JP2510519Y2 - プリンタ−装置 - Google Patents

プリンタ−装置

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JP2510519Y2
JP2510519Y2 JP1986080588U JP8058886U JP2510519Y2 JP 2510519 Y2 JP2510519 Y2 JP 2510519Y2 JP 1986080588 U JP1986080588 U JP 1986080588U JP 8058886 U JP8058886 U JP 8058886U JP 2510519 Y2 JP2510519 Y2 JP 2510519Y2
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忠 穐山
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は印画紙をプラテンローラにクランプし、プ
ラテンローラを複数回回転せしめて、順次3原色等をプ
リントするプリンター装置に関し、詳しくは、印画紙を
クランプする機構を備えたプリンター装置に関する。
〈考案の概要〉 この考案は、印画紙をプラテンローラにクランプし、
プラテンローラを回転せしめてプリントするプリントー
装置において、印画紙をプラテンローラにクランプする
クランプ手段に印画紙先端位置決め手段を設け、印画紙
の先端を常にプラテン上の一定の位置でクランプできる
ようにしたものである。
〈従来の技術〉 従来、この種のプリンター装置においては、印画紙の
クランプ手段として、第6図に示すようなクランプ手段
を用いたものがある。この装置において、印画紙P1は挿
入口1から挿入され、平板状の水平固定板2に対向して
設けられた固定ガイド3及び固定ガイド3に対向した固
定ピン4によってシーソー運動可能に支持された印画紙
案内部材5とにより案内されて、プラテンローラ6とク
ランパー7との間に挿入され、プラテンローラ6が反時
計方向に回転することによりクランプ解除レバー8のピ
ン9が操作レバー10から離間し、バネ11の付勢により印
画紙P1をプラテンローラ6とクランパー7とで挾持し、
圧接ローラ12等により印画紙P1をプラテンローラ6に巻
回してプリントする。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし上記従来の装置では、プラテンローラー6とク
ランパー7との間に挿入された印画紙の先端を規制する
手段がないため、特に印画紙を手差し挿入する場合はそ
の都度挿入状態が異なるため、プリントの完了した印画
紙先端部の余白の面積の大きさが、プリント毎に異なっ
て不揃いとなり、プリント品質を損なうという欠点があ
った。
この考案は以上の事情に鑑みなされたもので、装置を
改良して上記欠点を解消することができるプリンター装
置の提供を目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本考案では、クランプ手段の一部に印画紙先端位置決
め手段を設けている。
〈作用〉 この考案は、クランプ手段と共動して、クランプ手段
が印画紙挿入間隙を形成しているときこの印画紙挿入間
隙に案内された印画紙の先端を、常にほぼ一定の位置で
停止させるようにしたものである。
〈実施例〉 第1図は本考案の一実施例のプリンター装置であり、
第2図,第3図は本考案の主要部分の動作を示す図であ
る。
プリンター装置はプラテンローラー15、クランプ手段
16,印画紙先端位置決め手段17,クランプ操作手段18,ロ
ーラ作動停止手段19,印画紙案内手段20,サーマルヘッド
21,ヘッド移動手段22及び作動手段23から主として構成
されている。
プラテンローラー15は印画紙P2を巻き取るもので、回
転可能に水平に固定されており、ストッパー24が当接し
ないよう、切り欠き25が設けられている。
クランプ手段16はクランパー26,解除レバー27,ピン28
及びバネ29からなり、プラテンローラー15の回転中心方
向に往復移動可能に取付られており、プラテンローラー
15の回転中心から離れる方向に移動させたときには、プ
ラテンローラー15の胴壁面との間に印画紙挿入間隙30を
形成し、プラテンローラー15の回転中心向きに移動させ
たときには前記胴壁面に圧接し印画紙を把持するよう構
成されている。
印画紙先端位置決め手段17は本考案の特徴的部分であ
り、印画紙挿入側の反対側に、クランパー26と一体にス
トッパー24が設けられており、クランプ手段がプラテン
ローラー15との間に印画紙挿入間隙30を形成していると
きには前記印画紙挿入間隙に挿入された印画紙の進行を
防げて印画紙の先端を揃えるよう構成されている。
クランプ操作手段18は従来例と同様であり、L字型の
レバー31と固定ピン32とからなり、レバー31の水平部の
先端が固定ピン33によって回転可能に支持されており、
