JPS6137845Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6137845Y2
JPS6137845Y2 JP1981185433U JP18543381U JPS6137845Y2 JP S6137845 Y2 JPS6137845 Y2 JP S6137845Y2 JP 1981185433 U JP1981185433 U JP 1981185433U JP 18543381 U JP18543381 U JP 18543381U JP S6137845 Y2 JPS6137845 Y2 JP S6137845Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chassis
fastener
wiring board
plate
printed wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981185433U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5889604U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP18543381U priority Critical patent/JPS5889604U/ja
Publication of JPS5889604U publication Critical patent/JPS5889604U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6137845Y2 publication Critical patent/JPS6137845Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は2枚の板状部材例えば電子機器のシヤ
ーシとプリント配線基板とを適宜離間して結合す
るフアスナーに関し、特にその結合を一つの簡単
な動作即ち所謂ワンタツチで行うことができ、し
かも一つの部材によつて形成され従つて低価格で
つくることのできる新規なフアスナーを提供しよ
うとするものである。
各種電子機器のシヤーシ等の板状部材とプリン
ト配線基板との結合には各種フアスナーが用いら
れている。第1図乃至第3図は従来用いられてい
たフアスナーの各別の例を示すものである。
第1図に示すフアスナー1は、合成樹脂からな
る柱状の主部2の一方の側に例えばシヤーシ3と
当接するシヤーシ当接面4を有し、該シヤーシ当
接面4中央部にねじ穴5が形成されている。又主
部2の他方の側に例えばプリント配線基板6と当
接する配線基板当接面7を有し、該配線基板当接
面7には前記プリント配線基板6に形成された嵌
合孔8に嵌合される嵌合部9が一体に形成されて
いる。該嵌合部9は側面からみて略菱形状に形成
され、その中央部に略菱形状の貫通孔10が形成
されており、それによつて弾性を帯びるようにさ
れている。11は嵌合部9に一体に形成されプリ
ント配線基板6の外側の面と係合する係合片であ
る。該係合片11は菱形に形成された貫通孔10
内周縁の反主部側の端部に、そこから主部側へ行
くに従つて嵌合部9の一方の側から張り出すよう
に形成されており、その先端面は嵌合部9から側
方にずれた位置にて配線基板当接面7と適宜離間
して対置せしめられている。12は係合片11の
先端部の外側面に形成された係合段部で、プリン
ト配線基板6の嵌合孔8と係合されるものであ
る。13はフアスナー1のシヤーシ当接面4のね
じ穴5に螺合されるねじである。
このフアスナー1によるシヤーシ3とプリント
配線基板6との結合の仕方を説明すると、先ず、
フアスナー1の嵌合部9をプリント配線基板6の
嵌合孔8に嵌挿し、配線基板当接面7をプリント
配線基板6に当接せしめる。すると、係合片11
はその係合段部12にてプリント配線基板6の嵌
合孔8外側周縁と係合される。そして、嵌合部9
を嵌合孔8に嵌挿する際に係合片11に蓄えられ
た側方向きの弾性力によつてその係合状態が保持
され、それによつて嵌合部9のプリント配線基板
6に形成された嵌合孔8からの抜けを阻止するこ
とができる。一方、ねじ13をシヤーシ3に形成
されたねじ挿通孔14にシヤーシ3の外側から挿
