JP4084804B2 - 板材の接合構造 - Google Patents

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本発明は、トリムシールを装着した板材の接合構造に関する。
自動車の車体には、アウタパネルとインナパネルとを接合して構成されている箇所が数多く存在し、昨今は、車体の剛性や安全性を十分に確保するため、センタピラー付近等のように、補強材(スティフナ)がアウタパネルとインナパネルの間に介挿される箇所も増えてきている。
一方、パネルの接合部の周縁部は切り口が露出していると安全面や外観上好ましくないため、パネルの接合部の周縁部のカバーとしてトリムシールが装着されている。また、トリムシールは、防水シールをも兼ねており、所定の姿勢で正しく取り付けるために、例えば、図6に示すようなパネルの接合構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この接合構造は、図6に示すように、トリムシール80の両側の内側面81,81に形成されたリップ82,82が、それぞれアウタパネル91の接合フランジ93とインナパネル92の接合フランジ94の根元部分の両側に長手方向に沿って間欠的に形成されている突部95,95,95,・・・に当接することによって、トリムシール80の倒れを防止するものである。
実開平6−74523号公報(段落0004〜段落0007)
しかしながら、重ね合わされるパネルの周縁部において、アウタパネルとインナパネルの間にスティフナが介挿されている場合には、スティフナが介挿された範囲にあっては、パネルの接合部のフランジの板厚が厚くなり、スティフナが介挿されていない範囲にあっては板厚が薄くなるため、フランジ部の板厚が厚い部分と薄い部分が混在する。このように、板厚差がある場合において、トリムシールを装着しようとすると、厚い部分では装着しにくく、薄い部分では外れてしまうという問題があった。
また、図6に示す接合構造では、リアインナパネル等、接合フランジの根元部分の幅が狭く、突部を設けるスペースを確保することができない場合、およびアウタパネルの基準面等に見られるように接合フランジの根元部分の両側に突部を設けることができない場合には適用できないという問題点があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、トリムシールを安定して保持でき、しかも作業性がよく、コスト低減も可能なトリムシールを装着した板材の接合構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の板材の接合構造は、少なくとも2枚の板材の周縁部に形成されたフランジ部を重ね合わせて接合し、前記フランジ部にトリムシールを装着した板材の接合構造であって、前記周縁部における前記トリムシールの装着部のうち接合後の総板厚(積層された板厚の総和)が最も厚い第1フランジ部と、前記第1フランジ部よりも接合後の総板厚が薄い他のフランジ部とを有し、前記他のフランジ部には、前記第1フランジ部の総板厚に対応させるための突起部を前記トリムシールの装着部に沿って備え、前記板材を、少なくとも車体のアウタパネルと、インナパネルと、補強板材であるスティフナとを含んで構成し、前記第1フランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルと、前記スティフナとが重ね合わされたフランジ部とし、前記他のフランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部として、前記突起部は、前記インナパネルの車内側に備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、重ね合わされた板材の周縁部において、前記他のフランジ部には、前記第1フランジ部の総板厚に対応させるための突起部を前記トリムシールの装着部に沿って備えたことにより、トリムシールの装着部の総板厚が最も厚い第1フランジ部と前記第1フランジ部より接合後の総板厚が薄い他のフランジ部とのフランジ部の厚さ(突起部の高さを含めた厚さ)を同一にすることができる。
したがって、トリムシールを安定して保持できるため、従来のようにトリムシールの装着の際に嵌合が緩くなってトリムシールが抜けて外れることが防止できる。また、従来のように嵌合がきつくなって作業性が悪くなることを防止できるため、トリムシールの装着の作業工数を低減できる。しかも、トリムシールに格別の構成を設ける必要がなく、トリムシール自体のコスト低減も可能である。
