JP2853648B2 - 糸条綾振り装置 - Google Patents

糸条綾振り装置

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JP2853648B2 JP8574596A JP8574596A JP2853648B2 JP 2853648 B2 JP2853648 B2 JP 2853648B2 JP 8574596 A JP8574596 A JP 8574596A JP 8574596 A JP8574596 A JP 8574596A JP 2853648 B2 JP2853648 B2 JP 2853648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボビンに巻かれる
糸条を、ボビンの軸線に沿って綾振りさせるための糸条
綾振り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上下方向に、所定の間隔を置い
て、互いに逆方向に回転するように配置された一対のプ
ロペラ状の回転羽根を、その回転平面が、タッチローラ
ー或いはパッケージの回転軸線に対して平行になるよう
に配置した糸条綾振り装置が知られている(例えば、特
公平3−72544号公報、特公平4−27151号公
報等)。このような従来の糸条綾振り装置は、糸条を、
所定の方向に回転する一方の回転羽根により、ガイド部
材に沿って、ガイド部材の一端まで移動させ、次いで、
上記の回転羽根に対して逆方向に回転するもう一方の回
転羽根により、ガイド部材の一端で糸条を受け取り、逆
の方向に移動させるようにして、ガイド部材の両端にお
いて、互いに逆方向に回転する2枚の回転羽根間で、糸
条の受け渡しを行い、糸条を綾振りするようにしたもの
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題について、上述した従来の糸条綾振り装置の概
略正面図である図6を用いて説明する。
【0004】c1は、互いに逆方向に回転するように配
置された一対の回転羽根のうち、上方に配置された上部
回転羽根であり、回転軸c1’を中心に回転される。c
2は、下方に配置された下部回転羽根であり、回転軸c
2’を中心に、上記上部回転羽根c1と逆方向に回転さ
れる。c3は、公知のタッチローラーであり、c4は、
図示されていない公知の支持装置により支持されている
ボビンc5に、糸条yを巻回することにより形成される
パッケージである。また、c6は、糸条yの綾振り支点
となる糸ガイドである。なお、便宜的に、糸条yは、上
部回転羽根c1により、右方向に移送され、また、下部
回転羽根c2により、左方向に移送されるものとする。
【0005】糸条yが、上部回転羽根c1により、右方
向に移送されて、右端の受け渡し位置(A)に達する
と、糸条yは、上部回転羽根c1から外れて、下部回転
羽根c2と係合して、左方向に移送されるが、右端の受
け渡し位置(A)における、このような受け渡し時にお
いては、糸条yが、上部回転羽根c1から外れて、下部
回転羽根c2に係合した点(a1)から、糸条yが、タ
ッチローラーc3に接触している接触点(a2)までの
距離が、所謂、糸条yのフリーレングス(d1)とな
る。
【0006】また、糸条yが、下部回転羽根c2によ
り、左方向に移送されて、左端の受け渡し位置(B)に
達すると、糸条yは、下部回転羽根c2から外れて、上
部回転羽根c1と係合して、右方向に移送されるが、左
端の受け渡し位置(B)における、このような受け渡し
時においては、糸条yが、下部回転羽根c2から外れ
て、上部回転羽根c1に係合した点(b1)から、糸条
yが、タッチローラーc3に接触している接触点(b
2)までの距離が、糸条yのフリーレングス(d2)と
なる。
【0007】上述したように、従来の糸条綾振り装置に
おいては、右端の受け渡し位置(A)におけるフリーレ
ングス(d1)と、左端の受け渡し位置(B)における
フリーレングス(d2)が異なることになる。このよう
に、左右端におけるフリーレングスが異なると、パッケ
ージ3の左右端の形状に差異が生じて、形状の不良なパ
ッケージc4が生産されることになる。
【0008】本発明の目的は、上述した従来の糸条綾振
