JP2513957Y2 - スピ―ドスプレ―ヤの噴頭部構造 - Google Patents

スピ―ドスプレ―ヤの噴頭部構造

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、圃場における薬液散
布に使用されるスピードスプレーヤの噴頭部構造に係
り、詳しくは散布方向を調整できる噴頭部構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】スピードスプレーヤでは、民家が接近し
ている場所での薬液散布作業において薬液が民家の方へ
飛散するのを防止するために、左右方向一方の側への薬
液散布を中止することがある。
【0003】一部の方向への散布を中止できるスピード
スプレーヤの従来の噴頭部構造は次のとおりである。 (a)噴頭の周方向へ複数個、例えば左方、上方及び右
方の3個のスライドカバーを設け、これらスライドカバ
ーをスピードスプレーヤの前後方向へ移動自在に送風機
の風胴の外側側面に取付け、スライドカバーを噴頭の方
へ突出又は送風機の方へ引き込んで、噴頭の開口部を遮
蔽及び開放する。また、スライドカバーによる噴頭の開
口部の開放及び遮蔽に対応させて行うノズルからの薬液
散布の実行及び中止は、共通のノズルパイプに接続され
ているノズル群ごとに行なわれるようになっている。
(例:実開平3−43366号公報) (b)噴頭の開口部を周方向の所定範囲にわたって遮蔽
できる遮蔽板を、そのつど、ボルト等により取付け、及
び取り外す。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来構造(a)では、
スライドカバーの周縁部のシール性が悪く、開放部のノ
ズルからの回り込んだ薬液が、このシール性の悪い場所
より漏れて、飛散する。
【0005】従来構造(b)では、遮蔽板を、その周縁
部においてシール材を挟圧しつつ、取付けることによ
り、シール性は確保されるが、遮蔽板をスピードスプレ
ーヤとは別個に保管する必要があり、保管及び運搬が面
倒となる。
【0006】さらに、従来構造(a)及び(b)では、
遮蔽範囲を、噴頭の周方向へ任意の長さに調整すること
が困難である。また、遮蔽範囲を任意の長さに調整可能
にした場合に、それに応じて開放範囲及び遮蔽範囲内の
ノズルを自動的に開及び閉にすることは難しい。
【0007】請求項1の考案の目的は、噴頭の周方向に
おける遮蔽範囲を任意に調整できるとともに、遮蔽範囲
におけるシール性を改善したスピードスプレーヤの噴頭
部構造を提供することである。請求項2の考案の目的
は、遮蔽範囲の任意長さの調整にもかかわらず、噴頭の
周方向における開放範囲及び遮蔽範囲に属する各ノズル
を自動的に開及び閉に切替えることができるスピードス
プレーヤの噴頭部構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案を、実施例に対
応する図面の符号を使用して説明する。請求項1の前提
となるスピードスプレーヤ(10)では、噴頭(24)は、下方
を除く周方向範囲において開口する開口部(28)を有し、
複数個のノズル(34)は噴頭(24)内に開口部(28)に沿って
配列されている。そして、このようなスピードスプレー
ヤ(10)において、請求項1のスピードスプレーヤ(10)の
噴頭部構造によれば、案内溝(91)は、開口部(28)の周方
向に沿って延びるように、スピードスプレーヤ(10)の前
後方向における開口部(28)の両側に形成される。案内溝
(91)の経路に沿って湾曲自在の遮蔽部材(77)は、幅方向
両端部を、シールを維持されつつ案内溝(91)内へ移動自
在に挿入され、開口部(28)の下端から上方中央へ引出し
自在となっている。
【0009】請求項2のスピードスプレーヤ(10)の噴頭
部構造によれば、各ノズル(34)は、開閉のために揺動操
作される開閉用操作部(60)を有している。遮蔽部材(77)
は、移動に伴う遮蔽範囲及び開放範囲へのノズル(34)の
変更の際にそのノズル(34)をそれぞれ閉及び開へ切替え
るように開閉用操作部(60)に当接して傾動させる当接部
(94)を有している。
【0010】
