JP2764791B2 - 胛 被 - Google Patents

胛 被

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JP2764791B2
JP2764791B2 JP6136712A JP13671294A JP2764791B2 JP 2764791 B2 JP2764791 B2 JP 2764791B2 JP 6136712 A JP6136712 A JP 6136712A JP 13671294 A JP13671294 A JP 13671294A JP 2764791 B2 JP2764791 B2 JP 2764791B2
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忠雄 茂木
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胛被、特に合成皮革製
の防水性を有する胛被に関する。
【0002】
【従来の技術】合成皮革製の胛被には、図7および図8
のように、ほぼ馬蹄形に裁断した胛被本体10の左右両
側に位置している踵部端部11a,11bを突き合わせ
たまま千鳥状に縫着したのち、その縫い目30を覆うよ
うに踵部11の外側に熱可塑性合成樹脂製の踵部補強テ
ープ20を熱融着させたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
場合には、踵部端部11a,11bが突き合わされてい
る上に、縫い目30が千鳥状であるから、踵部端部11
a,11bの結合力が、必ずしも強固でない。
【0004】従って、この胛被を用いて製造した靴を着
用した場合には、歩行や運動に伴って踵部端部11a,
11bの突き合わせ面が開閉し易いばかりでなく、その
開閉運動に伴って踵部11に熱融着させた踵部補強テー
プ20に負荷が繰り返し作用するために、この踵部補強
テープ20に踵部端部11a,11bの突き合わせ面に
沿ってクラックやヒビが入り、浸水の原因になる。
【0005】一方、千鳥縫いのため、踵部11の内側に
縫い糸31が露出しており、使用中に、縫い糸31が擦
り切れたり、踵部11の内側に露出している縫い糸31
が原因の靴擦れすることもある。
【0006】本発明は、このような従来の課題を背景に
なされたものであり、踵部の結合強度の向上、踵部端部
を縫着した縫い糸の擦過防止および踵部端部を縫着した
縫い糸による靴擦れ防止などを図るとともに、作業も簡
単で、効率的に製造できる防水性を有する胛被を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の靴胛被は、ほぼ
馬蹄形の胛被本体の両端部に位置している踵部端部を、
合掌状に重ね合わせたまま踵部端部に沿って縫合すると
ともに、踵部の外側に出ている縫い代部を加熱プレスに
よって平坦にし、さらに縫い代部上に積層させた熱可塑
性合成樹脂製の踵部補強テープを踵部の外側に熱融着に
してなる胛被を提供するものである。
【0008】
【作用】このように、馬蹄形の胛被本体の両端部に位置
している踵部端部を、合掌状に重ね合わせたまま踵部端
部に沿って縫合すると、踵部端部どうしの密着度が増加
するため、左右両側の踵部端部をまたぐように縫着させ
た千鳥縫いに比べて踵部端部の結合力が向上する。
【0009】また、縫い糸が踵部の内側に露出しないた
め、縫い糸の擦過や踵部の内側に露出している縫い糸に
起因する靴擦れを防止できる。
【0010】また、踵部端部を、この端部に沿って縫合
させたのち、踵部の外側に出ている縫い代部を加熱プレ
スによって平坦にし、さらに縫い代部上に積層させた熱
可塑性合成樹脂製の踵部補強テープを踵部の外側に熱融
着するので、縫合部より浸水することのない胛被を、作
業も簡単で、効率良く製造できる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。なお、この実施例では、合成皮革とし
てビニルレザーを使用した場合を例に取る。
