JPH0989901A - サンプリング装置 - Google Patents

サンプリング装置

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JPH0989901A
JPH0989901A JP7244501A JP24450195A JPH0989901A JP H0989901 A JPH0989901 A JP H0989901A JP 7244501 A JP7244501 A JP 7244501A JP 24450195 A JP24450195 A JP 24450195A JP H0989901 A JPH0989901 A JP H0989901A
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Nobuaki Sawai
信明 沢井
Masashi Hanamoto
政志 花本
Yoshiaki Nogami
義明 野上
Hiroki Nishimura
裕樹 西村
Yoshimi Uchinoi
吉美 内野井
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Kirin Brewery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 微生物レベル検査のために試料をサンプリン
グする際の作業労力を軽減することが出来るとともに、
サンプリングの際に雑菌等が混入して試料が汚染された
りする虞のないサンプリング装置を提供する。 【解決手段】 サンプリング容器Sを複数個収容してキ
ャップ脱着位置Yに順次移動させるサンプリング容器収
納機構Aと、進退自在な容器取出用チャック40を有し
キャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器Sの本
体をグリップして酵母注入位置Xに移動させる容器取出
機構Cと、上下動自在なキャップ脱着用チャック30を
有しキャップ脱着位置に固定されたサンプリング容器の
キャップsをグリップしてキャップを取り外すキャップ
脱着機構Bと、酵母注出ノズル50aから酵母注入位置
に位置されたサンプリング容器内に酵母を注入する酵母
注入機構Dと、注入される酵母の量を検出するサンプリ
ング量検出機構Fとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定量の液状試料を
自動的にサンプリングするサンプリング装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】一般に、食品製造工場
等においては、製品の品質管理や衛生管理のために工場
内および製造設備内の微生物の管理が徹底して行われ、
食品製造に使用される微生物等のレベルチェックや洗浄
後のタンクや各配管等の各種製造機器類における微生物
レベルのチェックが定期的に行われている。
【0003】例えば、ビールの製造工程においては、発
酵タンク内から酵母タンクに回収された酵母は再使用さ
れて麦汁に添加されるが、この酵母の微生物レベルは、
それによって製造されるビールの品質を大きく左右する
ものであるため、そのチェックは徹底的に行われる。
【0004】この酵母の微生物レベルチェックのための
酵母のサンプリングは、従来、人手によって行われてい
る。このため、器具の取付けおよび注射器による試料の
採取等の作業の際に、注射器等の器具が汚染されないよ
うその都度手等の消毒を入念に行い、さらに、大気中か
ら雑菌が混入しないよう作業環境を整備する等、作業に
細心の注意を払って行う必要があり、作業者の負担が非
常に大きくなっている。そして、上記のように細心の注
意を払ってサンプリングを行っても、完全に雑菌による
酵母の汚染を防止することは難しい。
【0005】そして、この酵母のサンプリングは、発酵
タンクの切替え毎に行われるので、一日に何回も行う必
要があり、そのため、この酵母のサンプリングのために
要する労力は益々大きなものになっている。
【0006】上記の酵母のサンプリングの例からも分る
様に、一般的に、微生物レベルの検査のための試料のサ
ンプリング作業は、作業者の労力が大きくしかも雑菌の
混入を完全に防止することは難しい。
【0007】この発明は、上記従来の微生物レベルを検
査するための試料のサンプリングにおける問題点を解決
するために為されたものである。すなわち、この発明
は、微生物レベル検査のために試料をサンプリングする
際の作業労力を軽減することが出来るとともに、サンプ
リングの際に雑菌等が混入して試料が汚染されたりする
虞のないサンプリング装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明によるサンプリング装置は、無菌室とこの
無菌室内に設置されてサンプリング容器にサンプリング
する試料を分配する試料分配機構とを備え、この試料分
配機構が、サンプリングする試料が分配されるサンプリ
ング容器を複数個収容するとともにこのサンプリング容
器を搬送してこの搬送経路の途中に設定されたキャップ
脱着位置に順次移動させるサンプリング容器収納機構
と、サンプリング容器収納機構に対向するように配置さ
れて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着
位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして
固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャ
ックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動
させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させ
る容器取出機構と、キャップ脱着位置の上方に配置され
て上下動自在なキャップ脱着用チャックを有しこのキャ
ップ脱着用チャックによりキャップ脱着位置において前
記容器取出機構によって固定されたサンプリング容器の
キャップをグリップしてキャップをサンプリング容器本
体から取り外しさらに取り外したキャップをサンプリン
グ容器本体に取り付けるキャップ脱着機構と、試料注入
位置の上方に配置された試料注出ノズルを有しこの試料
注出ノズルから試料注入位置に位置されたサンプリング
容器内にサンプリングする試料を注入する試料注入機構
と、試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動
されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を
有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前
記試料注入機構によって注入される試料の量を検出する
サンプリング量検出機構とを備えていることを特徴とし
ている。
【0009】上記サンプリング装置は、サンプリング動
作が開始されると、無菌室内において、試料分配機構の
サンプリング容器収納機構が作動され、収容している複
数個のサンプリング容器が搬送されてその搬送経路の途
中に設定されたキャップ脱着位置に順次移動される。こ
のキャップ脱着位置に位置されたサンプリング容器本体
は、このキャップ脱着位置に前進された容器取出用チャ
ックによってグリップされて固定される。
【0010】この後、キャップ脱着位置の上方に配置さ
れたキャップ脱着用チャックが下降して、キャップ脱着
位置において容器取出機構の容器取出用チャックによっ
て固定されたサンプリング容器のキャップがグリップさ
れ、キャップがサンプリング容器本体から取り外され
る。
