JP2513617Y2 - さらい刃付き正面フライス - Google Patents

さらい刃付き正面フライス

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JP2513617Y2
JP2513617Y2 JP1989137601U JP13760189U JP2513617Y2 JP 2513617 Y2 JP2513617 Y2 JP 2513617Y2 JP 1989137601 U JP1989137601 U JP 1989137601U JP 13760189 U JP13760189 U JP 13760189U JP 2513617 Y2 JP2513617 Y2 JP 2513617Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、切削面に形成される送りマークを除去して
平滑な仕上げ面を得るために、送り方向に略平行な副切
刃を有するさらい刃チップを設けたさらい刃付き正面フ
ライスに関するものである。
[従来の技術] この種のさらい刃付き正面フライスは、軸心を中心に
して回転せしめられるフライス本体の下面周縁部に主切
削チップおよびさらい刃チップが設けられたものであ
り、該さらい刃チップにはその下辺に、送り方向に平行
な副切刃が形成されている。そして、この副切刃から上
方の延びるすくい面の前記フライス本体の軸線に平行な
線とのなす角度、すなわち軸方向すくい角は7°〜25°
に形成されている。
上記のように構成されたさらい刃付き表面フライスに
おいては、主に主切削チップによって切削がなされ、該
主切削チップによって切削された面をさらい刃チップの
副切刃でわずかに削って、表面あらさの良好な仕上げ面
を得ている。すなわち、主切削チップのみの切削では、
切削面に送りマークが残ってしまうが、さらい刃チップ
の副切刃でわずかに削ることによって、奇麗な仕上げ面
が得られる。そして、さらい刃チップの軸方向すくい角
が約7°〜25°と大きく形成されているので、該さらい
刃チップの副切刃の切削抵抗が小さく抑えられ、奇麗な
仕上げ面が得られる。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記従来のさらい刃付き正面フライスにお
いては、仕上げ面の一部に表面あらさの悪化をきたす場
合があり、常に良好な仕上げ面を得ることのできるもの
が要望されていた。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、常
に良好な仕上げ面を得ることのできるさらい刃付き正面
フライスを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案者は、種々の実験・研究を行った結果、さらい
刃チップの軸方向すくい角が正方向に大きくなると仕上
げ面に掘り起こし現象が生じて、また負方向に大きくな
ると仕上げ面にむしり現象が生じて仕上げ面の表面あら
さが悪化することが解った。具体的には、良好な表面あ
らさを得るためには、軸方向すくい角を−6°以上+6
°以下にすることが好ましいという知見を得た。
本考案は、上知見に基づきなされたものであり、軸心
を中心にして回転せしめられるフライス本体の下面周縁
部に主切削チップおよびさらい刃チップが設けられたさ
らい刃付き正面フライスにおいて、 前記さらい刃チップには、その下端に、送り方向に略
平行な副切刃が形成されているとともに、該副切刃に沿
うすくい面にランド面が形成され、このランド面の軸方
向すくい角が前記すくい面の軸方向すくい角より小さく
設定されるとともに、−6°以上+6°以下に形成して
なるものである。
[作用] 上記考案においては、さらい刃チップの副切刃に沿っ
てランド面が形成され、このランド面の軸方向すくい角
が−6°以上に形成されているから、仕上げ面にむしり
現象が発生することがなく、また該軸方向すくい角が+
6°以下に形成されているから該仕上げ面に掘り起こし
現象が発生することもなくなる。このため、良好な表面
あらさの仕上げ面が得られる。
[実施例] 以下、第1図ないし第6図を参照して本考案の一実施
例を説明する。
第1図において、1は軸心を中心にして回転せしめら
れるフライス本体であり、このフライス本体1の下面周
縁部には、スローアウエイチップ2が複数(この実施例
では14個)設けられている。これらのスローアウエイチ
ップ2は、第2図、第5図に示すように、複数の主切削
チップ21と、フライス本体1の軸線に対して180°対向
