JP3742691B2 - 変形追従型目地消し掩蔽テ−プ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は免震工法としてのALC板やコンクリ−ト成形板の目地ずれ並びに鉄筋コンクリ−ト造、鉄骨鉄筋コンクリ−ト造に2次壁の構造スリットに変形追従し、かつ応力分散を支障なく行える目地消し掩蔽用テ−プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物における壁面部材として、コンクリ−ト系では、PC板や軽量気泡コンクリ−ト板(ALC板)、押出成形セメント板などがある。
これらの壁面部材の標準幅は600mm、厚さ35〜150mmであり、鉄骨壁枠内に複数枚の壁面部材が組み込まれられることとなり、壁面部材同志の接合部分にはシ−リング材が充填された目地部が形成されることとなる。
そこで上記目地部を隠し、建築意匠上の高級感を与えた付加価値を高めるために、上記施工された壁面部材面に外装磁器タイル張りや塗装仕上げなどを施すことがある。
【0003】
又床面部材も上記同様に床面部材が鉄骨枠内に組み込まれ、その接合部分にシ−リング材が充填された目地部が形成され、更に防水および強耐性を持たせるために、床面部材上面に防水シ−トや床仕上材を施すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし地震大国の日本では地震に対する鉄筋コンクリ−ト建造物の基準が設定されており、その中で「中高層壁式ラ−メン鉄筋コンクリ−ト造設計施工指針」に示す壁式ラ−メン構造については、2次壁(壁面部材)と構造骨組(鉄骨枠内)との間にスリットを設け、地震時の構造骨組の揺れに応じて2次壁が追従できる構造とすることにより複数枚の壁面部材間の目地ズレによって変形応力を分散し2次壁の崩落、破壊を防止する構造とするものである。
【0005】
従って上記タイル張りを施す場合では図14に示すように、壁面部材a面にタイル貼り用モルタルbを塗布し、タイルcを貼着していくものであるが、結果的には図15に示すようにタイルcによって複数枚の壁面部材が一体的に固定された状態となり地震による変形応力が生じた場合には、壁面部材の一端側に変形応力が働き、壁面部材の端部、あるいは全体が崩落するなどの問題が生じ、免震構造をする目的が達成できなくなる問題がある。
【0006】
次に床面部材に於けるアスファルト張りを施す場合でも図16に示すように、壁面部材a,aとの互いのズレによってアスファルトeに変形応力が働き、アスファルトeに割れ、切損などが生じ、水洩れ、亀裂などの問題が生じる。
【0007】
本発明では上記問題点を解消するために、壁面部材、床面部材特に軽量気泡コンクリ−ト板や押出成形セメント板を使用した建築物の接合目地部分を遮蔽し、かつ壁面部材、床面部材の接合部に働く変形応力に追従し、かつ分散するこを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は次の如き構成によって達成できる。即ちその要旨は網状のテ−プ本体の片面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に上記特殊粘弾性板の表面に剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プおよび網状のテ−プ本体の裏面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された掩蔽薄板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って接着し、一方上記テ−プ本体の表面には、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を該テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に上記特殊粘弾性板の表面に、剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プである。