り装置が有する課題を解決するとともに、複数の糸条綾
振り装置を並設する場合に、糸条綾振り装置の全長を短
縮することが可能な糸条綾振り装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、上部回転羽根の回転平面
と上部回転羽根に対して逆方向に回転する下部回転羽根
の回転平面とが、下部回転羽根の下方に配置されたタッ
チローラーの回転軸に対して所定の角度傾斜し、その所
定の角度が、上部回転羽根から下部回転羽根への糸条の
受け渡し時において、糸条が上部回転羽根から外れて下
部回転羽根に係合する点から糸条がタッチローラーに接
触している接触点までの糸条のフリーレングスと、下部
回転羽根から上部回転羽根への糸条の受け渡し時におい
て、糸条が下部回転羽根から外れて上部回転羽根に係合
する点から糸条がタッチローラーに接触している接触点
までの糸条のフリーレングスとが等しくなるような角度
とされているものであり、第2には、隣接して配置され
た糸条綾振り装置の回転羽根の回転平面を、一部、重複
させたものであり、第3には、タッチローラーに沿っ
て、複数、併設された糸条綾振り装置の、前記タッチロ
ーラーからの高さを、全て、等しくしたものである。
【0010】以下に、本発明の糸条綾振り装置の平面図
である図1、図1のI−I線に沿った本発明の糸条綾振
り装置の垂直断面図である図2、本発明の糸条綾振り装
置の概略正面図である図3、本発明の糸条綾振り装置
を、複数、併設した概略正面図である図4及び本発明の
糸条綾振り装置を、複数、併設した別の実施例の概略正
面図である図5を用いて、本発明の実施例について説明
するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に
限定されるものではない。
【0011】
【実施例】先ず最初の、図1、図2及び図3を用いて、
本発明の糸条綾振り装置Uについて説明する。
【0012】1は、回転中心1aに対して点対象に延在
するプロペラ状の上部回転羽根であり、上部回転羽根1
は、板状フレーム2に取着された円筒状フレーム3の外
周に、軸受け4を介して配設された回転筒5に、ネジ6
等の適当な固着手段により取着されている。7は、上部
回転羽根1の下方に配置された、上部回転羽根1と同じ
長さを有するとともに、上部回転羽根1の回転中心1a
から、所定の偏心距離eだけ離れた回転中心7aに対し
て点対象に延在するプロペラ状の下部回転羽根であり、
下部回転羽根7は、上記円筒状フレーム3内に、軸受け
8を介して配設された回転軸9の下端部に、ネジ10等
の適当な固着手段により取着されている。
【0013】11は、上部回転羽根1の上方に取着され
た糸条yの綾振り軌跡を形成するためのガイド部材であ
り、上部回転羽根1及び下部回転羽根7の先端が、ガイ
ド部材11の円弧状の糸条案内部11aから突設するよ
うに構成されている。また、上述した上部回転羽根1の
回転中心1aと下部回転羽根7の回転中心7aを結ぶ線
上の偏心距離eは、ほぼ、ガイド部材11の糸条案内面
11aに沿って配置されている。なお、ガイド部材11
を、下部回転羽根7の下方に配置することも、また、上
部回転羽根1と下部回転羽根7の間に配置することもで
きる。
【0014】上述した円筒状フレーム3の外周に、軸受
け4を介して配設された回転筒5の外周には、平歯車1
2が取着されており、該平歯車12には、板状フレーム
2に取着された円筒状フレーム13の内部に、軸受け1
4を介して配設された回転軸15の下端部に取着された
平歯車16が噛み合っている。17は、上記回転軸15
の上端部に取着されたプーリーである。また、プーリー
17と平歯車16との中間に位置する回転軸15には平
歯車18が取着されており、該平歯車18には、上記の
円筒状フレーム13と同様に板状フレーム2に取着され
た、図示されていない円筒状フレームの内部に、軸受け
を介して配設された回転軸19に取着された平歯車20
が噛み合っている。更に、平歯車20は、下部回転羽根
7が取着された回転軸9の上端部に取着された平歯車2
1と噛み合っている。
【0015】本発明においては、図3に示されているよ
うに、上部回転羽根1の回転平面と、下部回転羽根7の
