JP2513032Y2 - 遊星ロ―ラ式動力伝達装置 - Google Patents

遊星ロ―ラ式動力伝達装置

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JP2513032Y2 JP11219690U JP11219690U JP2513032Y2 JP 2513032 Y2 JP2513032 Y2 JP 2513032Y2 JP 11219690 U JP11219690 U JP 11219690U JP 11219690 U JP11219690 U JP 11219690U JP 2513032 Y2 JP2513032 Y2 JP 2513032Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、遊星ローラ式動力伝達装置に係り、詳しく
はその固定輪の構造に関する。
〈従来の技術〉 遊星ローラ式動力伝達装置は、第4図に示すように、
固定輪21と、この固定輪21の内側に同心に配置された太
陽軸22と、太陽軸22と固定輪21との間に圧接状に介装さ
れた複数の遊星ローラ23,…と、遊星ローラ23の公転に
より回転するキャリア24とからなるものである。1段の
装置では、太陽軸22に高速側の入出力軸が直結され、キ
ャリア24に低速側の入出力軸が直結される。
この動力伝達装置では、固定輪21の内径と、太陽軸22
の外径とにより変速比が決まる。したがって、変速比の
設定を変えるには、固定輪21の内径もしくは太陽軸22の
外径のいずれか一方を変更するか、あるいは、固定輪21
の内径および太陽軸22の外径の両者を変更すればよい。
ところで、変速比の設定を変更するに当たって、固定
輪21の内径を増減しようとすれば、当然、ハウジングの
形状や寸法まで変える必要性が生じるので、通常は、固
定輪21の径を一定にしておいて、太陽軸22の外径を変え
ることで、変速比を所要の値に変更するようにしてい
る。
特に、多段の装置では、そのうちの1段の変速比の変
更のために、ハウジングの設計変更をする訳にはいかな
いので、太陽軸22の外径変更で所要の変速比を得るよう
にしている。
一方、上記のような遊星ローラ式動力伝達装置は、遊
星ローラ23の外側に固定輪21が接触し、遊星ローラ23の
内側に太陽軸22が接触する構造であるから、太陽軸22と
遊星ローラ23との接触面積よりも、固定輪21と遊星ロー
ラ23との接触面積が大きく、固定輪21と遊星ローラ23と
の接触面圧は、前記の接触面積に反比例して小さい。
ここで、変速比を大きくするために、固定輪21の内径
を変えずに、太陽軸22を小径にした場合、その間で遊星
ローラ23が大径となるから、遊星ローラ23と固定輪21と
の接触面積が大きくなって両者の接触面圧が低下し、こ
の面圧の低下量が多い場合には、固定輪21に対して遊星
ローラ23の滑りが生じるようになる。
そこで、従来、太陽軸22を小径とすることで、固定輪
21と遊星ローラ23との間に充分な大きさの接触面圧が得
られなくなるような場合は、第5図に示すように、固定
輪21の内周面に溝や小孔等の凹部25を形成し、この凹部
25により、固定輪21と遊星ローラ23との接触面積を減少
させ、両者の接触面圧を高めるようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記のように、固定輪21の内周面に凹
部25を形成するという対策では、実現したい変速比や伝
達トルクに応じて、互いに大きさの異なる凹部25を有す
る固定輪21を多種用意しておく必要があり、製造上の負
担が大きい。
本考案は、上述の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、固定輪の全体を取り換えなくても、その一部を交換
することで、固定輪と遊星ローラとの接触面圧を変更し
うるようにして、変速比や伝達トルクの設定変更に伴う
製造上の負担を軽減することを課題とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、上記の課題を達成するために、固定輪と、
この固定輪の内側に同心に配置された太陽軸と、太陽軸
と固定輪との間に圧接状に介装された複数の遊星ローラ
と、遊星ローラの公転により回転するキャリアとからな
る遊星ローラ式動力伝達装置であって、固定輪が複数の
リングに分割され、これらリングの間に、遊星ローラと
非接触とされた中間スペーサが介装されている構成とし
た。
〈作用〉 上記の構成において、一つの固定輪を構成する複数の
リングの間に中間スペーサを挟むことで、固定輪と遊星
ローラとの接触面積が減少し、接触面圧が増大する。そ
して、両者の接触面圧の増大量は、中間スペーサの幅
や、その内周面の形状を選択することにより、調整しう
る。
〈実施例〉 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。
第1図は、本考案を実施した多段の遊星ローラ式動力
伝達装置の縦断側面図である。
この実施例の動力伝達装置は、3段の遊星機構部A,B,
Cを有し、いずれの遊星機構部A,B,Cも、固定輪1(1A,1
B,1C)と、太陽軸2(2A,2B,2C)と、遊星ローラ3(3
A,3B,3C)と、キャリア4(4A,4B,4C)とで構成されて
いる。
固定輪1は、サイドスペーサ5,…により軸方向位置を
調整されて、ピン6によりハウジング7に固定されるも
ので、その細部の構造は、本考案のポイントであるの
で、後に詳述する。太陽軸2は、固定輪1の内側に同心
に配置される。遊星ローラ3は、太陽軸2と固定輪1と
の間に圧接状に介装されて、キャリア4に回転自在に支
持されており、キャリア4は、遊星ローラ3の公転によ
