JPH02182455A - ポリエステル多層中空容器およびその製造法 - Google Patents

ポリエステル多層中空容器およびその製造法

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JPH02182455A
JPH02182455A JP1069879A JP6987989A JPH02182455A JP H02182455 A JPH02182455 A JP H02182455A JP 1069879 A JP1069879 A JP 1069879A JP 6987989 A JP6987989 A JP 6987989A JP H02182455 A JPH02182455 A JP H02182455A
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JP
Japan
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hollow container
polyester
acid
multilayer hollow
polyethylene terephthalate
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Application number
JP1069879A
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English (en)
Inventor
Takuji Hirahara
拓治 平原
Masahiro Nukii
正博 抜井
Katsuji Tanaka
克二 田中
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリエステル多層中空容器およびその製造法援
関し、特にガスバリヤ−性および透明性に優れ、内容物
の保存に適したポリエステル多層中空容器に関する。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレートは機械的強度、化学的安定
性、透明性、衛生性などに優れており、また、軽量、安
価であるために、コ軸延伸中空容器として飲料用、調味
料用、化粧品用等の容器として幅広く用いられている。
しかしながら、ポリエチレンテレフタレートノカスバリ
ャー性は、ポリオレフィンなど他の樹脂に比べれば優れ
ているものの、更に高いレベルが要求されている分野で
は、まだ十分なレベルとは言えなかった。例えば、炭酸
飲料、ビール、ワイン等の用途においては、内容物保存
の点から特に厳しい酸素ガスバリヤ−性、炭酸ガスバリ
ヤ−性が要求されており、通常に使用される二軸配向し
たポリエチレンテレフタレートからなる中空容器ではガ
スバリヤ−性が不十分であった。
ポリエチレンテレフタレート製容器のガスバリヤ−性を
さらに向上させるために、バリヤー性の優れた樹脂を多
層化する手法が提案されている。しかしながら、この多
層化の手法においても、多くのバリヤー性樹脂、例えば
ポリ塩化ビニリデン、エチレン酢酸ビニル共重合体けん
化物、ポリアミド等はポリエチレンテレフタレートとの
接着性が悪く、このために延伸成形中あるいは使用中に
層間の剥離現象が起きることがあった。又、成形後の中
空容器の外観及び透明性にも問題があった〇 また層間接着力に優れたバリヤー剤として、イソフタル
酸を主たる酸成分としたポリエステルが提案されている
(特開昭j−9−39!;’lり、特開昭りq−670
グデ、特開昭5デーざり/4t9)。
しかしながら、これらの特許で開示されたバリヤー材は
そのバリヤーレベルが低く、十分なバリヤー性を持った
ボトルとするためにはバリヤー層を厚くする必要があっ
た。このため、ボトルの全厚みが厚くなり重量が増えた
り、あるいは逆にボトルの全厚みを押さえるとポリエチ
レンテレフタレート層が薄くなるため機械的強度、耐熱
性が損なわれてしまう等の問題があった。
〔発明の目的〕
本発明は、機械的強度、透明性などの物件に優れ、層間
剥離がなく、ガスバリヤ−性の優れたポリエステル多層
中空容器を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
本発明者らは前記欠点を解決するために鋭意検討した結
果、特定の共重合ポリエステルをポリエチレンテレフタ
レートと組み合わせて形成した多層中空容器がガスバリ
ヤ−容器として有効であることを見いだし、本発明に至
ったものである。
すなわち本発明は、■ポリエチレンテレフタレートを主
成分とするポリエステル樹脂層と■共重合ポリエステル
層を、それぞれ少なくとも7層以上含む多層中空容器で
あシ、該共重合ポリエステルが、(a)イソフタル酸ま
たはそのエステル形成性誘導体と(b)下記一般式(1
)で表されるジカルボン酸またはそのエステル形成性誘
導体とを含むジカルボン酸成分をジオール成分と共縮合
して得られる共重合ポリエステルであシ、(a)と(b
)の比が(a) : (bl= i o−q5 : ?
