JPH04125903U - 双輪キヤスタの制動装置 - Google Patents

双輪キヤスタの制動装置

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JPH04125903U
JPH04125903U JP4021691U JP4021691U JPH04125903U JP H04125903 U JPH04125903 U JP H04125903U JP 4021691 U JP4021691 U JP 4021691U JP 4021691 U JP4021691 U JP 4021691U JP H04125903 U JPH04125903 U JP H04125903U
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均 石原
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東海キヤスター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 双輪キャスタの本体の用途の拡大、制動力の
向上、及び長寿命化を目的とする。 【構成】 本体1の背面側の下部に、人為操作用の大き
なカム26を枢着して本体1にカム挿着用の穴や溝を穿
設する必要性を除去する。また、カム26の回転に伴
い、車輪11の鋸歯16に鋸歯23を噛合して制動する
揺動可能な車輪止め17を合成樹脂から幅広にしかも長
く湾曲構成するとともに、この車輪止め17に本体1の
下部を覆わせて毛足の長い絨緞や塵等が侵入するのを防
止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車輪の制動と制動解除を押圧操作のみによって行うことのできる双 輪キャスタの制動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の双輪キャスタの制動装置は、車輪を軸支した双輪キャスタの本体に穴又 は溝が穿設され、この穴又は溝に、人為操作に基づき車輪に車輪止めを圧接する 小形のカムが挿着されていた。また、車輪を軸支した双輪キャスタの本体の下部 が何ら保護されずに露出していた。尚、この種の先行技術文献として実開昭60 −84304号公報等がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の双輪キャスタの制動装置は以上のように構成され、双輪キャスタの本体 に小形のカムを挿着するための穴や溝が穿設されていたので、制動装置付きの双 輪キャスタと、制動装置無しの双輪キャスタとを製造する場合に、双輪キャスタ の本体を制動装置の有無に応じて別々に製造しなければならなかった。また、制 動装置の車輪止めが小形に構成されていたので、充分な制動力が得られなかった 。さらに、双輪キャスタの本体の下部が何ら保護されずに露出していたので、本 体の下部に毛足の長い絨緞が巻き込まれたり、本体の下部に塵等が侵入すること により、双輪キャスタを長期に亘り使用することができなかった。
【0004】 本考案は上記に鑑みなされたもので、双輪キャスタの用途の拡大、制動力の向 上、及び双輪キャスタの長寿命化を図ることのできる双輪キャスタの制動装置を 提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案においては上述の目的を達成するため、双輪キャスタの本体に車軸を介 して軸支され該本体の両側に位置する回動可能の車輪と、この車輪の内側面に刻 設された環形の鋸歯と、該本体の正面側の下部に揺動可能に枢着されて本体の下 部を覆い、上方に位置する車輪の鋸歯に鋸歯を対向させる湾曲した車輪止めと、 該本体の背面側の下部と車輪止めの後端間に介在配置され車輪の鋸歯から車輪止 めの鋸歯を離隔する弾性体と、本体の背面側の下部に枢着されて車輪止めの後端 に係合し、人為操作に基づき下方に揺動して車輪の鋸歯に車輪止めの鋸歯を噛合 させ車輪を制動するカムとを備えたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案によれば、双輪キャスタの本体の下部にカムを揺動可能に枢着している ので、制動装置の有無に応じて本体に穴や溝を穿設する必要がなく、制動装置付 きの双輪キャスタと制動装置無しの双輪キャスタとに一種類の双輪キャスタの本 体を兼用することができる。また、合成樹脂からなる車輪止めが幅広に長く構成 され、しかも、双輪キャスタの本体の下部を覆っているので、制動力を向上させ ることができるとともに、絨緞や塵等の侵入を防止して双輪キャスタを長期に亘 り使用することが可能となる。
