JP2508706B2 - ろう付けドリル - Google Patents

ろう付けドリル

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JP2508706B2
JP2508706B2 JP62097680A JP9768087A JP2508706B2 JP 2508706 B2 JP2508706 B2 JP 2508706B2 JP 62097680 A JP62097680 A JP 62097680A JP 9768087 A JP9768087 A JP 9768087A JP 2508706 B2 JP2508706 B2 JP 2508706B2
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JP
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curved surface
concave curved
drill
chip
discharge groove
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秀司 細野
伸一 中村
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、工具本体の先端部に焼結合金等からなる
チップをろう付けしたドリルに係わり、特に、切屑によ
る工具本体の切屑排出溝の摩耗を防止し、切屑の排出性
を向上させる技術に関するものである。
[従来の技術] 従来、板状の超硬チップを用いたツイストドリル(い
わゆる付け刃ドリル)が知られている。このツイストド
リルは、工具本体の外周部に2つの切屑排出溝が形成さ
れ、工具本体の先端部に、工具本体の一方の外周部から
他方の外周部に達する2枚刃の超硬チップが、そのすく
い面を切屑排出溝に平滑に連続させてろう付けされると
ともに、切屑排出溝の回転方向と逆方向を向く壁部が断
面円弧状となる曲面に形成されてなるものである。
ところで、このようなツイストドリルによって穴明け
加工を行う場合、切刃によって生成される切削は、上記
切屑排出溝の曲面によって曲げられ、曲面の曲率半径と
ほぼ等しい曲率でカールしながらツイストドリルの基端
側へ延びる。これは、切刃によって生成される切屑の成
長速度が、切刃内周側に比して外周側の方が速いため、
生成された切屑が中心寄りすなわち切屑排出溝の曲面へ
向かって延びることに起因する。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記ツイストドリルにおいては、生成され
た切屑が切屑排出溝の曲面によって曲げられるため、超
硬チップのすくい面よりも台金である工具本体の曲面の
方が速く摩耗する。このため、切屑のカールする曲率が
変化して切屑が詰まり易くなり、場合によっては工具本
体や超硬チップの欠損事故につながるという問題があっ
た。
[発明の目的] この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、切屑を一定の曲率でカールさせて円滑に排出する
ことができ、切屑詰まりに起因する欠損事故を未然に防
止することができるろう付けドリルを提供することを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] この発明のろう付けドリルは、軸線回りに回転せしめ
られる工具本体の外周部に、工具本体の先端面に開口す
る切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の回転方向を
向く先端壁部に切刃を有するチップがろう付けされてな
るろう付けドリルにおいて、チップのすくい面の軸線側
端部領域にこの軸線に沿って断面円弧状の凹曲面を形成
し、この凹曲面の外周側に位置する切屑排出溝の回転方
向と逆方向を向く壁部が、凹曲面を含む円弧より回転方
向前方側に形成されていることを特徴とするものであ
る。
[作用] 切刃によって生成される切屑は、上記凹曲面によって
凹曲面の曲率半径とほぼ同一の曲率で曲げられる。一
方、切屑排出溝を、その回転方向と逆方向を向く壁部が
凹曲面を含む円弧の外側に位置するように形成している
から、切屑は上記壁部に達して擦過することなく円滑に
排出される。
[実施例] 以下、第1図および第2図を参照しながら本発明の一
実施例について説明する。第1図は実施例のろう付けド
リルを示す底面図である。図において符号1は工具本体
である。工具本体1は、軸線O回りに回転せしめられる
もので、その外周部には2つのねじれ溝(切屑排出溝)
2・2が形成されている。ねじれ溝2の回転方向と逆方
向を向く壁部2aは、第1図中R0で示す曲率を有する断面
円弧状の曲面に形成されている。また、工具本体1の先
端部には、チップ3が、そのすくい面3a・3aをねじれ溝
2・2の回転方向を向く壁部2b・2bとそれぞれ平坦に連
続させてろう付けされている。
チップ3は、五角形板状をなす超硬合金製のもので、
上記すくい面3aの先端稜線部に切刃3bが形成されてなる
ものである。このチップ3のすくい面3aのうち、上記ね
じれ溝2の壁部2aに近接した軸線Oに沿う壁部の切刃3b
外周側の一部は、壁部2a側へ向かうに従ってすくい面3a
に対して回転方向へ漸次突出する断面円弧状の凹曲面4
に形成されている。そして、凹曲面4の曲率半径は、図
中R1で示す寸法(R0>R1)に設定されており、この結
果、ねじれ溝2の壁部2aが凹曲面4を含む円弧の外側に
位置するようになっている。
また、凹曲面4と上記壁部2aとの間におけるチップ3
の壁部は、すくい面3aに対して平行な平坦面5に形成さ
れている。ここで、平坦面5の幅Tは、ドリル直径をD
としたときに0.08D≦T≦0.3Dの範囲内で設定すること
