JP2511686B2 - 糸条のトラバ―ス装置 - Google Patents

糸条のトラバ―ス装置

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JP2511686B2
JP2511686B2 JP62336113A JP33611387A JP2511686B2 JP 2511686 B2 JP2511686 B2 JP 2511686B2 JP 62336113 A JP62336113 A JP 62336113A JP 33611387 A JP33611387 A JP 33611387A JP 2511686 B2 JP2511686 B2 JP 2511686B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、糸条の高速巻取りにおいて巻き形状がよ
く、綾外れのないパッケージを得るための糸条のトラバ
ース装置に関する。
より詳しくは、本発明は互いに逆方向に回転する少な
くとも一対の回転羽根からなり、両回転羽根間で糸条を
受渡して綾振るようにしたトラバース装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のトラバース装置としては、例えば特公
昭53−22178号公報、特公昭46−36258号公報、特開昭59
−194977号公報等に記載されたものがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来装置においては、互い
に逆方向に回転する一方の糸ガイドから、もう一方の糸
ガイドに受け渡す際に、一瞬、糸条が自由状態、すなわ
ち、糸条が不安定な状態になり、このため、トラバース
端部においてパッケージに耳高ができて糸品質が悪くな
ったり、綾外れが発生するという不具合があった。特
に、巻取速度が5000m/minを越える糸条の巻取りにおい
てはトラバース折返し時の糸条の慣性により糸条がふら
つき、前記不具合が顕著に発生した。
前記の不具合を解決するために、特公昭54−3985号公
報には、トラバース端部と綾振り支点を結ぶ線の内側に
位置規制ガイドを設けることが提案されている。しか
し、この位置規制ガイドは、トラバース端部の僅かな距
離の領域でしか作用せず、糸条のトラバース折返し時の
慣性によるふらつきを完全に防止することができず、パ
ッケージの端面から糸条が落ちる、所謂綾落ちが発生
し、ときには、巻取りが不能になることがあった。この
ような現象を防止しようとすれば、トラバースガイドの
上流の位置規制ガイドをトラバースの中心側に大きく寄
せる必要がある。しかし、この方策では糸条の屈曲角が
大きくなって糸条が位置規制ガイドで強くしごかれた
り、糸条の張力が高くなって糸質が悪くなるという不具
合があった。
〔発明の目的〕
上述した従来技術に鑑み、本発明は、糸条の高速巻取
りにおいて巻き形状がよく、綾外れのないパッケージを
得るための糸条のトラバース方法および装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
本発明の一側面においては、上述した目的を、互いに
逆方向に回転可能な少なくとも1対の回転羽根からなり
糸条を全ストローク綾振る第1トラバース手段によりト
ラバース端部に糸条を移送し、該第1トラバース手段か
ら、前記糸条を、該第1トラバース手段から所定の距離
を開けて下流に配置された第2トラバース手段に受渡し
て、トラバース運動の綾振り支点ガイドから所定の距離
を開けて設置されたトラバース装置により、コンタクト
ローラにより圧接されるボビンに沿って糸条をトラバー
スする方法において、 前記第2トラバース手段をトラバースの両端近傍に配
置するとともに回転羽根から構成しており、 前記糸条を該第2トラバース手段に受取らせた後に、
前記第1トラバース手段の回転羽根から該糸条を解放し
てトラバース領域の端部に案内し、該解放された糸条を
前記第1トラバース手段の第1の羽根と反対に回転して
いる前記第1トラバース手段の他の回転羽根に係合させ
ることを特徴とする糸条のトラバース方法により達成す
る。
本発明の他の側面においては、コンタクトローラが圧
接されるボビンに沿って糸条を綾振るトラバース装置で
あって、該トラバース装置は綾振り支点ガイドから所定
距離隔てた下流に設けられ、全ストローク綾振るための
