JP2515419Y2 - 双輪キャスタの制動装置 - Google Patents

双輪キャスタの制動装置

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JP2515419Y2
JP2515419Y2 JP1991040216U JP4021691U JP2515419Y2 JP 2515419 Y2 JP2515419 Y2 JP 2515419Y2 JP 1991040216 U JP1991040216 U JP 1991040216U JP 4021691 U JP4021691 U JP 4021691U JP 2515419 Y2 JP2515419 Y2 JP 2515419Y2
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wheel
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wheel caster
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Inventor
均 石原
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東海キャスター株式会社
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輪の制動と制動解除
を押圧操作のみによって行うことのできる双輪キャスタ
の制動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の双輪キャスタの制動装置は、車輪
を軸支した双輪キャスタの本体に穴又は溝が穿設され、
この穴又は溝に、人為操作に基づき車輪に車輪止めを圧
接する小形のカムが挿着されていた。また、車輪を軸支
した双輪キャスタの本体の下部が何ら保護されずに露出
していた。尚、この種の先行技術文献として実開昭60
−84304号公報等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の双輪キャスタの
制動装置は以上のように構成され、双輪キャスタの本体
に小形のカムを挿着するための穴や溝が穿設されていた
ので、制動装置付きの双輪キャスタと、制動装置無しの
双輪キャスタとを製造する場合に、双輪キャスタの本体
を制動装置の有無に応じて別々に製造しなければならな
かった。また、制動装置の車輪止めが小形に構成されて
いたので、充分な制動力が得られなかった。さらに、双
輪キャスタの本体の下部が何ら保護されずに露出してい
たので、本体の下部に毛足の長い絨緞が巻き込まれた
り、本体の下部に塵等が侵入することにより、双輪キャ
スタを長期に亘り使用することができなかった。
【0004】本考案は上記に鑑みなされたもので、双輪
キャスタの用途の拡大、制動力の向上、及び双輪キャス
タの長寿命化を図ることのできる双輪キャスタの制動装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案に係る双輪キャス
タの制動装置は、双輪キャスタの本体に車軸を介して
転可能に支持され上記本体の両側に位置する車輪と、
れら車輪の本体側の面に突出形成された環状部の外周面
に設けられた車輪側鋸歯と、上記本体の正面側の下部
着されて本体の下部を覆い、上記車輪鋸歯に下側か
ら噛合可能な弧状鋸歯を有する湾曲した車輪止めと、
本体の背面側の下部と車輪止めの揺動端との間に介在
配置され、上記揺動端を下方に弾撥付勢させる弾性体
と、一端が上記揺動端下側に枢着されて上記揺動端下面
に当接し、他端操作部が外方に延出され、操作部の操作
により上記車輪止めの揺動端を上方に変位させて車輪
鋸歯に弧状鋸歯を噛合させ車輪を制動するカムとを備え
たことを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案によれば、双輪キャスタの本体の下部に
カムを揺動可能に枢着しているので、制動装置付きの双
輪キャスタと制動装置無しの双輪キャスタとに一種類の
双輪キャスタの本体を兼用することができる。また、車
輪止めは、本体の前後方向2ヶ所で支持され、双輪キャ
スタの本体の下部を覆っているので、絨緞の噛み込みや
塵等の侵入を防止して双輪キャスタを長期に亘り使用す
ることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図10に示す一実施例に基づき
本考案を詳述すると、図中、1は双輪キャスタの本体
で、この本体1の正面側すなわち進行方向前方側には図
1及び図5に示す如く、竪軸孔2が垂直に穿設され、こ
の竪軸孔2に竪軸3が回動可能に挿入されている。ま
た、本体1の下部中央には、図5に示す如く車軸4に水
平に貫通される車軸孔5が穿設されている。また、本体
1の正面側の下部には、図5に示す如く、ピン6に水平
に貫通されるピン孔7が穿設されている。また、本体1
の背面側すなわち進行方向後方側の下部には図1及び図
5に示す如く、発条穴8が垂直に穿設されるとともに、
一対の突部9が垂下して突設され、この一対の突部9に
は、ピン6Aに水平に貫通されるピン孔7Aが穿設され
ている。さらに、本体1の両側面には、略横C字形のカ
バー10が突設されている。
【0008】11は車軸4を介して本体1の両側に軸支
される一対の車輪で、この車輪11は図6及び図7に示
す如く、円形に構成され中心部に車軸4に貫通される孔
13が穿設されたコア12と、このコア12の周縁部に
嵌着された環形のタイヤ14と、蓋状に構成されコア1
2の外側面の凹部に冠着された側板15と、該コア12
の内側面における環形部の外周面に刻設された鋸歯16
とを備えている。
【0009】17は本体1のピン孔7にピン6を介して
枢着された車輪止めで、この車輪止め17は図8及び図
9に示す如く、ピン6に水平に貫通される前部18と、
この前部18の端部に接続され両側が車輪11の内側面
の凹部19内に位置する略半円弧状の中央部20と、こ
の中央部20の端部に接続され一対の突部9間に位置す
る後部(揺動端)21と、この後部21の上面に突設さ
れた凸部22と、該中央部20の両側上面に刻設され上
方に位置する車輪11の鋸歯16と対向する鋸歯23と
を備えて構成されている。鋸歯23は鋸歯16に合致し
て円弧状の内歯に形成される。また、車輪止め17は可
撓性・弾力性を有する合成樹脂から湾曲して構成される
とともに、幅広に長く構成され、本体1の下部を覆うよ
うになっている。また、車輪止め17の後部21の下面
には、凹部24が凹設されている。
【0010】25は発条穴8に挿入されて車輪止め17
の凸部22に嵌入された発条(弾性体)で、この発条2