通し、そして、ねじ13の先端部をシヤーシ当接
面4に形成されたねじ穴5に螺合せしめることに
よりシヤーシ3とプリント配線基板6を係合す
る。
ところで、このようなフアスナー1によれば嵌
合部9をプリント配線基板6の嵌合孔8に嵌挿す
る動作とねじ13をシヤーシ3のねじ挿通孔14
に通し、ドライバー等の工具を使用してねじ13
の先端部をねじ穴5に螺合せしめる動作とが必要
となり、結合を一つの簡単な動作で行うことがで
きない。
この結合を比較的簡単な動作で行うことができ
るようにしたフアスナーとして第2図に示すもの
がある。このフアスナー15は合成樹脂により形
成されたフアスナー本体16と同じく合成樹脂で
形成されたりベツト17とからなる。フアスナー
本体16は、円柱状の主部18の一方の端面がシ
ヤーシ当接面19とされ、該シヤーシ当接面19
の中央部にはリベツト17が嵌合されるリベツト
嵌合穴20が形成されている。21は主部18に
形成されたフアスナー係止孔で、該フアスナー係
止孔21はシヤーシ当接面19から適宜反シヤー
シ当接面側に離間した位置にて主部18をその軸
と直交する方向に貫通するように形成され、そし
てリベツト嵌合穴20と連通されている。22は
円柱状の主部18のシヤーシ当接面19と反対側
に設けられた板ばね状の弾圧片で、その凸曲面中
央部にて主部18に一体に結合されるように形成
されている。23は弾圧片22の凹曲面中央部か
ら一体に突出形成された略菱形状の嵌合部で、該
嵌合部23には略菱形状の貫通孔24が形成さ
れ、それによつて嵌合部23が弾性を帯びるよう
にされている。25,25は該嵌合部23の両側
部に形成された弾圧片側を向いた係合段部であ
る。26は嵌合部23に設けられた係合片で、貫
通孔24内周縁の反弾圧片側の端部に、それから
弾圧片側へ行くに従つて貫通孔24の一方の側か
ら張り出すように形成されており、その先端面は
貫通孔24からその一方の側へずれたところに位
置されている。そして、弾圧片22先端面の円柱
状主部18の軸方向と直角の方向に見た位置が係
合段部25,25のそれと略一致するようにされ
ている。
リベツト17はその胴部27が端部と基部にお
いて小径で中央部において大径になるように形成
されている。そして、その少なくとも中央部にお
ける外径はフアスナー本体16に形成されたりベ
ツト嵌合穴20の径よりも適宜大きくなるように
されている。該胴部27には頭部28から稍離間
した位置から軸方向に延びて胴部27の先端面に
開口する2つのスリツト29,29(その一方2
9は第2図には現れない。)が胴部27先端側か
ら見て十文字を描くように形成されている。
このフアスナーによるプリント配線基板及びシ
ヤーシ(尚、第2図においてはこの両者は図示し
ない。)の結合は次のようにして行う。プリント
配線基板には予め嵌合部23の幅の最も大きな部
分よりも適宜小さくされた幅と嵌合部23の第2
図における上下方向の大きさよりも稍大きな長さ
とを有するような嵌合孔を予め形成しておく。そ
して、先ずフアスナー本体16の嵌合部23をそ
の嵌合穴に嵌挿しプリント配線基板を係合片26
及び係合段部25,25に係合せしめる。する
と、プリント配線基板は弾圧片22によつて係合
片26及び係合段部25,25へ弾圧される。そ
の後、シヤーシに予め形成されたリベツト挿通孔
にリベツト17をシヤーシの外側から通し、リベ
ツト17のリベツト挿通孔から突出した部分をフ
アスナー本体16のリベツト嵌合穴に嵌入する。
すると、リベツト17の胴部27の大径にされた
中央部がリベツト係止孔21に係止され、その係
止状態はリベツト17の胴部27がリベツト嵌合
穴20に嵌入される際に蓄えた弾性力によつて保
持される。
このフアスナーは第1図に示したフアスナー1
のようにねじ穴に螺合するという面倒さはない
が、しかし、いわゆるワンタツチ動作でシヤーシ
にプリント配線基板を結合することはできない。
又フアスナー本体16とリベツト17という互い
に別体に形成された2つの部材によつてフアスナ
ー15が構成されており、従つてフアスナー15
の製造価格を低くすることが難かしいという問題
もある。
第3図に示すフアスナー30は、合成樹脂によ
り略円柱状に形成された柱状体31の一方の端面
がプリント配線基板32に取り付けられる基板取
付面33とされ、該基板取付面33の中央部にプ