【0007】
【実施例】
以下、図1〜図10に示す一実施例に基づき本考案を詳述すると、図中、1は 双輪キャスタの本体で、この本体1の正面側には図1及び図5に示す如く、竪軸 孔2が垂直に穿設され、この竪軸孔2に竪軸3が回動可能に挿入されている。ま た、本体1の下部中央には、図5に示す如く車軸4に水平に貫通される車軸孔5 が穿設されている。また、本体1の正面側の下部には、図5に示す如く、ピン6 に水平に貫通されるピン孔7が穿設されている。また、本体1の背面側の下部に は図1及び図5に示す如く、発条穴8が垂直に穿設されるとともに、一対の突部 9が垂下して突設され、この一対の突部9には、ピン6Aに水平に貫通されるピ ン孔7Aが穿設されている。さらに、本体1の両側面には、略横C字形のカバー 10が突設されている。
【0008】 11は車軸4を介して本体1の両側に軸支される一対の車輪で、この車輪11 は図6及び図7に示す如く、円形に構成され中心部に車軸4に貫通される孔13 が穿設されたコア12と、このコア12の周縁部に嵌着された環形のタイヤ14 と、蓋状に構成されコア12の外側面の凹部に冠着された側板15と、該コア1 2の内側面における環形部の外周面に刻設された鋸歯16とを備えている。
【0009】 17は本体1のピン孔7にピン6を介して枢着された車輪止めで、この車輪止 め17は図8及び図9に示す如く、ピン6に水平に貫通される前部18と、この 前部18の端部に接続され両側が車輪11の内側面の凹部19内に位置する略半 円弧状の中央部20と、この中央部20の端部に接続され一対の突部9間に位置 する後部21と、この後部21の上面に突設された凸部22と、該中央部20の 両側上面に刻設され上方に位置する車輪11の鋸歯16と対向する鋸歯23とを 備えて構成されている。また、車輪止め17は可撓性・弾力性を有する合成樹脂 から湾曲して構成されるとともに、幅広に長く構成され、本体1の下部を覆うよ うになっている。また、車輪止め17の後部21の下面には、凹部24が凹設さ れている。
【0010】 25は発条穴8に挿入されて車輪止め17の凸部22に嵌入された発条(弾性 体)で、この発条25は図1及び図2に示す如く、コイル発条からなり、車輪止 め17を下方に弾圧付勢して車輪11の鋸歯16から車輪止め17の鋸歯23を 離隔する機能を有している。
【0011】 26は本体1の一対の突部9にピン6Aを介して枢着されたカムで、このカム 26は図1及び図10に示す如く、車輪止め17の凹部24と係合する突部27 を備えて大きく構成され、本体1の背面側の下部との間に車輪止め17の後部2 1を挟持しており、下方に押圧操作されることにより、ピン6Aを中心に回転し て車輪止め17を上方に揺動させ、車輪11の鋸歯16に車輪止め17の鋸歯2 3を圧接・噛合して車輪11を制動するようになっている。
【0012】 従って、フリーの状態の双輪キャスタを制動したい場合には、足でカム26を 踏み付けて車輪止め17の凹部24にカム26の突部27を係合させるだけで良 い。すると図1に示す如く、カム26がピン6Aを中心に下方に回転して発条2 5に弾圧付勢されている車輪止め17を上方に押し上げ、車輪止め17がピン6 を中心に上方に揺動して上方の車輪11の鋸歯16に車輪止め17の鋸歯23を 圧接・噛合し、回動可能な車輪11が制動される。そしてその後、車輪止め17 の凹部24にカム26の突部27が係合して衝撃等に伴う制動状態の解除が防止 される。
【0013】 また、制動状態の双輪キャスタをフリーの状態にした場合には、足で傾斜状態 のカム26を踏み付けて車輪止め17の凹部24とカム26の突部27との係合 を解除するだけで良い。すると図2に示す如く、カム26がピン6Aを中心に上 方に回転して車輪止め17の規制を解除し、圧縮されていた発条25が元の状態 に復帰し、車輪止め17がピン6を中心に下方に揺動して車輪11の鋸歯16か ら車輪止め17の鋸歯を離隔し、制動状態の車輪11が回動可能な状態となる。
