JP7178202B2 - 荷台用梯子及びそれを備えた貨物車両 - Google Patents

荷台用梯子及びそれを備えた貨物車両 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 新明和工業株式会社は、平成30年5月22日~25日の2018NEW環境展において、重本寛、奥田勇一及び相羽哲郎が発明した荷台用梯子及びそれを備えた貨物車両を公開した。
本発明は、荷台用梯子及びそれを備えた貨物車両に関し、特に貨物車両の荷台に設けられる梯子に関する。
従来より、例えば、特許文献1のように、床を前後にスライドさせて積載物を排出する積荷搬送装置付運搬車が知られている。この種の車両では、荷台の床部材を前後に往復させることで、積載物を荷台後端から排出するようにしているが、排出後積載物が荷台上に残る場合には荷台に乗り込んで取り除く必要がある。例えば特許文献2~5のように、荷台に梯子を収納する構造にすれば、この梯子を引き出すことで荷台に乗り降りできる。
特開2003-200860号公報 特許第6156812号公報 特表2015-516332号公報 実用新案登録第2535615号公報 特許第4194014号公報
しかしながら、特許文献2~4の構造では、収納位置において梯子先端(使用位置での下端部分)が露出しているので、排出された積載物、塵、雨水等が内部に入り込むことがある。そのため、梯子が錆付く等してスムーズに引き出すことが困難になることがあるという課題がある。
一方、特許文献5のように、梯子出し入れ用の開口部を車両側面の収納蓋で塞ぐ構成とすれば、収納位置で積載物等が入り込むことを防止できるが、梯子を引き出して使用する際にその都度収納蓋を上方に回動させて開く必要があり、梯子の使い勝手がよくないという課題がある。
具体的には、片手で収納蓋を開いた状態にしておき、もう一方の手で梯子を引き出す使い方になるので、例えば片手に作業道具を持ったまま梯子を使用位置にすることが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、塵等が入り込むことを防止できる構成でありながら使い勝手のよい梯子を設けることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、荷台のフレームに設けた出し入れ用開口内に梯子本体を収納すると共に、この出し入れ用開口を蓋部材で覆った。
具体的には、第1の発明では、貨物車両の荷台に設けられる荷台用梯子を前提とし、
上記荷台に形成した出し入れ用開口の奥側に設けられたレール部材と、
上記レール部材に沿って移動し、手前側に移動された状態で下方に回動されて使用位置に保持される梯子本体と、を備え、
上記梯子本体は、奥側に移動された収納位置で上記出し入れ用開口を塞ぐ蓋部材を備えている。
上記の構成によると、梯子本体の収納位置では、蓋部材が出し入れ用開口を覆うので、見映えがよく、また、梯子本体が出し入れ用開口内に完全に収納されるので、荷台への荷物の出し入れ時に邪魔にならず、塵も入りにくい。また、蓋部材が梯子本体に設けられているので、荷台に蓋部材が設けられているときのように蓋部材を持って梯子本体を出し入れする必要がなく、使い勝手が向上する。
第2の発明では、第1の発明において、
上記蓋部材には、端部を折り曲げた折曲部が設けられ、
上記折曲部は、上記収納位置において、上記梯子本体の移動方向手前側に向かって下方へ傾斜している。
上記の構成によると、蓋部材の端部を折り曲げるだけで、簡単に手で掴む部分を形成できる。また、移動方向手前側に向かって下方へ傾斜しているので、例えば特許文献1の貨物車両に木材チップ等の粒状物を積載する場合、排出した積載物がこの傾斜に沿ってスムーズに落下して折曲部に堆積するのを防止できる。また、折曲部が傾斜しているので、梯子本体の収納状態で、雨、埃等が折曲部に溜まらず、荷台からの荷物の排出時には折曲部が引っ掛かりにくい。また、取っ手を兼ねている折曲部に下方から手を掛けて梯子本体を支えながら引き出した後下方へ回動しやすい。
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記レール部材の上記出し入れ用開口側には、上記梯子本体を支持した状態で回転するローラが設けられている。
