JPH0543839A - ZrO2−SiO2−CaO系コ−テイング組成物 - Google Patents
ZrO2−SiO2−CaO系コ−テイング組成物Info
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- JPH0543839A JPH0543839A JP3209593A JP20959391A JPH0543839A JP H0543839 A JPH0543839 A JP H0543839A JP 3209593 A JP3209593 A JP 3209593A JP 20959391 A JP20959391 A JP 20959391A JP H0543839 A JPH0543839 A JP H0543839A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】下記構成材料からなるZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物。 (a) ジルコニウムテトラアルコキシド (b) テトラアルコキシシランおよび置換アルコキシシラ
ン (c) 硝酸カルシウム、塩素酸カルシウムおよび過塩素酸
カルシウムからなる群より選ばれるカルシウム化合物 (d) アミン化合物 (e) 有機溶媒 【効果】該コ−ティング組成物は、長期間保存可能であ
り、かつ金属、プラスチック、木材、紙、セメント、黒
鉛等の種々の素材上に耐熱性、耐磨耗性、耐水性、耐薬
品性に優れる塗膜が容易に形成できる。
系コ−ティング組成物。 (a) ジルコニウムテトラアルコキシド (b) テトラアルコキシシランおよび置換アルコキシシラ
ン (c) 硝酸カルシウム、塩素酸カルシウムおよび過塩素酸
カルシウムからなる群より選ばれるカルシウム化合物 (d) アミン化合物 (e) 有機溶媒 【効果】該コ−ティング組成物は、長期間保存可能であ
り、かつ金属、プラスチック、木材、紙、セメント、黒
鉛等の種々の素材上に耐熱性、耐磨耗性、耐水性、耐薬
品性に優れる塗膜が容易に形成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ZrO2-SiO2-Ca
O系コ−ティング組成物に関する。
O系コ−ティング組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属、プラスチック、木材、紙、
セメント、黒鉛等の素材上に、その耐熱性、耐磨耗性、
耐水性、耐薬品性等を向上させるために、コ−ティング
により塗膜を形成することが行われており、代表的なコ
−ティング方法としては、例えば、シリコン系樹脂をバ
インダ−とする有機塗料によるコ−ティングがあげられ
る。しかしながら、上記有機塗料から得られる塗膜は、
耐熱性に劣り、200℃以上の雰囲気中では長期使用に
耐えることができない。
セメント、黒鉛等の素材上に、その耐熱性、耐磨耗性、
耐水性、耐薬品性等を向上させるために、コ−ティング
により塗膜を形成することが行われており、代表的なコ
−ティング方法としては、例えば、シリコン系樹脂をバ
インダ−とする有機塗料によるコ−ティングがあげられ
る。しかしながら、上記有機塗料から得られる塗膜は、
耐熱性に劣り、200℃以上の雰囲気中では長期使用に
耐えることができない。
【0003】一方、耐熱性のあるセラミック薄膜を素材
上にコ−ティングすることが提案されており、現在、主
として金属素材に適用されている。上記コ−ティング方
法としては、例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD法、
溶射法等があげられるが、上記各コ−ティング方法は、
素材の材質、寸法、形状等に大きな制限があり、しかも
コ−ティング操作が煩雑であるという欠点を有してい
た。
上にコ−ティングすることが提案されており、現在、主
として金属素材に適用されている。上記コ−ティング方
法としては、例えば、蒸着法、スパッタ法、CVD法、
溶射法等があげられるが、上記各コ−ティング方法は、
素材の材質、寸法、形状等に大きな制限があり、しかも
コ−ティング操作が煩雑であるという欠点を有してい
た。
【0004】上記欠点を解決するために、素材に制限が
なく、しかも種々の大きさ、形状等を有する素材に容易
にコ−ティングしうるジルコン系組成物が提案されてお
り、例えば、特開昭61−250063号公報には、Zr
(OC4H9)4で表されるジルコニウム化合物、エチルシリケ
−トおよびイソプロピルアルコ−ルを混合してなる組成
物が記載され、特開昭63−190175号公報には、
ジルコニウムオキシ酸塩、シリコンアルコキシドまたは
その誘導体、水および有機溶媒からなる組成物が記載さ
れている。しかしながら、上記組成物は長期保存安定性
が悪く、しかも素材上にコ−ティングして得られた塗膜
は、クラックや剥離を生じ易いという欠点を有してい
た。
なく、しかも種々の大きさ、形状等を有する素材に容易
にコ−ティングしうるジルコン系組成物が提案されてお
り、例えば、特開昭61−250063号公報には、Zr
(OC4H9)4で表されるジルコニウム化合物、エチルシリケ
−トおよびイソプロピルアルコ−ルを混合してなる組成
物が記載され、特開昭63−190175号公報には、
ジルコニウムオキシ酸塩、シリコンアルコキシドまたは
その誘導体、水および有機溶媒からなる組成物が記載さ
れている。しかしながら、上記組成物は長期保存安定性
が悪く、しかも素材上にコ−ティングして得られた塗膜
は、クラックや剥離を生じ易いという欠点を有してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、容易にコ−テ