θ〜よ(モル%比)であり、且つ(a)単位と(b)単
位との和が全酸成分の50モル%以上であることを特徴
とするポリエステル多層中空容器に関する。
さらに本発明は、該ポリエステル多層容器を成形するに
当たり、−旦多層容器の前駆成形体を形成し、ついで該
容器前駆成形体を、前記0層のガラス転移点(Tg)以
上の温度で少なくともに軸方向に延伸することを特徴と
するポリエステル多層中空容器の製造法に関するもので
ある。
(式中Rはハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、フェ
ニル基から選ばれる置換基を表す。nはθ〜qの整数で
ある。) 上記一般式(I)中のRのうち、アルコキシ基としては
炭素数l−二のものが好ましく、特にメトキシ基が好ま
しい。またアルキル基としては、炭素数/〜3のものが
好ましく、更に好ましくは、メチル基、エチル基である
一般式(I)で示されるジカルボン酸としては、具体的
には、/、2−フエニレンジオキシジ酢酸、/、3−フ
ェニレンジオキシジ酢酸、/、lI−フエニレンジオキ
シジ酢酸、コーメチルーへ3−フ二二レンジオキジジ酢
酸、5−メチル−7,3−フエニレンジオキシジ酢酸、
6−メチル−7,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ター
エチル−/、3−フ二二しンジオキシジ酢酸、6−ニチ
ルー/、J−フェニレンジオキシジ酢酸、ターメトキシ
−/、3−フェニレンジオキシジ酢酸、t、−メトキシ
−へ3−フ二二レンジオキシジ酢酸、q−クロロ−/、
2−フエニレンジオキシシ酢酸、タークロロ−/、3−
フ二二しンジオキシジ酢酸などが例示される。これらの
うちで好ましいのは、/、3−フェニレンジオキシジ酢
酸またはその誘導体である。
一般式(1)で示されるジカルボン酸はそのままでイソ
フタル酸と併用してもよいし、酸無水物、酸ハライド、
モノエステル、ジエステル等のエステル形成性誘導体と
して使ってもよい。
また、グリコール類と反応させて数量体化した後で添加
してもよい。
イソフタル酸もイソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジ
エチル等のエステル誘導体、イソフタル酸クロライド等
のイソフタル酸ハロゲン化物等のようにジオール成分と
反応するエステル形成性誘導体の形で使用してもよい。
本発明のポリエステル多層中空容器に用いる共重合ポリ
エステル■においては、(a)インフタル酸単位と(b
)一般式(1)で表されるジカルボン酸単位のモルに比
は、(a):(b)=10−q s :90 S−!;
、好ましくは30〜9!;ニア0〜左の範囲である。(
b)の一般式(1)で表されるジカルボン酸単位を使用
する量がこの範囲を越えた場合には、得られる共重合ポ
リエステルのガラス転移点(Tg)が低下し過ぎるため
に成形前の樹脂の乾燥が困難になる。
一方、(b)の量がこの範囲に満たないときはガスバリ
ヤ−性のレベルが十分でないために、ポリエチレンテレ
フタレートのバリヤー性を改良して耐ガスバリヤ−註の
優れたポリエステル製多層中空容器に用いるには適さな
い0 本発明のポリエステル多層中空容器に用いる共重合ポリ
エステルにおいては、(a)イソフタル酸単位と(b)
一般式(1)で示されるジカルボン酸単位の和が、全酸
成分の繰シ返し単位の少なくともgoモル%以上を占め
る。両者の和がSOモル%未満では共重合ポリエステル
のバリヤー性が十分でないため好ましくない。また、(
a)イソフタル酸と(b)一般式(I)で示されるジカ
ルボン酸が前述のモル比を満足している限シその他のジ
カルボン酸やオキシ酸を使うこともできる。
これらの他のジカルボン酸としては、テレフタル酸、フ
タル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、+、lI’
−ジフェノキシエタンジカルボン酸、p、lI’−ジフ
ェニルスルホンジカルボン酸及びこれらの構造異性体、
マロン酸、コノ・り酸、アジピン酸等の脂肪族ジカルボ
ン酸、またオキシ酸としては、ヒドロキシ安息香酸誘導