リント配線基板32を取り付けるためのねじ34
が螺合されるねじ穴35が形成されている。36
は柱状体31の外周面に一体に形成されたシーシ
当接フランジで、柱状体31の基板取付面33と
反対側の面から基板取付面側へ適宜寄つた位置に
設けられており、シヤーシ37の内側の面と当接
されるものである。38は該フランジ36の周面
の一部にそこから外方へ向つて延びるように一体
に突出形成されたストツパー片で、その反基板取
付面側の先端部には半球状の回り止め係合突起3
9が一体に形成されている。40は該ストツパー
片38の強度を強くするための補強片で、略直角
三角形状を成し、その互いに直角な2つの辺の一
方がストツパー片38に一体に結合され他方が柱
状体31の外周面のシヤーシ当接フランジ36か
ら基板取付面33に至る部分に一体に結合される
ように形成されている。41,41は柱状体31
の基板取付面33と反対側の端部に設けられた一
対の係合片で、柱状体31外周面の中心角で180
度離間した位置に互いに反対方向に延びるように
一体に形成されている。該係合片41,41とシ
ヤーシ当接フランジ36との間隔はシヤーシ37
の厚さと略同じにされている。
このフアスナー30によるプリント配線基板3
2及びシヤーシ37の結合は次のようにして成さ
れる。予め、プリント配線基板32にねじ34が
通るねじ挿通孔42を形成しておき、一方シヤー
シ37には柱状体31の反基板取付面側の端部が
係合される取付孔43を形成し、そして、該取付
孔43の互いに180度離間する位置には係合片4
1,41が通る切欠44,44を形成しておく。
更に又、シヤーシ37の内側の面にはストツパー
片38に形成された係合突起39と係合する係合
凹部45を形成しておく。この係合凹部45の取
付孔43の中心からの距離は係合突起39の柱状
体31の軸中心からの距離と等しくなるようにす
る。
そして、先ず、柱状体31の反基板取付面側の
端部を、それに形成された係合片41,41がシ
ヤーシ37の取付孔43に形成された切欠44,
44と係合するようにした状態で取付孔43にシ
ヤーシ37の内側から嵌挿する。すると、シヤー
シ当接フランジ36とストツパー片38の係合突
起39とがシヤーシ37の内側の面に当接せしめ
られ同時に係合片41,41が切欠44,44を
通つてシヤーシ37の外側に位置された状態にな
る。その後、フアスナー30をストツパー片38
の係合突起39がシヤーシ37の係合凹部45と
係合するまで回転せしめて係合片41,41の位
置と切欠44,44の位置とをずらせ、それによ
つて係合片41,41をシヤーシ37の外側の面
と係合せしめる。その係合突起39と係合凹部4
5との係合によつてフアスナー30の回転が阻止
され、それに伴つて係合片41,41とフアスナ
ー30との係合状態が保たれフアスナー30の取
付孔43からの抜けが阻止される状態となる。次
いで、その状態を保ちながらねじ34をプリント
配線基板32のねじ挿通孔42に通し、ねじ34
の先端部を柱状体31のねじ穴35に螺合し、そ
れによつてフアスナー31にプリント配線基板3
2を取付ける。
このようなフアスナー31は、シヤーシ37へ
のプリント配線基板32の結合をシヤーシ37の
内側において行うことができるという特色を有し
ているが、プリント配線基板32のフアスナー3
0への取付にはドライバー等の工具を使用してね
じ34をねじ穴35に螺合せしめるというきわめ
て面倒な動作が必要となり、第1図の示したフア
スナー1と同様の問題を有している。そして、そ
の動作のほかにフアスナー30の端部をシヤーシ
37の取付孔43に嵌挿し、更にフアスナー30
を90度程度回転せしめるという面倒な動作も必要
とする。
又、フアスナー30の形状も決して簡単とはい
えず、しかもストツパー片38や係合片41,4
1は小さく、比較的大きな荷重が加わるにも拘わ
ら強度を大きくすることができない。そのため比
較的損傷され易いという問題があつた。更に又、
シヤーシ37には切欠44,44のある取付孔4
3が穿設され、該取付孔43からは係合片41,
41が形成された柱状体31の端部が突出せしめ
られており、従つて、その部分にごつごつした状
態となりそこで手を痛めたり、あるいは他の物を
傷つけたりするという惧れがある。しかも、その
部分は美感を与えないので、機器の前面となるシ
ヤーシへのプリント配線基板の結合にはこのフア
