JP2740968B2 - 糸条のトラバース装置 - Google Patents

糸条のトラバース装置

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JP2740968B2
JP2740968B2 JP24276189A JP24276189A JP2740968B2 JP 2740968 B2 JP2740968 B2 JP 2740968B2 JP 24276189 A JP24276189 A JP 24276189A JP 24276189 A JP24276189 A JP 24276189A JP 2740968 B2 JP2740968 B2 JP 2740968B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、糸条の高速巻取りにおいて巻き形状のよ
い、綾外れのないパッケージを得るための糸条のトラバ
ース装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のトラバース装置としては、例えば特公
昭53−22178号、特公昭46−36258号、特開昭59−194977
号等に記載されたものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来装置においては、互い
に逆方向に回転する一方の糸ガイドからもう一方の糸ガ
イドに受け渡す際、一瞬、糸条が自由状態、即ち、糸条
が不安定な状態になりトラバース端部においてパッケー
ジに耳高が出来て糸質が悪くなったり、綾外れが発生す
るという不具合があった。また、上記従来方式において
はガイドからコンタクトローラまでの距離フリーレング
スが長くなるため耳高が顕著に発生するという不具合が
あった。
また、上記従来装置では巻取速度が5000m/minを越え
る糸条の巻取りにおいては、トラバース折返し時の糸条
の慣性により糸条がふらつき前記不具合が顕著に発生す
る。
更に、従来の装置においては、互いに逆方向へ回転す
る羽根に対応して共通のガイドレールが配設され、か
つ、互いに逆方向に回転する羽根が近接して配設されて
いるため、トラバース速度の設定が自由に出来ず、次の
ような問題があった。
糸条がトラバース中心方向から端部に移動するとき、
糸条は「(羽根の位置からコンタクトローラプリント点
までの距離)×tanθ」(θは綾角)遅れて移動し、ト
ラバース端部で糸条が折り返す際、綾角は反転する。こ
の間糸条はトラバース方向に対して停止することとな
る。すなわち、パッケージ端部に耳高が発生して糸質不
良が生じたり、糸条が弛んで綾外れが発生した。
本発明は、上述した従来装置に付随するパッケージの
耳高や綾外れの生じない糸条のトラバース装置を提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ボビンを装着したボビンホルダにコンタク
トローラを圧接するとともにトラバース装置で糸条を綾
振り、該ボビンに糸条を巻取りパッケージを成形するよ
うにした糸条の巻取機において、該巻取機の上流に配設
した綾振り支点から所定距離隔てた下流に糸条をトラバ
ースストロークの中心から両端に向って移動させる第1
トラバース手段を配設し、該第1トラバース手段の下流
に第1トラバース手段から所定距離隔てて、糸条をトラ
バースストロークの両端から中心に向って移動させる第
2トラバース手段を配設し、該第1トラバース手段はト
ラバース中心から両端に向って移動する回転羽根と該回
転羽根によって運ばれる糸条のトラバース速度を規制す
るガイドレールとからなり、該第1トラバース手段によ
って運ばれる糸条のトラバース速度を略等速としてお
り、前記第2トラバース手段はトラバース両端から中心
に向って移動する回転羽根と、該回転羽根によって運ば
れる糸条のトラバース速度を規制するガイドレールとか
らなり、該第2トラバース手段によって運ばれる糸条の
トラバース速度を、トラバース中央部においては前記第
1トラバース手段の速度とほぼ等しくするとともに、ト
ラバース端部においては第1トラバース手段による速度
の1.5〜7倍の速度から徐々に第1トラバース手段の速
度まで減速するようにしていることを特徴とする糸条の
トラバース装置によって上述の目的を達成する。
ここで、糸条のトラバース速度とは、左右に綾振られ
る糸条の綾振り方向の速度をいう。
この場合に、トラバース中央部において、糸条のトラ
バース速度を等速域のトラバース速度より減速してお
り、その減速割合が等速域のトラバース速度の10%以下
であることが好ましい。
好ましくは、下記の2式に示す関係を同時に満すよう
に構成することが好ましい。
