JP2510109Y2 - ワイヤ放電加工機 - Google Patents
ワイヤ放電加工機Info
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- JP2510109Y2 JP2510109Y2 JP1988116724U JP11672488U JP2510109Y2 JP 2510109 Y2 JP2510109 Y2 JP 2510109Y2 JP 1988116724 U JP1988116724 U JP 1988116724U JP 11672488 U JP11672488 U JP 11672488U JP 2510109 Y2 JP2510109 Y2 JP 2510109Y2
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- JP
- Japan
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- wire
- remaining amount
- wire electrode
- supply bobbin
- machining
- Prior art date
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23H—WORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
- B23H7/00—Processes or apparatus applicable to both electrical discharge machining and electrochemical machining
- B23H7/02—Wire-cutting
- B23H7/08—Wire electrodes
- B23H7/10—Supporting, winding or electrical connection of wire-electrode
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はワイヤ放電加工機に関し、特に、ワイヤ電極
の残量を検出する機能を備えた放電加工機に関する。
の残量を検出する機能を備えた放電加工機に関する。
「従来の技術」 ワイヤ電極の残量を検出する機能を備えた放電加工機
として、特開昭60-197320号には、新しいワイヤ供給ボ
ビンを装着したときに作業者がワイヤ電極の巻回量を設
定しておき、その設定値から算出されるワイヤ電極の初
期長さから放電加工の進行に伴って消費された長さを減
じてワイヤ電極の残量を算出し表示する装置が示されて
いる。
として、特開昭60-197320号には、新しいワイヤ供給ボ
ビンを装着したときに作業者がワイヤ電極の巻回量を設
定しておき、その設定値から算出されるワイヤ電極の初
期長さから放電加工の進行に伴って消費された長さを減
じてワイヤ電極の残量を算出し表示する装置が示されて
いる。
「考案が解決しようとする課題」 しかしながら、上記従来の装置はワイヤ電極の残量を
直接的に検出するものではなく、本質的にはワイヤ電極
の消費量を検出するものである。このため、ワイヤ電極
の消費が進み残量が小さくなる程検出誤差が蓄積され、
残量長さに対する誤差が大きくなるという問題点があっ
た。また、加工の際に放電加工機に装着するワイヤ供給
ボビンは必ずしも新品の未使用のものとは限らず、一部
を使用したワイヤ供給ボビンを装着することも多い。こ
の場合、ワイヤ供給ボビンの重量を予め計測してワイヤ
電極の初期量を設定しなければならず、大変面倒である
という問題点があった。
直接的に検出するものではなく、本質的にはワイヤ電極
の消費量を検出するものである。このため、ワイヤ電極
の消費が進み残量が小さくなる程検出誤差が蓄積され、
残量長さに対する誤差が大きくなるという問題点があっ
た。また、加工の際に放電加工機に装着するワイヤ供給
ボビンは必ずしも新品の未使用のものとは限らず、一部
を使用したワイヤ供給ボビンを装着することも多い。こ
の場合、ワイヤ供給ボビンの重量を予め計測してワイヤ
電極の初期量を設定しなければならず、大変面倒である
という問題点があった。
本考案は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、
ワイヤ供給ボビンに巻回されたワイヤ電極の残量を直接
的に検出し、正確なワイヤ残量を表示することができる
ワイヤ放電加工機を提供することを目的とする。また、
現在装着されているワイヤ供給ボビンに残っているワイ
ヤ残量でこれから行おうとする加工が完了するか否か
を、作業者の経験や勘に頼ることなく、自動的に判別し