更に網状のテ−プ本体に、該テ−プ本体よりも幅狭の特殊粘弾性体を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って含侵させて一体的に設けることにより、テ−プ本体厚さを維持した掩蔽テ−プを構成するものである。
【0009】
壁面部材は、プラスタ−ボ−ド、軽量気泡コンクリ−ト板(ALC板)、セメント押出成形板、石綿スレ−ト板や珪酸カルシウム板等の外装ボ−ド、プレキャストコンクリ−ト板、コンクリ−ト・モルタル伸縮目地などを含む概念である。
掩蔽テ−プ本体は網状(メッシュタイプ)になっており、幅は通常30〜60mmの範囲内にあり、全体の厚さは0.2mmあるいはそれ以下であるのが望ましい。
本発明にいう網状とは、メッシュの他、織布や編布などの目が荒いものを含む概念である。
【0010】
掩蔽テ−プに設けられる特殊粘弾性板は、幅10〜50mmの範囲内にあり、厚さ0.1〜1.0mmであるのが望ましい。
掩蔽テ−プに設けられる掩蔽薄板は、幅10〜50mmの範囲内にあり、厚さ0.05〜0.2mm(好ましくは0.1mm)であるのが望ましい。
なお、テ−プ本体と掩蔽薄板が上記値より厚すぎると、施工時に段部が目立つので見苦しい。また、薄すぎると十分な強度が確保できなくなる。
本発明にいう接着剤とは、粘着剤も含む概念である。又接着剤の層とは、接着剤または粘着剤の単層である場合と、接着剤または粘着剤と他の素材との複合層である場合を含む。
【0011】
テ−プ本体に使用する素材は、特に限定するものではないが、錆付きや劣化が生じにくく、引っ張り強度が強いもの、例えば剛直性高分子(全芳香族ポリエステル繊維、全芳香族ポリアミド繊維、または屈曲性高分子、超高重合度ポリエチレン繊維、その他これらに類するものなど)やガラス繊維などが使用される。
テ−プ本体を構成する経糸、緯糸にどのような繊維を使用するかについては、施工箇所、使用材料など各種条件によって適宜選択される。
【0012】
又、テ−プ本体を形成するものが糸状物である場合は、上記素材の繊維をより合わせたものが糸状物として使用される。なお、糸状物は繊維をより合わせて形成したものだけでなく、線状で偏平に変形させることが可能なものであれば、他の構造を備えたものでもよい。
【0013】
掩蔽テ−プの特殊粘弾性板は、目地部を保護し、かつ壁面部材、床面部材の変形応力に十分にテ−プ本体と共に応力を分散して追従できるためのものであり、例えば、アクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等が使用される。
又剥離紙は、厚さ0.01〜0.2mm(標準0.1mm)の各種紙、ポリエチレン等の素材を使用する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を、その実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。
実施例1
図1および図2にそれぞれ示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2の片面に、上記テ−プ本体2幅より幅狭に形成される特殊粘弾性板3がテ−プ本体2の幅方向の中央に長手方向に沿って設けられるものである。
従って上記テ−プ本体2の幅方向の両側には接着部4が形成されることとなる。
更に上記特殊粘弾性板3の表面には、剥離紙Aが貼付されている。
【0015】
そこで図3に示すように、テ−プ本体2はアラミッド繊維をより合わせて糸状にした経糸5と緯糸6を使用して網状に形成されており、強靱な引っ張り強度を有している。
経糸5と緯糸6には熱可塑性の樹脂7が含浸させてあり、これを加熱押圧して、経糸5と緯糸6は樹脂7と共に偏平に固化形成されている。
なお、樹脂7は経糸5と緯糸6に含侵ではなくコ−ティングすることもできる。
【0016】
アラミッド繊維は、少なくともテ−プ本体2の緯糸6として使用すれば強度においては十分である。経糸5と緯糸6に使用される他の繊維素材としてはガラス繊維などをあげることができる。
また、上記樹脂7を含侵させることにより、糸の弾性による形状の復帰を防止できる。なお、樹脂7は切断時の目ずれを防止する目止め作用がある。
【0017】
特殊粘弾性板3は、アクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等の素材から形成され、適度な柔軟性と弾力性を備え、テ−プ本体2の変形に一体となって追従できる構成とする。
