JP2003025155A - ワイヤ放電加工機、プログラム - Google Patents

ワイヤ放電加工機、プログラム

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JP2003025155A
JP2003025155A JP2001217852A JP2001217852A JP2003025155A JP 2003025155 A JP2003025155 A JP 2003025155A JP 2001217852 A JP2001217852 A JP 2001217852A JP 2001217852 A JP2001217852 A JP 2001217852A JP 2003025155 A JP2003025155 A JP 2003025155A
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machining
electric discharge
discharge machine
consumption
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Yoshihisa Katayama
良久 片山
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Brother Industries Ltd
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤ切れ位置を容易に把握可能なワイヤ放電
加工機を提供する。 【解決手段】現在のワイヤ残量を検出し、NC加工プロ
グラムのうち加工条件の変更を指示する「G210」で
始まる行または加工停止命令「M587」のある行から
始まる加工条件単位毎にワイヤ消費量を求めプログラム
全体のワイヤ消費量を算出する。プログラム全体のワイ
ヤ消費量に現在のワイヤ残量が満たない場合にはワイヤ
消費量が少なくなるよう加工条件変更命令である「G2
10」で始まる行のワイヤ送り速度を示す「I」の値を
書換え、再度プログラム全体のワイヤ消費量を算出して
ワイヤ残量と比較する。それでもワイヤ残量が不足する
場合には1加工条件単位戻ったポイントでのワイヤ消費
量を算出する。まだ不足する場合にはさらに1加工条件
単位戻って比較する。こうしてワイヤ残量が足りる条件
変更ポイントを求め表示装置に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ワイヤ放電加工機等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば実用新案登録公報第2
510109号に記載のワイヤ放電加工機のように、現
在のワイヤの残量を算出して表示する機能を備えたワイ
ヤ放電加工機が知られている。このようなワイヤ放電加
工機によれば、作業者はワイヤの残量を数値として確認
することができる。したがって、作業者はその数値に応
じて加工に必要な残量があるか否かを判断し、不足する
と思われる場合には事前にワイヤを交換することができ
る。
【0003】また、実用新案登録公報第2510109
号に記載のワイヤ放電加工機は、加工開始前にNC加工
プログラムを走査して加工完了までの加工所要時間を算
出する一方ワイヤ残量から加工可能時間を算出し、両者
を比較することで、現在のワイヤ残量で加工完了まで足
りるか否かを表示する機能を備えている。このようなワ
イヤ放電加工機によれば、作業者の経験や勘に頼ること
なく、現在のワイヤ残量で加工が完了するか否かを知る
ことができる。加工の途中でワイヤが無くなると、張力
の無い状態で放電が行われる等するためワークに縦筋が
生じるなどの問題を引き起こす。しかしこのように加工
開始前にワイヤが足りるか否かを知ることができるの
で、予めワイヤを交換することが可能となり、こうした
問題を未然に防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワイヤ
の交換は加工開始前だけでなく加工の途中でできる場合
もある。例えば、ワイヤ切れの発生する場所が加工精度
の要求されない位置であれば、縦筋等が生じても問題な
い場合がある。また、加工プログラムにより加工が停止
されるポイントや加工条件が変更されるポイントではワ
イヤの交換が可能である。一方で、精度の要求される加
工途中のポイントでは、縦筋等が発生すると問題である
のでワイヤ切れが発生しないようにしたい。したがっ
て、どのポイントでワイヤ切れが発生するのかを作業者
は事前に知りたい。
【0005】しかしながら、従来のように加工完了まで
ワイヤが足りるか否かが表示されるだけでは、どのポイ
ントでワイヤが無くなるのか、またどのポイントでワイ
ヤが交換可能であるのかが分からないという問題があっ
た。特に加工プログラム中に加工条件を変更する命令が
含まれる場合には、加工条件の変更がある毎にそれ以降
のワイヤの消費量が変化するため、どのポイントでワイ
ヤ切れが発生するのかを作業者が予測するのが困難であ
った。
【0006】そこで、本発明はワイヤ切れポイントを容