【0011】このキャップが取り外されたサンプリング
容器本体は、容器取出用チャックによってグリップされ
たまま容器取出用チャックが後退することによってキャ
ップ脱着位置から容器取出用チャックの移動経路の途中
に設定された試料注入位置に移動され、サンプリング量
検出機構の容器載置盤上に載置される。
【0012】サンプリング容器本体が試料注入位置に位
置されると、その上方に配置された試料注入機構の試料
注出ノズルからサンプリング容器内にサンプリングする
試料が注入される。
【0013】このサンプリング容器内に注入される試料
の量はサンプリング量検出機構によって検出され、所定
量の試料がサンプリング容器に注入されると試料注出ノ
ズルからの試料の注出が停止される。
【0014】サンプリング容器内への試料の注出完了
後、容器取出用チャックが前進してサンプリング容器が
試料注入位置からキャップ脱着位置に移動され、このキ
ャップ脱着位置に固定される。そして、キャップ脱着用
チャックが下降され取り外していたキャップがサンプリ
ング容器に取り付けられて密閉される。このキャップの
装着後、容器取出用チャックによるサンプリング容器の
グリップが解除され、容器取出用チャックが後退され
る。
【0015】次いで、試料のサンプリングが行われる場
合には、サンプリング容器収納機構が作動されて、次の
空のサンプリング容器がキャップ脱着位置に移動され、
上記の一連の動作によってサンプリングが行われる。
【0016】上記第1の発明によるサンプリング装置
は、無菌室内において自動的にサンプリング容器内に試
料を定量ずつ採取することが出来るので、人手によって
試料が汚染される虞がなく、さらに、大気中から雑菌が
混入しないようその都度作業環境を整備する等の必要が
ないので、微生物レベル検査のために試料をサンプリン
グする際の作業労力を大幅に軽減することが出来る。
【0017】前記目的を達成するために第2の発明によ
るサンプリング装置は、第1の発明において、サンプリ
ング容器収納機構がケーシング内に回転自在に配置され
たスターホイールを有し、サンプリング容器がスターホ
イールの外周部に形成された複数個の凹部にそれぞれ嵌
合されるとともにスターホイールの回転によってキャッ
プ脱着位置に順次移動されることを特徴としている。
【0018】上記第2の発明によるサンプリング装置
は、スターホイールの外周部に形成された複数個の凹部
にサンプリング容器がそれぞれ嵌合された状態でケーシ
ング内に複数個収容され、これらのサンプリング容器S
がスターホイールの回転によって円周方向に搬送されな
がら順次キャップ脱着位置に移動されて位置決めされ
る。
【0019】前記目的を達成するために第3の発明によ
るサンプリング装置は、上記第2の発明において、ケー
シングの上方をカバーする蓋を有し、ケーシングと蓋の
前記キャップ脱着位置の部分にそれぞれ開口部が形成さ
れ、ケーシング内にこのケーシングと蓋の開口部を開閉
する開閉カバーが取り付けられていることを特徴として
いる。
【0020】上記第3の発明によるサンプリング装置
は、ケーシングが蓋および開閉カバーによって閉蓋さ
れ、内部が遮光される。そして、開閉カバーが開けられ
ることによって、ケーシングと蓋のキャップ脱着位置の
部分にそれぞれ形成された開口部が開放され、この開口
部を通してキャップの脱着およびサンプリング容器の取
り出しが行われる。
【0021】前記目的を達成するために第4の発明によ
るサンプリング装置は、上記第3の発明において、サン
プリング容器収納機構がケーシングの内部を冷却する冷
却機を備えていることを特徴としている。
【0022】上記第4の発明によるサンプリング装置
は、サンプリング容器収納機構のケーシング内が冷却機
によって所定の低温温度に保冷され、ケーシング内に保
管されるサンプリングした試料が変質するのが防止され
る。
【0023】前記目的を達成するために第5の発明によ
るサンプリング装置は、上記第4の発明において、サン
プリング容器収納機構が冷却機の周りの空気を循環させ
て装置の外部に排出する排出機を備えていることを特徴
としている。
【0024】上記第5の発明によるサンプリング装置
は、ケーシング内を冷却する冷却機の冷却コイルの周り
に結露が生じるとカビ等の発生の原因になり無菌室内の
雰囲気が悪化するが、排出機によって冷却機周辺の空気
が循環排気されて、無菌室内の雰囲気の悪化が防止され
る。
【0025】前記目的を達成するために第6の発明によ
るサンプリング装置は、前記第1の発明において、容器
取出機構が、装置本体に取り付けられた第1シリンダと
この第1シリンダのピストンロッドに取り付けられてキ
ャップ脱着位置に対して進退自在な第2シリンダとを有
し、前記容器取出用チャックが第2シリンダのピストン
ロッドに取り付けられていて、第1シリンダと第2シリ
ンダが選択的に作動されることにより容器取出用チャッ
クがキャップ脱着位置と試料注入位置とに位置決めされ
ることを特徴としている。
【0026】上記第6の発明によるサンプリング装置
は、第1シリンダおよび第2シリンダが共に作動されて
両者のピストンロッドが伸張されることにより、容器取
出用チャックがキャップ脱着位置に前進されサンプリン
グ容器がグリップされサンプリング容器がこのキャップ
脱着位置に固定される。そして、第1シリンダまたは第
2シリンダの一方のピストンロッドが引き込まれて容器
取出用チャックがサンプリング容器をグリップしたまま
試料注入位置まで後退し、サンプリング容器を試料注入
位置に位置させる。また、第1シリンダまたは第2シリ
ンダの一方が作動されてそのピストンロッドが伸張され
ることにより、サンプリング容器を試料注入位置からキ
ャップ脱着位置に復帰させる。そして、容器取出用チャ
ックは、第1シリンダおよび第2シリンダのピストンロ
ッドが何れも引き込まれることにより、待機位置に後退
される。
【0027】前記目的を達成するために第7の発明によ
るサンプリング装置は、前記第1の発明において、キャ
ップ脱着機構のキャップ脱着用チャックが、第1駆動部
材によって上下動されるフレームに鉛直軸を中心に回転
自在に取り付けられているとともに第2駆動部材によっ
て両方向に回転され、キャップ脱着用チャックがその下
部に開閉自在な一対のキャップグリップを有し、キャッ
プ脱着用チャックがシリンダの作動によって下降しキャ
ップグリップによってサンプリング容器のキャップをグ
リップした後、駆動部材によって一方向に回転されてキ
ャップをサンプリング容器本体から取り外し、駆動部材
によって他方向に回転されて取り外したキャップをサン
プリング容器本体に螺合させることを特徴としている。
【0028】上記第7の発明によるサンプリング装置
は、容器取出用チャックによってサンプリング容器が固
定された後、キャップ脱着機構の第1駆動部材が作動さ
れてフレームとともにキャップ脱着用チャックが下降
し、一対のキャップグリップ間にサンプリング容器のキ
ャップが位置されグリップされる。この後、第2駆動部
材が駆動されてキャップ脱着用チャックが一方向に回転
され、キャップとサンプリング容器の口部との螺合が解
除される。サンプリング容器からキャップが開けられる
と、第1駆動部材が前記と逆方向に作動されキャップ脱
着用チャックがキャップをグリップしたまま上昇され
る。
【0029】上記のようにして、サンプリング容器のキ
ャップが自動的にサンプリング容器本体から取り外され
る。前記目的を達成するために第8の発明によるサンプ
リング装置は、前記第1の発明において、試料注入機構
の試料注出ノズルが作動部材によって上下動自在になっ
ており、試料注出ノズルが下降した際に試料注入位置に
位置されたサンプリング容器の口部に挿入されることを
特徴としている。
【0030】上記第8の発明によるサンプリング装置