S1≧S0+2L1tanθ S2≦S0+2L2tanθ ここに、各パラメータは次の通りである。
S0:コンタクトローラ上にプリントされる糸条のストロ
ーク S1:第1トラバース手段によって糸条が運ばれるストロ
ーク S2:第2トラバース手段によって運ばれた糸条が解放さ
れる時点における糸条のストローク L1:第1トラバース手段からコンタクトローラプリント
点までの距離 L2:第2トラバース手段からコンタクトローラプリント
点までの距離 θ:糸条の綾角 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例について図面を参照し詳細に
説明する。
第1図は、本発明の巻取機を正面から見た概略図であ
る。
糸条Yは図示されていない延伸装置により延伸され、
綾振り支点スネイルガイド8を通過して、巻取装置1に
より巻取られる。巻取に際し、糸条Yは、トラバース装
置3によって綾振られながら、P点でコンタクトローラ
4にプリントされる。
ビンホルダ5にボビン6が装着され、ボビン6はコン
タクトローラ4によって摩擦駆動される。従って、コン
タクトローラ4にプリントされた糸条Yはボビン6上に
パッケージ7として巻き取られる。
上述のコンタクトローラはスライドブロック2に突設
させたフレーム9の回転自在に取付けられている。コン
タクトローラ4の上方にトラバース装置3が配設され、
糸条Yの綾振りはトラバース装置3によって行われる。
トラバース装置3は、ボルト10によってフレーム9に
取り外し可能に止着された左右2個のユニットUL、UR
からなっている(第2図参照)。
また、トラバース装置3を構成するユニットULおよ
びURは、それぞれ上流側トラバースユニットU1と下流
側トラバースユニットU2とから構成されている。
第3図は第2図に示したトラバースユニットの一方の
回転主要部の断面図である。
上流側トラバースユニットUには糸条Yを綾振るため
の羽根23、24が設けられ、下流側のトラバースユニット
U2には同じく糸条Yを綾振るための羽根25、26が設けら
れている。
これらの羽根23〜26は、各々ベアリングに支承された
左右2組の歯車列29、30、31により回転駆動されるよう
になっている。
フレーム9の先端部には、第2図に示すようにモータ
43が設けられ、該モータ43の回転は歯車44からユニット
ULの歯車29を回転させる。この歯車29は更に隣接する
歯車32に噛合し、この歯車32は更にユニットURに動力
を伝達するようになっている。
符号11a、12a(第3図)は回転軸11、12の端面に設け
たブラケット部であり、それぞれ上流側トラバースユニ
ットU1の羽根23および下流側のトラバースユニットU2の
羽根25を回転軸11、12に取付けるためのものである。
上流側のトラバースユニットU1(以下第1トラバース
手段と言う)の羽根23、24は、トラバースの中心方向か
ら両端へ向って糸条Yを運ぶよう構成されている。一
方、下流側のトラバースユニットU2(以下第2トラバー
ス手段と言う)の羽根25、26は、トラバースの両端から
中心へ向って糸条Yを運ぶように構成されている。
トラバースユニットU1、U2は、第4図で明らかなよう
に、それぞれ羽根23〜26の回転平面と糸条Yの綾振りに
より形成される平面とが直交するか、羽根23〜26の先端
が下流に向って稍々傾斜するように(実施例では30℃傾
斜している)配置されている。
ガイド37(第2図)はユニットU1に止着され、ガイド
38はユニットU2に止着されている。ガイド37に形成され
たガイドレール37aの形状は、糸条Yが羽根23、24によ
って運ばれる際にこれらのガイドレール37aに沿って綾
振られる糸条の移動速度(トラバース速度)が、ほぼ一
定となるように設定されている。
一方、ガイド38に形成されたガイドレール38aの形状
は、糸条Yが羽根25、26によって運ばれる際に、トラバ
ース中央部においては上述の羽根23、24の速度とほぼ等
しくなるようにし、またトラバース端部においては羽根
23、24による糸条Yの移動速度の1.5〜7倍の速度から
徐々に羽根23、24による糸条Yの移動速度に減速するよ
うに設定されている。
なお、第2図の矢印は各々の羽根の回転方向を示すも
のである。
以上の構成により、第1トラバース手段の羽根24でト
ラバース中心から端へ向って運ばれた糸条Yは、トラバ
ース端に達すると第2トラバース手段の羽根26に受渡さ
れ、逆にトラバースの中心へ向って折返され、途中から
第1トラバース手段の羽根23に送りを引継ぎ、羽根23に
よりトラバース端に達すると第2トラバース手段の羽根
25に受渡され、再びトラバース中心へ向って折返され、
このようにして綾振り作用が繰返される。