少なくとも一対の互いに逆方向に回転する回転羽根から
なる第1トラバース手段と、該第1トラバース手段から
所定距離下流に設けられた第2トラバース手段からなる
糸条のトラバース装置において、前記第2トラバース手
段がトラバースの両端近傍に設けられ、前記第1トラバ
ース手段によって運ばれた糸条を受取りトラバース端に
糸条を運ぶための回転羽根から構成されていることを特
徴とする糸条のトラバース装置により上述した目的を達
成する。
また、本発明においては、第1トラバース手段によっ
てトラバース端に運ばれた糸条を第2トラバース手段で
受取った後に該第1トラバース手段の回転羽根から糸条
を解放し、該解放糸条を該第1トラバース手段の回転羽
根に対向して回転する回転羽根と係合させて、綾振り支
点ガイドと、第1トラバース手段の回転羽根と、第2ト
ラバース手段の回転羽根に運ばれる糸条がコンタクトロ
ーラと接触する点とが一直線上に並ぶ位置、または該一
直線からトラバースの中心方向へ僅かに屈曲する位置ま
で糸条を第2トラバース手段の回転羽根で導いた後に第
2トラバース手段の回転羽根から糸条を解放することが
好ましい。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しつつ説
明する。
第1図は、本発明の巻取機を正面から見た概略構成
図、第2図は第1図の矢印A方向から見た本発明のトラ
バース装置の平面図、第3図は第2図の矢印B方向から
見た側面図、第4図は第2図のC〜C断面図、第5図は
第2図のD〜D断面図、第6図はE〜E断面図、第7図
〜第9図の(a)〜(f)はトラバース端部の右側の糸
条の受渡し状態を時系列的に説明するための正面図およ
び平面図であり、各図の(a)、(b)…(f)はそれ
ぞれ対応する時点を示す。
第1図において、糸条Yは図示されていない延伸装置
により延伸され、綾振り支点となるスネイルガイド8を
通過して巻取装置Wにより巻取られる。
巻取装置Wは、糸条を綾振るトラバース装置3、コン
タクトローラ4、ボビンホルダ5からなっている。トラ
バース装置3およびコンタクトローラ4は昇降可能なス
ライドブロックに設けられている。ボビンホルダ5は回
転可能に機台に支承され、本実施例に置いては2本のボ
ビン6が装着される。コンタクトローラ4はボビンホル
ダ5に装着されたボビン6に接触する。
本実施例の巻取装置はコンタクトローラがボビンホル
ダ5を摩擦駆動するフリクションタイプであるが、ボビ
ンホルダ軸が駆動モータに連結され回転されるスピンド
ルタイプとしてもよい。
巻取りに際し、糸条Yはトラバース装置3によって綾
振られながらQ点でコンタクトローラ4にプリントさ
れ、ボビンホルダ5に装着されコンタクトローラ4によ
って摩擦駆動されるボビン6上にパッケージ7として巻
取られる。
糸条Yは、第2図および第3図に示すトラバース装置
3によって綾振られる。
トラバース装置3を以下に説明する。スライドブロッ
ク25に突設したケース10にボルト24a、24b、24c、24dに
よりユニットU、U′を取り外し可能に取付けている。
ユニットU、U′の構造を第4図に基いて説明する。
中空軸30が上下一対のベアリング27、27′によりケース
12、12′に回転可能に支承されている。該中空軸30の上
端部には、糸条Yを綾振るためのレバー形状をした羽根
13、13′がボルト41により締結されている。中空軸30の
中空部に中空軸30と同軸状に且つ上端が中空軸30から突
出して軸28が設けられ、軸28はベアリング26、26′によ
りケース12および中空軸30に回転可能に支承されてい
る。
軸28の上部にはキー38によりボス29が固着され、ボス
29に糸条Yを綾振るためのレバー形状をした羽根14、1
4′がボルト40により締結されている。軸28の上端部に
ボルト39により押え板33を締結して、ボス29およびベア
リング26′を軸方向に締付けている。
羽根13、13′、14、14′はその先端部に糸ガイド部を
具備し、羽根14、14′は羽根13、13′の上方に位置して
いる。前述した中空軸30の下端部にはギヤー35がボルト
36により締結されている。また、軸28にはギヤー34がキ
ー37により固着されている。ギヤー34およびベアリング
26は軸28の下端に形成された雄ねじに螺合したナット51
によって軸方向に締付けられている。
トラバースの折返し部、すなわち羽根13、13′が羽根
14、14′と出会う位置には、羽根13または14で運ばれた