は、サンプリング容器が試料注入位置に位置された後、
作動部材が作動されて試料注出ノズルが下降され、試料
注入位置に位置されているサンプリング容器の口部に挿
入されて試料の注入が行われる。
【0031】前記目的を達成するために第9の発明によ
るサンプリング装置は、前記第1の発明において、サン
プリング量検出機構の容器載置盤が中間部を回動自在に
軸支された計量バーの一端部に取り付けられ、この計量
バーの他端部に対向するように検出センサが取り付けら
れ、容器載置盤に載置されたサンプリング容器内に所要
量の試料が注入された際に計量バーが回動して他端側が
持ち上げられ、この持ち上げられた計量バーの他端部が
検出センサによって検出されることによりサンプリング
容器に注入された試料の量が検出されることを特徴とし
ている。
【0032】上記第9の発明によるサンプリング装置
は、サンプリング容器の試料の注入量が所定量になる
と、サンプリング容器の重さによって計量バーが一方向
に回動され、この計量バーの回動によって計量バーの他
端部が検出センサにより検知されることによって、サン
プリング容器内に所定量の試料がサンプリングされたこ
とが検出され、試料の注出が停止される。
【0033】前記目的を達成するために第10の発明に
よるサンプリング装置は、前記第1の発明において、試
料注入位置と待機位置との間をスライドするように配置
され試料注入位置に位置された際に試料注出ノズルが挿
入される開口部が上面に形成されているとともに内部が
ドレーンに連結されたクリーニングボックスを有するノ
ズル洗浄機構をさらに備えていることを特徴としてい
る。
【0034】上記第10の発明によるサンプリング装置
は、サンプリング開始時にクリーニングボックスが試料
注入位置にスライドされていて、その開口部に試料注出
ノズルが挿入されることにより、このクリーニングボッ
クス内に初流ブラッシングによる試料等が流出される。
このクリーニングボックス内に流出された初流ブラッシ
ングによる試料等はドレーンに排出される。これによっ
て、無菌室内が汚染されるのが防止される。
【0035】前記目的を達成するために第11の発明に
よるサンプリング装置は、前記第10の発明において、
クリーニングボックスが、開口部の周囲に環状に形成さ
れるとともに洗浄水が供給される環状流路と、開口部の
内壁部に環状流路と開口部の内側とを連通するとともに
軸線が下向きに傾斜するように形成された洗浄水噴出孔
とを有していることを特徴としている。
【0036】上記第11の発明によるサンプリング装置
は、クリーニングボックスの開口部の周りに形成された
環状流路に導入される水が洗浄水噴出孔から開口部内に
挿入された試料注出ノズルに向けて斜め下方に噴出され
て試料注出ノズルの先端部の洗浄が行われる。そして、
この洗浄水噴出孔60dからの水の噴出によって、湯に
よる試料注出ノズルの洗浄時に発生する蒸気がクリーニ
ングボックスから無菌室に漏れるのが防止され、無菌室
内が蒸気によって汚染されるのが防止される。また、こ
の洗浄水噴出孔から噴出される水によって、クリーニン
グボックス内に流出された試料が洗い流されてドレンに
排出される。
【0037】前記目的を達成するために第12の発明に
よるサンプリング装置は、前記第1の発明において、試
料注出ノズルの接続パイプに接続された試料接続口とエ
アー供給源に接続されてエアーが導入されるエアー接続
口と排出口が形成されたケーシングを有し、このケーシ
ング内に、エアー接続口に連通されてエアー接続口に導
入されるエアーを排出口側に噴出するエアー噴出ノズル
と、このエアー噴出ノズルに対向してエアー噴出ノズル
から噴出されるエアーを吸い込むとともに排出口に連通
されている吸込口と、試料接続口に連通されるとともに
エアー噴出ノズルと吸込口が対向する部分を取り巻くチ
ャンバが形成されているエジェクタを有する液垂れ防止
機構をさらに備えていることを特徴としている。
【0038】上記第12の発明によるサンプリング装置
は、サンプリング容器への試料の注出後および初流ブラ
ッシング後に液垂れ防止機構のエジェクタにエアーが供
給される。このエジェクタに供給されたエアーは、ケー
シング内に形成されたノズルから吸込口内に吹き出さ
れ、このときチャンバ内に生じる負圧によって試料注出
ノズルの接続パイプに接続された試料接続口から試料注
出ノズルの接続パイプ内に残留している試料がチャンバ
内に吸い込まれる。そして、ノズルから噴出されるエア
ーに巻き込まれて吸込口内に吹き込まれ、排出口からド
レンに排出される。
【0039】これによって、試料注出ノズルの接続パイ
プ内に残留した試料が以後の作業中に試料注出ノズルか
ら垂れて、周囲を汚したりするのが防止される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明は、酵
母のサンプリング装置についての実施形態を例にとって
行う。
【0041】図1は、サンプリング装置の本体ケース1
の外観を示す正面図であり、図2はその本体ケース1の
側面図である。本体ケース1は内部を無菌状態に保つこ
との出来るクリーンベンチであり、下部に冷却機2,電
磁弁盤3およびファン4が設置され、上部に後述する酵
母の分配機構が収容される無菌室1aが形成されてい
る。この無菌室1aの前面は、ガラス製のシャッタ1b
によってカバーされている。このシャッタ1bの下方
は、無菌室1a内の湿気を取り除くために開放されてい
る。また、無菌室1a内には、図示しない殺菌灯が取り
付けられている。
【0042】そして、ファン4からの送風がミクロフィ
ルタ1cを通って清浄にされた後、本体ケース1の天井
部から無菌室1a内に吹き出されるようになっている。
これによって、無菌室1a内が陽圧に保たれて雑菌の進
入が防止される。
【0043】図3および4は、本体ケース1の無菌室1
a内に収容される酵母の分配機構を示すものである。こ
の分配機構は、サンプリング容器Sを収容して保持する
とともにこのサンプリング容器Sを、順次、後述するキ
ャップ脱着位置Yに搬送するサンプリング容器収納機構
Aと、このサンプリング容器収納機構Aによって搬送さ
れてきたサンプリング容器Sのキャップを取り外すキャ
ップ脱着機構Bと、サンプリング容器収納機構Aからサ
ンプリング容器Sを取り出して後述するサンプリング位
置Xに移動させまたこのサンプリング位置Xからサンプ
リング容器収納機構Aに戻す容器取出機構Cと、サンプ
リング位置Xに移動されたサンプリング容器Sにサンプ
リングする酵母を注入する酵母注入機構Dと、この酵母
注入機構Dの後述する酵母注入管50からの流出を受け
止めるとともに酵母注入管50の洗浄を行う酵母注入管
洗浄機構Eと、サンプリング位置においてサンプリング
容器Sにサンプリングされる酵母の量を検出するサンプ
リング量検出機構Fと、酵母注入機構Dからの酵母の液
垂れを防止するための液垂れ防止機構G(図19参照)
とを備えている。
【0044】サンプリング容器収納機構Aは、円筒形の
ケーシング10内に鉛直向きに取り付けられて回転自在
な回転軸11とこの回転軸11に一体回転するように取
り付けられた上下一対のスターホイール12,12を有
し、回転軸11がケーシング10の下方に配置されたモ
ータ13によってプーリ14,ベルト15およびプーリ
16を介して所定角度(この実施態様においては24
度)ずつ回転されることにより、スターホイール12,
12が所定角度ずつ水平面内において回転されるように
なっている。
【0045】スターホイール12,12の外周部には、
それぞれその等角度間隔位置にサンプリング容器Sを収
容して保持する容器収納用凹部12aが複数個(この実
施態様においては15個)形成されている。
【0046】ケーシング10のキャップ脱着位置Yに対