【作用】請求項1のスピードスプレーヤ(10)の噴頭部構
造において、噴頭(24)の開口部(28)の周方向の所望の遮
蔽範囲の長さに応じて、遮蔽部材(77)を、開口部(28)の
下端から上方中央の方へ引き出していく。遮蔽部材(77)
は、幅方向両端のシールを維持されつつ、案内溝(91)の
案内により移動し、開口部(28)を下端の方から遮蔽して
いく。
【0011】請求項2のスピードスプレーヤ(10)の噴頭
部構造では、遮蔽部材(77)の移動に伴って、当接部(94)
は、開閉用操作部(60)に当接し、遮蔽部材(77)の移動方
向へ連行しつつ、開閉用操作部(60)を傾動させる。遮蔽
部材(77)が噴頭(24)の開口部(28)の上方中央の方へ移動
していくときには、ノズル(34)が開から閉へ切替えられ
る方向へ開閉用操作部(60)を傾動させる。また、遮蔽部
材(77)が噴頭(24)の開口部(28)の下端の方へ移動してい
くときには、ノズル(34)が閉から開へ切替えられる方向
へ開閉用操作部(60)を傾動させる。こうして、開口部(2
8)の開放範囲のノズル(34)は、開となって、薬液を噴出
し、遮蔽部材(77)による開口部(28)の遮蔽範囲のノズル
(34)は、閉となって、薬液の噴出を中止する。
【0012】
【実施例】以下、この考案を図面の実施例について説明
する。図12はスピードスプレーヤ10の概略的な側面図
である。スピードスプレーヤ10は、四輪駆動及び四輪操
舵方式であり、前輪12と後輪14とにより支持されて自走
可能になっているフレーム16を備えている。フレーム16
の上側には、スピードスプレーヤ10の前方から順番に運
転席18、薬液を貯蔵する薬液タンク20、走行用エンジン
等を収容するエンジンルームを囲うボンネット22、薬液
の噴霧を放出する噴頭24、及び後方から吸い込んだ空気
を噴頭24へ吐出する送風機26が載設される。
【0013】図2はスピードスプレーヤ10の後部上方か
ら噴頭24及び送風機26を見た斜視図である。噴頭24は、
左右側方から上方にわたって連続的に開口する開口部28
を有し、開口部28は、スピードスプレーヤ10の前後方向
へ前側及び後ろ側からそれぞれボンネット22(図12)
の噴頭板30及び送風機26の風胴32により画定されてい
る。複数個のノズル34は、開口部28の周方向へ噴頭板30
側と風胴32側との2列で、開口部28の近傍の噴頭24内に
開口部28に沿って配列されている。
【0014】図3はノズル34の構造を示す断面図であ
る。ノズル34は、ボデー36と、ボデー36の先端側に装着
されるノズル部38とを含む。ボデー36は、相互に螺合さ
れる基部側部分40及び先端側部分42を有し、ノズル部38
は、先端側部分42の先端部に螺着されて噴板44の周縁部
を先端側部分42との間で挟圧するキャップ46とを有して
いる。通路48は、ボデー36内に形成され、薬液を噴板44
の方へ導く。ノズル34は、さらに、開閉コック50を含
み、開閉コック50において、ボール52は、通路48の途中
に回転自在に配設されて、接続通路54の向きに応じて通
路48を開閉する。ボルト56は、ボール52と一体的に回転
し、ボデー36の外部に突出する。
【0015】図4は開閉コック50の正面図である。図3
及び図4において、回転レバー58は、ボルト56の非円形
部に嵌合して、ボルト56と一体的に回転する。連行板60
は、その連行用切欠き64内に回転レバー58が配置される
ように、回転レバー58と軸方向位置を一致させて、回転
レバー58に嵌装し、軸方向両側から一対の座金62により
挟圧され、ボルト56及び回転レバー58に対して相対回転
自在となっている。
【0016】図5は連行板60の正面図である。連行板60
は、連行用切欠き64と、放射方向外方へ突出し直角に屈
曲しているばね係止用突出部66(ばね係止用突出部66の
直角の屈曲形状は図3に示されている。)とを含んでい
る。連行用切欠き64は、回転レバー58を挿入されるため
に形成されたものであり、点対称の形状であり、各半部
は扇形に近似した形状となっている。ローラ76は、ばね
係止用突出部66と周方向反対側の位置でピン67を介して