スナー30は好ましくない。
又、このフアスナー30では、シヤーシ当接フ
ランジ36と係合片41,41との間隔によつて
プリント配線基板32の取付を行うことのできる
シヤーシ37の板厚が決まつてしまう。従つて、
シヤーシ37の板厚の相違に応じてフランジ36
と係合片41,41との間隔の異なるフアスナー
30をいちいち用意しておくことが必要となると
いう問題もある。更に又、このフアスナー30は
柱状体31のシヤーシ当接フランジ36に大きく
外側へ突出するストツパー片38が形成されてい
るために製作に際してどうしても材料に大きな無
駄ができてしまう、その結果比較的製造コストが
高くついてしまう。そしてこのストツパー片38
を補強する補強片40があるため、この補強片4
0が位置する部分においてはプリント配線基板3
2に電子部品をマウントすることができず、その
ためプリント配線基板32を有効に利用できない
という欠点もある。
以上に述べたように、従来のフアスナー1,1
5,30はいずれも2枚の板状部材の結合を一つ
の簡単な動作即ちワンタツチで行うことができ
ず、しかもフアスナー本体とねじあるいはリベツ
トというように複数の部材により別体に形成しな
ければならないので製造価格が高くなる等の問題
があつた。
そこで、本考案は、2つの板状部材の結合を1
つの簡単な動作、即ち所謂ワンタツチで行うこと
ができ、しかも一つの部材によつて形成され従つ
て低価格でつくることのできる新規なフアスナー
を提供しようとするもので、2枚の板状部材を適
宜に離間して結合するフアスナーであつて、断面
角形の主部の一方の側に前記板状部材の一方の内
側と面と当接する当接面を有し、該当接面にはそ
の一方の板状部材に形成された角孔に嵌合される
嵌合部が一体に突出形成され、主部の他方の側に
は他方の板状部材の外側の面と当接する当接片が
前記主部から反嵌合部側へ延びる連結部を介して
一体に形成され、更に前記主部の反嵌合部側の前
記連結部を挟んで対向する位置には、先端が前記
当接片よりも適宜主部側寄りに位置され他方の板
状部材の内側の面と当接される一対の弾性を有す
る翼片が一体に形成されて成り、該一対の翼片の
先端部の外側の面にそれぞれ他方の板状部材に形
成された角孔の内側周縁と当接する当接片側向き
の複数の段部が階段状に連設されて成ることを特
徴とする。
以下本考案を添付図面に示した実施例により説
明する。
第4図及び第5図は本考案フアスナーの実施の
一例46を示すものである。該フアスナー46は
合成樹脂例えばナイロンにより形成されており、
47はそのフアスナー46のブロツク状で断面角
形の主部であり、主部47の一方の側の面はプリ
ント配線基板48と当接する基板当接面49とさ
れている。主部47の中間部においては4つの角
部にそれぞれ切欠50,50,50,50(尚、
そのうちの一つ50は図面に現われない。)が形
成され、主部47は適宜な弾性を帯びるように形
成されている。
主部47の基板当接面49中央部にはプリント
配線基板48に穿設された角形の取付孔51に嵌
合される嵌合部52が一体に形成されている。該
嵌合部52の基端はプリント配線基板48の取付
孔51に係合する係合首部53とされており、該
首部53の嵌合部52先端側は第4図における上
下方向の大きさが取付孔51のそれよりも適宜大
きな係合肩部54とされている。嵌合部52は該
係合肩部54から先端に行くに従つて第4図にお
ける上下方向の大きさ即ち高さとそして幅とが
徐々に小さくなるように形成されており、該嵌合
部52にはその先端から先端部へ向う方向と直角
の方向に貫通する菱形状の貫通孔55が形成され
ている。この貫通孔55が形成されることによつ
て嵌合部52が弾性を帯びる。
主部47の反嵌合部側には主部47から反嵌合
部側に延びる板状の連結部56を介して円板状の
シヤーシ当接片57が一体に形成されている。該
シヤーシ当接片57の主部側の面はシヤーシ58
の外側と当接される面となる。また、フアスナー
当接片57の反主部側の面はゆるやかな凸曲面状
に形成されている。59,59は主部47の反嵌
合部側に設けられた一対の翼片で、主部47の連
結部56と平行な2つの側縁にそこからシヤーシ
当接片側へ行くに従つて稍拡開するように一体に
形成されている。該翼片59,59の先端はシヤ
ーシ当接片57から主部側へ適宜離間した箇所に
