JP2514639Y2 - 胛 被 - Google Patents

胛 被

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JP2514639Y2
JP2514639Y2 JP1993032745U JP3274593U JP2514639Y2 JP 2514639 Y2 JP2514639 Y2 JP 2514639Y2 JP 1993032745 U JP1993032745 U JP 1993032745U JP 3274593 U JP3274593 U JP 3274593U JP 2514639 Y2 JP2514639 Y2 JP 2514639Y2
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JP
Japan
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heel
cover
fitting
mold
sewn
Prior art date
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Application number
JP1993032745U
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English (en)
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JPH0686524U (ja
Inventor
寛 長谷川
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、踵部にアウトカウンタ
ーを有する胛被、特にアウトカウンターを有するにもか
かわらず、踵部構成部材の重ね枚数を部分的に減少させ
た胛被に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出または注入成形用の靴成形金
型を用いて靴底を胛被と一体成形する靴成形金型は、そ
の内部に靴底成形用空隙を形成して互いに嵌合される本
体ラスト、ボトムモールドおよびサイドモールドにより
構成されている。
【0003】しかも、サイドモールドは、靴幅方向の中
央部分で二分割される左右一対のモールドで構成されて
いるため、金型嵌合時に胛被の爪先部や踵部の一部が左
右のサイドモールド間に挟み込まれる恐れがある。
【0004】これは、胛被をラストに装着すると、胛被
とラストとの間隙が僅かに緩み、特に胛被の前後方向に
緩んで不整形になる傾向があり、しかもこの不整形にな
り易い箇所が左右のサイドモールドの嵌合箇所との相対
位置にあるためである。特に、踵部にアウトカウンター
を有する胛被は、図6に示すように、アウトカウンター
03と補強材04との間に挟まれた左右両側の胛被片1
1,12の踵部縫い代23,24が、地縫い14により
縫着した部分から左右両側に折り返えされているため、
踵部縫い代23(24)を含めると、この部分の構成部
材の重ね枚数は4重になっており、金型嵌合時に左右の
サイドモールド間に挟み込まれ易い。
【0005】このように、胛被の爪先部や踵部の一部が
左右のサイドモールド間に挟み込まれたまま靴底が胛被
と一体成形されると、胛被の爪先部や踵部に突出部が形
成されたり、バリが発生して靴の品位が落ちる恐れがあ
った。また、挟み込まれなくても、嵌合面での不整形に
より、バリが発生し易い。
【0006】そこで、従来は、踵部の縫合部をハンマー
で叩いたり、金型嵌合時にモールドの位置修正を行うな
どの対処を行っていたが、金型嵌合時に多大な手数がか
かったり、製造された各製品の品位の均一性が確保でき
なかったり、生産性の低下を来すなどの恐れがあった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、係る従来の
実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、少なく
ともサイドモールドの嵌合箇所に対応する胛被踵部にお
ける構成部材の重ね枚数を減少させた胛被を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、左右一対の胛
被片の踵部どうしを縫着させるとともに、縫着箇所の一
部をアウトカウンターで被覆した胛被において、少なく
ともサイドモールドの嵌合箇所に対応する胛被片の踵部
端面どうしを相互に突き合わせるとともに、突き合わせ
部分を縫着してなる胛被を提供するものである。
【0009】
【作用】少なくともサイドモールドの嵌合箇所に対応す
る胛被片の踵部端面どうしを相互に突き合わせたのち、
突き合わせ部分を縫着すると、踵部縫い代の折り返しが
ないため、サイドモールドの嵌合箇所に対応する胛被踵
部における構成部材の重ね枚数が踵部縫い代の折り返し
分だけ少なくなる。
【0010】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例を説明す
る。なお、この実施例では、胛被片踵部の突き合わせ部
を千鳥縫いにより縫着した場合を例にとる。
【0011】図1および図2において、01は、胛被で
あり、胛被01の踵部02は、その外側にアウトカウン
ター03が設けられ、その内側には、補強材04が設け
られている。
【0012】胛被01は、左右一対の胛被片11,12
