JP3609169B2 - サンプリング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定量の液状試料を自動的にサンプリングするサンプリング装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、食品製造工場等においては、製品の品質管理や衛生管理のために工場内および製造設備内の微生物の管理が徹底して行われ、食品製造に使用される微生物等のレベルチェックや洗浄後のタンクや各配管等の各種製造機器類における微生物レベルのチェックが定期的に行われている。
【0003】
例えば、ビールの製造工程においては、発酵タンク内から酵母タンクに回収された酵母は再使用されて麦汁に添加されるが、この酵母の微生物レベルは、それによって製造されるビールの品質を大きく左右するものであるため、そのチェックは徹底的に行われる。
【0004】
この酵母の微生物レベルチェックのための酵母のサンプリングは、従来、人手によって行われている。このため、器具の取付けおよび注射器による試料の採取等の作業の際に、注射器等の器具が汚染されないようその都度手等の消毒を入念に行い、さらに、大気中から雑菌が混入しないよう作業環境を整備する等、作業に細心の注意を払って行う必要があり、作業者の負担が非常に大きくなっている。そして、上記のように細心の注意を払ってサンプリングを行っても、完全に雑菌による酵母の汚染を防止することは難しい。
【0005】
そして、この酵母のサンプリングは、発酵タンクの切替え毎に行われるので、一日に何回も行う必要があり、そのため、この酵母のサンプリングのために要する労力は益々大きなものになっている。
【0006】
上記の酵母のサンプリングの例からも分る様に、一般的に、微生物レベルの検査のための試料のサンプリング作業は、作業者の労力が大きくしかも雑菌の混入を完全に防止することは難しい。
【0007】
この発明は、上記従来の微生物レベルを検査するための試料のサンプリングにおける問題点を解決するために為されたものである。すなわち、この発明は、微生物レベル検査のために試料をサンプリングする際の作業労力を軽減することが出来るとともに、サンプリングの際に雑菌等が混入して試料が汚染されたりする虞のないサンプリング装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、を備え、前記容器取出機構が、装置本体に取り付けられた第1シリンダとこの第1シリンダのピストンロッドに取り付けられてキャップ脱着位置に対して進退自在な第2シリンダとを有し、前記容器取出用チャックが第2シリンダのピストンロッドに取り付けられていて、第1シリンダと第2シリンダが選択的に作動されることにより容器取出用チャックがキャップ脱着位置と試料注入位置とに位置決めされることを特徴としている。
【0009】
上記サンプリング装置は、サンプリング動作が開始されると、無菌室内において、試料分配機構のサンプリング容器収納機構が作動され、収容している複数個のサンプリング容器が搬送されてその搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動される。このキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体は、このキャップ脱着位置に前進された容器取出用チャックによってグリップされて固定される。
【0010】
この後、キャップ脱着位置の上方に配置されたキャップ脱着用チャックが下降して、キャップ脱着位置において容器取出機構の容器取出用チャックによって固定されたサンプリング容器のキャップがグリップされ、キャップがサンプリング容器本体から取り外される。
【0011】
このキャップが取り外されたサンプリング容器本体は、容器取出用チャックによってグリップされたまま容器取出用チャックが後退することによってキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動され、サンプリング量検出機構の容器載置盤上に載置される。
【0012】
サンプリング容器本体が試料注入位置に位置されると、その上方に配置された試料注入機構の試料注出ノズルからサンプリング容器内にサンプリングする試料が注入される。
【0013】
このサンプリング容器内に注入される試料の量はサンプリング量検出機構によって検出され、所定量の試料がサンプリング容器に注入されると試料注出ノズルからの試料の注出が停止される。
【0014】
サンプリング容器内への試料の注出完了後、容器取出用チャックが前進してサンプリング容器が試料注入位置からキャップ脱着位置に移動され、このキャップ脱着位置に固定される。そして、キャップ脱着用チャックが下降され取り外していたキャップがサンプリング容器に取り付けられて密閉される。このキャップの装着後、容器取出用チャックによるサンプリング容器のグリップが解除され、容器取出用チャックが後退される。
【0015】
次いで、試料のサンプリングが行われる場合には、サンプリング容器収納機構が作動されて、次の空のサンプリング容器がキャップ脱着位置に移動され、上記の一連の動作によってサンプリングが行われる。
第1シリンダおよび第2シリンダが共に作動されて両者のピストンロッドが伸張されることにより、容器取出用チャックがキャップ脱着位置に前進されサンプリング容器がグリップされサンプリング容器がこのキャップ脱着位置に固定される。そして、第1シリンダまたは第2シリンダの一方のピストンロッドが引き込まれて容器取出用チャックがサンプリング容器をグリップしたまま試料注入位置まで後退し、サンプリング容器を試料注入位置に位置させる。また、第1シリンダまたは第2シリンダの一方が作動されてそのピストンロッドが伸張されることにより、サンプリング容器を試料注入位置からキャップ脱着位置に復帰させる。そして、容器取出用チャックは、第1シリンダおよび第2シリンダのピストンロッドが何れも引き込まれることにより、待機位置に後退される。
【0016】
上記本願発明によるサンプリング装置は、無菌室内において自動的にサンプリング容器内に試料を定量ずつ採取することが出来るので、人手によって試料が汚染される虞がなく、さらに、大気中から雑菌が混入しないようその都度作業環境を整備する等の必要がないので、微生物レベル検査のために試料をサンプリングする際の作業労力を大幅に軽減することが出来る。
【0017】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器収納機構がケーシング内に回転自在に配置されたスターホイールを有し、サンプリング容器がスターホイールの外周部に形成された複数個の凹部にそれぞれ嵌合されるとともにスターホイールの回転によってキャップ脱着位置に順次移動されることを特徴としている。
【0018】
