JP4084804B2 - 板材の接合構造 - Google Patents
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一方、パネルの接合部の周縁部は切り口が露出していると安全面や外観上好ましくないため、パネルの接合部の周縁部のカバーとしてトリムシールが装着されている。また、トリムシールは、防水シールをも兼ねており、所定の姿勢で正しく取り付けるために、例えば、図6に示すようなパネルの接合構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図6に示す接合構造では、リアインナパネル等、接合フランジの根元部分の幅が狭く、突部を設けるスペースを確保することができない場合、およびアウタパネルの基準面等に見られるように接合フランジの根元部分の両側に突部を設けることができない場合には適用できないという問題点があった。
また、前記アウタパネルと前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部に前記突起部を設けたことにより、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記スティフナとが重ね合わされたフランジ部と、前記アウタパネルと前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部とのフランジ部の厚さを同一にすることができる。
また、前記突起部をインナパネルの車内側に設けたことにより、アウタパネルの変形を防止できるため、アウタパネルの外面を車体の基準面として使用することができる。
したがって、他のフランジ部において、第1フランジ部に対し、総板厚の薄い第2、第3の複数の他のフランジ部が存在する場合に、第1フランジ部の総板厚に「対応させ」ながら(基準として)、第1フランジ部の総板厚と第3フランジ部の総板厚の範囲内で適宜突起部の高さを設定してもよい。さらに、この場合において、必ずしも他のフランジ部の全周にわたって突起部を設ける必要はなく、例えば、第3フランジ部のみに突起部を形成してもよい。
このように、前記他のフランジ部の開口縁側に突起部を設けることにより、フランジ部の根元の幅が狭く突起部の形成が容易でない場合にも対応することが可能となる。
また、フランジ部を溶接等により接合する場合に、溶接点(接合箇所)の周りに断続的に突起部を設けることにより、突起部の配置が溶接箇所の目印となり、目視にて容易に溶接点を判断することができる。
なお、板材(2,3,4)には、表面処理鋼板のほかアルミニウム合金の板材が使用される。
そして、このフランジ部(2b,3b,4b)をそれぞれ重ね合わせて接合し、前記フランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)にトリムシール5が装着
されている。
なお、図1は、リアドアの開口部1aを車内側から見たものであり、インナパネル3には、リアホイルアーチ1cが形成され、フロアパネル1dが組み付けられた状態を示している。
アウタパネル2に形成されたリアドアの開口部1aには、その周縁部2aの全周にわたってフランジ部2bが設けられており、このフランジ部2bの開口縁2cは、リアドアの形状に沿ってトリムされている。
インナパネル3に形成されたリアドアの開口部1aには、アウタパネル2と同様に、開口部1aの周縁部3aの全周にわたってフランジ部3bが設けられており、このフランジ部3bの開口縁3cは、リアドアの形状に沿ってトリムされている。
そして、このスティフナ4(41,42,43)のフランジ部4bが、アウタパネル2のフランジ部2bとインナパネル3のフランジ部3bとの間に介挿されて、互いに重ね合わされた状態でスポット溶接により接合されている。
したがって、板材(2,3,4)のリアドアの開口部1a側の周縁部(2a,3a,4a)に形成されたフランジ部(2b,3b,4b)において、スティフナルーフサイドレール41からスティフナセンタピラー42を挟んでスティフナサイドシル43までの領域では、アウタパネル2と、スティフナ4(41,42,43)と、インナパネル3との3枚の板材が重ね合わされて接合されているのに対し(3枚重ねの領域B)、リアピラー1bからリアホイルアーチ1cの下部までの領域では、アウタパネル2とインナパネル3の2枚の板材が重ね合わされて接合されている(2枚重ねの領域A)。
このため、フランジ部(2b,3b,4b)において、3枚重ねの領域Bと2枚重ねの領域Aでは、総板厚の差が生じ、3枚重ねの領域Bの方が2枚重ねの領域Aより、総板厚が厚くなる。
この突起部6,6,6・・・は、インナパネル3の車内側に形成されている。アウタパネル2のフランジ部2bの外面(車外側の面)が車体の位置決め等の基準面として採用される場合に好適だからである。ただし、これに限定されるものではなく、インナパネル3の車外側の面に形成してもよく、車内側と車外側の両面に形成してもよく、アウタパネル2に形成してもよい。
この突起部6,6,6,・・・の形状はすべてを同一にする必要もなく、面積や形状の異なるものを配置してもよい。そのようにすることにより、接合部8,8,8,・・・の位置をより明確に判断することが可能となる。