応する側部には開口部10a(図5参照)が形成されて
いて、この開口部10aから後述するようにサンプリン
グ容器Sの取り出しが行われるようになっている。
【0047】ケーシング10の上方開口部には、蓋17
が着脱自在に装着されるようになっている。そして、こ
の蓋17には、ケーシング10の開口部10aに対応す
る部分に開口部17a(図5参照)が形成されており、
この開口部17aから後述するサンプリング容器Sのキ
ャップの取り外しが行われるようになっている。
【0048】ケーシング10内には、内端を回転軸11
の頭部に回転自在に軸支された開閉カバー18が収容さ
れており、この開閉カバー18が回転軸11を中心に水
平面内において回動することにより、ケーシング10の
開口部10aおよび蓋17の開口部17aが開閉される
ようになっている。
【0049】開閉カバー18は扇形状に形成されてお
り、図5および6に示されるように、下面に取り付けら
れたドッグベアリング19がスターホイール12の上面
上を転動して開閉カバー18の水平面内における回動が
支持されるようになっている。さらに、開閉カバー18
の外端部のケーシング10の外壁部と重なる部分には、
開閉カバー18の下面から鉛直下向きに、円弧状のシャ
ッタ板18aが一体的に取り付けられており、後述する
ように、開閉カバー18の回動に伴ってケーシング10
の開口部10aを開閉するようになっている。
【0050】開閉カバー18のシャッタ板18aよりも
外側に位置する外縁部には、円弧状のラック20がその
歯面を内側に向けて取り付けられており、このラック2
0に、ケーシング10の外側に配置されたモータ21の
回転軸に取り付けられたピニオンギア22が歯合してい
て、モータ21の駆動により開閉カバー18が回動され
てケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口部
17aの開閉が行われるようになっている。
【0051】モータ21の取付部には、ラック20の外
面に対向するように一対の近接センサ23a,23bが
取り付けられていて、開閉カバー18の開閉位置を検知
するようになっている。
【0052】ケーシング10内は、本体ケース1の下部
に取り付けられた冷却機2によって所定の低温温度に保
冷されるようになっている。そして、この冷却機2の周
辺は、冷却コイルの結露によって無菌室1a内の雰囲気
が悪化しないように、循環排気されるようになってい
る。
【0053】キャップ脱着機構Bは、サンプリング容器
収納機構Aの蓋17の開口部17aの上方に位置するよ
うに配置されケーシング10の外側位置に鉛直向きに取
り付けられた支柱31(図7参照)に対し鉛直方向に上
下動自在に設けられたキャップ脱着用チャック30を有
している。
【0054】支柱31の上端部にはガイド付きシリンダ
32が取り付けられていて、このシリンダ32のピスト
ンロッドにフレーム33および34が連結されてシリン
ダ32の作動により上下動されるようになっている。そ
して、フレーム34にチャック30が、その軸線方向を
鉛直向きにして回転自在に取り付けられている。
【0055】シリンダ32によって上下動されるフレー
ム33には、モータ35が一体的に上下動するように取
り付けられており、このモータ35の回転力がフレーム
33に取り付けられたギアボックス36,このギアボッ
クス36の出力軸に取り付けられたプーリ37およびベ
ルト38を介して、チャック30の上部に取り付けられ
たプーリ39に伝達されることによって、チャック30
が回転されるようになっている。
【0056】チャック30は、フレーム34に回転自在
に支承される回転軸部30Aと一対のチャック爪30a
の開閉を行うシリンダ部30Bから構成されている。回
転軸部30Aにはその中心に、シリンダ部30Bに作動
用の圧縮空気を供給するための空気供給孔30bが軸線
に沿って形成されており、この空気供給孔30bに接続
パイプpから圧縮空気が供給されるようになっている。
【0057】シリンダ部30Bは、図9に示されるよう
に、シリンダ30c内にスライド自在に嵌合されたピス
トンロッド30dの軸線方向が鉛直向きになるように配
置されており、このピストンロッド30dの先端部(下
端部)に一対のアーム30eがその一端部をそれぞれ回
動自在に軸支されている。そして、このアーム30eの
他端部に取り付けられたローラ30fが、シリンダ部3
0Bの固定部30jに当接されピストンロッド30dの
進退によってこの固定部30jに沿ってスライドするこ
とにより、アーム30eの他端部が接離する方向に回動
されるようになっている。
【0058】ピストンロッド30dは、シリンダ30c
との間に介装されたスプリング30gによって下方向に
付勢されている。そして、空気供給孔30bを通って供
給される圧縮空気が、側孔30c’からチャンバ30i
内に導入されてピストンロッド30dをスプリング30
gに抗して上方にスライドさせるようになっている。
【0059】シリンダ部30Bの下端部には一対のチャ
ック爪30aの本体部が水平方向にスライド自在に取り
付けられている。そして、このチャック爪30aの本体
部にアーム30eの他端部がそれぞれ連結されていて、
ピストンロッド30dの進退に伴うアーム30eの回動
によってチャック爪30aが互いに接離される方向にス
ライドされるようになっている。
【0060】チャック爪30aのアーム部の先端(下
端)部に、それぞれサンプリング容器Sのキャップをグ
リップするための円弧状のキャップグリップ30a’が
取り付けられている。
【0061】容器取出機構Cは、ケーシング10の開口
部10aに対向する位置に配置された容器取出用チャッ
ク40を備えており、この容器取出用チャック40は、
本体ケース1に固定された基台41上に設置された第1
シリンダ42および第2シリンダ43によってサンプリ
ング容器収納機構Aのケーシング10の径方向と同一方
向にスライド自在になっている。
【0062】第1シリンダ42は、基台41上にその軸
線がケーシング10の径方向に向くように取り付けら
れ、そのピストンロッド42Aがサンプリング容器収納
機構Aに対して接近および離間する方向にスライドする
ようになっている。
【0063】ピストンロッド42Aの先端部には、L字
形に形成された第2シリンダ取付用フレーム44が取り
付けられており、この第2シリンダ取付用フレーム44
上に第2シリンダ43が第1シリンダ42と同様にその
軸線がケーシング10の径方向に向くように取り付けら
れ、そのピストンロッド43Aがサンプリング容器収納
機構Aに対して接近および離間する方向にスライドする
ようになっている。
【0064】容器取出用チャック40は第2シリンダ4
3のピストンロッド43Aの先端部に取り付けられてい
る。したがって、第1シリンダ42のピストンロッド4
2Aがサンプリング容器収納機構Aの方向に伸張される
ことにより、容器取出用チャック40が酵母注入位置X
に位置され、この酵母注入位置Xからさらに第2シリン
ダ43のピストンロッド43Aが伸張されることによ
り、容器取出用チャック40が開口部10aからケーシ
ング10内に進入してキャップ脱着位置Yに位置される
ようになっている。
【0065】容器取出用チャック40は、図10および
11に示されるようにキャップ脱着用チャック30とほ
ぼ同様の構造をしており、シリンダ40a内にスライド
自在に嵌合されたピストンロッド40bの軸線方向が水
平向きになるように配置されていて、このピストンロッ
ド40bの先端部に一対のアーム40cがその一端部を
それぞれ回動自在に軸支されている。そして、このアー
ム40cの他端部に取り付けられたローラ40dが、シ
リンダ40aの固定部40iに当接されピストンロッド
40bの進退によってこの固定部40iに沿ってスライ