上記本願発明によるサンプリング装置は、スターホイールの外周部に形成された複数個の凹部にサンプリング容器がそれぞれ嵌合された状態でケーシング内に複数個収容され、これらのサンプリング容器Sがスターホイールの回転によって円周方向に搬送されながら順次キャップ脱着位置に移動されて位置決めされる。
【0019】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、ケーシングの上方をカバーする蓋を有し、ケーシングと蓋の前記キャップ脱着位置の部分にそれぞれ開口部が形成され、ケーシング内にこのケーシングと蓋の開口部を開閉する開閉カバーが取り付けられていることを特徴としている。
【0020】
上記本願発明によるサンプリング装置は、ケーシングが蓋および開閉カバーによって閉蓋され、内部が遮光される。そして、開閉カバーが開けられることによって、ケーシングと蓋のキャップ脱着位置の部分にそれぞれ形成された開口部が開放され、この開口部を通してキャップの脱着およびサンプリング容器の取り出しが行われる。
【0021】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器収納機構がケーシングの内部を冷却する冷却機を備えていることを特徴としている。
【0022】
上記本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器収納機構のケーシング内が冷却機によって所定の低温温度に保冷され、ケーシング内に保管されるサンプリングした試料が変質するのが防止される。
【0023】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、上記第4の発明において、サンプリング容器収納機構が冷却機の周りの空気を循環させて装置の外部に排出する排出機を備えていることを特徴としている。
【0024】
上記本願発明によるサンプリング装置は、ケーシング内を冷却する冷却機の冷却コイルの周りに結露が生じるとカビ等の発生の原因になり無菌室内の雰囲気が悪化するが、排出機によって冷却機周辺の空気が循環排気されて、無菌室内の雰囲気の悪化が防止される。
【0025】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、を備え、前記キャップ脱着機構のキャップ脱着用チャックが、第1駆動部材によって上下動されるフレームに鉛直軸を中心に回転自在に取り付けられているとともに第2駆動部材によって両方向に回転され、キャップ脱着用チャックがその下部に開閉自在な一対のキャップグリップを有し、キャップ脱着用チャックがシリンダの作動によって下降しキャップグリップによってサンプリング容器のキャップをグリップした後、駆動部材によって一方向に回転されてキャップをサンプリング容器本体から取り外し、駆動部材によって他方向に回転されて取り外したキャップをサンプリング容器本体に螺合させることを特徴としている。
【0026】
上記本願発明によるサンプリング装置は、容器取出用チャックによってサンプリング容器が固定された後、キャップ脱着機構の第1駆動部材が作動されてフレームとともにキャップ脱着用チャックが下降し、一対のキャップグリップ間にサンプリング容器のキャップが位置されグリップされる。この後、第2駆動部材が駆動されてキャップ脱着用チャックが一方向に回転され、キャップとサンプリング容器の口部との螺合が解除される。サンプリング容器からキャップが開けられると、第1駆動部材が前記と逆方向に作動されキャップ脱着用チャックがキャップをグリップしたまま上昇される。
【0027】
上記のようにして、サンプリング容器のキャップが自動的にサンプリング容器本体から取り外される。
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、前記第1の発明において、試料注入機構の試料注出ノズルが作動部材によって上下動自在になっており、試料注出ノズルが下降した際に試料注入位置に位置されたサンプリング容器の口部に挿入されることを特徴としている。
【0028】
上記本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器が試料注入位置に位置された後、作動部材が作動されて試料注出ノズルが下降され、試料注入位置に位置されているサンプリング容器の口部に挿入されて試料の注入が行われる。
【0029】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、を備え、前記サンプリング量検出機構の容器載置盤が中間部を回動自在に軸支された計量バーの一端部に取り付けられ、この計量バーの他端部に対向するように検出センサが取り付けられ、容器載置盤に載置されたサンプリング容器内に所要量の試料が注入された際に計量バーが回動して他端側が持ち上げられ、この持ち上げらた計量バーの他端部が検出センサによって検出されることによりサンプリング容器に注入された試料の量が検出されることを特徴としている。
【0030】
上記本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器の試料の注入量が所定量になると、サンプリング容器の重さによって計量バーが一方向に回動され、この計量バーの回動によって計量バーの他端部が検出センサにより検知されることによって、サンプリング容器内に所定量の試料がサンプリングされたことが検出され、試料の注出が停止される。
【0031】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、前記第1の発明において、試料注入位置と待機位置との間をスライドするように配置され試料注入位置に位置された際に試料注出ノズルが挿入される開口部が上面に形成されているとともに内部がドレーンに連結されたクリーニングボックスを有するノズル洗浄機構をさらに備えていることを特徴としている。
【0032】
上記本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング開始時にクリーニングボックスが試料注入位置にスライドされていて、その開口部に試料注出ノズルが挿入されることにより、このクリーニングボックス内に初流ブラッシングによる試料等が流出される。このクリーニングボックス内に流出された初流ブラッシングによる試料等はドレーンに排出される。これによって、無菌室内が汚染されるのが防止される。
【0033】
前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、前記第10の発明において、クリーニングボックスが、開口部の周囲に環状に形成されるとともに洗浄水が供給される環状流路と、開口部の内壁部に環状流路と開口部の内側とを連通するとともに軸線が下向きに傾斜するように形成された洗浄水噴出孔とを有していることを特徴としている。
【0034】