回転自在に連行板60に取付けられている。
【0017】図6はねじりコイルばね68の正面図であ
る。ねじりコイルばね68は、円環部70と、円環部70の両
端部にあって対峙的な一対の屈曲係止部72とを有してい
る。ねじりコイルばね68は、一対の屈曲係止部72の間に
ボデー36(図3)のストッパ部74を挿入される。
【0018】図3及び図4において、連行板60は、ばね
係止用突出部66の湾曲先端部をねじりコイルばね68の一
対の屈曲係止部72の直角屈曲部の間に挿入され、これに
より、連行板60は、起立位置(ノズル34の向きに一致す
る方向)となるように、ねじりコイルばね68により付勢
される。シャッタ77の当接用突起94は、シャッタ77の移
動に伴って起立位置の連行板60のローラ76に当接し、ロ
ーラ76を連行して、ねじりコイルばね68に抗して連行板
60を傾動させる。
【0019】開閉コック50を装備するノズル34の作用に
ついて説明すると、最初、ボール52は、図3のように通
路48を開く回転位置にあるとする。このとき、ノズル34
は開であり、連行板60はねじりコイルばね68により起立
位置(ノズル34の向きに一致する方向)に維持され、回
転レバー58は連行用切欠き64内において一方の方向へ傾
動した位置になっている。シャッタ77の移動に伴って、
当接用突起94がローラ76に当接し、ローラ76を連行し
て、連行板60を傾動させる。回転レバー58は、扇形の連
行用切欠き64内において傾動位置にあるため、連行用切
欠き64の一方の端縁に当接し、連行されて、連行板60と
一体的に回転する。この結果、ボール52が回転して、ノ
ズル34は閉となる。当接用突起94によるローラ76の連行
により連行板60が十分な傾動位置になると、当接用突起
94はローラ76を通過し、連行板60はねじりコイルばね68
により元の起立位置へ戻る。その際、回転レバー58は、
扇形の連行用切欠き64の端縁による連行を免れて、位置
を保持し、連行板60の相対回転により連行用切欠き64の
他方の端縁に接近した傾動位置となるとともに、ノズル
34も閉を維持する。
【0020】次に、当接用突起94が他方の方向から移動
して来ると、当接用突起94が起立位置の連行板60のロー
ラ76に当接し、ローラ76を一方の方向へ連行し、連行板
60を一方の方向へ傾動させる。これにより、回転レバー
58が、連行用切欠き64の他方の端縁に当接、連行され
て、一方の方向へ傾動され、ボール52が回転して、ノズ
ル34は閉から開へ切替えられる。
【0021】図1は噴頭24内の構造を示す図である。図
1及び図2において、シャッタ77は、湾曲自在とするた
めに店頭のブラインドシャッタと類似の構造となってお
り、噴頭24の左右にそれぞれ設けられている。各シャッ
タ77において、複数枚の帯板78は、スピードスプレーヤ
10の前後方向へ長く、開口部28の周方向へ一列に配列さ
れている。隣接する帯板78はピンにより相互に屈曲自在
に結合しており、この結果、シャッタ77は、帯板78の配
列に対して直角方向へ適当に湾曲可能である。隣接する
帯板78の間のシールのために、帯板78の配列は、結合部
も含めて表面側において可撓性被膜により被覆されてい
る。各シャッタ77は先端側に風向調整部80を有してい
る。
【0022】図7及び図8は風向調整部80を含む範囲の
シャッタ77の斜視図及び側面図である。風向調整部80に
おいて、支持枠体82は、シャッタ77の先端側及び外面側
において開口する箱状となっており、最先端の帯板78に
固定されて、その帯板78から起立している。風向板84
は、基端部において支軸86を介して支持枠体82の基端部
に枢支され、傾動自在になっている。円弧状溝90は、風
向調整部80の対峙する側板に穿設され、蝶ねじ92が支持
枠体82の外側から円弧状溝90に挿通されて、風向板84に
螺着されている。蝶ねじ92を緩めることにより、蝶ねじ
92は円弧状溝90内を移動自在となり、風向板84の傾斜角
を所望値にしてから、蝶ねじ92を再び締め、風向板84の
傾斜角を固定する。風向板84の傾斜角の調整により、シ
ャッタ77の先端側から吹き出される風の向きを調整する
ことができる。一対の当接用突起94は、シャッタ77の先