体やグリコール酸などが挙げられる。これらのうちで好
ましいのはテレフタル酸、コ、6−ナフタレンジカルボ
ン酸、G、&’−ジフェニルスルフォンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸である。
本発明の共重合ポリエステル■に使われるジオール成分
としては、エチレングリコール、/、2−プロパンジオ
ール、/、3−プロパンジオール、八り−ブタンジオー
ル、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタ
ツール、ジエチレングリコールやさらにはビスフェノー
ルA、ビスフェノールS等の芳香族ジヒドロキシ化合物
誘導体などを挙げることができる。これらのうちで、一
般的にはエチレングリコールが最も好ましい。
また、本発明に用いられる■共重合ポリエステルは、本
発明の要件を損なわない範囲でトリメチロールプロパン
、ペンタエリスIJ ) −/l/、グリセリン、トリ
メリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの多官
能化合物や、0−ベンゾイル安息香酸等の単官能化合物
を共存させてもよい。かかる多官能化合物や単官能化合
物はジオール成分の20モル%以下の範囲で使用される
本発明に用いられる■共重合ポリエステルは、その極限
粘度〔フェノール/テトラクロロエタン(重量比1/1
)の混合溶媒を用いて30℃で測定した値〕が、0.t
I−2,O1好ましくは、0.5〜1.2の範囲である
ことが望ましい。極限粘度がo、q未満では、得られた
ポリエステルの強度が低く、重合反応終了後、反応缶か
ら抜き出しチップに切断する際や、ポリエチレンテレフ
タレートと多層化して瓶やたる、缶などの容器として成
形する際に実用上必要な物性が得られにくい。極限粘度
が2.0を越える場合には溶融粘度が高くなり過ぎて射
出、押出、ブロー等の成形が困難となるなどの傾向があ
る。また、■共重合ポリエステルのガラス転移温度は3
5°C以上、酸素透過率はo、q cc −vanin
? ・day−atm以下であることが好ましい。
本発明のポリエステル多層中空容器に用いる■共重合ポ
リエステルは、ポリエチレンテレフタレートについて従
来から公知の重合方法で製造することができる。例えば
、イソフタル酸と一般式(1)で示されるジカルボン酸
、具体的には/、j  7sニレンジオキシジ酢酸、お
よびエチレングリコールを用いて加圧下で直接エステル
化反応を行った後、更に昇温すると共に次第に減圧とし
重縮合反応させる方法がある。あるいは、イソフタル酸
のエステル誘導体、例えばインフタル酸ジメチルエステ
ルと、一般式(1)で表されるジカルボン酸のエステル
誘導体、例えばへ3−フェニレンジオキシジ酢酸ジメチ
ルエステル、及びエチレングリコールを用いてエステル
交換反応を行い、その後得られた反応物を更に重縮合す
ることで製造できる。その際、エステル化触媒、エステ
ル交換触媒、重縮合触媒、安定剤などを使用することが
好ましい。
エステル交換触媒としては、公知の化合物、例えば、カ
ルシウム、マンガン、亜鉛、ナトリウム、及びリチウム
化合物などの1種以上を用いることができるが透明性の
観点からマンガン化合物が特に好ましい。重合触媒とし
ては公知のアンチモン、ゲルマニウム、チタン及ヒコバ
ルト化合物などの1種以上を用いることができるが、好
ましくはアンチモン、ゲルマニウム及びチタン化合物が
用いられる。
本発明において用いる■ポリエチレンテレフタレートを
主成分とするポリエステルとはポリエチレンテレフタレ
ート及びこれを主成分とする非熱液晶性ポリエステルを
意味し、構成単位の少なくともgOモル%がエチレンテ
レフタレートであることが望ましく、全酸成分の20モ
ル%以下の量で、フタル酸、イソフタル酸、ヘキサヒド
ロフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、セバシン酸などのジカルボン酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの多価カルボン酸などを酸成分
として用いることが可能である。
