JP2513380Y2 - 床材の施工構造 - Google Patents

床材の施工構造

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JP2513380Y2
JP2513380Y2 JP8965689U JP8965689U JP2513380Y2 JP 2513380 Y2 JP2513380 Y2 JP 2513380Y2 JP 8965689 U JP8965689 U JP 8965689U JP 8965689 U JP8965689 U JP 8965689U JP 2513380 Y2 JP2513380 Y2 JP 2513380Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、接着剤により床面に接合された床材の施工
構造に関する。
〔従来の技術〕
合成樹脂製の床材を接着剤によって床面に接合するよ
うな施工法は広く行われているが、特にプールサイドや
マンションの吹抜け通路、ビルディングの屋上などのよ
うな水に濡れる場所に床材を施工するときには床への浸
水を防ぐことのできる構造を採用することが要求されて
いる。
そのような構造の一つに従来より第2A図に示した施工
構造があった。この施工構造は、コンクリートやモルタ
ルによって施工された床1に耐水性に優れた接着剤2に
よって合成樹脂製の床材3の全面を接合したものであ
る。
耐水性に優れた接着剤2には一般的にエポキシ系やウ
レタン系の接着剤が用いられ、この種の接着剤2は硬化
することによって床面1aと床材3とを強固に接合し、し
かもそれ自体が硬い樹脂層を形成する。他方、床材3
は、たとえばポリ塩化ビニル樹脂のような熱可塑性合成
樹脂で製作されている。
第2A図で説明した床材3の施工構造によれば、床1と
床材3との間で樹脂層を形成している接着剤2の優れた
耐水性によって床1への浸水が防止される。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、床1をコンクリートやモルタルで施工する
ときには、床1の所定箇所に水分の上昇や温度変化など
に伴う伸縮を吸収させるための隙間S(第2A図参照)を
形成しておくといった工法が一般的に採用される。伸縮
を吸収させるための隙間には、あらかじめ予定した箇所
に経時により形成されるクラックや床1に形成する目地
などがある。
しかし、伸縮を吸収させるための隙間Sが形成された
床1に第2A図のようにエポキシ系やウレタン系の接着剤
2によって床材3を接合すると、その接着剤2が上述し
たように強い接合力を有し、しかも硬化後にはそれ自体
が硬い樹脂層を形成するといった理由のため、床1が収
縮して第2B図のように隙間Sが拡がったときには、床材
3がその隙間Sに対応する部分を境として同図に矢印で
示すように床1により反対方向に引張られ、この引張力
が床材3の隙間Sに対応する部分に集中的に作用し、床
材3の引張り降伏強さ(伸びの限界)を超える場合があ
る。このように引張り降伏強さを超えると、同図のよう
に床材3がその部分で引き裂かれて裂け目3aを生じ、防
水不良や外観不良といった事態に陥る。
また、床1が伸びて第2C図のように隙間Sが縮まった
ときには、床材3がその隙間Sに対応する部分を境とし
て同図に矢印で示すように押し合い、その圧縮力が床材
3の隙間Sに対応する部分に集中的に作用し、床材3の
圧縮降伏強さ(縮みの限界)を超える場合がある。この
ように圧縮降伏強さを越えると、たとえば同図のように
床材3がその部分で膨らんだり皺が発生したりして外観
不良といった事態に陥ることがある。3bは床材3の膨ら
みを示す。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、伸縮を
吸収させるための隙間Sが形成された床に床材を施工し
た場合に、床の伸縮に伴う床材の引き裂きや膨れ・皺な
どの発生しにくい床材の施工構造を提供することを目的
とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の床材の施工構造は、伸縮を吸収するための隙
間が形成された床の上に合成樹脂製の床材が接着剤によ
り接合されており、床と床材との間の上記隙間に対応す
る箇所に上記床材よりも柔軟な合成樹脂発泡体がその隙
間を覆う状態で介在されていると共に、この合成樹脂発
泡体と床面と床材とが接着剤により接合されていること
を特徴とする。
〔作用〕
本考案の床材の施工構造において、床の隙間が拡がる
と、それに伴う引張力が合成樹脂発泡体に先ず作用する
が、この合成樹脂発泡体は柔軟であるため、引張力を発
泡体全幅に亘って略均等に分散させるように伸び変形
し、この伸び変形によって分散された引張力が床材の発
泡体全幅に対応する部分に作用して、床材が発泡体全幅
に対応する広い範囲で伸び変形することになる。そのた
め、床材が集中的に作用する引張力により引張り降伏強
さを超えて局部的に伸び変形することがなくなるので、
床材に裂け目が生じるのを防止することができる。
また、床の隙間が縮まると、その圧縮力を発泡体全幅
に亘って略均等に分散させるように合成樹脂発泡体が縮
み変形し、それに伴って床材が発泡体全幅に対応する広
い範囲で縮み変形するため、床材が圧縮降伏強さを超え
て局部的に縮み変形することがなくなり、膨らみや皺が
