された車間距離センサの傾き補正装置
の動作を説明する。
トラック10のリヤボデー38に荷物を積載すると、前輪
37側と後輪側ではリーフスプリング36の撓みが異なるた
め、シャシフレーム11は後下がりに傾斜し、距離センサ
18の光軸が上向きになる。運転者はトラック10を平地に
移動して停止させ、手動スイッチ33をオン状態にする。
傾き補正装置が作動しコントローラ31は傾斜センサ24か
ら基準電圧と異なる電圧を出力する間だけステッピング
モータ26を駆動し、モータ26は歯付きベルト29を介して
シャフト23を回転させる。同時にコントローラ31はモー
タ作動検出ランプ34を点灯する。
シャフト23の回転に伴って距離センサ18が支軸17を中
心に回転し、距離センサ18の光軸が水平になり、傾斜セ
ンサ24が基準電圧を出力するようになると、コントロー
ラ31はその検出信号に基づいてモータ26を停止させ同時
にランプ34を消灯する。このランプ34の消灯により運転
者は距離センサ18のエーミングが完了したことを知り、
スイッチ33をオフ状態にする。この結果、運転者のスイ
ッチ操作だけで自動的に距離センサ18の光軸を路面に平
行に調整でき、距離センサ18は正確に進行方向の存在物
との距離を検出することができる。
なお、実施例では距離センサとしてレーザ光式センサ
を挙げたが、これに限らず超音波式のセンサでもよい。
更に、エーミング完了後手動スイッチをオフ状態にす
ると、ステッピングモータの出力軸又はシャフトにエア
シリンダ又は油圧シリンダ等に取付けられた圧接部材を
押付けてロックする固定装置を設けてもよい。
[考案の効果] 以上述べたように、本考案によれば、コントローラが
傾斜センサの検出信号に基づいてアクチュエータを作動
させ、アクチュエータにより調整手段が自動的に距離セ
ンサの傾きを補正するので、距離センサの正確な車間距
離の検出を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例車間距離センサの傾き補正装置
の第3図のA部拡大断面図。 第2図はその装置の正面図。 第3図はその装置を含むトラックの要部側面図。 11:シャシフレーム(車体)、13:ベース、17:支軸、18:
距離センサ、18c:ブロック、23:シャフト、24:傾斜セン
サ、26:ステッピングモータ、26a:出力軸、27:第2歯付
プーリ、28:第1歯付プーリ、29:歯付きベルト、31:コ
ントローラ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体に固着されたベース(13)と、前記ベ
    ース(13)の上方に車幅方向に設けられた支軸(17)
    と、前記支軸(17)に枢支され進行方向の存在物との距
    離を検出する距離センサ(18)と、前記距離センサ(1
    8)に固着され前記距離センサ(18)の傾きを検出する
    傾斜センサ(24)と、前記支軸(17)を中心に前記距離
    センサ(18)を回動して前記距離センサ(18)の傾きを
    調整する調整手段と、前記ベース(13)の前端に取付け
    られ前記調整手段を駆動するステッピングモータ(26)
    と、前記傾斜センサ(24)の検出信号に基づいて前記ス
    テッピングモータ(26)を制御するコントローラ(31)
    とを備えた車間距離センサの傾き補正装置であって、 前記調整手段が、前端に第1歯付プーリ(28)が取付け
    られ後端に雄ねじが形成されかつ中間が前記ベース(1
    3)に枢支されたシャフト(23)と、前記雄ねじが螺合
    する雌ねじが設けられ前記距離センサ(18)側面に突設
    されたブロック(18C)とを備え、 前記ステッピングモータ(26)の出力軸(26a)に第2
    歯付プーリ(27)が取付けられ、 前記第1歯付プーリ(28)及び前記第2歯付プーリ(2
    7)間に歯付きベルト(29)がかけ渡され たことを特徴とする車間距離センサの傾き補正装置。
JP1990099893U 1990-09-25 1990-09-25 車間距離センサの傾き補正装置 Expired - Lifetime JP2515882Y2 (ja)

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