なお、第1および第2トラバース手段の羽根23と24お
よび25と26の間隔は、同じであってもよい。
以下第4図、第5図および第6図に従って、本発明の
トラバース時における糸条受渡し方法を詳述する。
第4図のは第1トラバース手段の羽根24によって糸
条を左方向へ移動する状態を示す。羽根24により、糸条
Yがトラバース中央からほぼ等速度で左方向へ運ばれ
る。羽根24がターン部に達すると(の状態)、右方向
へ向って回転する第2トラバース手段の羽根26が糸条と
接触する。しかし、羽根24は糸条Yを更に左方向へ運
び、このときの第2トラバース手段の羽根26の右方向移
動速度(トラバース速度)は近傍での糸条のトラバー
ス速度Vの7倍となっている。(なお、羽根26の速度は
糸条のトラバース速度Vの1.5〜7倍の範囲内であれば
よい。) 糸条Yは、羽根24により、コンタクトローラ4との接
点と羽根24の位置とが直線で結ばれる位置より僅かに屈
曲する位置まで運ばれ、糸条Yは上流側トラバースユニ
ットU1のガイドレール37aと係合して羽根24から外され
る。
上述のように糸条が僅かに屈曲するためには、羽根24
により運ばれる糸条YのストロークS1はS1≧S0+2L1tan
θとなるよう設定されている。ここに、コンタクトロー
ラ上にプリントされる糸条のストロークをS0、羽根24か
らコンタクトローラプリント点までの距離をL1、綾角を
θとする。
また、羽根26が糸条Yと係合するときのストロークは
S2はS2≦S0+2L2tanθとなるよう設定されている。ここ
に、L2は羽根26からコンタクトローラプリント点までの
距離である。
羽根24から外された糸条Yはの位置から′の綾角
が反転する位置′を越えるまで、羽根26によって、7V
の速度からほぼVの速度まで徐々に減速され、そして第
5図にで示すように羽根26によって右方向へ運ばれ
る。
上述の左側トラバース端部に糸条Yが達した状況を詳
述すると、第6図(a)のように、先端がフォーク状を
した羽根26の補助羽根部26aに糸条Yを接触させる。こ
れは、糸条Yが羽根24から外されると、糸条Yの慣性の
影響を受けたり、糸条Yが羽根24から外された瞬間に張
力が急激に変化して不安定となるため、糸条を羽根26の
溝部26bで規制するものである。羽根25も同様の形状と
している。この溝部25b、26bは羽根26、25の長手方向に
設けられ第6図(a)に示すトラバース端部から第6図
(b)に示すトラバース中心部まで糸条Yを係止してい
る。
なお、第6図(b)は第5図のにおける糸条Yの運
び、第6図(c)は第5図における糸条Yの運びを示
す。
第5図にで示すように、糸条Yがストロークの中心
近傍へ運ばれると、糸条Yは、第2トラバース手段の羽
根26から上流側に所定距離隔てて設けられた第1トラバ
ース手段の羽根23と係合し、糸条は速度Vで右方向へ運
ばれる。
羽根26によって運ばれた糸条Yは、羽根25と羽根23と
によって運ばれる糸条が、コンタクトローラのプリント
点と羽根26とを直線で結ぶ延長近傍に羽根23が達した時
以降に、下流側のトラバースユニットU2のガイドレール
38と係合し(第6図(c)参照)、糸条Yは羽根26から
外され、第5図にで示すように第1トラバース手段の
羽根23によって右方向へ運ばれる。
次いで、糸条Yが右側のトラバース端に達し、羽根23
で運ばれた糸条Yがターン部に達すると(第4図、第5
図のの状態)、左方向へ向って回転する第2トラバー
ス手段の羽根25と糸条Yが係合する。この際に羽根23は
更に右方向へ糸条Yを運び、コンタクトローラ4との接
点と羽根23の位置とが直線で結ばれる位置より僅か屈曲
する位置で糸条Yは上流側のトラバースユニットU1のガ
イドレール37aと係合して羽根23から外される。
前述のように、ストロークS1はS1≧S0+2L1tanθとな
り、ストロークS2はS2≦S0+2L2tanθとなるよう設定さ
れている。
羽根23から外された糸条Yは前述の′と同様に羽
根25によって綾角が反転する位置を越えるまで7Vのトラ
バース速度からほぼVのトラバース速度まで徐々に減速
され第4図ので示す如く左方向へ運ばれる。
第4図にで示すように糸条Yがストロークの中心近
傍へ運ばれると、糸条Yは、羽根25から上流側に所定距
離隔てて設けられた第1トラバース手段の羽根24と係合
し、羽根24によって糸条はVの速度で運ばれる。
糸条Yは、羽根25と羽根24とによって運ばれる糸条
が、コンタクトローラのプリント点と羽根25とを直線で
結ぶ延長近傍に羽根24が達した時以降に、下流側のトラ
バースユニットU2のガイドレール38aと係合して羽根25
から外され、糸条Yは第4図にで示すように羽根24に
よって左方向へ運ばれる。前記綾振り時の糸条の速度