生じるのを防止することができる。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例による床材の施工構造を示し
ている。この実施例において第2A図のものと異なる点
は、床1に形成された伸縮を吸収するための隙間Sを覆
う状態で柔軟の合成樹脂発泡体5が配設されている点
と、この合成樹脂発泡体5と床面1aと床材3とが接着剤
2′により接合されている点である。その他の事項、す
なわち、床材3がポリ塩化ビニル樹脂などで作られた合
成樹脂製であり、しかもその床材3が接着剤2により床
面1aに接合されているといった事項は第2A図で説明した
ところと同様である。
合成樹脂発泡体5にはウレタン樹脂軟質発泡体のよう
な床材3よりも柔軟な薄肉のテープや細幅シートが好適
に用いられる。第1図ではこの合成樹脂発泡体5を誇張
して描いてあるが、実際の状態は非圧縮状態で厚みtが
3mm程度の合成樹脂発泡体5が床材3により圧縮されて
床材3に比べて極めて薄い層を形成している。そのた
め、合成樹脂発泡体5を介在したことによって床材3の
表面が膨らんで目立つといった事態は生じない。また、
合成樹脂発泡体5は隙間Sの全体を塞ぐように床面1aの
上に配設される。上記隙間Sが上述したようにコンクリ
ートやモルタル層に形成されたクラックである場合に
は、その隙間Sの幅は5mm以下であることが多く、その
場合には幅hが5〜10cm程度の合成樹脂発泡体5の中央
部を上記隙間Sに合わせておくとよい。なお、合成樹脂
発泡体5が硬すぎたり厚すぎたりすると、床材3に膨ら
みが生じて見栄えが悪くなるので、合成樹脂発泡体5に
は床材3に膨らみが生じない程度の柔軟さや厚みを具備
させておくことが望ましい。
合成樹脂発泡体5を床面1aや床材3に接合するための
接着剤2′には床材3を床面1aに接合するための接着剤
2と同じもの、たとえばエポキシ系やウレタン系の耐水
性に優れた接着剤が好適に用いられる。
以上の構成によると、床1が収縮して隙間Sが拡がっ
たり床1が伸びて隙間Sが縮まったりしても、合成樹脂
発泡体5が引張力や圧縮力を発泡体全幅hに亘って略均
等に分散させるように伸び変形又は縮み変形し、それに
伴って床材3が発泡体全幅hに対応する広い範囲で伸び
変形又は縮み変形するため、従来のように床材3が引張
り降伏強さ又は圧縮降伏強さを超えて局部的に伸び変形
又は縮み変形することがなくなる。したがって、床材3
が引き裂かれたり、床材3に膨らみや皺が生じることは
なく、防水性や外観が良好に保たれる。
ところで、プールサイドのような場所に施工される床
材3では基材樹脂に無機質固形分を混ぜることによりノ
ンスリップ特性を持たせてその安全性を高めることが行
われている。そのような無機質固形分を含むような床材
3は、床材3が可撓性や伸縮性を有しているとしても引
張力を受けたときに無機質固形分を含まない床材に比べ
ると比較的引き裂かれやすい性質を有している。したが
って、そのような比較的引き裂かれやすい性質を有する
床材の施工構造として、第1図に示したものは特に有益
である。
〔考案の効果〕
本考案の床材の施工構造によれば、床に形成された伸
縮を吸収するための隙間が床に伸縮に伴って縮んだり拡
がったりしても、その隙間に対応する箇所において床材
が膨らんだり皺を生じたり引き裂かれたりするといった
事態が防止され、床材の外観が経時によって悪化するこ
とがなくなる。また、上記合成樹脂発泡体は床面と床材
の両方に接着剤により接合されるため、その接着剤とし
てエポキシ系やウレタン系の耐水性に優れたものを用い
ることによってその部分の防水性が確実に保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例による床材の施工構造を示す断
面図、第2A図は従来例の断面図、第2B図および第2C図は
従来例の問題点を説明するための断面図である。 1……床、1a……床面、2,2′……接着剤、3……床
材、5……合成樹脂発泡体、S……隙間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮を吸収するための隙間が形成された床
    の上に合成樹脂製の床材が接着剤により接合されてお
    り、床と床材との間の上記隙間に対応する箇所に上記床
    材よりも柔軟な合成樹脂発泡体がその隙間を覆う状態で
    介在されていると共に、この合成樹脂発泡体と床面と床
    材とが接着剤により接合されていることを特徴とする床
    材の施工構造。
JP8965689U 1989-07-28 1989-07-28 床材の施工構造 Expired - Lifetime JP2513380Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011080228A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Takiron Co Ltd 段差部被覆材及びこれを用いた床材の敷設構造

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JP5426298B2 (ja) * 2009-09-28 2014-02-26 タキロン株式会社 床材の敷設方法とその床構造

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