JPH0661865U - 糸のトラバース装置 - Google Patents
糸のトラバース装置Info
- Publication number
- JPH0661865U JPH0661865U JP778193U JP778193U JPH0661865U JP H0661865 U JPH0661865 U JP H0661865U JP 778193 U JP778193 U JP 778193U JP 778193 U JP778193 U JP 778193U JP H0661865 U JPH0661865 U JP H0661865U
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- traverse
- gear
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 トラバースに逆方向に回転する糸案内羽根を
用いるものであって、最小部品の交換でトラバース幅を
変更できる糸のトラバース装置を提供する。 【構成】 共通の歯車11から上下に重ねて配置され互
いに逆転する歯車列を左右2列形成し、2列の最終の上
下歯車14,15,18,19に合計4枚の糸案内部材
1,2,3,4を連結し、トラバース幅の略中央で交差
する糸案内部材1,2,3,4で糸を同方向に受け渡
し、トラバース幅の両端で交差する糸案内部材1,2,
3,4で糸を逆方向に受け渡し、最終の上下歯車14,
15,18,19の左右列の間隔を所望値とすることで
トラバース幅が決まるようにした糸のトラバース装置で
ある。
用いるものであって、最小部品の交換でトラバース幅を
変更できる糸のトラバース装置を提供する。 【構成】 共通の歯車11から上下に重ねて配置され互
いに逆転する歯車列を左右2列形成し、2列の最終の上
下歯車14,15,18,19に合計4枚の糸案内部材
1,2,3,4を連結し、トラバース幅の略中央で交差
する糸案内部材1,2,3,4で糸を同方向に受け渡
し、トラバース幅の両端で交差する糸案内部材1,2,
3,4で糸を逆方向に受け渡し、最終の上下歯車14,
15,18,19の左右列の間隔を所望値とすることで
トラバース幅が決まるようにした糸のトラバース装置で
ある。
Description
【0001】
本考案は、糸を巻取パッケージとする場合に、糸をトラバースさせるトラバー ス方法及び装置に関し、特に逆方向に回転する糸案内部材の間で糸を受け渡して 糸をトラバースをさせる糸のトラバース装置に関する。
【0002】
通常のトラバース装置は溝カム機構を用い、これと係合するトラバースガイド の往復運動によって糸のトラバースを行なわせていた。そのためトラバースガイ ドの折返し点において生ずる衝撃や、その場合に生ずる騒音がきわめて大きく、 高速回転を円滑に行うには限界がある。そこで、このような溝カム機構による欠 点を解決するものとして、逆方向に回転する糸案内部材を用いて糸を受け渡すト ラバース装置が知られている。
【0003】 以下図5乃至図7により、逆方向に回転する糸案内部材を用いる従来のトラバ ース装置を説明する。図5および図7において、紡出された糸Yは糸案内部材1 01,102に設けられた羽根103,103′,104,104′によって交 互にトラバースされ、案内ガイド105のトラバース案内面d上を案内されなが ら、タッチローラ106によって回転させられている巻取パッケージ107に巻 き取られる。ここで糸案内部材101,102は同一の回転中心を有し、それぞ れ回転軸108および109に設けられて、逆方向に回転するようになっている 。すなわち、回転軸108の他端には傘歯車110が設けられ、また他方の回転 軸109の他端には傘歯車111が設けられ、これらの傘歯車110,111が 電動機113によって駆動される傘歯車112と噛み合っているので、糸案内部 材101,102には逆方向に回転運動が与えられることになるのである。この ように同一回転中心を有し、逆方向に回転する糸案内部材101,102の周囲 に180°ずつの間隔を置いて、それぞれ糸案内部材101には羽根103,1 03′が、また糸案内部材102には羽根104、104′がネジ等で固定され ている。
【0004】 図7によって更に詳細を説明すると、羽根103,103′および104,1 04′の各先端の回転中心からの距離は同一半径としてあり、回転によって二点 鎖線Cの円軌線跡を画く。糸Yは羽根の側面によって運ばれ、かつ案内ガイド1 05のトラバース案内面dの曲線に沿い、折返し点aおよびbにおいて互いに反 対方向に回転する羽根と入れかわりながら、左右のトラバース運動を行う。ここ で各折返し点a,bでの糸の折返しを確実にしかも円滑に実施できるようにする ため、次のような構成がとられている。すなわち、各糸案内部材101,102 に対する羽根103と103′および104と104′の取付け位置は180° の関係にし、またトラバース運動の折返し点aおよびbにおいて上下の羽根が重 なるようにするために角aobが90°にしてある。また、糸渡しを確実に行う ため、折返し点aおよびbにはそれぞれ羽根の重なり合う位置に近接して上面と 下面とに突出ガイドを設けることもある。
【0005】
