JP2514584Y2 - ビデオカメラの収納ケース - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、携帯用ビデオカメラ等のビデオカメラを
収納するビデオカメラの収納ケースに関する。

［考案の概要］ この考案は、ケース本体内にビデオカメラを収納する
ビデオカメラの収納ケースにおいて、 上記ケース本体内の所定位置にロック手段を設け、こ
のロック手段により上記ケース本体内に収納される上記
ビデオカメラの被ロック部をロック，ロック解除自在に
したことにより、 あらゆる形態のビデオカメラでも収納することができ
るようにしたものである。

［従来の技術］ 例えば、携帯用ビデオカメラを収納するビデオカメラ
の収納ケースが知られている。これを、第４図によって
具体的に説明すると、50は収納ケースであり、ケース本
体51を左右のハーフ52,53により形成してある。この各
ハーフ52,53の対向する内面にはビデオカメラ60の形態
に合う凹部を52a,53aを形成してある。そして、この各
ハーフ52,53の凹部52a,53aにビデオカメラ60を嵌め込ん
で保持し、各ハーフ52,53を閉じてキャリングケースと
して使用するようになっている。尚、この類似構造は、
例えば、実開昭62-141269号公報に示されている。

［考案が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の携帯用ビデオカメラ60を収
納する収納ケース50では、上記携帯用ビデオカメラ60が
レンズ鏡筒61,カメラアダプター（或はVTR）62の交換外
部マイクロフォン63等によって様々にビデオカメラ全体
の形状が変わるため、それらを１つの収納ケース50で対
応することは不可能であった。

そこで、この考案は、形態の異なるビデオカメラでも
確実に保持して収納することができるビデオカメラの収
納ケースを提供するものである。

［課題を解決するための手段］ ケース本体内にビデオカメラを収納するビデオカメラ
の収納ケースにおいて、上記ケース本体内の所定位置に
ロック手段を設け、このロック手段により上記ケース本
体内に収納される上記ビデオカメラの被ロック部をロッ
ク，ロック解除自在にしてある。

［作用］ ケース本体内の所定位置に設けられたロック手段によ
り該ケース本体内に収納されたビデオカメラの被ロック
部をロックして該ビデオカメラをケース本体内の所定位
置に固定するようにしたので、大きさの異なるビデオカ
メラでも上記ロック手段によりケース本体内に確実に保
持して収納することができ、汎用性が非常に高い。

［実施例］ 以下、この考案の一実施例を図面と共に詳述する。

第1,2図において、１は携帯用ビデオカメラ30を収納
するための合成樹脂製の収納ケースである。この収納ケ
ース１のケース本体２は、上面側が開口した筐形の底ケ
ース部３と、この底ケース部３の長手方向の上縁に各一
対のヒンジ6,6及び7,7を介して開閉自在に設けられ、上
記底ケース部３とで上記ビデオカメラ30を収納する該ビ
デオカメラ30より一回り以上大きい収納空間Ａを形成す
る左，右の側ケース部4,5とで大略構成されている。

上記ケース本体２は、底ケース部３の前後面及び一方
の側ケース部４（５）に各一対づつ設けられたバックル
8,8及び9,9により上記収納空間Ａを閉じた状態が維持さ
れるようになっている。

また、上記底ケース部３の底面3aの略中央部には、上
記ケース本体２内に収納される上記携帯用ビデオカメラ
30の底面前側に取付けられた三脚アタッチメント取付シ
ュー（被ロック部）31を挾持するようにロックしたり、
そのロックを解除するロック手段10を取付けてある。

このロック手段10は、前部に係止突起11aを突設した
ベースプレート11と、このベースプレート11にピン12で
枢支された操作レバー13により、上記係止突起11aに対
して近接，離反することにより上記三脚アタッチメント
取付シュー31をロック，ロック解除するスライダー14
と、上記操作レバー13の基部に捩りバネ15等を介してピ
ン枢支され、ベースプレート11に形成された三角形の突
起部11bに係止されることにより上記スライダー14と係
止突起11aによる三脚アタッチメント取付シュー31のロ
ック状態を維持するストッパー16とで大略形成されてい
る。

上記スライダー14は一対の引張りコイルバネ17,17よ
り上記ロック状態を解除する方向に付勢されている。ま
た、上記スライダー14はベースプレート11上に設けられ
た一対のガイド部材18,18によりガイドされている。さ
らに、スライダー14の操作レバー13側には板バネ19を固
定してあり、この板バネ19に操作レバー13の先端部13a
が当接している。

また、上記左，右の側ケース部4,5の内面の所定位置
には、上記ビデオカメラ30の把手32を挾むように保持す
るクッション部材20,21を固着してある。尚、第1,2図中
22は把手である。

以上実施例の収納ケース１によれば、この収納ケース
１のケース本体２内にビデオカメラ30を収納して運ぶ際
には、ケース本体２の左，右の側ケース部4,5を左右に
開き、底ケース部３のロック手段10のベースプレート11
の係止突起11aとスライダー14間にビデオカメラ30の三
脚アタッチメント取付シュー31を載せ、操作レバー13を
回転してストッパー16をベースプレート11の突起部11b
に係止することにより、底ケース部３にビデオカメラ30
をワンタッチでロックして簡単に固定することができ
る。そして、上記左，右の側ケース部4,5を閉じること
により簡単にビデオカメラ30を収納して持ち運ぶことが
できる。

このように、ケース本体２内の底ケース部３に取付け
られたロック手段10により該ケース本体２内に収納され
たビデオカメラ30の三脚アタッチメント取付シュー31を
ロックして該ビデオカメラ30をケース本体２内の底ケー
ス部３に固定するようにしたので、大きさ，形状の異な
る他のビデオカメラでも上記ロック手段10によりケース
本体２内に確実に固定して収納することができる。この
場合、ビデオカメラ30の把手32は、左，右の側ケース部
4,5のクッション部材20,21に保持される。これ以外はビ
デオカメラ30はケース本体２の他の部材で保持されない
ので、ビデオカメラ30に外付けマイクロフォン33等の付
けた状態でも確実にケース本体２内で保持され、且つ、
ビデオカメラ30の形態の変化に対応でき、自由度が増し
て汎用性が非常に高いものとなる。

尚、前記実施例によれば、ロック手段をスライダー等
で構成したが、この構造に限られるものでないことは勿
論である。

［考案の効果］ 以上のようにこの考案によれば、ケース本体内の所定
位置に設けられたロック手段により該ケース本体内に収
納されたビデオカメラの被ロック部をロックして該ビデ
オカメラをケース本体内の所定位置に固定するようにし
たので、大きさ，形状の異なるビデオカメラでも上記ロ
ック手段によりケース本体内に確実に固定してケース本
体内に簡単に収納することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すビデオカメラの収納
ケースの横断面図、第２図は同収納ケースの縦断面図、
第３図は同収納ケースに用いられるロック手段の概略構
成図、第４図は従来例の斜視図である。 １……収納ケース、２……ケース本体、10……ロック手
段、30……ビデオカメラ、31……取付シュー（被ロック
部）。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ケース本体内にビデオカメラを収納するビ
   デオカメラの収納ケースにおいて、 上記ケース本体内の所定位置にロック手段を設け、この
   ロック手段により上記ケース本体内に収納される上記ビ
   デオカメラの被ロック部をロック，ロック解除自在にし
   たことを特徴とするビデオカメラの収納ケース。