位置されている。該翼片59,59の外側面先端
部にはそれぞれシヤーシ当接片向きの複数の係合
段部60,60……が階段状に形成されている。
このフアスナー46によるプリント配線基板4
8及びシヤーシ58の結合は次のようにしてなさ
れる。予め、プリント配線基板48には嵌合部5
2が嵌合される取付孔51を形成しておく必要が
あるが、この取付孔51の第4図の上下方向にお
ける大きさは嵌合部52の係合肩部54のそれよ
りも適宜小さくしておかなければならない。又、
シヤーシ58には主部47が通る大きさの角形の
取付孔61を設けておく。尚、取付孔61の各辺
中央部にはそれぞれ切欠62,62,62,62
が設けられているが、これは連結部56の両側縁
部即ち嵌合部側から見て主部47から張り出した
部分を通すためのもので、4個あるいはフアスナ
ー46を第4図に示す状態と、その状態から90度
回転した状態とのいずれの状態でも結合できるよ
うにするためである。尚、連結部56の両側縁部
が嵌合部側から見て主部47から張り出していな
い場合にはその切欠62,62,62,62は必
要でない。
そして、プリント配線基板48を、シヤーシ5
8の内側にそれから適宜離間し且つシヤーシ58
の取付孔61とプリント配線基板48の取付孔5
1とが係合するように配置し、適当な治具等によ
つてプリント配線基板48とシヤーシ58の位置
を保つておく。その状態で、先ず、フアスナー4
6の嵌合部52そして主部47をシヤーシ58の
取付孔61に外側から挿通し、更に嵌合部52を
プリント配線基板48の取付孔51に挿通すると
同時に翼片59,59をその弾性力によつてすぼ
まるように取付孔61に挿通する。すると、シヤ
ーシ58の外側の面にシヤーシ当接片57が当接
し、一対の翼片59,59がそれぞれシヤーシ5
8の厚さによつて決まるところの或る係合段部6
0,60にてシヤーシ58の取付孔61の内側の
縁部と係合され、同時にプリント配線基板48の
シヤーシ側の面が主部47の基板当接面49に当
接し、プリント配線基板48の反シヤーシ側は取
付孔51の反シヤーシ側の縁部にて嵌合部52の
係合肩部54と係合せしめられる。そして、一対
の翼片59,59とシヤーシ58との係合状態は
翼片59,59が取付孔61を通つた際に蓄えら
れた拡開方向への復元力のよつて保持され、ま
た、プリント配線基板48の係合肩部54との係
合状態は嵌合部52が取付孔51を通つた際に蓄
えられた復元力によつて保持され、それによつて
プリント配線基板48のフアスナー46からの離
脱が阻止される。
このように、シヤーシ58の内側に適宜にプリ
ント配線基板48を配置しておけばフアスナー4
6をシヤーシ58の取付孔61にシヤーシ当接片
57が当接するまで差し込むという、いわゆるワ
ンタツチ動作でシヤーシ58とプリント配線基板
48とを結合することができる。尚、適宜な治具
等がなくプリント配線基板48のシヤーシ58に
対する位置関係を一定に保ち得ないような場合に
は、先ずフアスナー46をシヤーシ58に結合
し、次いで、プリント配線基板48をその取付孔
51にフアスナー46の嵌合部52が嵌合される
ように動かしてプリント配線基板48をフアスナ
ー46に結合するようにしてもよい。
また、一対の翼片59,59先端部の外側の面
にはそれぞれシヤーシ側向きの複数の段部60,
60,……が階段状に形成されている。そして、
フアスナー46の翼片59,59は、シヤーシ5
8の板厚が薄い場合には比較的シヤーシ58側寄
りの係合段部60,60にてシヤーシ58の取付
孔61と係合し、逆にシヤーシ58の板厚が厚い
場合には比較的反シヤーシ側(プリント配線基板
48側)寄りの係合段部60,60にて取付孔6
1と係合するようになつている。
以上に述べたように本発明フアスナーは2枚の
板状部材を適宜に離間して結合するフアスナーで
あつて、断面角形の主部の一方の側に前記板状部
材の一方の内側の面と当接する当接面を有し、該
当接面にはその一方の板状部材に形成された角孔
に嵌合される嵌合部が一体に突出形成され、主部
の他方の側には他方の板状部材の外側の面と当接
する当接片が前記主部から反嵌合部側へ延びる連
結部を介して一体に形成され、更に前記主部の反
嵌合部側の前記連結部を挟んで対向する位置に
は、先端が前記当接片よりも適宜主部側寄りに位