ドすることにより、アーム40cの他端部が接離する方
向に回動されるようになっている。
【0066】ピストンロッド40bは、シリンダ40a
に形成された一対のポート40e,40fからそれぞれ
ピストンロッド40bの両側に形成されたチャンバ40
g,40hにそれぞれ供給される圧縮空気によって、両
方向にスライドされるようになっている。
【0067】シリンダ40aの先端部には、一対のチャ
ック爪40jの本体部がスライド自在に取り付けられて
いる。そして、このチャック爪40jの本体部にアーム
40cの他端部がそれぞれ連結されていて、ピストンロ
ッド40bの進退に伴うアーム40cの回動によって一
対のチャック爪40jが互いに接離される方向にスライ
ドされるようになっている。
【0068】チャック爪40jの先端部に、それぞれサ
ンプリング容器Sの容器部をグリップするための円弧状
の容器グリップ40j’が取り付けられている。なお、
図10は、チャンバ40g側に空気圧が導入されピスト
ンロッド40bが前進してチャック爪40jが互いに離
間している状態を示しており、図11は、上記と反対に
チャンバ40h側に空気圧が導入されピストンロッド4
0bが後退してチャック爪40jが互いに接近している
状態を示している。
【0069】酵母注入機構Dは、図12および13に示
されるように、本体ケース1の後方(図12の上方)か
らサンプリング容器収納機構Aと容器取出機構Cとの間
に延び、先端のノズル50aが酵母注入位置Xに位置さ
れる酵母注入パイプ50を備えている。
【0070】酵母注入パイプ50は、後述するように、
酵母YTタンクから発酵タンクFTに酵母を供給する本
管パイプ100にバルブを介して接続されている(図1
9参照)。この酵母注入パイプ50の先端部分には、図
13に示されるように、本体ケース1側に固定されたシ
リンダ51のピストンロッドが連結されていて、ノズル
50aが上下動されるようになっている。
【0071】酵母注入管洗浄機構Eは、酵母注入機構D
の酵母注入パイプ50から注出される酵母および洗浄液
を受け止めるためのCIPボックス60を備えている。
CIPボックス60は、図14および15に示されるよ
うに、酵母注入パイプ50の下方において、本体ケース
1に固定された基台61上に取り付けられたシリンダ6
2のピストンロッド62Aの先端に固定されており、シ
リンダ62の作動によって酵母注入位置Xと待機位置
(図4に図示の位置)との間を前後進するようになって
いる。そして、CIPボックス60が酵母注入位置Xに
前進された際に、酵母注入パイプ50のノズル50aの
丁度真下に位置されるようになっている。
【0072】CIPボックス60の上面中央部には、シ
リンダ51の作動によって下降する酵母注入パイプ50
のノズル50aが挿入される開口60aが形成されてい
る。この開口60aの外周壁部には、図16に示される
ように、洗浄水用の環状流路60bが形成されていて、
ソケット部60cに接続される水用ホース63から洗浄
水が導入されるようになっている(図19参照)。さら
に、開口60aの内壁部には、環状流路60bと開口6
0aとを連通する洗浄水噴出孔60dが、その軸線を下
向きに傾斜するように形成されている。
【0073】CIPボックス60の底面部には排出口6
0eが形成されていて、この排出口60eに図示しない
排出用ホースが接続されることにより、CIPボックス
60内の洗浄水等を排出するようになっている。
【0074】サンプリング量検出機構Fは、酵母注入位
置Xを挟んで酵母注入管洗浄機構Eと反対側の位置に配
置されており、容器取出機構Cのシリンダ部40Aの軸
線方向と直交する方向に延びる計量バー70を備えてい
る。
【0075】この計量バー70は、図17および18に
示されるように、本体ケース1に固定された基台71上
に中間部をシャフト70aによって回動自在に軸支され
ており、先端部が酵母注入位置Xに位置されている。こ
の酵母注入位置Xに位置される先端部には、後述するよ
うにケーシング10内から容器取出機構Cによって酵母
注入位置Xに引き出されたサンプリング容器Sが載置さ
れる容器載置盤70bが取り付けられている。この容器
載置盤70bの外周部には、この容器載置盤70bに載
置されたサンプリング容器Sを支持するための支持リン
グ70cが取り付けられており、この支持リング70c
のケーシング10側は、サンプリング容器Sの出入りの
ために開放されている。
【0076】計量バー70の他端側には重り70dが取
り付けられている。この重り70dの重さは、容器載置
盤70b上のサンプリング容器Sに注入される酵母量に
対応して選択され、サンプリング容器Sに所要の量の酵
母が注入されるまで計量バー70を水平に維持し、サン
プリング容器Sに所要の量の酵母が注入されると、その
重さによって持ち上げられて計量バー70の図17にお
いて時計方向の回動を許容するようになっている。
【0077】計量バー70の重り70dよりも外側の先
端部には検出片70eが取り付けられており、さらにこ
の計量バー70の先端部に対向するように基台71上に
近接センサ72が取り付けられていて、計量バー70が
サンプリング容器Sの重さによって図17において時計
方向に回動した際に検出片70eを検出することによ
り、この計量バー70の回動を検出するようになってい
る。液垂れ防止機構Gは、図19に示されるように、酵
母注入機構Dの酵母注入パイプ50の基端部50bにバ
ルブV3を介して接続されたエジェクタ80を備えてい
る。
【0078】エジェクタ80は、図20に示されるよう
に、ケーシング80aの一端部がエアー供給源とのエア
ー接続口80bになっており、他端部が排出口80cに
なっている。そして、ケーシング80aの内部にはノズ
ル80dが形成されていて、エアー接続口80bから導
入されるエアーを排出口80c側に噴出するようになっ
ている。ケーシング80a内には、さらに、ノズル80
dに対向する位置に位置され排出口80cに連通される
円錐形状の吸込口80eが形成されている。
【0079】さらに、ケーシング80a内には、ノズル
80dと吸込口80eが対向する部分を取り巻くよう
に、チャンバ80fが形成されている。そして、ケーシ
ング80aには、酵母注入パイプ50に接続されるとと
もにチャンバ80fに連通される酵母接続口80gが設
けられている。
【0080】このエジェクタ80は、エアー接続口80
bから供給されるエアーがノズル80dから吸込口80
e内に吹き出される際に生じる吸引力によって、酵母接
続口80gからチャンバ80f内に導入される酵母が吸
込口80eに吸い込まれてエアーとともに排出口80c
から排出されるようになっている。
【0081】なお、図19において、100は酵母タン
クYTから発酵タンクFTに酵母を給送するための本管
パイプであり、この本管パイプ100にバルブV1およ
びバルブV2を介して酵母注入機構Dの酵母注入パイプ
50が接続されている。このバルブV1は酵母注入パイ
プ50の開閉用であり、バルブV2は流量調整用であ
る。81はエジェクタ80のエアー接続口80bに接続
されて、図示しないコンプレッサからエジェクタ80に
圧縮空気を供給するエアー供給パイプである。64はC
IPボックス60の排出口60eに接続されてCIPボ
ックス60内に排出された洗浄水等をドレン110に排
出するための排出パイプである。さらに、V4は水の元
栓である手動のコックであり、V5は水用バルブであ
る。
【0082】次に、上記サンプリング装置の作動を、図
21のフローチャートに基づいて説明する。ここで、サ
ンプリング時の本体ケース1の無菌室1a内は、ファン
4からミクロフィルタ1cを通って清浄にされた送風が
本体ケース1の天井部から無菌室1a内に吹き出されて