回転平面とが、上部回転羽根1と下部回転羽根7の下方
に配設された公知のタッチローラーTの回転軸線t1或
いはタッチローラーTに接触しているパッケージPの回
転軸線p1に対して、所定の角度、傾斜している。この
傾斜の度合いは、従来の糸条綾振り装置において説明し
た、右端の受け渡し位置(A)における糸条yのフリー
レングス(d1)と、左端の受け渡し位置(B)におけ
る糸条yのフリーレングス(d2)とが、等しくなるよ
うな角度で傾斜している。即ち、右端の受け渡し位置
(A)における上部回転羽根1から下部回転羽根7への
糸条yの受け渡し時において、糸条yが、上部回転羽根
1から外れて下部回転羽根7に係合する点(a1)か
ら、糸条yが、タッチローラーTに接触している接触点
(a2)までの糸条yのフリーレングス(d1)と、左
端の受け渡し位置(B)における下部回転羽根7から上
部回転羽根1への糸条yの受け渡し時において、糸条y
が、下部回転羽根7から外れて上部回転羽根1に係合す
る点(b1)から、糸条yがタッチローラーTに接触し
ている接触点(b2)までのフリーレングス(d2)と
が、等しくなるように、上部回転羽根1と下部回転羽根
7が、タッチローラーTの回転軸線t1或いはパッケー
ジPの回転軸線p1に対して傾斜している。なお、図3
において、gは、糸条yの綾振り支点となる糸ガイドで
ある。
【0016】次に、上述した構造を有する糸条綾振り装
置Uの糸条yの綾振り動作、駆動等について説明する。
【0017】図示されていない駆動ベルトによりプーリ
ー17が回転すると、プーリー17が取着された回転軸
15の下端部に取着された平歯車16を介して、該平歯
車16と噛み合っている平歯車12が回転する。平歯車
12が回転すると、平歯車12が取着されている回転筒
5が回転し、従って、回転筒5に取着されている上部回
転羽根1が回転することになる。
【0018】また、上述したように、図示されていない
駆動ベルトによりプーリー17が回転すると、プーリー
17が取着された回転軸15の中間部に取着された平歯
車18を介して、該平歯車18と噛み合っている平歯車
20が回転する。平歯車20が回転すると、該平歯車2
0と噛み合っている平歯車21が回転するので、平歯車
21が取着された回転軸9が回転し、従って、回転軸9
に取着されている下部回転羽根7が回転することにな
る。
【0019】上述したように、プーリー17の回転が、
2つの平歯車16と平歯車12を介して上部回転羽根1
に伝達され、また、プーリー17の回転が、3つの平歯
車18、平歯車20及び平歯車21を介して下部回転羽
根7に伝達されるので、上部回転羽根1と下部回転羽根
7とは、互いに、逆方向に回転することになる。
【0020】図1及び図3には、便宜的に、上部回転羽
根1が反時計方向に回転し、そして、下部回転羽根7が
時計方向に回転する場合が示されている。また、図1に
は、ガイド部材11の糸条案内面11aに沿って、糸条
yを、ガイド部材11の左端から右端まで移動させてき
た上部回転羽根1の一方の先端部1bから、ガイド部材
11の右端に位置するとともに、時計方向に回転する下
部回転羽根7の一方の先端部7bに、受け渡す時点が示
されている。
【0021】下部回転羽根7の一方の先端部7bに受け
渡された糸条yは、ガイド部材11の糸条案内面11a
に沿って、ガイド部材11の右端から左端まで移動す
る。次いで、下部回転羽根7の一方の先端部7bによ
り、ガイド部材11の右端から左端まで移動された糸条
yは、下部回転羽根7の一方の先端部7bから、ガイド
部材11の左端まで回転してきた、反時計方向に回転す
る上部回転羽根1のもう一方の先端部1cに受け渡され
て、ガイド部材11の糸条案内面11aに沿って、右方
向に移動される。
【0022】そして、上部回転羽根1のもう一方の先端
部1cにより、ガイド部材11の左端から右端まで移動
された糸条yは、上部回転羽根1のもう一方の先端部1
cから、ガイド部材11の右端まで回転してきた、時計
方向に回転する下部回転羽根7のもう一方の先端部7c
に受け渡されて、ガイド部材11の糸条案内面11aに
沿って、左方向に移動される。このようにして、糸条y
は、ガイド部材11の両端部において、上部回転羽根1
から下部回転羽根7に、或いは、下部回転羽根7から上