【0014】 上記構成によれば、本体1の背面側の下部に、カム26が枢着されているので 、制動装置の有無に応じて本体1にカム挿着用の穴や溝を穿設する必要がなく、 従って、制動装置付きの双輪キャスタと制動装置無しの双輪キャスタとに、本考 案に係る本体1を兼用して使用することができる。また、カム26が大きく構成 されているので、小さな力で確実な制動が期待できる。また、可撓性・弾力性を 有する合成樹脂から車輪止め17が幅広く長く構成されているので、スプリング 作用を利用して車輪11の鋸歯16に車輪止め17の鋸歯23を強く、しかも、 確実に噛合させることができ、制動力の大幅な向上を図ることが可能となる。さ らに、車輪止め17が幅広く長く構成され、しかも本体1の下部を覆っているの で、毛足の長い絨緞や塵等が本体1の下部から車輪11の回転部に侵入すること がなく、双輪キャスタの長寿命化を図ることができるとともに、意匠性の向上を 図ることが可能となる。
【0015】 尚、上記実施例では合成樹脂から車輪止め17を構成したものを示したが、可 撓性・弾力性を有するものであれば、合成樹脂に限定されるものではない。
【0016】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、双輪キャスタの本体に車軸を介して軸支され該 本体の両側に位置する回動可能の車輪と、この車輪の内側面に刻設された環形の 鋸歯と、該本体の正面側の下部に揺動可能に枢着されて本体の下部を覆い、上方 に位置する車輪の鋸歯に鋸歯を対向させる湾曲した車輪止めと、該本体の背面側 の下部と車輪止めの後端間に介在配置され車輪の鋸歯から車輪止めの鋸歯を離隔 する弾性体と、本体の背面側の下部に枢着されて車輪止めの後端に係合し、人為 操作に基づき下方に揺動して車輪の鋸歯に車輪止めの鋸歯を噛合させ車輪を制動 するカムとを備えているので、双輪キャスタ本体の用途の拡大、制動力の向上、 及び双輪キャスタの長寿命化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の制動状
態を示す説明図である。
【図2】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の通常状
態を示す説明図である。
【図3】本考案に係る双輪キャスタの制動装置を示す平
面図である。
【図4】本考案に係る双輪キャスタの制動装置を示す背
面図である。
【図5】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の本体を
示す側面図である。
【図6】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪を
示す説明図である。
【図7】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪を
示す説明図である。
【図8】本考案に係る双輪キャスタの制動装置の車輪止
めを示す側面図である。
【図9】図8の平面図である。
【図10】本考案に係る双輪キャスタの制動装置のカム
を示す側面図である。
【符号の説明】
1 本体 4 車軸 11 車輪 16 鋸歯 17 車輪止め 23 鋸歯 25 発条(弾性体) 26 カム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双輪キャスタの本体に車軸を介して軸支
    され該本体の両側に位置する回動可能の車輪と、この車
    輪の内側面に刻設された環形の鋸歯と、該本体の正面側
    の下部に揺動可能に枢着されて本体の下部を覆い、上方
    に位置する車輪の鋸歯に鋸歯を対向させる湾曲した車輪
    止めと、該本体の背面側の下部と車輪止めの後端間に介
    在配置され車輪の鋸歯から車輪止めの鋸歯を離隔する弾
    性体と、本体の背面側の下部に枢着されて車輪止めの後
    端に係合し、人為操作に基づき下方に揺動して車輪の鋸
    歯に車輪止めの鋸歯を噛合させ車輪を制動するカムとを
    備えたことを特徴とする双輪キャスタの制動装置。
JP1991040216U 1991-05-01 1991-05-01 双輪キャスタの制動装置 Expired - Lifetime JP2515419Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5235203A (en) * 1975-09-16 1977-03-17 Kao Corp Clear liquid shampoo
JPS56154884A (en) * 1980-05-01 1981-11-30 Mitsubishi Electric Corp Recorder and reproducer

Patent Citations (2)

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