り回転するものである。
そして、3段の遊星機構部A,B,Cのうち、低速段(図
面では左側の段)Aでは、キャリア4Aが低速の入出力軸
8に直結され、その太陽軸2Aは、次段の中速段Bのキャ
リア4Bに直結されており、中速段Bの太陽軸2Bは高速段
Cのキャリア4Cに直結されている。そして、高速段Cの
太陽軸2Cは、高速側の入出力軸9に直結されている。
各段の固定輪1は、第2図に示すように、いずれも2
つのリング11,12に分割されている。そして、両リング1
1,12の間には、中間スペーサ13が介装されている。この
中間スペーサ13は、リング11,12より大きい内径を有
し、リング11,12間に介装した状態では、遊星ローラ3
に接触しないようになっている。
上記の構成において、まず、軸方向の幅が互いに異な
る中間スペーサ13を種々用意しておく。そして、一つの
固定輪1を構成する2つのリング11,12の間に中間スペ
ーサ13を挟んだり、この中間スペーサ13の幅を変える
と、固定輪1と遊星ローラ3との接触面積が増減変化
し、この接触面積の増減に反比例して接触面圧が増減す
ることになる。
第1図の右側に示すように、他の段より小径の太陽軸
2Cを有する高速段Cでは、遊星ローラ3Cが大径となっ
て、この遊星ローラ3Cと固定輪1Cとの接触面積が増大す
るのであるが、この段の固定輪1Cにおいて、中間スペー
サ13の幅を他の段のものより幅広くすることで、遊星ロ
ーラ3Cと固定輪1Cとの接触面積が減少し、両者の接触面
圧が一定値以上の大きさになる。
リング11,12の間に新たに中間スペーサ13を介装した
り、中間スペーサ13の幅を変えると、固定輪1全体の幅
が変化するが、その幅の変化は、固定輪1の側方に設け
るサイドスペーサ5で調節すればよい。
第3図は、他の実施例に係る固定輪1を示す。この実
施例の中間スペーサ14は、リング11,12と同一内径を有
し、遊星ローラ3と接触しうるが、その内周面には溝も
しくは小孔等の凹部15が形成されていて、遊星ローラ3
との単位面積当たりの接触面積がリング11,12よりも小
さくなっている。
このような中間スペーサ14をリング11,12間に介装す
ることによっても、固定輪1と遊星ローラ3との接触面
圧の調整が可能となる。
なお、実施例では、一つの固定輪1を2つのリング1
1,12に分割したが、3個以上に分割することも可能で、
その場合も、それらリングどうしの間に適宜中間スペー
サを介装すればよい。また、中間スペーサ14を、例えば
焼結合金などの含浸材料としてもよく、その場合、トラ
クション油を保持できるようになり、遊星機構部の動作
の安定化に役立つ。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案によれば、固定輪を構成す
るリングの間に中間スペーサを挟み込んだり、その中間
スペーサを幅や内周面形状が異なるものと取り換えるこ
とで、固定輪と遊星ローラとの接触面圧を変えることが
でき、変速比や伝達トルクの設定変速比に当たって、固
定輪全体を取り換える必要がなく、その一部である中間
スペーサのみを取り換えればよいから、高価な部品を種
々用意しておく必要がなく、製造上の負担が軽減され
る。
特に、中間スペーサをリングより大きな内径のものと
する場合は、これを硬質の材料で造る必要はなく、安価
な材料で製造しうるから、種々の幅のものを数多く用意
するにしても、材料コストがかからない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る多段の遊星ローラ式動
力伝達装置の縦断側面図、第2図はその固定輪の拡大断
面図、第3図は他の実施例の固定輪の断面図である。 第4図は従来の遊星ローラ式動力伝達装置の縦断正面
図、第5図はその縦断側面図である。 1(1A,1B,1C)……固定輪 2(2A,2B,2C)……太陽軸 3(3A,3B,3C)……遊星ローラ 4(4A,4B,4C)……キャリア 11,12……リング 13,14……中間スペーサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−61835(JP,A) 特開 昭59−29864(JP,A) 実開 昭63−15354(JP,U) 省力と自動化9月別冊(昭61−9− 5)オーム社、P.19−20

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定輪と、この固定輪の内側に同心に配置
    された太陽軸と、太陽軸と固定輪との間に圧接状に介装
    された複数の遊星ローラと、遊星ローラの公転により回
    転するキャリアとからなる遊星ローラ式動力伝達装置で
    あって、 固定輪が複数のリングに分割され、 これらリングの間に、遊星ローラと非接触とされた中間
    スペーサが介装されている、 ことを特徴とする遊星ローラ式動力伝達装置。
JP11219690U 1990-10-25 1990-10-25 遊星ロ―ラ式動力伝達装置 Expired - Fee Related JP2513032Y2 (ja)

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JPH0468240U JPH0468240U (ja) 1992-06-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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省力と自動化9月別冊(昭61−9−5)オーム社、P.19−20

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