【0012】図1は、本発明にかかる胛被の踵部の横断
面を示しており、ほぼ馬蹄形に形成された胛被本体10
の両端部に位置している踵部端部11a,11bは、そ
の裏面どうしを合掌状に重ね合わせたまま縫合されてい
る。また、その縫い代部12は、踵部11の外側から行
った加熱プレスによって平坦になっている。さらに、縫
い代部12に積層させた塩化ビニル系樹脂製の踵部補強
テープ20aは、踵部11の外側に高周波加工や熱プレ
スによって熱融着されている。
【0013】この踵部本体10の素材となるビニルレザ
ーは、塩化ビニル系樹脂シートからなる外皮13と、発
泡塩化ビニル系樹脂からなる中間層14と、基布(例え
ば、レーヨンとポリエステル繊維の混紡生地)15から
形成されている。
【0014】本発明にかかる胛被の踵部加工工程につい
て説明する。まず、図2のように、胛被本体10の左右
両側にある踵部端部11a,11bを加熱プレスして、
それぞれに、2段階の段差を持つ薄肉部16を設ける。
この段差を持つ薄肉部16のうち、上段部が中薄肉部1
6aを構成し、下段部が最薄肉部16bを構成してい
る。
【0015】この中薄肉部16aおよび最薄肉部16b
は、ほぼ馬蹄形に裁断した胛被本体10に爪先補強部な
どを高周波ウエルダー電極などで意匠付けする際に、同
ウエルダー電極によって同時にプレス成形する。
【0016】次いで、図3のように、踵部本体10の踵
部端部11a,11bを、その裏面どうしが接するよう
に合掌状に重ね合わせたのち、踵部端部11a,11b
に沿って最薄肉部16bにミシンを掛け(地縫い)、踵
部端部11a,11bの最薄肉部16bどうしを縫合さ
せる。図中、符号31aはミシン糸を示している。
【0017】次いで、図4のように、踵部本体10を治
具40に被せて踵部11を左右に拡げたのち、合掌状に
縫合されている縫い代部12を踵部11の上、すなわ
ち、外側から踵部修正用の高周波ウエルダー電極50に
よってプレスする。すると、図5に示すように、縫い代
部12の外皮13および中間層14が溶融し、踵部11
の最薄肉部16b,16bを埋める。その結果、薄肉部
16は、中薄肉16aと同等厚に平坦に形成される。
【0018】次いで、図6のように、踵部11の薄肉部
16に沿って、その外側に添えた踵部補強テープ20a
をテープ融着用の高周波ウエルダー電極60によってプ
レスすると、踵部補強テープ20aが踵部11の薄肉部
16に熱融着する。
【0019】その際、左右の薄肉部16に対応するよう
に、テープ融着用ウエルダー電極60のウエルダー電極
面の左右両縁に沿って2列ずつ配したミシンステッチ意
匠61がミシンステッチ意匠21として踵部補強テープ
20aに転写される(図1参照)。
【0020】なお、踵部補強テープ20aを踵部11の
薄肉部16に、溶剤糊で仮止めしたり、あるいは両面テ
ープを用いて部分的に仮止めすると、テープ融着用ウエ
ルダー電極60のプレス時に踵部補強テープ20aの曲
がりやズレのない綺麗な仕上がりとなり、作業能率もよ
く、品質の向上にもなる。
【0021】また、踵部補強テープ20aの幅L1およ
びテープ融着用ウエルダー電極60の幅L2は、踵部1
1の薄肉部16,16の幅L3と同等か、それよりやや
広い方が望ましい。
【0022】上記のように、本発明は、ほぼ馬蹄形に打
ち抜かれた胛被本体の両端部に位置している踵部端部
を、合掌状に重ね合わせたまま踵部端部に沿って縫合す
ると、踵部端部どうしの密着度が増加するため、左右両
側の踵部端部をまたぐような千鳥縫いに比べて踵部端部
の結合力が向上する。
【0023】また、縫い糸が踵部の内側に露出しないた
め、縫い糸の擦過や踵部の内側に露出している縫い糸に
起因する靴擦れを防止できる。
【0024】また、踵部端部を、この端部に沿って縫合
させたのち、踵部の外側に出ている縫い代部を加熱プレ
スによって平坦にし、さらに縫い代部上に積層させた熱
可塑性合成樹脂製の踵部補強テープを踵部の外側に熱融
着するので、縫合部より浸水することにない胛被を、作