上記の構成によると、梯子本体の引き出し時や押し込み時の抵抗がローラによって和らげられるので、梯子の出し入れが極めて容易になる。また、出し入れ用開口側にローラを設けることで、梯子本体をレール部材に沿って移動させる際に、移動領域全体に亘ってローラが機能するので、滑らかに梯子本体を移動できる。また、ローラを設けることにより梯子本体がレール部材に直接接触しない(すなわち、回転可能なローラが梯子本体を支持する)ので、梯子本体が傷付きにくい。例えば、ミガキステンレス製の梯子本体であっても、表面を塗装した梯子本体であても、傷付きにくく見映えを維持できる。さらに、傷付きにくいので、錆付くことを防止できる。このため、錆付きにくい高価な材料(例えばステンレス)を用いることなく、安価な材料を用いて梯子を安く製作できる。
第4の発明では、第1から第3のいずれか1つの発明において、
上記貨物車両は、往復させることで積載物を上記荷台の端部から排出する床部材が該往復方向と直交する方向に複数並んで設けられ、上記出し入れ用開口が該荷台の端部に設けられている。
上記の構成によると、複数並んだ床部材を往復させて積載物を排出する積荷搬送装置付運搬車の下方に出し入れ用開口を設けても、梯子本体の収納位置では、積載物の積込及び排出時に邪魔にならず、梯子本体の使用位置では、梯子本体を利用して乗り降りが安全且つ容易に行われる。このような積荷搬送装置付運搬車では、積載物が排出後に荷台に残ることがあり、荷台に乗り込んで作業を行うことが多々ある。このような車両に荷台用梯子を設けることで、作業しやすい積荷搬送装置付運搬車を実現できる。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記レール部材の移動方向手前側端部には、上記梯子本体が上記使用位置において所定の角度をもって傾斜した状態で該梯子本体の当接面が当接するストッパ面が形成されている。
上記の構成によると、梯子本体の当接面を使用位置においてストッパ面に安定して当接させることで、常に適度な傾斜角度に維持できるので、安全に昇り降りできる。また、梯子本体を手前に移動させるだけで、当接面がストッパ面に当接して所定の角度で傾斜して使用位置に保持される。すなわち、簡単に使用位置とすることができるので、使い勝手がさらに向上する。
第6の発明では、第1から第5のいずれか1つの発明において、
上記レール部材における上記梯子本体の移動方向手前側には、該移動方向に直交する方向に付勢された付勢部材が設けられており、
上記梯子本体には、上記収納位置において上記付勢部材を挿入可能なロック孔が設けられている。
上記の構成によると、梯子本体を収納位置に移動させると、付勢された付勢部材が梯子本体のロック孔に入り込んで、梯子本体が意図せず移動しないように自動でロックされる。すなわち、簡単な構造でありながら、使い勝手のよいロックを構成できる。また、付勢部材が梯子本体に設けた傾斜面に当接して梯子本体を押さえ付けるので、梯子本体の収納時のスライド移動が安定し、収納位置では付勢部材の先端がロック孔に挿入されてロックされるので、意図せず梯子本体が飛び出すことはない。
第7の発明の貨物車両は、第1から第6のいずれか1つの発明の荷台用梯子を荷台の後端に有する。
上記の発明によると、荷台用梯子が荷台の後端にあっても、収納時にはフレームの出し入れ用開口内に収容されて蓋部材で覆われるので、積載物の出し入れの邪魔にならず、見映えもよい。また、荷台用梯子を用いることで、容易且つ安全に荷台に乗り降りできる。また、積載物の積み降ろしを荷台後端から行う貨物車両が多いため、その部分に荷台用梯子を設けることで、作業しやすい貨物車両を実現できる。
以上説明したように、本発明によれば、塵等が入り込むことを防止できる構成でありながら使い勝手のよい梯子を設けることができる。
本発明の実施形態に係る荷台用梯子及びその周辺を一部拡大して示す側面図である。 荷台用梯子が使用位置にある貨物車両を示す側面図である。 貨物車両の床面の一部を拡大して示す平面図である。 収納状態における荷台用梯子を示す平面図である。 収納状態における荷台用梯子を示す側面図である。 荷台用梯子を背面から見た断面図である。 収納位置にある荷台用梯子及びその周辺を示す背面図である。 梯子本体を手前に一部引き出した状態における荷台用梯子を示す平面図である。 梯子本体を手前に一部引き出した状態における荷台用梯子を示す側面図である。 梯子本体を示す平面図である。 梯子本体を示す側面図である。 一対のレール部材及びその周辺を示す側面図である。 一対のレール部材及びその周辺を示す平面図である。 一対のレール部材及びその周辺を示す背面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2A及び図2Bは、本発明の実施形態に係る貨物車両1を示す側面図であり、この貨物車両1は、走行可能な車台2と、その車台2の前方に設けた運転室3と、車台2に載置された荷台4とを備えている。