いて、無菌室1a内が陽圧に保たれ雑菌の進入が防止さ
れている。
【0083】また、サンプリング容器収納機構Aのケー
シング10内は、冷却機2によって所定の低温温度に保
冷されており、さらに、冷却コイルの結露によって無菌
室1a内の雰囲気が悪化しないように、冷却機2の冷却
コイル周辺の空気が循環排気されている。
【0084】そして、サンプリング容器収納機構Aのケ
ーシング10内には、サンプリングする酵母を収容する
サンプリング容器Sがそれぞれスターホイール12,1
2の凹部12aに嵌合された状態で収容されている。
【0085】サンプリングが開始されると、サンプリン
グ容器収納機構Aのモータ13が駆動されてスターホイ
ール12,12が所定角度(この例では24度)回転さ
れ、凹部12a内の新しいサンプリング容器Sが、ケー
シング10の開口部10aおよび蓋17の開口部17a
の位置(キャップ脱着位置Y)のところまで搬送されて
きて位置決めされる(ステップ1)。
【0086】次に、バルブV1が開かれて本管パイプ1
00から酵母注入機構Dの酵母注入パイプ50に酵母が
導入される(ステップ2)。このとき、酵母注入管洗浄
機構Eのシリンダ62のピストンロッド62Aが伸張さ
れていて、CIPボックス60がノズル50aの真下
(酵母注入位置X)に位置されており、さらに、シリン
ダ51のピストンロッドが伸張されていて、酵母注入パ
イプ50の先端部が下降しノズル50aがCIPボック
ス60の開口60a内に挿入されている。
【0087】酵母注入パイプ50内には、前回のサンプ
リング時のCIP( Cleaning InPlace )によって導入
された洗浄水が残っている場合があるが、バルブV1の
開放により本管パイプ100から流入する酵母によって
押されて開口60aからCIPボックス60内に排出さ
れる(ステップ3)。
【0088】この酵母の酵母注入パイプ50内への流入
は、本管パイプ100の管内圧力によって行われる。こ
のバルブV1の開放は、この例では6秒間行われ、酵母
がノズル50aからCIPボックス60内に流出され、
この初流酵母によるノズル50aのブラッシングによっ
て、酵母注入パイプ50内に残留していた洗浄水がすべ
て排出される。
【0089】6秒経過後バルブV1が閉鎖され(ステッ
プ4)、次に液垂れ防止機構Gのエジェクタ80にコン
プレッサからエアーが供給される(ステップ5)ととも
にバルブV3が開放される。このエジェクタ80に供給
されたエアーは、ノズル80dから吸込口80e内に吹
き出され、このときチャンバ80f内に生じる負圧によ
って酵母注入パイプ50内の酵母がバルブV3を介して
酵母接続口80gからチャンバ80f内に吸い込まれ
る。そして、ノズル80dから噴出されるエアーに巻き
込まれて吸込口80e内に吹き込まれ、排出口80cか
らドレン110に排出される。このエジェクタ80への
エアーの供給は、この例では、50秒間行われ、この間
に以下のステップ6から14までの動作が行われる。
【0090】エジェクタ80へのエアーの供給開始後、
サンプリング容器収納機構Aのモータ21が駆動されて
ピニオンギア22が回転されラック20との歯合によっ
て、ケーシング10の開口部10aおよび蓋17の開口
部17aを閉鎖してケーシング10内を遮光していた開
閉カバー18が、図4および5において時計方向に回動
されて、開口部10aおよび開口部17aが開口される
(ステップ6)。
【0091】この後、酵母注入機構Dのシリンダ51が
作動されてそのピストンロッドが引き込まれて酵母注入
パイプ50のノズル50aがCIPボックス60の開口
60aから引き上げられた後、酵母注入管洗浄機構Eの
シリンダ62が作動されて酵母注入位置Xに位置されて
いたCIPボックス60が酵母注入位置Xから待機位置
(図4の上方)に後退される(ステップ7)。
【0092】次に、容器取出機構Cの第1シリンダ42
および第2シリンダ43が作動されて容器取出用チャッ
ク40がケーシング10の方向に前進され、チャック爪
40jの容器グリップ40j’が開口部10aからケー
シング10内に挿入される(ステップ8)。そして、容
器取出用チャック40のチャンバ40hに圧縮空気が導
入されてピストンロッド40bがシリンダ40a内に引
き込まれて(図11の状態)、チャック爪40jが互い
に接近されることにより、ステップ1においてキャップ
脱着位置Yに位置されているサンプリング容器Sが容器
グリップ40j’によってグリップされ、サンプリング
容器Sが固定される(ステップ9)。
【0093】容器取出用チャック40によるサンプリン
グ容器Sの固定が終わると、キャップ脱着機構Bのシリ
ンダ32が作動されてフレーム33およびフレーム34
とともにキャップ脱着用チャック30が下降し、チャッ
ク爪30aの一対のキャップグリップ30a’間にサン
プリング容器Sのキャップsが位置される(ステップ1
0)。
【0094】そして、キャップ脱着用チャック30のチ
ャンバ30i内に圧縮空気が導入されてピストンロッド
30dがシリンダ30c内に引き込まれて、チャック爪
30aが互いに接近されることにより、サンプリング容
器Sのキャップsがキャップグリップ30a’によって
グリップされる(ステップ11)。この後、モータ35
が駆動されてキャップ脱着用チャック30が反時計回り
に回転され、キャップsとサンプリング容器Sの口部と
の螺合が解除される(ステップ12)。
【0095】サンプリング容器Sからキャップsが開け
られると、シリンダ32が前記と逆方向に作動されキャ
ップ脱着用チャック30がキャップsをグリップしたま
ま上昇される(ステップ13)。
【0096】この後、容器取出機構Cの第2シリンダ4
3が前記と逆の方向に作動され、ピストンロッド43A
が引き込まれて容器取出用チャック40が後退されるこ
とにより、キャップsが外されたサンプリング容器Sが
キャップ脱着位置Yから酵母注入位置Xに移動されて、
サンプリング量検出機構Fの容器載置盤70b上に支持
リング70cの開放側から進入して載置される(ステッ
プ14)。
【0097】サンプリング容器Sが酵母注入位置Xに位
置されると、液垂れ防止機構Gのエジェクタ80へのエ
アーの供給が停止(ステップ15)されるとともにバル
ブV3が閉じられ、次いで容器取出機構Cの容器取出用
チャック40のチャンバ40gに圧縮空気が導入されて
チャック爪40jが開かれた(図10の状態)後、第1
シリンダ42が前記と逆方向に作動され容器取出用チャ
ック40がもとの待機位置まで後退される(ステップ1
6)。
【0098】この状態で、酵母注入機構Dのシリンダ5
1が作動されそのピストンロッドが伸張されてノズル5
0aが下降され、酵母注入位置Xにあるサンプリング容
器Sの口部に挿入される(ステップ17)。
【0099】そしてこの後、バルブV1が開かれて本管
パイプ100からその内圧によって酵母が酵母注入パイ
プ50内に流入され、ノズル50aからサンプリング容
器S内に注入される(ステップ18)。
【0100】このサンプリング容器Sへの酵母の注入量
が所定量(この例においては25cc)になると、サン
プリング容器Sがその重さによってサンプリング量検出
機構Fの重り70dに抗して下がり、計量バー70を図
17において時計方向に回動させる。この計量バー70
の回動によって計量バー70の検出片70eが持ち上が
り、これが近接センサ72によって検知されることによ
ってサンプリング容器S内に所定量の酵母がサンプリン
グされたことが検出される(ステップ19)。
【0101】このサンプリング量検出機構Fによってサ
ンプリング容器Sへの所定量のサンプリングが検出され
ると、バルブV1が閉じられて本管パイプ100から酵
母注入パイプ50への酵母の流入が停止される(ステッ
プ20)とともに、バルブV3が再度開かれる(ステッ