又上記特殊粘弾性板3とテ−プ本体2との粘着は、アクリル・ゴム・シリコン・エポキシ・ポリオレフィン系の粘着剤を使用し、テ−プ本体2の変位に応じて特殊粘弾性板3が追従できる構成とするものである。
【0018】
実施例2
図4に示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2の裏面に、同テ−プ本体2幅より幅狭に形成される掩蔽薄板3aが、又上記テ−プ本体2の表面には、上記テ−プ本体2幅より幅狭に形成される特殊粘弾性板3がテ−プ本体2の幅方向の中央に長手方向に沿って設けられるものである。
従って上記テ−プ本体2の幅方向の両側には接着部4が形成されることとなる。
更に上記特殊粘弾性板3の表面には、剥離紙Aが貼付されている。
【0019】
上記掩蔽薄板3aはステンレス製の薄板である。又掩蔽薄板3aとテ−プ本体2の接着に当たっては、掩蔽薄板3aに設けられる接着剤層に網状のテ−プ本体2を埋没させた状態で接着し、塗り厚が加算されないように設定する。
又、製造に当たっては、掩蔽薄板3aの上に接着剤層を形成し、その上にテ−プ本体2を張り、ロ−ラで加熱押圧してテ−プ本体2を偏平化させながら接着剤層に埋没させる。
【0020】
実施例3
図5および図6に示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2幅より幅狭に特殊粘弾性体3bを含侵させ、上記テ−プ本体2の長手方向中央に沿って特殊粘弾性体3bを形成するものである。
この掩蔽テ−プ1は、幅約50mmのテ−プ本体2の幅方向中央に、その両側約15mmを残した状態でアクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等からなる特殊粘弾性板3bを網状のテ−プ本体2に含侵させてその厚さ0.1〜0.5mm以内とし、掩蔽テ−プ1の厚さをできるだけ薄く維持し、壁面部材との目地消しと共に、壁面部材の塗装に段差を与えない構成とするものである。
【0021】
次に本発明の掩蔽テ−プ1を使用したタイル張り施工を図7〜図11にそれぞれ示す。
壁面構造体は、壁面部材である軽量気泡コンクリ−ト板(AIC板)8、8と、それらの接合部に形成されている目地部9と、同目地部9に充填されているシ−リング材10とから構成される。
【0022】
軽量気泡コンクリ−ト板8、8との間には、ゴム製または発砲スチロ−ル製のバックアップ材11が配置され、目地部9には、バックアップ材11の外部側にシ−リング材10が充填され、これにより軽量気泡コンクリ−ト板8、8が接合されている。軽量気泡コンクリ−ト板8、8の角部には、45度の角度で面取り部12、12が設けてある。
なおシ−リング材としては、アクリル系が最も多く、その他変成シリコ−ン系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系などが使用される。
【0023】
図8に示すように、軽量気泡コンクリ−ト板8、8の目地部9に沿って、その両側面をカンナなどによって掩蔽テ−プ幅の下地処理を行い、その下地面にプライマ−13を塗布する。
次に図9に示すように、目地部9の全長にわたり、目地部9にテ−プ本体2を被せるようにして掩蔽テ−プ1を配置し、接着部4を軽量気泡コンクリ−ト板8の壁面にカッタ−ピンなどを使用して固定し、掩蔽テ−プ1の仮止めを行う。
従って掩蔽柔軟板3が目地部9に沿って現出した状態となる。
更に掩蔽テ−プ1の両側の接着部4の部分に接着剤を適当な厚さに塗布して接着剤層14を形成する。この場合軽量気泡コンクリ−ト板8の表面に網状の接着部4を通して接着剤が塗布されることにより、網状の接着部4は接着層14にからみ合って埋没した状態となり、強固な接着が可能となる。
これにより掩蔽テ−プ1の内側面には、目地空間部15が形成される。
【0024】
そして図10に示すように、軽量気泡コンクリ−ト板8、8面に対してタイル張り用としての接着剤を塗布する。この接着剤は揺変性をもった弾性エポキシ樹脂であるが、耐候性に強く、劣化しないものが望ましい。