ィングができ、安定性に優れた塗膜が得られる長期保存
可能なZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を
提供することにある。
鑑みてなされたものであり、その目的は、容易にコ−テ
ィングができ、安定性に優れた塗膜が得られる長期保存
可能なZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で使用されるジル
コニウムテトラアルコキシド(a) は、一般式Zr( OR
1)4 で表される化合物であり、式中、R1 はアルキル基
を示すが、炭素数が多くなるとZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物の安定性が低下して長期保存性が
悪くなるので、炭素数は1〜5に限定される。
コニウムテトラアルコキシド(a) は、一般式Zr( OR
1)4 で表される化合物であり、式中、R1 はアルキル基
を示すが、炭素数が多くなるとZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物の安定性が低下して長期保存性が
悪くなるので、炭素数は1〜5に限定される。
【0007】上記ジルコニウムテトラアルコキシド(a)
としては、例えば、ジルコニウムテトラメトキシド、ジ
ルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラ−n-
プロポキシド、ジルコニウムテトラ−iso-プロポキシ
ド、ジルコニウムテトラ−n-ブトキシド、ジルコニウム
テトラ−sec-ブトキシド、ジルコニウムテトラ-tert-ブ
トキシド等があげられ、特にジルコニウムテトラ−n-ブ
トキシドおよびジルコニウムテトラ−iso-プロポキシド
が好ましい。これらは、単独で使用されてもよいし二種
以上併用されてもよい。
としては、例えば、ジルコニウムテトラメトキシド、ジ
ルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラ−n-
プロポキシド、ジルコニウムテトラ−iso-プロポキシ
ド、ジルコニウムテトラ−n-ブトキシド、ジルコニウム
テトラ−sec-ブトキシド、ジルコニウムテトラ-tert-ブ
トキシド等があげられ、特にジルコニウムテトラ−n-ブ
トキシドおよびジルコニウムテトラ−iso-プロポキシド
が好ましい。これらは、単独で使用されてもよいし二種
以上併用されてもよい。
【0008】本発明で使用されるシラン化合物(b) は下
記一般式[I]、[II]、[III ]または[IV]で表さ
れる化合物である。
記一般式[I]、[II]、[III ]または[IV]で表さ
れる化合物である。
【0009】
【化3】
【0010】式中、R2 はアルキル基を示すが、炭素数
が多くなるとZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組
成物の安定性が低下して長期保存性が悪くなるので、炭
素数は1〜5に限定される。R3 、R4 、R5 は有機基
を示し、例えば、飽和炭化水素基(アルキル基、置換ア
ルキル基等)、不飽和炭化水素基(アリル基、ビニル基
等)、芳香族炭化水素基(フェニル基、ナフチル基
等)、エポキシ基、アミノ基などがあげられる。
が多くなるとZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組
成物の安定性が低下して長期保存性が悪くなるので、炭
素数は1〜5に限定される。R3 、R4 、R5 は有機基
を示し、例えば、飽和炭化水素基(アルキル基、置換ア
ルキル基等)、不飽和炭化水素基(アリル基、ビニル基
等)、芳香族炭化水素基(フェニル基、ナフチル基
等)、エポキシ基、アミノ基などがあげられる。
【0011】一般式[I]で表される化合物としては、
例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−
プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テト
ラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブト
キシシラン等があげられ、一般式[II]で表される化合
物としては、例えば、モノメチルトリメトキシシラン、
モノメチルトリエトキシシラン、モノメチルトリ−n−
プロポキシシラン、モノメチルトリ−iso−プロポキ
シシラン、モノメチルトリ−n−ブトキシシラン、モノ
メチルトリ−sec−ブトキシシラン、モノメチルトリ
−tert−ブトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、エポキシトリエトキシシラン等があげられ、一
般式[III ]で表される化合物としては、例えば、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
メチルジ−n−プロポキシシラン、ジメチルジ−iso
−プロポキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラ
ン、ジメチルジ−sec−ブトキシシラン、ジメチルジ
−tert−ブトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、エチルビニルジエトキシシラン、エチルフェニルジ
エトキシシラン、メチルエポキシジエトキシシラン等が
あげられ、一般式[IV]で表される化合物としては、例
えば、トリメチルモノメトキシシラン、トリメチルモノ
エトキシシラン、トリメチルモノ−n−プロポキシシラ