が望ましい。すなわち、Tが0.08Dを下回ると、切屑が
平坦面5を越えてねじれ溝2の壁部2aに達し易くなり、
壁部2aが擦過されることがある。一方、Tが0.3Dを上回
ると、平坦面5と凹曲面4との交叉稜にチッピングが発
生し易くなるからである。
さらに、ねじれ溝2を構成する壁部全域には、TiN,Ti
C,TiCN,Al2O3等の硬質層が被覆されている。なお、図中
符号6は油穴である。
次に、上記ろう付けドリルにより穴明け加工を行う場
合の作用について説明する。
切刃3bによって生成される切屑の成長速度は、切刃3b
の外周側の方が内周側より速いため、すくい面3aに沿っ
て工具本体1の軸線寄り(図中矢印P方向)へ向かって
延び、凹曲面4に達して曲げられる。このときの切屑の
曲率半径は凹曲面4の曲率半径R1とほぼ同一である。そ
して、切屑は切屑排出溝2の壁部2aに達することなく螺
旋状にカールして工具本体1の基端側へ向かって延び
る。このように、切屑を耐摩耗性に優れたチップ3の凹
曲面4でカールさせることができるから、長時間の使用
によってもその曲率が変化することがなく、切屑の排出
性を大幅に向上させることができる。したがって、切屑
詰まりに起因する工具本体やチップの欠損等の事故の発
生を未然に防止することができる。
また、上記ろう付けドリルにおいては、凹曲面4の曲
率半径を切屑排出溝2の壁部2aの曲率半径よりも小さく
設定しているから、生成される切屑に対して切屑排出溝
2の容積が大きく、したがって、切屑の排出性をより一
層向上することができる。しかも、切屑排出溝2を構成
する壁部全域を硬質層によって被覆しているから、切屑
との摩擦抵抗が小さく、さらに切屑排出性を向上させ、
かつ耐摩耗性に優れたものとすることができる。
なお、上記実施例では凹曲面4の曲率半径R1を壁部2a
の曲率半径R0よりも小さく設定しているが、上記壁部2a
が凹曲面4を含む円弧の外側に位置するものであれば、
若干切屑排出性が劣ると思われるが、R1≧R0となるよう
にしても良く、また、壁部を断面円弧状以外の形状に形
成してもよい。また、チップ3については、CBN等の超
高圧焼結体製のものを使用してもよい。
ところで、上記実施例は本発明をツイストドリルに適
用したものであるが、切屑排出溝がねじれていないいわ
ゆる直刃ドリルに適用しても上記と同様の効果を得るこ
とができるのは勿論である。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明のろう付けドリルでは、
チップのすくい面の軸線側端部領域にこの軸線に沿って
断面円弧状の凹曲面を形成し、この凹曲面の外周側に位
置する切屑排出溝の回転方向と逆方向を向く壁部が、凹
曲面を含む円弧より回転方向前方側に形成されているか
ら、切屑が切屑排出溝の壁部に達する前にこれをチップ
すくい面の凹曲面によってカールさせることができ、し
たがって、切屑を一定の曲率でカールさせて円滑に排出
することができ、しかも切刃チップのすくい面の軸線側
端部領域で切屑をカールさせるから、工具本体の切屑排
出溝の摩耗を抑制することができ、引いては切屑詰まり
に起因する工具本体やチップの欠損等の事故を未然に防
止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の一実施例を示す図であ
て、第1図はろう付けツイストドリルを示す底面図、第
2図は第1図のII方向矢視図である。 1……工具本体、2……ねじれ溝(切屑排出溝)、3…
…チップ、3a……すくい面、3b……切刃、4……凹曲
面、O……軸線。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線回りに回転せしめられる工具本体の外
    周部に、工具本体の先端面に開口する切屑排出溝が形成
    され、この切屑排出溝の回転方向を向く先端壁部に切刃
    を有するチップがろう付けされてなるろう付けドリルに
    おいて、上記チップのすくい面の軸線側端部領域にこの
    軸線に沿って断面円弧状の凹曲面を形成し、この凹曲面
    の外周側に位置する上記切屑排出溝の回転方向と逆方向
    を向く壁部が、上記凹曲面を含む円弧より回転方向前方
    側に形成されていることを特徴とするろう付けドリル。
  2. 【請求項2】上記切屑排出溝の回転方向と逆方向を向く
    壁部を、断面円弧状の曲面に形成し、かつこの曲面の曲
    率半径を上記凹曲面の曲率半径よりも大きく設定してな
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のろう付
    けドリル。
  3. 【請求項3】上記凹曲面と、切屑排出溝の回転方向と逆
    方向を向く壁部との間に、上記チップのすくい面と略平
    行な平坦面を形成し、上記凹曲面から上記壁部へ向かう
    平坦面の幅を、ドリル直径をDとしたときに0.08D〜0.3
    Dの範囲内で設定したことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のろう付けドリル。
  4. 【請求項4】上記チップのすくい面および切屑排出溝の
    壁面に、TiN,TiC,TiCN,Al2O3等の硬質層を被覆したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のろう付けドリ
    ル。
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JPS611314U (ja) * 1984-06-08 1986-01-07 三菱マテリアル株式会社 二枚刃の穴明け工具

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