また、前記アウタパネルと前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部に前記突起部を設けたことにより、前記アウタパネルと前記インナパネルと前記スティフナとが重ね合わされたフランジ部と、前記アウタパネルと前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部とのフランジ部の厚さを同一にすることができる。
また、前記突起部をインナパネルの車内側に設けたことにより、アウタパネルの変形を防止できるため、アウタパネルの外面を車体の基準面として使用することができる。
ここで、「対応させる」の意味は、前記のように他のフランジ部に突起部を設けることにより、第1フランジ部と他のフランジ部のフランジ部の厚さを同一にすることはもちろん、同一でなくともトリムシールのU字状に開口されたトリム部の嵌合締め代の許容範囲内で適宜定めたものも含まれるものとする。
したがって、他のフランジ部において、第1フランジ部に対し、総板厚の薄い第2、第3の複数の他のフランジ部が存在する場合に、第1フランジ部の総板厚に「対応させ」ながら(基準として)、第1フランジ部の総板厚と第3フランジ部の総板厚の範囲内で適宜突起部の高さを設定してもよい。さらに、この場合において、必ずしも他のフランジ部の全周にわたって突起部を設ける必要はなく、例えば、第3フランジ部のみに突起部を形成してもよい。
前記突起部を、前記他のフランジ部の開口縁側に前記トリムシールの装着部に沿って断続的に設け、前記突起部以外の部分で前記板材同士を接合させることも可能となる。
このように、前記他のフランジ部の開口縁側に突起部を設けることにより、フランジ部の根元の幅が狭く突起部の形成が容易でない場合にも対応することが可能となる。
また、フランジ部を溶接等により接合する場合に、溶接点(接合箇所)の周りに断続的に突起部を設けることにより、突起部の配置が溶接箇所の目印となり、目視にて容易に溶接点を判断することができる。
本発明の板材の接合構造によれば、トリムシールを安定して保持でき、しかも作業性がよく、コスト低減も可能なトリムシールを装着した板材の接合構造を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の実施形態に係る板材の接合構造の基本構成を示す斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る板材の接合構造の突起部の構成を説明するための図1の部分拡大斜視図であり、図3は、他のフランジ部を説明するための図1のa−a断面図であり、(a)はトリムシールの装着後の状態を示し、(b)はトリムシールの装着前の状態を示す。そして、図4は、第1フランジ部を説明するための図1のb−b断面図である。なお、これらの図において、板材の板厚や突起部等の細部を誇張して図示する場合がある。
本実施形態に係る板材の接合構造は、図1に示すように、車体1のリアドアの開口部1aにおける前記車体1の外板を構成するアウタパネル2と、その内板となるインナパネル3と、前記アウタパネル2とインナパネル3との間に介挿されて補強部材となるスティフナ4とからなる3枚(3階層)の板材(パネル)から構成されている。
なお、板材(2,3,4)には、表面処理鋼板のほかアルミニウム合金の板材が使用される。
前記アウタパネル2とインナパネル3とスティフナ4には、それぞれリアドアの開口部1a側の周縁部(2a,3a,4a)に前記開口部1aの全周にわたってフランジ部(2b,3b,4b)が形成されている。
そして、このフランジ部(2b,3b,4b)をそれぞれ重ね合わせて接合し、前記フランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)にトリムシール5が装着
されている。
なお、図1は、リアドアの開口部1aを車内側から見たものであり、インナパネル3には、リアホイルアーチ1cが形成され、フロアパネル1dが組み付けられた状態を示している。
前記アウタパネル2は、車体1の側部の外板をなす板材であり、一例として、図示しないリアエンドから図示しないフロントピラーまでを1枚の板材で構成している。
アウタパネル2に形成されたリアドアの開口部1aには、その周縁部2aの全周にわたってフランジ部2bが設けられており、このフランジ部2bの開口縁2cは、リアドアの形状に沿ってトリムされている。
また、インナパネル3は、アウタパネル2の車内側の内板をなし、アウタパネル2より板厚の厚い板材で構成され、一例として、図示しないリアフェンダから図示しないフロントピラーまでを1枚の板材で構成している。
インナパネル3に形成されたリアドアの開口部1aには、アウタパネル2と同様に、開口部1aの周縁部3aの全周にわたってフランジ部3bが設けられており、このフランジ部3bの開口縁3cは、リアドアの形状に沿ってトリムされている。
