JP2515636Y2 - ねじ受け具 - Google Patents

ねじ受け具

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JP2515636Y2
JP2515636Y2 JP1989084384U JP8438489U JP2515636Y2 JP 2515636 Y2 JP2515636 Y2 JP 2515636Y2 JP 1989084384 U JP1989084384 U JP 1989084384U JP 8438489 U JP8438489 U JP 8438489U JP 2515636 Y2 JP2515636 Y2 JP 2515636Y2
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screw
leg
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JP1989084384U
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一正 栗原
吾郎 浅見
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株式会社 ニフコ
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はねじと組み合わされてパネル等の取付に用い
られるねじ受け具に関する。
[従来の技術] 自動車では、パネル等の取付にねじ受け具が用いら
れ、このねじ受け具によってナツトをボデーに溶着等す
ることなく容易にパネル等をねじでボデーに固定できる
ようになっている。
この種のねじ受け具では、頭部の下方に脚部が設けら
れていて頭部の上面に開口するねじ螺合用の螺合孔が形
成されるとともに、脚部の外周に脚部を部分的に拡径す
る凸部が形成され、ボデーの取付孔に脚部を挿入するこ
とによって凸部と頭部と間にボデーを挟持した状態でボ
デーに係止され、この係止状態で螺合孔にねじが螺合さ
れてパネル等をねじでボデーに固定するようになってい
る。
ところで、このようなねじ受け具では、凸部の突出量
を小さくすると、ボデーへの係止状態で脚部がボデーの
取付孔から抜けやすくなってボデーへの係止強度が低下
することとなる。反対に、ボデーへの係止強度を考慮し
て凸部の突出量を大きくすると、脚部をボデーの取付孔
に挿入するときに、凸部が大きな抵抗となって脚部がボ
デーの取付孔に挿入し難くなり、作業性が低下する。そ
こで、従来では、頭部の上面から脚部の中間部にかけて
有底孔を形成し、この有底孔によって脚部の凸部との結
合部分を肉抜きして凸部の突出量を大きくしても脚部の
凸部との結合部分を脚部半径方向内側に弾性的に撓ませ
て容易に脚部をボデーの取付孔に挿入できるようにして
ボデーに容易、且つ強固に係止することが考えられてい
た(実公昭56−53126号)。
ところが、この場合、有底孔が頭部の上面に開口し、
ねじ螺合時に誤って有底孔にねじを挿入してしまう場合
があり、破損の原因となる。特に、螺合孔にタツピング
スクリユウが螺合される構造のものにあっては、タツピ
ングスクリユウの先端が尖っているため、有底孔を小径
に設定しても有底孔にタツピングスクリユウが挿入され
るのを防止できない。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記事実を考慮し、ボデー等の取付部材に容
易、且つ強固に係止でき、しかもねじの誤挿入を防止で
きるねじ受け具を得ることが目的である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、取付部位への係止状態でねじが螺合される
ねじ受け具であって、前記取付部位に穿設された取付孔
の周縁に当接する頭部と、前記頭部から延出され前記取
付孔へ挿入される脚部と、前記頭部と前記脚部の軸芯に
形成されたねじ螺合用の螺合孔と、前記脚部の外周面か
ら突設され前記頭部との間に前記取付孔の周縁を挟持す
る凸部と、前記脚部の外周面に前記凸部の終端から脚部
の先端に渡って凸部より幅広に凹設された窪みと、前記
窪みと連通し前記凸部の裏面側を窪みの幅に渡って肉抜
きし凸部の撓み可能とし前記頭部を底とする有底孔と、
を有することを特徴としている。
本考案では、脚部が取付孔へ挿入されたとき、凸部が
