JPH0525443Y2 - - Google Patents

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JPH0525443Y2
JPH0525443Y2 JP1988086371U JP8637188U JPH0525443Y2 JP H0525443 Y2 JPH0525443 Y2 JP H0525443Y2 JP 1988086371 U JP1988086371 U JP 1988086371U JP 8637188 U JP8637188 U JP 8637188U JP H0525443 Y2 JPH0525443 Y2 JP H0525443Y2
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urethane foam
fabric
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foam sheet
injection molded
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【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、薄手の合成皮革に、ウレタンフオー
ムシートを重ね合わせてなる胛被材を、補強布に
より補強してなり、柔軟性があり、表面の感触が
よく、皺の発生することのない、射出成形靴用胛
被に関するものである。
(2) 従来の技術 従来、合成皮革よりなる胛被を有する靴におい
て、その胛被の爪先相当部から踵相当部近傍に至
るまで飾り片や周縁材を設けたものは良く知られ
ている(実開昭62−87506号公報、実開昭58−
95703号公報参照)。
ところで上記従来公知のものでは、胛被の表面
に凹凸が形成されて表面感触や風合いを悪くする
ばかりでなく靴の重量増により機能性、履き心地
に劣り、さらに胛被表面の凹凸により、塵埃、泥
土が付着して汚れ易いという課題がある。
ところで近年薄手(厚さ0.5〜0.8mm)のソフト
な合成皮革が開発され、これを靴の胛被材に適用
すれば、柔軟性があり、表面感触、風合いの良
い、機能性に優れた靴の提供が可能であるが、胛
被が薄手であるため、その製造過程で皺が発生し
易く、その製造が難しく、特に射出成形により靴
を製造する場合には不良品の発生率が高く、事実
上その製造が困難であるという問題がある。
そこで本考案は、前記薄手の合成皮革を胛被材
として使用した、射出成形用の靴に適用可能な胛
被を提供することを目的とするものである。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案は、裏地とな
る基布上に表皮となるウレタン樹脂を積層してな
る薄手の合成皮革の、前記基布側に、軟質のウレ
タンフオーム部の少なくとも該基布から離れる反
対面に布地をラミネートしてなるウレタンフオー
ムシートを重ね合わせた層状物により胛被材を構
成し、この胛被材の、ウレタンフオームシートの
布地よりなる裏面側には、該胛被材の爪先相当部
から踵相当部近傍にわたり、かつ靴底接合側周縁
に沿つて、伸びにくい織布または不織布よりなる
アーチ状の補強布をラミネートしたことを特徴と
する。
(2) 作用 前記構成によれば、胛被材の表皮を薄手の合成
皮革により構成したにもかかわらず、皺の発生を
未然に防止してソフトな感触で、風合いの良い、
しかも足へのフイツト性、保温性、通気性に優れ
た、射出成形靴が得られる。
(3) 実施例 以下、第1〜3図を参照して本考案の第一実施
例について説明する。
第1図は、本考案胛被を備えた射出成形靴の斜
視図、第2図は、その胛被の裏側からみた展開
図、第3図は、第2図の3−3線に沿う一部拡大
断面図である。
射出成形靴の胛被Sの主体部分を構成する胛被
材1は、薄手の合成皮革2と、ウレタンフオーム
シート3との層状物により構成され、それらは遊
離状態で重ね合わせてもよく、またラミネート
(一体結合)してもよい。
前記薄手の合成皮革2は、裏地となる基布21
上に表皮となるウレタン樹脂22を積層して構成
され、一方ウレタンフオームシート3は、軟質の
ウレタンフオーム部31に布地4をラミネートし
て構成され、第3図に示すように合成皮革2の基
布21側に、ウレタンフオームシート3のウレタ
ンフオーム部31側を重ね合わせた層状物として
前記胛被1が構成される。
前記合成皮革2は、編布よりなる基布21上に
ウレタン樹脂22を積層して薄手(厚さ0.5〜0.8
mm)に形成されて十分な柔軟性を保有しており、
その表面すなわちウレタン樹脂22の表面は平滑
で感触がよいが、薄手であるため皺ができやす
い。
一方前記ウレタンフオームシート3は、ウレタ