表示することができるワイヤ放電加工機を提供すること
を目的とする。
ワイヤ供給ボビンに巻回されたワイヤ電極の残量を直接
的に検出し、正確なワイヤ残量を表示することができる
ワイヤ放電加工機を提供することを目的とする。また、
現在装着されているワイヤ供給ボビンに残っているワイ
ヤ残量でこれから行おうとする加工が完了するか否か
を、作業者の経験や勘に頼ることなく、自動的に判別し
表示することができるワイヤ放電加工機を提供すること
を目的とする。
「課題を解決するための手段」 上記の目的を達成するため、本考案では、張架された
ワイヤ電極を走行させながら工作物との間にパルス電圧
を印加し放電加工を行うワイヤ放電加工機において、ワ
イヤ電極の走行速度を検出する走行速度検出器と、ワイ
ヤ電極を供給するワイヤ供給ボビンの回転速度を検出す
る回転速度検出器と、前記供給ボビンの巻径と巻回され
たワイヤ電極の長さとの関係を与えるためのパラメータ
として、ワイヤ供給ボビンの巻幅、軸径及びワイヤ電極
の線径、巻子率が記憶されるパラメータ記憶手段と、前
記２つの速度検出器により検出された走行速度及び回転
速度からワイヤ供給ボビンの現在の巻径を算出し、その
巻径と前記パラメータとからワイヤ供給ボビンに現在残
るワイヤ電極の長さ残量を算出する残量算出手段と、そ
の長さ残量もしくは長さ残量に相当する表示を表示する
残量表示手段と、を備えることを特徴とするワイヤ放電
加工機が提供される。
ワイヤ電極を走行させながら工作物との間にパルス電圧
を印加し放電加工を行うワイヤ放電加工機において、ワ
イヤ電極の走行速度を検出する走行速度検出器と、ワイ
ヤ電極を供給するワイヤ供給ボビンの回転速度を検出す
る回転速度検出器と、前記供給ボビンの巻径と巻回され
たワイヤ電極の長さとの関係を与えるためのパラメータ
として、ワイヤ供給ボビンの巻幅、軸径及びワイヤ電極
の線径、巻子率が記憶されるパラメータ記憶手段と、前
記２つの速度検出器により検出された走行速度及び回転
速度からワイヤ供給ボビンの現在の巻径を算出し、その
巻径と前記パラメータとからワイヤ供給ボビンに現在残
るワイヤ電極の長さ残量を算出する残量算出手段と、そ
の長さ残量もしくは長さ残量に相当する表示を表示する
残量表示手段と、を備えることを特徴とするワイヤ放電
加工機が提供される。
また、上記ワイヤ放電加工機は、NC加工プログラムの
実行開始前にそのNC加工プログラムを走査し加工完了ま
での加工所要時間を算出する加工所要時間算出手段と、
前記残量算出手段により得られた長さ残量からその長さ
残量に相当する加工可能時間を算出する加工可能時間算
出手段と、その加工可能時間と前記加工所要時間との大
小を比較し現在のワイヤ供給ボビンで加工が完了するか
否かを判別する完了判別手段と、その判別結果を表示す
る完了判別表示手段と、を備えることが望ましい。
実行開始前にそのNC加工プログラムを走査し加工完了ま
での加工所要時間を算出する加工所要時間算出手段と、
前記残量算出手段により得られた長さ残量からその長さ
残量に相当する加工可能時間を算出する加工可能時間算
出手段と、その加工可能時間と前記加工所要時間との大
小を比較し現在のワイヤ供給ボビンで加工が完了するか
否かを判別する完了判別手段と、その判別結果を表示す
る完了判別表示手段と、を備えることが望ましい。
「作用」 上記のように構成されたワイヤ放電加工機では、ま
ず、ワイヤ電極の走行速度とワイヤ供給ボビンの回転速
度とを検出し、その検出値に基づいてワイヤ供給ボビン
の現在の巻径が検出される。この巻径は、ワイヤ電極の
消費量には関係なく正確に算出することができる。次
に、上記巻径とともに、ワイヤ供給ボビンの巻幅、軸径
及びワイヤ電極の線径、巻子率をパラメータとして用い
て、ワイヤ供給ボビンに現在残るワイヤ電極の長さ残量
が算出される。上記各パラメータは、事前にパラメータ
記憶手段によって記憶されており、やはりワイヤ電極の
消費量には関係なく正確に特定される。したがって、上
記のワイヤ電極の消費量に関係なく正確に算出される値
のみに基づき、ワイヤ電極の長さ残量は正確に算出され
ることになる。こうして、ワイヤ電極の消費量を算出せ
ずにワイヤ供給ボビンに巻かれているワイヤ電極の量を
直接算出することにより、ワイヤ電極が新品か使用途中
かにかかわらず、ワイヤ電極の正確な長さ残量を算出で
きる。なお、ワイヤ電極の残量表示は、長さそのものを
表示してもよいし、また、その残量で加工可能な加工時
間等の表示で表示してもよい。
ず、ワイヤ電極の走行速度とワイヤ供給ボビンの回転速
度とを検出し、その検出値に基づいてワイヤ供給ボビン
の現在の巻径が検出される。この巻径は、ワイヤ電極の
消費量には関係なく正確に算出することができる。次
に、上記巻径とともに、ワイヤ供給ボビンの巻幅、軸径