荷台4は、例えば、直方体箱形状を有し、後方に、例えば垂直に延びる回動軸5aを中心に開閉可能なテールゲート5が設けられている。荷台4の底部は、図2Bに拡大して示すように、床6を前後にスライドさせて積載物を排出する積荷搬送装置で構成されている。具体的には、略平坦な床6には、例えば、前後に延びる、耐摩耗性の高い樹脂成形品よりなるガイドレール6aが車幅方向に複数並んで配置され、各ガイドレール6a上を、床面全長よりも所定長さ短い長尺状の床部材7が、前後にスライド移動可能に設けられている。そして、例えば、静止させる床部材7と往復動させる床部材7とを適宜切り換えながら、伸縮シリンダやモータ等の駆動手段により往復動させることで、積載物を後方に移動させてテールゲート5から排出するように構成されている。
そして、貨物車両1の荷台4には、荷台用梯子10が設けられている。この荷台用梯子10は、例えば図3C及び図3Dに後方から見た様子を示すように、荷台4後端下部の車幅方向に延びる略垂直なテールパネル8に形成した出し入れ用開口9の内側に収納されている。図4Aにも示すように、この出し入れ用開口9の奥側には、一対のレール部材11が左右に所定間隔を空けて前後に延びるように設けられている。
具体的には図6A~図6Cに示すように、一対のレール部材11は、例えば一対のC型鋼が互いに開口部を向かい合わせるように配置され、上面が左右に延びるクロスメンバ12によって連結されている。図3A~図3Cに示すように、クロスメンバ12は、下方から荷台4底部の横桁4aに溶接、ボルト締結等により固定されている。図示しないが、収納位置Aの荷台用梯子10は、下方から特に覆われていないが、下方がカバー等で覆われていてもよい。
一対のレール部材11の引き出し方向手前側端部(後端部)には、例えば、後方から見てJ字状断面(図6C参照)を有するストッパ部13が形成されている。このストッパ部13よりもさらに出し入れ用開口9側の端部は、板状のストッパ部材11aで塞がれている。このストッパ部13の内側に折れ曲がった部分には、梯子本体20がストッパ部材11aに当接して下方へ回動されるときに、所定の角度をもって荷台4に対して傾斜した状態で、この梯子本体20の補強板26の当接面26b(詳しくは後述)が当接するストッパ面14が形成されている(図3B及び図6C参照)。
また、一対のレール部材11における出し入れ用開口9側の車幅方向外側の側面には、ローラ35が取り付けられるローラ用ブラケット15が図6Aで下方に延びるように、それぞれ設けられている。図3Cに示すように、このローラ35は、車幅方向に延びる回転軸を有し、梯子本体20(支柱21)の底面に当接しながら転動することにより、梯子本体20の出し入れに加わる力を軽減可能に構成されている。
また、図6Bに示すように、一方のレール部材11の側面には、後述する付勢部材40を支持する付勢部材支持用ブラケット16が設けられている。
そして、これら一対のレール部材11内には、梯子本体20の引き出し方向奥側に設けたシャフト25の摺動部25aが摺動しながら前後にスライド移動するようになっている。この摺動部25aは、レール部材11のストッパ部材11aによって抜け出さないようになっており、このストッパ部材11aに当接する位置で梯子本体20が回動可能となっている。
図5A及び図5Bを示して具体的な梯子本体20の構造を説明すると、この梯子本体20は、例えば、一対の角パイプ等よりなる支柱21を備え、例えば、3つの踏ざん22,23,24が設けられている。使用位置Bで最下端となる踏ざん22と上下中間の踏ざん23は、例えば縞鋼板の折り曲げ構造よりなり、最上端の踏ざん24は、丸パイプよりなるが、踏ざんの形状や個数は、これに限定されない。そして、図2Aに示す使用位置Bで最上端となる一対の支柱21間には、円柱状のシャフト25が設けられ、このシャフト25における一対の支柱21よりも外側に露出する部分が上記摺動部25aとなり、この摺動部25aが上記一対のレール部材11内を摺動するように構成されている。