する位置に配置された2つのさらい刃チップ22との2種
類のものが設けられている。なお、さらい刃チップ22と
しては、フライス本体1の軸線に対して、90°方向に4
等配に配置するなど、複数のものを等配に設けることが
好ましい。
主切削チップ21およびさらい刃チップ22は、第5図お
よび第6図(a)、(b)に示すように、止めねじ23で
固定されたシート24に保持された状態でくさび25によっ
て固定されている。
主切削チップ21は、第2図において二点鎖線で示すよ
うに、フライス本体1の外周側に位置する主切刃26と、
この主切刃26の下端に形成された面取コーナ27と、この
面取コーナ27からフライス本体1の軸心側に切削面に平
行(送り方向に平行)に延びる副切刃28aと、この副切
刃28aから軸心側に向かうにしたがって上方に傾斜され
た逃げ部28bとを有するものである。
さらい刃チップ22は、第2図において実線で示すよう
に、フライス本体1の外周側に位置する主切刃29と、こ
の主切刃29の下端に形成された面取コーナ30と、この面
取コーナ30からフライス本体1の軸心側に延び切削面に
平行に形成された副切刃31とを有するものである。
さらに、さらい刃チップ22は、その副切刃31が主切削
チップ21の副切刃28aよりフライス本体1の軸線方向に
おいて寸法Hだけ下方に位置しており、また面取コーナ
30が主切削チップ21の面取コーナ27に対して、該面取コ
ーナ27に平行に寸法Sだけフライス本体1の内方に位置
している。そして、上記寸法Hは、0.02mm以上0.10mm以
下に設定することが好ましい。これは、0.02mm未満だ
と、主に副切刃28aの切削により形成された切削面上の
送りマークを副切刃31で十分除去することができなくな
り、0.1mmを越えると、副切刃31に加わる切削抵抗が増
大して該副切刃31が振動し、切削面の表面あらさが悪化
してしまうからである。また、上記寸法Sは、0.2mm以
上0.5mm以下に設定することが好ましい。これは、0.2mm
未満であると、たとえば極軟鋼を切削する場合、一刃当
たりの送り量が大きく、さらい刃チップ22の面取コーナ
30でも切削が行われるようになるからであり、0.5mmを
越えると、主切刃29における切削の負担量が減少して、
その分、逃げ面側に位置する主切削チップ21の主切刃29
の切削負担量が増大し、結局、主切削チップの寿命を減
少させることになるからである。
さらにまた、さらい刃チップ21は、そのすくい面32の
副切刃31に沿う部分にランド面33が形成されている。こ
のランド面33は、その上端33aが副切刃31に平行に形成
されており、該副切刃31から上端33aまでの距離Lが0.1
mm以上4mm以下に形成されている。また、ランド面33
は、フライス本体1の軸心と平行な線とのなす角度、す
なわち軸方向すくい角α1が第3図ないし第4図に示す
ように、−6°以上+6°以下に形成されており、また
ランド面33の上側のすくい面32の軸方向すくい角α2が
7°以上25°以下に形成されている。
上記距離Lを0.1mm以上4mm以下に形成したのは、0.1m
m未満であると、主切削チップ21の副切刃28aより下側に
すくい面32の下端が出てしまい、該すくい面32の下側に
ランド面33を設けた理由がなくなるからであり、4mmを
超えると、ランド面33が切削面に対してほぼ垂直に立っ
ているため、該ランド面33が切屑の排出抵抗となって、
該切屑の排出性が悪くなるからである。
また、上記すくい角α1を−6°以上+6°以下に形
成したのは、−6°未満にすると切削抵抗が増大すると
ともに切削面をむしり取るという作用が生じて仕上げ面
の表面あらさが悪化することになるからであり、+6°
を超えると、副切刃31が切削面に食い込むことによる掘
り起こし現象が生じて仕上げ面の表面あらさが悪化する
ことになるからである。
さらに、すくい面32の軸方向すくい角α2を7°以上
25°以下に形成したのは、7°未満であると、すくい面
32の切削面に対する角度が垂直に近くなり、該すくい面
32に沿って上方に流れる切屑の排出抵抗が大きくなるか
らであり、25°以上に形成すると、フライス本体1のさ
らい刃チップ22の取り付け部の剛性が低下してしまうか
らである。
上記のように構成されたさらい刃付き正面フライスに
おいては、主に、主切削チップ21の主切刃26と面取コー
ナ27、およびさらい刃チップ22の主切刃29で切削がなさ
れ、さらい刃チップ22の面取コーナ30で切削を行うこと