及びワイヤ電極の線径、巻子率をパラメータとして用い
て、ワイヤ供給ボビンに現在残るワイヤ電極の長さ残量
が算出される。上記各パラメータは、事前にパラメータ
記憶手段によって記憶されており、やはりワイヤ電極の
消費量には関係なく正確に特定される。したがって、上
記のワイヤ電極の消費量に関係なく正確に算出される値
のみに基づき、ワイヤ電極の長さ残量は正確に算出され
ることになる。こうして、ワイヤ電極の消費量を算出せ
ずにワイヤ供給ボビンに巻かれているワイヤ電極の量を
直接算出することにより、ワイヤ電極が新品か使用途中
かにかかわらず、ワイヤ電極の正確な長さ残量を算出で
きる。なお、ワイヤ電極の残量表示は、長さそのものを
表示してもよいし、また、その残量で加工可能な加工時
間等の表示で表示してもよい。
また、NC加工プログラムを走査解析して得られた加工
所要時間とワイヤ供給ボビンの残量から得られる加工可
能時間との比較により、現在のワイヤ供給ボビンに残さ
れたワイヤ電極により加工完了できるか否かが判別され
る。
所要時間とワイヤ供給ボビンの残量から得られる加工可
能時間との比較により、現在のワイヤ供給ボビンに残さ
れたワイヤ電極により加工完了できるか否かが判別され
る。
「実施例」 本考案の実施例について図面を参照し説明する。第１
図はワイヤ放電加工機の概略構成を示す図である。
図はワイヤ放電加工機の概略構成を示す図である。
工作物１が載置固定されるテーブル２は図示しない案
内構造に案内され、水平面内で移動可能である。テーブ
ル２はＸ軸サーボモータ３及びＹ軸サーボモータ４によ
りワイヤ電極11に対して相対的に移動する。
内構造に案内され、水平面内で移動可能である。テーブ
ル２はＸ軸サーボモータ３及びＹ軸サーボモータ４によ
りワイヤ電極11に対して相対的に移動する。
ワイヤ電極11は上下に配設されたダイス状のワイヤガ
イド16,17により案内され、垂直に張架される。上下の
ワイヤガイド16,17とそれぞれ一体に、加工液を噴射す
るノズル8,9が設けられている。上下の各ノズル8,9はそ
れぞれワイヤ電極11の軸方向に加工液を噴射し、加工間
隙５に強い加工液流を作る。ワイヤ電極11には給電子10
が摺接され、図示しない電源装置からパルス状の電圧が
印加される。このパルス状の電圧によりワイヤ電極11と
工作物１との間に放電を発生し加工を行う。
イド16,17により案内され、垂直に張架される。上下の
ワイヤガイド16,17とそれぞれ一体に、加工液を噴射す
るノズル8,9が設けられている。上下の各ノズル8,9はそ
れぞれワイヤ電極11の軸方向に加工液を噴射し、加工間
隙５に強い加工液流を作る。ワイヤ電極11には給電子10
が摺接され、図示しない電源装置からパルス状の電圧が
印加される。このパルス状の電圧によりワイヤ電極11と
工作物１との間に放電を発生し加工を行う。
ワイヤ電極11はワイヤ供給ボビン12から繰出され、テ
ンションローラ13及びピンチローラ14の間を通り、上案
内ローラ15を経由して給電子10に摺接し、上下のワイヤ
ガイド16,17を挿通して下案内ローラ18に至り、ワイヤ
駆動ローラ19及びピンチローラ20の間を通って図示しな
い巻取りボビンに排出される。下方のワイヤ駆動ローラ
19はワイヤ駆動モータ21に連結され、所定回転速度で回
転駆動される。また、上方のテンションローラ13はブレ
ーキモータ22に連結され、所定トルクが与えられる。駆
動ローラ19及びテンションローラ13により上下のワイヤ
ガイド16,17間のワイヤ電極11に所定の張力が与えられ
垂直に張架される。ここまでの構造は従来のワイヤ放電
加工機と同じである。
ンションローラ13及びピンチローラ14の間を通り、上案
内ローラ15を経由して給電子10に摺接し、上下のワイヤ
ガイド16,17を挿通して下案内ローラ18に至り、ワイヤ
駆動ローラ19及びピンチローラ20の間を通って図示しな
い巻取りボビンに排出される。下方のワイヤ駆動ローラ
19はワイヤ駆動モータ21に連結され、所定回転速度で回
転駆動される。また、上方のテンションローラ13はブレ
ーキモータ22に連結され、所定トルクが与えられる。駆
動ローラ19及びテンションローラ13により上下のワイヤ
ガイド16,17間のワイヤ電極11に所定の張力が与えられ
垂直に張架される。ここまでの構造は従来のワイヤ放電
加工機と同じである。
本実施例装置では、ワイヤ電極の走行速度を検出する
走行速度検出器として、テンションローラ13の回転を検
出するエンコーダ23がテンションローラ13に連結されて
いる。また、ワイヤ供給ボビン12の回転速度を検出する
回転速度検出器として、エンコーダ24がワイヤ供給ボビ
ン12に連結されている。上記２つのエンコーダ23,24か