5は図1及び図2に示す如く、コイル発条からなり、車
輪止め17を下方に弾圧付勢して車輪11の鋸歯16か
ら車輪止め17の鋸歯23を離隔する機能を有してい
る。
【0011】26は本体1の一対の突部9にピン6Aを
介して枢着されたカムで、このカム26は図1及び図1
0に示す如く、車輪止め17の凹部24と係合する突部
27を備えて大きく構成され、本体1の背面側の下部と
の間に車輪止め17の後部21を挟持しており、下方に
押圧操作されることにより、ピン6Aを中心に回転して
車輪止め17を上方に揺動させ、車輪11の鋸歯16に
車輪止め17の鋸歯23を圧接・噛合して車輪11を制
動するようになっている。
【0012】従って、フリーの状態の双輪キャスタを制
動したい場合には、足でカム26を踏み付けて車輪止め
17の凹部24にカム26の突部27を係合させるだけ
で良い。すると図1に示す如く、カム26がピン6Aを
中心に下方に回転して発条25に弾圧付勢されている車
輪止め17を上方に押し上げ、車輪止め17がピン6を
中心に上方に揺動して上方の車輪11の鋸歯16に車輪
止め17の鋸歯23を圧接・噛合し、回動可能な車輪1
1が制動される。そしてその後、車輪止め17の凹部2
4にカム26の突部27が係合して衝撃等に伴う制動状
態の解除が防止される。
【0013】また、制動状態の双輪キャスタをフリーの
状態にした場合には、足で傾斜状態のカム26を踏み付
けて車輪止め17の凹部24とカム26の突部27との
係合を解除するだけで良い。すると図2に示す如く、カ
ム26がピン6Aを中心に上方に回転して車輪止め17
の規制を解除し、圧縮されていた発条25が元の状態に
復帰し、車輪止め17がピン6を中心に下方に揺動して
車輪11の鋸歯16から車輪止め17の鋸歯を離隔し、
制動状態の車輪11が回動可能な状態となる。
【0014】上記構成によれば、本体1の背面側の下部
に、カム26が枢着されているので、制動装置付きの双
輪キャスタと制動装置無しの双輪キャスタとに、本考案
に係る本体1を兼用して使用することができる。また、
カム26が大きく構成されているので、小さな力で確実
な制動が期待できる。また、可撓性・弾力性を有する合
成樹脂から車輪止め17が幅広く長く構成されているの
で、スプリング作用を利用して車輪11の鋸歯16に車
輪止め17の鋸歯23を強く、しかも、確実に噛合させ
ることができ、制動力の大幅な向上を図ることが可能と
なる。さらに、車輪止め17が幅広く長く構成され、し
かも本体1の下部を覆っているので、毛足の長い絨緞や
塵等が本体1の下部から車輪11の回転部に侵入するこ
とがなく、双輪キャスタの長寿命化を図ることができる
とともに、意匠性の向上を図ることが可能となる。
【0015】尚、上記実施例では合成樹脂から車輪止め
17を構成したものを示したが、可撓性・弾力性を有す
るものであれば、合成樹脂に限定されるものではない。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、双輪キャ
スタの本体の下部にカムを揺動可能に枢着しているの
で、制動装置付きの双輪キャスタと制動装置無しの双輪
キャスタとに一種類の双輪キャスタの本体を兼用するこ
とができ、双輪キャスタ本体の用途の拡大を図ることが
できる。また、車輪止めが本体の前後方向両側で支持さ
れ、しかも、双輪キャスタの本体の下部を覆っているの
で、絨緞の噛み込みや塵等の侵入を防止して双輪キャス
タをの長寿命化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の制動状
態を示す説明図である。
【図2】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の通常状
態を示す説明図である。
【図3】本考案に係る双輪キャスタの制動装置を示す平
面図である。
【図4】本考案に係る双輪キャスタの制動装置を示す背
面図である。
【図5】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の本体を
示す側面図である。
【図6】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪を
示す説明図である。
【図7】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪を
示す説明図である。
【図8】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪止
めを示す側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本考案に係る双輪キャスタの制動装置のカム
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体 4 車軸 11 車輪 16 鋸歯 17 車輪止め 23 鋸歯 25 発条(弾性体) 26 カム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双輪キャスタの本体に車軸を介して回転
    可能に支持され上記本体の両側に位置する車輪と、これ
    車輪の本体側の面に突出形成された環状部の外周面に
    設けられた車輪側鋸歯と、上記本体の正面側の下部に枢
    着されて本体の下部を覆い、上記車輪鋸歯に下側から
    噛合可能な弧状鋸歯を有する湾曲した車輪止めと、上記
    本体の背面側の下部と車輪止めの揺動端との間に介在配
    置され、上記揺動端を下方に弾撥付勢させる弾性体と、
    一端が上記揺動端下側に枢着されて上記揺動端下面に当
    接し、他端操作部が外方に延出され、操作部の操作によ
    り上記車輪止めの揺動端を上方に変位させて車輪鋸歯
    弧状鋸歯を噛合させ車輪を制動するカムとを備えたこ
    とを特徴とする双輪キャスタの制動装置。
JP1991040216U 1991-05-01 1991-05-01 双輪キャスタの制動装置 Expired - Lifetime JP2515419Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5235203A (en) * 1975-09-16 1977-03-17 Kao Corp Clear liquid shampoo
JPS56154884A (en) * 1980-05-01 1981-11-30 Mitsubishi Electric Corp Recorder and reproducer

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