プ21)。
【0102】次いで、酵母注入機構Dのシリンダ51が
作動されそのピストンロッドが引き込まれてノズル50
aがサンプリング容器Sの口部から引き上げられる(ス
テップ22)。この後、液垂れ防止機構Gのエジェクタ
80にエアーが供給されて、前記と同様に、酵母注入パ
イプ50内に残留している酵母を酵母接続口80gから
エジェクタ80内に吸引し、エアーとともに排出口80
cからドレン110に排出する(ステップ23)。これ
によって、酵母注入パイプ50内に残留した酵母が以後
の作業中にノズル50aから垂れて、周囲を汚したりす
るのが防止される。このエジェクタ80へのエアーの供
給は、この例では、50秒間行われ、この間に以下のス
テップ24から31までの動作が行われる。
【0103】エジェクタ80へのエアーの供給開始後、
容器取出機構Cの第1シリンダ42が作動されピストン
ロッド42Aが伸張されて容器取出用チャック40を酵
母注入位置Xまで前進した後、容器取出用チャック40
のチャック爪40jによってサンプリング容器Sをグリ
ップする(ステップ24)。この後、第2シリンダ43
が作動されて容器取出用チャック40をさらにキャップ
脱着位置Yまで前進させることにより、グリップしてい
るサンプリング容器Sをケーシング10内に挿入し、ス
ターホイール12,12の凹部12aに嵌合させる(ス
テップ25)。
【0104】この状態で、キャップ脱着機構Bのシリン
ダ32が再度作動されキャップ脱着用チャック30がフ
レーム33およびフレーム34とともに下降されて、チ
ャック爪30aにグリップされていたキャップsをサン
プリング容器Sの口部に当接させる(ステップ26)。
次いで、モータ35が駆動されキャップ脱着用チャック
30が前記と反対方向(時計方向)に回転されて、サン
プリング容器Sにキャップsが螺合される(ステップ2
7)。
【0105】サンプリング容器Sの口部にキャップsが
完全に螺合された後、シリンダ部30Bのチャンバ30
i内の空気圧が排出されることによりスプリング30g
の付勢力によってキャップグリップ30a’が開いてキ
ャップsのグリップ状態が解除され、この後、シリンダ
32が前記と反対方向に作動されキャップ脱着用チャッ
ク30が上昇する(ステップ28)。
【0106】次いで、容器取出機構Cの容器取出用チャ
ック40の容器グリップ40j’が開かれてサンプリン
グ容器Sのグリップが解除された後、第1シリンダ42
および第2シリンダ43が作動されて容器取出用チャッ
ク40が待機位置まで後退される(ステップ29)。
【0107】容器取出用チャック40がその待機位置ま
で後退されると、次いでサンプリング容器収納機構Aの
モータ21が駆動されピニオンギア22およびラック2
0を介して開閉カバー18が図4において反時計方向に
回動されて、ケーシング10の開口部10aおよび蓋1
7の開口部17aが閉鎖されケーシング10内が遮光さ
れる(ステップ30)。これによって、サンプリング時
以外のときに点灯される殺菌灯からサンプリング容器S
内の酵母が保護される。なお、この開閉カバー18の開
閉は近接センサ23a,23bによって検知され、モー
タ21の駆動が制御される。
【0108】そして、酵母注入管洗浄機構Eのシリンダ
62が作動されてCIPボックス60が前進され酵母注
入位置Xに位置(ステップ31)された後、液垂れ防止
機構Gのエジェクタ80へのエアーの供給が停止(ステ
ップ32)されるとともにバルブV3が閉じられる(ス
テップ33)。
【0109】上記一連のサンプリング動作は、シーケン
サ等の制御装置によって本体ケース1の外部から遠隔操
作によって行われる。この一連のサンプリング動作が終
了すると、連続してサンプリングを行う場合に備えて、
酵母注入機構Dのノズル50aが下降されCIPボック
ス60の開口60a内に挿入された後、酵母注入パイプ
50について、本管パイプ100のCIP時に同時にC
IPが行われ、酵母の汚染対策に万全が期される。この
本管CIP時と同時に行われるCIPは、苛性ソーダ−
次亜鉛素酸ソーダ−湯−水の順で洗浄水が酵母注入パイ
プ50内に流通される。このとき、水用バルブV5が開
けられて、水用ホース63からCIPボックス60の開
口60aの周りに形成された環状流路60bに導入され
る水が洗浄水噴出孔60dからノズル50aに向けて斜
め下方に噴出され、ノズル50aの先端部の洗浄が行わ
れる(図16参照)。そして、この洗浄水噴出孔60d
からの水の噴出によって、湯による高温CIP時に発生
する蒸気がCIPボックス60から無菌室1aに漏れる
のが防止され、無菌室1a内が蒸気によって汚染される
のが防止される。また、この洗浄水噴出孔60dから噴
出される水によって、CIPボックス60内に流出され
た酵母が洗い流されて排出パイプ64からドレン110
に排出される。
【0110】以上は、醸造用酵母のサンプリングを例に
とって説明を行ったが、本発明によるサンプリング装置
は、無菌状態において採取する必要のあるどのような試
料のサンプリングにも使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の最良の形態の一例における本体ケース
の正面図である。
【図2】同本体ケースの側面図である。
【図3】同例における試料分配機構を示す側面図であ
る。
【図4】同試料分配機構を示す平面図である。
【図5】同例におけるサンプリング容器収納機構の開閉
カバーの構造を示す部分拡大図である。
【図6】図5のVI-VI 線における断面図である。
【図7】同例におけるキャップ脱着機構を示す側面図で
ある。
【図8】同キャップ脱着機構の正面図である。
【図9】同キャップ脱着機構のキャップ脱着用チャック
を示す側断面図である。
【図10】同例における容器取出機構の容器取出用チャ
ックを開状態で示す側断面図である。
【図11】同容器取出機構の容器取出用チャックを閉状
態で示す側断面図である。
【図12】同例における酵母注入機構を示す平面図であ
る。
【図13】同酵酵母注入機構の側面図である。
【図14】同例における酵母注入管洗浄機構を示す側面
図である。
【図15】同酵母注入管洗浄機構の平面図である。
【図16】同酵母注入管洗浄機構のCIPボックスの開
口部の構造を示す側断面図である。
【図17】同例におけるサンプリング量検出機構を示す
側面図である。
【図18】同サンプリング量検出機構の平面図である。
【図19】同例における液垂れ防止機構の配管状態を示
す配管図である。
【図20】同液垂れ防止機構のエジェクタを示す側断面
図である。
【図21】同例によるサンプリング装置のサンプリング
動作を示すフローチャートである。
【図22】同フローチャートの続きである。
【図23】同フローチャートの続きである。
【符号の説明】
1 …本体ケース 1a…無菌室 1b…シャッタ 2 …冷却機 4 …ファン 10…ケーシング 10a…開口部 12…スターホイール 17…蓋 17a…開口部 18…開閉カバー 30…キャップ脱着用チャック 30B…シリンダ部 30a…チャック爪 30a’…キャップグリップ 32…シリンダ 33…フレーム 34…フレーム 35…モータ 40…容器取出用チャック 40j…チャック爪 40j’…容器グリップ 42…第1シリンダ 43…第2シリンダ 50…酵母注入パイプ 50a…ノズル 51…シリンダ 60…CIPボックス 60a…開口 60b…環状流路 60d…洗浄水噴出孔 62…シリンダ 70…計量バー 70b…容器載置盤 70d…重り 70e…検出片 72…近接センサ 80…エジェクタ 80a…ケーシング 80b…エアー接続口 80c…排出口 80d…ノズル 80e…吸込口 80g…酵母接続口 80f…チャンバ A …サンプリング容器収納機構 B …キャップ脱着機構 C …容器取出機構 D …酵母注入機構 E …酵母注入管洗浄機構 F …サンプリング量検出機構 G …液垂れ防止機構 S …サンプリング容器 s …キャップ X …酵母注入位置 Y …キャップ脱着位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 裕樹 東京都中央区新川二丁目10番1号 麒麟麦 酒株式会社内 (72)発明者 内野井 吉美 東京都中央区新川二丁目10番1号 麒麟麦 酒株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無菌室とこの無菌室内に設置されてサン