上記本願発明によるサンプリング装置は、クリーニングボックスの開口部の周りに形成された環状流路に導入される水が洗浄水噴出孔から開口部内に挿入された試料注出ノズルに向けて斜め下方に噴出されて試料注出ノズルの先端部の洗浄が行われる。そして、この洗浄水噴出孔60dからの水の噴出によって、湯による試料注出ノズルの洗浄時に発生する蒸気がクリーニングボックスから無菌室に漏れるのが防止され、無菌室内が蒸気によって汚染されるのが防止される。また、この洗浄水噴出孔から噴出される水によって、クリーニングボックス内に流出された試料が洗い流されてドレンに排出される。
【0035】
また、前記目的を達成するために本願発明によるサンプリング装置は、無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、を備え、前記試料注出ノズルの接続パイプに接続された試料接続口とエアー供給源に接続されてエアーが導入されるエアー接続口と排出口が形成されたケーシングを有し、このケーシング内に、エアー接続口に連通されてエアー接続口に導入されるエアーを排出口側に噴出するエアー噴出ノズルと、このエアー噴出ノズルに対向してエアー噴出ノズルから噴出されるエアーを吸い込むとともに排出口に連通されている吸込口と、試料接続口に連通されるとともにエアー噴出ノズルと吸込口が対向する部分を取り巻くチャンバが形成されているエジェクタを有する液垂れ防止機構をさらに備えていることを特徴としている。
【0036】
上記本願発明によるサンプリング装置は、サンプリング容器への試料の注出後および初流ブラッシング後に液垂れ防止機構のエジェクタにエアーが供給される。このエジェクタに供給されたエアーは、ケーシング内に形成されたノズルから吸込口内に吹き出され、このときチャンバ内に生じる負圧によって試料注出ノズルの接続パイプに接続された試料接続口から試料注出ノズルの接続パイプ内に残留している試料がチャンバ内に吸い込まれる。そして、ノズルから噴出されるエアーに巻き込まれて吸込口内に吹き込まれ、排出口からドレンに排出される。
【0037】
これによって、試料注出ノズルの接続パイプ内に残留した試料が以後の作業中に試料注出ノズルから垂れて、周囲を汚したりするのが防止される。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明は、酵母のサンプリング装置についての実施形態を例にとって行う。
【0039】
図1は、サンプリング装置の本体ケース1の外観を示す正面図であり、図2はその本体ケース1の側面図である。本体ケース1は内部を無菌状態に保つことの出来るクリーンベンチであり、下部に冷却機2,電磁弁盤3およびファン4が設置され、上部に後述する酵母の分配機構が収容される無菌室1aが形成されている。この無菌室1aの前面は、ガラス製のシャッタ1bによってカバーされている。このシャッタ1bの下方は、無菌室1a内の湿気を取り除くために開放されている。また、無菌室1a内には、図示しない殺菌灯が取り付けられている。
【0040】
そして、ファン4からの送風がミクロフィルタ1cを通って清浄にされた後、本体ケース1の天井部から無菌室1a内に吹き出されるようになっている。これによって、無菌室1a内が陽圧に保たれて雑菌の進入が防止される。
【0041】
図3および4は、本体ケース1の無菌室1a内に収容される酵母の分配機構を示すものである。この分配機構は、サンプリング容器Sを収容して保持するとともにこのサンプリング容器Sを、順次、後述するキャップ脱着位置Yに搬送するサンプリング容器収納機構Aと、このサンプリング容器収納機構Aによって搬送されてきたサンプリング容器Sのキャップを取り外すキャップ脱着機構Bと、サンプリング容器収納機構Aからサンプリング容器Sを取り出して後述するサンプリング位置Xに移動させまたこのサンプリング位置Xからサンプリング容器収納機構Aに戻す容器取出機構Cと、サンプリング位置Xに移動されたサンプリング容器Sにサンプリングする酵母を注入する酵母注入機構Dと、この酵母注入機構Dの後述する酵母注入管50からの流出を受け止めるとともに酵母注入管50の洗浄を行う酵母注入管洗浄機構Eと、サンプリング位置においてサンプリング容器Sにサンプリングされる酵母の量を検出するサンプリング量検出機構Fと、酵母注入機構Dからの酵母の液垂れを防止するための液垂れ防止機構G(図19参照)とを備えている。
【0042】
サンプリング容器収納機構Aは、円筒形のケーシング10内に鉛直向きに取り付けられて回転自在な回転軸11とこの回転軸11に一体回転するように取り付けられた上下一対のスターホイール12,12を有し、回転軸11がケーシング10の下方に配置されたモータ13によってプーリ14,ベルト15およびプーリ16を介して所定角度(この実施態様においては24度)ずつ回転されることにより、スターホイール12,12が所定角度ずつ水平面内において回転されるようになっている。
【0043】
スターホイール12,12の外周部には、それぞれその等角度間隔位置にサンプリング容器Sを収容して保持する容器収納用凹部12aが複数個(この実施態様においては15個)形成されている。
【0044】
ケーシング10のキャップ脱着位置Yに対応する側部には開口部10a(図5参照)が形成されていて、この開口部10aから後述するようにサンプリング容器Sの取り出しが行われるようになっている。
【0045】
ケーシング10の上方開口部には、蓋17が着脱自在に装着されるようになっている。そして、この蓋17には、ケーシング10の開口部10aに対応する部分に開口部17a(図5参照)が形成されており、この開口部17aから後述するサンプリング容器Sのキャップの取り外しが行われるようになっている。
【0046】
ケーシング10内には、内端を回転軸11の頭部に回転自在に軸支された開閉カバー18が収容されており、この開閉カバー18が回転軸11を中心に水平面内において回動することにより、ケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17aが開閉されるようになっている。
【0047】
開閉カバー18は扇形状に形成されており、図5および6に示されるように、下面に取り付けられたドッグベアリング19がスターホイール12の上面上を転動して開閉カバー18の水平面内における回動が支持されるようになっている。さらに、開閉カバー18の外端部のケーシング10の外壁部と重なる部分には、開閉カバー18の下面から鉛直下向きに、円弧状のシャッタ板18aが一体的に取り付けられており、後述するように、開閉カバー18の回動に伴ってケーシング10の開口部10aを開閉するようになっている。
【0048】
開閉カバー18のシャッタ板18aよりも外側に位置する外縁部には、円弧状のラック20がその歯面を内側に向けて取り付けられており、このラック20に、ケーシング10の外側に配置されたモータ21の回転軸に取り付けられたピニオンギア22が歯合していて、モータ21の駆動により開閉カバー18が回動されてケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17aの開閉が行われるようになっている。
