JP2512053Y2 - 自動車のクォ―タウィンドウ装置 - Google Patents

自動車のクォ―タウィンドウ装置

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JP2512053Y2
JP2512053Y2 JP1989043694U JP4369489U JP2512053Y2 JP 2512053 Y2 JP2512053 Y2 JP 2512053Y2 JP 1989043694 U JP1989043694 U JP 1989043694U JP 4369489 U JP4369489 U JP 4369489U JP 2512053 Y2 JP2512053 Y2 JP 2512053Y2
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JP
Japan
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panel
roof panel
quarter
roof
window glass
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JP1989043694U
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JPH02133918U (ja
Inventor
隆司 宝泉
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、クォータウィンドウを覆うウィンドウガラ
スをルーフパネルの肩部近傍まで回り込ませつつ、この
ガラスをルーフパネルとほぼ同一面内に位置させてフラ
ッシュサーフェイス化した自動車のクォータウィンドウ
装置に関するものである。
〈従来の技術〉 従来の自動車においては、実開昭60−131414号公報等
に見られるように、クォータパネルとルーフサイドイン
ナパネルとを接合して構成したルーフレールの外面にル
ーフパネルの側縁を重合固着し、ウィンドウガラスの周
縁を前記ルーフパネルの肩部まで回り込ませることによ
り、車体表面のフラッシュサーフェイス化を行なってい
た。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、クォータウィンドウの開口幅を大きくする
と、これにともなってルーフセット時に見られるルーフ
パネルの撓みが大きくなり、クォータウィンドウの開口
精度が悪化してしまう。従って、従来ではルーフパネル
の側縁をルーフレール(クォータパネル)の外面に重合
固着するに際してセット治具を用いていたが、多車種同
時生産ラインのように複数種の車体を同一のラインで製
造する場合は、車種ごとに異るセット治具を用意する必
要性があり、若しくは、複数車種に適応した複雑な構造
のセット治具を用意する必要性があるので対応が困難で
あった。
尚、例えば実開昭60−46324号公報に見られるように
クォータパネルの外面に張出し固定したドリップチャン
ネルの上面にルーフパネルの側縁に設けたフランジを重
合固着するようにした場合は、前記ドリップチャンネル
を用いてルーフパネルの位置決めを行なうことができる
ので格別なセット治具を用いる必要性がなく、生産性に
優れているが、この場合はフラッシュサーフェイス化で
きないという不具合があった。
本考案はこのような実情に鑑みてなされたものであ
り、生産性を損なうことなく車体表面のフラッシュサー
フェイス化を行なうことができる自動車のクォータウィ
ンドウ装置を提供することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 クォータウィンドウを構成する開口を設けたクォータ
パネルの内面に、前記開口の上縁に沿うルーフサイドイ
ンナパネルを固定するとともに、前記開口の上縁に沿う
スティをクォータパネルの外面に張出し固定している。
又、スティの上面に重合固定されるフランジをルーフパ
ネルの側縁に設ける一方、ルーフパネルの肩部近傍まで
回り込んで前記開口を覆うウィンドウガラスを設けてい
る。そして、ルーフパネルにおけるウィンドウガラスと
の重合部分を室内側に凹入偏位させてウィンドウガラス
をルーフパネルとほぼ同一面内に位置させるとともに、
ウィンドウガラスの内面におけるルーフパネル及びステ
ィとの重合部分に不透明材料による遮光用の薄膜を設け
たことを特徴としている。
〈作用〉 このように構成されたクォータウィンドウ装置を備え
る車体を組立てるに際しては、クォータパネルにルーフ
サイドインナパネル及びスティを固着したうえで、この
