JP2512789Y2 - シ―ト - Google Patents

シ―ト

Info

Publication number
JP2512789Y2
JP2512789Y2 JP40617690U JP40617690U JP2512789Y2 JP 2512789 Y2 JP2512789 Y2 JP 2512789Y2 JP 40617690 U JP40617690 U JP 40617690U JP 40617690 U JP40617690 U JP 40617690U JP 2512789 Y2 JP2512789 Y2 JP 2512789Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cushion
spring structure
frame
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP40617690U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0493644U (ja
Inventor
史朗 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP40617690U priority Critical patent/JP2512789Y2/ja
Publication of JPH0493644U publication Critical patent/JPH0493644U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2512789Y2 publication Critical patent/JP2512789Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用シート等シートに
関する。
【0002】
【従来技術】シートのー形式として刊行物「自動車工学
便覧第6編、第1−21頁〜第1−27頁(自動車技術
会発行)」に示すように、クッションフレ−ムに組付け
た第1のバネ構造体にてクッションパッドを弾撥的に受
承してなるシ−トクッションと、バックフレームに組付
けた第2のバネ構造体にてバックパッドを弾撥的に受承
してなり前記シ−トクッションの後端部に前後方向へ傾
動可能に組付けたシ−トバックを備えたシートがある。
かかる形式のシートにおいては図4の実線および2点鎖
線で示すように、長時間の着座者Mに対する疲労の発生
を防止しまたは疲労の蓄積を防止するため、シ−トバッ
クの前後方向の傾角を変更し得る構成になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、かかる形式
のシートSにおいて図4に示すようにシ−トバックS1
が実線に示す状態に起立している場合には、着座者Mは
胴体が直立した状態に着座している姿勢になっていて、
着座者Mの荷重は尻部に対応するシ−トクッションS2
の矢印G1の部位に集中している。かかる姿勢におい
て、安楽な姿勢を作るべくシ−トバックS1を図示2点
鎖線で示すように後方へ傾動させると、着座者Mの荷重
はシ−トバックS1の矢印G2、G3の部位へも分散さ
れてG1の部位での荷重を減少させる。この結果、着座
者Mのシ−トクッションS2に対する摩擦力が減少し
て、同着座者Mはシ−トクッションS2の前方へ滑る滑
り現象が発生する。かかる現象が発生すると、着座者M
は前方への滑りを阻止すべく踏張るために着座者Mの各
部位の筋肉に対する負担が増大し、これが疲労の発生要
因になる。
【0004】特願昭63−205246号出願には、着
座部の傾動動作と背部の上下動動作とを連動させた椅子
が示されているが、当該椅子においては背部の後方への
傾動に連動して着座部の後側が上動する構成のため、着
座者は背部の後方への傾角が大きくなるほど前方へ滑り
易くなると言う問題がある。従って、本考案の目的は上
記した形式のシートにおいて、シ−トクッションをシ−
トバックの傾動に連動して上下方向の傾角を変更するよ
うに構成して、同シ−トクッションにおける着座者の尻
部に対応する部位(座面)の上下方向の傾角(座面角)
をシ−トバックの傾角に適した状態にすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記形式のシー
トにおいて、前記シ−トクッションを構成する第1のバ
ネ構造体を前後ー対のバネ構造体にて構成するととも
に、同シ−トクッションを構成するクッションフレ−ム
に前後方向へ延びる左右ー対の搖動リンクを上下方向へ
搖動可能に支持し、同搖動リンクの前端側に左右方向へ
延びるリテーナを回動可能に連結して同リテーナ上に前
記後側バネ構造体の後側を受承するとともに、前記搖動
リンクの後端側を前記バックフレームの下端側に回動可
能に連結したことを特徴とするのである。
【0006】
【考案の作用】かかる構成のシートにおいては、シ−ト
バックが所定の傾角にある場合シ−トクッションの座面
角は上記傾角に対応した所定の値になつている。しかし
て、着座者がシ−トバックを後方へ回動してシ−トバッ
クの傾角を変更すると、同シ−トバックの後方への傾動
に連動してリテーナが沈込む。この結果、シ−トクッシ
ョンにおける第1のバネ構造体を構成する後側バネ構造
体の後側部が沈込み、シ−トクッションの座面角が大き
くなる。また、かかる状態のシ−トバックを前方へ回動
させて傾角を変更すると、同シ−トバックの前方への起
立動に連動してリテーナが上昇する。この結果、シ−ト
クッションの後側バネ構造体の後側部が上昇して、シ−
トクッションの座面角が小さくなる。
【0007】
【考案の効果】従って、当該シートによれば、シ−トク
ッションの座面角はシ−トバックの傾角の変更に対応し
て変更され、着座者は安楽な姿勢を採るべくシ−トバッ
クを後方へ傾動させても前方へ滑る現象は発生せず、従
来のシートのごとく前滑りを阻止すべく足を踏張って各
部位の筋肉に対する負担を増大させることがなく、疲労
の発生要因を解消することができる。
【0008】
【実施例】以下本考案のー実施例を図面に基づいて説明
するに、図1には本考案に係るシートが示されている。
当該シートは車両用シートであり、図1〜図3に示すよ
うに、シ−トバックS1の下端部がシ−トクッションS
2の後端部に前後方向へ傾動可能に組付けられていて、
図示しないリクライニング機構により前後方向の傾角が
調整可能になっている。シ−トクッションS2は第1の
バネ構造体を構成する前側バネ構造体10aおよび後側