アウタパネル2とインナパネル3は、そのリアドアの開口部1a側の周縁部(2a,3a)に形成されたフランジ部(2b,3b)を互いに重ね合わせてスポット溶接で接合され、内部を袋状に形成することで剛性を確保している。そして、車室の中央部のセンタピラーの周辺は、さらに剛性を高めるため、アウタパネル2とインナパネル3との間にスティフナ4(41,42,43)が一体的に介挿された構造をなしている。
前記スティフナ4は、一例として、上部のスティフナルーフサイドレール41と、中央部のスティフナセンタピラー42と、下部のスティフナサイドシル43とから構成されており、全体として、上下の辺の長いI形を形成している。
また、スティフナ4(41,42,43)のリアドアの開口部1a側には、アウタパネル2およびインナパネル3の形状に対応してフランジ部4bが形成されている。
そして、このスティフナ4(41,42,43)のフランジ部4bが、アウタパネル2のフランジ部2bとインナパネル3のフランジ部3bとの間に介挿されて、互いに重ね合わされた状態でスポット溶接により接合されている。
以上のように、リアドアの開口部1aにおいては、アウタパネル2とインナパネル3との間にスティフナ4(41,42,43)が部分的に介挿されていることから、板材(2,3,4)が2枚重ねの領域Aと3枚重ねの領域Bの2つの領域に区分される。
したがって、板材(2,3,4)のリアドアの開口部1a側の周縁部(2a,3a,4a)に形成されたフランジ部(2b,3b,4b)において、スティフナルーフサイドレール41からスティフナセンタピラー42を挟んでスティフナサイドシル43までの領域では、アウタパネル2と、スティフナ4(41,42,43)と、インナパネル3との3枚の板材が重ね合わされて接合されているのに対し(3枚重ねの領域B)、リアピラー1bからリアホイルアーチ1cの下部までの領域では、アウタパネル2とインナパネル3の2枚の板材が重ね合わされて接合されている(2枚重ねの領域A)。
このため、フランジ部(2b,3b,4b)において、3枚重ねの領域Bと2枚重ねの領域Aでは、総板厚の差が生じ、3枚重ねの領域Bの方が2枚重ねの領域Aより、総板厚が厚くなる。
前記2枚重ねの領域Aは、前記アウタパネル2とインナパネル3とからなり、図2に示すように、トリムシール5が装着されるフランジ部(2b,3b)の開口縁(2c,3c)には突起部6,6,6・・・が設けられている。
この突起部6,6,6・・・は、インナパネル3の車内側に形成されている。アウタパネル2のフランジ部2bの外面(車外側の面)が車体の位置決め等の基準面として採用される場合に好適だからである。ただし、これに限定されるものではなく、インナパネル3の車外側の面に形成してもよく、車内側と車外側の両面に形成してもよく、アウタパネル2に形成してもよい。
また、突起部6,6,6・・・は、トリムシール5の装着部であるインナパネル3のフランジ部3bの開口縁3cに沿って、断続的に設けられている。突起部6,6,6,・・・の配置は、トリムシール5を装着した場合に、安定して保持できる間隔に設定するとともに、所定の突起部6と突起部6との間にスポット溶接の溶接点である接合部8,8,8,・・・がくるように、突起部6,6,6,・・・を配置することができる(図2参照)。
この突起部6,6,6,・・・の形状はすべてを同一にする必要もなく、面積や形状の異なるものを配置してもよい。そのようにすることにより、接合部8,8,8,・・・の位置をより明確に判断することが可能となる。
この突起部6,6,6・・・は、一例として、インナパネル3と一体的に成形されており、突起部6,6,6,・・・の高さt1(図3(b)参照)は、3枚重ねの領域B(図1参照)の総板厚t3(図4参照)に対応して設定されている。
すなわち、突起部6,6,6,・・・の高さを含めた2枚重ねの領域Aのフランジ部の厚さt2が3枚重ねの領域Bの総板厚t3と等しくなるように突起部6,6,6,・・・の高さt1を設定している。突起部6,6,6,・・・の高さt1をこのように設定することにより、トリムシール5を装着するフランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)の厚さを開口縁(2c,3c,4c)の全周にわたり均一にすることができる(図1参照)。
トリムシール5は、図2および図3に示すように、一定の断面形状が連続した長尺体に形成されており、一例として、中空の円環状に形成された円環部5aと、フランジ部(2b,3b)の開口縁(2c,3c)に装着されるトリム部5bと、フランジ部(2b,3b)を遮蔽するカバーリップ5cとを備えている。