糸条Yを羽根13または14から外すためのガイド16a、16b
が第2図に示すようにケース12に固着され、両羽根13、
14の間に位置している。ガイド16a、16bはトラバース域
から外側に向けて傾斜しており、羽根13、14に押されて
傾斜面を押上げられた糸条Yが羽根13、14から外れるよ
うになっている。前記の羽根13、14およびガイド16a、1
6bにより第1トラバース手段が構成されている。
第2図に示すように、第1トラバース手段の糸条Yの
折返し部には、羽根13、14で運ばれた糸条Yを受取り、
対応する折返し部のトラバース端へ運ぶための羽根15
a、15bが第1トラバース手段の下流側に設けられてい
る。羽根15a、15bは第2図および第9図に示すように円
板から外方へ三角形状に突出しており、第4図および第
6図に示すように、ボルト49a、49bにより軸44a、44bに
それぞれ固着されている。軸44aは第2図の右側トラバ
ース端に、また、軸44bは左側トラバース端に位置して
いる。軸44a、44bは、それぞれベアリング42a、42a′お
よび42b、42b′によりケース12に回転可能に支承されて
いる。
第4図に示すように、軸44aの中間部上方位置にはギ
ヤー45aがキー46aにより固着され、ギヤー45aはギヤー3
5と噛合して回転される。同様に第6図に示すように軸4
4bの中間部下方位置にはギヤー45bがキー46bにより固着
され、ギヤー45bはギヤー34と噛合し回転される。な
お、第4図に示すように、ベアリング42a、ギヤー45a、
ディスタンスピース47a、ベアリング42aは軸44aに挿入
されナット50aで固定されている。また、第6図に示す
ように、ベアリング42b、ギヤー45b、ディスタンスピー
ス47b、ベアリング42bは軸44bに挿入されナット50bで固
定されている。
羽根15aまたは15bでトラバース折返し部へ運ばれた糸
条を羽根15aまたは15bから外すためのガイド17a、17b
が、第2図、第4図および第6図に示すように、ガイド
16a、16bに取付けられている。ガイド17a、17bはガイド
16a、16bと同様にトラバース域から外側に向けて傾斜し
た傾斜面を具備し、羽根15a、15bによりこの傾斜面上を
押上げられた糸条Yは羽根15a、15bから外される。前記
の羽根15a、15bにおよびガイド17a、17bにより第2トラ
バース手段が構成されている。
軸56と一体的に作られたギヤー52、55は、第4図の右
端位置において、ベアリング53、53′によりケース12に
回転可能に支承されている。ギヤー55はギヤー35と噛合
している。もう一方のギヤー52は第5図に示したギヤー
32と噛合している。ギヤー32はギヤー31とともに軸45に
一体的に作られ、ベアリング46、46′によりケース12に
回転可能に支承されている。
第5図に示したギヤー31は第4図に示したギヤー34と
噛合している。
軸45の下端部にキー54によりプーリ48が固着され、プ
ーリ48からの回転は軸45、ギヤー31、32、52、55を経て
ギヤー34、35に伝えられる。すなわち、前記ギヤーの係
合によって、軸28(第4図)、44b(第6図)は第2図
において時計方向に回転され、中空軸30(第4図)、軸
44a(第4図)は反時計方向に回転される。
第3図に示すように、ケース10にモータ11が設けられ
ている。モータ11の軸にプーリ18が固着され、ケース10
から回転可能に突設された軸にプーリ21および22(第2
図、第3図)が取付けられている。プーリ18、21、22に
タイミングベルト23が巻掛けられ、タイミングベルト23
は更にユニットU、U′に設けられた前記プーリ48、4
8′に係合し、夫々のユニットU、U′を駆動する。
上述した第1トラバース手段および第2トラバース手
段は以下に説明する受渡し手順を遂行可能なように位相
およびタイミングが設定されている。以下、第2図の右
側に示した折返し部について受渡し手順を説明する。
第7図(a)に矢印で示すように、羽根13fが糸条Y
を左側から右方向に運び、糸条Yがトラバース端部の近
傍に近づくと、羽根13fからコンタクトローラ4の周面
に亘る糸条Yを羽根13fの下方に設けられた羽根15aが受
取る。この際に、羽根15aは羽根13fによって運ばれてい
る糸条Yの動きを乱すことなく受取り、第8図(b)、
第9図(b)に示すように糸条Yは羽根13fと羽根15aに