どうしを縫着することにより形成されているが、アウト
カウンター03によって被覆される被覆部分Aは、胛被
片11,12の踵部端面21,22どうしを相互に突き
合わせるとともに、突き合わせ部分を千鳥縫い13によ
り縫着されている。もちろん、この被覆部分Aは、サイ
ドモールドの嵌合箇所05に対応している。
【0013】一方、千鳥縫い13によって縫着された被
覆部分Aより上方のアウトカウンター03によって被覆
されない非被覆部分Bは、図3に示すように、左右一対
の胛被片11,12の踵部縫い代23,24どうしを地
縫い14によって縫着したあと、踵部縫い代23,24
を左右に折り返し、さらにその上を粘着テープ15で被
覆している。
【0014】上記のように、サイドモールドの嵌合箇所
05に対応する胛被片11,12の踵部端面21,22
どうしを相互に突き合わせたのち、突き合わせ部分を千
鳥縫い13によって縫着すると、踵部縫い代の折り返し
がなくなるため、サイドモールドの嵌合箇所05に対応
する胛被踵部02における構成部材の重ね枚数が踵部縫
い代23,24の折り返し分だけ少なくなる。
【0015】従って、金型嵌合時に胛被の爪先部や踵部
の一部が左右のサイドモールド間に挟み込まれる恐れが
なくなることになり、また嵌合面での不整形も発生する
ことがない。
【0016】以上で本考案の実施例を説明したが、本考
案は、この実施例に限定されることはなく、その要旨を
逸脱しない範囲での変更などがあっても本考案に含まれ
るものである。
【0017】すなわち、アウトカウンター03よって覆
われない非被覆部分Bについては、図4に示すように、
地縫い14によって結合させた踵部縫い代23,24を
左右に折り返したのち、折り返えされた踵部縫い代2
3,24をテープ16で覆い、さらに胛被01、折り返
された胛被縫い代23,24およびテープ16を割縫い
17によって縫着させてもよい。
【0018】また、胛被片11,12の踵部端面21,
22を全長に亘って突き合わせて千鳥縫い13により縫
着させたのち、アウトカウンター03よって覆われない
非被覆部分Bについては、図5に示すように、胛被片1
1,12の裏側にテープ18を当てるとともに、表側に
袋状にした装飾兼補強部材19または一重の装飾兼補強
部材190を当てたのち、これらを一体的に縫着10さ
せてもよい。
【0019】一方、サイドモールドの嵌合部分05に対
応する踵部02の結合部分は、踵部端面21,22どう
しを突き合わせた状態で結合できればよいのであって、
千鳥縫い13の代わりに、例えばフラットロック縫いな
どで縫い合わせてもよい。
【0020】
【考案の効果】上記のように、本考案は、少なくともサ
イドモールドの嵌合箇所に対応する胛被片の踵部端面ど
うしを相互に突き合わせたのち、突き合わせ部分を千鳥
縫いなどにより縫着したため、踵部縫い代の折り返しが
なくなり、サイドモールドの嵌合箇所に対応する胛被踵
部における構成部材の重ね枚数が踵部縫い代の折り返し
分だけ少なくなる。その結果、金型嵌合時に胛被の爪先
部や踵部の一部が左右のサイドモールド間に挟み込まれ
る恐れがなくなり、また嵌合面での不整形も生じないの
で、作業性、生産性、製品品位が格段に向上するように
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る胛被の踵部の一部切欠き部分を含
む正面図である。
【図2】図2は、図1のII−II断面図である。
【図3】図3は図1のIII −III 断面図である。
【図4】非被覆部分Bの他の例を示す断面図である。
【図5】非被覆部分Bのさらに他の例を示す断面図であ
る。
【図6】アウトカウンターを有する従来の踵部の横断面
である。
【符号の説明】
01 胛被 02 踵部 03 アウトカウンター 05 サイドモールドの嵌合箇所 11,12 胛被片 13 千鳥縫い 21,22 踵部端面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の胛被片の踵部どうしを縫着さ
    せるとともに、縫着箇所の一部をアウトカウンターで被
    覆した胛被において、少なくともサイドモールドの嵌合
    箇所に対応する胛被片の踵部端面どうしを相互に突き合
    わせるとともに、突き合わせ部分を縫着してなる胛被。
JP1993032745U 1993-05-27 1993-05-27 胛 被 Expired - Lifetime JP2514639Y2 (ja)

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JPH0686524U JPH0686524U (ja) 1994-12-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4731647U (ja) * 1971-04-27 1972-12-09
JPS4830451U (ja) * 1971-08-17 1973-04-13
JPS5122045U (ja) * 1974-08-01 1976-02-18
JPH01254103A (ja) * 1988-04-01 1989-10-11 Achilles Corp 靴の衝合部の縫着構造
JPH0527304A (ja) * 1991-07-24 1993-02-05 Canon Inc ホログラムを有した撮影装置

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