ンフオーム部31の一面に布地4をラミネートし
て構成されるが、そのウレタンフオーム部31は、
一般に使用されている軟質ウレタンフオームで比
重0.015〜0.030、厚さ2.0〜5.0mm範囲のものの使
用が可能であるが、この実施例では比重0.02、厚
さ2.5mmのものを使用した。またウレタンフオー
ムシート3の布地4は、伸縮性のある編布であれ
ばよく、この実施例ではナイロントリコツトハー
フ3020を使用した。
また前記胛被材1は、その裏側にアーチ状の補
強布7をラミネートすることにより、補強され
る。すなわちウレタンフオームシート3の布地4
よりなる裏面側には、胛被材1の、爪先相当部か
ら踵相当部近傍にわたり、かつその下縁すなわち
靴底接合側周縁に沿つてアーチ状の補強布7がラ
ミネートされる。
前記補強布7は、織布または不織布の片面に、
接着のためのホツトメルト樹脂を塗布して構成さ
れる。而してこの補強布7は、胛被材1を補強す
る外、その伸びを抑制することを目的としてお
り、伸びにくい織布を使用する方が良く、またそ
の織布の織り方は、綾織りでも平織りでもよい
が、この実施例では、強力スフ120本仁斯を使用
した。
前記補強布7は、第2図に示すように、略アー
チ形状をなしており、その爪先相当部にあたる中
央部71と、そこから踵相当部近傍まで延びる左、
右延長部72,72とより構成されている。そして
その左、右延長部72,72は靴底の接合される、
胛被材1の左、右両側縁に沿つてその踵相当部へ
と延びており、それらの端部73,73は胛被材1
の月形8,8の前端81,81と僅かに重合されて
いる。
ところで胛被材1、補強布7の寸法誤差や製造
作業のバラツキで補強布7の端部73,73と月形
8の前端81,81との間に隙間ができると、その
部分に相当する柔軟な合成皮革2に皺が発生する
ので、前記補強布7の端部73,73と、月形8,
8の前端81,81との重合幅を広めにとるほう
が、作業性がよくなり、効率的である。補強布7
の左、右延長部72,72の幅は、その中央部71
の幅よりも狭くしてあり、好ましくは10mm〜30mm
であるが、この実施例では20mm幅とした。而して
左、右延長部72,72の幅は広くしすぎると柔軟
性のあるソフトな胛被材1の特徴が損なわれるの
で好ましくない。
また補強布7の厚さは、0.4〜0.8mmとするのが
好ましいが、この実施例では、0.4〜0.6とした。
補強布7を胛被材1に張り合わせる位置は、補
強布7の下縁と胛被材1の下縁とを一致させてラ
ミネートするのが良い。また補強布7の、爪先部
に相当する中央部71の左、右両下縁すなわち靴
底との接合縁は、胛被材1の左、右下縁に対して
10mm程カツトして下開き部9,9が設けられる。
これらの下開き部9,9は、胛被材1を中底と接
合して靴型(ラスト)に吊り込むときに胛被材1
に皺が発生するのを防止するためである。
補強布7を胛被材1にラミネートするために、
該補強布7の片面に塗布されるホツトメルト樹脂
は、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、エチレン
酢酸ビニール共重合体、ポリウレタン、スチレン
ブタジエン共重合体、スチレン等の樹脂を単独ま
たはブレンドして構成されるが、この実施例で
は、エチレン酢酸ビニール共重合体で構成したホ
ツトメルト樹脂を、融点150℃〜160℃に調整して
使用した。
前記のように構成される胛被Sを用いて射出成
形靴を成形するには、通常のように前記胛被Sの
下縁に中底を逢着してこれを靴型(ラスト)に吊
り込んだのち、射出成形型内にセツトし、この射
出成形型と靴型間に形成されるキヤビテイ内に成
形材料を射出すれば、胛被1の下縁に靴底が一体
成形されて射出成形靴が得られる。
ところで胛被材1の表皮として、薄手(厚さ
0.5〜0.8mm)の合成皮革2を用いて射出成形靴を
成形する場合には、足へのフイツト感を良好にす
ること、保温性を高めること、通気性を良くして
足のむれを無くすこと、等が要求され、このよう
な要求を充足するために、胛被材を、前記薄手の
合成皮革に弾褥性を有するウレタンフオームシー
トを積層してなる層状物により構成し、薄手の合
成皮革の持つ特徴を損なうことなしに前記要求を
充足させることが望ましく、このような層状物よ
りなる胛被材をもつ射出成形靴を成形すべく、こ
の胛被材を靴型に吊り込んで射出成形する際に、
前記薄手の合成皮革と、ウレタンフオームシート
とでは伸び率が違う(薄手の合成皮革が伸びにく
い)ため、胛被材の靴型への吊り込み時に合成皮
革とウレタンフオームシートとの伸びの違いや、
成形後に靴型からの脱靴した後に起こる胛被材の
収縮時に起因して、射出成形後の靴の表皮には皺
が発生し、特に胛被と靴底との境界部に多く発生
してしまうという欠点があるが、この考案は前述
