JP2515225Y2 - 地中埋設用の耐圧螺旋管 - Google Patents

地中埋設用の耐圧螺旋管

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JP2515225Y2
JP2515225Y2 JP8047590U JP8047590U JP2515225Y2 JP 2515225 Y2 JP2515225 Y2 JP 2515225Y2 JP 8047590 U JP8047590 U JP 8047590U JP 8047590 U JP8047590 U JP 8047590U JP 2515225 Y2 JP2515225 Y2 JP 2515225Y2
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史朗 金尾
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案に係る地中埋設用の耐圧螺旋管は、主として地
中に埋め込んで使用するための合成樹脂製の耐圧管であ
って、主として上水管、下水(排水)管、電線保護管と
して利用されるものである。
〈従来の技術〉 本考案者は、この種の目的に使用される地中埋設管と
して、既に実開昭58−44582号及び同58−44583号公報に
掲載されている合成樹脂製コルゲート管を提案済みであ
り、更に該コルゲート管における螺旋状補強リブの耐圧
性を高めるための本考案者による発明は特公平1−4843
5号公報に掲載されている通りである。
特公平1−48435号公報に掲載された発明は、断面コ
字形部分を有する帯状素材を螺旋状に巻回して形成され
る断面コ字形の補強リブの形状を改善する構成、特にそ
の側壁の形状を該リブの長手方向に波形状に凹凸させる
ことにより地中での耐圧性を高める構成を要旨としたも
のである。
〈考案が解決しようとする課題〉 前記特公平1−48435号公報に係る発明の螺旋管にあ
っては、同公報にも記載の如く補強リブの側壁をなす凸
部の突出方向と側壁肉厚方向、更には管中心に向かう方
向からの外力に対して、いわゆる屏風効果により十分に
耐力が向上することは実証済みであり、同公報にみられ
るとおりである。
しかしながら、該発明の螺旋管における螺旋状補強リ
ブの長手方向に沿う外力に対しての抵抗力が前記側壁の
凹凸波形構造によっても未だ十分には高められていない
ことが判明した。
そのため補強用リブの薄肉化には限界があり、特に大
径管の場合には使用材料量の低減と管体重量の軽量化を
十分に達成するまでに至らず、従って管の運搬、取扱お
よび埋設作業の容易性をより一層改善できる構造につい
て、本考案者は種々検討、試作及び試験を重ねた結果、
本考案をするに至ったのである。
〈課題を解決するための手段〉 即ち本考案に係る地中埋設用の耐圧螺旋管は、管本体
の壁構成部分から外周方向に向けて突出させた補強用螺
旋リブの両側壁の長手方向に凹部と凸部とが交互に反復
して波形状に凹凸した形状としてある合成樹脂製螺旋管
を対象として、更に、上記各凹部と凹部との間を前記螺
旋リブの長手方向に延びた小幅の突出部(3)によって
連結接合されている構造としたものである。
該螺旋管にいう突出部(3)の形成位置は管体の半径
方向において、凹凸波形の底部即ち管本体の外周面に近
い位置、凹凸波形の中間高さ位置、螺旋リブの外周面と
同一をなす頂部位置等、凹凸波形の高さ間において任意
に設定でき、また、該突出部(3)の管体軸線方向にお
ける突出量も、該螺旋リブを構成する凸部の外側面と同
じ面にまで達するもの、凸部の外側面にまでは達しない
もの等任意に設定できる。
〈作用〉 本考案にいう螺旋管における補強用螺旋リブの側壁の
凹凸間を繋ぐ突出部はリブ側壁における凹部の中に、凸
部と凸部とを結ぶ、いわば「橋かけ」された状態に形成
するものであるから、管体の円周方向に加わる外力が隣
接凹凸部間の間隔を縮める方向に作用しても、この凹部
間に架橋形成された突出部によってリブ側壁の座屈を確
実に防止し、螺旋管全体としての耐圧変形力を格段に向
上させる。
〈実施例〉 以下、図面に基づいて実施例を説明すると、 第1図乃至第4図は、本考案の第1実施例を示した図
で、該第1実施例は、図面に示した如く、管を形成する
ための帯状素材(T)の幅方向中間部分を長手方向に沿
って断面コ字形として螺旋状に巻回し、その両側縁部分
(t),(t)同士を互いに重合して融着一体化させた
構造の螺旋リブ(2)を有する螺旋管である。この基本
的構造は後記の他の実施例においても同様である。
而して、該実施例においてリブ(2)は前記帯状素材
(T)の巻回により第1図に示したように管本体(1)
の外周面に沿って螺旋状に形成され、その具体的形状は
第2〜4図に拡大して示したように、管本体の壁構成部
分即ち谷部(1′)から立ち上がるリブ(2)の頂部