易に把握可能することのできるワイヤ放電加工機を提供
する。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
問題点を解決するためになされた請求項1に記載のワイ
ヤ放電加工機は、現在のワイヤ残量と加工条件単位毎の
ワイヤ消費量とを算出し、これらに基づきワイヤ切れの
発生するポイントを報知する。したがって、加工条件の
変化によるワイヤ消費量の差異を加味してワイヤ切れの
発生するポイントを作業者に知らせることができる。よ
って、作業者はこのポイントに応じてワイヤを交換すべ
きか否かを容易に判断することができる。
【0008】そしてさらに、請求項2に示すようにし
て、ワイヤ切れ発生ポイントに代え、またはワイヤ切れ
発生ポイントに加えて、ワイヤの最適交換ポイントを報
知するようにするとよい。この最適交換ポイントはワイ
ヤ切れ発生ポイントを含む加工条件単位の前の加工条件
単位の終了ポイントとする。このように最適交換ポイン
トを報知することで、作業者はワイヤを交換するのに好
ましいポイントを容易に把握することができる。
【0009】なお、こうしたポイントの報知は例えば加
工プログラムの該当部分を表示するようにしてもよい
し、加工プログラムに基づく加工状態をビジュアルに表
示しその中にポイントをマーク等で表示するようにして
もよい。また例えばドライランの際にそのポイントで加
工を一時停止させるなどして報知してもよいし、音声等
で報知してもよい。
【0010】このようにして作業者は報知されたポイン
トに加工が至るのを見計らってワイヤの交換を行うこと
ができるが、さらに請求項3のように報知されたポイン
トからワイヤの交換ポイントを選択可能とし、選択入力
されたポイントでワイヤが交換可能な状態に設定すると
よい。ワイヤが交換可能な状態に設定するとは、例え
ば、そのポイントに達した際に加工を停止したり、ある
いは加工を停止させるように予め加工プログラムを変更
したりすることを含む。このようにすれば作業者は、交
換ポイントでワイヤを交換可能な状態にするために加工
プログラムを手動で書き換えたり、加工が交換ポイント
に達したか否かを監視したりする必要がなくなり、作業
量を軽減することができる。
【0011】なお、請求項4に示すようにワイヤ切れが
発生しない場合にはその旨を報知すればよい。また、各
プログラム単位毎のワイヤ消費量は予め設定された制御
パラメータから求められるが、請求項5に示すようにし
てこのワイヤ消費量を変更できるようにするとよい。例
えば加工プログラム内の加工条件変更命令に対応する制
御パラメータの値を変更し、ワイヤ消費量を減らすよう
にようにしてもよいし、請求項6に示すように、加工プ
ログラムの加工条件変更命令自体を書き換えてワイヤ消
費量を減らすようにしてもよい。
【0012】ワイヤ消費量を減らすためには、ワイヤ放
電加工機の各種の制御パラメータを変更すればよい。例
えば、請求項7に示すようにワイヤ送り速度を調整すれ
ばよい。一般的にワイヤ送り速度を遅くすることにより
ワイヤ消費量を減らすことができる。 こうして設定す
るワイヤ送り速度としては、請求項8に示すように、例
えばその他のパラメータとの関係などから設定可能な範
囲の最小ワイヤ送り速度としたり、請求項9に示すよう
に必要面粗度に応じた最適ワイヤ送り速度とすることが
できる。
【0013】このようなワイヤ消費量の変更は任意の時
点で行えるようにすればよいが、請求項10に示すよう
に算出された各加工条件単位のワイヤ消費量の合計値が
ワイヤ残量より大きい場合、すなわち、加工完了までに
必要なワイヤ消費量にワイヤ残量が満たない場合に行う
とよい。
【0014】そして、請求項11に示すように、ワイヤ
消費量の変更があった場合には、再度ワイヤ消費量を算
出し直して、ワイヤ切れが発生するか否かを判定し、ワ
イヤ切れが発生する場合にはそのワイヤ切れ発生ポイン
トを特定して報知するとよい。また同様に再計算後の最
適交換ポイントを算出して報知するとよい。
【0015】このようにして、加工完了までにワイヤ切
れが発生する場合には自動的にワイヤ消費量を調節した
上、調整後のワイヤ切れ発生ポイント等を報知すること
で、作業者は容易に加工条件を調整することができる。
なお、このようなワイヤ消費量の算出は、例えば加工プ
ログラムにおける加工開始前や、加工プログラム全体に
対するドライランやマシンロックの際であればプログラ
ム全体に対して行えばよい。一方、すでに加工プログラ
ムによる加工を開始している場合には請求項12のよう
にすればよい。このようにすることで残り部分の加工を
行うのにワイヤが足りるか否かが分かり、足りない場合
にはどこでワイヤ切れが発生しどこが最適交換ポイント
かを知ることができる。
【0016】なお、ワイヤ切れ発生ポイントは、加工プ
ログラムを走査して各加工条件単位毎のワイヤ消費量を
順に加算していき、ワイヤ残量よりも大きくなったポイ
ントを求めることで特定してもよいし、請求項13に示
すように、加工完了ポイントから逆に走査して(加工完
了時のワイヤ消費量から各加工条件単位のワイヤ消費量
を減算して)特定してもよい。
【0017】また、ワイヤ残量算出手段は例えばワイヤ
ボビンの重量や、予め入力されたワイヤ残量から算出し
