JPS5823258B2 - ダンプカ−等の荷箱保持装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はダンプカー等の車両の荷箱保持装置に関する。

一般に、ダンプカー等の車両においては、荷箱を傾倒さ
せたまま各部の保守点検、整備等を行うようにしている
が、この場合、荷箱の不意の落下を防止臥作業員の安全
を確保するために、従来は荷箱の落下を防止する装置と
、荷箱を傾倒させる油圧シリンダの引き抜きを防止する
装置との２組の装置が設けられていたため、その構造が
複雑になるという欠点がある。

そこで、本発明は、かかる点に鑑み、荷箱を支持する突
張部材を簡単々構造でもって設は該荷箱の落下及び油圧
シリンダ等の引き抜きを防止するダンプカー等の荷箱保
持装置を提供し、上記欠点を解消することを目的とする
ものである。

以下、本発明の構成を実施例について図面に基づいて説
明する。

図面において、１は塵芥収集車２の車台３上に搭載され
ている荷箱で、その後方下部は車台３上のサブフレーム
４に枢支されており、該荷箱１は油圧シリンダ５によっ
て傾倒することができる。

６は一端部にローラ７が軸支され他端部はビン８が突出
して設けられている突張部材で、前記一端部は車台上に
固設された案内部材９と係合してその移動が案内される
一方、前記他端部は荷箱１下面から突設された１対のブ
ラケット１０に穿孔された長孔１１と係合している。

前記案内部材９後端に係止部材１２が連設されている。

該係止部材１２は切欠き１３を有する略コ字形状のプレ
ートで、車台３に左右方向のリプ１４にて固定され、前
記突張部材６下部の長孔１５に挿通される係止片１６を
有する。

１７は油圧シリンダ５の下端部が枢支されるブラケット
、１９は車台３の横方向のフレームである。

２０は荷箱１後部に上方に回動自在に枢支されている後
部杆体で、その内部に塵芥を荷箱１内に押込む押込装置
２１を有する。

２２は前記枠体２０を荷箱１に固定する固縛装置である
。

尚、本例は塵芥収集車に関するものであるが、通常のダ
ンプカーにも適用できるのは勿論である。

次に、上記装置の作動を説明すると、荷箱１の倒伏時は
突張部材６の下端部がＡ位置にある。

先ず、後部杆体２０を持上手段によって反転させた後、
油圧シリンダ５の伸長により、荷箱１が起立し前記突張
部材６の下端部は案内部材９に案内されるとともに、ロ
ーラ７の回転により滑らかにＢ位置にまで案内部材９に
保持されて移動する。

もし油圧シリンダ５に引抜きが発生しようとしだ場合は
突張部材６の長孔１５が係止部材１２の係止片１６に係
合しローラ７で油圧シリンダ５の引抜きが防止される。

特に塵芥押込装置２１を後部杆体２０に有する塵芥収集
車においては後方に重心が大きく移動し、油圧シリンダ
５が引抜きによって破損すれば車両の転覆の恐れがあり
、特に有効である。

前記荷箱１を上げた状態で作業する場合は突張部材６を
手で持ち上げることにより、該突張部材６の下端部を係
止部材１２の切欠き１３内に落し込ませる（このとき、
ピン８は長孔１１内をピン８が上下動する）。

この状態で、荷箱１の降下が防止される。

逆に、荷箱１を倒伏せしめる場合は、上述したのと逆の
手順により行うことができる。

本発明は、上記のように、１本の突張部材を荷箱の降下
及び油圧シリンダの引抜きを防止する安全棒として用い
ているため、構造が簡単で、操作も手動にて容易に行う
ことができ、また、屈折式でないだめ、強度も十分にあ
るという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示するもので、第１図は一
部を切除して示す塵芥収集車の側面図、第２図は本発明
装置の側面図、第３図は案内部材が車台に設けられた状
態を示す平面図である。 １・・−・・・荷箱、２・・・・・・塵芥収集車、３・
・・・・・車台、６・・・・・・突張部材、７・・・・
・・ローラ、９・・・・・・案内部材、１２・・・・・
・係止部材、１３・・・・・・切欠き、１６・・・・・
・係止片、２０・・・・・・後部杆体、２１・・・・・
・押込装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 車台上に傾倒自在に荷箱が搭載され、該荷箱に突張
   部材の上端部が長孔を介して枢支され、該突張部材の下
   端部が前記車台上に固設された案内部材に移動可能に係
   合され、該案内部材の後端に前記突張部材の下端部を係
   止する係止片を有する略コ字形状の係止部材が連設され
   てなることを特徴とするダンプカー等の荷箱保持装置。