又、全アルコール成分の2θモルに以下の量で、/、2
−フロパンジオール、/、3−プロパンジオール、/、
グーブタンジオール、l、6−ヘキサンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタツールのような
グリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトールのような多価アルコー
ルを用いることも可能である。
ポリエチレンテレフタレートの極限粘度は0.6〜八2
(フェノールフタレイン/テトラクロロエタン(重量比
l/1)の混合溶媒を用いて30℃で測定した値)、ガ
ラス転移点は70〜72℃の範囲であることが好ましい
また0層として他のポリエステルをブレンドして用いて
もよい。この際ポリエチレンテレフタレートの0層に占
める割合はSO%以上であることが好ましい。
ポリエチレンテレフタレートは前記の共重合ポリエステ
ル■と同様に公知の重合方法によって製造することがで
きる。まだ前記ポリエステルは必要に応じて、固相重合
を実施することも可能である。固相重合処理は、通常1
2θ℃〜ポリエステルの融点直下の温度で数十時間以下
の範囲内に於いて実施するが、7g33〜230℃の範
囲で5時間以上が好ましい。
また本発明では、必要に応じて、従来から公知の添加剤
、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、螢光増白剤、離型
剤、帯電防止剤、分散剤及びわゆるマスターバッチ処方
で添加しても良い。
本発明のポリエステル多層中空容器では、上記方法で得
られた共重合ポリエステルとポリエチレンテレフタレー
トより該多層中空容器の前駆成形体を形成し、これを0
層のガラス転移点以上の温度で少なくともl軸方向に延
伸して多層容器を成形する。その層構成はコ層あるいは
3層以上の多層構造のいずれであっても構わないが、好
ましい層構成は3層〜5層である。この際、中空容器の
最内層はポリエチレンテレフタレート層■であることが
好ましい0というのは共重合ポリエステル■は、ポリエ
チレンテレフタレートと比較すると低分子量成分がやや
多く、直接内容物に触れることは好ましくない。
また、中空容器の最外層は共重合ポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレートのいずれでも良いが、表面強度の
点からは、最外層がポリエチレンテレフタレートを主成
分とする層■であることが好ましい。さらに、共重合ポ
リエステルが最外層になる場合には、表面を保護する目
的でさらに外側に保護層を設けても良い。核層は中空容
器の前駆成形体を成形する段階で形成しても良いし、中
空容器に延伸した後にラベルするなどの方法で形成して
も良い。
また、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする層■
と共重合ポリエステル層■の厚みに関しては特に制限は
ないが、通常ボトル胴部の全厚みは200〜700μで
あり、好ましくは250〜400μである。そのうち0
層の厚みは所望のバリヤー性によって異なるが5〜30
0μであり、好ましくは/ 0−200μである。
本発明の容器を製造する方法としては、従来公知の押出
吹き込み成形、コ軸延伸吹き込み成形があるが、コ軸延
伸吹き込み成形の方が有利である。コ軸延伸吹き込み成
形の場合、中空容器の前駆成形体を形成し、これを延伸
温度まで加熱した後、吹き込み金型内で延伸する。
多層構造を有する中空容器の前駆成形体を形成するには
、有底化した前駆成形体を射出成形によって成形しても
良いし、多層パイプを形成した後にその一端を有底化し
ても良い。多層構造を有する中空容器の前駆成形体また
は、多層パイプを形成するには、通常の射出成形機まだ
は複数個の溶融射出装置を有する成形機によシ、内層か
ら順次段階的に層形成させる方法でも良いし、また、単
一の金型内に複数の射出装置からそれぞれの層を交互に
押し出すことにより、先に射出したポリエチレンテレフ
タレート樹脂を最内層と最外層に、後から射出した共重
合ポリエステルを中間層に形成させることも出来る。