業も簡単で、効率良く製造できる。
【0025】以上で本発明の実施例を説明したが、具体
的な構成はこれらの実施例に限るものではなく、本発明
の要旨を変更しない範囲での設計変更などがあっても本
発明に含まれる。
【0026】例えば、上記実施例では、合成皮革とし
て、ビニルレザーを使用する場合について説明したが、
基布に発泡ポリウレタン層およびポリウレタンシートが
積層されてなるウレタン樹脂系の合成皮革でもよい。こ
の場合には、熱可塑性樹脂テープとしての塩化ビニル系
樹脂テープの代わりに発泡ポリウレタン樹脂テープを使
用する。
【0027】また、上記実施例における熱融着は、高周
波ウエルダー加工を用いたが、通常の熱プレスであって
もよい。さらに、上記実施例では、踵部端部11a,1
1bに2段階の段差、すなわち中薄肉部16a、最薄肉
部16bからなる薄肉部16を設けているが、これに限
定するものではなく、この踵部端部11a,11bが3
段階以上の段差を有するものでも、あるいは1段階の段
差を有するものでもよく、さらには段差を設けないもの
であってもよい。
【0028】
【発明の効果】上記のように、本発明は、ほぼ馬蹄形に
打ち抜かれた胛被本体の両端部に位置している踵部端部
を、合掌状に重ね合わせたまま踵部端部に沿って縫合す
ると、踵部端部どうしの密着度が増加するため、左右両
側の踵部端部をまたぐように縫着した千鳥縫いに比べて
踵部端部の結合力が向上する。また、縫い糸が踵部の内
側に露出しないため、縫い糸の擦過や踵部の内側に露出
している縫い糸に起因する靴擦れを防止できる。また、
踵部端部を、この端部に沿って縫合させた後、踵部の外
側に出ている縫い代部を加熱プレスによって平坦にし、
さらに縫い代部上に積層させた熱可塑性合成樹脂製の踵
部補強テープを踵部の外側に熱融着するので、縫合部よ
り浸水することのない胛被を、作業も簡単で、効率良く
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる胛被の要部拡大断面図である。
【図2】踵部端部に設けた薄肉部の説明図である。
【図3】踵部端部の縫合の仕方を示す説明図である。
【図4】結合した踵部を治具に装着する状態を示す説明
図である。
【図5】縫い代部をプレスする状態を示す説明図であ
る。
【図6】踵部の薄肉部に熱可塑性合成樹脂テープを添え
た状態を示す説明図である。
【図7】従来の胛被の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
10 胛被本体 11a,11b 踵部端部 12 縫い代部 20a 熱可塑性合成樹脂製の踵部補強テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A43B 23/00 - 23/07 A43B 9/00 - 9/20 A43D 21/00 B29C 65/72 B29L 31:50

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ馬蹄形の胛被本体の両端部に位置し
    ている踵部端部を、合掌状に重ね合わせたまま踵部端部
    に沿って縫合するとともに、踵部の外側に出ている縫い
    代部を加熱プレスによって平坦にし、さらに縫い代部上
    に積層させた熱可塑性合成樹脂製の踵部補強テープを踵
    部の外側に熱融着してなる胛被。
  2. 【請求項2】 踵部端部に薄肉部を形成させ、この薄肉
    部が、胛被本体より薄い中薄肉部と、この中薄肉部より
    も薄い最薄肉部からなり、最薄肉部どうしを縫合させて
    なる請求項1記載の胛被。
  3. 【請求項3】 踵部端部に形成させた縫い代部を溶融し
    て最薄肉部を埋めるようにした請求項2記載の胛被。
  4. 【請求項4】 踵部補強テープの熱融着箇所が踵部の薄
    肉部である請求項2または3記載の胛被。
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