らの信号はワイヤ残量検出装置30に出力される。
走行速度検出器として、テンションローラ13の回転を検
出するエンコーダ23がテンションローラ13に連結されて
いる。また、ワイヤ供給ボビン12の回転速度を検出する
回転速度検出器として、エンコーダ24がワイヤ供給ボビ
ン12に連結されている。上記２つのエンコーダ23,24か
らの信号はワイヤ残量検出装置30に出力される。
第２図はワイヤ残量検出装置30を示すブロック図であ
る。ワイヤ残量検出装置30は、プロセッサユニット（CP
U）31,各種メモリ（ROM,RAM）32,33,データ入力手段と
してのキーボード34,各種表示手段としてのCRTディスプ
レイ35を備え、各エンコーダ23,24からの出力信号を計
数するカウンタ36,37を備えている。これらワイヤ残量
検出装置30のハードウェアは独立したものとして存在す
るのではなく、ワイヤ放電加工機の全体を制御するNC制
御装置のハードウェアと共用される。そして、ワイヤ残
量検出装置30としての機能は、ワイヤ放電加工機本来の
制御の空き時間における処理により実現される。CPU31
では単位時間当たりの各カウンタ36,37の計数値の増加
値からテンションローラ13の回転速度NR及びワイヤ供給
ボビン12の回転速度NBを検出し、これら２つの回転速度
NR，NBに基づいてワイヤ残量を算出する。
る。ワイヤ残量検出装置30は、プロセッサユニット（CP
U）31,各種メモリ（ROM,RAM）32,33,データ入力手段と
してのキーボード34,各種表示手段としてのCRTディスプ
レイ35を備え、各エンコーダ23,24からの出力信号を計
数するカウンタ36,37を備えている。これらワイヤ残量
検出装置30のハードウェアは独立したものとして存在す
るのではなく、ワイヤ放電加工機の全体を制御するNC制
御装置のハードウェアと共用される。そして、ワイヤ残
量検出装置30としての機能は、ワイヤ放電加工機本来の
制御の空き時間における処理により実現される。CPU31
では単位時間当たりの各カウンタ36,37の計数値の増加
値からテンションローラ13の回転速度NR及びワイヤ供給
ボビン12の回転速度NBを検出し、これら２つの回転速度
NR，NBに基づいてワイヤ残量を算出する。
ワイヤ残量を算出する方法について説明する。第３図
はワイヤ供給ボビンを示す断面図である。ここで、DOは
ボビンの軸径,Bはワイヤの巻幅,Dはワイヤ電極11の巻径
である。第３図及び第１図を参照し、テンションローラ
13の直径をDRとし、テンションローラ13の回転速度がNR
ワイヤ供給ボビンの回転速度がNBであったとすると、ワ
イヤ電極11の供給走行速度ｆは次式で与えられる。
はワイヤ供給ボビンを示す断面図である。ここで、DOは
ボビンの軸径,Bはワイヤの巻幅,Dはワイヤ電極11の巻径
である。第３図及び第１図を参照し、テンションローラ
13の直径をDRとし、テンションローラ13の回転速度がNR
ワイヤ供給ボビンの回転速度がNBであったとすると、ワ
イヤ電極11の供給走行速度ｆは次式で与えられる。
ｆ＝πDNB＝πDRNR …（１） 従って、ワイヤ供給ボビン12での巻径Ｄは次式で算出さ
れる。
れる。
Ｄ＝DR・NR／NB …（２） さて、巻径Ｄが与えられた場合、ワイヤ供給ボビン12に
巻回されているワイヤ電極11の長さｌは次式で与えられ
る。
巻回されているワイヤ電極11の長さｌは次式で与えられ
る。
ｌ＝η×（D2−DO 2）B/d2 …（３） ここで、ｄはワイヤ電極の直径，ηはワイヤ電極11の巻
子率（巻回密度）である。ηはワイヤ電極11の種類に対
応した一定値を示し、通常は0.4〜0.7の一定値である。
上式に（２）式を代入することにより、ワイヤ電極の長
さ残量ｌは次式で算出される。
子率（巻回密度）である。ηはワイヤ電極11の種類に対
応した一定値を示し、通常は0.4〜0.7の一定値である。
上式に（２）式を代入することにより、ワイヤ電極の長
さ残量ｌは次式で算出される。
ｌ＝η｛（DR・NR／NB）２−DO 2｝B/d2 …（４） 従って、ワイヤ供給ボビン12の形状に依存するパラメー
タである巻幅B,軸径DO，及びワイヤ電極11の種類に依存
するパラメータである線径d,巻子率ηを予め記憶してお
くことにより、各エンコーダ23,24から検出されるテン
ションローラ13の回転速度NRとワイヤ供給ボビン12の回
転速度NBとから、現在のワイヤ電極11の長さ残量ｌを
（４）式により算出することができる。
タである巻幅B,軸径DO，及びワイヤ電極11の種類に依存
するパラメータである線径d,巻子率ηを予め記憶してお
くことにより、各エンコーダ23,24から検出されるテン
ションローラ13の回転速度NRとワイヤ供給ボビン12の回