置され他方の板状部材の内側の面と当接される一
対の弾性を有する翼片が一体に形成されて成り、
該一対の翼片先端部の外側の面にそれぞれ他方の
板状部材に形成された孔の内側周縁と当接する当
接片側向きの複数の段部が階段状に連設されて成
ることを特徴とするものである。従つて、2つの
板状部材を適宜な位置関係に保つておけば、それ
を上述したようにワンタツチ動作できわめて簡単
に結合することができる。又、2つの板状部材を
適宜な位置関係に保つことができない場合であつ
ても、その結合には第1図及び第3図に示す従来
のフアスナーのようにねじ止めという面倒な動作
を全く要しない。
又、本発明によれば、第1図乃至第3図に示す
従来の各フアスナーのようにねじ、リベツトを必
要とせず、一つの部材によつてフアスナーを形成
することができる。従つて、製造コストを低くす
ることができる。そして、フアスナーの当接片の
外側の面を適宜な形状例えば凸面状にしておけば
第3図に示すフアスナーの場合のようにシヤーシ
の外側表面がごつごつしたり、見映えが悪くなつ
たりするような惧れがない。
さらに、本考案によれば、翼片先端部の外側に
複数の段部を階段状に形成したので、フアスナー
を板厚の異なる各種のシヤーシに適用させること
ができる。即ち、シヤーシの厚さが変つても取付
孔も周縁と係合する翼片の係合段部が変ることに
よつて各種板厚のものに適合でき、従つて板厚の
相違に応じて翼片の先端とシヤーシ当接片との間
隔の異なる各種のフアスナーをいちいち用意して
おく必要をなくすことができる。
更にまた、本考案によれば、フアスナーの主部
が断面角形を呈しているので、2枚の板に嵌合さ
れたときに板に対して当該フアスナーが回転する
ことはなく、2枚の板を固定的に結合することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は従来のフアスナーの各別の
例を示すもので、第1図Aは結合前の状態を示す
分解斜視図、同図Bは結合状態を示す側面図、第
2図は分解斜視図、第3図Aは斜視図、同図Bは
結合状態を示す側面図、同図Cは結合状態におけ
るシヤーシ側からフアスナーを見た図、第4図及
び第5図は本考案フアスナーの実施の一例を示す
もので、第4図は結合前の状態を示す斜視図、第
5図は結合状態を示す側面図である。 符号の説明、46……フアスナー、47……主
部、48……プリント配線基板、49……基板当
接面、52……嵌合部、56……連結部、57…
…当接片、58……シヤーシ、59……翼片、6
0……段部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2枚の板状部材を適宜に離間して結合するフア
    スナーであつて、断面角形の主部の一方の側に前
    記板状部材の一方の内側の面と当接する当接面を
    有し、該当接面にはその一方の板状部材に形成さ
    れた角孔に嵌合される嵌合部が一体に突出形成さ
    れ、主部の他方の側には他方の板状部材の外側の
    面と当接する当接片が前記主部から反嵌合部側へ
    延びる連結部を介して一体に形成され、更に前記
    主部の反嵌合部側の前記連結部を挟んで対向する
    位置には、先端が前記当接片よりも適宜主部側寄
    りに位置され他方の板状部材の内側の面と当接さ
    れる一対の弾性を有する翼片が一体に形成されて
    成り、該一対の翼片の先端部の外側の面にそれぞ
    れ他方の板状部材に形成された角孔の内側周縁と
    当接する当接片側向きの複数の段部が階段状に連
    設されて成ることを特徴とするフアスナー。
JP18543381U 1981-12-12 1981-12-12 フアスナ− Granted JPS5889604U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18543381U JPS5889604U (ja) 1981-12-12 1981-12-12 フアスナ−

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18543381U JPS5889604U (ja) 1981-12-12 1981-12-12 フアスナ−