は、羽根24、23とガイドレール37a、羽根25、26とガイ
ドレール38aの形状の組合せによって設定される。
以下、前記の受渡しが繰返されボビンホルド5に装着
されたボビン6上にパッケージが形成される。
次に本発明による羽根が糸を運ぶ速度と巻き上げたパ
ッケージ外周の硬度との関係について説明する。
糸斑を小さく、パッケージ強度を高くするためには、
パッケージ外周の硬度差は、パッケージ幅全域において
小さいことが好ましい。そこで本発明においては、羽が
糸を運ぶ速度を工夫しており、パッケージ周面において
硬度差を小さくすることができる。以下、その方法を説
明する。
第7図はトラバースストロークと羽根が糸条を運ぶ速
度の関係を示すもので、X軸にストローク、Y軸はトラ
バースの中央部におけるトラバース速度に対する第1ト
ラバースの速度(破線)の速度比および第2トラバース
の速度(実線)の速度比を示す。Aはトラバース端にお
いて綾角が反転した位置を示す。第8図は第7図に示す
速度で糸条を巻取った時のパッケージ外周の硬度を示
す。
X軸はパッケージ幅を示し、Bはパッケージ端、Cは
パッケージの中心を示し、パッケージの硬度は中心Cに
対して左右ほぼ同じであるため左側のみ表示した。
Y軸はパッケージの硬度をパッケージ端Bから5mm毎
に硬度計(NAKAASA SOKKI製YARN HARDNESS)で測定した
6ヶのパッケージの平均値を示す。なおB部はパッケー
ジ端面であるため、そこの硬度は測定が不可能である
る。そこでBより5mmの点の測定値と同じ値をプロット
した。
第8図の巻取条件は、ポリエステル延伸糸、丸断面75
de/36f、巻取速度5600m/min、綾角6.8゜、巻取接圧16k
g、張力14〜16gで1本のボビンホルダに6ヶのパッケー
ジを巻取るスピンドル駆動型巻取機で巻取ったものであ
る。
第7図−a〜cは第1トラバース手段の速度がほぼ等
速、第2トラバース手段の速度を端部から2倍〜7倍増
速してA点を越えるまでに徐々に減速したもので、この
ときのパッケージの硬度は第8図−a〜cに対応して示
している。
第7図−d〜eは更にパッケージの硬度差を小さくす
るためにパッケージ中央部において第2トラバース手段
の速度を減速したもので、第7図−dは等速に対して5
%の減速、第7図−eは等速に対して8%の減速をした
ものを示し、このときのパッケージ硬度は第8図−d、
eに対応して示している。
第7図−fは第1、第2トラバース手段の速度をほぼ
等速として糸条を巻取ったもので、このときのパッケー
ジの硬度を第8図−fに示す。
前記説明ではパッケージ中央部におけるトラバース速
度の減速を第2トラバース手段によって行なったが、第
1トラバース手段のみ、または、第1、第2トラバース
手段で同等の値の減速を行なううことによっても同様の
効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、トラバース中央部に
おいて、糸条のトラバース速度を等速域のトラバース速
度より減速しており、その減速割合が等速域のトラバー
ス速度の10%以下であることが好ましい。
本実施例においては、羽根25と26の軸間を羽根23と24
の距離より大きくしたが、同じ距離があってもよい。
本実施例(第2図)では、羽根を一体的に成形した
が、第9図−aおよび第10図−aに示すようにホルダ40
とヤーンガイド(セラミック等)41とを別体としてボル
ト42で固着してもよい。
また、第9図−bおよび第10図−bに示すようにホル
ダ40とヤーンガイド41をリベット43またはボルトで固着
し、かつホルダー40に係合肩部40a部を設けて遠心力を
受けるようにしてもよい。
更に、第9図−cおよび第10図−cはホルダ40とヤー
ンガイド41を別体としてリベット44またはボルトで固着
したもので、係合部を円形として遠心力の受けと位置決
めをしている。
なお、ガイド38のガイドレールの両端部にそれぞれ、
第11図に示すような細溝38cを有する突起部38bを形成す
ることにより、糸条Yを羽根25、26の溝部に確実に挿入
できるとともに、羽根25、26によって糸条が第11図下方
向へ押し出されるのを防止できる。
第1トラバース手段と第2トラバース手段の間隔が小
さい(従来は5〜10mm)と、糸条が両トラバース手段の
羽根と羽根の間でしごかれて毛羽が発生したり伸度の斑
が出来たりし、糸条の品質が著しく低下することがあ
る。そこで、第1トラバース手段と第2トラバース手段
との間隔は15〜70mmとすることが好ましい。
本実施例では、ボビンホルダに2個のパッケージを巻
取るトラバース装置について説明したが、ボビンは1個
または2個以上あってもよい。
また、巻取機は複数本のボビンホルダを有する自動巻