転速度NBとから、現在のワイヤ電極11の長さ残量ｌを
（４）式により算出することができる。
次に、その長さ残量ｌで加工の完了が可能か否かを判
別する方法について説明する。
別する方法について説明する。
ワイヤ電極11の長さ残量ｌを、その時設定されている
ワイヤ電極11の供給走行速度ｆで消費した場合の加工可
能時間Ｔは次式で与えられる。
ワイヤ電極11の供給走行速度ｆで消費した場合の加工可
能時間Ｔは次式で与えられる。
また、メモリ（RAM）33に格納されているNC加工プログ
ラムより、加工経路残長さＬは次式により求めることが
できる。
ラムより、加工経路残長さＬは次式により求めることが
できる。
ここで、ｉはNC加工プログラムのブロック番号で１〜ｍ
の値をとる。L1はｉ番目のブロックの加工経路長であ
り、ΔＬは現在運転中のｎ番目のブロックのすでに加工
を完了した長さである。（６）式及び設定されている加
工条件より得られる平均送り速度Ｖより、加工完了まで
に必要な加工所要時間ｔは次式で得られる。
の値をとる。L1はｉ番目のブロックの加工経路長であ
り、ΔＬは現在運転中のｎ番目のブロックのすでに加工
を完了した長さである。（６）式及び設定されている加
工条件より得られる平均送り速度Ｖより、加工完了まで
に必要な加工所要時間ｔは次式で得られる。
ｔ＝L/V …（７） 従って、装着されているワイヤ供給ボビンのワイヤ残量
で、加工終点まで加工するには、次式を満たさなければ
ならない。
で、加工終点まで加工するには、次式を満たさなければ
ならない。
Ｔ＞ｔ …（８） 従って、（８）式により現在のワイヤ供給ボビン12で加
工が完了するか否かを判別することができる。
工が完了するか否かを判別することができる。
以上述べた算出方法に基づいてCPU31ではワイヤ残量
の算出及び加工完了判別を行い、その結果をCRTディス
プレイ35に表示する。
の算出及び加工完了判別を行い、その結果をCRTディス
プレイ35に表示する。
第４図はワイヤ残量検出装置のCPU31での実際の処理
を示すフローチャートである。この処理は、Ｘ軸,Y軸サ
ーボモータ3,4の制御等の放電加工機本来の制御の空き
時間を縫って行われる。
を示すフローチャートである。この処理は、Ｘ軸,Y軸サ
ーボモータ3,4の制御等の放電加工機本来の制御の空き
時間を縫って行われる。
処理100が開始されると、まず、アイテムｉに１が初
期設定され（ステップ101）、次いで、キーボード34か
らワイヤ供給ボビン12の軸径DO，巻幅B,ワイヤ電極11の
線径ｄが入力される（ステップ102）。入力されたパラ
メータをなすデータDO,B,dはメモリ（RAM）33に格納さ
れる。
期設定され（ステップ101）、次いで、キーボード34か
らワイヤ供給ボビン12の軸径DO，巻幅B,ワイヤ電極11の
線径ｄが入力される（ステップ102）。入力されたパラ
メータをなすデータDO,B,dはメモリ（RAM）33に格納さ
れる。
ここで、ワイヤ供給ボビン12の形状は第１表に示す様
に規格化されているので、軸径DO，巻幅Ｂの数値を入力
する代わりに、ボビン記号Ｐ−1,P−3,P−５等を入力し
てもよい。この場合は、CPU31がボビン記号に対応する
軸径DO，巻幅Ｂの値を予めメモリ（ROM）32に格納され
ているテーブルより検索する。
に規格化されているので、軸径DO，巻幅Ｂの数値を入力
する代わりに、ボビン記号Ｐ−1,P−3,P−５等を入力し
てもよい。この場合は、CPU31がボビン記号に対応する
軸径DO，巻幅Ｂの値を予めメモリ（ROM）32に格納され
ているテーブルより検索する。
次にステップ103では、ワイヤ駆動モータ21及びブレ
ーキモータ22が駆動され、ワイヤ電極11が走行を開始す
るまで待つ。走行を開始するとステップ104以下の処理
に移る。
ーキモータ22が駆動され、ワイヤ電極11が走行を開始す
るまで待つ。走行を開始するとステップ104以下の処理
に移る。
ステップ104では、ワイヤ供給ボビン12の回転速度NB
及びテンションローラ13の回転速度NRが各カウンタ36,3
7の値を調べることにより検出される。そして、予めメ
モリ（ROM）32に格納されている巻子率η，テンション
ローラ径DR，キーボード34からメモリ（RAM）33に設定
記憶された軸径DO，巻幅B,線径ｄ等のパラメータの値を
用い、第（４）式に従ってワイヤ電極11の長さ残量ｌを
算出し、第（５）式に従って加工可能時間Ｔを算出する
（ステップ105,106）。また、メモリ（RAM）33に記憶さ
れているNC加工プログラムを走査解析し、第（６）式に
従って加工経路残長さＬを算出し、第（７）式に従って
加工所要時間ｔを算出する（ステップ107,108）。
及びテンションローラ13の回転速度NRが各カウンタ36,3
