JP2510249B2 - コ―ティング組成物 - Google Patents

コ―ティング組成物

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基和 湯浅
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は基材表面にアルミナ−ジルコニア複合膜を形
成しうるコーティング組成物に関する。
〔従来の技術〕
最近、金属、ガラス等の基材に防食性、硬度、耐熱
性、耐水性等の表面特性を向上させるためにセラミック
ス層を形成することが種々提案されている。
たとえば、特開昭61−268770号公報にはコロイダル状
アルミナと水と酸よりなる混合液、炭化水素基を有する
ケイ素化合物及びアルコールを混合してなるアルミナ系
コーティング用組成物が記載されている。
上記組成物は基材に塗布され焼成されるが、焼成温度
が低いと被膜の硬度が不足し、焼成温度が高くなると炭
化水素基がとんで収縮率が大きくなり、クラックやピン
ホールが生じ防食性が低下する。又、被膜中に二酸化ケ
イ素が存在し、耐アルカリ性が悪いという欠点を有す
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は上記欠点に鑑み、硬度が大きく、防食
性、耐熱性、耐水性、耐アルカリ性等のすぐれたセラミ
ックス層を形成しうるコーティング組成物を提供するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明で使用されるアルミナコロイドの水分散液と
は、直径が10-5〜10-8cm程度の微粉末状のアルミナが水
にコロイド状に分散されたものであり、アルミナの微粉
末の形状は粒状であっても繊維状であってもよい。水分
散液のPHは、アルカリ性にあるとアルミナが凝集するの
で酸性であって3〜7が好ましい。又、アルミナの分散
量は多くなると凝集しやすくなるので6〜15wt%分散さ
れているのが好ましい。このような水分散液としては、
たとえば触媒化成(株)社製、商品名カタロイドASがあ
げられる。
本発明で使用されるジルコニウムテトラアルコキシド
は、一般式、Zr(OR)〔Rはアルキル基〕で示される
構造を有するものであって、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、ブトキシ、イソプロポキシ、ペントキシ、ヘキ
トキシ、オクトキシ等のアルコキシ基を4個有するジル
コニウムであって、たとえばジルコニウムテトラエチレ
ート、ジルコニウムテトラn−ブチレート、ジルコニウ
ムテトライソプロピレート等があげられる。
上記ジルコニウムテトラアルコキシドはキレート化さ
れているのであるが、キレート化剤としては従来から公
知の含酸素化合物、含窒素化合物、含硫黄化合物等が使
用でき、たとえばエチレンジアミン四酢酸、ニトロ三酢
酸、ウラミル二酢酸、ジメチルグリオキシム、ジチゾ
ン、オキソン、β−ジケトン、グリシン、メチルアセト
アセテート、エチルアセトアセテート、リノレン酸、オ
レイン酸、オクチル酸及びトリエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルコー
ルアミン等があげられ、アルコールアミンが好適に使用
される。
キレート化物はジルコニウムテトラアルコキシドに対
し4モル当量までキレート可能であるが、キレート化物
の反応量が多くなるとコーティング組成物を塗布、焼付
けした際に収縮率が大きくなりクラックやピンホールが
発生しやすくなるので、キレート化物のジルコニウムテ
トラアルコキシドに対するキレート化量は0.5〜1.5モル
当量量が好ましく、より好ましくは0.9〜1.1モル当量で
あり、1.0モル当量が特に好ましい。
キレート化は任意の方法で行なわれてよいが上記ジル
コニウムテトラアルコキシドは水によって容易に分解す
るのでアルコール中でキレート化されるのが好ましく、
アルコールとしてはメタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、ブタノール等の炭素数4以下
のものが好ましく、特にエタノールが好ましい。
キレート化は上記アルコールにジルコニウムテトラア
ルコキシドとキレート化剤を溶解することによって容易
に行なえる。
本発明のコーティング組成物は上記アルミナコロイド
の水分散液とキレート化されたジルコニウムテトラアル
コキシドのアルコール溶液よりなるが、アルミナ成分が
多くなると耐アルカリ性が低下し、逆にジルコニウム成
分が多くなると耐水性、耐酸性等が低下するので、Al2O
3とZrO2の換算値で9:1〜1:9が好ましく、より好ましく
は8:2〜5:5である。
ジルコニウムテトラアルコキシドは水によって速やか
に加水分解されるが、本発明においてはキレート化され
ているので水による加水分解速度が遅く、アルミナコロ
イドの水分散液と混合されても安安に存在する。
本発明のコーティング組成物は上記アルミナコロイド
の水分散液とキレート化されたジルコニウムテトラアル
コキシドのアルコール溶液よりなり、両者を混合した混
合液は金属板、ガラス板等にコーティングされ、焼付け
られて基板上にコーティング層が形成される。