ン、トリメチルモノ−iso−プロポキシシラン、トリ
メチルモノ−n−ブトキシシラン、トリメチルモノ−s
ec−ブトキシシラン、トリメチルモノ−tert−ブ
トキシシラン、トリエチルエトキシシラン、ジエチルビ
ニルエトキシシラン、ジエチルフェニルエトキシシラ
ン、ジエチルフェニルエトキシシラン、メチルエチルエ
ポキシエトキシシラン等があげられ、特にテトラエトキ
シシラン、モノメチルトリエトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ビニルトリエトキシシランおよびジエ
チルフェニルエトキシシランが好ましい。
例えば、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−
プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テト
ラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブト
キシシラン等があげられ、一般式[II]で表される化合
物としては、例えば、モノメチルトリメトキシシラン、
モノメチルトリエトキシシラン、モノメチルトリ−n−
プロポキシシラン、モノメチルトリ−iso−プロポキ
シシラン、モノメチルトリ−n−ブトキシシラン、モノ
メチルトリ−sec−ブトキシシラン、モノメチルトリ
−tert−ブトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシ
シラン、エポキシトリエトキシシラン等があげられ、一
般式[III ]で表される化合物としては、例えば、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジ
メチルジ−n−プロポキシシラン、ジメチルジ−iso
−プロポキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラ
ン、ジメチルジ−sec−ブトキシシラン、ジメチルジ
−tert−ブトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、エチルビニルジエトキシシラン、エチルフェニルジ
エトキシシラン、メチルエポキシジエトキシシラン等が
あげられ、一般式[IV]で表される化合物としては、例
えば、トリメチルモノメトキシシラン、トリメチルモノ
エトキシシラン、トリメチルモノ−n−プロポキシシラ
ン、トリメチルモノ−iso−プロポキシシラン、トリ
メチルモノ−n−ブトキシシラン、トリメチルモノ−s
ec−ブトキシシラン、トリメチルモノ−tert−ブ
トキシシラン、トリエチルエトキシシラン、ジエチルビ
ニルエトキシシラン、ジエチルフェニルエトキシシラ
ン、ジエチルフェニルエトキシシラン、メチルエチルエ
ポキシエトキシシラン等があげられ、特にテトラエトキ
シシラン、モノメチルトリエトキシシラン、ジメチルジ
エトキシシラン、ビニルトリエトキシシランおよびジエ
チルフェニルエトキシシランが好ましい。
【0012】上記シラン化合物(b) は、単独で使用され
てもよいし二種以上併用されてもよい。上記シラン化合
物(b) のジルコニウムテトラアルコキシド(a) に対する
添加量は、少なくなるとZrO2-SiO2-CaO系コ−
ティング組成物の安定性が低下して長期保存性が悪くな
り、多くなると得られる塗膜にクラックが生じやすくな
るので、シラン化合物(b) /ジルコニウムテトラアルコ
キシド(a) (モル比)は0.01〜9が好ましく、より
好ましくは0.1〜8である。
てもよいし二種以上併用されてもよい。上記シラン化合
物(b) のジルコニウムテトラアルコキシド(a) に対する
添加量は、少なくなるとZrO2-SiO2-CaO系コ−
ティング組成物の安定性が低下して長期保存性が悪くな
り、多くなると得られる塗膜にクラックが生じやすくな
るので、シラン化合物(b) /ジルコニウムテトラアルコ
キシド(a) (モル比)は0.01〜9が好ましく、より
好ましくは0.1〜8である。
【0013】本発明で使用されるカルシウム化合物(c)
は、硝酸カルシウム、塩素酸カルシウムおよび過塩素酸
カルシウムからなる群より選ばれる化合物であり、上記
カルシウム化合物(c) としては、例えば、無水硝酸カル
シウム、硝酸カルシウム二水塩、無水塩素酸カルシウ
ム、塩素酸カルシウム二水塩、無水過塩素酸カルシウ
ム、過塩素酸カルシウム四水塩等があげられ、特に無水
硝酸カルシウム、無水塩素酸カルシウムおよび無水過塩
素酸カルシウムが好ましい。これらは、単独で使用され
てもよいし二種以上併用されてもよい。
は、硝酸カルシウム、塩素酸カルシウムおよび過塩素酸
カルシウムからなる群より選ばれる化合物であり、上記
カルシウム化合物(c) としては、例えば、無水硝酸カル
シウム、硝酸カルシウム二水塩、無水塩素酸カルシウ
ム、塩素酸カルシウム二水塩、無水過塩素酸カルシウ
ム、過塩素酸カルシウム四水塩等があげられ、特に無水
硝酸カルシウム、無水塩素酸カルシウムおよび無水過塩
素酸カルシウムが好ましい。これらは、単独で使用され
てもよいし二種以上併用されてもよい。
【0014】上記カルシウム化合物(c) のジルコニウム
テトラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなっ
ても、多くなっても得られる塗膜にクラックが生じやす
くなるので、カルシウム化合物(c) /ジルコニウムテト
ラアルコキシド(a) (モル比)は0.01〜9が好まし
く、より好ましくは0.1〜8.0である。
テトラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなっ
ても、多くなっても得られる塗膜にクラックが生じやす
くなるので、カルシウム化合物(c) /ジルコニウムテト
ラアルコキシド(a) (モル比)は0.01〜9が好まし
く、より好ましくは0.1〜8.0である。
【0015】本発明で使用されるアミン化合物(d) は、
下記一般式[V ]、[VI]または[VII ]で表される化
合物である。
下記一般式[V ]、[VI]または[VII ]で表される化
合物である。
【0016】
【化4】
【0017】式中、R6 はアルキレン基を示すが、炭素
数が少なくなっても多くなってもZrO2-SiO2-Ca
O系コ−ティング組成物の安定性が低下して長期保存性
が悪くなるので、炭素数は2〜5に限定される。
数が少なくなっても多くなってもZrO2-SiO2-Ca
O系コ−ティング組成物の安定性が低下して長期保存性
が悪くなるので、炭素数は2〜5に限定される。
【0018】上記[V ]式で表される化合物としては、
例えば、モノエタノ−ルアミン、モノプロパノ−ルアミ
ン、モノブタノ−ルアミン、モノペンタノ−ルアミン等
があげられ、[VI]式で表される化合物としては、例え
ば、ジエタノ−ルアミン、ジプロパノ−ルアミン、ジブ
タノ−ルアミン、ジペンタノ−ルアミン等があげられ、
[VII ]式で表される化合物としては、例えば、トリエ
タノ−ルアミン、トリプロパノ−ルアミン、トリブタノ
−ルアミン、トリペンタノ−ルアミン等があげられる。
これらは、単独で使用されてもよいし二種以上併用され
てもよい。
例えば、モノエタノ−ルアミン、モノプロパノ−ルアミ
ン、モノブタノ−ルアミン、モノペンタノ−ルアミン等
があげられ、[VI]式で表される化合物としては、例え
ば、ジエタノ−ルアミン、ジプロパノ−ルアミン、ジブ
タノ−ルアミン、ジペンタノ−ルアミン等があげられ、
[VII ]式で表される化合物としては、例えば、トリエ
タノ−ルアミン、トリプロパノ−ルアミン、トリブタノ
−ルアミン、トリペンタノ−ルアミン等があげられる。
これらは、単独で使用されてもよいし二種以上併用され
てもよい。
【0019】上記アミン化合物(d) のジルコニウムテト
ラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなるとZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定性が
低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られる塗
膜にクラックが生じやすくなるので、アミン化合物(d)
/ジルコニウムテトラアルコキシド(a) (モル比)は
0.5〜6が好ましい。
ラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなるとZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定性が
低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られる塗
膜にクラックが生じやすくなるので、アミン化合物(d)
/ジルコニウムテトラアルコキシド(a) (モル比)は
0.5〜6が好ましい。
【0020】本発明で使用される有機溶媒(e) は、前記
ジルコニウムテトラアルコキシド(a) およびシラン化合
物(b) と相溶性があり、カルシウム化合物(c) が溶解性
を示すものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル、イソプロピ
ルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル等のアルコ−ル類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒド
ロフランなどがあげられ、特にメチルアルコ−ル、エチ
ルアルコ−ルおよびイソプロピルアルコ−ルが好まし
い。これらは単独で使用されてもよいし二種以上併用さ
れてもよい。
ジルコニウムテトラアルコキシド(a) およびシラン化合
物(b) と相溶性があり、カルシウム化合物(c) が溶解性
を示すものであれば特に限定されるものではなく、例え
ば、メチルアルコ−ル、エチルアルコ−ル、イソプロピ
ルアルコ−ル、ブチルアルコ−ル等のアルコ−ル類、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、テトラヒド
ロフランなどがあげられ、特にメチルアルコ−ル、エチ
ルアルコ−ルおよびイソプロピルアルコ−ルが好まし
い。これらは単独で使用されてもよいし二種以上併用さ
れてもよい。
【0021】上記有機溶媒(e) の添加量は、少なくなる
とZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定
性が低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られ
る塗膜にピンホ−ルが生じやすくなるので、有機溶媒
(e) /〔ジルコニウムテトラアルコキシド(a) +シラン
化合物(b) +カルシウム化合物(c) 〕(モル比)は0.
05〜500が好ましく、より好ましくは0. 2〜30
0である。
とZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定
性が低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られ
る塗膜にピンホ−ルが生じやすくなるので、有機溶媒
(e) /〔ジルコニウムテトラアルコキシド(a) +シラン
化合物(b) +カルシウム化合物(c) 〕(モル比)は0.