7の値を調べることにより検出される。そして、予めメ
モリ（ROM）32に格納されている巻子率η，テンション
ローラ径DR，キーボード34からメモリ（RAM）33に設定
記憶された軸径DO，巻幅B,線径ｄ等のパラメータの値を
用い、第（４）式に従ってワイヤ電極11の長さ残量ｌを
算出し、第（５）式に従って加工可能時間Ｔを算出する
（ステップ105,106）。また、メモリ（RAM）33に記憶さ
れているNC加工プログラムを走査解析し、第（６）式に
従って加工経路残長さＬを算出し、第（７）式に従って
加工所要時間ｔを算出する（ステップ107,108）。
ステップ109では、加工可能時間Ｔと加工所要時間ｔ
との大小を比較判別する。加工可能時間Ｔが加工所要時
間ｔより長ければステップ110に進み、加工完了が可能
である旨の判定結果を表示すると共に、現在のワイヤ電
極11の長さ残量l,加工可能時間T,これからの加工所要時
間ｔをCRTディスプレイ35に表示する。加工可能時間Ｔ
が加工所要時間ｔより短ければステップ111に進み、現
在のワイヤ残量では加工が完了できない旨の警告を表示
すると共に、長さ残量l,加工可能時間T,加工所要時間ｔ
を表示する。
との大小を比較判別する。加工可能時間Ｔが加工所要時
間ｔより長ければステップ110に進み、加工完了が可能
である旨の判定結果を表示すると共に、現在のワイヤ電
極11の長さ残量l,加工可能時間T,これからの加工所要時
間ｔをCRTディスプレイ35に表示する。加工可能時間Ｔ
が加工所要時間ｔより短ければステップ111に進み、現
在のワイヤ残量では加工が完了できない旨の警告を表示
すると共に、長さ残量l,加工可能時間T,加工所要時間ｔ
を表示する。
そして、ステップ112ではアイテムｉの値が１か否か
により最初の処理か否かを判別し、最初の処理であれば
ステップ113に進み、加工開始の受付を可能とする。こ
れにより作業者は放電加工を開始する前にワイヤ供給ボ
ビンのワイヤ残量が適切か否かをCRTディスプレイ35の
表示により確認することができる。そして、ステップ11
4ではアイテムｉを歩進しステップ104に戻る。
により最初の処理か否かを判別し、最初の処理であれば
ステップ113に進み、加工開始の受付を可能とする。こ
れにより作業者は放電加工を開始する前にワイヤ供給ボ
ビンのワイヤ残量が適切か否かをCRTディスプレイ35の
表示により確認することができる。そして、ステップ11
4ではアイテムｉを歩進しステップ104に戻る。
以後は、ステップ104乃至115の処理を繰り返し実行
し、その時現在のワイヤ残量等の表示及び判別結果をCR
Tディスプレイ35に表示する。そして、加工が終了すれ
ばステップ115から116に進み処理を終了する。
し、その時現在のワイヤ残量等の表示及び判別結果をCR
Tディスプレイ35に表示する。そして、加工が終了すれ
ばステップ115から116に進み処理を終了する。
「考案の効果」 本考案は、上記のように構成され、ワイヤ供給ボビン
の回転速度とワイヤ電極の走行速度とから現在のワイヤ
残量を直接検出するものであるから、ワイヤ供給ボビン
に残されたワイヤ電極の現在の残量を正確に検出し表示
することができるという効果がある。
の回転速度とワイヤ電極の走行速度とから現在のワイヤ
残量を直接検出するものであるから、ワイヤ供給ボビン
に残されたワイヤ電極の現在の残量を正確に検出し表示
することができるという効果がある。
また、完了判別手段を備えたものにあっては、放電加
工に入る前に、現在装着されているワイヤ供給ボビンの
ワイヤ電極で加工終点まで加工できるかどうかが表示さ
れ、加工途中でワイヤ電極がなくなり機械が停止するこ
とを未然に防止できるという効果がある。
工に入る前に、現在装着されているワイヤ供給ボビンの
ワイヤ電極で加工終点まで加工できるかどうかが表示さ
れ、加工途中でワイヤ電極がなくなり機械が停止するこ
とを未然に防止できるという効果がある。
第１図は本考案に係るワイヤ放電加工機の構成図、第２
図はワイヤ残量検出装置のブロック図、第３図はワイヤ
供給ボビンを示す断面図、第４図はCPUでの処理を示す
フローチャートである。 １……工作物、11……ワイヤ電極、12……ワイヤ供給ボ
ビン、13……テンションローラ、19……駆動ローラ、23
……エンコーダ（走行速度検出器）、24……エンコーダ
（回転速度検出器）、30……ワイヤ残量検出装置、31…
…CPU、32,33……メモリ、35……CRTディスプレイ。
図はワイヤ残量検出装置のブロック図、第３図はワイヤ
供給ボビンを示す断面図、第４図はCPUでの処理を示す
フローチャートである。 １……工作物、11……ワイヤ電極、12……ワイヤ供給ボ
ビン、13……テンションローラ、19……駆動ローラ、23