端部に近いシャッタ77の内面側に固定され、内方へ突出
し、前述のノズル34のローラ76(図3及び図4)に当接
するようになっている。一対のワイヤ88は、最先端の帯
板78の両端部に一端側を結合されて、シャッタ77の先端
方向へ延びている。
【0023】図9はシャッタ77によるノズル34の閉鎖状
態を示す断面図である。噴頭板30及び風胴32は、開口部
28の近傍に開口部28に沿って延びる案内溝91を有し、シ
ャッタ77は、幅方向の両端部に弾性変形自在のシール材
93を装着されている。シール材93は、案内溝91に沿う方
向の摺動を維持されつつ、案内溝91内に圧入されて、シ
ャッタ77の両端部のシールを行なっている。ノズルパイ
プ95は、噴頭24に対して噴頭板30及び風胴32の裏面側に
配設され、複数個のノズル34を取付けられている。この
ようなノズルパイプ95は、噴頭板30及び風胴32の各側に
おいて、噴頭24の左方、上方及び右方に存在している。
公知のように、薬液流れ系統の分配部におけるコック
(図示せず)を開閉して、各ノズルパイプ95ごとにポン
プ(図示せず)からの薬液の供給を制御することができ
る。
【0024】図10は巻取収納装置96の構造図である。
巻取収納装置96は、図1に示されているように、噴頭24
の下部に左右対称に設けられている。円柱体98は、シャ
ッタ77の幅方向へ延び、開口部28内の両端部にスプロケ
ット100を一体回転的に取付けられている。モータ102
は、開口部28に対して噴頭板30及び風胴32の裏面側に固
定され、円柱体98の両端部に駆動軸を結合させて、円柱
体98を回転させるようになっている。図1に示されてい
るように、シャッタ77は、巻取収納装置96において、ス
プロケット100に巻取られて、収納されるようになって
いる。
【0025】図11は牽引装置104の構造図である。牽
引装置104は、図1に示されているように、噴頭24の上
部中央に左右対称に設けられている。プーリ106は、噴
頭板30及び風胴32の噴頭24側に対峙して配設され、ワイ
ヤ88を巻取自在になっている。モータ108は、噴頭24に
対して噴頭板30及び風胴32の裏面側に固定され、各プー
リ106を駆動する。ワイヤ88は、図1に示されるよう
に、案内溝91内に延びている。
【0026】実施例の作用について説明する。薬液の散
布方向を制限する場合、散布を中止する方向に対応する
噴頭24の開口部28の周方向の遮蔽範囲に応じて、開口部
28の下端から上方中央の方へのシャッタ77の引出量を調
整する。シャッタ77は、幅方向両端部のシール材93を案
内溝91に圧入しつつ、案内溝91に沿って移動する。シャ
ッタ77の引出量を増大する場合は、牽引装置104のモー
タ108を駆動し、プーリ106へのワイヤ88の巻取量を増大
して、ワイヤ88を介してシャッタ77を牽引装置104の方
へ牽引する。また、シャッタ77の引出量を減少する場合
は、巻取収納装置96におけるモータ102を駆動し、スプ
ロケット100を回転させて、シャッタ77をスプロケット1
00に巻取っていく。片側全部の薬液散布を中止する場合
には、中止側のシャッタ77の風向調整部80が中止側の牽
引装置104にほぼ到達するまで、中止側の牽引装置104の
モータ108を回転させる。こうして、開口部28は、左右
の下端から上方中央の方へ任意の量、シャッタ77により
遮蔽される。シャッタ77の幅方向両端部は、シール材93
によりシールを維持されつつ、噴頭板30及び風胴32の案
内溝91に挿入されており、隙間から薬液が放出されて飛
散するのが防止される。
【0027】一方、シャッタ77の移動に伴って、シャッ
タ77の先端部内面側の当接用突起94が、ノズル34のロー
ラ76に当接し、ノズル34の開閉コック50の連行板60を傾
動させて、ノズル34の開閉を切替えていく。シャッタ77
が噴頭24の開口部28の上方中央の牽引装置104の方へ移
動していくときには、ノズル34の連行板60は牽引装置10
4の方へ傾動されて、ノズル34は開から閉へ切替えられ
る。また、シャッタ77が噴頭24の開口部28の下端の巻取
収納装置96の方へ移動していくときには、ノズル34の連