この接着剤によって特殊粘弾性板3厚さのタイル張り接着層16を形成する。この時、コテなどによって接着剤を塗布するために特殊粘弾性板3面に貼付される剥離紙A面に接着剤が付着することがあるが、作業性を優先させる。
【0025】
図12に示すように、剥離紙Aを剥がし、軽量気泡コンクリ−ト板8、8面に形成される接着層16にタイル17を張り付けるものであり、上記特殊粘弾性板3面とタイル17との間には接着層が介在されずにタイル17の張り付けが可能となる。
【0026】
又図12に示すように、目地空間部15が大きい場合には、実施例2で示す掩蔽テ−プ1を使用し、掩蔽薄板3aによって目地空間部15を覆設した状態で掩蔽テ−プ1を軽量気泡コンクリ−ト板8、8間に設ける。
従って上記掩蔽薄板3aにより掩蔽テ−プ1の陥没を防ぐことが可能となる。
【0027】
従ってタイル17によって軽量気泡コンクリ−ト板8、8が一体的に固定されることがなく、各軽量気泡コンクリ−ト板8が地震による変形応力に応じて変形応力を追従分散できることとなる。
又掩蔽テ−プ1は、テ−プ本体2が網目状とされるために、軽量気泡コンクリ−ト板8の目地ズレに対する変形応力を分散する効果があり、かつ特殊粘弾性板3もそれに応じて一体となって変形応力を分散する効果がある。
【0028】
次に掩蔽テ−プ1の接着部4は軽量気泡コンクリ−ト板8と強固に接着され、かつタイル17と接着部4とが接着層16を介して強固に接着されている関係から個々のタイル17は掩蔽テ−プ1全体と接着された関係となり、掩蔽テ−プ1全体が剥がれない限りタイル17自体が剥がれることがなく、目地ズレによるタイルの剥落が皆無となる。
【0029】
図13に示すように、床面部材における床仕上材としてのアスファルト張りの場合においても、上記図9から図10に示す順序で軽量気泡コンクリ−ト板8、8との間の目地部9に掩蔽テ−プ1を設け、アスファルト18の敷設を行う。
この場合には、アスファルト18と目地部9とが直接的に接着していないために、目地ズレによる変形応力が掩蔽テ−プ1によって分散され、アスファルト18の割れ、切損を防止することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べて来た如く本発明によれば、鉄筋コンクリ−ト造・鉄骨鉄筋コンクリ−ト造の2次壁の構造スリットの接合材として、試験結果により層間変位1/60まで追従し、タイルの剥落、外観・内装を損なうことなく、建物を保持・保全することが可能となる。
又目地部を外的環境から保護し、シ−リング材の劣化を防ぎ、二重耐水構造をなるために、漏水を完璧に防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1における掩蔽テ−プの要部底面図である。
【図2】図1における掩蔽テ−プの横断面図である。
【図3】図2における横断面図の要部を拡大した説明図である。
【図4】本発明実施例2における掩蔽テ−プの横断面説明図である。
【図5】本発明実施例3における掩蔽テ−プの横断面説明図である。
【図6】図5における横断面図の要部を拡大した説明図である。
【図7】本発明実施例1における施工説明図である。
【図8】本発明実施例1における施工説明図である。
【図9】本発明実施例1における施工説明図である。
【図10】本発明実施例1における施工説明図である。
【図11】本発明実施例1における施工説明図である。
【図12】本発明実施例2における実施状態を示す説明図である。
【図13】本発明の掩蔽テ−プを使用してのアスファルト張り施工状態を示す説明図である。
【図14】従来のタイル張りを示す説明図である。
【図15】従来のタイル張りによる壁面部材の状態を示す説明図である。
【図16】従来のアスファルト張りを示す説明図である。
【符号の説明】
A 剥離紙
1 掩蔽テ−プ
2 テ−プ本体
3 特殊粘弾性板
3a 掩蔽薄板
3b 特殊粘弾性体
4 接着部
5 経糸
6 緯糸
7 樹脂
【発明の属する技術分野】
本発明は免震工法としてのALC板やコンクリ−ト成形板の目地ずれ並びに鉄筋コンクリ−ト造、鉄骨鉄筋コンクリ−ト造に2次壁の構造スリットに変形追従し、かつ応力分散を支障なく行える目地消し掩蔽用テ−プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建築物における壁面部材として、コンクリ−ト系では、PC板や軽量気泡コンクリ−ト板(ALC板)、押出成形セメント板などがある。