    プリング容器にサンプリングする試料を分配する試料分
    配機構とを備え、この試料分配機構が、 サンプリングする試料が分配されるサンプリング容器を
    複数個収容するとともにこのサンプリング容器を搬送し
    てこの搬送経路の途中に設定されたキャップ脱着位置に
    順次移動させるサンプリング容器収納機構と、 前記サンプリング容器収納機構に対向するように配置さ
    れて進退自在な容器取出用チャックを有しキャップ脱着
    位置に位置されたサンプリング容器本体をグリップして
    固定するとともにキャップ脱着位置から容器取出用チャ
    ックの移動経路の途中に設定された試料注入位置に移動
    させまた試料注入位置からキャップ脱着位置に移動させ
    る容器取出機構と、 前記キャップ脱着位置の上方に配置されて上下動自在な
    キャップ脱着用チャックを有しこのキャップ脱着用チャ
    ックによりキャップ脱着位置において前記容器取出機構
    によって固定されたサンプリング容器のキャップをグリ
    ップしてキャップをサンプリング容器本体から取り外し
    さらに取り外したキャップをサンプリング容器本体に取
    り付けるキャップ脱着機構と、 前記試料注入位置の上方に配置された試料注出ノズルを
    有しこの試料注出ノズルから試料注入位置に位置された
    サンプリング容器内にサンプリングする試料を注入する
    試料注入機構と、 前記試料注入位置に配置されてこの試料注入位置に移動
    されてきたサンプリング容器が載置される容器載置盤を
    有しこの容器載置盤に載置されたサンプリング容器に前
    記試料注入機構によって注入される試料の量を検出する
    サンプリング量検出機構と、 を備えていることを特徴とするサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング容器収納機構がケーシ
    ング内に回転自在に配置されたスターホイールを有し、
    サンプリング容器がスターホイールの外周部に形成され
    た複数個の凹部にそれぞれ嵌合されるとともにスターホ
    イールの回転によってキャップ脱着位置に順次移動され
    る請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの上方をカバーする蓋を
    有し、ケーシングと蓋の前記キャップ脱着位置の部分に
    それぞれ開口部が形成され、ケーシング内にこのケーシ
    ングと蓋の開口部を開閉する開閉カバーが取り付けられ
    ている請求項2に記載のサンプリング装置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング容器収納機構がケーシ
    ングの内部を冷却する冷却機を備えている請求項3に記
    載のサンプリング装置。
  5. 【請求項5】 前記サンプリング容器収納機構が冷却機
    の周りの空気を循環させて装置の外部に排出する排出機
    を備えている請求項4に記載のサンプリング装置。
  6. 【請求項6】 前記容器取出機構が、装置本体に取り付
    けられた第1シリンダとこの第1シリンダのピストンロ
    ッドに取り付けられてキャップ脱着位置に対して進退自
    在な第2シリンダとを有し、前記容器取出用チャックが
    第2シリンダのピストンロッドに取り付けられていて、
    第1シリンダと第2シリンダが選択的に作動されること
    により容器取出用チャックがキャップ脱着位置と試料注
    入位置とに位置決めされる請求項1に記載のサンプリン
    グ装置。
  7. 【請求項7】 前記キャップ脱着機構のキャップ脱着用
    チャックが、第1駆動部材によって上下動されるフレー
    ムに鉛直軸を中心に回転自在に取り付けられているとと
    もに第2駆動部材によって両方向に回転され、キャップ
    脱着用チャックがその下部に開閉自在な一対のキャップ
    グリップを有し、キャップ脱着用チャックがシリンダの
    作動によって下降しキャップグリップによってサンプリ
    ング容器のキャップをグリップした後、駆動部材によっ
    て一方向に回転されてキャップをサンプリング容器本体
    から取り外し、駆動部材によって他方向に回転されて取
    り外したキャップをサンプリング容器本体に螺合させる
    請求項1に記載のサンプリング装置。
  8. 【請求項8】 前記試料注入機構の試料注出ノズルが作
    動部材によって上下動自在になっており、試料注出ノズ
    ルが下降した際に試料注入位置に位置されたサンプリン
    グ容器の口部に挿入される請求項1に記載のサンプリン
    グ装置。
  9. 【請求項9】 前記サンプリング量検出機構の容器載置
    盤が中間部を回動自在に軸支された計量バーの一端部に
    取り付けられ、この計量バーの他端部に対向するように
    検出センサが取り付けられ、容器載置盤に載置されたサ
    ンプリング容器内に所要量の試料が注入された際に計量
    バーが回動して他端側が持ち上げられ、この持ち上げら
    た計量バーの他端部が検出センサによって検出されるこ
    とによりサンプリング容器に注入された試料の量が検出
    される請求項1に記載のサンプリング装置。
  10. 【請求項10】 前記試料注入位置と待機位置との間を
    スライドするように配置され試料注入位置に位置された
    際に試料注出ノズルが挿入される開口部が上面に形成さ
    れているとともに内部がドレーンに連結されたクリーニ
    ングボックスを有するノズル洗浄機構をさらに備えてい
    る請求項1に記載のサンプリング装置。
  11. 【請求項11】 前記クリーニングボックスが、開口部
    の周囲に環状に形成されるとともに洗浄水が供給される
    環状流路と、開口部の内壁部に環状流路と開口部の内側
    とを連通するとともに軸線が下向きに傾斜するように形
    成された洗浄水噴出孔とを有している請求項10に記載
    のサンプリング装置。
  12. 【請求項12】 前記試料注出ノズルの接続パイプに接
    続された試料接続口とエアー供給源に接続されてエアー
    が導入されるエアー接続口と排出口が形成されたケーシ
    ングを有し、このケーシング内に、エアー接続口に連通
    されてエアー接続口に導入されるエアーを排出口側に噴
    出するエアー噴出ノズルと、このエアー噴出ノズルに対
    向してエアー噴出ノズルから噴出されるエアーを吸い込
    むとともに排出口に連通されている吸込口と、試料接続
    口に連通されるとともにエアー噴出ノズルと吸込口が対
    向する部分を取り巻くチャンバが形成されているエジェ
    クタを有する液垂れ防止機構をさらに備えている請求項
    1に記載のサンプリング装置。
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