取付孔の周縁に当たって有底孔側へ撓む。
また、有底孔は窪みと連通し、凸部より幅広となって
いる。このため、凸部が突設された付近の脚部も有底孔
側へ撓むことができ、脚部の挿入抵抗が小さくなる。す
なわち、一般的に採用されている片持ち状の爪片のよう
に、脚部の挿入方向がずれると、捩じれるように撓むと
いうことがなく、確実に凸部が有底孔側へ撓む。このた
め、耐久性に優れ、ねじ受け具を取付孔へ強固に取付け
ることができる。
さらに、頭部には、ねじ螺合用の螺合孔しか形成され
ていないので、誤って螺合孔以外へねじが挿入されるこ
とがない。
[実施例] 第1図から第6図には、本考案が適用されたねじ受け
具20が示されている。
ねじ受け具20では、第1図に示される如くタツピング
スクリユウ22と組み合わされてパネル24へのパネル26の
取付に用いられるようになっている。
パネル24には、略矩形の取付孔28が形成され、この取
付孔28を通してねじ受け具20が係止されるようになって
いる。一方、パネル26には、タツピングスクリユウ貫通
用の取付孔30が形成され、パネル24にねじ受け具20が係
止された状態で取付孔30を通してタツピングスクリユウ
22がねじ受け具20に螺合されることによりパネル24に固
定されるようになっている。
ねじ受け具20について詳しく説明すると、ねじ受け具
20は樹脂一体成形品であって、第1図、第2図に示され
る如く頭部32の下方に脚部34が形成されてパネル24の取
付孔28に脚部34が先端から挿入されるようになってい
る。
頭部32は薄肉円板傘状で、パネル24の取付孔28に脚部
34を挿入した状態でパネル24の表面に密接されるように
なっている。この頭部32には、第5図にも示される如く
略中央部上面にタツピングスクリユウ螺合用の螺合孔36
が開口されている。螺合孔36は頭部32の上面から脚部34
の先端部付近に至る有底孔であって、頭部32の上方から
タツピングスクリユウ22が螺合されるようになってい
る。
脚部34は先端部が先細り形状となっていてパネル24の
取付孔28に容易に挿入できるようになっている。この脚
部34は軸直角断面形状が略矩形状に形成され、パネル24
の取付孔28への挿入状態で回転することがないようにな
っている。この脚部34には、第6図にも示される如く互
いに対応する二組の外側面のうちの一組の外側面にそれ
ぞれ略半円状の切り込み38が形成されているとともに、
他方の一組の外表面に凸部40が形成されている。
切り込み38は各外側面に複数個ずつ設けられ、これら
は第4図にも示される如く脚部34の基部から脚部34の先
端部付近にかけて脚部34の延出方向に沿って延び、パネ
ル24の取付孔28への挿入時に取付孔28の内周縁との接触
抵抗を減少するようになっている。また、脚部34を部分
的に薄肉とし、螺合孔36にタツピングスクリユウ22が螺
合されたときに脚部34を拡径して脚部34の外周を取付孔
28の内周縁に圧接させるようになっている。
凸部40は脚部34の延出方向中間部であって、各外側面
の周方向略中央部に設けられ、パネル24の取付孔28への
挿入状態で頭部32との間にパネル24を挟持できるように
なっている。この凸部40には、脚部先端側に向けて突出
高さが徐々に低くなるように外周に斜面40Aが形成さ
れ、パネル24の取付孔28への挿入時に斜面40Aに取付孔2
8の内周縁が当たって脚部半径方向内側に押圧されるよ
うになっている。
この凸部40の近傍には、凸部40の斜面40Aに隣接して
脚部先端側に凸部40より幅広の窪み42が形成され、この
窪み42に連通して第1図に詳細に示される如く脚部34の
先端側に有底孔44が開口されている。有底孔44は凸部40
と螺合孔36との間の脚部半径方向中間部で窪み42から脚
部34の基部まで脚部延出方向に沿って肉抜きし、脚部34
の凸部40との結合部を薄肉部46としている。この有底孔
44は第6図に示される如く凸部40よりも脚部周方向に長
く形成されていて凸部40が脚部半径方向内側に押圧され
たときに薄肉部46が脚部半径方向内側に弾性的に撓むよ
うにしている。
次に本実施例の作用を説明する。
ねじ受け具20はパネル24の取付孔28に脚部34が挿入さ
れて凸部40と頭部32との間にパネル24を挟持した状態で
パネル24に係止され、この係止状態でパネル26の取付孔
30を通して螺合孔36にタツピングスクリユウ22が螺合さ