よって右側へ運ばれる。
糸条Yがトラバース端に運ばれると、糸条Yはガイド
16aの傾斜面を押上げられて(第8図(c)参照)、羽
根13fから外され(第8図(d)参照)、第9図(d)
のように羽根15aのみによって運ばれる。
羽根15aによって運ばれる糸条Yは、綾振り支点ガイ
ド8と羽根15aの間で、羽根13fに対向して回転する羽根
14fと係合するが、糸条Yはガイド15aによって更にトラ
バース端方向へ運ばれ続け、第7図(d)に示すように
綾振り支点ガイド8、羽根14f、および羽根15aによって
運ばれる糸条Yとコンタクトローラ4との接点Qとが一
直線上に並ぶ位置、または該一直線からトラバースの中
心方向へ僅かに屈曲する位置で、羽根15aで運ばれる糸
条Yはガイド17aと係合して、その傾斜面に沿って押上
げられ羽根15aから外される。
以上のようにして、トラバース折返し部において、糸
条Yは常に緊張状態にあり、このため、羽根15aから糸
条Yが放たれたときに緩むことがなく、綾外れが防止で
きる。
また、羽根15aから糸条Yが放たれるときも、糸条Y
がトラバースの中心方向へ羽根14fによって引張られる
ため、糸条Yの折返しが鋭くなりパッケージの端部が高
くなる現象を防止することができる。
以上の説明はトラバースの右側における糸条の受渡し
について行ったが、左側においても同様に糸条の受渡し
が行われる。
本実施例では、ボビンホルダに2個のボビンを装着し
て2個のパッケージを巻取るようにしたトラバース装置
について説明したが、1個または3個以上のパッケージ
を巻取るようにしてもよい。
本実施例では、1本のボビンホルダを有する手動巻取
機について説明したが、本発明は複数本のボビンホルダ
を有する自動巻取機にも適用できる。
本実施例では、第1トラバース手段の羽根から糸条を
外すのに固定設置した傾斜面ガイドを使用したが、互い
に逆方向に回転する羽根の回転中心を偏心させて糸条を
外すようにしてもよい。
本実施例では第2トラバース手段の羽根15で糸条Yを
受取った後に、固定設置されたガイド17aで糸条Yを羽
根15から外すようにしていたが、羽根15aの回転方向と
対向して回転する羽根(図示せず)を設け、該羽根で糸
条Yを羽根15から外すようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によるトラバース方法お
よび装置では、トラバース装置が、全ストローク綾振る
ための互いに反対方向に回転する回転羽根からなる第1
トラバース手段、およびこの第1トラバース手段の下流
に第1トラバース手段から所定距離隔てたトラバースの
両端近傍に配設され、夫々、回転羽根からなる第2トラ
バース手段から構成されている。この本発明では、第1
トラバース手段で運ばれた糸条を第2トラバース手段で
受取り、第2トラバース手段で糸条をトラバース方向に
運びつつ糸条を第1トラバース手段の羽根から解放す
る。
従って、羽根から糸条が解放されたとき、糸条が緩ま
ないため綾外れやパッケージ端部の耳高現象を防止する
ことができる。
特に、巻取速度が5000m/minを越える糸条の巻取りに
おいては、通常の巻取り方法では、トラバースの折返し
時、糸条の慣性によって糸条が綾振りガイドとトラバー
スガイドの間でふらつくが、本発明では常に糸条を緊張
状態に保っているため糸条が緩まず綾外れやパッケージ
端部の耳高現象を防止することができるという効果が発
揮できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本発明による糸条のトラバース装置
の一実施例を示し、第1図は本発明のトラバース装置を
組込んだ巻取機の概略正面図、第2図は第1図の矢印A
方向から見た本発明のトラバース装置の平面図、第3図
は第2図の矢印B方向から見た側面図、第4図は第2図
のC〜C断面図、第5図は第2図のD〜D断面図、第6
図は第2図のE〜E断面図、第7図(a)〜(f)は本
発明の糸条の受渡しの状態を時系列的に説明する正面
図、第8図(a)〜(f)および第9図(a)〜(f)
は本発明の糸条の受渡しの状態を時系列的に説明する平
面図である。 13、13′、14、14′……回転羽根、 15……羽根、 16、17……ガイド。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに逆方向に回転可能な少なくとも1対