レバー31の水平部下面中央部には前記ピン28に係合する
係合部34が設けられている。
ローラー作動停止手段19は、プリント開始位置への移
動時、プリント時、プリント終了後の排紙時及び排紙終
了後の給紙可能状態への移動時等にプラテンローラー15
を回転させるものであり、給紙時にプラテンローラー15
の回転を停止させて印画紙挿入間隙30をプラテンローラ
ー15の回転中心の真上の位置に停止させるものである。
印画紙案内手段20は、従来例と同様であり、プラテン
ローラー15停止時に所定位置に位置する印画紙挿入間隙
30に向けて水平に固定された固定板35と、固定板35に対
向して固定ピン33によってシーソー運動可能に支持され
た印画紙案内部材36とからなり、印画紙案内部材36と固
定板35とによって印画紙案内間隙37が形成される。サー
マルヘッド21は従来例と同様のものである。ヘッド移動
手段22は、ヘッド操作レバー38と、その一端をプラテン
ローラー15の下方に回動可能に横向きに支持する固定ピ
ン39と、長手部材38の他端のバネ40とからなり、回動さ
せることによってバネ40によってサーマルヘッド21がプ
ラテンローラー15の回転中心下の胴壁面に圧接するよう
にサーマルヘッド21を支持している。
作動手段23は、マスターカム41、伝達機構42、オペレ
ーションモータ43、螺旋カム44、偏心カム45及び2つの
ピン32,46とからなる。マスターカム41はプラテンロー
ラー15の左下方に回転可能に固定されており、その回転
軸47はプラテンローラー15の回転軸48と同向きである。
伝達機構42はマスターカム41を回転させるもので、オペ
レーションモータ43によって作動される。螺旋カム44は
マスターカム41の一方面に取付けられた一重の渦巻状の
カムからなり、その一端はマスターカム41の回転中心に
位置し、他端がマスターカム41の外周縁近傍に位置する
ようマスターカム41の外周縁に沿って延出されている。
偏心カム45は、マスターカム41の螺旋カム44とは反対側
の面に穿設された溝状カムからなり、その中心が第1図
においてマスターカム41の回転中心より下方に位置して
いる。2つのピン32,46の一方のピン32はクランプ操作
レバー31の垂直部の下端に螺旋カム44の外周に接するよ
うに取付けられている。他方のピン46は、ヘッド移動手
段22のヘッド操作レバー38に固定ピン39と反対側の端部
寄りに偏心カム45に係合するように取付けられている。
次に上記装置の動作について説明する。
第1図は、本考案の一実施例の印画紙を挿入するスタ
ンバイの状態を示す。クランプ操作レバー31の一端に植
設されたピン32は、マスターカム41の螺旋カム44の最中
心部付近にあり、クランプ操作手段18がクランプ手段17
のピン28に係合してクランプ手段17のクランプを解除し
ている。一方サーマルヘッド21はヘッド操作レバー38に
植設されたピン46が偏心カム45に係合し、プラテンロー
ラー15の胴壁面から離間されている。この状態で印画紙
は挿入口48から挿入される。
第2図は給紙状態を示す部分図であり、印画紙案内手
段20により、クランパー26とプラテンローラー15とによ
り形成された印画紙挿入間隙30に案内された印画紙P2
は、クランパー26と一体に設けられた、ストッパー24に
より進行を阻止されて給紙が完了する。
第3図は給紙後のプリント開始位置への移動状態を示
す部分図である。
第4図は、本考案の一実施例のプリント中の状態を示
す。第1図の状態からプラテンローラー15が反時計方向
に回転することにより、ピン28がクランプ操作手段18の
レバー31から離間することにより、クランパ26がプラテ
ンローラー15に圧接されて、印画紙が把持される。更に
プラテンローラー15が回転することにより印画紙はプラ
テンローラー15に巻回され、プリント開始位置に至る。
次に、マスターカム41がオペレーションモータ43により
伝達機構42を介して回転することにより、クランプ操作
レバー31に取付けられたピン32が螺旋カム44の最外周部
に当接し、クランプ解除レバー27のピン28に当接しない
位置に移動する。一方サーマルヘッド21は、ヘッド操作
レバー38のピン46が偏心カム45の外周側に移動し、バネ
40により、プラテンローラー15に圧接される。この状態
でプラテンローラー15はローラー作動停止手段によって
駆動され、印画紙に順次プリントが行なわれ第4図の状
態となる。
第5図は、インクフィルムFを移送する状態を示す。
マスターカム41はオペレーションモータ43が更に回転
し、クランプ解除レバー27のピン28がクランプ操作レバ
ー31に当接しないように、クランプ操作レバー31のピン
32は螺旋カム44の最外周部に当接した状態を維持し、ヘ
ッド操作レール38のピン46は、偏心カム45の最中心側に
移動する。この状態で、インクフィルムFの移送が行な
われ、その間にプラテンローラー15をプリントの初期の