……エンコーダ（走行速度検出器）、24……エンコーダ
（回転速度検出器）、30……ワイヤ残量検出装置、31…
…CPU、32,33……メモリ、35……CRTディスプレイ。
Claims (2)
- 【請求項１】張架されたワイヤ電極を走行させながら工
作物との間にパルス電圧を印加し放電加工を行うワイヤ
放電加工機において、 ワイヤ電極の走行速度を検出する走行速度検出器と、 ワイヤ電極を供給するワイヤ供給ボビンの回転速度を検
出する回転速度検出器と、 前記供給ボビンの巻径と巻回されたワイヤ電極の長さと
の関係を与えるためのパラメータとして、ワイヤ供給ボ
ビンの巻幅、軸径及びワイヤ電極の線径、巻子率が記憶
されるパラメータ記憶手段と、 前記２つの速度検出器により検出された走行速度及び回
転速度からワイヤ供給ボビンの現在の巻径を算出し、そ
の巻径と前記パラメータとからワイヤ供給ボビンに現在
残るワイヤ電極の長さ残量を算出する残量算出手段と、 その長さ残量もしくは長さ残量に相当する表示を表示す
る残量表示手段と、 を備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。 - 【請求項２】NC加工プログラムの実行開始前にそのNC加
工プログラムを走査し加工完了までの加工所要時間を算
出する加工所要時間算出手段と、 前記残量算出手段により得られた長さ残量からその長さ
残量に相当する加工可能時間を算出する加工可能時間算
出手段と、 その加工可能時間と前記加工所要時間との大小を比較し
現在のワイヤ供給ボビンで加工が完了するか否かを判別
する完了判別手段と、 その判別結果を表示する完了判別表示手段と、 を備えることを特徴とする請求項１記載のワイヤ放電加
工機。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988116724U JP2510109Y2 (ja) | 1988-09-05 | 1988-09-05 | ワイヤ放電加工機 |
| KR2019890010989U KR940002156Y1 (ko) | 1988-09-05 | 1989-07-28 | 와이어 방전가공기 |
| US07/402,534 US4998003A (en) | 1988-09-05 | 1989-09-05 | Electrical discharge wire-cutting machine |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988116724U JP2510109Y2 (ja) | 1988-09-05 | 1988-09-05 | ワイヤ放電加工機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0239824U JPH0239824U (ja) | 1990-03-16 |
| JP2510109Y2 true JP2510109Y2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=14694233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988116724U Expired - Fee Related JP2510109Y2 (ja) | 1988-09-05 | 1988-09-05 | ワイヤ放電加工機 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4998003A (ja) |
| JP (1) | JP2510109Y2 (ja) |
| KR (1) | KR940002156Y1 (ja) |
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| CN110091017A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 株式会社沙迪克 | 电线放电加工装置 |
| CN110091020A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 株式会社沙迪克 | 电线余量检测装置 |
| WO2023002594A1 (ja) * | 2021-07-21 | 2023-01-26 | ファナック株式会社 | 残量推定装置および残量推定方法 |
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| JP3084880B2 (ja) * | 1992-01-27 | 2000-09-04 | ブラザー工業株式会社 | ワイヤ放電加工機におけるワイヤ電極の切断装置 |
