JP6204123B2 - 表皮材の吊り込み構造 - Google Patents
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Description
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記支持部は、
前記板状の取付部材における前記係合孔の縁部に係止された少なくとも一対の爪部と、
前記板状の取付部材の後面に接し、前記少なくとも一対の爪部との間に当該板状の取付部材を挟持した状態とする抜け止め部と、を有しており、
前記保持部と前記支持部における前記少なくとも一対の爪部とが、前記係合部材における鉛直方向に対し直交する水平方向の同一線上に、互いに平行に配置されており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されていることを特徴とする。
前記保持部は、
前記吊り込み部を係合する少なくとも一対の係合爪を備えていることを特徴とする。
前記係合部材は、前記保持部と前記支持部との間に設けられ、これら保持部と支持部とを連結するリブ状の連結部を更に有しており、
前記保持部と前記支持部における前記少なくとも一対の爪部とが、前記連結部を介して互いに平行に配置されていることを特徴とする。
前記支持部における前記保持部よりも外周側に鍔状に延出して配設された部位のうち、前記少なくとも一対の爪部の配置された位置を除くほぼ全周に亘る部位が、前記抜け止め部として機能することを特徴とする。
前記支持部における前記保持部よりも外周側に鍔状に延出して配設された部位のうち、前記少なくとも一対の爪部近傍における外周縁部に切欠部が設けられていることを特徴とする。
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されており、
前記板状の取付部材は、当該板状の取付部材における表裏方向に屈曲形成された屈曲部を有し、前記係合部材は前記屈曲部に配置されていることを特徴とする。
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されており、
前記取付部材は、前記クッションパッドを支持するバックボードからなり、
前記バックボードには、当該バックボードに設けられる前記係合部材とは異なる他部材を支持する他部材支持部が形成され、
前記係合部材は、前記他部材支持部よりも後方側へ突出しないことを特徴とする。
前記係合部材は、前記保持部が前記吊り込み部を係合する位置の延長線上に、当該係合部材の表裏を貫通する貫通孔を備えていることを特徴とする。
前記係合部材は、前記板状の取付部材に係止した状態において、当該板状の取付部材の後面における表面形状に沿うような形状となるように成形されていることを特徴とする。
前記板状の取付部材は、前記クッションパッドを支持するバックボードからなり、
前記クッションパッドの前記吊り込みラインと対応する部位には、前記吊り込み部を前記板状の取付部材に向かって引き回すためのスペースとして機能する隙間部が設けられており、
前記隙間部は、前記クッションパッドの前面側から後面側に向けて広がって形成されていることを特徴とする。
さらに、保持部と支持部における少なくとも一対の爪部とが、係合部材における鉛直方向に対し直交する水平方向の同一線上に、互いに平行に配置されているので、取付部材に対する係合部材の取付剛性を確保できる。
また、板状の取付部材は、当該板状の取付部材における表裏方向に屈曲形成された屈曲部を有し、係合部材は屈曲部に配置されているので、吊り込み部に加わる荷重によって係合部材が板状の取付部材から離脱することを抑制でき、吊り込み部を係合保持しながら安定して支持された状態となる。
また、板状の取付部材は、クッションパッドを支持するバックボードからなり、バックボードには、当該バックボードに設けられる係合部材とは異なる他部材を支持する他部材支持部が形成され、係合部材は、他部材支持部よりも後方側へ突出しないようにしたので、バックボードよりも後方側に突出する突出量を必要最低限に抑えて、より確実にシートのコンパクト化を図ることができる。
また、クッションパッドの吊り込みラインと対応する部位には、吊り込み部を板状の取付部材に向かって引き回すためのスペースとして機能する隙間部が設けられている。そして、この隙間部は、クッションパッドの前側から後側に向けて広がって形成されているので、クッションパッドにおいて着座者に近い表面側では厚みを損なうことなく座り心地を確保でき、着座者から離れた裏面側では係合部材を取り付けるためのスペース(すなわち、隙間部)を確保できる。
なお、本実施形態では、本発明に係る表皮材の吊り込み構造を用いたシートとして、電車等の鉄道の車両に搭載される車両用シートに適用する場合について述べる。
そして、係止クリップ12は、支持部14をシートバックボード11に貫設された係合孔11aに係止させて当該シートバックボード11に支持されながら、保持部13によって吊り込み部10のリテイナー10bを係合した状態で保持することで、クッションパッド8の表面を覆うように張設されるシートカバー9を、所定の吊り込みライン7を形成するようにクッションパッド8と形状的に整合させて組み付けるようにした。
このとき、係止クリップ12は、保持部13の外周側に延出して配置された支持部14によってシートバックボード11に係止した状態で支持されているので、吊り込み部10のリテイナー10bに加わる荷重によってシートバックボード11から離脱することを抑制でき、吊り込み部10のリテイナー10bを係合保持しながら安定して支持されることができる。よって、シートカバー9の吊り込み状態を保持するための支持剛性を向上し、荷重が加わった場合にも当該吊り込み状態を維持できる。しかも、従来のように、クッションパッド8に凹溝(窪み部)やワイヤ等を配設する必要がないので、シートカバー9を吊り込むためだけに用いられる部品点数を低減して製造コストの削減と、吊り込み作業の簡易化を図ることができる。その上、従来のような、クリップ部材に対して一方側にリテイナー、他方側にワイヤといった双方から係止させなければならない、吊り込み作業の煩雑さを解消することもできる。
加えて、抜け止め部14bも上述した実施形態に限定されることなく、要は対応する爪部14aとの間にシートバックボード11を挟持するものであれば、この他種々の態様を広く適用することができる。
