JPS6225398Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はグローブボツクス支持構造の改良に関
するものである。

車両のインストルメントパネルの開口部に設け
られるグローブボツクスは乗員保護のために、前
壁両側端部を丸みをもたせた曲面形状に成形され
る要請があつた。ところが、グローブボツクスを
成形する際にグローブボツクスの成形用型のうち
側壁部の金型を斜め方向に抜かなくてはならず、
側壁にグローブボツクスのヒンジ用のボスを立て
ようとしても斜めのボスしか形成できず、ヒンジ
として使用することが困難であつた。

そこで、本考案は上記不具合を改善するため
に、斜めのボスをヒンジとして使用して、ヒンジ
部分の製作を容易とすることを目的として提案さ
れた。

以下、本考案の一実施例を第１図〜第４図に基
づいて説明する。１はインストルメントパネル２
の開口部３に設けられたグローブボツクスであ
り、前壁４，側壁５及び後壁６から形成されると
共に、前壁４は側壁５より車両側方に向つて突出
しており、前壁４の車巾側両端部７には乗員の安
定性の面から丸みＲが形成されている。そして前
壁４の車巾側両端部７に丸みＲを形成するため
に、側壁５を薄肉にして、グローブボツクス樹脂
成形時の収縮によるヒケを前壁４に生じさせない
ようにしている。８はグローブボツクス１の側壁
５外面に一体的に設けた突出部であり、グローブ
ボツクス１の左右に対称に突設される。さらに、
グローブボツクス１の突出部８は前壁４の車巾方
向両端部７に丸みＲを形成させなければならない
ために、グローブボツクス１成形用の型を取り外
す必要性から車巾方向両端部７の後面に略沿つて
延びるように前壁４の表面に対して傾斜されてい
る。９は側壁５に設けられた突出部８を内嵌する
と共に外周の中心線ｌが前壁４に略沿つて延びる
ように形成したブツシユである。１０は一端がブ
ツシユ９の外周に設けた段部１１に枢支され他端
がグローブボツクス１を支持するフレーム１２に
ボルト１３及びナツト１４で固定されたヒンジプ
レートである。１５は側壁５の後端部に設けたス
トツパである。１６はブツシユ９を突出部８に取
付けるための係合部材であるネジであり、グロー
ブボツクス開閉時に、ブツシユ９を突出部８と一
体回動させるものである。

以上より、グローブボツクス１の側壁５に一体
的に設けられる突出部８は前壁４に対して傾斜さ
れているが、内周と外周との各々の中心線が交差
したブツシユ９を突出部８に嵌合して、ネジ１６
によつて突出部８とブツシユ９とを結合してブツ
シユ９と突出部８とを一体回動可能とし、回動中
心線を前壁４に略沿つて延びるブツシユ９外周の
中心線ｌと一致させるようにしている。これによ
つて突出部８とブツシユ９とによつてグローブボ
ツクス１のヒンジを形成することが可能となる。

従つて、グローブボツクス１の成形の際に一体
に成形される突出部８をヒンジの一部として使用
できるので、グローブボツクス１の開閉を円滑に
行え、かつグローブボツクス１のヒンジ部分の製
作を容易にできる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すグローブボツ
クス支持構造の斜視図、第２図は第１図の部拡
大斜視図、第３図は第２図の−線に沿う断面
図、第４図は第３図の−線に沿う断面図であ
る。 １……グローブボツクス、２……インストルメ
ントパネル、３……開口部、４……前壁、５……
側壁、７……車巾方向両端部、８……突出部、９
……ブツシユ、１０……ヒンジプレート、１２…
…フレーム、１５……ストツパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インストルメントパネルの開口部に設けられ、
   前壁が側壁より車両側方に向つて突出するグロー
   ブボツクスにおいて、同グローブボツクスの側壁
   外面に一体的に設けられると共に同グローブボツ
   クスの前壁に対して傾斜するように延びる突出
   部、同突出部を内嵌すると共に外周の中心線が上
   記前壁に略沿つて延びるように形成したブツシ
   ユ、一端が同ブツシユの外周を枢支し他端が上記
   グローブボツクスを支持するフレームに取付けら
   れたヒンジプレートおよび上記突出部に係合され
   上記ブツシユを上記突出部と一体回動可能にする
   係合部材を具備したことを特徴とするグローブボ
   ツクス支持構造。