がない。このため、切削時の振動がさらい刃チップ22の
副切刃31において小さく抑えられ、該副切刃31によって
送りマークがきれいに除去される。また、切削中は、被
削材の未切削表面位置(切込み境界部)を主切削チップ
21の主切刃26およびさらい刃チップ22の主切刃29の両者
で切削することになる。
また、ランド面33の軸方向すくい角が−6°以上に形
成されているから、仕上げ面にむしり現象が発生するこ
とがなく、また+6°以下に形成されているから該仕上
げ面に掘り起こし現象も生じることもない。
上記のように構成されたさらい刃付き正面フライスに
よれば、さらい刃チップ22の副切刃31の振動を小さく抑
えることができるので、切削面上の送りマークをきれい
に除去して仕上げ面の表面あらさの向上を図ることがで
きる。しかも、チッピングの特に起こりやすい被削材の
未切削表面位置では、主切削チップ21の主切刃26および
さらい刃チップ22の主切刃29の両者で切削することにな
るから、さらい刃チップの主切刃をフライス本体の内方
に後退させた場合のように、主切削チップの送り量が大
きくなって該主切削チップの主切刃のチッピングの増大
を招くとう不具合を防止することができる。したがっ
て、チッピングによる主切削チップ21の寿命の低下を防
止することができる。
また、ランド面33が形成されているから、仕上げ面に
掘り起こし現象もむしり取り現象も生じることがなく、
該仕上げ面を奇麗に仕上げることができる。
なお、上記実施例においては、主切削チップ21の面取
コーナ27とさらい刃チップ22の面取コーナ30とを平行に
形成したが、第7図に示すように、これらの面取コーナ
27および面取コーナ30を平行に形成しなくてもよい。た
だし、この場合、面取コーナ30と該面取コーナ30から最
も離れた位置の面取コーナ27との間の寸法S1が0.2mm以
上0.5mm以下に設定することが好ましい。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、軸心を中心にし
て回転せしめられるフライス本体の下面周縁部に主切削
チップおよびさらい刃チップが設けられたさらい刃付き
正面フライスにおいて、 前記さらい刃チップには、その下端に、送り方向に略
平行な副切刃が形成されているとともに、該副切刃に沿
うすくい面にランド面が形成され、このランド面の軸方
向すくい角が前記すくい面の軸方向すくい角より小さく
設定されるとともに、−6°以上+6°以下に形成して
なるものであるから、 仕上げ面にむしり取り現象が発生することも、また掘
り起こし現象が発生することも防止することができ、仕
上げ面を極めて奇麗に加工することができるという顕著
な作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図は正面フライスの断面図、第2図は第1図の
要部Xの拡大図、第3図ないし第4図は第2図のII矢視
図、第5図は正面フライスの下面図、第6図(a)は第
5図のVI矢視図、第6図(b)は第6図(a)のB−B
線に沿う断面図、第7図は他の実施例として示した第1
図の要部Xの拡大図である。 1……フライス本体、21……主切削チップ、22……さら
い刃チップ、31……さらい刃チップの副切刃、32……す
くい面、33……ランド面、α1……軸方向すくい角。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸心を中心にして回転せしめられるフライ
    ス本体の下面周縁部に主切削チップおよびさらい刃チッ
    プが設けられたさらい刃付き正面フライスにおいて、 前記さらい刃チップには、その下端に、送り方向に略平
    行な副切刃が形成されているとともに、該副切刃に沿う
    すくい面にランド面が形成され、このランド面の軸方向
    すくい角が前記すくい面の軸方向すくい角より小さく設
    定されるとともに、−6°以上+6°以下に形成してな
    ることを特徴とするさらい刃付き正面フライス。
JP1989137601U 1989-11-28 1989-11-28 さらい刃付き正面フライス Expired - Lifetime JP2513617Y2 (ja)

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JPS6437856U (ja) * 1987-09-01 1989-03-07

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