支柱21のシャフト25の周辺の外側側面は、補強板26で補強されている。この補強板26の出し入れ用開口9側は、面取り26aが形成されて梯子本体20の引き出し時に出し入れ用開口9に引っ掛かりにくくなっている。また、収納位置Aにおいて補強板26の下面の一部が、当接面26bを構成している。
また、支柱21の出し入れ用開口9側の端部(収納時の後端部)には、この引き出し方向に垂直な方向(本実施形態では車幅方向外側)へ突出する膨出部27が形成されている。膨出部27は、例えば、肉厚の鋼板よりなり、平面視でシャフト25側に向かって先細になる傾斜面27aを有する台形状である。そして、この膨出部27が、一対のレール部材11の(上側の)内側側面に摺接するように構成されている。
図4B及び図5Aに示すように、膨出部27よりも下方且つ車幅方向内側の、支柱21の側面には、引き出し方向手前側に向かって徐々に引き出し方向に垂直な方向に拡がる傾斜面28aと、この傾斜面28aに連続する側面28bと、これら傾斜面28aと側面28bとにまたがって形成されて付勢部材40の先端41が挿入されるロック孔28cとを有する被付勢部材28が設けられている。
また、図3C及び図4Bに示すように、一対のレール部材11の付勢部材支持用ブラケット16には、取付ブラケット40aを介して引き出し方向に垂直な方向(車幅方向内側)に梯子本体20の側面を押圧する付勢部材40が設けられている。詳しくは図示しないが、付勢部材40は、内蔵された弾性部材(例えば圧縮コイルばね)により、先端41が飛び出す方向に常に付勢されている。この先端41は、図3Aに拡大して示すように、先細となっており、梯子本体20の引き出し方向奥側(図3Aの左側)は、切り欠かれてロック孔28cの内周面に当接する平坦面41aが形成されている。図3Cに示すように、先端41の下部には、ロック解除用ツマミ42が設けられており、このロック解除用ツマミ42を操作することで、弾性部材の付勢力に抗して先端41を移動可能となっている。
そして、図3D、図4A及び図4Bに示すように、梯子本体20の出し入れ用開口9側の端部(収納時の後端部)には、この梯子本体20の収納時に出し入れ用開口9及びその周辺を覆う蓋部材30が例えばボルト30a(図3Dでは省略)により取り付けられている。この蓋部材30は、梯子本体20の引き出し時に最下端の踏ざん22の真下に位置するように取り付けられている。この蓋部材30が、最下端の踏ざんの少なくとも一部を構成するようにしても良い。具体的には、蓋部材30が踏ざんそのものになる場合だけでなく、踏ざんの一部を構成するようにしても良い。このようにすれば、部品点数が減って構造が簡易となる。
荷台用梯子10の収納位置Aにおける蓋部材30の下側には、切欠30bが設けられていてもよい。この切欠30bに合わせて出し入れ用開口9の底辺は上に膨らんでいてもよい。
また、収納位置Aで上側となる蓋部材30の上端には、折り曲げられた折曲部31が設けられている。この折曲部31は、梯子本体20を引き出すときの取っ手を兼ねている。また、この折曲部31は、蓋部材30が出し入れ用開口9を覆ったときに、梯子本体20の引き出し方向に向かって下方へ傾斜している。本実施形態では、例えば、図1に示すβが45°である。このように、蓋部材30の端部を折り曲げるだけで、簡単に手で掴む部分を形成できる。また、移動方向手前側に向かって下方へ傾斜しているので、例えば特許文献1の貨物車両に木材チップ等の粒状物を積載する場合、排出した積載物がこの傾斜に沿ってスムーズに落下して折曲部に堆積するのを防止できる。
-荷台用梯子の使用手順-
次いで、荷台用梯子10の使用手順について説明する。
まず、収納位置Aでは、図1、図3A及び図3Dに示すように、梯子本体20は、出し入れ用開口9内部(奥側)に収納され、出し入れ用開口9及びその周縁は、蓋部材30で覆われている。このため、荷台4の床6には、往復させることで積載物をテールゲート5から排出する床部材7がスライド方向と垂直な方向に複数並んで設けられているが、本実施形態では、梯子本体20が邪魔にならず、また、折曲部31が適度に傾斜しているので、荷台4からの荷物の排出時に折曲部31が引っ掛かりにくい。また、出し入れ用開口9が蓋部材30で覆われるので、見映えもよく、塵も入りにくい。また、この収納状態で、図3Bに矢印で示すように、雨、埃等が折曲部31に溜まりにくいという利点もある。また、梯子本体20の収納位置Aでは、膨出部27が一対のレール部材11の内側側面に当接するので、がたつかず、その結果、走行時には振動が生じにくい。しかも、図3Aに示すように、この収納位置Aでは付勢部材40の先端41がロック孔28cに挿入されてロックされているので、意図せず梯子本体20が飛び出すことはない。本実施形態では、簡単な構造でありながら、使い勝手のよいロックを構成できる。