れてパネル24へのパネル26の取付用として用いられる
(第1図参照)。
ここで、脚部34をパネル24の取付孔28に挿入するとき
には、凸部40の斜面40Aに取付孔28の内周縁が当たって
凸部40が脚部半径方向内側に押圧される。そして、この
押圧力で薄肉部46が脚部半径方向内側に弾性的に撓んで
凸部40が脚部挿入時の大きな抵抗となることはなく、脚
部34をパネル24の取付孔28に容易に挿入できる。
また、脚部34をパネル24の取付孔28に挿入した状態で
は、薄肉部46が形状復元され、この変形で凸部40と頭部
32との間にパネル24を確実に挟持してパネル24に強固に
係止できる。
また、螺合孔36にタツピングスクリユウ22を螺合する
ときには、頭部32の上面に螺合孔36が開口されているだ
けなので、タツピングスクリユウ22を螺合孔36に確実に
螺合できる。なお、螺合孔36にタツピングスクリユウ22
を螺合した状態では、切り込み38により脚部34が拡径し
て脚部34の外周が取付孔28の内周縁に圧接される。これ
により、脚部34がパネル24にガタつくことなく係止され
てタツピングスクリユウ22を介してパネル26をパネル24
にガタつくことなく取りつけることができる。
なお、本実施例ではタツピングスクリユウ22と組み合
わせたが、ビスと組み合わせるようにしてもよく、この
場合には螺合孔36の内周にめねじを刻設したり、ナツト
をインサート成形する等によりめねじ部を形成すればよ
い。
[考案の効果] 本考案は上記構成としたので、ボデー等の取付部材に
容易に取付けることができ、また、耐久性に優れ、取付
孔に強固に取付けることができる。さらに、誤ってねじ
が螺合孔以外に挿入されることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本考案に係るねじ受け具の実施例を
示し、第1図は第3図のI−I線に沿う断面図、第2図
は全体斜視図、第3図は正面図(裏面図は正面図と対称
に表れる)、第4図は第3図の右側面図(左側面図は右
側面図と対称に表れる)、第5図は第3図の平面図、第
6図は第3図の底面図である。 20……ねじ受け具、22……タツピングスクリユウ、24…
…パネル、32……頭部、34……脚部、36……螺合孔、40
……凸部、44……有底。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−5760(JP,A) 実開 平1−80807(JP,U) 実開 平2−134307(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】取付部位への係止状態でねじが螺合される
    ねじ受け具であって、 前記取付部位に穿設された取付孔の周縁に当接する頭部
    と、前記頭部から延出され前記取付孔へ挿入される脚部
    と、前記頭部と前記脚部の軸芯に形成されたねじ螺合用
    の螺合孔と、前記脚部の外周面から突設され前記頭部と
    の間に前記取付孔の周縁を挟持する凸部と、前記脚部の
    外周面に前記凸部の終端から脚部の先端に渡って凸部よ
    り幅広に凹設された窪みと、前記窪みと連通し前記凸部
    の裏面側を窪みの幅に渡って肉抜きし凸部の撓み可能と
    し前記頭部を底とする有底孔と、を有することを特徴と
    するねじ受け具。
JP1989084384U 1989-07-18 1989-07-18 ねじ受け具 Expired - Lifetime JP2515636Y2 (ja)

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JPH0323211U JPH0323211U (ja) 1991-03-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US3830134A (en) * 1972-12-26 1974-08-20 Illinois Tool Works Sealed expansion anchor
JPH0416012Y2 (ja) * 1987-11-18 1992-04-10
JPH0632491Y2 (ja) * 1989-04-14 1994-08-24 日野自動車工業株式会社 スクリユウグロメツト

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