すなわち、突起部6,6,6,・・・の高さを含めた2枚重ねの領域Aのフランジ部の厚さt2が3枚重ねの領域Bの総板厚t3と等しくなるように突起部6,6,6,・・・の高さt1を設定している。突起部6,6,6,・・・の高さt1をこのように設定することにより、トリムシール5を装着するフランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)の厚さを開口縁(2c,3c,4c)の全周にわたり均一にすることができる(図1参照)。
トリム部5bは、図3(b)に示すように、略U字状に形成され、トリム部5bの車内側の側壁5b1には大きく突出した車内側リップ5b2が設けられ、車外側の側壁5b1′には小さく数箇所突出した車外側リップ5b2′,5b2′・・・が設けられている。トリム部5bに形成された略U字状のトリム部5bにフランジ部(2b,3b,4b)が嵌入されると、車内側リップ5b2と車外側リップ5b2′,5b2′・・・とでフランジ部(2b,3b,4b)が挟持され、トリムシール5は確実に保持される(図3(a)参照)。
3枚重ねの領域Bにおけるフランジ部(2b,3b,4b)は、図4に示すように、アウタパネル2のフランジ部2bと、スティフナルーフサイドレール41のフランジ部4bと、インナパネル3のフランジ部3bとの3枚のパネルが重ね合わされて構成されている。
なお、トリムシール5の円環部5aがドアサッシュ13の膨出部13aに弾力的に当接して撓むことによりシールしている。
本実施形態に係るリアドアの開口部1aの板材の接合構造においては、アウタパネル2と、インナパネル3と、スティフナ4とを含んで構成されており、アウタパネル2とインナパネル3とが重ね合わされて構成される2枚重ねの領域Aにおけるフランジ部3bには、アウタパネル2とインナパネル3との間にスティフナ4が介装された3枚重ねの領域Bの総板厚t3(図4参照)と等しくなるように突起部6,6,6,・・・(図2参照)が設けられている。
また、同一の断面形状のトリムシール5を使用することができ、トリムシール5に格別の構成を付加する必要がないため、トリムシール自体のコスト低減も図ることができる。
図5は、本発明に係る実施形態の変形例を説明するための斜視図である。本発明に係る実施形態の変形例は、図5に示すように、インナパネル30を分割して構成し、厚板のインナパネル31と、薄板のインナパネル32とを横並びにして両者の端部31e,32eを突き当てた状態で、アウタパネル20の周縁部20aのフランジ部20bと、厚板のインナパネル31の周縁部31aのフランジ部31bと、薄板のインナパネル32の周縁部32aのフランジ部32bとを重ね合わせて接合されている。
このため、アウタパネル20と厚板のインナパネル31とで構成される領域では、トリムシール5を装着するフランジ部20b,31bの開口縁20c,31cの総板厚が厚く(第1フランジ部)、アウタパネル20と薄板のインナパネル32とで構成される領域では、トリムシール5を装着するフランジ部20b,32bの開口縁20c,32cの総板厚が薄く(第2フランジ部)なっている。
したがって、前記第2フランジ部の開口縁20c,32cの車内側に、前記第1フランジ部の総板厚に対応させて突起部60,60,60,・・・を設けている。この突起部60,60,60,・・・の構成については、前記実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
例えば、本実施形態においては、インナパネルに形成された突起部は、プレス成形によって一体的に形成しているが、これに限定されるものではなく、突起部をインナパネルとは別部材に形成し、それを溶接や接着等によって、インナパネルに固着してもよい。また、前記別部材の材質は、インナパネルと同一でなくてもよく、ゴムや合成樹脂等であってもよい。
1a 開口部
2,20 アウタパネル
2a,20a 周縁部
2b,20b フランジ部
2c,20c 開口縁
3,30 インナパネル
3a 周縁部
3b フランジ部
3c 開口縁
4 スティフナ
4b フランジ部
5 トリムシール
6,60 突起部
8 接合部
31 インナパネル
31a 周縁部
31b フランジ部
32 インナパネル
32a 周縁部
32b フランジ部
41 スティフナルーフサイドレール
42 スティフナセンタピラー
43 スティフナサイドシル
Claims (2)
- 少なくとも2枚の板材の周縁部に形成されたフランジ部を重ね合わせて接合し、前記フランジ部にトリムシールを装着した板材の接合構造であって、
前記周縁部における前記トリムシールの装着部のうち接合後の総板厚が最も厚い第1フランジ部と、
前記第1フランジ部よりも接合後の総板厚が薄い他のフランジ部とを有し、
前記他のフランジ部には、前記第1フランジ部の総板厚に対応させるための突起部を前記トリムシールの装着部に沿って備え、
前記板材を、少なくとも車体のアウタパネルと、インナパネルと、補強板材であるスティフナとを含んで構成し、
前記第1フランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルと、前記スティフナとが重ね合わされたフランジ部とし、
前記他のフランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部として、
前記突起部は、前記インナパネルの車内側に備えたことを特徴とする板材の接合構造。 - 前記突起部を、前記他のフランジ部の開口縁側に前記トリムシールの装着部に沿って断続的に設け、
前記突起部以外の部分で前記板材同士を接合したことを特徴とする請求項1に記載の板材の接合構造。
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