この時、射出のタイミングを選ぶことにより、得られる
前駆成形体の層構成を3層、5層あるいはそれ以上の層
構成にすることが可能である。
得られた中空容器の前駆成形体を延伸成形のために加熱
する方法としては、通常ブロックヒ−ターや赤外線ヒー
ターなどの発熱体を有する加熱ゾーン中で行うことが出
来る。本発明のポリエステル多層中空容器を製造するに
当たっては、前駆成形体の加熱温度はポリエチレンテレ
のガラス転移温度(Tg(■)と略す)によって決まシ
、少なくともTg(■)以上であれば良く、好ましくは
Tg(■)+5℃以上かつ、Tg(■)+go℃以下で
あれば良い。加熱温度が低すぎる場合には、冷延伸によ
るミクロボイドが発生し容器がパール状外観を呈し好ま
しくない。また加熱温度が高すぎると前駆成形体が柔ら
かくなシすぎて十分に延伸効果のある中空容器が得られ
ない。
該ポリエステル多層中空容器の前駆成形体を延伸成形し
て中空容器とするには、縦方向に移動するロンドと加圧
気体の吹き込みによシ縦方向に7〜9倍、横方向(容器
の周方向)に2〜6倍延伸することが望ましい。さらに
容器の耐熱性を高めるために、延伸さ扛た中空容器を金
型内で延伸温度ないしそnより高い温度で短時間加熱処
理することにより、ヒートセラトラ抱すことが出来る。
また、本発明のポリエステル多層中空容器を製造するに
当たって、共重合ポリエステル層■にポリエチレンテレ
フタレート等の他の□ポリエステルをフレンドして用い
る事も可能である。
この際、該共重合ポリエステル0層に占める割合は重量
比で1ocs以上、好ましくは30%以上である。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
なお、実施例中「部」は「重量部」を意味するものとし
、本実施例で使用した種々の測定法を以下に示す。
0極限粘度 フェノール−テトラクロロエタン(SO/り0重量比)
中、30℃で測定した。
0酸素透過率 約−tooμ肉厚の押出シートサンプルおよびボトルを
作成し、23℃、100%R)Iの条件下、rOX−T
RAN to/roAJ酸素透過率測定装置(米国Mo
dern Controls社製)で測定し、cc−m
/m” ・day ・a tmまたはcc/ボトル・d
ay−atmで示した。
製造例1 ジメチルイソフタレート3g部、2.A−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステル1g部、エチレングリコー
ル173部、および酢酸マンガンq水塩0.03部を反
応缶に加え、760℃から2.70 ’(、まで漸次昇
温して、流出液が出なくなるまでエステル交換反応全行
った。
この系に7,3−フェニレンジオキシジ酢酸5q部、ニ
リン酸O0θλ部、二酸化ゲルマニウム0.Oj部をこ
の順に加え、230℃から徐々に昇温するとともに重合
槽内は常圧から漸次減圧にし1.2 A o ’C10
,りtorrの真空下、全重合時間6時間で極限粘度0
.77の高透明ポリエステルを得た。
製造例コ ジメチルイソフタレート252部、へ3−フェニレンジ
オキシジ酢酸30部、コ、6−ナフタレンジカルボン酸
ジメチルエステルkA3部、エチレングリコール66部
を用いる以外は製造例/と同様にして重合を行った。得
られたポリマーの極限粘度は0.69であった。
製造例3 ジメチルイソツメレートを//’1部、/、、?−フエ
ニレンジオキシジ酢酸3J部、コ、6−ナフタレンジカ
ルボン酸ジメチルエステルをθ部、エチレングリコール
73部を用いる以外は製造例1と同様にして重合を行っ
た。得られたポリマーの極限粘度は0.1ざであった。
比較製造例/ ジメチルイソフタレー)’115u部、エチレングリコ
ール97部を用いる以外は製造例/と同様にしてポリエ
チレンイソフタレートの重合を行った。得られたポリマ
ーの極限粘度は0.73であった。
製造例/〜3及び比較製造例/で得らf′した共重合ポ
リエステルを約2ooaのシートにプレスし、酸素透過
率を測定した。結果を表/にまとめて示す。
実症例/ 製造例/で得られた共重合ポリエステルを中間層に、ポ
リエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株) 製