部回転羽根1に受け渡されることにより、ガイド部材1
1の糸条案内面11aに沿って、綾振りされるように構
成されている。
【0023】本発明においては、右端の受け渡し位置
(A)における糸条yのフリーレングス(d1)と、左
端の受け渡し位置(B)における糸条yのフリーレング
ス(d2)とが、等しくなるように、糸条綾振り装置の
上部回転羽根1の回転平面及び下部回転羽根7の回転平
面とが、タッチローラーTの回転軸線t1或いはパッケ
ージPの回転軸線p1に対して傾斜するように構成され
ているので、パッケージPの左右端部の形状が同じとな
る良好な形状のパッケージPを生産することができる。
【0024】次に、図4を用いて、タッチローラーTに
沿って、上述した構成を有する糸条綾振り装置Uを、複
数、併設した場合について説明する。
【0025】本実施例においては、左側に配置された糸
条綾振り装置Uの上部回転羽根1と下部回転羽根7の下
方に、右側に配置された糸条綾振り装置Uの上部回転羽
根1と下部回転羽根7が位置するように糸条綾振り装置
Uを併設したものである。そして、隣接する糸条綾振り
装置Uの上部回転羽根1の回転平面同士及び下部回転羽
根7の回転平面同士が、それぞれ、一部重複するように
配置されているとともに、隣接する糸条綾振り装置Uを
構成する一方の糸条綾振り装置Uの上部回転羽根1の回
転平面と下部回転羽根7の回転平面、及び、もう一方の
糸条綾振り装置Uの上部回転羽根1の回転平面と下部回
転羽根7の回転平面の、合計4つの回転平面が、全て異
なるように配置されている。
【0026】各糸条綾振り装置Uの回転軸15に取着さ
れたプーリー17には、駆動ベルトbが掛けられてお
り、図示されていないモーターにより、駆動ベルトbを
走行させることにより、プーリー17を回転させて、各
糸条綾振り装置Uを駆動するように構成されている。な
お、図4において、板状フレーム2の下部に示されてい
る方形sは、図1及び図2を用いて説明した、平歯車1
2、16、18、20、21等からなる上部回転羽根1
と下部回転羽根7の駆動部を省略して表したものであ
る。
【0027】上述した実施例においては、隣接する糸条
綾振り装置Uの上部回転羽根1の回転平面同士及び下部
回転羽根7の回転平面同士を、それぞれ、一部重複する
ように配置したので、隣接する糸条綾振り装置U同士を
接近して配設することができ、従って、複数の糸条綾振
り装置Uを並設する場合に、糸条綾振り装置Uの全長を
短縮することができる。
【0028】また、上述した実施例においては、隣接す
る糸条綾振り装置Uを構成する一方の糸条綾振り装置U
の上部回転羽根1の回転平面と下部回転羽根7の回転平
面、及び、もう一方の糸条綾振り装置Uの上部回転羽根
1の回転平面と下部回転羽根7の回転平面の、合計4つ
の回転平面が、全て異なるように配置されているので、
1つの糸条綾振り装置Uが故障して回転羽根1,7の回
転が停止したり、或いは、回転羽根1,7の回転速度
が、他の糸条綾振り装置Uの回転羽根1,7の回転速度
とずれを生じた際にも、隣接する糸条綾振り装置Uの回
転羽根1、7同士が干渉しあって衝突するようなことが
ない。
【0029】更に、右端の受け渡し位置(A)における
糸条yのフリーレングス(d1)と、左端の受け渡し位
置(B)における糸条yのフリーレングス(d2)と
が、等しくなるように、各糸条綾振り装置Uの上部回転
羽根1と下部回転羽根7の回転平面が、タッチローラー
Tの回転軸線t1或いはパッケージPの回転軸線p1に
対して傾斜して配置されているので、パッケージPの左
右端部の形状が同じである良好な形状のパッケージPを
生産することができる。
【0030】更にまた、複数、並設された糸条綾振り装
置UのタッチローラーTからの高さが、全ての糸条綾振
り装置Uにおいて、同じになるように構成されているの
で、各糸条綾振り装置Uにおいて綾振り状態のばらつき
がなく、従って、形状の揃ったパッケージPを生産する
ことができる。
【0031】次に、図5を用いて、タッチローラーTに
沿って、上述した構成を有する糸条綾振り装置Uを、複
数、併設した別の実施例について説明する。
【0032】本実施例においては、左側に配置された糸
条綾振り装置Uの下部回転羽根7の回転平面と、右側に