バネ構造体10bと、クッションフレ−ム11と、クッ
ションパッド12とからなり、またシ−トバックS1は
第2のバネ構造体20aと、バックフレーム21と、バ
ックパッド22とからなる。
【0009】クッションフレ−ム11は皿状を呈してい
て、後側バネ構造体10bは長方形の枠体13aにネツ
ト13bを張設してなるスプリングネツト13と、2本
の前側圧縮コイルスプリング14aおよび2本の後側圧
縮コイルスプリング14bとからなり、また前側バネ構
造体10aは後側バネ構造体10bの枠体13aの前枠
とクッションフレ−ム11の前端側間に張設された複数
のSバネ15を主構成部材としている。バックフレーム
21はパイプ製の枠体にて構成されていて、バックフレ
ーム21の左右両フレーム部21a間に第2のバネ構造
体20aを構成する複数のSバネ23が張設されてい
る。
【0010】しかして、クッションフレ−ム11の底部
における後部には所定幅で左右方向に延びる開口部11
aが形成されていて、同開口部11aの各後側側縁部に
左右の支持ブラケット11cが突設されている。これら
両支持ブラケット11cには左右の各搖動リンク31が
前後方向の中間部にて上下方向へ搖動可能に支持されて
いて、前後方向へ延びている。かかる搖動リンク31は
リテーナ32を支持するとともに、同リテーナ32を第
2リンク33を介してバックフレーム21に連結すべく
機能する。
【0011】リテーナ32は平板状のプレート部32a
と同プレート部32aの左右両端に突設された支持部3
2bからなり、プレート部32aはクッションフレ−ム
11の開口部11aの前後の幅より小さい所定幅を有す
るとともに、同開口部11aの左右の長さよりわずかに
短い所定長さを有する。リテーナ32は各支持部32b
にて搖動リンク31の前端側に回動可能に支持されてい
て、クッションフレ−ム11の開口部11aの上に臨ん
でいる。
【0012】リテーナ32を支持している搖動リンク3
1の後端側は第2リンク33を介してバックフレーム2
1の下側枠部21bに突設した左右の各支持アーム21
cに回動可能に連結されている。両リンク31,32は
互いに回動可能に連結されている。かかる状態のリテー
ナ32のプレート部32b上に、シ−トクッションS2
の後側バネ構造体10bを構成する2本の後側圧縮スプ
リング14bが受承されている。
【0013】かかる構成の車両用シートにおいては、シ
−トクッションS2の後側バネ構造体10bに対応する
部位が着座者Mの座面に該当し、シ−トバックS1が所
定の傾角にある場合シ−トクッションS2の座面角は上
記傾角に対応した所定の値になつている。しかして、着
座者Mがシ−トバックS1を後方へ回動してシ−トバッ
クS1の傾角を変更すると、同シ−トバックS1の後方
への傾動に連動して支持アーム21cが上方へ回動し、
第2リンク33が上動する。この結果、搖動リンク31
の後端側が上動するとともに、前端側が下動してリテー
ナ32が沈込んで、シ−トクッションS2における後側
バネ構造体10bの後側部が沈込み、シ−トクッション
S2の座面角が大きくなる。
【0014】また、かかる状態のシ−トバックS1を前
方へ回動させて傾角を変更すると、同シ−トバックS1
の前方への起立動に連動して支持アーム21cが下方へ
回動し、第2リンク33が下動する。この結果、搖動リ
ンク31の後端側が下動するとともに、前端側が上動し
てリテーナ32が上動し、シ−トクッションS2におけ
る後側バネ構造体10bの後側部が上昇し、シ−トクッ
ションS2の座面角が小さくなる。
【0015】従って、当該シートによれば、シ−トクッ
ションS2の座面角はシ−トバックS1の傾角の変更に
対応して変更され、着座者Mは安楽な姿勢を採るべくシ
−トバックS1を後方へ傾動させても前方へ滑る現象は
発生せず、従来のシートのごとく前滑りを阻止すべく足
を踏張って各部位の筋肉に対する負担を増大させること
がなく、疲労の発生要因を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案ー実施例に係るシートの概略側面図であ
る。
【図2】同シートにおける本考案の要部を示す部分拡大
斜視図である。
【図3】同要部の部分拡大正面図である。
【図4】シートにおける着座者からの荷重の状態を示す
概略図である。
【符号の説明】
10a…前側バネ構造体、10b…後側バネ構造体、1
1…クッションフレ−ム、12…クッションパッド、1
3…スプリングネット、14a,14b…圧縮コイルス
プリング、20a…第2のバネ構造体、21…バックフ
レーム、21c…支持アーム、22…バックパッド、3
1…搖動リンク、32…リテーナ、33…第2リンク。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クッションフレ−ムに組付けた第1のバネ
    構造体にてクッションパッドを弾撥的に受承してなるシ
    −トクッションと、バックフレームに組付けた第2のバ
    ネ構造体にてバックパッドを弾撥的に受承してなり前記
    シ−トクッションの後端部に前後方向へ傾動可能に組付
    けたシ−トバックを備えたシートにおいて、前記シ−ト
    クッションを構成する第1のバネ構造体を前後ー対のバ
    ネ構造体にて構成するとともに、同シ−トクッションを
    構成するクッションフレ−ムに前後方向へ延びる左右ー
    対の搖動リンクを上下方向へ搖動可能に支持し、同搖動
    リンクの前端側に左右方向へ延びるリテーナを回動可能
    に連結して同リテーナ上に前記後側バネ構造体の後側を
    受承するとともに、前記搖動リンクの後端側を前記バッ
    クフレームの下端側に回動可能に連結したことを特徴と
    するシート。
JP40617690U 1990-12-27 1990-12-27 シ―ト Expired - Lifetime JP2512789Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40617690U JP2512789Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP40617690U JP2512789Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0493644U JPH0493644U (ja) 1992-08-14
JP2512789Y2 true JP2512789Y2 (ja) 1996-10-02

