JP2513359B2 - マイクロピペット装置 - Google Patents

マイクロピペット装置

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JP2513359B2 JP2341081A JP34108190A JP2513359B2 JP 2513359 B2 JP2513359 B2 JP 2513359B2 JP 2341081 A JP2341081 A JP 2341081A JP 34108190 A JP34108190 A JP 34108190A JP 2513359 B2 JP2513359 B2 JP 2513359B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は正負圧微細制御マイクロピペット装置に関す
るものである。
〔従来技術〕
従来、微細な細胞の採取の固定などバイオ関係分野に
おいては、広くマイクロピペットが使用されている。こ
の場合、マイクロピペットの先端に細胞を吸着固定する
ため吸引圧発生方法としては、マイクロシリンジまた
は注射筒のプランジャをねじ駆動で微細に動かし、液体
を介してマイクロピペット先端に圧力を伝達させる、あ
るいは負圧発生器を用いて負圧の大きさをコントロー
ルする、の2方法が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記、には以下のような問題点が
ある。即ち、 では、ねじを手で回すため、微細な制御ができずに
細胞がマイクロピペット先端にうまく固定できず吸込ん
でしまうようなトラブルの可能性があることが指摘され
ている。
では、マイクロピペットの先端を培養液中に入れた
際の毛細管現象による吸込みを防ぐことができず、よほ
ど固い細胞でない限りマイクロピペット内部に細胞を吸
込んでしまう。また、処理後細胞を離すことが困難であ
ることが指摘されている。
従って本発明の目的は、マイクロピペットの先端に細
胞を吸込んだり、また細胞を離す場合にも容易になし得
るマイクロピペットを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、毛細管現象に対処し、かつ細胞をソフトに
吸着固定するため、正圧、負圧ともに発生し、連続的に
かて徐々に圧力を変化させうるマイクロピペットに関す
る。
即ち、本発明は、細胞を吸着させるマイクロピペット
と、該マイクロピペットに正圧及び負圧を発生させる正
圧及び負圧ラインと、前記ラインの圧力を細胞吸着開始
時マイクロピペットの先端における毛細管現像を打消す
圧力に設定し、その後圧力の減少及び上昇を行う制御手
段を設けたことを特徴とする。
〔作 用〕
圧力供給源からの圧力(正圧)により毛細管現象をお
さえ、この圧力をオペレータが徐々に下げていくことに
より細胞を吸着固定できる。また、マイクロマニピュレ
ーション後は、圧力を徐々に上げていくことにより、細
胞を吹き飛ばすことなく容易に離すことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、ライン1とライン2の2本のライン
が走っているが、ライン1の正圧発生のライン、ライン
2は負圧発生のラインである。まずライン1について説
明する。図中のリモコン(またはユニット上操作パネ
ル、以下簡単にリモコンと略す)13のRELS(releaseの
略)を押している間、電磁弁1、2が開くように構成さ
れている。次に絞り7の調整によって、マイクロピペッ
ト12にかかる圧(圧力計16に指示される圧)は、レギュ
レータ5で決定される圧力を上限として、徐々に上昇す
る。この圧力を利用することによりマイクロピペット12
の先端における毛細管現象を打消す圧力を設定すること
ができる。絞り7としては通常スピードコントローラが
用いられ、レギュレータ5は0〜2kgf/cm2程度のレギュ
レータが用いられる。レジュレータ5で決定される圧力
は通常数10〜200 kPa程度である。
また上昇速度はレギュレータ5によって決定されるの
で、オペレータがレギュレータを操作できるようにおけ
ば、圧力の上昇速度が制御できる。
同様にして、リモコン13のDRAWを押している間、電磁
