JP2515199Y2 - 車両のボンネット構造 - Google Patents

車両のボンネット構造

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JP2515199Y2
JP2515199Y2 JP3065790U JP3065790U JP2515199Y2 JP 2515199 Y2 JP2515199 Y2 JP 2515199Y2 JP 3065790 U JP3065790 U JP 3065790U JP 3065790 U JP3065790 U JP 3065790U JP 2515199 Y2 JP2515199 Y2 JP 2515199Y2
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bonnet
inner panel
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良二 早田
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、樹脂製のボンネットを備えた車両のボンネ
ット構造に関するものであり、さらに詳細には、樹脂よ
りなるアウターパネルとインナーパネルとによって閉断
面が形成され、この閉断面内にレインフォースメント部
材が取り付けられた車両のボンネット構造に関するもの
である。
先行技術 車両の軽量化を図るため、樹脂により成形したボンネ
ットを用いた車両が提案されている。(たとえば、実開
昭60−165267号など。)。
このような樹脂製のボンネットにおいては、軽量化の
要求を満足させることができる反面で、強度が低いた
め、第4図に示されるように、ボンネットの外表面を形
成するアウターパネル23の下側に、インナーパネル24
を、アウターパネルとインナーパネルとで、閉断面23を
形成するように取り付け、さらに、こうして形成された
閉断面25内のインナーパネル24に、補強のため、金属製
のレインフォースメント部材26を取り付けて、強度の向
上が図られていた。
また、ボンネットを開いた状態で保持する場合には、
ボンネットステー27をボンネットに係合させることが必
要であるが、その際、十分な強度をもって、ボンネット
を開いた状態で支持するために、従来は、インナーパネ
ル24およびインナーパネル24とアウターパネル23とで形
成された閉断面25内に取り付けられたレインフォースメ
ント部材26に、ボンネットステー27を係止可能な係止孔
28を形成し、この係止孔28にボンネットステー27を係合
して、ボンネットを保持するようにしていた。
考案の解決しようとする問題点 しかしながら、インナーパネル24およびインナーパネ
ル24とアウターパネル23とで形成された閉断面25内に取
り付けられたレインフォースメント部材26に、ボンネッ
トステー27を係止可能な係止孔28を形成し、ボンネット
ステー27を、この係止孔28に係止させる場合には、イン
ナーパネル24に係止孔28を形成することが必要である
が、アウターパネル23とインナーパネル24とを一体成形
する際に、このような係止28を、インナーパネル24に形
成することは、一般にきわめて困難であり、したがっ
て、アウターパネル23およびインナーパネル24を一体成
形した後に、インナーパネル24およびレインフォースメ
ント部材26に、係止孔28を二次加工により、形成しなけ
ればならず、コストアップの原因になるという問題があ
った。
考案の目的 本考案は、樹脂よりなるアウターパネルとインナーパ
ネルとによって閉断面が形成され、この閉断面内にレイ
ンフォースメント部材が取れ付けられた車両のボンネッ
ト構造であって、低コストで製造することのできる車両
のボンネット構造を提供することを目的とするものであ
る。
考案の構成 本考案のかかる目的は、レインフォースメント部材
に、前記閉断面から突出する突出部を形成し、該突出部
に、ボンネットステーの係止部を形成することによって
達成される。
考案の作用 本考案によれば、アウターパネルとインナーパネルと
により形成される閉断面内に取り付けられたレインフォ
ースメント部材に、前記閉断面から突出する突出部を形
成し、このレインフォースメント部材の突出部に、ボン
ネットステーの係止部を形成しているから、インナーパ
ネルに、ボンネットステー係止部を形成する必要はな
く、したがって、アウターパネルとインナーパネルとを
一体成形した後に、ボンネットステーの係止部を形成す
るために、インナーパネルを二次加工することは必要で
ないから、従来に比し、低コストで製造することのでき
る車両のボンネット構造を得ることが可能になる。
実施例 以下、添付図面に基づいて、本考案の実施例につき、