配置された糸条綾振り装置Uの上部回転羽根1の回転平
面とが、同一平面を形成するとともに、一部重複するよ
うに配置し、且つ、左側に配置された糸条綾振り装置U
の下部回転羽根7の回転方向と、右側に配置された糸条
綾振り装置Uの上部回転羽根1の回転方向を同方向とし
たものである。同方向に回転する左側に配置された糸条
綾振り装置Uの下部回転羽根7と、右側に配置された糸
条綾振り装置Uの上部回転羽根1とは、互いに、干渉し
ないように、45度、90度等の適当な回転位相差を持
って回転している。
【0033】上述した実施例においても、右端の受け渡
し位置(A)における糸条yのフリーレングス(d1)
と、左端の受け渡し位置(B)における糸条yのフリー
レングス(d2)とが、等しくなるように、各糸条綾振
り装置Uの上部回転羽根1と下部回転羽根7の回転平面
が、タッチローラーTの回転軸線t1或いはパッケージ
Pの回転軸線p1に対して傾斜しているとともに、タッ
チローラーTからの各糸条綾振り装置Uの高さが、全
て、同じになるように構成されているので、各糸条綾振
り装置Uにおいて綾振り状態のばらつきがなく、従っ
て、形状の揃ったパッケージPを生産することができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0035】左右端の糸条の受け渡し位置における糸条
のフリーレングスが等しくなるように、回転羽根の回転
平面を傾斜させたので、パッケージの左右端部の形状が
同じな良好な形状のパッケージを生産することができ
る。
【0036】隣接して配置された糸条綾振り装置の回転
羽根の回転平面を、一部、重複させたので、複数の糸条
綾振り装置を併設した場合の糸条綾振り装置の全長を短
縮することができる。
【0037】糸条綾振り装置のタッチローラーからの高
さを、全て、等しくしたので、各糸条綾振り装置におい
て綾振り状態のばらつきがなく、従って、形状の揃った
パッケージを生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の糸条綾振り装置の平面図であ
る。
【図2】図2は図1のI−I線に沿った本発明の糸条綾
振り装置の垂直断面図である。
【図3】図3は本発明の糸条綾振り装置の概略正面図で
ある。
【図4】図4は本発明の糸条綾振り装置を、複数、併設
した概略正面図である。
【図5】図5は本発明の糸条綾振り装置を、複数、併設
した別の実施例の概略正面図である。
【図6】図6は従来の糸条綾振り装置の概略正面図であ
る。
【符号の説明】
P・・・・・・・パッケージ T・・・・・・・タッチローラー U・・・・・・・糸条綾振り装置 y・・・・・・・糸条 1・・・・・・・上部回転羽根 7・・・・・・・下部回転羽根 11・・・・・・ガイド部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部回転羽根の回転平面と上部回転羽根に
    対して逆方向に回転する下部回転羽根の回転平面とが、
    下部回転羽根の下方に配置されたタッチローラーの回転
    軸に対して所定の角度傾斜し、その所定の角度が、上部
    回転羽根から下部回転羽根への糸条の受け渡し時におい
    て、糸条が上部回転羽根から外れて下部回転羽根に係合
    する点から糸条がタッチローラーに接触している接触点
    までの糸条のフリーレングスと、下部回転羽根から上部
    回転羽根への糸条の受け渡し時において、糸条が下部回
    転羽根から外れて上部回転羽根に係合する点から糸条が
    タッチローラーに接触している接触点までの糸条のフリ
    ーレングスとが等しくなるような角度とされていること
    を特徴とする糸条綾振り装置。
  2. 【請求項2】隣接して配置された糸条綾振り装置の回転
    羽根の回転平面を、一部、重複させたことを特徴とする
    請求項1に記載の糸条綾振り装置。
  3. 【請求項3】タッチローラーに沿って、複数、併設され
    た糸条綾振り装置の、前記タッチローラーからの高さ
    が、全て、等しいことを特徴とする請求項2に記載の糸
    条綾振り装置。
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