クォータパネルの上縁にルーフパネルを固着するが、こ
のときにはルーフパネルの側縁に設けられているフラン
ジをスティの上面に重合させればルーフパネルが位置決
め保持される。従って、クォータウィンドウの開口幅を
大きくしてルーフパネル単体での剛性が低下していたと
しても、ルーフセット時におけるルーフパネルの撓みが
問題になることがなく、治具を用いる必要性がない。
又、ルーフパネルにおけるウィンドウガラスとの重合
部分が室内側に凹入偏位されているために、外観上の要
求からウィンドウガラスをルーフパネルの肩部近傍まで
回り込ませた場合にも、このウィンドウガラスをルーフ
パネルとほぼ同一面内に位置させることができ、車体表
面をフラッシュサーフェイス化できる。
さらに、ウィンドウガラスの内面におけるルーフパネ
ル及びスティとの重合部分に不透明材料による遮光用の
薄膜を設けてルーフパネルの肩部及びスティ等を被覆し
ているために、ルーフパネルの側縁に設けたフランジと
スティの結合部等がウィンドウガラスの外側から透視さ
れることによるリヤクォータウィンドウの外観性の低下
が予防される。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例を備えた自動車の概略斜視
図、第2図はルーフパネルをクォータパネルにセットす
る直前の状態を示す斜視図、第3図は第1図のIII−III
断面図であり、ドア1を備えた自動車の後部側面を構成
するクォータパネル2にはクォータウィンドウ3を設け
ている。4はルーフパネルである。
前記クォータパネル2の上部にクォータウィンドウを
構成する開口5を設け、このクォータパネル2の上縁内
面にルーフサイドインナパネル6を接合固定して閉断面
のルーフレール7を構成している。又、前記開口5の上
縁に沿うスティ8を前記クォータパネル2の外面に溶着
固定するとともに、前記ルーフパネル4の側縁に設けた
フランジ9を前記スティ8の上面に重合させて溶着固定
することにより、このスティ8及びフランジ9を介して
クォータパネル2とルーフパネル4とを結合している。
一方、前記開口5を覆うウィンドウガラス10の上端を
前記ルーフパネル4の肩部近傍まで回り込ませるととも
に、このルーフパネル4におけるウィンドウガラス10と
の重合部分を車室側に凹入偏位させて段部11を構成して
いる。又、前記ウィンドウガラス10の前後縁及び下縁が
重合固定されるクォータパネル2においても、このウィ
ンドウガラス10との重合部分(開口5の周縁部分)を室
内側に凹入偏位させており、ウィンドウガラス10の周縁
に一体に成形した樹脂材料によるモールディング12に適
宜の間隔で埋込み装着したリテーナ13を前記ルーフパネ
ル4の段部11及び開口5の周縁に締付固定することによ
り、ウィンドウガラス10をクォータパネル2及びルーフ
パネル4と同一面内に固定できるようにしている。
又、前記モールディング12の内面とボディ側のパネル
(実施例ではクォータパネル2及びルーフパネル4)の
外面との間に接着機能を有するシール材14を介在させる
ことにより、クォータウィンドウの機密性を確保してい
る。15及び16はクォータパネル2及びルーフサイドイン
ナパネル6に設けた作業孔であり、前記リテーナ13の固
定時に使用される。17はルーフライニング、18はガーニ
ッシュであり、前記ウィンドウガラス10におけるルーフ
パネル4との重合部分の内面等にセラミック等の不透明
材料による遮光用の薄膜19を設けることにより、ルーフ
レール7及びルーフパネル4の肩部等がウィンドウガラ
ス10の外側から透視できないようにしているために、ク
ォータウィンドウの外観性の低下が予防される。
以上のように構成されたクォータウィンドウ装置を備
える車体を生産するに際しては、クォータパネル2の上
縁内面にルーフサイドインナパネル6を溶着してルーフ
レール7を構成するとともに、クォータパネル2の外面
には開口5の上縁に沿ってスティ8を溶着する。
次いで、クォータパネル2の上端にルーフパネル4を
溶着するが、この溶着に際してはルーフパネル4の側縁
に設けられているフランジ9をスティ8の上面に載せれ
ばルーフパネル4の撓みが自動的に矯正される。従っ
て、格別なセット治具を用いることなくクォータパネル
2とルーフパネル4とを高精度に位置決めさせることが
できるために、開口5の幅(前後方向への寸法)が大き
くてルーフパネル4単体での取扱時における撓みが大き
い場合においても、格別な困難をともなうことなく所期
の開口精度を得ることができる。
そして、上記のようにしてルーフパネル4を結合(溶
着固定)した後に、リテーナ13を用いてウィンドウガラ