弁3、4が開くように構成されているのでライン2の操
作ができる。エジェクタ9で発生した負圧は絞り86作用
により、徐々にマイクロピペット12内の圧力を下げてい
く。圧力の下降速度はオペレータがレギュレータ6を操
作することで制御できる。エジェクタとしては通常エジ
ェクタ(簡易な負圧発生器)を用い、最大負圧としては
−数10〜−80kPa程度が好ましい。絞り8としてはスピ
ードコントローラが用いられ、レギュレータ6は0〜7k
gf/cm2程度のレギュレータが用いられる。このようにし
て徐々にマイクロピペット内の圧力を下げていき、先端
に細胞をソフトに吸着することができる。吸着していた
細胞を離すには再びRELSを押せばよい。
ここで絞り7と電磁弁2、あるいは絞り8と電磁弁
の間に存在する空間は、小さいことが望ましい。例えば
DRAWを押してマイクロピペット内の圧力を−20kPaにま
で下げた場合を考えると、RELSを押せば本来絞り7の作
用で圧力は−20kPaから徐々に上昇するはずであるが、
実際には絞り7と電磁弁2の間に存在する空間のため、
電磁弁1、2が開かれたとき、この部分の圧力が系全体
に影響を及ぼした後、圧が徐々に上昇するという現象が
現れる。即ち例えば−20kPaが一気に−15kPaにまで上昇
してから徐々に上昇するという場合が起こりうる。この
ことは圧力を下げる場合にも同様に当てはまることであ
る。このことは細胞を吹飛ばしたり、吸込んだりする原
因ともなりかねない。
本発明ではこの点を解決するため7と2、8と4の空
間を少しでも小さくすると同時にタンク15をマイクロピ
ペットの前に設置することで解決することができる。
即ちタンク15および前記空間の減少によって弁を切換
えたときの急激な圧力変化が緩和される。タンク15の容
量としては弁の切換時の圧力変化が1/10kPa程度であれ
ば、細胞の吸着、リリースに問題はない。
本発明において、レギュレータ5、6を電動にし、電
磁弁1〜4とともにマイコンに接続すれば、圧力上下の
自動化が可能である。
また、圧力の上昇、下降速度の変更が特に必要のない
場合、レギュレータ5、6は特に必須ではない。また、
電磁弁1はなくても構わない。
ただし、エジェクタ9の供給圧として高圧が必要でか
つライン1の7と2の間に高圧が蓄積されるのを防ぎた
い(圧の急激な変化を防ぐため)場合はレギュレータ5
を設置してライン1の圧力を下げておく必要はある(タ
ンク容量は小さい方が好ましいため。) 〔発明の効果〕 本発明の正負圧微細制御マイクロピペット装置を用い
ることにより、細胞を吸着した際、細胞を吸込んだり傷
つけたりすることなしにソフトに吸着できるし、従来の
ねじ式のものに比べてオペレータにとって制御は微細で
ありしかも容易である。
また、負圧発生方式で対処できなかった毛細管現象に
も対処可能であり、圧力上下の自動化が可能で、遠隔操
作も可能である。
さらに正負圧ライン切換えの際の圧力の不連続性をな
くしたため操作性も非常によい。従って、毛細管現象を
打消した状態(微正圧)からの吸着のための圧力降下お
よびリリースのための圧力上昇が可能であるので微細な
細胞を取扱う上で有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に関する配管系統図および操
作・表示部を示したものである。 1〜4……電磁弁、5、6……レギュレータ、7、8…
…絞り、9……エジェクタ、10……圧力供給源、11……
ホルダ、12……マイクロピペット、13……リモコンまた
はユニット全面操作部、14……圧力表示部(ユニット全
面)、15……タンク、16……圧力センサ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細胞を吸着させるマイクロピペットと、該
    マイクロピペットに正圧及び負圧を発生させる正圧及び
    負圧ラインと、前記ラインの圧力を細胞吸着開始時マイ
    クロピペットの先端における毛細管現象を打消す圧力に
    設定し、その後圧力の減少及び上昇を行う制御手段を設
    けたことを特徴とするマイクロピペット装置。
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