2…フレーム
3…シートクッション
4…シートバック
5…ヘッドレスト
7…吊り込みライン
8…クッションパッド
8a…隙間部
9…シートカバー(表皮材)
9a…縫合部
10…吊り込み部
10a…装着テープ
10b…リテイナー
11…シートバックボード(取付部材)
11a…係合孔
11b…他部材支持部
11d…屈曲部
12…係止クリップ(係合部材)
13…保持部
13a…係合爪
14…支持部
14a…爪部
14b…抜け止め部
15…連結部
16…切欠部
17…貫通孔
Claims (10)
- クッションパッドと、前記クッションパッドの後面に配設されて当該クッションパッドを支持する板状の取付部材と、前記クッションパッドの表面を覆うように張設される表皮材と、を含んで構成されたシートにおいて、前記表皮材が、所定の吊り込みラインを形成するように前記クッションパッドと形状的に整合されて組み付けられた表皮材の吊り込み構造であって、
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記支持部は、
前記板状の取付部材における前記係合孔の縁部に係止された少なくとも一対の爪部と、
前記板状の取付部材の後面に接し、前記少なくとも一対の爪部との間に当該板状の取付部材を挟持した状態とする抜け止め部と、を有しており、
前記保持部と前記支持部における前記少なくとも一対の爪部とが、前記係合部材における鉛直方向に対し直交する水平方向の同一線上に、互いに平行に配置されており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されていることを特徴とする表皮材の吊り込み構造。 - 前記保持部は、
前記吊り込み部を係合する少なくとも一対の係合爪を備えていることを特徴とする請求項1に記載の表皮材の吊り込み構造。 - 前記係合部材は、前記保持部と前記支持部との間に設けられ、これら保持部と支持部とを連結するリブ状の連結部を更に有しており、
前記保持部と前記支持部における前記少なくとも一対の爪部とが、前記連結部を介して互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の表皮材の吊り込み構造。 - 前記支持部における前記保持部よりも外周側に鍔状に延出して配設された部位のうち、前記少なくとも一対の爪部の配置された位置を除くほぼ全周に亘る部位が、前記抜け止め部として機能することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表皮材の吊り込み構造。
- 前記支持部における前記保持部よりも外周側に鍔状に延出して配設された部位のうち、前記少なくとも一対の爪部近傍における外周縁部に切欠部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表皮材の吊り込み構造。
- クッションパッドと、前記クッションパッドの後面に配設されて当該クッションパッドを支持する板状の取付部材と、前記クッションパッドの表面を覆うように張設される表皮材と、を含んで構成されたシートにおいて、前記表皮材が、所定の吊り込みラインを形成するように前記クッションパッドと形状的に整合されて組み付けられた表皮材の吊り込み構造であって、
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されており、
前記板状の取付部材は、当該板状の取付部材における表裏方向に屈曲形成された屈曲部を有し、前記係合部材は前記屈曲部に配置されていることを特徴とする表皮材の吊り込み構造。 - クッションパッドと、前記クッションパッドの後面に配設されて当該クッションパッドを支持する板状の取付部材と、前記クッションパッドの表面を覆うように張設される表皮材と、を含んで構成されたシートにおいて、前記表皮材が、所定の吊り込みラインを形成するように前記クッションパッドと形状的に整合されて組み付けられた表皮材の吊り込み構造であって、
前記表皮材における前記クッションパッド側面に設けられ、前記板状の取付部材に向かって引き回される吊り込み部と、
前記吊り込み部が係合されると共に、前記クッションパッドの後面に配設された前記板状の取付部材に係止される係合部材と、を備え、
前記板状の取付部材には、前記係合部材が係止される係合孔が貫設されており、
前記係合部材は、
当該係合部材の中心に位置すると共に、前記板状の取付部材の後方側から前記係合孔に通され、かつ、前記吊り込み部を係合した状態で保持する保持部と、
前記保持部の基端部から外周側に鍔状に延出して配設され、前記板状の取付部材の後面に接すると共に、前記係合孔に係止された状態で支持される支持部と、を有しており、
前記保持部によって前記吊り込み部が係合保持されると共に、前記支持部が前記係合孔に係止されて前記取付部材に支持されており、
前記取付部材は、前記クッションパッドを支持するバックボードからなり、
前記バックボードには、当該バックボードに設けられる前記係合部材とは異なる他部材を支持する他部材支持部が形成され、
前記係合部材は、前記他部材支持部よりも後方側へ突出しないことを特徴とする表皮材の吊り込み構造。 - 前記係合部材は、前記保持部が前記吊り込み部を係合する位置の延長線上に、当該係合部材の表裏を貫通する貫通孔を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の表皮材の吊り込み構造。
- 前記係合部材は、前記板状の取付部材に係止した状態において、当該板状の取付部材の後面における表面形状に沿うような形状となるように成形されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表皮材の吊り込み構造。
- 前記板状の取付部材は、前記クッションパッドを支持するバックボードからなり、
前記クッションパッドの前記吊り込みラインと対応する部位には、前記吊り込み部を前記板状の取付部材に向かって引き回すためのスペースとして機能する隙間部が設けられており、
前記隙間部は、前記クッションパッドの前面側から後面側に向けて広がって形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表皮材の吊り込み構造。
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