Family

ID=31883475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP40617690U Expired - Lifetime JP2512789Y2 (ja) 1990-12-27 1990-12-27 シ―ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2512789Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0493644U (ja) 1992-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH054429Y2 (ja)
JP3999453B2 (ja) 椅子
US5997083A (en) Vehicle seat with height adjustable seat cushion
JP2627240B2 (ja) 車両用シート
JP3330145B2 (ja) 椅子の背,座部の連動支持機構
JP2512789Y2 (ja) シ―ト
JP2633780B2 (ja) 座席装置
JPS5873446A (ja) 車両等の座席構造
JP2535602Y2 (ja) 車両用シートにおけるクッションの支持構造
JP2517135Y2 (ja) リクライニングシート
JPH0617629Y2 (ja) 座席用シートクッションのための駆動機構
JPH0517957Y2 (ja)
JP2538278Y2 (ja) 椅 子
JPH0755959Y2 (ja) 椅子における傾動制御装置
JP2551878Y2 (ja) 椅子における背もたれ及び座体の傾動支持装置
JP2024062475A (ja) シート
JPH0368684B2 (ja)
JPH0520196Y2 (ja)
JPH085635Y2 (ja) 椅子における傾動制御装置
JP3777951B2 (ja) 椅子
JPH0735166U (ja) 腰 掛
JPH0115417B2 (ja)
JPH0729872Y2 (ja) シート装置
JP3142442B2 (ja) 車輛用シートにおけるクッションパッドの支持装置
JPH0237393Y2 (ja)