これらの壁面部材の標準幅は600mm、厚さ35〜150mmであり、鉄骨壁枠内に複数枚の壁面部材が組み込まれられることとなり、壁面部材同志の接合部分にはシ−リング材が充填された目地部が形成されることとなる。
そこで上記目地部を隠し、建築意匠上の高級感を与えた付加価値を高めるために、上記施工された壁面部材面に外装磁器タイル張りや塗装仕上げなどを施すことがある。
【0003】
又床面部材も上記同様に床面部材が鉄骨枠内に組み込まれ、その接合部分にシ−リング材が充填された目地部が形成され、更に防水および強耐性を持たせるために、床面部材上面に防水シ−トや床仕上材を施すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし地震大国の日本では地震に対する鉄筋コンクリ−ト建造物の基準が設定されており、その中で「中高層壁式ラ−メン鉄筋コンクリ−ト造設計施工指針」に示す壁式ラ−メン構造については、2次壁(壁面部材)と構造骨組(鉄骨枠内)との間にスリットを設け、地震時の構造骨組の揺れに応じて2次壁が追従できる構造とすることにより複数枚の壁面部材間の目地ズレによって変形応力を分散し2次壁の崩落、破壊を防止する構造とするものである。
【0005】
従って上記タイル張りを施す場合では図14に示すように、壁面部材a面にタイル貼り用モルタルbを塗布し、タイルcを貼着していくものであるが、結果的には図15に示すようにタイルcによって複数枚の壁面部材が一体的に固定された状態となり地震による変形応力が生じた場合には、壁面部材の一端側に変形応力が働き、壁面部材の端部、あるいは全体が崩落するなどの問題が生じ、免震構造をする目的が達成できなくなる問題がある。
【0006】
次に床面部材に於けるアスファルト張りを施す場合でも図16に示すように、壁面部材a,aとの互いのズレによってアスファルトeに変形応力が働き、アスファルトeに割れ、切損などが生じ、水洩れ、亀裂などの問題が生じる。
【0007】
本発明では上記問題点を解消するために、壁面部材、床面部材特に軽量気泡コンクリ−ト板や押出成形セメント板を使用した建築物の接合目地部分を遮蔽し、かつ壁面部材、床面部材の接合部に働く変形応力に追従し、かつ分散するこを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は次の如き構成によって達成できる。即ちその要旨は網状のテ−プ本体の片面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に上記特殊粘弾性板の表面に剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プおよび網状のテ−プ本体の裏面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された掩蔽薄板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って接着し、一方上記テ−プ本体の表面には、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を該テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に上記特殊粘弾性板の表面に、剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プである。
更に網状のテ−プ本体に、該テ−プ本体よりも幅狭の特殊粘弾性体を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って含侵させて一体的に設けることにより、テ−プ本体厚さを維持した掩蔽テ−プを構成するものである。
【0009】
壁面部材は、プラスタ−ボ−ド、軽量気泡コンクリ−ト板(ALC板)、セメント押出成形板、石綿スレ−ト板や珪酸カルシウム板等の外装ボ−ド、プレキャストコンクリ−ト板、コンクリ−ト・モルタル伸縮目地などを含む概念である。
掩蔽テ−プ本体は網状(メッシュタイプ)になっており、幅は通常30〜60mmの範囲内にあり、全体の厚さは0.2mmあるいはそれ以下であるのが望ましい。