、RTjダ3C、ガラス転移温度(Tg)ニア2℃)全
内層及び外層として多層中空容器成形器(8精ASB 
30TH)k用いて三層構造の中空容器を成形した。即
ち、ンリンダー温度をポリエチレンテレフタレート側で
2703c1共重合ポリエステル側で2’l!r′C,
金型温度f10′Cとして前駆成形体(プリフォーム)
を射出成形し、得らnたプリフォームの表面温度95℃
でブロー延伸して内容積s o o ccの中空容器全
成形した。得らnた中空容器の全長は/g3rm、胴部
の外径は73IIIffi、胴部の肉厚は3θOμであ
り、また層間の剥離は認めらn透過率を表コに示す。
実施例λ 製造例コで得らni共重合ポリエステルとポリエチレン
テレフタレートを用いて実施例1と同様に多層中空容器
を成形した。容器の酸素透過率全表2に示す。
実施例3 製造例3で得らfLり共重合ポリエステルとポリエチレ
ンテレフタレートを用いて実施例1と同様にして、かつ
容器中の共重合ポリエステル重量を変えて3種類の多層
中空容器を成形した。
容器の酸素透過率全表2に示す。
比較例/ ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株)製
RTj11.7C)よりなる単層のボゝトルを実施例1
と同様にして成形した。容器の酸素透過率を表2に示す
比較例コ 実Mi例1で用いた共重合ポリエステルの代ワりに比較
製造例/で得ら扛たポリエチレンインフタレートを用い
て実施例/と同様に多層中空容器全成形した。容器の酸
素透過率を表−に示す。
表a ポリエステル多層中空容器の酸素ガス透過量1)
 PO2:酸素ガス透過量(cc/ボトル−day−a
tm)空気中の酸素透過量を酸素分率(コ/%)で補正
した値 製造例q ジメチルイソフタレート2S部、コ、6−ナフタレンジ
カルボン酸ジメチルエステル72部、エチレングリコー
ル66部、および酢酸マンガンq水塩0.03部を反応
缶に加え、/4θ℃から230℃まで漸次昇温して、流
出液が出なくなるまでエステル交換反応を行った。
この系に/、3−フェニレンジオキシジ酢酸52部、正
リン酸0602部、二酸化ゲルマニウム0.0.7部を
この順に加え、230℃から徐々に昇温するとともに重
合槽内は常圧から漸次減圧にし、2AO℃、θ、!; 
torrの真空下、全重合時間6時間で極限粘度0.7
0の高透明ポリエステルを得だ。
製造例S ジメチルイソフタレートを73部、l、3−フェニレン
ジオキシジ酢酸73部、2,6−ナフタレンジカルボン
酸ジメチルエステルを6!r部、エチレングリコール6
6部を用いる以外は製造例/と同様にして重合を行った
。得られだポリマーの極限粘度は0.Agであった。
製造例乙 ジメチルインフタレートをコブ部、/、3−フェニレン
ジオキシジ酢酸gJ部、x、b−ナフタレンジカルボン
酸ジメチルエステルを5グ部、エチレングリコール73
部を用いる以外は製造例/と同様にして重合を行った。
得られたポリマーの極限粘度はθ、り0であった。
製造例q〜乙で得られた共重合ポリエステルを約200
μのシートにプレスし、酸素透過率を測定した。結果を
表3にまとめて示す。
実施例グ 製造例qで得られた共重合ポリエステルを中間Nt K
 、ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット■製
、RTh+3C,ガラス転移温度(Tg);72℃)を
内層及び外層とし、実施例/と同様にして多層中空容器
を成形した。
得られた中空容器の全長は/g3wn、胴部の外径は’
)3ran、胴部の肉厚は300μであり、まだ層間の
剥離は認められなかった。
容器中の共重合ポリエステル含有量及び酸素透過率を表
9に示す。
実施例り 製造例Sで得られだ共重合ポリエステルとポリエチレン
テレフタレートを用いて実施例1と同様に多層中空容器
を成形した。容器の酸素透過率を表弘に示す。
実施例6 製造例6で得られ光共重合ポリエステルとポリエチレン
テレフタレートを用いて実施例/と同様にして、かつ容
器中の共重合ポリエステル重量を変えて2種類の多層中
空容器を成形したQ容器の酸素透過率を表グに示す。