図5乃至図7に示す糸のトラバース装置では、トラバースの幅が固定的である 。そのため、幅の異なるパッケージを巻形成する場合には、異なるトラバース幅 に対応する寸法関係を有するトラバース装置に交換することになる。このように 、トラバース幅を変える場合には、全体をユニットとして交換しなければならな いという問題点があった。
【0006】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、トラバースに逆方向に回転する糸案内羽根を用いる ものであっても、最小部品の交換でトラバース幅を変更できる糸のトラバース装 置を提供することを目的としている。
【0007】
上記目的を達成する本考案の糸のトラバース装置は、共通の歯車から上下に重 ねて配置され互いに逆転する歯車列を左右2列形成し、2列の最終の上下歯車に 合計4枚の糸案内部材を連結し、トラバース幅の略中央で交差する糸案内部材で 糸を同方向に受け渡し、トラバース幅の両端で交差する糸案内部材で糸を逆方向 に受け渡し、最終の上下歯車の左右列の間隔を所望値とすることでトラバース幅 が決まるようにした装置である。
【0008】
共通の歯車から上下に重ねて配置され互いに逆転する歯車列を左右2列形成し 、2列の最終の上下歯車に合計4枚の糸案内部材を連結すると、最終の上下歯車 の噛み合いを維持しながら左右方向にずらすことが可能になり、トラバース幅が 簡単に変えられる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案の糸のトラ バース装置によるトラバース方法を示す上面図、図2は本考案の糸のトラバース 装置の駆動系統図である。
【0010】 図1において、1は羽根1aを有する上方右側糸案内部材、2は羽根2aを有 する下方右側糸案内部材、3は羽根3aを有する上方左側糸案内部材、4は羽根 4aを有する下方左側糸案内部材、5は案内ガイドである。上方右側糸案内部材 1と下方右側糸案内部材2は第1軸6の回りで矢印方向に逆回転しており、上方 左側糸案内部材3と下方左側糸案内部材4は第1軸7の回りで矢印方向に逆回転 しており、第1軸6と第2軸7との間隔Mは所望値に設定されている。そして、 第1軸6の90°の放射角度A,O1,Cに対応する案内ガイド5の部分に第1 案内面5aが設けられ、第2軸7の90°の放射角度C,O2,Bに対応する案 内ガイド5の部分に第2案内面5bが設けられている。
【0011】 また、羽根1a,2a,3a,4aの位相関係は重要であり、図示の位相に設 定される。すなわち、第1軸6においては、A点で羽根1aから羽根2aに受け 渡しされるように位相が設定され、第2軸7においては、B点の180°反対側 の仮想点B′で羽根3aから羽根4aにあたかも糸が受け渡されるように位相が 設定されている。
【0012】 つぎに、糸の受け渡しを説明する。羽根1aで右向きに運ばれる糸Yは、A点 において、左向きに回転する羽根2aに受け渡され、逆方向に反転する。そして 、羽根2aによって、案内面5aに沿いつつ、左側のC点へと運ばれる。C点で は、第1軸6の羽根2aと第2軸7の羽根3aが交差し、糸が羽根2aから羽根 3aに受け渡される。そして、羽根3aによって、案内面5bに沿いつつ、左側 のB点へと運ばれる。B点では、第2軸7の羽根3aと4aが交差し、糸が羽根 3aから羽根4aに受け渡され、逆方向に反転する。そして、羽根4aによって 、案内面5bに沿いつつ、右側のC点へと運ばれる。C点では、第2軸7の羽根 4aと第1軸6の羽根1aが交差し、糸が羽根4aから羽根1aに受け渡される 。そして、羽根1aによって、案内面5aに沿いつつ、右側のA点へと運ばれる 。以上の繰り返しにより、糸はA点とB点との間の幅Lでトラバースする。
【0013】 したがって、第1軸6と第2軸7の間隔Mを大きくすると、トラバース幅Lが 大きくなり、間隔Mを小さくすると、トラバース幅Lが小さくなる。
【0014】 つぎに、軸の間隔が変更し易い駆動系統を図2により説明する。共通歯車11 から右列と左列の2系統に分かれ歯車系列である。右列は、共通歯車11に噛み 合う右列上中間歯車12と、共通歯車11に噛み合うことなく、次に述べる左列 下中間歯車17に噛み合う右列下中間歯車13と、右列上中間歯車12に噛み合 う右列上最終歯車14と、右列下中間歯車13に噛み合う右列下最終歯車15と からなっている。左列は、共通歯車11に噛み合うことなく、右列上中間歯車1 2に噛み合う右列上中間歯車16と、共通歯車11に噛み合う左列下中間歯車1 7と、左列上中間歯車16に噛み合う左列上最終歯車18と、左列下中間歯車1 7に噛み合う左列下最終歯車19とからなっている。
【0015】 以上の駆動系統により、中間歯車12,13は互いに逆回転し、中間歯車16 ,17も互いに逆回転し、左右の中間歯車の対比でも逆回転となっている。その 結果、右列下最終歯車15の中空軸15aに取り付けられる上方右側糸案内部材 1と右列上最終歯車14の中実軸14aに取り付けられる下方右側糸案内部材2 は図1のように逆回転し、左列下最終歯車19の中空軸19aに取り付けられる 上方左側糸案内部材3と左側上最終歯車18の中実軸18aに取り付けられる下 方左側糸案内部材4は図1のように逆回転する。そして、右列の中実軸14aと 中空軸15aはスライド体20を介して本体22に取り付けられ、左列の中実軸 18aと中空軸19aはスライド体21を介して本体22に取り付けられている 。すなわち、左右の中間歯車との噛み合わせを維持しながらスライド体20,2 1を紙面厚み方向に移動させ固定すると、図1の間隔Mが変えられる。