本発明にいう網状とは、メッシュの他、織布や編布などの目が荒いものを含む概念である。
【0010】
掩蔽テ−プに設けられる特殊粘弾性板は、幅10〜50mmの範囲内にあり、厚さ0.1〜1.0mmであるのが望ましい。
掩蔽テ−プに設けられる掩蔽薄板は、幅10〜50mmの範囲内にあり、厚さ0.05〜0.2mm(好ましくは0.1mm)であるのが望ましい。
なお、テ−プ本体と掩蔽薄板が上記値より厚すぎると、施工時に段部が目立つので見苦しい。また、薄すぎると十分な強度が確保できなくなる。
本発明にいう接着剤とは、粘着剤も含む概念である。又接着剤の層とは、接着剤または粘着剤の単層である場合と、接着剤または粘着剤と他の素材との複合層である場合を含む。
【0011】
テ−プ本体に使用する素材は、特に限定するものではないが、錆付きや劣化が生じにくく、引っ張り強度が強いもの、例えば剛直性高分子(全芳香族ポリエステル繊維、全芳香族ポリアミド繊維、または屈曲性高分子、超高重合度ポリエチレン繊維、その他これらに類するものなど)やガラス繊維などが使用される。
テ−プ本体を構成する経糸、緯糸にどのような繊維を使用するかについては、施工箇所、使用材料など各種条件によって適宜選択される。
【0012】
又、テ−プ本体を形成するものが糸状物である場合は、上記素材の繊維をより合わせたものが糸状物として使用される。なお、糸状物は繊維をより合わせて形成したものだけでなく、線状で偏平に変形させることが可能なものであれば、他の構造を備えたものでもよい。
【0013】
掩蔽テ−プの特殊粘弾性板は、目地部を保護し、かつ壁面部材、床面部材の変形応力に十分にテ−プ本体と共に応力を分散して追従できるためのものであり、例えば、アクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等が使用される。
又剥離紙は、厚さ0.01〜0.2mm(標準0.1mm)の各種紙、ポリエチレン等の素材を使用する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を、その実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。
実施例1
図1および図2にそれぞれ示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2の片面に、上記テ−プ本体2幅より幅狭に形成される特殊粘弾性板3がテ−プ本体2の幅方向の中央に長手方向に沿って設けられるものである。
従って上記テ−プ本体2の幅方向の両側には接着部4が形成されることとなる。
更に上記特殊粘弾性板3の表面には、剥離紙Aが貼付されている。
【0015】
そこで図3に示すように、テ−プ本体2はアラミッド繊維をより合わせて糸状にした経糸5と緯糸6を使用して網状に形成されており、強靱な引っ張り強度を有している。
経糸5と緯糸6には熱可塑性の樹脂7が含浸させてあり、これを加熱押圧して、経糸5と緯糸6は樹脂7と共に偏平に固化形成されている。
なお、樹脂7は経糸5と緯糸6に含侵ではなくコ−ティングすることもできる。
【0016】
アラミッド繊維は、少なくともテ−プ本体2の緯糸6として使用すれば強度においては十分である。経糸5と緯糸6に使用される他の繊維素材としてはガラス繊維などをあげることができる。
また、上記樹脂7を含侵させることにより、糸の弾性による形状の復帰を防止できる。なお、樹脂7は切断時の目ずれを防止する目止め作用がある。
【0017】
特殊粘弾性板3は、アクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等の素材から形成され、適度な柔軟性と弾力性を備え、テ−プ本体2の変形に一体となって追従できる構成とする。
又上記特殊粘弾性板3とテ−プ本体2との粘着は、アクリル・ゴム・シリコン・エポキシ・ポリオレフィン系の粘着剤を使用し、テ−プ本体2の変位に応じて特殊粘弾性板3が追従できる構成とするものである。
【0018】
実施例2
図4に示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2の裏面に、同テ−プ本体2幅より幅狭に形成される掩蔽薄板3aが、又上記テ−プ本体2の表面には、上記テ−プ本体2幅より幅狭に形成される特殊粘弾性板3がテ−プ本体2の幅方向の中央に長手方向に沿って設けられるものである。
