JP2515662Y2

JP2515662Y2 - 車両用荷台のステップ装置

Info

Publication number: JP2515662Y2
Application number: JP1990096028U
Authority: JP
Inventors: 正憲小森; 淳山田; 文章北村; 恵一新村; 秀一中村
Original assignee: UD Trucks Corp
Current assignee: UD Trucks Corp
Priority date: 1990-09-14
Filing date: 1990-09-14
Publication date: 1996-10-30
Anticipated expiration: 2005-09-14
Also published as: JPH0452945U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案は、車両の荷台に乗降りするためのステップ装
置に関する。

〈従来の技術〉大型トラックの荷台は高位置に配設されているので、
荷台への乗降が大変であり、特に頻繁に乗降りするとき
に疲労が大きくなっていた。このため、従来において
は、以下のような荷台のステップ装置が提案されている
（株式会社日新出版,1989年４月発行，月刊「NEW TRUC
K」Vol.25,No.4 第65頁参照）。

すなわち、トラックの荷台後部のフレーム下部にはス
テップが垂直に懸架されて固定されている。そして、荷
台の部位を手で持ってステップを荷台に昇るようにして
いる。

〈考案が解決しようとする課題〉しかしながら、このような従来のステップ装置におい
ては、フレーム下部にステップを垂直に懸架して固定す
るようにしているので、非使用時にステップが邪魔にな
ると共に、荷台への乗降りには荷台の他の部位を手で持
ってステップを乗降りする必要があり、乗降りに力が必
要になり、またステップで滑って落ちる危険性があっ
た。

本考案は、このような実状に鑑みてなされたもので、
荷台への乗降を安全でかつ容易に行えるステップ装置を
提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉このため、本考案は、車両後端部に形成される収納部
と、該収納部に取出自由に収納されるステップと、前記
収納部に形成され前記ステップの一端を移動自由に支持
する凹溝形状の支持部と、前記ステップの収納時にステ
ップの他端に形成された凸形状のストッパが前記凹溝形
状の支持部に嵌合することでステップを略一定位置に保
持するロック装置と、前記凹溝形状の支持部端部に形成
され、取り出した状態のステップの一端を車両後端部に
係止させる係止部と、を備えるようにした。

〈作用〉このようにして、非使用時にはステップを収納部に収
納する一方、使用時にはステップを収納部から取出して
ステップが傾斜するように一端を車両後端部を係止させ
ステップが傾斜するように他端を接地させるようにし
た。

〈実施例〉以下に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第６図は本考案の一実施例を示す。

第１図において、荷台１には荷物室２が載置され、荷
物室２の後端部には両開き式の扉３が取付けられてい
る。一方の扉３と荷台１とに跨がって、所定深さの中空
状の収納部４が車両後方に開口して形成され、収納部４
の車内側壁には支持部としての所定深さのスライド溝５
が上下方向に延設されて形成されている。

前記収納部４には第２図に示すようにステップ６が収
納され、ステップ６は一対の板状部材７の間にステップ
本体８が所定間隔で取付けられて構成されている。前記
各板状部材７の上部外壁には第３図及び第４図に示すよ
うにローラ９が回転自由に取付けられ、これらローラ９
は前記スライド溝５に該スライド溝５内を転動するよう
に支持されている。また、前記各板状部材７の下部外壁
には棒状のストッパ10が突出して設けられ、これらスト
ッパ10も前記スライド溝５内を摺動するようになってい
る。

前記扉３の下部には切欠き11が前記収納部４に向かっ
て開口すると共にスライド溝５に連通して形成され、こ
れら切欠き11は前記ストッパ10が通過できるようになっ
ている。

ここで、ステップ６の全長は荷台１から地面までの高
さより長く設定されている。

次に、作用を説明する。

ステップ６を使用しないときには、ステップ６を収納
部４に収納する。このとき、ステップ６は、第２図，第
５図及び第６図に示すように、ストッパ10がスライド溝
５の下端部に当接されて、略一定位置に保持されてロッ
クされる。したがってストッパ10とスライド溝５とがロ
ック装置を構成する。

そして、ステップ６を使用するときには、ステップ６
を第２図中鎖線位置から実線位置まで上動させ、ストッ
パ10を切欠き11の開口部に位置させる。そして、ストッ
パ10を切欠き11を通過させて外部に取出すと共に、ステ
ップ６の一端のローラ９をスライド溝５に沿って下動さ
せてスライド溝５の下端部に係止させる。したがって、
スライド溝５の下端部が係止部を構成する。

そして、ステップ６の他端を接地させ、ステップ６を
地面に対して傾斜させて配設される。

その後、扉３を開けて荷台１への乗降を行う。

このようにすると、非使用時にはステップ６が収納部
４に収納されるので、ステップ６が邪魔になることがな
くなる。また、ステップ６が傾斜して配設されるので、
ステップ６の昇降時に少ない労力でかつ安全に乗降でき
る。また、ステップ６の一端がスライド溝５下端部に係
止されるので、ステップ６を固定でき、これによっても
乗降時の安全性を向上できる。

さらに、スライド溝５が、支持部、係止部及びロック
装置としての機能を兼備しているので、ステップ装置の
機構がきわめて簡単になり、信頼性（安全性）及び堅牢
性を向上することもできる。特に、ロック装置として複
雑な機構が不要となるので、例えば、ピン等によってロ
ックを行うもののように、ピン等の変形によるロック不
能状態を極力防止することができる。また、機構の簡略
化によるコストダウンも図ることができる。

〈考案の効果〉本考案は、以上説明したように、非使用時にはステッ
プを収納部に収納する一方、使用時にはステップを収納
部から取出した後、ステップの一端を車両後端部に係止
させ他端を接地させるようにしたので、非使用時にはス
テップが邪魔になるのを防止でき、また使用時には少な
い労力でかつ安全にステップを昇降することができる。

さらに、収納部に形成された凹溝が、支持部、係止部
及びロック装置としての機能を兼備しているので、ステ
ップ装置の機構がきわめて簡単になり、信頼性（安全
性）及び堅牢性を向上することもできる。また、機構の
簡略化によるコストダウンも図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は同上
の要部拡大図、第３図は第２図のIII-III矢視図、第４
図は同上の要部断面図、第５図及び第６図は同上の作用
説明図である。１……荷台、４……収納部、５……スライド溝、６……
ステップ、９……ローラ、10……ストッパ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者新村恵一埼玉県上尾市大字壱丁目１番地日産ディーゼル工業株式会社内 (72)考案者中村秀一埼玉県上尾市大字壱丁目１番地日産ディーゼル工業株式会社内 (56)参考文献実開平２−90157（ＪＰ，Ｕ) 実開昭62−148479（ＪＰ，Ｕ) 実開昭56−70447（ＪＰ，Ｕ)

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】車両後端部に形成される収納部と、該収納
部に取出自由に収納されるステップと、前記収納部に形
成され前記ステップの一端を移動自由に支持する凹溝形
状の支持部と、前記ステップの収納時にステップの他端
に形成された凸形状のストッパを前記凹溝形状の支持部
に嵌合することでステップを略一定位置に保持するロッ
ク装置と、前記凹溝形状の支持部端部に形成され、取り
出した状態のステップの一端を車両後端部に係止させる
係止部と、を備えたことを特徴とする車両用荷台のステ
ップ装置。