    の回転羽根(13、13′、14、14′)からなり糸条を全ス
    トローク綾振る第1トラバース手段によりトラバース端
    部に糸条(Y)を移送し、該第1トラバース手段(13、
    13′、14、14′)から、前記糸条(Y)を、該第1トラ
    バース手段から所定の距離を開けて下流に配置された第
    2トラバース手段(15a、15b、15c、15d)に受渡して、
    トラバース運動の綾振り支点ガイド(8)から所定の距
    離を開けて設置されたトラバース装置(3)により、コ
    ンタクトローラ(4)により圧接されるボビン(6)に
    沿って糸条をトラバースする方法において、 前記第2トラバース手段をトラバースの両端近傍に配置
    するとともに回転羽根(15a、15b、15c、15d)から構成
    しており、 前記糸条(Y)を該第2トラバース手段に受取らせた後
    に、前記第1トラバース手段の回転羽根(13、13′、1
    4、14′)から該糸条(Y)を解放してトラバース領域
    の端部に案内し、該解放された糸条(Y)を前記第1ト
    ラバース手段の第1の羽根と反対に回転している前記第
    1トラバース手段の他の回転羽根(13、13′、14、1
    4′)に係合させることを特徴とする糸条のトラバース
    方法。
  2. 【請求項2】前記綾振り支点ガイド、前記第1トラバー
    ス手段の回転羽根(13、13′、14、14′)および第2ト
    ラバース手段の回転羽根(15a、15b、15c、15d)により
    移送される前記糸条(Y)と前記コンタクトローラとの
    接触点とが一直線上に並ぶ位置または該一直線からトラ
    バース運動の中心方向に偏った位置まで、前記糸条
    (Y)を前記第2トラバース手段の前記回転羽根(15
    a、15b、15c、15d)により移送し、次いで該糸条(Y)
    を前記第2トラバース手段の回転羽根(15a、15b、15
    c、15d)から解放する特許請求の範囲第1項に記載のト
    ラバース方法。
  3. 【請求項3】コンタクトローラ(4)が圧接されるボビ
    ン(6)に沿って糸条(Y)を綾振るトラバース装置で
    あって、該トラバース装置は綾振り支点ガイド(8)か
    ら所定距離隔てた下流に設けられ、全ストローク綾振る
    ための少なくとも一対の互いに逆方向に回転する回転羽
    根(13、13′、14、14′)からなる第1トラバース手段
    と、該第1トラバース手段から所定距離下流に設けられ
    た第2トラバース手段からなる糸条のトラバース装置に
    おいて、前記第2トラバース手段がトラバースの両端近
    傍に設けられ、前記第1トラバース手段によって運ばれ
    た糸条を受取りトラバース端に糸条を運ぶための回転羽
    根から構成されていることを特徴とする糸条のトラバー
    ス装置。
  4. 【請求項4】前記第1トラバース手段によってトラバー
    ス端に運ばれた糸条(Y)を前記第2トラバース手段で
    受取った後に該第1トラバース手段の回転羽根から糸条
    を解放し、該解放糸条を該第1トラバース手段の回転羽
    根に対向して回転する回転羽根と係合させて、綾振り支
    点ガイドと、第1トラバース手段の回転羽根と、第2ト
    ラバース手段の回転羽根に運ばれる糸条がコンタクトロ
    ーラと接触する点とが一直線上に並ぶ位置、または該一
    直線からトラバースの中心方向へ僅かに屈曲する位置ま
    で糸条を第2トラバース手段の回転羽根で導いた後に第
    2トラバース手段の回転羽根から糸条を解放するように
    前記第1トラバース手段および第2トラバース手段を配
    設した特許請求の範囲第3項に記載の糸条のトラバース
    装置。
JP62336113A 1987-12-30 1987-12-30 糸条のトラバ―ス装置 Expired - Lifetime JP2511686B2 (ja)

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JP2510016Y2 (ja) * 1991-07-30 1996-09-11 村田機械株式会社 トラバ―ス装置

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