【0049】
モータ21の取付部には、ラック20の外面に対向するように一対の近接センサ23a,23bが取り付けられていて、開閉カバー18の開閉位置を検知するようになっている。
【0050】
ケーシング10内は、本体ケース1の下部に取り付けられた冷却機2によって所定の低温温度に保冷されるようになっている。そして、この冷却機2の周辺は、冷却コイルの結露によって無菌室1a内の雰囲気が悪化しないように、循環排気されるようになっている。
【0051】
キャップ脱着機構Bは、サンプリング容器収納機構Aの蓋17の開口部17aの上方に位置するように配置されケーシング10の外側位置に鉛直向きに取り付けられた支柱31(図7参照)に対し鉛直方向に上下動自在に設けられたキャップ脱着用チャック30を有している。
【0052】
支柱31の上端部にはガイド付きシリンダ32が取り付けられていて、このシリンダ32のピストンロッドにフレーム33および34が連結されてシリンダ32の作動により上下動されるようになっている。そして、フレーム34にチャック30が、その軸線方向を鉛直向きにして回転自在に取り付けられている。
【0053】
シリンダ32によって上下動されるフレーム33には、モータ35が一体的に上下動するように取り付けられており、このモータ35の回転力がフレーム33に取り付けられたギアボックス36,このギアボックス36の出力軸に取り付けられたプーリ37およびベルト38を介して、チャック30の上部に取り付けられたプーリ39に伝達されることによって、チャック30が回転されるようになっている。
【0054】
チャック30は、フレーム34に回転自在に支承される回転軸部30Aと一対のチャック爪30aの開閉を行うシリンダ部30Bから構成されている。回転軸部30Aにはその中心に、シリンダ部30Bに作動用の圧縮空気を供給するための空気供給孔30bが軸線に沿って形成されており、この空気供給孔30bに接続パイプpから圧縮空気が供給されるようになっている。
【0055】
シリンダ部30Bは、図9に示されるように、シリンダ30c内にスライド自在に嵌合されたピストンロッド30dの軸線方向が鉛直向きになるように配置されており、このピストンロッド30dの先端部(下端部)に一対のアーム30eがその一端部をそれぞれ回動自在に軸支されている。そして、このアーム30eの他端部に取り付けられたローラ30fが、シリンダ部30Bの固定部30jに当接されピストンロッド30dの進退によってこの固定部30jに沿ってスライドすることにより、アーム30eの他端部が接離する方向に回動されるようになっている。
【0056】
ピストンロッド30dは、シリンダ30cとの間に介装されたスプリング30gによって下方向に付勢されている。そして、空気供給孔30bを通って供給される圧縮空気が、側孔30c’からチャンバ30i内に導入されてピストンロッド30dをスプリング30gに抗して上方にスライドさせるようになっている。
【0057】
シリンダ部30Bの下端部には一対のチャック爪30aの本体部が水平方向にスライド自在に取り付けられている。そして、このチャック爪30aの本体部にアーム30eの他端部がそれぞれ連結されていて、ピストンロッド30dの進退に伴うアーム30eの回動によってチャック爪30aが互いに接離される方向にスライドされるようになっている。
【0058】
チャック爪30aのアーム部の先端(下端)部に、それぞれサンプリング容器Sのキャップをグリップするための円弧状のキャップグリップ30a’が取り付けられている。
【0059】
容器取出機構Cは、ケーシング10の開口部10aに対向する位置に配置された容器取出用チャック40を備えており、この容器取出用チャック40は、本体ケース1に固定された基台41上に設置された第1シリンダ42および第2シリンダ43によってサンプリング容器収納機構Aのケーシング10の径方向と同一方向にスライド自在になっている。
【0060】
第1シリンダ42は、基台41上にその軸線がケーシング10の径方向に向くように取り付けられ、そのピストンロッド42Aがサンプリング容器収納機構Aに対して接近および離間する方向にスライドするようになっている。
【0061】
ピストンロッド42Aの先端部には、L字形に形成された第2シリンダ取付用フレーム44が取り付けられており、この第2シリンダ取付用フレーム44上に第2シリンダ43が第1シリンダ42と同様にその軸線がケーシング10の径方向に向くように取り付けられ、そのピストンロッド43Aがサンプリング容器収納機構Aに対して接近および離間する方向にスライドするようになっている。
【0062】
容器取出用チャック40は第2シリンダ43のピストンロッド43Aの先端部に取り付けられている。したがって、第1シリンダ42のピストンロッド42Aがサンプリング容器収納機構Aの方向に伸張されることにより、容器取出用チャック40が酵母注入位置Xに位置され、この酵母注入位置Xからさらに第2シリンダ43のピストンロッド43Aが伸張されることにより、容器取出用チャック40が開口部10aからケーシング10内に進入してキャップ脱着位置Yに位置されるようになっている。
【0063】
容器取出用チャック40は、図10および11に示されるようにキャップ脱着用チャック30とほぼ同様の構造をしており、シリンダ40a内にスライド自在に嵌合されたピストンロッド40bの軸線方向が水平向きになるように配置されていて、このピストンロッド40bの先端部に一対のアーム40cがその一端部をそれぞれ回動自在に軸支されている。そして、このアーム40cの他端部に取り付けられたローラ40dが、シリンダ40aの固定部40iに当接されピストンロッド40bの進退によってこの固定部40iに沿ってスライドすることにより、アーム40cの他端部が接離する方向に回動されるようになっている。
【0064】
ピストンロッド40bは、シリンダ40aに形成された一対のポート40e,40fからそれぞれピストンロッド40bの両側に形成されたチャンバ40g,40hにそれぞれ供給される圧縮空気によって、両方向にスライドされるようになっている。
【0065】
シリンダ40aの先端部には、一対のチャック爪40jの本体部がスライド自在に取り付けられている。そして、このチャック爪40jの本体部にアーム40cの他端部がそれぞれ連結されていて、ピストンロッド40bの進退に伴うアーム40cの回動によって一対のチャック爪40jが互いに接離される方向にスライドされるようになっている。
【0066】
チャック爪40jの先端部に、それぞれサンプリング容器Sの容器部をグリップするための円弧状の容器グリップ40j’が取り付けられている。なお、図10は、チャンバ40g側に空気圧が導入されピストンロッド40bが前進してチャック爪40jが互いに離間している状態を示しており、図11は、上記と反対にチャンバ40h側に空気圧が導入されピストンロッド40bが後退してチャック爪40jが互いに接近している状態を示している。
【0067】