コーティング方法は任意の方法が採用でき、たとえ
ば、スプレー、スピニング、刷毛等により塗布する方
法、混合液に浸漬後引き上げる方法、ロールコーターで
塗布する方法等があげられる。
焼成も任意の方法が採用されてよいが、焼成温度が低
いと有機物がコーティング被膜中に残存するので450℃
以上が好ましく、より好ましくは500〜1000℃であり、
又、焼成時間は焼成温度により異なるが、一般に1分以
上であり、好ましくは30分〜5時間である。
上述の如く、塗布、焼付を行うことにより、基材上に
アルミナ−ジルコニウム複合被膜が形成される。
〔実施例〕
次に実施例を説明する。
実施例1〜7、比較例1,2 エタノール300重量部、ジルコニウムテトライソプロ
ピレート17.8重量部及びトリエタノールアミン4.03重量
部をセパラブルフラスコに供給し、室温で24時間激しく
撹拌してキレート化されたジルコニウムテトライソプロ
ピレートのアルコール溶液を得た。
得られたアルコール溶液と、アルミナコロイドの水分
散液(触媒化成(株)社製、商品名、カタロイドAS−
3、Al2O3濃度7.0wt%)を、第1表に示したZrO2とAl2O
3の換算比率になるように混合し、室温で1時間激しく
撹拌してコーティング組成物を得た。
縦5cm、横5cmのステンレススチール板(SUS410,#600
研摩、BA仕上げ)をアセトンで超音波洗浄した後、得ら
れたコーティング組成物に浸漬し、100cm/minの速度で
引き上げ、室温で1日乾燥した。次に50℃/hrの速度で
第1表に示した所定の焼付温度まで昇温し、その後2時
間焼付けコーティング層の形成されたステンレススチー
ル板を得た。得られたコーティング層の厚みを測定し、
外観を目で観察して結果を第1表に示した。又、鉛筆硬
度(JIS K 5400に準拠)、密着性(JIS K 5400に
よる碁盤目テープ剥離試験)、耐沸騰水性(煮沸した蒸
留水に得られたステンレススチール板を浸漬し、8時間
後にコーティング層の外観を目で観察した。)、耐塩水
噴霧性(JIS Z 2371に従い、4%食塩水をコーティ
ング層に72時間噴霧した後のコーティング層の外観を目
で観察した。)、耐酸性(20wt%の塩酸に得られたステ
ンレススチール板を浸漬し、72時間後にコーティング層
の外観を観察した。)及び耐高温耐食性(得られたステ
ンレススチール板を800℃のギヤオーブンに供給し、100
時間後にコーティング層の外観を観察した。)を測定し
結果を第1表に示した。
尚、外観、耐沸騰水性、耐塩水噴霧性、耐酸性及び耐
高温腐食性は○(コーティング層に異常ないもの)、△
(一部の試料のコーティング層にクラックの発生、コー
ティング層の剥離、錆の発生又は浸食が見られたもの)
及び×(全ての試料のコーティング層にクラックの発
生、コーティング層の剥離、錆の発生又は浸食が見られ
たもの)で表示した。又、密着性は各々3個の試料につ
いて試験したが、コーティング層の剥離したものは全く
なかったので全て○と評価した。
又、実施例1及び6で得られたステンレススチール板
とコーティングする前のステンレススチール板の孔食電
位をJIS G 0577に準拠して測定したところ、コーテ
ィングする前のステンレススチール板は0.775(VvsSC
E)Vc′10であり、実施例1で得られたステンレススチ
ール板は1.421(VvsSCE)Vc′10であり、実施例6で得
られたステンレススチール板は1.215(VvsSCE)Vc′10
であった。
実施例8 実施例1で得られたコーティング組成物に、縦5cm、
横5cmのガラス板(白磨き板)を浸漬し、100cm/minの速
度で引き上げ、室温で1日乾燥した後、50℃/hrの速度
で500℃まで昇温し、その後2時間焼付した。得られた
ガラス板のコーティング層は厚さ2.0μmで、外観を観
察したところクラックや剥離はなかった。鉛筆硬度(JI
S K 5400に準拠)を測定したところ8Hであった。
又、実施例1で行ったと同様にして密着性及び耐沸騰
水性を測定したところ共に○であった。80℃の2N水酸化
ナトリウム水溶液に得られたガラス板を浸漬し、72時間
後に外観を観察したところコーティング層にクラックの
発生、コーティング層の剥離、錆の発生、浸食等は全く
なかった。
〔発明の効果〕
本発明のコーティング組成物の構成は上述の通りであ
り、金属板、ガラス板等の基材表面に塗布、焼付するこ
とによりアルミナ−ジルコニア複合膜を容易に形成する
ことができる。得られたアルミナ−ジルコニア複合膜は
基材に対する密着性がすぐれ、硬度が大きく、防食性、
耐熱性、耐水性、耐アルカリ性、耐酸性、耐塩水性等が
すぐれている。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミナコロイドの水分散液とキレート化
    されたジルコニウムテトラアルコキシドのアルコール溶
    液よりなるコーティング組成物。
JP21170688A 1988-08-25 1988-08-25 コ―ティング組成物 Expired - Lifetime JP2510249B2 (ja)

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