【0016】 さらに、図3及び図4により、駆動系統をより具体的に説明する。図3の平面 図の如く、共通歯車11と右列上中間歯車12と左列上中間歯車16の軸は二等 辺三角形の頂点に位置するように配列されている。しかし、図4のX−X断面図 のように、歯面の切り欠きによって、共通歯車11は、左列上中間歯車16に噛 み合わずに、左列下中間歯車17に噛み合っている。図3に戻り、左列上中間歯 車16は右列上中間歯車12に噛み合っている。下側の歯車列の噛み合い関係は 逆になるだけで同様である。そして、右側上最終歯車14の第1軸6は右列上中 間歯車12の軸を中心とする円弧23に沿って移動自在に軸支されている。左側 上最終歯車18の第2軸7も左列上中間歯車16の軸を中心とする円弧24に沿 って移動自在に軸支されている。その結果、案内ガイド5を二点鎖線の如きもの に交換したり、図示されない羽根を長さの異なるものに変更することにより、糸 のトラバース幅をLmaxからLminまで変更可能となる。歯車列自体はその ままであるので、トラバース幅変更に伴う交換部品は最小となる。なお、図4の Tはタッチローラ、Pは巻取パッケージである。
【0017】 また、図3のトラバース装置を左右方向に多数列設すると、多ボビンの紡糸巻 取機にも簡単に適用できるようになる。この場合、図4の共通歯車11と同軸の スプロケット25の多数にチェーンをジグザグ状に掛けることで、一つのモータ の駆動力を伝達できる。
【0018】
本考案の糸のトラバース装置は、共通の歯車から上下に重ねて配置され互いに 逆転する歯車列を左右2列形成し、2列の最終の上下歯車に合計4枚の糸案内部 材を連結し、最終の上下歯車の噛み合いを維持しながら左右方向にずらすことに より、トラバース幅が簡単に変えられるようにした装置であるので、駆動機構の ほぼ全体を共用でき、最終の上下歯車の左右間隔の変更と、糸案内部材や案内ガ イドを交換するだけで済み、コンパクトな歯車列となる。
【図1】本考案の糸のトラバース装置によるトラバース
方法を示す上面図である。
方法を示す上面図である。
【図2】本考案の糸のトラバース装置の駆動系統図であ
る。
る。
【図3】本考案の糸のトラバース装置の上面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】従来のトラバース装置の側面図である。
【図6】従来のトラバース装置の上面図である。
【図7】図5のZ−Z断面図である。
1 上方右側糸案内部材 2 下方右側糸案内部材 3 上方左側糸案内部材 4 下方左側糸案内部材 6 第1軸 7 第2軸 11 共通歯車 12,13 右列上下中間歯車 14,15 右列上下最終歯車 16,17 左列上下中間歯車 18,19 左列上下最終歯車
Claims (1)
- 【請求項1】 共通の歯車から上下に重ねて配置され互
いに逆転する歯車列を左右2列形成し、2列の最終の上
下歯車に合計4枚の糸案内部材を連結し、トラバース幅
の略中央で交差する糸案内部材で糸を同方向に受け渡
し、トラバース幅の両端で交差する糸案内部材で糸を逆
方向に受け渡し、最終の上下歯車の左右列の間隔を所望
値とすることでトラバース幅が決まるようにした糸のト
ラバース装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778193U JPH0661865U (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 糸のトラバース装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778193U JPH0661865U (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 糸のトラバース装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661865U true JPH0661865U (ja) | 1994-09-02 |
Family
ID=11675224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP778193U Pending JPH0661865U (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 糸のトラバース装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0661865U (ja) |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP778193U patent/JPH0661865U/ja active Pending
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