したように胛被材1の裏側に伸びにくい織布又は
不織布よりなる補強布7をラミネートしたことに
より、胛被の表皮を薄手の合成皮革により構成し
たにもかかわらず、胛被材の靴型への吊り込み時
や、脱靴後、胛被の表面に皺が発生することがな
い。
次に本考案の第二実施例について説明する。
この実施例では、ウレタンフオームシート3の
構造が前記第一実施例のものと相違しており、第
4図には、この実施例の、前記第3図と同じ胛被
の断面が示される。ウレタンフオーム部31の表
裏両面には、それぞれ布帛からなる布地5,6が
ラミネートされてウレタンフオームシート3が構
成される。前記ウレタンフオーム部31は、前記
第一実施例のものと同じく比重0.02、厚さ2.5mm
の軟質ウレタンフオームを使用した。またその両
面の布帛からなる布地5,6は、その一方が編
布、その他方が織布、あるいはその両方が編布の
いずれでもよいが、この第二実施例では、一方の
編布をナイロントリコツトハーフ3020、他方の織
布をエステル仁斯で構成した。
補強布7は、前記第一実施例と同じものを使用
した。
前記ウレタンフオームシート3の布地5,6の
いずれかが、合成皮革2の基布21に遊離状態で
重ね合わされ、あるいはれそれらがラミネートさ
れて胛被材1が積層形成され、その縁は縁縫い糸
10により縫着される。
C 考案の効果 以上のように本考案によれば、裏地となる基布
上に表皮となるウレタン樹脂を積層してなる薄手
の合成皮革の、前記基布側に、軟質のウレタンフ
オーム部の少なくとも該基布から離れる反対面に
布地をラミネートしてなるウレタンフオームシー
トを重ね合わせた層状物により胛被材を構成し、
この胛被材の、ウレタンフオームシートの布地よ
りなる裏面側には、該胛被材の、爪先相当部から
踵相当部近傍にわたり、かつその靴底接合側周縁
に沿つてアーチ状の、伸びにくい織布または不織
布よりなる補強布をラミネートして射出成形靴用
胛被を構成したので、胛被の表面側が薄手の合成
皮革により形成したにもかかわらず、靴の射出成
形時、成形後にその表皮に皺が発生するのを未然
に防止して、柔軟性があり、表面感触、風合いが
よく、しかも足へのフイツト性、保温性および通
気性のよい、機能性に優れた射出成形靴を得るこ
とができる。
また胛被の表面には、補強布等により凹凸が形
成されないので、塵埃、泥土等が付着しにくく汚
れにくい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案胛被を用いた射出成形靴の斜視
図、第2図は本考案胛被の展開裏面図、第3図は
第2図の3−3線に沿う、一部拡大断面図、第4
図は本考案の第二実施例を示す、第3図と同じ断
面図である。 1……胛被材、2……合成皮革、21……基布、
2……ウレタン樹脂、3……ウレタンフオーム
シート、4,5,6……布地、7……補強布。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 裏地となる基布21上に表皮となるウレタン
    樹脂22を積層してなる薄手の合成皮革2の、
    前記基布21側に、軟質のウレタンフオーム部
    1の少なくとも該基布21から離れる反対面に
    布地4,6をラミネートしてなるウレタンフオ
    ームシート3を重ね合わせた層状物により胛被
    材1を構成し、この胛被材1の、ウレタンフオ
    ームシート3の布地4,6よりなる裏面側に
    は、該胛被材1の爪先相当部から踵相当部近傍
    にわたり、かつ靴底接合側周縁に沿つて、伸び
    にくい織布または不織布よりなるアーチ状の補
    強布7をラミネートしたことを特徴とする、射
    出成形靴用胛被。 (2) 前記ウレタンフオームシート3は、前記合成
    皮革2の基布21に対面する側にも布地5がラ
    ミネートされ、該基布21とは遊離状態で重ね
    合わされている、実用新案登録請求の範囲第(1)
    項記載の射出成形靴用胛被。 (3) 前記ウレタンフオームシート3は、ウレタン
    フオーム部31にラミネートされる布地4,5,
    6が、伸縮性のある編布である、実用新案登録
    請求の範囲第(1)項記載の射出成形靴用胛被。 (4) 合成皮革2とウレタンフオームシート3とが
    ラミネートされた実用新案登録請求の範囲第(1)
    項または第(3)項記載の射出成形靴用胛被。 (5) 胛被材1の踵部には月形8が設けられ、前記
    補強布7が胛被材1の爪先相当部からのびて前
    記月形8まで及ぶ範囲までラミネートされた、
    実用新案登録請求の範囲第(1)項ないし第(4)項の
    いずれか1つに記載の射出成形靴用胛被。
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