1)PO2:酸素ガス透過量(cc/ボトル・day−
atm)空気中の酸素透過量を酸素分率(27%)で補
正した値 以上の実施例かられかるように、本発明のボレートとポ
リエチレンインフタレート多層の容器と比較して良好な
ガスバリヤ−性を示す。また、ポリエチレンイソフタレ
ートと比較して共重合ポリエステル■を少量を用いても
良好なガスバリヤ−性容器が得られることから、ポリエ
チレンテレフタレート容器の持つ機械的強度や耐熱性を
損なわず、高いガスバリヤ−性を要求される容器として
好適である。
〔発明の効果〕
本発明のポリエステル多層中空容器は優れたガスバリヤ
−性を有し、層間の剥離もなく、機械的強度、外観の透
明性に優れている。従って、清涼飲料、調味料、油、ビ
ールやワイン、日本酒等のアルコール飲料、化粧品など
の用途に幅広く用いることが出来る。特に小型飲料容器
やビール、ワイン等の容器のように、通常のポリエチレ
ンフタレートの二軸延伸ボトルではバリヤー性が不十分
で所定の賞味期間保存することができない様な用途にも
用いることが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)[1]ポリエチレンテレフタレートを主成分とす
    るポリエステル樹脂層と、 [2]共重合ポリエステル層 をそれぞれ少なくとも1層以上含む多層中空容器であり
    、該共重合ポリエステル[2]が、(a)イソフタル酸
    またはそのエステル形成性誘導体と (b)下記一般式( I )で表されるジカルボン酸また
    はそのエステル形成性誘導体 とを含むジカルボン酸成分をジオール成分と共縮合して
    得られる共重合ポリエステルであり、(a)と(b)の
    比が(a):(b)=10〜95:90〜5(モル%比
    )であり、且つ(a)単位と(b)単位との和が全酸成
    分の50モル%以上であることを特徴とするポリエステ
    ル多層中空容器。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中Rはハロゲン、アルキル基、アルコキシ基、フェ
    ニル基から選ばれる置換基を表す。 nは0〜4の整数である。)
  2. (2)[1]ポリエチレンテレフタレートを主成分とす
    るポリエステル樹脂層と、 [2]共重合ポリエステル層 をそれぞれ少なくとも1層以上含む多層中空容器であり
    、該共重合ポリエステル[2]が、(a)イソフタル酸
    またはそのエステル形成性誘導体と (b)前記一般式( I )で表されるジカルボン酸また
    はそのエステル形成性誘導体 とを含むジカルボン酸成分をジオール成分と共縮合して
    得られる共重合ポリエステルであり、(a)と(b)の
    比が(a):(b)=30〜95:70〜5(モル%比
    )であり、且つ(a)単位と(b)単位との和が全酸成
    分の50モル%以上であることを特徴とするポリエステ
    ル多層中空容器。
  3. (3)特許請求の範囲第1項または第2項記載のポリエ
    ステル多層中空容器を製造するにあたり、該多層中空容
    器の前駆成形体を形成し、ついで該前駆成形体を、ポリ
    エチレンテレフタレートを生成分とするポリエステル樹
    脂層[1]のガラス転移点以上の温度で少なくとも1軸
    方向に延伸することを特徴とするポリエステル多層中空
    容器の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02169621A (ja) * 1988-12-21 1990-06-29 Kuraray Co Ltd ガスバリヤー性に優れた共重合ポリエステル

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JPH02169621A (ja) * 1988-12-21 1990-06-29 Kuraray Co Ltd ガスバリヤー性に優れた共重合ポリエステル

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