酵母注入機構Dは、図12および13に示されるように、本体ケース1の後方(図12の上方)からサンプリング容器収納機構Aと容器取出機構Cとの間に延び、先端のノズル50aが酵母注入位置Xに位置される酵母注入パイプ50を備えている。
【0068】
酵母注入パイプ50は、後述するように、酵母YTタンクから発酵タンクFTに酵母を供給する本管パイプ100にバルブを介して接続されている(図19参照)。この酵母注入パイプ50の先端部分には、図13に示されるように、本体ケース1側に固定されたシリンダ51のピストンロッドが連結されていて、ノズル50aが上下動されるようになっている。
【0069】
酵母注入管洗浄機構Eは、酵母注入機構Dの酵母注入パイプ50から注出される酵母および洗浄液を受け止めるためのCIPボックス60を備えている。CIPボックス60は、図14および15に示されるように、酵母注入パイプ50の下方において、本体ケース1に固定された基台61上に取り付けられたシリンダ62のピストンロッド62Aの先端に固定されており、シリンダ62の作動によって酵母注入位置Xと待機位置(図4に図示の位置)との間を前後進するようになっている。そして、CIPボックス60が酵母注入位置Xに前進された際に、酵母注入パイプ50のノズル50aの丁度真下に位置されるようになっている。
【0070】CIPボックス60の上面中央部には、シリンダ51の作動によって下降する酵母注入パイプ50のノズル50aが挿入される開口60aが形成されている。この開口60aの外周壁部には、図16に示されるように、洗浄水用の環状流路60bが形成されていて、ソケット部60cに接続される水用ホース63から洗浄水が導入されるようになっている(図19参照)。さらに、開口60aの内壁部には、環状流路60bと開口60aとを連通する洗浄水噴出孔60dが、その軸線を下向きに傾斜するように形成されている。
【0071】
CIPボックス60の底面部には排出口60eが形成されていて、この排出口60eに図示しない排出用ホースが接続されることにより、CIPボックス60内の洗浄水等を排出するようになっている。
【0072】
サンプリング量検出機構Fは、酵母注入位置Xを挟んで酵母注入管洗浄機構Eと反対側の位置に配置されており、容器取出機構Cのシリンダ部40Aの軸線方向と直交する方向に延びる計量バー70を備えている。
【0073】
この計量バー70は、図17および18に示されるように、本体ケース1に固定された基台71上に中間部をシャフト70aによって回動自在に軸支されており、先端部が酵母注入位置Xに位置されている。この酵母注入位置Xに位置される先端部には、後述するようにケーシング10内から容器取出機構Cによって酵母注入位置Xに引き出されたサンプリング容器Sが載置される容器載置盤70bが取り付けられている。この容器載置盤70bの外周部には、この容器載置盤70bに載置されたサンプリング容器Sを支持するための支持リング70cが取り付けられており、この支持リング70cのケーシング10側は、サンプリング容器Sの出入りのために開放されている。
【0074】
計量バー70の他端側には重り70dが取り付けられている。この重り70dの重さは、容器載置盤70b上のサンプリング容器Sに注入される酵母量に対応して選択され、サンプリング容器Sに所要の量の酵母が注入されるまで計量バー70を水平に維持し、サンプリング容器Sに所要の量の酵母が注入されると、その重さによって持ち上げられて計量バー70の図17において時計方向の回動を許容するようになっている。
【0075】
計量バー70の重り70dよりも外側の先端部には検出片70eが取り付けられており、さらにこの計量バー70の先端部に対向するように基台71上に近接センサ72が取り付けられていて、計量バー70がサンプリング容器Sの重さによって図17において時計方向に回動した際に検出片70eを検出することにより、この計量バー70の回動を検出するようになっている。液垂れ防止機構Gは、図19に示されるように、酵母注入機構Dの酵母注入パイプ50の基端部50bにバルブV3を介して接続されたエジェクタ80を備えている。
【0076】
エジェクタ80は、図20に示されるように、ケーシング80aの一端部がエアー供給源とのエアー接続口80bになっており、他端部が排出口80cになっている。そして、ケーシング80aの内部にはノズル80dが形成されていて、エアー接続口80bから導入されるエアーを排出口80c側に噴出するようになっている。ケーシング80a内には、さらに、ノズル80dに対向する位置に位置され排出口80cに連通される円錐形状の吸込口80eが形成されている。
【0077】
さらに、ケーシング80a内には、ノズル80dと吸込口80eが対向する部分を取り巻くように、チャンバ80fが形成されている。そして、ケーシング80aには、酵母注入パイプ50に接続されるとともにチャンバ80fに連通される酵母接続口80gが設けられている。
【0078】
このエジェクタ80は、エアー接続口80bから供給されるエアーがノズル80dから吸込口80e内に吹き出される際に生じる吸引力によって、酵母接続口80gからチャンバ80f内に導入される酵母が吸込口80eに吸い込まれてエアーとともに排出口80cから排出されるようになっている。
【0079】
なお、図19において、100は酵母タンクYTから発酵タンクFTに酵母を給送するための本管パイプであり、この本管パイプ100にバルブV1およびバルブV2を介して酵母注入機構Dの酵母注入パイプ50が接続されている。このバルブV1は酵母注入パイプ50の開閉用であり、バルブV2は流量調整用である。81はエジェクタ80のエアー接続口80bに接続されて、図示しないコンプレッサからエジェクタ80に圧縮空気を供給するエアー供給パイプである。64はCIPボックス60の排出口60eに接続されてCIPボックス60内に排出された洗浄水等をドレン110に排出するための排出パイプである。さらに、V4は水の元栓である手動のコックであり、V5は水用バルブである。
【0080】
次に、上記サンプリング装置の作動を、図21のフローチャートに基づいて説明する。ここで、サンプリング時の本体ケース1の無菌室1a内は、ファン4からミクロフィルタ1cを通って清浄にされた送風が本体ケース1の天井部から無菌室1a内に吹き出されていて、無菌室1a内が陽圧に保たれ雑菌の進入が防止されている。
【0081】
また、サンプリング容器収納機構Aのケーシング10内は、冷却機2によって所定の低温温度に保冷されており、さらに、冷却コイルの結露によって無菌室1a内の雰囲気が悪化しないように、冷却機2の冷却コイル周辺の空気が循環排気されている。
【0082】
そして、サンプリング容器収納機構Aのケーシング10内には、サンプリングする酵母を収容するサンプリング容器Sがそれぞれスターホイール12,12の凹部12aに嵌合された状態で収容されている。
【0083】