位置に移動させる。
〈考案の効果〉 この考案によれば、給紙時に印画紙挿入間隙に挿入さ
れた印画紙は、常にほぼ一定の位置でクランプされるた
め、プリント毎に印画紙先端部の余白の面積の大きさが
異なるという問題は解消され、さらに上記実施例では、
クランパーと一体に形成されるため安価にこの考案の目
的を達成し得るという利点がある。
また、本考案のプリンター装置においては、用紙挿入
間隙に送られた用紙の先端の位置決めを行う用紙位置決
め手段をクランプ手段と共動するように形成することに
より、簡単な構造で、特に手差し給紙方法において、用
紙先端の位置決めをできるように構成したものである。
そして、この用紙位置決め手段をプラテンローラの切り
欠き部に入り込む構造とすることにより、用紙位置決め
手段とプラテンローラとの隙間に用紙先端が入り込むこ
とがなく、薄手の用紙であっても確実に用紙先端の進行
を阻止することができる。
そして、仮に厚手の用紙等が強い力で挿入された場
合、端部付近で用紙を阻止させる構造の場合は用紙挿入
力を受ける際の、力のバランスが悪く、端部の用紙が変
形して用紙がストッパーを通過してしまい、用紙の位置
決めを行うことが困難であるという問題があるが、本考
案のストッパーはプラテンローラ上に設けることが可能
であるため、確実に用紙の進行を阻止できるバランスの
良い位置にストッパーを配設できる。
さらに、本考案においては印画紙案内手段に連結され
た揺動自在なレバーの動作に連動させてクランプ手段を
プラテンローラとの間で接近・離間させることができる
ため、比較的簡単な機構で実現でき低コスト化を図れ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例のプリンター装置の全体の
内部構成側面図、 第2図はこの考案のプリンター装置の給紙状態を示す要
部側面図、 第3図はこの考案のプリンター装置の給紙後にプリント
開始位置への移動状態を示す要部側面図、 第4図はこの考案のプリンター装置のプリント状態を示
す内部構成側面図、 第5図はこの考案のプリンター装置のインクフィルム移
動状態を示す内部構成側面図、 第6図は従来例のプリンター装置の内部構成側面図であ
る。 15:プラテンローラー、16:クランプ手段、17:印画紙先
端位置決め手段、18:クランプ操作手段、19:ローラー作
動停止手段、20:印画紙案内手段、23:作動手段、25:プ
ラテンローラー切り欠き部、30:印画紙挿入間隙。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に固定された印画紙巻取り用のプ
    ラテンローラと、 このプラテンローラの両側壁にプラテンローラの回転中
    心方向に往復移動可能に取付けられプラテンローラの回
    転中心から離れる方向に移動させたときにプラテンロー
    ラの胴壁面との間に印画紙挿入間隙を形成しプラテンロ
    ーラの回転中心向きに移動させたときにはプラテンロー
    ラの胴壁面に圧接し印画紙を把持するクランプ手段と、 前記クランプ手段は前記プラテンローラの回転方向中心
    に往復移動可能に取り付けられ、前記クランプ手段を往
    復移動させるクランプ操作手段と、 プラテンローラを回転させプラテンローラ停止時には前
    記印画紙挿入間隙がプラテンローラの胴壁面の円周方向
    に所定位置に位置するようにプラテンローラの回転を停
    止させるローラ作動停止手段と、 揺動自在に取り付けられたレバーと連結され、かつプラ
    テンローラ停止時における前記印画紙挿入間隙に印画紙
    を案内するための印画紙案内手段と、 この印画紙案内手段により前記印画紙挿入間隙に案内さ
    れた印画紙の先端部の位置決め手段を前記クランプ手段
    に設け、 前記クランプ手段と共動するように設け、プラテンロー
    ラの前記印画紙位置決め手段に対向する位置には前記印
    画紙先端位置決め手段の一部がゆるやかに嵌入するため
    の切り欠き部を前記プラテンローラに設け、 前記レバーが前記印画紙挿入間隙から離間している状態
    時は前記クランプ手段を前記プラテンローラから離間さ
    せ、前記レバーが前記印画紙挿入間隙に近接している状
    態時は前記クランプ手段を前記プラテンローラに密着さ
    せることを特徴とするプリンター装置。
JP1986080588U 1986-05-26 1986-05-26 プリンタ−装置 Expired - Lifetime JP2510519Y2 (ja)

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JPS62191443U JPS62191443U (ja) 1987-12-05
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