(2c)は偏平であるが、側壁は長手方向に凹部(2a)と
凸部(2b)とが交互に反復して凹凸状に形成されてい
る。
更にこれらの各凹部(2a)の放射方向の中間位置に架
橋状に突出部(3)を設けてある。即ち、該第1実施例
では該突出部(3)は管本体(1)における壁構成部分
(1′)の外周面とリブ(2)の頂部(2c)との間の、
ほぼ中間に設けられ、その膨出隆起させた外側面は前記
凸部(2b)の外周面と一致させてある。
第5図及び第6図に示した第2実施例では、前記架橋
状とした突出部(3)を、リブ(2)における側壁凹部
(2a)の最上部に配置した構成としたものである。本考
案はこのようにして実施してもよい。
また、図示は省略するが、該第2実施例とは逆に前記
突出部(3)を側壁凹部(2a)の最下部、即ち、管本体
(1)における壁構成部分(1′)の外周面に連接した
位置に形成してもよい。
第7図及び第8図に示した第3実施例は、突出部
(3)の形成位置を前記第1実施例の場合と同様に凹部
(2a)の高さの中間位置に形成したものであるが、該突
出部(3)は中空ではなく中実状であり、その突出量は
凸部(2b)の外周面に達しない量としてある。
第9図及び第10図は、それぞれ更に別の実施例を示し
たもので、前記補強用螺旋リブ(2)における凹凸部
(2a),(2b)の変形例であり、第9図の場合はその平
面視形状が曲線波形、第10図の場合はジグザグ状の三角
波形に形成したものであり、突出部(3)の外側面をそ
れぞれ凸部(2b)の外側面と略同位置まで突出させた形
状としたものである。
本考案は以上の実施例に示したもののほか、例えば補
強用螺旋リブ(2)の両側壁に形成する凹部(2a)をリ
ブ(2)の頂部にも形成してあるものとすること、凹部
(2a)の断面形状をコの字形ではなく半円弧状若しくは
その他の形状とすること、同凹部(2a)の間隔の粗密の
度合を図示のものとは異ならせること、各凹部(2a)の
中に設けられる突出部(3)の数を複数とすること、ま
た、その形状を図示のものとは異なったものとすること
等々の改変を加えたものとしてもよい。
以上本考案の代表的と思われる実施例について説明し
たが、本考案は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定
されるものではなく、本考案にいう構成要件を備え、か
つ本考案にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する
範囲内において適宜改変して実施することができるもの
である。
〈考案の効果〉 以上の説明によって既に明らかなように、本考案に係
る螺旋管の補強用螺旋リブの側壁は、あらゆ方向からの
外圧に対し何れも十分な耐力を呈するから、管壁全体の
肉厚を従来よりも一層薄くすることができ、従って材料
費の低減によるスコストダウンのみならず、管体の軽量
化による運搬、取り扱いの容易化、埋設作業の容易化等
が可能となるという実用上の効果を規定することができ
るに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は第1実施例を示した図で、第1図は
螺旋管の全体の部分斜視図、第2図は要部の斜視図、第
3図は第2図中のIII−III線に沿った断面図、第4図は
要部の平面図、第5図は第2実施例についての要部の斜
視図、第6図は第5図中のVI−VI線に沿った断面図、第
7図は第3実施例についての要部の斜視図、第8図は第
7図中のVIII−VIII線に沿った断面図、第9図及び第10
図はそれぞれ更に別の実施例を示す要部の平面図であ
る。 図中(1)は管本体、(1′)は壁構成部分,(2)は
補強用螺旋リブ、(2a)は凹部、(2b)は凸部、(3)
は突出部である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管本体(1)の壁構成部分(1′)から外
    周方向に向けて突出させた補強用螺旋リブ(2)の両側
    壁の長手方向に凹部(2a)と凸部(2b)とが交互に反復
    して波形状に凹凸した形状とされている合成樹脂製螺旋
    管において、上記各凹部(2a)…間が前記螺旋リブ
    (2)の長手方向に延びた小幅の突出部(3)によって
    連結接合されている地中埋設用の耐圧螺旋管。
JP8047590U 1990-07-26 1990-07-26 地中埋設用の耐圧螺旋管 Expired - Lifetime JP2515225Y2 (ja)

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JPH0439385U JPH0439385U (ja) 1992-04-03
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