取機であってもよい。
本実施例では、羽根25、26に凹部26bを設けたが、第
6図における26cを設けず26a部のみとしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によるトラバース装置に
よると、高速巻取においても耳高のない良好な巻姿のパ
ッケージを得ることができ、巻き取られた糸条の品質の
斑を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の巻取機の概略正面図、第2
図は本発明における実施例の綾振り装置の部分平面図、
第3図は第2図におけるトラバースユニットの回転主要
部断面図、第4図および第5図は糸条が綾振りされると
きの糸の受渡し状態を時系列的に説明する概略正面図、
第6図(a)〜(c)は羽根25、26の形状および糸条の
運びを説明する概略平面図、第7図−a〜第7図−fは
本実施例における羽根の速度比とストロークの関係を示
す線図、第8図−a〜第8図−fは第7図−a〜第7図
−fに対応したパッケージの幅と硬度の関係を示す線
図、第9図−a〜第9図−cは羽根にガイドを取付ける
方法を示す別の実施例の平面図、第10図−a〜第10図−
cはその断面図、第11図は第2トラバースのガイド38の
別の実施例を示す平面図。 Y……糸条、1……巻取装置、 3……トラバース装置、4……コンタクトローラ、 5……ボビンホルダ、 23、24……第1トラバース手段、 25、26……第2トラバース手段、 37、38……糸条ガイド。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビンを装着したボビンホルダにコンタク
    トローラを圧接するとともにトラバース装置で糸条を綾
    振り、該ボビンに糸条を巻取りパッケージを成形するよ
    うにした糸条の巻取機において、該巻取機の上流に配設
    した綾振り支点から所定距離隔てた下流に糸条をトラバ
    ースストロークの中心から両端に向って移動させる第1
    トラバース手段を配設し、該第1トラバース手段の下流
    に第1トラバース手段から所定距離隔てて、糸条をトラ
    バースストロークの両端から中心に向って移動させる第
    2トラバース手段を配設し、該第1トラバース手段はト
    ラバース中心から両端に向って移動する回転羽根と該回
    転羽根によって運ばれる糸条のトラバース速度を規制す
    るガイドレールとからなり、該第1トラバース手段によ
    って運ばれる糸条のトラバース速度を略等速としてお
    り、前記第2トラバース手段はトラバース両端から中心
    に向って移動する回転羽根と、該回転羽根によって運ば
    れる糸条のトラバース速度を規制するガイドレールとか
    らなり、該第2トラバース手段によって運ばれる糸条の
    トラバース速度を、トラバース中央部においては前記第
    1トラバース手段の速度とほぼ等しくするとともに、ト
    ラバース端部においては第1トラバース手段による速度
    の1.5〜7倍の速度から徐々に第1トラバース手段の速
    度まで減速するようにしていることを特徴とする糸条の
    トラバース装置。
  2. 【請求項2】第1トラバース手段が糸条を解放するとき
    のストロークS1と、その時の第2トラバース手段が受け
    るストロークS2と、コンタクトローラに糸条がプリント
    されるストロークS0と、第1トラバース手段からコンタ
    クトローラプリント点までのL1距離と、第2トラバース
    手段からコンタクトローラプリント点までのL2距離と、
    糸条の綾角θとの関係を下式のようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の糸条のトラバース装置。 S1≧S0+2L1tanθ S2≦S0+2L2tanθ
  3. 【請求項3】トラバース中央部において、糸条のトラバ
    ース速度を等速域のトラバース速度より減速しており、
    その減速割合が等速域のトラバース速度の10%以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の糸条のトラバース装
    置。
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KR1019900006022A KR950005416B1 (ko) 1989-04-28 1990-04-28 사조의 트래버어스 장치
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