JP2530920Y2 - ルーズ甲 - Google Patents

ルーズ甲

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JP2530920Y2
JP2530920Y2 JP1993033449U JP3344993U JP2530920Y2 JP 2530920 Y2 JP2530920 Y2 JP 2530920Y2 JP 1993033449 U JP1993033449 U JP 1993033449U JP 3344993 U JP3344993 U JP 3344993U JP 2530920 Y2 JP2530920 Y2 JP 2530920Y2
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JP
Japan
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seam allowance
toe
loose
shell
mold
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Application number
JP1993033449U
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English (en)
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JPH0686523U (ja
Inventor
昇二 矢島
清 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、甲表と甲裏とを縫い合
わせた甲構造でありながら、モールド嵌合部に対応する
胛被部分の肉厚軽減を図ったルーズ甲に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、射出または注入成形用の
靴成形金型を用いて靴底を胛被と一体成形する靴成形金
型は、その内部に靴底成形用空隙を形成して互いに嵌合
されるラスト、ボトムモールドおよびサイドモールドに
より構成されている。
【0003】一方、図7および図8に示すように、甲表
10と甲裏20とを縫い合わせた従来のルーズ甲30
は、甲表10の縫い代部分11と甲裏20の縫い代部分
21とを地縫い12,22の箇所から互いに内側に折り
返しているから、ルーズ甲30の縁の部分が4重構造に
なっており、その部分の肉厚が非常に厚くなっている。
【0004】従って、製甲上の品位も良くはない。ま
た、ルーズ甲30の縁の部分の肉厚が厚いために、金型
嵌合時にモールドの噛み不良、切れ不良が発生する恐れ
がある。
【0005】そこで、従来は、図9に示すように、モー
ルド嵌合部Mに対応するルーズ甲30と爪先甲31との
縫着部分32をプラスチックハンマーで叩いて馴染ませ
たり、モールドのすり合わせを行ってから金型嵌合を行
っていたため、金型嵌合時に多大な手数がかかったり、
生産性の低下を来すなどの恐れがあった。
【0006】なお、図において、33は地縫い部分の縫
糸、34は縁縫い部分の縫糸を示している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、かかる従来
の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、甲表
と甲裏とを有する甲構造でありながら、モールド嵌合部
に対応する胛被部分の肉厚の軽減を図ったルーズ甲を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、甲表の縫い代
部分と甲裏の縫い代部分とを地縫いの箇所から互いに内
側に折り返したルーズ甲において、甲裏の爪先部を甲表
爪先部の縫い代部分に対応するようにカットし、該カッ
ト部に、前記甲表爪先部の縫い代部分を折り返してその
端面どうしを突き合わせるか、または重ね合わせてなる
ルーズ甲を提供するものである。
【0009】
【作用】甲裏の爪先部を甲表爪先部の縫い代部分に対応
するようにカットし、このカット部に、甲表爪先部の縫
い代部分を折り返してその端面どうしを突き合わせる
か、または重ね合わせる。
【0010】
【実施例】以下、図面により本考案を説明する。なお、
ここでは、甲裏の爪先部をカットし、このカット部に、
甲表爪先部の縫い代部分を折り返してその端面どうしを
突き合わせる場合を例にとる。
【0011】図4において、10は甲表であり、甲表1
0は、その爪先部14に位置する縫い代部分11aにそ
の外側から地縫い12の箇所に達する切れ目13を入
れ、甲表爪先部の縫い代部分11aとそれ以外の縫い代
部分11bとに分けている。この切れ目13は、モール
ド嵌合部Mより上方に位置させることが必要である。
【0012】図5において、20は甲裏であり、甲裏2
0は、その爪先部24に甲表10の爪先部14の縫い代
部分11aに対応するようにほぼL形にカットしたカッ