そして、荷台用梯子10を使用するときには、まず、付勢部材40の先端41下側のロック解除用ツマミ42をロック解除の方向へ移動させ、ロック孔28cから先端41を引き出して梯子本体20の収納位置Aにおけるロックを解除する。
次いで、蓋部材30の折曲部31に下方から指を掛け、図4A及び図4Bに示すように、手前に引き出す。このとき、比較的大きく、取っ手を兼ねている蓋部材30の折曲部31に手を掛けるので、梯子本体20を引き出しやすい。このように、蓋部材30と、梯子本体20を出し入れするための取っ手とが兼用されるので、部品点数が少なくてすみ構造が簡易となる。また、蓋部材30が梯子本体20に設けられているので、荷台4に蓋部材30が設けられているときのように蓋部材30を持って梯子本体20を出し入れする必要がなく、片手でも出し入れできるので、使い勝手が向上している。
さらに折曲部31に指を掛けた状態で梯子本体20を引き出し、シャフト25の摺動部25aがストッパ部材11aに当接するまでスライド移動させる。このとき、ローラ35の上を梯子本体20がスライド移動するので、梯子本体20の出し入れが極めて容易である。
そして、摺動部25aがストッパ部材11aに当接した状態で、梯子本体20を下方へ角度γだけ回動させる。そして、図1に拡大して示すように、梯子本体20の当接面26aがストッパ面14に当接した位置で梯子本体20が使用位置Bに固定される。このとき、当接面26aとストッパ面14とが面当たりし、梯子本体20を常に適度な傾斜角度αに維持できるので、安全に昇り降りできる。この荷台用梯子10を用いることで、容易且つ安全に荷台4に乗り降りできるため、床6上の清掃作業等が容易になる。また、蓋部材30が最下端の踏ざんの少なくとも一部を構成しているので、脚を置く面積が広くなって昇り降りしやすく、また、蓋部材30が踏ざんの少なくとも一部を兼ねるので、部品点数が減って構造が簡易となる。本実施形態では、梯子本体20を手前に移動させるだけで、当接面がストッパ面14に当接して所定の角度で傾斜して使用位置に保持される。すなわち、簡単に使用位置とすることができるので、使い勝手をさらに向上させることができる。
そして、使用状態Bから収納状態Aに戻すには、蓋部材30の折曲部31に下方から手を掛けて持ち上げるようにしながら略水平になるまで角度γだけ回動させる。このとき、折曲部31の角度βが適切に設定されているので、折曲部31に指を掛けやすい。
そして、梯子本体20を出し入れ用開口9内に押し込む。このとき、収納し始めるときには、一対のレール部材11と一対の支柱21との隙間が大きく保たれているのでスライドさせやすく、収納位置Aの手前では膨出部27の傾斜面27aが出し入れ用開口9の周縁に当接しながら梯子本体20がセンタリングされる。同時に付勢部材40の先端41が梯子本体20に設けた傾斜面28aに当接して梯子本体20を押さえ付けるので、梯子本体20の収納時のスライド移動が安定する。そして、付勢部材40の先端41が先細なので、ロック孔28cに挿入しやすく、挿入後には、平坦面41aがロック孔28cの内周面に面接触するので、振動等により先端41が外れることなく確実にロックされる。このため、梯子本体20が出し入れ用開口9内で安定した状態で収納される。その結果、走行時にも梯子本体20には振動が生じにくい。
このように、本実施形態では、複数並んだ床部材7を往復させて積載物を排出する積荷搬送装置を有する貨物車両1に荷台用梯子10を設けても、梯子本体20の収納時には積載物の積込及び排出時に邪魔にならず、梯子本体20の使用時には、梯子本体20を利用して乗り降りが安全且つ容易に行われる。