サンプリングが開始されると、サンプリング容器収納機構Aのモータ13が駆動されてスターホイール12,12が所定角度(この例では24度)回転され、凹部12a内の新しいサンプリング容器Sが、ケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17aの位置(キャップ脱着位置Y)のところまで搬送されてきて位置決めされる(ステップ1)。
【0084】
次に、バルブV1が開かれて本管パイプ100から酵母注入機構Dの酵母注入パイプ50に酵母が導入される(ステップ2)。このとき、酵母注入管洗浄機構Eのシリンダ62のピストンロッド62Aが伸張されていて、CIPボックス60がノズル50aの真下(酵母注入位置X)に位置されており、さらに、シリンダ51のピストンロッドが伸張されていて、酵母注入パイプ50の先端部が下降しノズル50aがCIPボックス60の開口60a内に挿入されている。
【0085】
酵母注入パイプ50内には、前回のサンプリング時のCIP( Cleaning InPlace )によって導入された洗浄水が残っている場合があるが、バルブV1の開放により本管パイプ100から流入する酵母によって押されて開口60aからCIPボックス60内に排出される(ステップ3)。
【0086】
この酵母の酵母注入パイプ50内への流入は、本管パイプ100の管内圧力によって行われる。このバルブV1の開放は、この例では6秒間行われ、酵母がノズル50aからCIPボックス60内に流出され、この初流酵母によるノズル50aのブラッシングによって、酵母注入パイプ50内に残留していた洗浄水がすべて排出される。
【0087】
6秒経過後バルブV1が閉鎖され(ステップ4)、次に液垂れ防止機構Gのエジェクタ80にコンプレッサからエアーが供給される(ステップ5)とともにバルブV3が開放される。このエジェクタ80に供給されたエアーは、ノズル80dから吸込口80e内に吹き出され、このときチャンバ80f内に生じる負圧によって酵母注入パイプ50内の酵母がバルブV3を介して酵母接続口80gからチャンバ80f内に吸い込まれる。そして、ノズル80dから噴出されるエアーに巻き込まれて吸込口80e内に吹き込まれ、排出口80cからドレン110に排出される。このエジェクタ80へのエアーの供給は、この例では、50秒間行われ、この間に以下のステップ6から14までの動作が行われる。
【0088】
エジェクタ80へのエアーの供給開始後、サンプリング容器収納機構Aのモータ21が駆動されてピニオンギア22が回転されラック20との歯合によって、ケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17aを閉鎖してケーシング10内を遮光していた開閉カバー18が、図4および5において時計方向に回動されて、開口部10aおよび開口部17aが開口される(ステップ6)。
【0089】
この後、酵母注入機構Dのシリンダ51が作動されてそのピストンロッドが引き込まれて酵母注入パイプ50のノズル50aがCIPボックス60の開口60aから引き上げられた後、酵母注入管洗浄機構Eのシリンダ62が作動されて酵母注入位置Xに位置されていたCIPボックス60が酵母注入位置Xから待機位置(図4の上方)に後退される(ステップ7)。
【0090】
次に、容器取出機構Cの第1シリンダ42および第2シリンダ43が作動されて容器取出用チャック40がケーシング10の方向に前進され、チャック爪40jの容器グリップ40j’が開口部10aからケーシング10内に挿入される(ステップ8)。そして、容器取出用チャック40のチャンバ40hに圧縮空気が導入されてピストンロッド40bがシリンダ40a内に引き込まれて(図11の状態)、チャック爪40jが互いに接近されることにより、ステップ1においてキャップ脱着位置Yに位置されているサンプリング容器Sが容器グリップ40j’によってグリップされ、サンプリング容器Sが固定される(ステップ9)。
【0091】
容器取出用チャック40によるサンプリング容器Sの固定が終わると、キャップ脱着機構Bのシリンダ32が作動されてフレーム33およびフレーム34とともにキャップ脱着用チャック30が下降し、チャック爪30aの一対のキャップグリップ30a’間にサンプリング容器Sのキャップsが位置される(ステップ10)。
【0092】
そして、キャップ脱着用チャック30のチャンバ30i内に圧縮空気が導入されてピストンロッド30dがシリンダ30c内に引き込まれて、チャック爪30aが互いに接近されることにより、サンプリング容器Sのキャップsがキャップグリップ30a’によってグリップされる(ステップ11)。この後、モータ35が駆動されてキャップ脱着用チャック30が反時計回りに回転され、キャップsとサンプリング容器Sの口部との螺合が解除される(ステップ12)。
【0093】
サンプリング容器Sからキャップsが開けられると、シリンダ32が前記と逆方向に作動されキャップ脱着用チャック30がキャップsをグリップしたまま上昇される(ステップ13)。
【0094】
この後、容器取出機構Cの第2シリンダ43が前記と逆の方向に作動され、ピストンロッド43Aが引き込まれて容器取出用チャック40が後退されることにより、キャップsが外されたサンプリング容器Sがキャップ脱着位置Yから酵母注入位置Xに移動されて、サンプリング量検出機構Fの容器載置盤70b上に支持リング70cの開放側から進入して載置される(ステップ14)。
【0095】
サンプリング容器Sが酵母注入位置Xに位置されると、液垂れ防止機構Gのエジェクタ80へのエアーの供給が停止(ステップ15)されるとともにバルブV3が閉じられ、次いで容器取出機構Cの容器取出用チャック40のチャンバ40gに圧縮空気が導入されてチャック爪40jが開かれた(図10の状態)後、第1シリンダ42が前記と逆方向に作動され容器取出用チャック40がもとの待機位置まで後退される(ステップ16)。
【0096】
この状態で、酵母注入機構Dのシリンダ51が作動されそのピストンロッドが伸張されてノズル50aが下降され、酵母注入位置Xにあるサンプリング容器Sの口部に挿入される(ステップ17)。
【0097】
そしてこの後、バルブV1が開かれて本管パイプ100からその内圧によって酵母が酵母注入パイプ50内に流入され、ノズル50aからサンプリング容器S内に注入される(ステップ18)。
【0098】
このサンプリング容器Sへの酵母の注入量が所定量(この例においては25cc)になると、サンプリング容器Sがその重さによってサンプリング量検出機構Fの重り70dに抗して下がり、計量バー70を図17において時計方向に回動させる。この計量バー70の回動によって計量バー70の検出片70eが持ち上がり、これが近接センサ72によって検知されることによってサンプリング容器S内に所定量の酵母がサンプリングされたことが検出される(ステップ19)。
【0099】
このサンプリング量検出機構Fによってサンプリング容器Sへの所定量のサンプリングが検出されると、バルブV1が閉じられて本管パイプ100から酵母注入パイプ50への酵母の流入が停止される(ステップ20)とともに、バルブV3が再度開かれる(ステップ21)。