ト部23を有している。なお、図5において、21は縫
い代部分、22は地縫いの箇所を示している。
【0013】図4の甲表10と図5の甲裏20とを重ね
合わせ、その地縫い12,22の箇所をミシンで縫い合
わせたのち、表返しすると、図6に示すように、甲表1
0の先端部14の縫い代部分11aだけが縫着されない
半製品のルーズ甲01ができる。次いで、甲表10の爪
先部14の縫い代部分11aを裏側、つまり甲裏側に甲
裏20の爪先部24のカット部23に、その端面どうし
が突き合わさるように折り返し、しかる後に、甲表10
の先端部14の縫い代部分11a、それに続く縫い代部
分11bおよび甲裏20の縫い代部分21を縁縫い02
すると、図1に示すルーズ甲03が得られる。
【0014】このルーズ甲03は、図2に示すように、
ルーズ甲03の爪先部05の縁部04が甲表10とその
折り返した縫い代部分11aとから構成されるから、従
来のルーズ甲30に比べて肉厚が半減する。
【0015】上記のように、甲裏10の爪先部14を甲
表10の爪先部14の縫い代部分11aに対応するよう
にカットし、このカット部23に、甲表10の爪先部1
4の縫い代部分11aを折り返して、その端面どうしを
突き合わせることにより、甲表10と甲裏20とを有す
る甲構造でありながら、モールド嵌合部に対応する胛被
部分の肉厚を半減できる。
【0016】次に、射出成形用の靴成形金型を用いて靴
底を図1の本考案のルーズ甲03と一体成形する一方、
同じ金型を用いて靴底を図7の従来のルーズ甲30と一
体成形し、その結果を表1に示した。また、併せて製甲
上の縫製作業および品位についても表示した。
【0017】この表1から本考案は、モールドの噛み不
良、切れ不良が減少し、さらに製甲上の縫製作業および
品位についも向上していることが分かる。
【0018】
【表1】
【0019】以上で本考案の実施例を説明したが、本考
案は、この実施例に限定されることはなく、その要旨を
逸脱しない範囲での変更などがあっても本考案に含まれ
るものである。
【0020】すなわち、図3に示すように、甲裏20の
爪先部24の縫い代部分21のみをカットし、内側に折
り返した甲表10の爪先部14の縫い代部分11aによ
って甲裏20の先端部24を覆うようにしてもよい。す
ると、ルーズ甲03の爪先部05の縁部04は、甲表1
0と、甲裏20と、甲表の折り返した縫い代部分11a
との3者からなり、従来に比べて肉厚が3/4になる。
【0021】
【考案の効果】上記のように、本考案は、甲裏の爪先部
を甲表爪先部の縫い代部分に対応するようにカットし、
該カット部に、前記甲表爪先部の縫い代部分を折り返し
てその端面どうしを突き合わせるか、または重ね合わせ
たから、甲表と甲裏とを有する甲構造でありながら、モ
ールド嵌合部に対応する胛被部分の肉厚を低減できるよ
うになり、その結果、製甲上の品位も向上するようにな
った。また、金型嵌合時にモールドの噛みや切れが良好
になった。また、モールド嵌合部に対応するルーズ甲と
爪先甲との縫着部分をプラスチックハンマーで叩いて馴
染ませたり、モールドのすり合わせを行う必要がなく、
生産性が向上するようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るルーズ甲の平面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII −III 断面図である。
【図4】甲表の平面図である。
【図5】甲裏の平面図である。
【図6】製造途中のルーズ甲の平面面である。
【図7】従来のルーズ甲の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【図9】従来のルーズ甲と爪先甲とから成る胛被の斜視
部である。
【符号の説明】
03 ルーズ甲 10 甲表 11 縫い代部分 11a 甲表の爪先部の縫い代部分 12,22 地縫い 20 甲裏 21 縫い代部分 23 カット部 24 甲裏の爪先部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 甲表の縫い代部分と甲裏の縫い代部分と
    を地縫いの箇所から互いに内側に折り返したルーズ甲に
    おいて、甲裏の爪先部を甲表爪先部の縫い代部分に対応
    するようにカットし、該カット部に、前記甲表爪先部の
    縫い代部分を折り返してその端面どうしを突き合わせる
    か、または重ね合わせてなるルーズ甲。
JP1993033449U 1993-05-31 1993-05-31 ルーズ甲 Expired - Lifetime JP2530920Y2 (ja)

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JPH0686523U JPH0686523U (ja) 1994-12-20
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