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5889604U JPS5889604U (ja) 1983-06-17
JPS6137845Y2 true JPS6137845Y2 (ja) 1986-11-01

Family

ID=29986479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18543381U Granted JPS5889604U (ja) 1981-12-12 1981-12-12 フアスナ−

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5889604U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343324A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nifco Inc 保護板取付構造

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013132A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd クランプ部を備えた取付部品
JP6204123B2 (ja) * 2013-09-10 2017-09-27 テイ・エス テック株式会社 表皮材の吊り込み構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1517823A (en) * 1975-06-11 1978-07-12 Mackay Silentruba Prod Pty Ltd Fastener

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1517823A (en) * 1975-06-11 1978-07-12 Mackay Silentruba Prod Pty Ltd Fastener

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343324A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nifco Inc 保護板取付構造
JP4681257B2 (ja) * 2004-06-03 2011-05-11 株式会社ニフコ 保護板取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5889604U (ja) 1983-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5368427A (en) Quarter turn fastener
US5746535A (en) Plate fastener
KR100340739B1 (ko) 차량용패널파스너
US4226393A (en) Snap-in locking device for electrical wiring device boxes
US5039266A (en) Divided nut
EP1380758B1 (en) Screw grommet
US4743152A (en) Screw grommet
JPS62297520A (ja) 留め具
JPS6137845Y2 (ja)
JP3188881B2 (ja) ガスケット
US3190167A (en) Rotary sheet metal fastener
JPH066273Y2 (ja) ロックナットのロック構造
JP2547523Y2 (ja) 板状物等の留め具
JP2883099B2 (ja) 電線接続装置
JPH0429791Y2 (ja)
JPS6342731Y2 (ja)
JPS6122331Y2 (ja)
JPS632651Y2 (ja)
JP2510988Y2 (ja) 板状物の留め具
JP2561225Y2 (ja) コンソールボックスとリアカバーの取付構造
KR920007222Y1 (ko) 스쿠루우그로밋
JP2816457B2 (ja) T溝への取付具
JPH0128541Y2 (ja)
JP2926559B2 (ja) ガイドレールの取付構造
JP2556707Y2 (ja) モール用リテーナ