従って上記テ−プ本体2の幅方向の両側には接着部4が形成されることとなる。
更に上記特殊粘弾性板3の表面には、剥離紙Aが貼付されている。
【0019】
上記掩蔽薄板3aはステンレス製の薄板である。又掩蔽薄板3aとテ−プ本体2の接着に当たっては、掩蔽薄板3aに設けられる接着剤層に網状のテ−プ本体2を埋没させた状態で接着し、塗り厚が加算されないように設定する。
又、製造に当たっては、掩蔽薄板3aの上に接着剤層を形成し、その上にテ−プ本体2を張り、ロ−ラで加熱押圧してテ−プ本体2を偏平化させながら接着剤層に埋没させる。
【0020】
実施例3
図5および図6に示すように、掩蔽テ−プ1は、網状のテ−プ本体2幅より幅狭に特殊粘弾性体3bを含侵させ、上記テ−プ本体2の長手方向中央に沿って特殊粘弾性体3bを形成するものである。
この掩蔽テ−プ1は、幅約50mmのテ−プ本体2の幅方向中央に、その両側約15mmを残した状態でアクリル・ゴム・ポリエチレン・ウレタン等からなる特殊粘弾性板3bを網状のテ−プ本体2に含侵させてその厚さ0.1〜0.5mm以内とし、掩蔽テ−プ1の厚さをできるだけ薄く維持し、壁面部材との目地消しと共に、壁面部材の塗装に段差を与えない構成とするものである。
【0021】
次に本発明の掩蔽テ−プ1を使用したタイル張り施工を図7〜図11にそれぞれ示す。
壁面構造体は、壁面部材である軽量気泡コンクリ−ト板(AIC板)8、8と、それらの接合部に形成されている目地部9と、同目地部9に充填されているシ−リング材10とから構成される。
【0022】
軽量気泡コンクリ−ト板8、8との間には、ゴム製または発砲スチロ−ル製のバックアップ材11が配置され、目地部9には、バックアップ材11の外部側にシ−リング材10が充填され、これにより軽量気泡コンクリ−ト板8、8が接合されている。軽量気泡コンクリ−ト板8、8の角部には、45度の角度で面取り部12、12が設けてある。
なおシ−リング材としては、アクリル系が最も多く、その他変成シリコ−ン系、アクリルウレタン系、ポリウレタン系などが使用される。
【0023】
図8に示すように、軽量気泡コンクリ−ト板8、8の目地部9に沿って、その両側面をカンナなどによって掩蔽テ−プ幅の下地処理を行い、その下地面にプライマ−13を塗布する。
次に図9に示すように、目地部9の全長にわたり、目地部9にテ−プ本体2を被せるようにして掩蔽テ−プ1を配置し、接着部4を軽量気泡コンクリ−ト板8の壁面にカッタ−ピンなどを使用して固定し、掩蔽テ−プ1の仮止めを行う。
従って掩蔽柔軟板3が目地部9に沿って現出した状態となる。
更に掩蔽テ−プ1の両側の接着部4の部分に接着剤を適当な厚さに塗布して接着剤層14を形成する。この場合軽量気泡コンクリ−ト板8の表面に網状の接着部4を通して接着剤が塗布されることにより、網状の接着部4は接着層14にからみ合って埋没した状態となり、強固な接着が可能となる。
これにより掩蔽テ−プ1の内側面には、目地空間部15が形成される。
【0024】
そして図10に示すように、軽量気泡コンクリ−ト板8、8面に対してタイル張り用としての接着剤を塗布する。この接着剤は揺変性をもった弾性エポキシ樹脂であるが、耐候性に強く、劣化しないものが望ましい。
この接着剤によって特殊粘弾性板3厚さのタイル張り接着層16を形成する。この時、コテなどによって接着剤を塗布するために特殊粘弾性板3面に貼付される剥離紙A面に接着剤が付着することがあるが、作業性を優先させる。
【0025】
図12に示すように、剥離紙Aを剥がし、軽量気泡コンクリ−ト板8、8面に形成される接着層16にタイル17を張り付けるものであり、上記特殊粘弾性板3面とタイル17との間には接着層が介在されずにタイル17の張り付けが可能となる。
【0026】
又図12に示すように、目地空間部15が大きい場合には、実施例2で示す掩蔽テ−プ1を使用し、掩蔽薄板3aによって目地空間部15を覆設した状態で掩蔽テ−プ1を軽量気泡コンクリ−ト板8、8間に設ける。
従って上記掩蔽薄板3aにより掩蔽テ−プ1の陥没を防ぐことが可能となる。
【0027】