05〜500が好ましく、より好ましくは0. 2〜30
0である。
【0022】本発明のZrO2-SiO2-CaO系コ−テ
ィング組成物の製造方法としては特に限定されるもので
はなく、例えば、上述した構成材料を一括して混合する
方法、特定の構成材料を分割して混合した後、残りの構
成材料を添加して混合する方法等があげられるが、後者
の方法が好ましく、例えば、特定の構成材料としてジル
コニウムテトラアルコキシド(a) 、アミン化合物(d) お
よび有機溶媒(e) を混合した後、シラン化合物(b) およ
びカルシウム化合物(c) を添加する方法が採用される。
次に、本発明2のZrO2-SiO2-CaO系コ−ティン
グ組成物を説明する。
ィング組成物の製造方法としては特に限定されるもので
はなく、例えば、上述した構成材料を一括して混合する
方法、特定の構成材料を分割して混合した後、残りの構
成材料を添加して混合する方法等があげられるが、後者
の方法が好ましく、例えば、特定の構成材料としてジル
コニウムテトラアルコキシド(a) 、アミン化合物(d) お
よび有機溶媒(e) を混合した後、シラン化合物(b) およ
びカルシウム化合物(c) を添加する方法が採用される。
次に、本発明2のZrO2-SiO2-CaO系コ−ティン
グ組成物を説明する。
【0023】本発明2の組成物においては、前記アミン
化合物(d) に代えて、β−ジケトンおよびβ−ケトエス
テルからなる群より選ばれる一種以上のケトン化合物
(d) が用いられる。
化合物(d) に代えて、β−ジケトンおよびβ−ケトエス
テルからなる群より選ばれる一種以上のケトン化合物
(d) が用いられる。
【0024】上記β−ジケトンとしては、例えば、アセ
チルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタ
ン、3−メチルペンタン−2,4−ジオン、ジアセトン
アルコ−ル等があげられ、β−ケトエステルとしては、
例えば、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ベンゾ
イル酢酸メチル、ベンゾイル酢酸エチル等があげられ
る。
チルアセトン、ベンゾイルアセトン、ジベンゾイルメタ
ン、3−メチルペンタン−2,4−ジオン、ジアセトン
アルコ−ル等があげられ、β−ケトエステルとしては、
例えば、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、ベンゾ
イル酢酸メチル、ベンゾイル酢酸エチル等があげられ
る。
【0025】上記ケトン化合物(d) のジルコニウムテト
ラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなるとZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定性が
低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られる塗
膜にクラックが生じやすくなるので、窒素含有化合物
(d) /ジルコニウムテトラアルコキシド(a) (モル比)
は0. 5〜6が好ましい。
ラアルコキシド(a) に対する添加量は、少なくなるとZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安定性が
低下して長期保存性が悪くなり、多くなると得られる塗
膜にクラックが生じやすくなるので、窒素含有化合物
(d) /ジルコニウムテトラアルコキシド(a) (モル比)
は0. 5〜6が好ましい。
【0026】本発明および本発明2のZrO2-SiO2-
CaO系コ−ティング組成物の構成は上述した通りであ
るが、全アルコキシド(ジルコニウムテトラアルコキシ
ド(a) とシラン化合物(b) )の加水分解を促進し、塗膜
の形成を容易にするために、水、酸、アルカリ等が添加
されてもよい。
CaO系コ−ティング組成物の構成は上述した通りであ
るが、全アルコキシド(ジルコニウムテトラアルコキシ
ド(a) とシラン化合物(b) )の加水分解を促進し、塗膜
の形成を容易にするために、水、酸、アルカリ等が添加
されてもよい。
【0027】また、得られる塗膜の安定性(耐クラック
性、耐剥離性等)をさらに向上させるためにZr、S
i、Ca等の酸化物粉末(例えば、ZrO2 、Si
O2 、CaO、CaZrO3 、ZrSiO4 、Ca3Si2
ZrO9 等の粉末)が添加されてもよい。
性、耐剥離性等)をさらに向上させるためにZr、S
i、Ca等の酸化物粉末(例えば、ZrO2 、Si
O2 、CaO、CaZrO3 、ZrSiO4 、Ca3Si2
ZrO9 等の粉末)が添加されてもよい。
【0028】上記酸化物粉末の平均粒径は、小さくなる
とZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物中への
分散が困難になり、大きくなると得られる塗膜にクラッ
クが生じやすくなるので、0. 01〜100μmが好ま
しく、0. 02〜10μmが特に好ましい。
とZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物中への
分散が困難になり、大きくなると得られる塗膜にクラッ
クが生じやすくなるので、0. 01〜100μmが好ま
しく、0. 02〜10μmが特に好ましい。
【0029】上記酸化物粉末のZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物中への添加量は、少なくなると得
られる塗膜の安定性の向上の度合いが低くなり、多くな
るとZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安
定性が低下して長期保存性が悪くなるので、全ZrO2-
SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテトラアルコキ
シド(a) 、シラン化合物(b) およびカルシウム化合物
(c)から形成される酸化物および上記酸化物粉末の合計
量)中1〜60重量%が好ましい。なお、酸化物粉末の
添加は、前記ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組
成物の各構成材料を混合した後になされるのが好まし
い。
系コ−ティング組成物中への添加量は、少なくなると得
られる塗膜の安定性の向上の度合いが低くなり、多くな
るとZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物の安
定性が低下して長期保存性が悪くなるので、全ZrO2-
SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテトラアルコキ
シド(a) 、シラン化合物(b) およびカルシウム化合物
(c)から形成される酸化物および上記酸化物粉末の合計
量)中1〜60重量%が好ましい。なお、酸化物粉末の
添加は、前記ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組
成物の各構成材料を混合した後になされるのが好まし
い。
【0030】本発明のZrO2-SiO2-CaO系コ−テ
ィング組成物は、前記素材に塗布または含浸され、乾燥
されてZrO2-SiO2-CaO系酸化物被膜が形成され
る。上記塗布方法としては特に限定されるものではな
く、例えば、刷毛、スプレ−コ−ト、ディップコ−ト、
スピンコ−ト、ロ−ルコ−ト等による塗布方法があげら
れる。
ィング組成物は、前記素材に塗布または含浸され、乾燥
されてZrO2-SiO2-CaO系酸化物被膜が形成され
る。上記塗布方法としては特に限定されるものではな
く、例えば、刷毛、スプレ−コ−ト、ディップコ−ト、
スピンコ−ト、ロ−ルコ−ト等による塗布方法があげら
れる。
【0031】上記含浸方法としては特に限定されるもの
ではなく、例えば、常圧下で浸漬含浸する方法、減圧下
で浸漬含浸する方法等があげられ、減圧下で浸漬含浸す
るのが好ましい。
ではなく、例えば、常圧下で浸漬含浸する方法、減圧下
で浸漬含浸する方法等があげられ、減圧下で浸漬含浸す
るのが好ましい。
【0032】上記乾燥方法としては特に限定されるもの
ではなく、室温にて自然乾燥してもよいし、加熱乾燥し
てもよい。また、乾燥した後、必要に応じて、高温加熱
処理してもよい。
ではなく、室温にて自然乾燥してもよいし、加熱乾燥し
てもよい。また、乾燥した後、必要に応じて、高温加熱
処理してもよい。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。なお、結
果に示したZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成
物に関する各物性の評価方法は次の通りである。
果に示したZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成
物に関する各物性の評価方法は次の通りである。
【0034】(1) 初期密着性 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
中に、アセトンで超音波洗浄したスライドガラス(マツ
ナミ社製)を浸漬し、300mm/分の速度で引上げた
後、下記条件下で乾燥して、ZrO2-SiO2-CaO系
酸化物被覆層を形成して評価試料を作製し、JIS D 0202
に準じてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、100個
のZrO2-SiO2-CaO系酸化物被覆層の枡目に対す
る残存した枡目の比率(密着率)を測定して評価した。
中に、アセトンで超音波洗浄したスライドガラス(マツ
ナミ社製)を浸漬し、300mm/分の速度で引上げた
後、下記条件下で乾燥して、ZrO2-SiO2-CaO系
酸化物被覆層を形成して評価試料を作製し、JIS D 0202
に準じてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、100個
のZrO2-SiO2-CaO系酸化物被覆層の枡目に対す
る残存した枡目の比率(密着率)を測定して評価した。
【0035】(乾燥条件) 初期乾燥:25℃、24時間 最終乾燥:500℃(25℃から50℃/hrで昇温)、
2時間保持
2時間保持
【0036】(2) 鉛筆硬度 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして評
価試料を作製し、JISK 5400に準じて測定した。
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして評
価試料を作製し、JISK 5400に準じて測定した。
【0037】(3) 耐沸騰水性(耐クラック性および密着
耐久性) 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして作
製した評価試料を沸騰水中に8時間浸漬した後、その表
面の状態を官能検査して下記判定基準により耐クラック
性を評価した。
耐久性) 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして作
製した評価試料を沸騰水中に8時間浸漬した後、その表
面の状態を官能検査して下記判定基準により耐クラック
性を評価した。
【0038】(判定基準) ○:表面にクラックなし ×:表面にクラックあり 上記官能検査を行った後、上記初期密着性を評価したの
と同様にしてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、密着
率により密着耐久性を評価した。
と同様にしてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、密着
率により密着耐久性を評価した。
【0039】(4) 耐酸性(耐クラック性および密着耐久
性) 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして作
製した評価試料を20wt%の塩酸中に75時間浸漬した
後、その表面の状態を官能検査して下記判定基準により
耐クラック性を評価した。
性) 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
を用いて、上記初期密着性を評価したのと同様にして作
製した評価試料を20wt%の塩酸中に75時間浸漬した
後、その表面の状態を官能検査して下記判定基準により
耐クラック性を評価した。
【0040】(判定基準) ○:表面にクラックなし ×:表面にクラックあり 上記官能検査を行った後、上記初期密着性を評価したの
と同様にしてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、密着
率により密着耐久性を評価した。
と同様にしてクロスカットテ−プ剥離試験を行い、密着
率により密着耐久性を評価した。
【0041】(5) 長期保存性 得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物
が封入された密封容器を50℃、65%RHの雰囲気下
に3ヶ月放置した後、上記初期密着性を評価したのと同
様にして評価試料を作製し、クロスカットテ−プ剥離試
験を行い、下記判定基準により長期保存性を評価した。