てもよいし、請求項14のようにして算出してもよい。
そして、請求項1〜14のいずれかに記載のワイヤ放電
加工機としての機能は、請求項15に示すように、例え
ば、コンピュータで実行するプログラムとして備えるこ
とができる。このようなプログラムの場合、例えば、フ
ロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD
−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じて
コンピュータにロードして起動することにより用いるこ
とができる。また、ネットワークを介してロードして起
動することにより用いることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうること
は言うまでもない。
【0019】図1はワイヤ放電加工機の概略構成を示す
図である。工作物1が載置固定されるテーブル2は図示
しない案内構造に案内され、水平面内で移動可能であ
る。テーブル2はX軸サーボモータ3及びY軸サーボモ
ータ4によりワイヤ電極11に対して相対的に移動す
る。
【0020】ワイヤ電極11は上下に配設されたダイス
状のワイヤガイド16,17により案内され、垂直に張
架される。上下のワイヤガイド16,17とそれぞれ一
体に、加工液を噴射するノズル8,9が設けられてい
る。上下の各ノズル8,9はそれぞれワイヤ電極11の
軸方向に加工液を噴射し、加工間隙5に強い加工液流を
作る。ワイヤ電極11には給電子10が摺接され、図示
しない電源装置からパルス状の電圧が印加される。この
パルス状の電圧によりワイヤ電極11と工作物1との間
に放電を発生し加工を行う。
【0021】ワイヤ電極11はワイヤ供給ボビン12か
ら繰出され、テンションローラ13及びピンチローラ1
4の間を通り、上案内ローラ15を経由して給電子10
に摺接し、上下のワイヤガイド16,17を挿通して下
案内ローラ18に至り、ワイヤ駆動ローラ19及びピン
チローラ20の間を通って図示しない巻取りボビンに排
出される。下方のワイヤ駆動ローラ19はワイヤ駆動モ
ータ21に連結され、所定回転速度で回転駆動される。
また、上方のテンションローラ13はブレーキモータ2
2に連結され、所定トルクが与えられる。駆動ローラ1
9及びテンションローラ13により上下のワイヤガイド
16,17間のワイヤ電極11に所定の張力が与えられ
垂直に張架される。
【0022】そしてワイヤ電極の走行速度を検出する走
行速度検出器として、テンションローラ13の回転を検
出するエンコーダ23がテンションローラ13に連結さ
れている。また、ワイヤ供給ボビン12の回転速度を検
出する回転速度検出器として、エンコーダ24がワイヤ
供給ボビン12に連結されている。上記2つのエンコー
ダ23,24からの信号は制御装置30に出力される。
【0023】図2は制御装置30を示すブロック図であ
る。制御装置30は、コンピュータ(CPU)31,各
種メモリ(ROM,RAM)32,33,選択入力手段
としてのキーボード34,報知手段としてのCRTディ
スプレイ35を備え、各エンコーダ23,24からの出
力信号を計数するカウンタ36,37を備えている。こ
れら制御装置30のハードウェアは独立したものとして
存在するのではなく、ワイヤ放電加工機の全体を制御す
るNC制御装置のハードウェアと共用される。そして、
制御装置30としての機能は、ワイヤ放電加工機本来の
制御の空き時間における処理により実現される。CPU
31では単位時間当たりの各カウンタ36,37の計数
値の増加値からテンションローラ13の回転速度NR
びワイヤ供給ボビン12の回転速度NBを検出し、これ
ら2つの回転速度NR,NBに基づいてワイヤ残量を算出
する。
【0024】ワイヤ残量を算出する方法について説明す
る。図3はワイヤ供給ボビンを示す断面図である。ここ
で、DOはボビンの軸径,Bはワイヤの巻幅,Dはワイ
ヤ電極11の巻径である。図3及び図1を参照し、テン
ションローラ13の直径をD Rとし、テンションローラ
13の回転速度がNRワイヤ供給ボビンの回転速度がN B
であったとすると、ワイヤ電極11の供給走行速度fは
次式で与えられる。
【0025】f=πDNB=πDRR …(1) 従って、ワイヤ供給ボビン12での巻径Dは次式で算出
される。 D=DR・NR/NB …(2) さて、巻径Dが与えられた場合、ワイヤ供給ボビン12
に巻回されているワイヤ電極11の長さlは次式で与え
られる。
【0026】l=η×(D2−DO 2)B/d2 …(3) ここで、dはワイヤ電極の直径,ηはワイヤ電極11の
巻子率(巻回密度)である。ηはワイヤ電極11の種類
に対応した一定値を示し、通常は0.4〜0.7の一定
値である。上式に(2)式を代入することにより、ワイ
ヤ電極の長さ残量lは次式で算出される。
【0027】 l=η{(DR・NR/NB2−DO 2}B/d2 …(4) 従って、ワイヤ供給ボビン12の形状に依存するパラメ
ータである巻幅B,軸径DO,及びワイヤ電極11の種
類に依存するパラメータである線径d,巻子率ηを予め
記憶しておくことにより、各エンコーダ23,24から
検出されるテンションローラ13の回転速度NRとワイ
ヤ供給ボビン12の回転速度NBとから、現在のワイヤ
電極11の長さ残量lを(4)式により算出することが
できる。
【0028】なお、ワイヤ放電加工機本来の機能として
は、RAM33に記憶されたNC加工プログラムに基づ
いてCPU31が、X軸サーボモータ3、Y軸サーボモ
ータ4、ワイヤ駆動モータ21、ブレーキモータ22、
パルス状の電圧等を制御して工作物1を加工する加工機
能に加え、こうした加工制御に先立ちNC加工プログラ
ムに基づいて加工の様子をシミュレートしてCRT35
に表示するマシンロック機能や描画機能、またワイヤ電
極11を駆動させずにX軸サーボモータ3・Y軸サーボ
モータ4を駆動してテーブル2の移動による工作物1の
移動状態を確認できるドライラン機能を備えている。こ
うした機能により、NC加工プログラムが正しいか否か
を確認することができる。
【0029】例えば、図示しない入力装置(例えばディ
スク等の記録媒体や通信回線、キーボード34等)より
RAM33へ入力された図4に示すNC加工プログラム
50に基づき、図5(a)に示す工作物1からワーク1
aを得たり、これに先立ってマシンロックや描画、ドラ
イランを行い加工の様子を確認することができる。
【0030】図4のNC加工プログラム50は、図5
(a)に示す工作物1(上面図)の開始点に設けた貫通
孔に通したワイヤを相対的に図5(a)中に破線で示す
矢印の方向へ、右へ10、上へ10、左へ10(例えば
単位はcm)移動させて加工を行うことを、加工条件を
変更して3回繰り返し、最後に図5(a)中に一点鎖線
で示す矢印の方向へ(下へ)ワイヤを10相対的に移動
させて加工を行い、精密な面粗度の面(破線側の面)を
持つワーク1aを得るためのNC加工プログラムであ
る。CPU31は、こうしたNC加工プログラム50を
RAM33から読み出して、各行の内容に基づき制御を
行う。
【0031】例えば、図4の1行目の「G210」は加
工条件の変更を示すコマンド(加工条件変更命令)であ
る。「G210」に続く「X20. Y10 I20」
はそれぞれ順に、放電周期の設定値、放電エネルギの設
定値、ワイヤ送り速度の設定値を示す。CPU31は、
これらの設定値に対応するX軸サーボモータ3、Y軸サ
ーボモータ4、ワイヤ駆動モータ21、ブレーキモータ
22、パルス状の電圧等の制御パラメータの値をROM
32に記憶されたテーブルから検索してセットする。
【0032】次に図4の2行目は、相対移動を示すコマ
ンドであり、X方向にワイヤを開始点に対して相対的に
値「10」に相当する分(例えば10cm)だけ移動す
ることを示す。同様に3行目はY方向に続けて10、4
行目はX方向に続けて−10移動するコマンドであり、
5行目は加工を一旦停止させるコマンド、6行目はワイ
ヤを切断するコマンド、7行目は早送りでY方向に−1
0移動させるコマンド、8行目はワイヤを自動結線する
コマンドである。8行目までのコマンドを実行すると、
図5(a)の破線で示す矢印の側の面の加工が行われ、
元の開始点で結線された状態になる。
【0033】そしてさらに、9行目で加工条件をワイヤ
送り速度の設定値を「15」に落として、10行目で内
側にオフセットする。10行目の「Hn1」はROM3
2に記憶されたパラメータのオフセット量である。11
行目は加工開始コマンドであり、12行目〜14行目の
コードに基づいて2行目〜4行目と同様に図5(a)の
破線で示す矢印の方向にワイヤを相対的に移動させて放
電加工を行う。このように同一の箇所を加工条件を変更
して2度目の加工を行うことをセカンドカット(2nd
カット)という。これに対して前述の1回目の加工をフ
ァーストカット(1stカット)という。
【0034】続いて15行目〜18行目は5行目〜8行
目と同様の動作(加工停止→ワイヤ切断→移動→ワイヤ
結線)をし、19行目でさらに加工条件を変更して、ワ
イヤ送り速度の設定値を「12」に落として、20行目
でROM32に記憶されたパラメータ「Hn2」に基づ
いたオフセット量だけ内側へオフセットし、21行目で
加工を開始して、22行目〜24行目のコードに基づい
て2行目〜4行目と同様に図5(a)の破線で示す矢印
方向にワイヤを相対的に移動させて放電加工を行う。こ
のような3回目のカットをサードカット(3rdカッ
ト)という。
【0035】そして、25行目で加工条件を変更して、
26行目でY方向に続けて−10(図5(a)において
一点鎖線の矢印で示す方向)に放電加工を行い、掴みし
ろを切り落とす。続く27行目の「M02」は、終了コ
ードである。したがって、加工をここで終了する。この
ようにしてワーク1aを得ることができる。
【0036】図4に示したようなプログラムの各行をブ
ロックと呼び、1行目〜4行目、5行目〜8行目、9行
目〜14行目、15行目〜18行目、19行目〜24行
目、25行目〜26行目のように加工条件の変更または
加工停止命令(コマンド)から始まる一連の加工単位を
加工条件単位と呼ぶ。また1行目から27行目のように
開始から終了までを一連のプログラムと呼ぶ。
【0037】このように、1stカット、2ndカッ
ト、3rdカットと、ワイヤ送り速度を落として同一箇
所を繰り返しワイヤ放電加工することにより、ワーク1
aの加工面の面粗さを小さくすることができ、高精度な
加工面を持つワーク1aを得ることができる。
【0038】このような加工に先立ち、またはこのよう
な加工の途中で、加工完了までのワイヤ消費量を予測す
るため、未加工部分の加工路残路長を求める。加工条件
単位毎(例えば図4の1行目〜4行目)の加工残路長L
iは、各々の加工条件単位に含まれるブロック(各行)
の加工路長の合計値となる。例えば、図4の1行目〜4
行目の第1加工条件単位の加工残路長L1=0+10+
10+10=30となる。同様にして、各加工条件単位
毎の加工残路長Liを求める。
【0039】なお図4の1行目の「G210」のように
テーブル2を移動させない制御コードによる加工路長は
0である。5行目の「M587」のようにワイヤが走行
していないブロックはテーブルが移動しても加工をしな
いので加工路長は0である。また、加工が完了した加工
条件単位の加工残路長は0、加工途中の加工条件単位の
加工残路長は未加工部分のブロック(行)の加工路長か
ら求める。
【0040】このようにして各加工条件単位毎の加工残
路長Liを求めることで、加工が完了していない部分の
プログラム全体(第1加工条件単位から第n加工条件単
位まで)の加工路長Lは次式で求めることができる。
【0041】
【数1】
【0042】そして、各加工条件単位での加工時間ti
は、各加工条件単位の加工条件に対応付けてROM32
に記憶されたテーブルから求めたテーブル送り速度Vi
から ti=Li/Vi … (6) で求められる。したがって、未加工のプログラム全体で
の加工時間tは、
【0043】
【数2】
【0044】となる。そして、各加工条件単位の加工完
了までにかかるワイヤ消費量Aiは、その加工条件単位
毎の時間当たりのワイヤ消費量をTiとすると、 Ai=ti・Ti …(8) となる。このワイヤ消費量Tiは、加工条件単位毎の時
間当たりのワイヤ消費量をTiは加工条件変更命令のワ
イヤ送り速度(例えば図4の1行目のI20)からRO
M32に記憶されたテーブルの値から検索して求める。
【0045】式(8)から加工を完了していない部分の
プログラム全体(例えば図4のNC加工プログラム50
全体)でのワイヤ消費量Aは、
【0046】
【数3】
【0047】となる。したがって、装着されているワイ
ヤ供給ボビン12のワイヤ残量lで、加工終点まで加工
を行うには、次式を満たさなければならない。 A<l …(10) こうして、(10)式により現在のワイヤ供給ボビン1
2で加工が完了するか否かを判別することができる。
【0048】以上述べた算出方法に基づいてCPU31
ではワイヤ残量、ワイヤの予測消費量、加工時間の算出
を行い、その結果をCRTディスプレイ35に表示した
り、現在のワイヤ残量で加工が行える位置を表示する加
工予測処理を行う。このような処理は、ワイヤが送られ
ておりワイヤ残量lが算出可能な状態であれば加工中で
も、加工開始前でも行うことができる。
【0049】このような加工予測処理について図6〜図
8を参照して説明する。この加工予測処理は、前述した
ようなワイヤ放電加工機の本来の加工処理とマルチタス
クで並行して行う。また加工処理に先立って、マシンロ
ック、描画、ドライラン中に行うこともできる。この場
合は、予めワイヤを走行させワイヤ残量lを求めてお
く。
【0050】図6のS110では、フラグflを0にリ
セットする。このフラグflは、後述するワイヤ送り速
度の調整を行ったか否かを示すフラグである。値0はワ
イヤ送り速度の調整を行っていないことを示す。次い
で、S120では、キーボード34からワイヤ供給ボビ
ン12の軸径DO,巻幅B,ワイヤ電極11の線径dが
入力を促す。すなわち、CRT35にこれらパラメータ
の入力画面を表示して、キーボード34からの入力を受
け付ける。CPU31は入力されたボビンの軸径DO
ワイヤの巻幅B,ワイヤ電極11の巻径dの値をメモリ
(RAM)33に格納する。
【0051】ここで、ワイヤ供給ボビン12の形状は表
1に示す様に規格化されているので、軸径DO,巻幅B
の数値を入力する代わりに、ボビン記号P−1,P−
3,P−5等を入力してもよい。この場合は、CPU3
1がボビン記号に対応する軸径DO,巻幅Bの値を予め
メモリ(ROM)32に格納されているテーブルより検
索する。
【0052】
【表1】
【0053】次にS130では、ワイヤ駆動モータ21
及びブレーキモータ22を駆動し、ワイヤ電極11が走
行を開始するまで待つ。走行を開始するとS140以下
の処理に移る。S140では、ワイヤ供給ボビン12の
回転速度NB及びテンションローラ13の回転速度NR
各カウンタ36,37の値を読み出して検出する。
【0054】続くS150では、RAMに記憶されたN
C加工プログラムを走査解析する(先読みする)。すな
わち加工条件の変更点を抽出し、加工条件の変更点から
次の加工条件の変更点の直前の行(ブロック)までを1
加工条件単位として設定する。そして各加工条件単位で
の制御パラメータをROM32に記憶されたテーブルか
ら決定する。
【0055】続いて、予めメモリ(ROM)32に格納
されている巻子率η,テンションローラ径DR,キーボ
ード34からメモリ(RAM)33に設定記憶された軸
径DO,巻幅B,線径d等のパラメータの値を用い、
(4)式に従ってワイヤ電極11の長さ残量lを算出す
る(S160)。
【0056】そして、S150で先読みしたワイヤ送り
速度の設定値に応じた加工条件単位毎の単位時間当たり
のワイヤ消費量Tiを、NC加工プログラムで設定され
るワイヤ送り速度の設定値(例えば図4の1行目)とワ
イヤ消費量の対応をROM32に記憶されたテーブルか
ら求める(S170)。ROM32には、例えばワイヤ
送り速度がI1〜I25の25段階に設定できる場合に
は、これに対応付けたワイヤ消費量(T1〜T25)の
値が記憶されている。
【0057】続いて、式(5)より残りのプログラム全
体の加工路長Lを求め(S180)、式(7)より残り
のプログラム全体での加工時間tを求める(S19
0)。続く図7のS210では、式(10)より、プロ
グラム全体でのワイヤ消費量Aを求める。
【0058】そして、S220で、残りのプログラム全
体でのワイヤ消費量Aと、ワイヤ残量lとを比較し、ワ
イヤ消費量Aがワイヤ残量lより小さい場合には(S2
20:YES)、S230へ移行してワイヤ残量lと残
りのプログラム全体での加工時間tと、ワイヤ消費量A
をCRT35に表示して終了する。
【0059】一方、ワイヤ消費量Aがワイヤ残量l以上
の場合(すなわち加工終了までにワイヤ切れ(ワイヤ不
足)が発生することが予測される場合)には(S22
0:NO)、S240へ移行する。S240では、フラ
グflが1か否かを判定する。フラグflが1ならば
(S240:S310)に移行し、フラグflが1でな
ければ(S240:NO)、図8のS250へ移行す
る。S110でフラグflは0にセットされているの
で、最初の実行時には、S250へ移行する。
【0060】図8のS250では、必要面粗度の入力を
促し、キーボード34から必要面粗度の入力があった場
合には(S250:YES)S260へ移行する。一
方、必要面粗度の入力が省略された場合には、S270
へ移行する。S260では、入力された必要面粗度に対
応する最適ワイヤ送り速度をROM32に記憶されたテ
ーブルから算出する。一方、S270では、プログラム
で設定された加工条件で可能な最小ワイヤ送り速度をR
OM32に記憶されたテーブルから算出する。
【0061】S290では、NC加工プログラム中のワ
イヤ送り速度の指定をS260またはS270で算出し
た値に書き換える。例えば図4の1行目の「I20」を
「I18」に書き換えてワイヤ送り速度を遅くし、ワイ
ヤ消費量を抑えるようにする。
【0062】そして、続くS300でフラグflを1に
セットする。これにより、以後の図7のS240の判定
ではfl=1より、S240:YESとなって、S31
0へ移行することになる。S300の処理が完了する
と、図6のS140へ移行する。すなわちS290で書
き換えられた新しいNC加工プログラムに従って、上述
したS140〜S220の処理を行う。この間の処理の
説明は上述した内容と重複するので省略する。
【0063】書き換えられたNC加工プログラムでS1
40〜S220の処理を行い、S210で、未だ残りの
プログラム全体のワイヤ消費量Aがワイヤ残量l以上で
ある場合(未だワイヤ切れが予測される場合)には(S
220:NO)、S240へ移行する。S240では前
述のようにフラグfl=1であるので(S240:YE
S)、S310へ移行する。
【0064】S310では、1加工条件単位前までのワ
イヤ消費量(A(n-1)と表記する)を式(10)に基づ
いて求める。なお、式(10)の計算を行う代わりに、
加工プログラムを逆走してA(n-1)=A−Anのように減
算して求めてもよい。続くS320では、求めた1加工
条件単位前までのワイヤ消費量A(n-1)がワイヤ残量l
より小さいか否かを判定する。1加工条件単位前までの
ワイヤ消費量A(n-1)がワイヤ残量lより小さい場合に
は(S330:YES)、S340へ移行する一方、1
加工条件単位前までのワイヤ消費量A(n-1)がワイヤ残
量l以上の場合には、S330へ移行してさらに1加工
条件単位戻して(n=n−1)、再びS310へ移行し
そのポイントまでのワイヤ消費量A(n-1)がワイヤ残量
lより小さいか否かを判定する。このようにして、ワイ
ヤ残量lで足りる範囲の加工条件単位を求める。
【0065】S340では、プログラムの終了コード側
から加工OFF点を探す。加工OFF点はワイヤ切れの
発生する加工条件単位の先頭のポイントである。例え
ば、図4で1行目〜12行目の各ブロックまではワイヤ
残量が足りており13行目のブロックでワイヤ切れが発
生する場合、13行目のブロックが加工OFF点とな
る。
【0066】続くS350では、ワイヤ残量l,加工時
間t,ワイヤ消費量A,及び判定結果(プログラム全体
ではワイヤ残量が足りない旨)を表示する。また、最適
ボビン交換点を表示する。この最適ボビン交換点は、ワ
イヤ切れの発生する加工条件単位の開始点またはワイヤ
切れの発生する加工条件単位の1つ前の加工条件単位の
終了点のいずれかを用いる。そしてさらにボビンが空に
なる位置すなわちワイヤ切れとなる位置を表示する。
【0067】なお、S350の表示は例えば、図4に示
す加工プログラムの該当する行にマークをしたり色を変
えるなどして表示するようにしてもよいし、図5(b)
に示すようにCRT35に最適ボビン交換ポイントやワ
イヤ切れポイントをマークで表示するようにしてもよ
い。
【0068】さらにS350においてCRT35に表示
されたポイントからキーボード34を介してワイヤの交
換ポイントを選択できるようにしてもよい。そして選択
されたポイントに対応する加工プログラムにワイヤ交換
命令を書き加えるようにして加工がそのポイントに達し
た際にワイヤが交換可能な状態となるようにするとよ
い。なお、表示機能はワイヤ放電加工機の本来の機能で
ある描画機能やマシンロック機能を流用して実現するよ
うにしてもよい。
【0069】こうした処理によりワイヤ残量やワイヤ消
費量、最適ボビン交換点やワイヤ切れポイントを作業者
が容易に把握することができる。ワイヤ切れとなるポイ
ント(すなわちボビンが空になる位置)が表示されるこ
とから、そのポイントが精度がいらない加工中の場所か
精度が必要な場所かを加工前に認識することができる。
さらに、自動的にワイヤ消費量を抑えるように、ワイヤ
送り速度を変更することができるので、作業者がワイヤ
送り速度を調節する手間を省くことができる。
【0070】なお、本実施例において、S160の処理
がワイヤ残量算出手段としての処理に相当し、S210
の処理がワイヤ消費量算出手段としての処理に相当す
る。また、S310〜S350の処理が特定手段として
の処理に相当し、S230・S350の処理が報知手段
としての処理に相当する。またS350の処理が選択入
力手段及び交換ポイント設定手段に相当する。そして、
S250〜S290の処理がワイヤ消費量変更手段とし
ての処理に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のワイヤ放電加工機の構成図である。
【図2】実施例のワイヤ放電加工機の制御装置のブロッ
ク図である。
【図3】ワイヤ供給ボビンを示す断面図である。
【図4】NC加工プログラムの例の説明図である。
【図5】図4のNC加工プログラムによる工作物の加工
の例及びCRTの表示例を示す説明図である。
【図6】CPUでの処理を示すフローチャートである。
【図7】図6の続きのフローチャートである。
【図8】図7の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1…工作物 1a…ワーク 2…テーブル 3…X軸サーボモータ 4…Y軸サーボモータ 5…加工間隙 8,9…ノズル 10…給電子 11…ワイヤ電極 12…ワイヤ供給ボビン 13…テンションローラ 14,20…ピンチローラ 15…上案内ローラ 16,17…ワイヤガイド 18…下案内ローラ 19…ワイヤ駆動ローラ 21…ワイヤ駆動モータ 22…ブレーキモータ 23,24…エンコーダ 30…制御装置 31…CPU 32…ROM 33…ROM 34…キーボード 35…CRTディスプレイ 36,37…カウンタ 50…NC加工プログラム

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工プログラムに基づき、張架されたワイ
    ヤ電極を走行させながら工作物との間にパルス電圧を印
    加し放電加工を行うワイヤ放電加工機において、 ワイヤ残量を算出するワイヤ残量算出手段と、 前記加工プログラムに含まれる加工条件変更命令または
    加工停止命令から、次の加工条件変更命令または加工停
    止命令までの加工プログラムを加工条件単位とし、各加
    工条件単位毎にワイヤ消費量を算出するワイヤ消費量算
    出手段と、 前記ワイヤ残量算出手段の算出したワイヤ残量と前記ワ
    イヤ消費量算出手段の算出した前記加工条件単位毎のワ
    イヤ消費量に基づき、加工中にワイヤ切れが発生するか
    否かを判定し、ワイヤ切れが発生する場合にはそのワイ
    ヤ切れ発生ポイントを特定する特定手段と、 前記特定手段によって特定されたワイヤ切れ発生ポイン
    トを報知する報知手段とを備えることを特徴とするワイ
    ヤ放電加工機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のワイヤ放電加工機におい
    て、 前記特定手段は、前記ワイヤ切れ発生ポイントに代え
    て、または、前記ワイヤ切れ発生ポイントとともに、ワ
    イヤ切れの発生する1加工条件単位前の加工終了ポイン
    トを最適交換ポイントとして特定し、 前記報知手段は、前記最適交換ポイントを報知すること
    を特徴とするワイヤ放電加工機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のワイヤ放電加工
    機において、 前記報知手段によって報知されたポイントからワイヤの
    交換ポイントを選択させ入力するための選択入力手段
    と、 前記選択入力手段によって選択入力されたポイントにお
    いてワイヤが交換可能な状態に設定する交換ポイント設
    定手段とを備えることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤ放
    電加工機において、 前記報知手段は、前記特定手段によって前記ワイヤ切れ
    が発生しないと判定された場合には、その旨を報知する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のワイヤ放
    電加工機において、 前記ワイヤ消費量算出手段によって算出された前記ワイ
    ヤ消費量に基づいて前記加工プログラム内の加工条件変
    更命令によって設定されるワイヤ消費量を減らすように
    変更するためのワイヤ消費量変更手段を備えることを特
    徴とするワイヤ放電加工機。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のワイヤ放電加工機におい
    て、 前記ワイヤ消費量変更手段は、前記ワイヤ消費量の変更
    を前記加工プログラムの前記加工条件変更命令を書き換
    えることで行うことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  7. 【請求項7】請求項5または6に記載のワイヤ放電加工
    機において、 前記前記ワイヤ消費量変更手段は、前記ワイヤ消費量を
    減らすために、ワイヤ送り速度を調整することを特徴と
    するワイヤ放電加工機。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のワイヤ放電加工機におい
    て、 前記ワイヤ送り速度は、設定可能な範囲の最小ワイヤ送
    り速度とすることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  9. 【請求項9】請求項7に記載のワイヤ放電加工機におい
    て、 前記ワイヤ送り速度は、必要面粗度に対応する最適ワイ
    ヤ送り速度とすることを特徴とするワイヤ放電加工機。
  10. 【請求項10】請求項5〜9のいずれかに記載のワイヤ
    放電加工機において、 前記ワイヤ消費量変更手段は、前記前記ワイヤ消費量算
    出手段によって算出された前記ワイヤ消費量の合計が前
    記ワイヤ残量算出手段によって算出されたワイヤ残量よ
    り大きい場合に、ワイヤ消費量の変更を行うことを特徴
    とするワイヤ放電加工機。
  11. 【請求項11】請求項5〜10のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工機において、 前記ワイヤ消費量変更手段によるワイヤ消費量の変更が
    あった場合に、前記ワイヤ消費量算出手段は再度前記ワ
    イヤ消費量を算出し、前記判定手段及び前記報知手段は
    再計算後のワイヤ消費量と前記ワイヤ残量に基づいて処
    理を行うことを特徴とするワイヤ放電加工機。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工機において、 前記ワイヤ消費量算出手段は未加工部分の加工プログラ
    ムに対してワイヤ消費量の算出を行うことを特徴とする
    ワイヤ放電加工機。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工機において、 前記特定手段は、前記加工条件単位毎のワイヤ消費量か
    ら加工完了までのワイヤ消費量を求めた後、当該加工完
    了までのワイヤ消費量が前記ワイヤ残量算出手段によっ
    て算出されたワイヤ残量より大きい場合には、加工完了
    から前記加工プログラムを前記加工条件単位毎に逆走査
    して、前記ワイヤ切れ発生ポイントを特定することを特
    徴とするワイヤ放電加工機。
  14. 【請求項14】請求項1〜13のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工機において、 前記ワイヤ残量算出手段は、 前記ワイヤ電極の走行速度を検出する走行速度検出器
    と、 前記ワイヤ電極を供給するワイヤ供給ボビンの回転速度
    を検出する回転速度検出器と、 前記供給ボビンの巻径と巻回されたワイヤ電極の長さと
    の関係を与えるパラメータとして、ワイヤ供給ボビンの
    巻幅、軸径及びワイヤ電極の線径、巻子率が記憶される
    パラメータ記憶手段とを備え、 前記走行速度検出器によって検出された走行速度及び前
    記回転速度検出器によって検出された回転速度からワイ
    ヤ供給ボビンの現在の巻径を算出し、その巻径と前記パ
    ラメータとからワイヤの残量を算出することを特徴とす
    るワイヤ放電加工機。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれかに記載のワイ
    ヤ放電加工機における機能をコンピュータに実現させる
    ためのプログラム。
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