【0100】
次いで、酵母注入機構Dのシリンダ51が作動されそのピストンロッドが引き込まれてノズル50aがサンプリング容器Sの口部から引き上げられる(ステップ22)。この後、液垂れ防止機構Gのエジェクタ80にエアーが供給されて、前記と同様に、酵母注入パイプ50内に残留している酵母を酵母接続口80gからエジェクタ80内に吸引し、エアーとともに排出口80cからドレン110に排出する(ステップ23)。これによって、酵母注入パイプ50内に残留した酵母が以後の作業中にノズル50aから垂れて、周囲を汚したりするのが防止される。このエジェクタ80へのエアーの供給は、この例では、50秒間行われ、この間に以下のステップ24から31までの動作が行われる。
【0101】
エジェクタ80へのエアーの供給開始後、容器取出機構Cの第1シリンダ42が作動されピストンロッド42Aが伸張されて容器取出用チャック40を酵母注入位置Xまで前進した後、容器取出用チャック40のチャック爪40jによってサンプリング容器Sをグリップする(ステップ24)。この後、第2シリンダ43が作動されて容器取出用チャック40をさらにキャップ脱着位置Yまで前進させることにより、グリップしているサンプリング容器Sをケーシング10内に挿入し、スターホイール12,12の凹部12aに嵌合させる(ステップ25)。
【0102】
この状態で、キャップ脱着機構Bのシリンダ32が再度作動されキャップ脱着用チャック30がフレーム33およびフレーム34とともに下降されて、チャック爪30aにグリップされていたキャップsをサンプリング容器Sの口部に当接させる(ステップ26)。次いで、モータ35が駆動されキャップ脱着用チャック30が前記と反対方向(時計方向)に回転されて、サンプリング容器Sにキャップsが螺合される(ステップ27)。
【0103】
サンプリング容器Sの口部にキャップsが完全に螺合された後、シリンダ部30Bのチャンバ30i内の空気圧が排出されることによりスプリング30gの付勢力によってキャップグリップ30a’が開いてキャップsのグリップ状態が解除され、この後、シリンダ32が前記と反対方向に作動されキャップ脱着用チャック30が上昇する(ステップ28)。
【0104】
次いで、容器取出機構Cの容器取出用チャック40の容器グリップ40j’が開かれてサンプリング容器Sのグリップが解除された後、第1シリンダ42および第2シリンダ43が作動されて容器取出用チャック40が待機位置まで後退される(ステップ29)。
【0105】
容器取出用チャック40がその待機位置まで後退されると、次いでサンプリング容器収納機構Aのモータ21が駆動されピニオンギア22およびラック20を介して開閉カバー18が図4において反時計方向に回動されて、ケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17aが閉鎖されケーシング10内が遮光される(ステップ30)。これによって、サンプリング時以外のときに点灯される殺菌灯からサンプリング容器S内の酵母が保護される。なお、この開閉カバー18の開閉は近接センサ23a,23bによって検知され、モータ21の駆動が制御される。
【0106】
そして、酵母注入管洗浄機構Eのシリンダ62が作動されてCIPボックス60が前進され酵母注入位置Xに位置(ステップ31)された後、液垂れ防止機構Gのエジェクタ80へのエアーの供給が停止(ステップ32)されるとともにバルブV3が閉じられる(ステップ33)。
【0107】
上記一連のサンプリング動作は、シーケンサ等の制御装置によって本体ケース1の外部から遠隔操作によって行われる。この一連のサンプリング動作が終了すると、連続してサンプリングを行う場合に備えて、酵母注入機構Dのノズル50aが下降されCIPボックス60の開口60a内に挿入された後、酵母注入パイプ50について、本管パイプ100のCIP時に同時にCIPが行われ、酵母の汚染対策に万全が期される。この本管CIP時と同時に行われるCIPは、苛性ソーダ−次亜鉛素酸ソーダ−湯−水の順で洗浄水が酵母注入パイプ50内に流通される。このとき、水用バルブV5が開けられて、水用ホース63からCIPボックス60の開口60aの周りに形成された環状流路60bに導入される水が洗浄水噴出孔60dからノズル50aに向けて斜め下方に噴出され、ノズル50aの先端部の洗浄が行われる(図16参照)。そして、この洗浄水噴出孔60dからの水の噴出によって、湯による高温CIP時に発生する蒸気がCIPボックス60から無菌室1aに漏れるのが防止され、無菌室1a内が蒸気によって汚染されるのが防止される。また、この洗浄水噴出孔60dから噴出される水によって、CIPボックス60内に流出された酵母が洗い流されて排出パイプ64からドレン110に排出される。
【0108】
以上は、醸造用酵母のサンプリングを例にとって説明を行ったが、本発明によるサンプリング装置は、無菌状態において採取する必要のあるどのような試料のサンプリングにも使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例における本体ケースの正面図である。
【図2】同本体ケースの側面図である。
【図3】同例における試料分配機構を示す側面図である。
【図4】同試料分配機構を示す平面図である。
【図5】同例におけるサンプリング容器収納機構の開閉カバーの構造を示す部分拡大図である。
【図6】図5のVI-VI 線における断面図である。
【図7】同例におけるキャップ脱着機構を示す側面図である。
【図8】同キャップ脱着機構の正面図である。
【図9】同キャップ脱着機構のキャップ脱着用チャックを示す側断面図である。
【図10】同例における容器取出機構の容器取出用チャックを開状態で示す側断面図である。
【図11】同容器取出機構の容器取出用チャックを閉状態で示す側断面図である。
【図12】同例における酵母注入機構を示す平面図である。
【図13】同酵酵母注入機構の側面図である。
【図14】同例における酵母注入管洗浄機構を示す側面図である。
【図15】同酵母注入管洗浄機構の平面図である。
【図16】同酵母注入管洗浄機構のCIPボックスの開口部の構造を示す側断面図である。
【図17】同例におけるサンプリング量検出機構を示す側面図である。
【図18】同サンプリング量検出機構の平面図である。
【図19】同例における液垂れ防止機構の配管状態を示す配管図である。
【図20】同液垂れ防止機構のエジェクタを示す側断面図である。
【図21】同例によるサンプリング装置のサンプリング動作を示すフローチャートである。
【図22】同フローチャートの続きである。
【図23】同フローチャートの続きである。
【符号の説明】
1 本体ケース
1a 無菌室
1b シャッタ
2 冷却機
4 ファン
10 ケーシング
10a 開口部
12 スターホイール
17 蓋
17a 開口部
18 開閉カバー
30 キャップ脱着用チャック
30B シリンダ部
30a チャック爪
30a’ キャップグリップ
32 シリンダ
33 フレーム
34 フレーム