| DE10061691B4 (de) | 2000-12-12 | 2004-12-30 | Agie S.A., Losone | Vorrichtung und Verfahren zur Detektion einer Bearbeitungselektrode einer Werkzeugmaschine |
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| CN109937109B (zh) * | 2016-11-15 | 2020-09-18 | 三菱电机株式会社 | 线放电加工机 |
| JP6484286B2 (ja) * | 2017-05-12 | 2019-03-13 | ファナック株式会社 | ワイヤ放電加工機および表示方法 |
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|---|---|---|---|---|
| US3663806A (en) * | 1971-02-03 | 1972-05-16 | Westinghouse Electric Corp | Apparatus for calculating and displaying dynamic coil parameters |
| US3994449A (en) * | 1975-06-23 | 1976-11-30 | Butler Automatic, Inc. | Auto-splice system |
| US4463913A (en) * | 1981-07-02 | 1984-08-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | System and apparatus for controlling the unwinding of coiled material |
| JPS5828428A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-02-19 | Fanuc Ltd | ワイヤカツト放電加工機 |
| JPS58188126U (ja) * | 1982-06-08 | 1983-12-14 | 株式会社井上ジャパックス研究所 | ワイヤカツト放電加工装置 |
| JPS63169225A (ja) * | 1987-01-08 | 1988-07-13 | Mitsubishi Electric Corp | ワイヤ放電加工装置 |
-
1988
- 1988-09-05 JP JP1988116724U patent/JP2510109Y2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1989
- 1989-07-28 KR KR2019890010989U patent/KR940002156Y1/ko not_active IP Right Cessation
- 1989-09-05 US US07/402,534 patent/US4998003A/en not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110091017A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 株式会社沙迪克 | 电线放电加工装置 |
| CN110091020A (zh) * | 2018-01-31 | 2019-08-06 | 株式会社沙迪克 | 电线余量检测装置 |
| CN110091020B (zh) * | 2018-01-31 | 2021-06-01 | 株式会社沙迪克 | 电线余量检测装置 |
| US11097365B2 (en) | 2018-01-31 | 2021-08-24 | Sodick Co., Ltd. | Wire electric discharge machining device |
| WO2023002594A1 (ja) * | 2021-07-21 | 2023-01-26 | ファナック株式会社 | 残量推定装置および残量推定方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR940002156Y1 (ko) | 1994-04-08 |
| KR900006400U (ko) | 1990-04-02 |
| JPH0239824U (ja) | 1990-03-16 |
| US4998003A (en) | 1991-03-05 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |