JP2509663B2 - 包装材料用共重合ポリエステル - Google Patents

包装材料用共重合ポリエステル

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は包装材料用共重合ポリエステルに関し、特に
透明性及びガスバリヤー性に優れ、容器、フィルム等の
包装材料として有用な包装材料共重合ポリエステルに関
する。
[従来の技術] ポリエチレンテレフタレートは機械的強度、化学的安
定性、透明性、衛生性などに優れており、また軽量、安
価であるために、各種の容器・フイルムとして幅広く包
装材料に用いられている。
しかしながら、ポリエチレンテレフタレートのガスバ
リヤー性は、ポリオレフィンなど他の樹脂に比べれば優
れているものの、更に高いレベルが要求されている分野
も有り、まだ充分なレベルとは言えなかった。例えば、
炭酸飲料、ビール、ワイン等の用途においては、内容物
保存の点から特に厳しい酸素ガスバリイヤー性、炭酸ガ
スバリヤー性が要求さており、通常に使用される二軸配
向したポリエチレンテレフタレートからなる中空容器で
はガスバリヤー性が不充分である。
このため、ポリエチレンテレフタレート製容器のガス
バリヤー性をさらに向上させる方法が各種提案されてい
る。例えば1)ガスバリヤー性材料をポリエチレンテレ
フタレート製容器にラベル、あるいはコーティングする
方法、2)ポリエチレンテレフタレートとガスバリヤー
性材料の多層容器とする方法、3)ガスバリヤー性材料
をポリエチレンテレフタレートにブレンドした材料で容
器を製造する方法などがあげられる。
1)及び2)の方法においては、ポリ塩化ビニリデ
ン、エチレン−酢ビ共重合体ケン化物、メタキシリレン
ジアミン系ナイロン等がガスバリヤー性材料として例示
されている。しかしこれらの方法では、ガスバリヤー性
の材料をコーティングする製造工程が増えたり、多層容
器を製造するための新たな装置を必要とするなどの製造
面での負担が大きいほか、バリヤー層とポリエチレンテ
レフタレート層との接着性が悪いと層間剥離を起したり
する等の欠点があった。
また、3)の方法では、通常に製造装置、工程を利用
してガスバリヤー性容器を製造できるという利点がある
が、ブレンド物の透明性を保つためには、ポリエチレン
テレフタレートに対する相溶性が良く、屈折率の近い材
料が必要とされ、バリヤー性能が優れているだけではこ
の方法のバリヤー材として用いることができなかった。
この要件を満たす様なガスバリヤー材料として、ポリエ
チレンイソフタレートやそのコポリエステルも提案され
ているが、そのバリヤー性のレベルは、ポリエチレンテ
レフタレートのガスバリヤー性を改善するためには充分
なものではなかった。
[目的] 本発明は、機械的強度、透明性などの物性に優れ、ガ
スバリヤー性の優れたポリエステル包装材料を提供する
ことを目的とする。
[構成] 本発明者らは前記欠点を解消するために鋭意検討した
結果、特定の共重合ポリエステルがガスバリヤー材料と
して有効であることを見出し、本発明に至ったものであ
る。
すなわち本発明は、(A)イソフタル酸またはそのエ
ステル形成性誘導体、(B)下記一般式(I)で表され
るジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体、
(C)ナフタレンジカルボン酸またはそのエステル形成
性誘導体を、(A)成分が全酸成分の50〜85モル%、
(B)成分が全酸成分の10〜45モル%、(C)成分が全
酸成分の5〜40モル%の割合で含むジカルボン酸成分と
ジオール成分とを共重合させて得られる極限粘度0.4〜
2.0dl/gの包装材料用共重合ポリエステルに関するもの
である。
(ここで、R1、R2、R3、R4は水素または炭素数1〜6の
アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、またはCl、B
r、Fを表わす。) 一般式(I)で示されるジカルボン酸としては、1,2
−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキ
シジ酢酸、1、4−フェニレンジオキシジ酢酸、2−メ
チル−1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、5−メチル−
1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、4−メチル−1,3−フ
ェニレンジオキシジ酢酸、5−エチル−1,3−フェニレ
ンジオキシジ酢酸、4−エチル−1,3−フェニレンジオ
キシジ酢酸、5−メトキシ−1,3−フェニレンジオキシ
ジ酢酸、4−メトキシ−1,3−フェニレンジオキシジ酢
酸、4−クロロ−1,2−フェニレンジオキシジ酢酸、4
−クロロ−1,3−フェニレンジオキシジ酢酸などが挙げ
られる。
本発明における前記ナフタレンジカルボン酸として
は、いずれの異性体も使用することができるが、とくに
1,4−、1,5−、1,8−、2,3−、2,6−、2,7−構造異性体
が好ましく、なかでも2,6−ナフタレンジカルボン酸が
とくに好ましい。
本発明で使用するジカルボン酸類は酸のままで本発明
の共重合ポリエステルの原料として使用してもよいし、
酸ハライド、エステル、特に低級アルキルエステル等の
エステル形成性誘導体として重合に用いても良い。ま
た、グリコール類と反応させて数量体化したものを重合
に供しても良い。
本発明の包装材料用共重合ポリエステルにおいては、
一般式(I)で表されるジカルボン酸は全酸成分の繰り
返し単位の10〜45モル%を占めることが好ましい。一般
式(I)で表されるジカルボン酸単位が45モル%を越え
ると、得られる共重合ポリエステルのガラス転移点(T
g)が低下し過ぎるために包装用材料として使用し難
い。また10モル%未満ではガスバリヤー性が充分でない
ため本発明の包装材料用共重合ポリエステルとしては用
いることができない。
本発明の包装材料用共重合ポリエステルにおいては、
イソフタル酸単位が全酸成分の繰り返し単位の50〜85モ
ル%を占めることが好ましい。イソフタル酸成分が全酸
成分の85モル%を越える場合には、ガスバリヤー性のレ
ベルが充分でなく本発明の目的にあったコポリエステル
を得ることができない。一方、イソフタル酸単位が50モ
ル%未満の場合には、残りの酸成分として一般式(I)
で表される酸成分が多いと得られるコポリエステルのTg
が低くなりすぎ、逆にナフタレンジカルボン酸成分が多
いとコポリエステルのガスバリヤー性の程度が悪く、い
ずれにしても本発明の包装材料用共重合ポリエステルと
して充分な性能のものを得ることができない。
また、本発明の共重合ポリエステルにおいては、ナフ
タレンジカルボン酸は全酸成分の5〜40モル%を占める
ことが好ましい。ナフタレンジカルボン酸が5モル%未
満では、得られたコポリエステルのTgが低すぎて包装用
材料として用いることが難しい。また、40モル%を越え
るとバリヤー性の程度が悪く、本発明のガスバリヤー材
料として用いることができない。
本発明の共重合ポリエステルにおいては、(A)、
(B)、(C)酸成分単位の和が、全酸成分の繰返し単
位の少なくとも85モル%以上、好ましくは75モル%以
上、さらに好ましくは80モル%以上を占めることが好ま
しい。
また、(A)、(B)、(C)酸成分が前述のモル%
で含有されている限り、その他の少量のジカルボン酸や
オキシ酸またはその誘導体を使うこともできる。
これらのジカルボン酸としては、テレフタル酸、フタ
ル酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸、4,4′−ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、4,4′−ジフェニルスルホ
ンジカルボン酸及びこれらの構造異性体、マロン酸、コ
ハク酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸、オキシ酸
またはその誘導体としては、ヒドロキシ安息香酸、ヒド
ロキシ安息香酸エステル、グリコール酸などが挙げられ
る。
本発明の共重合ポリエステルに使われるジオール成分
としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1、3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、ジエチレングリコールやさらにはビスフェノー
ルA、ビスフェノールS等の芳香族ジヒドロキシ化合物
誘導体などを挙げることができる。これらのうちで、一
般的にはエチレングリコールが最も好ましい。
また、本発明の共重合ポリエステルは、本発明の要件
を損わない範囲でトリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、グリセリン、トリメリット酸、トリメシン
酸、ピロメリット酸などの多官能化合物や、O−ベンゾ
イル安息香酸等の単官能化合物を共存させてもよい。
本発明の共重合ポリエステルは、その極限粘度[フェ
ノール/テトラクロロエタン(重量比1/1)の混合溶媒
を用いて30℃で測定した値]が、0.4〜2.0、好ましくは
0.50〜1.2の範囲であることが望ましい。極限粘度0.4未
満では、得られたポリエステルの強度が低く、重合反応
終了後、反応缶から抜き出しチップに切断する際や、ポ
リエチレンテレフタレートとブレンドしたり多層化して
瓶、たる、缶などの容器として成形する際に実用上必要
な物性が得られない。また、極限粘度が2.0を越える場
合には溶融粘度が高くなりすぎて射出、押出、ブロー等
の成形が困難となるなどの問題がある。
本発明の共重合ポリエステルは、ポリエチレンテレフ
タレートについて従来から公知の任意の重合方法で製造
することができる。例えば、イソフタル酸とナフタレン
ジカルボン酸、一般式(I)で示されるジカルボン酸、
例えば1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、およびエチレ
ングリコールを用いて加圧下で直接エステル化反応を行
った後、更に昇温すると共に次第に減圧とし重縮合反応
させる方法がある。あるいは、イソフタル酸のエステル
誘導体、例えばイソフタル酸ジメチルエステルと、ナフ
タレンジカルボン酸のエステル誘導体、例えばナフタレ
ンジカルボン酸ジメチルエステル、一般式(I)で表さ
れるジカルボン酸のエステル誘導体、例えば1,3−フェ
ニレンジオキシジ酢酸ジエチルエステル、及びエチレン
グリコールを用いてエステル交換反応を行い、その後得
られた反応物を更に重縮合することで製造できる。
かかるポリマーの製造においては、エステル化触媒、
エステル交換触媒、重縮合触媒、安定剤などを使用する
ことが好ましい。
エステル交換触媒としては、公知の化合物、例えばカ
ルシウム、マンガン、亜鉛、ナトリウム、及びリチウム
化合物などの1種以上を用いることができるが透明性の
観点からマンガン化合物が特に好ましい。重合触媒とし
ては公知のアンチモン、ゲルマニウム、チタン及びコバ
ルト化合物などの1種以上を用いることができるが、好
ましくはアンチモン、ゲルマニウム及びチタン化合物が
用いられる。
また本発明では、必要に応じて、従来から公知の添加
剤、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、離
型剤、帯電防止剤、分散剤及び洗顔料等の着色剤をポリ
エステル製造時のいずれかの段階で添加しても良く、成
形加工前にいわゆるマスターバッチ処方で添加しても良
い。
本発明の共重合ポリエステルは、必要に応じて更に、
加熱処理を実施し、低アセトアルデヒド化あるいは、低
オリゴマー化してから使用してもよい。加熱処理は、通
常、30℃〜融点直下の温度で数時間〜数百時間以下の範
囲内に於いて実施するのが好ましい。
このようにして得られた本発明の共重合ポリエステル
は、溶融成形して成形品とされる。また、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリエステルエラストマー、ポリ
カーボネートやポリアミド等の他の熱可塑性樹脂成分
と、本発明の共重合ポリエステルをブレンドして一体構
造に形成することも可能であるし、更にはポリエチレン
テレフタレート成分や上記のような熱可塑性樹脂成分と
本発明の共重合ポリエステル成分とを多層構造に形成す
ることもできる。
この際ポリエチレンテレフタレート等の成形において
一般的に使用される溶融成形法の全てが適用可能であ
る。
具体的には例えば中空成形体を得るには通常の押出吹
込み法、射出吹込み法、射出成形又は押出成形で一旦予
備成形体を成形し、そのままであるいは口栓部、底部を
加工後それを再加熱し、二軸延伸するホットパリソン法
あるいはコールドパリソン法等の吹込成形法が適用され
る。
また多層容器の場合も従来のポリエチレンテレフタレ
ート等の成形方法に準じて製造することができる。すな
わち、通常の射出成形機、又は複数個の射出装置を有す
る射出成形機により成形された多層チューブまたは多層
押出成形機により成形された多層パリソンの一端を有低
化して得られた多層パリソンを、例えば85〜130℃のPET
の延伸温度で延伸する方法で製造可能である。
本発明の共重合ポリエチレンを多層容器に形成する場
合、その層形成に特に限定はなく、また層の数も何ら限
定はないが、3〜5層程度の構成が好ましい。
また押出成形によりシート化した後、一軸または二軸
延伸フィルムとしたり、真空成形あるいは圧空成形によ
り缶状の容器やトレイ等に成形することもできるし、多
層押出成形機により、例えばリエチレンテレフタレート
との多層シートとし、同様に一軸、二軸延伸フィルムや
缶状容器、トレイに成形することも可能である。
本発明の共重合ポリエステルと上記の各種ポリマーを
ブレンドして包装材料を形成する場合には、両成分を押
出機で溶融混練して混合チップを得、次いでこれを成形
に供することもできるし、また、それぞれの成分をドラ
イブレンドし、直接成形に供することも可能である。
かかるポリエステル包装材料においては、本発明の共
重合ポリエステル成分は、一般式(1)で示されるジカ
ルボン酸単位として、全ポリエステルの2〜30モル%に
なるような量で存在するのが好ましい。これを越えて存
在せしめると、ガスバリヤー性の改良効果がそれ程顕著
ではなくなるし、また、成形体が実用物性を保持し得な
くなる場合もある。一方、2モル%未満では、ガスバリ
ヤー性の改良効果が顕著ではない。
本発明の対象とするかかる成形品としては、具体的に
は瓶、たる、缶等の容器や未延伸シートを深絞り成形し
て得られる容器、更にはシートを真空または圧空成形し
て得られるトレイ等の容器が挙げられる。
[発明の効果] 本発明の共重合ポリエステルはそれ自体高透明性を示
し、すぐれたガスバリヤー性を有する。本発明の共重合
ポリエステルは包装材料として有用であり、また、他の
熱可塑性樹脂とのブレンドあるいは積層体として容器、
シート、フィルム等に広く利用することができる。
特にポリエチレンテレフタレート成分とのブレンドあ
るいは積層体はガス透過性が低い上、高透明性を保持す
る為、きわめて有利に利用することができる。また、塩
化ビニリデンやエチレン−酢酸ビニル共重合ケン化物の
ようなガスバリヤー性基材との併用も可能である。
[実施例] 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
なお、実施例中「部」は「重量部」を意味するものと
し、本実施例で使用した種々の測定法を以下に示す。
極限粘度 フェノール−テトラクロロエタン(50/50重量比)
中、30℃で測定した。
酸素透過率 約200μ肉厚の押出シートサンプルおよび延伸ボルト
を作成し、23℃、100%RHの条件下、「OX−TRAN10/50
A」酸素透過率測定装置(米国ModernControls社製)で
測定し、cc・mm/m2・day・atm又はcc/ボルト・day・atm
で示した。
実施例1 ジメチルイソフタレート97部、2,6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルエステル18部、エチレングリコール71
部、及び酢酸マンガン4水塩0.03部を反応缶に加え、16
0℃から230℃まで漸次昇温して、流出液が出なくなるで
エステル交換反応を行った。
この系に、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸32部、正
リン酸0.02部、二酸化ゲルマニウム0.03部をこの順に加
え、230℃から徐々に昇温するとともに重合槽内は常圧
から漸次減圧にし、260℃、1torrの真空下、全重合時間
4.5時間で極限粘度0.67の高透明ポリエステルを得た。
実施例2 ジメチルイソフタレートを82部、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステルを34部、エチレングリコー
ルを70部、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸を32部用い
る以外は実施例1と同様にして重合を行った。得られた
ポリマーの極限粘度は0.64であった。
実施例3 ジメチルイソフタレートを66部、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステルを50部、エチレングリコー
ルを68部、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸を31部用い
る以外は実施例1と同様にして重合を行った。得られた
ポリマーの極限粘度は0.60であった。
実施例4 ジメチルイソフタレートを81部、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステルを17部、エチレングリコー
ルを61部、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸を47部用い
る以外は実施例1と同様にして重合を行った。得られた
ポリマーの極限粘度は0.61であった。
実施例5 ジメチルイソフタレートを66部、2.6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステルを33部、エチレングリコー
ルを59部、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸を46部用い
る以外は実施例1と同様にして重合を行った。得られた
ポリマーの極限粘度は0.60であった。
比較例1 ジメチルイソフタレートを152部、エチレングリコー
ル97部用いて、実施例1と同様にエステル交換法でポリ
エチレンイソフタレートの重合を行った。得られたポリ
マーの極限粘度は0.69であった。
比較例2 ジメチルイソフタレートを114部、エチレングリコー
ル73部、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸33部用いる以
外は実施例1と同様にして重合を行った。得られたポリ
マーの極限粘度は0.83であった。
比較例3 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルエステルを120
部、エチレングリコール61部、1,3−フェニレンジオキ
シジ酢酸を28部用いる以外は実施例1と同様にして重合
を行った。得られたポリマーの極限粘度は0.63であっ
た。
実施例1〜6及び比較例1〜3で得られたポリエステ
ル系樹脂を約200μのシートに押出し、酸素透過率を測
定した。結果を表1にまとめて示す。
表1からわかるように、本発明による共重合ポリエス
テルは、Tgを極端に下げることなく(Tg≧50℃)ポリエ
チレンイソフタレートより低いガス透過率(ポリエチレ
ンイソフタレートの4〜7割)を達成しており、ガスバ
リヤー材料として好適であることがわかった。
実施例6 実施例5で得られたポリエステル共重合体20部をポリ
エチレンテレフタレート(日本ユニペット製RT 543C)8
0部とドライブレンドしてボトル用プリフォームを射出
成形し、これを二軸延伸ブロー機によって内容積が1.5l
の延伸ボトル(肩部および胴部の平均肉厚0.33mm、その
合計表面積700cm2)に成形した。得られたボトルの酸素
ガス透過率を測定したところ、0.22cc/ボルト・day・at
mであった。
比較例4 ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット製RT 5
43C)を用いて実施例7と同様にして内容積1.5lの延伸
ボルトを成形した。得られたボルトの酸素ガス透過率を
測定したところ、0.43cc/ボルト・day・atmであった。
比較例5 比較例1で得られたポリエチレンイソフタレート20部
とポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット製RT 5
43C)80部を用いて実施例7と同様にして内容積1.5lの
延伸ボルトを成形した。得られたボルトの酸素ガス透過
率を測定したところ、0.32cc/ボルト・day・atmであっ
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)イソフタル酸またはそのエステル形
    成性誘導体、(B)下記一般式(I)で表されるジカル
    ボン酸またはそのエステル形成性誘導体、(C)ナフタ
    レンジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を、
    (A)成分が全酸成分の50〜85モル%、(B)成分が全
    酸成分の10〜45モル%、(C)成分が全酸成分の5〜40
    モル%の割合で含むジカルボン酸成分とジオール成分と
    を共重合させて得られる極限粘度0.4〜2.0dl/gの包装材
    料用共重合ポリエステル。 (R1,R2,R3,R4は水素または炭素数1から6のアルキ
    ル基、アルコキシ基、フェニル基、またはCl,Br,Fを表
    わす。)
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