詳細に説明を加える。
第1図は、車両の略斜視図であり、第2図は、第1図
のX−X線略断面図で、従来の車両のボンネット構造の
第4図に対応するものであり、第3図は、第1図のY−
Y線略断面図である。
第1図において、車両1は、そのフロント部にボンネ
ット2を備えている。
第2図および第3図に示されるように、ボンネット2
は、外表面を形成する樹脂製のアウターパネル3および
アウターパネル3の下方に取り付けられた樹脂製のイン
ナーパネル4を備え、アウターパネル3とインナーパネ
ル4とにより、閉断面5が形成され、その強度の向上が
図られている。
アウターパネル3とインナーパネル4とにより形成さ
れた閉断面5内には、金属製のレインフォースメント部
材6が、アウターパネル3およびインナーパネル4の双
方に取り付けられ、さらに、強度の向上が図られてい
る。
レインフォースメント部材6は、閉断面5から突出す
る突出部9を有しており、この突出部9もまた、アウタ
ーパネル3との間に閉断面10を形成している。
レインフォースメント部材6の突出部9には、ボンネ
ットステー7を係止するための係止孔8が形成され、ボ
ンネット2を開いたとき、ボンネットステー7を係止孔
8に係止させることによって、ボンネット2を開いた状
態に保持することができるように構成されている。
さらに、第3図に示すように、アウターパネル3とイ
ンナーパネル4とで形成された閉断面5のフロント部分
には、間隙11が形成されており、この間隙には、図示し
ないエンジンから発生する熱が外部に放出されることを
防止する遮熱材12が取り付けられている。
このように構成された本実施例によれば、アウターパ
ネル3とインナーパネル4とにより形成された閉断面5
内に取り付けられたレインフォースメント部材6に、閉
断面5から突出する突出部9を設け、この突出部9に、
ボンネットステー7を係止するための係止孔8を形成し
ているので、インナーパネル4には、ボンネットステー
7を係止するための係止孔8を形成する必要がなく、し
たがって、樹脂製のアウターパネル3とインナーパネル
4とを一体的に成形した後、係止孔8を形成するため
に、インナーパネル4をさらに二次加工する必要はない
から、低コストで、樹脂製のボンネット2を備えた車両
のボンネット構造を得ることができる。
さらに、レインフォースメント部材6の突出部9は、
アウターパネル3との間で閉断面10を形成しているか
ら、ボンネット2の強度をさらに向上させることがで
き、また、アウターパネル3とインナーパネル4とで形
成された閉断面5のフロント部分に、間隙11を設け、こ
の間隙11に、遮熱材12を取り付けているので、遮熱材12
を取り付けるための特別の部材は必要なく、したがっ
て、この点においても、一層のコストダウンを図ること
が可能になる。
本考案は、以上の実施例に限定されることなく実用新
案登録請求の範囲に記載された考案の範囲内で種々の変
更が可能であり、それらも本考案の範囲内に包含される
ものであることはいうまでもない。
考案の効果 本考案によれば、樹脂よりなるアウターパネルとイン
ナーパネルとによって閉断面が形成され、この閉断面内
にレインフォースメント部材が取れ付けられた車両のボ
ンネット構造であって、低コストで製造することのでき
る車両のボンネット構造を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、車両の略斜視図であり、第2図は、第1図の
X−X線略断面図、第3図は、第1図のY−Y線略断面
図である。第4図は、従来の車両のボンネット構造を示
す略断面図である。 1……車両、2……ボンネット、3、23……アウターパ
ネル、4、24……インナーパネル、5、25……閉断面、
6、26……レインフォースメント部材、7、27……ボン
ネットステー、8、28……係止孔、9……突出部、10…
…閉断面、11……間隙、12……遮熱材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂よりなるアウターパネルとインナーパ
    ネルとによって閉断面が形成され、該閉断面内にレイン
    フォースメント部材が取り付けられた車両のボンネット
    構造において、レインフォースメント部材に、前記閉断
    面から突出する突出部を形成し、該突出部に、ボンネッ
    トステーの係止部を形成したことを特徴とする車両のボ
    ンネット構造。
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JPH03121186U JPH03121186U (ja) 1991-12-11
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