従ってタイル17によって軽量気泡コンクリ−ト板8、8が一体的に固定されることがなく、各軽量気泡コンクリ−ト板8が地震による変形応力に応じて変形応力を追従分散できることとなる。
又掩蔽テ−プ1は、テ−プ本体2が網目状とされるために、軽量気泡コンクリ−ト板8の目地ズレに対する変形応力を分散する効果があり、かつ特殊粘弾性板3もそれに応じて一体となって変形応力を分散する効果がある。
【0028】
次に掩蔽テ−プ1の接着部4は軽量気泡コンクリ−ト板8と強固に接着され、かつタイル17と接着部4とが接着層16を介して強固に接着されている関係から個々のタイル17は掩蔽テ−プ1全体と接着された関係となり、掩蔽テ−プ1全体が剥がれない限りタイル17自体が剥がれることがなく、目地ズレによるタイルの剥落が皆無となる。
【0029】
図13に示すように、床面部材における床仕上材としてのアスファルト張りの場合においても、上記図9から図10に示す順序で軽量気泡コンクリ−ト板8、8との間の目地部9に掩蔽テ−プ1を設け、アスファルト18の敷設を行う。
この場合には、アスファルト18と目地部9とが直接的に接着していないために、目地ズレによる変形応力が掩蔽テ−プ1によって分散され、アスファルト18の割れ、切損を防止することが可能となる。
【0030】
【発明の効果】
以上述べて来た如く本発明によれば、鉄筋コンクリ−ト造・鉄骨鉄筋コンクリ−ト造の2次壁の構造スリットの接合材として、試験結果により層間変位1/60まで追従し、タイルの剥落、外観・内装を損なうことなく、建物を保持・保全することが可能となる。
又目地部を外的環境から保護し、シ−リング材の劣化を防ぎ、二重耐水構造をなるために、漏水を完璧に防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例1における掩蔽テ−プの要部底面図である。
【図2】図1における掩蔽テ−プの横断面図である。
【図3】図2における横断面図の要部を拡大した説明図である。
【図4】本発明実施例2における掩蔽テ−プの横断面説明図である。
【図5】本発明実施例3における掩蔽テ−プの横断面説明図である。
【図6】図5における横断面図の要部を拡大した説明図である。
【図7】本発明実施例1における施工説明図である。
【図8】本発明実施例1における施工説明図である。
【図9】本発明実施例1における施工説明図である。
【図10】本発明実施例1における施工説明図である。
【図11】本発明実施例1における施工説明図である。
【図12】本発明実施例2における実施状態を示す説明図である。
【図13】本発明の掩蔽テ−プを使用してのアスファルト張り施工状態を示す説明図である。
【図14】従来のタイル張りを示す説明図である。
【図15】従来のタイル張りによる壁面部材の状態を示す説明図である。
【図16】従来のアスファルト張りを示す説明図である。
【符号の説明】
A 剥離紙
1 掩蔽テ−プ
2 テ−プ本体
3 特殊粘弾性板
3a 掩蔽薄板
3b 特殊粘弾性体
4 接着部
5 経糸
6 緯糸
7 樹脂
Claims (3)
- 網状のテ−プ本体の片面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に該特殊粘弾性板の表面に、剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消しテ−プ。
- 網状のテ−プ本体の裏面に、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された掩蔽薄板を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って接着し、一方上記テ−プ本体の表面には、該テ−プ本体よりも幅狭に形成された特殊粘弾性板を該テ−プ本体の長手方向中央に沿って粘着し、更に上記特殊粘弾性板の表面に、剥離紙を貼付したことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プ。
- 網状のテ−プ本体に、該テ−プ本体よりも幅狭の特殊粘弾性体を上記テ−プ本体の長手方向中央に沿って含侵させて一体的に設けたことを特徴とする変形追従型目地消し掩蔽テ−プ。
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