ス10を固定するが、このウィンドウガラス10の周縁に一
体成形されているモールディング12の内面にあらかじめ
シール材14を装着しておくことにより、ウィンドウガラ
ス10の固定とシールとを同時に行なうことができ、前記
ルーフパネル4の位置決めに基づいて開口精度が確保さ
れているために、リテーナ13によるウィンドウガラス10
の固定を容易に行なうことができる。
又、ルーフパネル4におけるウィンドウガラス10との
重合部分を室内側に凹入偏位させているために、外観上
の要求からウィンドウガラス10をルーフパネル4の肩部
近傍まで回り込ませた場合にも、このウィンドウガラス
10をルーフパネル4とほぼ同一面内に位置させることが
でき、車体表面がフラッシュサーフェイス化される。
さらに、ウィンドウガラスの内面におけるルーフパネ
ル及びスティとの重合部分に不透明材料による遮光用の
薄膜を設けてルーフパネルの肩部及びスティ等を被覆し
ているために、ルーフパネルの側縁に設けたフランジと
スティの結合部等がウィンドウガラスの外側から透視さ
れることがなく、クォータウィンドウの外観性を良好に
保持できる。
〈考案の効果〉 以上の説明から明らかなように本考案においては、ク
ォータパネルの外面に設けたスティの上面にルーフパネ
ルの側縁に設けたフランジを重合させてルーフパネルを
位置決めさせることができるために、クォータパネルの
開口幅を大きくしてルーフパネル単体での剛性が低下し
た場合においても、格別なセット治具を用いることなく
ルーフパネルを容易かつ高精度に位置決めすることがで
きる。又、ルーフパネルにおけるウィンドウガラスとの
重合部分を室内側に凹入偏位させているために、外観上
の要求などからウィンドウガラスをルーフパネルの肩部
近傍まで回り込ませていようともウィンドウガラスをル
ーフパネルと同一面内に固定することができ、車体表面
のフラッシュサーフェイス化を行なうこともできる。
さらに、ウィンドウガラスの内面におけるルーフパネ
ル及びスティとの重合部分に不透明材料による遮光用の
薄膜を設けてルーフパネルの肩部及びスティ等を被覆し
ているために、ルーフパネルの側縁に設けたフランジと
スティの結合部等がウィンドウガラスの外側から透視さ
れることによるリヤクォータウィンドウの外観性の低下
が予防される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を備えた自動車の概略斜視
図、第2図はルーフパネルをクォータパネルにセットす
る直前の状態を示す斜視図、第3図は第1図のIII−III
断面図である。 2……クォータパネル 3……クォータウィンドウ 4……ルーフパネル 5……開口 6……ルーフサイドインナパネル 7……ルーフレール 8……スティ 9……フランジ 10……ウィンドウガラス 11……段部 12……モールディング 13……リテーナ 14……シール材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クォータウィンドウを構成する開口を設け
    たクォータパネルと、前記開口の上縁に沿ってクォータ
    パネルの内面に固定したルーフサイドインナパネルと、
    前記開口の上縁に沿って前記クォータパネルの外面に張
    出し固定したスティと、該スティの上面に重合固定され
    るフランジを側縁に設けたルーフパネルと、前記ルーフ
    パネルの肩部近傍まで回り込んで前記開口を覆うウィン
    ドウガラスとを備え、前記ルーフパネルにおけるウィン
    ドウガラスとの重合部分を室内側に凹入偏位させてウィ
    ンドウガラスをルーフパネルとほぼ同一面内に位置させ
    るとともに、ウィンドウガラスの内面におけるルーフパ
    ネル及びスティとの重合部分に不透明材料による遮光用
    の薄膜を設けたことを特徴とする自動車のクォータウィ
    ンドウ装置。
JP1989043694U 1989-04-14 1989-04-14 自動車のクォ―タウィンドウ装置 Expired - Lifetime JP2512053Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61150614U (ja) * 1985-03-13 1986-09-17
JPS62197474U (ja) * 1986-06-06 1987-12-15
JPH088821Y2 (ja) * 1986-07-22 1996-03-13 日本電気株式会社 圧電アクチユエ−タ励振回路

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