35 モータ
40 容器取出用チャック
40j チャック爪
40j’ 容器グリップ
42 第1シリンダ
43 第2シリンダ
50 酵母注入パイプ
50a ノズル
51 シリンダ
60 CIPボックス
60a 開口
60b 環状流路
60d 洗浄水噴出孔
62 シリンダ
70 計量バー
70b 容器載置盤
70d 重り
70e 検出片
72 近接センサ
80 エジェクタ
80a ケーシング
80b エアー接続口
80c 排出口
80d ノズル
80e 吸込口
80g 酵母接続口
80f チャンバ
A サンプリング容器収納機構
B キャップ脱着機構
C 容器取出機構
D 酵母注入機構
E 酵母注入管洗浄機構
F サンプリング量検出機構
G 液垂れ防止機構
S サンプリング容器
s キャップ
X 酵母注入位置
Y キャップ脱着位置

Claims (4)

  1. 無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、
    サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、
    前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、
    前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、
    前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、
    前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、
    を備え、
    前記容器取出機構が、装置本体に取り付けられた第1シリンダとこの第1シリンダのピストンロッドに取り付けられてキャップ脱着位置に対して進退自在な第2シリンダとを有し、前記容器取出用チャックが第2シリンダのピストンロッドに取り付けられていて、第1シリンダと第2シリンダが選択的に作動されることにより容器取出用チャックがキャップ脱着位置と試料注入位置とに位置決めされる
    ことを特徴とするサンプリング装置。
  2. 無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、
    サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、
    前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、
    前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、
    前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、
    前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、
    を備え、
    前記キャップ脱着機構のキャップ脱着用チャックが、第1駆動部材によって上下動されるフレームに鉛直軸を中心に回転自在に取り付けられているとともに第2駆動部材によって両方向に回転され、キャップ脱着用チャックがその下部に開閉自在な一対のキャップグリップを有し、キャップ脱着用チャックがシリンダの作動によって下降しキャップグリップによってサンプリング容器のキャップをグリップした後、駆動部材によって一方向に回転されてキャップをサンプリング容器本体から取り外し、駆動部材によって他方向に回転されて取り外したキャップをサンプリング容器本体に螺合させる
    ことを特徴とするサンプリング装置。
  3. 無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、
    サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、
    前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、
    前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、
    前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、
    前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、
    を備え、
    前記サンプリング量検出機構の容器載置盤が中間部を回動自在に軸支された計量バーの一端部に取り付けられ、この計量バーの他端部に対向するように検出センサが取り付けられ、容器載置盤に載置されたサンプリング容器内に所要量の試料が注入された際に計量バーが回動して他端側が持ち上げられ、この持ち上げらた計量バーの他端部が検出センサによって検出されることによりサンプリング容器に注入された試料の量が検出される
    ことを特徴とするサンプリング装置。
  4. 無菌室とこの無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分配機構が、
    サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構と、
    前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置されて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させる容器取出機構と、
    前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、
    前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構と、
    前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前記試料注入機構によって注入される試料の量を検出するサンプリング量検出機構と、
    を備え、
    前記試料注出ノズルの接続パイプに接続された試料接続口とエアー供給源に接続されてエアーが導入されるエアー接続口と排出口が形成されたケーシングを有し、このケーシング内に、エアー接続口に連通されてエアー接続口に導入されるエアーを排出口側に噴出するエアー噴出ノズルと、このエアー噴出ノズルに対向してエアー噴出ノズルから噴出されるエアーを吸い込むとともに排出口に連通されている吸込口と、試料接続口に連通されるとともにエアー噴出ノズルと吸込口が対向する部分を取り巻くチャンバが形成されているエジェクタを有する液垂れ防止機構をさらに備えている
    ことを特徴とするサンプリング装置。
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