が封入された密封容器を50℃、65%RHの雰囲気下
に3ヶ月放置した後、上記初期密着性を評価したのと同
様にして評価試料を作製し、クロスカットテ−プ剥離試
験を行い、下記判定基準により長期保存性を評価した。
【0042】(判定基準) ○:密着率が80%を超えるもの ×:密着率が80%以下のもの
【0043】(実施例1〜19)表1および表2に示し
た所定量のジルコニウムテトラアルコキシド、アミン化
合物およびエチルアルコ−ルをセパラブルフラスコに供
給し、室温で15時間、攪拌速度800rpm で攪拌して
安定化されたジルコニウムテトラアルコキシドのアルコ
−ル溶液を得た。
た所定量のジルコニウムテトラアルコキシド、アミン化
合物およびエチルアルコ−ルをセパラブルフラスコに供
給し、室温で15時間、攪拌速度800rpm で攪拌して
安定化されたジルコニウムテトラアルコキシドのアルコ
−ル溶液を得た。
【0044】得られたアルコ−ル溶液に表1および表2
に示した所定量のシラン化合物を添加し、室温で5時
間、攪拌速度800rpm で攪拌し、得られた溶液に表1
および表2に示した所定量のカルシウム化合物を添加
し、室温で24時間、攪拌速度800rpm で攪拌してZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を得た。
に示した所定量のシラン化合物を添加し、室温で5時
間、攪拌速度800rpm で攪拌し、得られた溶液に表1
および表2に示した所定量のカルシウム化合物を添加
し、室温で24時間、攪拌速度800rpm で攪拌してZ
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を得た。
【0045】得られたZrO2-SiO2-CaO系コ−テ
ィング組成物を用いて、前記測定法に基づき、各物性を
測定し、結果を表1および表2に示した。
ィング組成物を用いて、前記測定法に基づき、各物性を
測定し、結果を表1および表2に示した。
【0046】(実施例20)実施例1において、塩酸水
溶液(濃度:3モル/l)を1モル当量加えた以外は、
実施例1と同様にしてZrO2-SiO2-CaO系コ−テ
ィング組成物を得た。得られたZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に基づき、
各物性を測定し、結果を表2に示した。
溶液(濃度:3モル/l)を1モル当量加えた以外は、
実施例1と同様にしてZrO2-SiO2-CaO系コ−テ
ィング組成物を得た。得られたZrO2-SiO2-CaO
系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に基づき、
各物性を測定し、結果を表2に示した。
【0047】(実施例21)実施例1と同様にして得ら
れたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物に、
全ZrO2-SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテト
ラアルコキシド、シラン化合物およびカルシウム化合物
から形成される酸化物、ならびにCa3Si2ZrO9 粉末
の合計量)中10重量%に相当する量のCa3Si2ZrO
9 粉末(平均粒径1μm)を添加し、室温で1時間、攪
拌速度1000rpm で攪拌してCa3Si2ZrO9 粉末含
有ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を得
た。得られたCa3Si2ZrO9 粉末含有ZrO2-SiO
2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に
基づき、各物性を測定し、結果を表2に示した。
れたZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物に、
全ZrO2-SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテト
ラアルコキシド、シラン化合物およびカルシウム化合物
から形成される酸化物、ならびにCa3Si2ZrO9 粉末
の合計量)中10重量%に相当する量のCa3Si2ZrO
9 粉末(平均粒径1μm)を添加し、室温で1時間、攪
拌速度1000rpm で攪拌してCa3Si2ZrO9 粉末含
有ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を得
た。得られたCa3Si2ZrO9 粉末含有ZrO2-SiO
2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に
基づき、各物性を測定し、結果を表2に示した。
【0048】(実施例22)実施例21において、全Z
rO2-SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテトラア
ルコキシド、シラン化合物およびカルシウム化合物から
形成される酸化物、ならびにCa3Si2ZrO9 粉末の合
計量)中40重量%に相当する量のCa3Si2ZrO9 粉
末を添加した以外は、実施例21と同様にしてCa3Si2
ZrO9 粉末含有ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティン
グ組成物を得た。得られたCa3Si2ZrO9 粉末含有Z
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、
前記測定法に基づき、各物性を測定し、結果を表2に示
した。
rO2-SiO2-CaO系酸化物(ジルコニウムテトラア
ルコキシド、シラン化合物およびカルシウム化合物から
形成される酸化物、ならびにCa3Si2ZrO9 粉末の合
計量)中40重量%に相当する量のCa3Si2ZrO9 粉
末を添加した以外は、実施例21と同様にしてCa3Si2
ZrO9 粉末含有ZrO2-SiO2-CaO系コ−ティン
グ組成物を得た。得られたCa3Si2ZrO9 粉末含有Z
rO2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、
前記測定法に基づき、各物性を測定し、結果を表2に示
した。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】(比較例1〜7)表3に示した所定量のジ
ルコニウムテトラアルコキシド、アミン化合物、エチル
アルコ−ル、シラン化合物およびカルシウム化合物を用
い、実施例1と同様にしてZrO2-SiO2-CaO系コ
−ティング組成物を得た。得られたZrO2-SiO2-C