トリム部5bは、図3(b)に示すように、略U字状に形成され、トリム部5bの車内側の側壁5b1には大きく突出した車内側リップ5b2が設けられ、車外側の側壁5b1′には小さく数箇所突出した車外側リップ5b2′,5b2′・・・が設けられている。トリム部5bに形成された略U字状のトリム部5bにフランジ部(2b,3b,4b)が嵌入されると、車内側リップ5b2と車外側リップ5b2′,5b2′・・・とでフランジ部(2b,3b,4b)が挟持され、トリムシール5は確実に保持される(図3(a)参照)。
前記3枚重ねの領域Bは、リアドアの開口部1aにおけるアウタパネル2とインナパネル3との間にスティフナ4が介挿された領域、すなわち、スティフナ4の上部のスティフナルーフサイドレール41からスティフナセンタピラー42を挟んでスティフナサイドシル43までの領域である(図1参照)。
3枚重ねの領域Bにおけるフランジ部(2b,3b,4b)は、図4に示すように、アウタパネル2のフランジ部2bと、スティフナルーフサイドレール41のフランジ部4bと、インナパネル3のフランジ部3bとの3枚のパネルが重ね合わされて構成されている。
また、前記フランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)には、トリムシール5のU字状に開口したトリム部5bが嵌入されて、車内側リップ5b2と車外側リップ5b2′,5b2′とでフランジ部(2b,3b,4b)が挟持され、トリムシール5は確実に保持されている。
なお、トリムシール5の円環部5aがドアサッシュ13の膨出部13aに弾力的に当接して撓むことによりシールしている。
以上のように構成されたリアドアの開口部における板材の接合構造の作用について、図1を参照しながら説明する。
本実施形態に係るリアドアの開口部1aの板材の接合構造においては、アウタパネル2と、インナパネル3と、スティフナ4とを含んで構成されており、アウタパネル2とインナパネル3とが重ね合わされて構成される2枚重ねの領域Aにおけるフランジ部3bには、アウタパネル2とインナパネル3との間にスティフナ4が介装された3枚重ねの領域Bの総板厚t3(図4参照)と等しくなるように突起部6,6,6,・・・(図2参照)が設けられている。
すなわち、トリムシール5を装着するフランジ部(2b,3b)の開口縁(2c,3c)の厚さの薄い2枚重ねの領域Aに、総板厚の厚い3枚重ねの領域Bに対応させて突起部6,6,6,・・・を設けることにより、リアドアの開口部を1bにおいて、トリムシール5を装着するフランジ部(2b,3b,4b)の開口縁(2c,3c,4c)の厚さを開口縁(2c,3c,4c)の全周にわたり均一にしている。
このように、フランジ部(2b,3b,4b)の厚さを均一に構成することにより、同一の断面形状のトリムシール5を装着しても、嵌合が緩くなったり、きつくなったりすることがなく、トリムシール5が抜け易くなったり、逆にきつくて装着しにくかったりすることを防止することができ、トリムシール5を装着する作業を容易にして、作業工数を低減することができる。
また、同一の断面形状のトリムシール5を使用することができ、トリムシール5に格別の構成を付加する必要がないため、トリムシール自体のコスト低減も図ることができる。
さらに、フランジ部3bの開口縁3cに沿って設けられた所定の突起部6と突起部6の間にスポット溶接の溶接点(接合部8,8,8,・・・)がくるように突起部6,6,6,・・・を配置することにより、接合部8,8,8,・・・の位置が突起部6,6,6,・・・を目印として目視にて把握できるため、溶接箇所の位置不良を未然に防止することができ、検査も容易である(図2参照)。
前記実施形態は、アウタパネル2と、インナパネル3と、その間に介挿されるスティフナ4との3枚(3階層)の板材で構成したが、本発明をアウタパネルと、インナパネルとの2枚(2階層)の板材で構成する場合について説明する。
図5は、本発明に係る実施形態の変形例を説明するための斜視図である。本発明に係る実施形態の変形例は、図5に示すように、インナパネル30を分割して構成し、厚板のインナパネル31と、薄板のインナパネル32とを横並びにして両者の端部31e,32eを突き当てた状態で、アウタパネル20の周縁部20aのフランジ部20bと、厚板のインナパネル31の周縁部31aのフランジ部31bと、薄板のインナパネル32の周縁部32aのフランジ部32bとを重ね合わせて接合されている。
このため、アウタパネル20と厚板のインナパネル31とで構成される領域では、トリムシール5を装着するフランジ部20b,31bの開口縁20c,31cの総板厚が厚く(第1フランジ部)、アウタパネル20と薄板のインナパネル32とで構成される領域では、トリムシール5を装着するフランジ部20b,32bの開口縁20c,32cの総板厚が薄く(第2フランジ部)なっている。
したがって、前記第2フランジ部の開口縁20c,32cの車内側に、前記第1フランジ部の総板厚に対応させて突起部60,60,60,・・・を設けている。この突起部60,60,60,・・・の構成については、前記実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