また、出し入れ用開口9側にローラ35を設けることで、梯子本体20をレール部材11に沿って移動させる際に、移動領域全体に亘ってローラ35が機能するので、滑らかに梯子本体20を移動できる。また、ローラ35を設けることにより梯子本体20がレール部材11に直接接触せず、回転可能なローラ35が梯子本体20を支持するので、梯子本体20が傷付きにくい。例えば、ミガキステンレス製の梯子本体20であっても、表面を塗装した梯子本体20であっても、傷付きにくく見映えを維持できる。さらに、傷付きにくいので、錆付くことを防止できる。このため、錆付きにくい高価な材料(例えばステンレス)を用いることなく、安価な材料を用いて荷台用梯子10を安く製作できる。
本実施形態のような、積荷搬送装置付運搬車では、積載物が排出後に荷台4に残ることがあり、荷台4に乗り込んで作業を行うことが多々ある。このような貨物車両1に荷台用梯子10を設けることで、作業しやすい積荷搬送装置付運搬車を実現できる。
したがって、本実施形態によれば、収納位置Aでは積載物の出し入れの邪魔にならず、使用位置Bでは荷台4に容易に昇り降りできる荷台用梯子10を設けることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、実施形態では、貨物車両1は、積荷搬送装置を有する貨物車両としたが、これに限定されず、荷台を有する貨物車両であれば、どのような機種にも適用できる。また、荷台用梯子10は、荷台の側方のフレームに設けてもよい。
上記実施形態では、後部のみに1本のローラ35を設けた構成を例示したが、前部、中間部にもローラ35を追加した構成としてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 貨物車両
4 荷台
7 床部材
9 出し入れ用開口
10 荷台用梯子
11 レール部材
14 ストッパ面
20 梯子本体
28c ロック孔
30 蓋部材
31 折曲部
35 ローラ
40 付勢部材

Claims (6)

  1. 往復させることで積載物を荷台の端部から排出する床部材が往復方向と直交する方向に複数並んで設けられる、貨物自動車の上記荷台に設けられる荷台用梯子であって、
    上記荷台に形成した出し入れ用開口の奥側に設けられたレール部材と、
    上記レール部材に沿って移動し、手前側に移動された状態で下方に回動されて使用位置に保持される梯子本体と、を備え、
    上記出し入れ用開口は、上記往復方向における上記荷台の端部に位置し、
    上記梯子本体は、奥側に移動された収納位置で上記出し入れ用開口を塞ぐ蓋部材を備えており、
    上記蓋部材は、上記収納位置のときに上記荷台の端部に位置するように構成されている
    ことを特徴とする荷台用梯子。
  2. 請求項1に記載の荷台用梯子において、
    上記蓋部材には、上記収納位置で上側となる端部を折り曲げた折曲部が設けられ、
    上記折曲部は、上記収納位置において、上記梯子本体の移動方向手前側に向かって下方へ傾斜して手を掛けることが可能に構成されている
    ことを特徴とする荷台用梯子。
  3. 請求項1又は2に記載の荷台用梯子において、
    上記レール部材の上記出し入れ用開口側には、上記梯子本体を支持した状態で回転するローラが設けられている
    ことを特徴とする荷台用梯子。
  4. 請求項1からのいずれか1つに記載の荷台用梯子において、
    上記レール部材の移動方向手前側端部には、上記梯子本体が上記使用位置において所定の角度をもって傾斜した状態で該梯子本体の当接面が当接するストッパ面が形成されている
    ことを特徴とする荷台用梯子。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の荷台用梯子において、
    上記レール部材における上記梯子本体の移動方向手前側には、移動方向に直交する方向に付勢された付勢部材が設けられており、
    上記梯子本体には、上記収納位置において上記付勢部材を挿入可能なロック孔が設けられている
    ことを特徴とする荷台用梯子。
  6. 請求項1からのいずれか1つに記載の荷台用梯子を荷台の後端に有する
    ことを特徴とする貨物車両。
JP2018148301A 2018-08-07 2018-08-07 荷台用梯子及びそれを備えた貨物車両 Active JP7178202B2 (ja)

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