aO系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に基づ
き、各物性を測定し、結果を表3に示した。
ルコニウムテトラアルコキシド、アミン化合物、エチル
アルコ−ル、シラン化合物およびカルシウム化合物を用
い、実施例1と同様にしてZrO2-SiO2-CaO系コ
−ティング組成物を得た。得られたZrO2-SiO2-C
aO系コ−ティング組成物を用いて、前記測定法に基づ
き、各物性を測定し、結果を表3に示した。
【0052】
【表3】
【0053】(実施例23〜41)表4および表5に示
した所定量のジルコニウムテトラアルコキシド、ケトン
化合物、エチルアルコ−ル、シラン化合物およびカルシ
ウム化合物を用い、実施例1と同様にしてZrO2-Si
O2-CaO系コ−ティング組成物を得た。得られたZr
O2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、前
記測定法に基づき、各物性を測定し、結果を表4および
表5に示した。
した所定量のジルコニウムテトラアルコキシド、ケトン
化合物、エチルアルコ−ル、シラン化合物およびカルシ
ウム化合物を用い、実施例1と同様にしてZrO2-Si
O2-CaO系コ−ティング組成物を得た。得られたZr
O2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物を用いて、前
記測定法に基づき、各物性を測定し、結果を表4および
表5に示した。
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【発明の効果】本発明のZrO2-SiO2-CaO系コ−
ティング組成物の構成は前記した通りであり、特定のア
ミン化合物またはケトン化合物で安定化されたジルコニ
ウムテトラアルコキシド、ならびに、シラン化合物、カ
ルシウム化合物および有機溶媒が特定量配合されている
から、長期間保存可能であり、かつ金属、プラスチッ
ク、木材、紙、セメント、黒鉛等の種々の素材上に耐熱
性、耐磨耗性、耐水性、耐薬品性に優れる塗膜が容易に
形成できる。
ティング組成物の構成は前記した通りであり、特定のア
ミン化合物またはケトン化合物で安定化されたジルコニ
ウムテトラアルコキシド、ならびに、シラン化合物、カ
ルシウム化合物および有機溶媒が特定量配合されている
から、長期間保存可能であり、かつ金属、プラスチッ
ク、木材、紙、セメント、黒鉛等の種々の素材上に耐熱
性、耐磨耗性、耐水性、耐薬品性に優れる塗膜が容易に
形成できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 18/12 8414−4K
Claims (2)
- 【請求項1】(a) 一般式Zr( OR1)4 (式中、R1 は
炭素数1〜5のアルキル基)で表されるジルコニウムテ
トラアルコキシド、 (b) 下記の一般式[I]、[II]、[III ]または[I
V]で表されるシラン化合物、 【化1】 (式中、R2 は炭素数1〜5のアルキル基、R3 、
R4 、R5 は有機基) (c) 硝酸カルシウム、塩素酸カルシウムおよび過塩素酸
カルシウムからなる群より選ばれるカルシウム化合物、 (d) 下記の一般式[V ]、[VI]または[VII ]で表さ
れるアミン化合物、ならびに 【化2】 (式中、R6 は炭素数2〜5のアルキレン基) (e) 有機溶媒 よりなることを特徴とするZrO2-SiO2-CaO系コ
−ティング組成物。 - 【請求項2】請求項1記載のZrO2-SiO2-CaO系
コ−ティング組成物において、アミン化合物(d) に代え
て、β−ジケトンおよびβ−ケトエステルからなる群よ
り選ばれるケトン化合物を用いることを特徴とするZr
O2-SiO2-CaO系コ−ティング組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209593A JPH0543839A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | ZrO2−SiO2−CaO系コ−テイング組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209593A JPH0543839A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | ZrO2−SiO2−CaO系コ−テイング組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543839A true JPH0543839A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16575397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3209593A Pending JPH0543839A (ja) | 1991-08-21 | 1991-08-21 | ZrO2−SiO2−CaO系コ−テイング組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0543839A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001181599A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Toppan Printing Co Ltd | 改質剤およびそれを用いた材料の改質方法 |
EP1679390A3 (en) * | 2005-01-11 | 2007-05-23 | AVIO S.p.A. | Method for forming a protective layer on a metallic turbine substrate |
-
1991
- 1991-08-21 JP JP3209593A patent/JPH0543839A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001181599A (ja) * | 1999-12-27 | 2001-07-03 | Toppan Printing Co Ltd | 改質剤およびそれを用いた材料の改質方法 |
EP1679390A3 (en) * | 2005-01-11 | 2007-05-23 | AVIO S.p.A. | Method for forming a protective layer on a metallic turbine substrate |
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