なお、前記変形例においては、厚板のインナパネル31と薄板のインナパネル32とを横並びに端部を突き当てて構成したが、これに限定されるものではなく、両者の端部を重ね合わせて構成してもよい。このように構成した場合には、重ね合わされた領域では部分的に板材が3枚となるが、トリムシール5の開口部のトリム部5bには、リップ5b2,5b2′の形状により、所定の範囲で嵌合時の締め代が設けられているため(図3参照)、この締め代を考慮して突起部の高さを設定することにより、本発明を実施することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、インナパネルに形成された突起部は、プレス成形によって一体的に形成しているが、これに限定されるものではなく、突起部をインナパネルとは別部材に形成し、それを溶接や接着等によって、インナパネルに固着してもよい。また、前記別部材の材質は、インナパネルと同一でなくてもよく、ゴムや合成樹脂等であってもよい。
突起部の形状も本実施形態においては、矩形状に盛り上げて形成しているが、これに限定されるものではなく、円形等であってよく、穴加工にバーリング加工を施して、穴の周縁部が盛り上がって突起部が形成されたようなものであってもよい。要するに、突起部を含めたフランジ部の厚さが所定の高さになるように構成でき、トリムシールが安定して装着できる形状であれば本発明を実施することができる。
なお、本実施形態においては、総板厚が薄い2枚重ねの領域Aにのみ突起部を設けているが、これに限定されることはなく、総板厚が厚い3枚重ねの領域Bに突起部を設けたものも本発明の技術的範囲に属する。この場合には、前記突起部を含めたフランジ部の厚さに対応して、総板厚が薄い2枚重ねの領域Aに更なる高さの突起部を設けて構成される。総板厚が厚い3枚重ねの領域Bでも、所定の板厚に達せず、トリムシールを安定して保持することができない場合には有効である。
本発明の実施形態に係る板材の接合構造の基本構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る板材の接合構造の突起部の構成を説明するための図1の部分拡大斜視図である。 本発明の実施形態に係る板材の接合構造の他のフランジ部を説明するための図1のa−a断面図であり、(a)はトリムシールの装着後の状態を示し、(b)はトリムシールの装着前の状態を示す。 本発明の実施形態に係る板材の接合構造の第1フランジ部を説明するための図1のb−b断面図である。 本発明に係る実施形態の変形例を説明するための斜視図である。 従来の板材の接合構造を説明するための斜視図である。
符号の説明
1 車体
1a 開口部
2,20 アウタパネル
2a,20a 周縁部
2b,20b フランジ部
2c,20c 開口縁
3,30 インナパネル
3a 周縁部
3b フランジ部
3c 開口縁
4 スティフナ
4b フランジ部
5 トリムシール
6,60 突起部
8 接合部
31 インナパネル
31a 周縁部
31b フランジ部
32 インナパネル
32a 周縁部
32b フランジ部
41 スティフナルーフサイドレール
42 スティフナセンタピラー
43 スティフナサイドシル

Claims (2)

  1. 少なくとも2枚の板材の周縁部に形成されたフランジ部を重ね合わせて接合し、前記フランジ部にトリムシールを装着した板材の接合構造であって、
    前記周縁部における前記トリムシールの装着部のうち接合後の総板厚が最も厚い第1フランジ部と、
    前記第1フランジ部よりも接合後の総板厚が薄い他のフランジ部とを有し、
    前記他のフランジ部には、前記第1フランジ部の総板厚に対応させるための突起部を前記トリムシールの装着部に沿って備え
    前記板材を、少なくとも車体のアウタパネルと、インナパネルと、補強板材であるスティフナとを含んで構成し、
    前記第1フランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルと、前記スティフナとが重ね合わされたフランジ部とし、
    前記他のフランジ部を、前記アウタパネルと、前記インナパネルとが重ね合わされたフランジ部として、
    前記突起部は、前記インナパネルの車内側に備えたことを特徴とする板材の接合構造。
  2. 前記突起部を、前記他のフランジ部の開口縁側に前記トリムシールの装着部に沿って断続的に設け、
    前記突起部以外の部分で前記板材同士を接合したことを特徴とする請求項1に記載の板材の接合構造。
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