行板60は巻取収納装置96の方へ傾動されて、ノズル34は
閉から開へ切替えられる。こうして、周方向における開
口部28の遮蔽量に関係なく、開口部28の開放範囲のノズ
ル34は、開となって、薬液を噴出し、シャッタ77による
開口部28の遮蔽範囲のノズル34は、閉となって、薬液の
噴出を中止し、結果として、開口部28の開放範囲のみか
ら薬液散布が行なわれる。
【0028】図示の実施例では、シール材93はシャッタ
77の幅方向両端部に装着されているが、シャッタ77の端
部を摺動自在に受ける溝付きシール材93を案内溝91の全
長にわたって案内溝91内に装着し、シャッタ77の幅方向
両端部を溝付きシール材93の溝に挿入して、シャッタ77
の幅方向両端部のシールを維持することも可能である。
【0029】
【考案の効果】請求項1の考案では、スピードスプレー
ヤの前後方向に関して噴頭の開口部の両側には、開口部
の周方向へ延びる案内溝が設けられ、案内溝の経路に沿
って湾曲自在の遮蔽部材が、幅方向両端部を、シールを
維持されつつ案内溝内へ移動自在に挿入され、開口部の
下端から上方へ引出し自在になっている。この結果、遮
蔽部材は幅方向両端部において適切にシールされるとと
ともに、開口部の下端からの遮蔽部材の引出量の調整に
より噴頭の開口部の周方向における遮蔽範囲を任意に調
整することができる。
【0030】請求項2の考案では、遮蔽部材の移動に伴
って、当接部が各ノズルの開閉用操作部に当接し、傾動
させて、開口部の開放範囲及び遮蔽範囲のノズルをそれ
ぞれ開及び閉とするので、開口部の遮蔽範囲に任意の長
さにもかかわらず、ノズルを自動的に開閉して、労力の
軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】噴頭内の構造を示す図である。
【図2】スピードスプレーヤの後部上方から噴頭及び送
風機を見た斜視図である。
【図3】ノズルの構造を示す断面図である。
【図4】開閉コックの正面図である。
【図5】連行板の正面図である。
【図6】ねじりコイルばねの正面図である。
【図7】風向調整部を含む範囲のシャッタの斜視図であ
る。
【図8】風向調整部を含む範囲のシャッタの側面図であ
る。
【図9】シャッタによるノズルの閉鎖状態を示す断面図
である。
【図10】巻取収納装置の構造図である。
【図11】牽引装置の構造図である。
【図12】スピードスプレーヤの概略的な側面図であ
る。
【符号の説明】
10 スピードスプレーヤ 24 噴頭 28 開口部 34 ノズル 60 連行板(開閉用操作部) 77 シャッタ(遮蔽部材) 91 案内溝 94 当接用突起(当接部)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴頭(24)が、下方を除く周方向範囲にお
    いて開口する開口部(28)を有し、複数個のノズル(34)が
    前記噴頭(24)内に前記開口部(28)に沿って配列されてい
    るスピードスプレーヤ(10)において、案内溝(91)が、前
    記開口部(28)の周方向に沿って延びるように、前記スピ
    ードスプレーヤ(10)の前後方向における前記開口部(28)
    の両側に形成され、前記案内溝(91)の経路に沿って湾曲
    自在の遮蔽部材(77)が、幅方向両端部を、シールを維持
    されつつ前記案内溝(91)内へ移動自在に挿入され、前記
    開口部(28)の下端から上方中央へ引出し自在となってい
    ることを特徴とするスピードスプレーヤの噴頭部構造。
  2. 【請求項2】 各ノズル(34)は、開閉のために揺動操作
    される開閉用操作部(60)を有し、前記遮蔽部材(77)は、
    移動に伴う遮蔽範囲及び開放範囲への前記ノズル(34)の
    変更の際にそのノズル(34)をそれぞれ閉及び開へ切替え
    るように前記開閉用操作部(60)に当接して傾動させる当
    接部(94)を有していることを特徴とする請求項1記載の
    スピードスプレーヤの噴頭部構造。
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