JPS6236571Y2 - - Google Patents

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JPS6236571Y2
JPS6236571Y2 JP8442683U JP8442683U JPS6236571Y2 JP S6236571 Y2 JPS6236571 Y2 JP S6236571Y2 JP 8442683 U JP8442683 U JP 8442683U JP 8442683 U JP8442683 U JP 8442683U JP S6236571 Y2 JPS6236571 Y2 JP S6236571Y2
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JP
Japan
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end mill
blade
discharge groove
chip discharge
wall surface
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JP8442683U
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JPS59191214U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、アルミニウムあるいはアルミニウ
ム合金等の軟質材料の切削加工に用いられる一枚
刃エンドミルに関する。
一般に、アルミニウム等の軟質材料を切削加工
する場合には、一つのねじれた側刃を有する一枚
刃エンドミルが用いられている。これは、次のよ
うな3つの点を考慮したものである。すなわち、
アルミニウム等の軟質材料の場合、切屑が長く
連続して詰まり易い、一枚刃エンドミルは、複
数の側刃を有する多刃エンドミルに比して切屑排
出溝を広くすることができ、比較的切屑詰まりが
生じにくい、ねじれ刃とすると側刃の実質的す
くい角が大きくなり、軟質材料の切削加工におい
ても側刃に溶着が発生しにくい、の3点である。
ところで、従来のエンドミルとしては、たとえ
ば、第1図ないし第3図に示すように、エンドミ
ル本体1の外周部にねじれ角をもつて先端から後
端側へ向かつて延在する一つの側刃2を形成する
とともに、エンドミル本体1の先端側外周部の側
刃2およびその近傍部分以外の部分全体を切屑排
出溝3としたものが知られている。
このような一枚刃エンドミルにおいては、エン
ドミル本体1の外周部の側刃2およびその近傍部
分以外の部分全体を切屑排出溝3としているか
ら、切屑排出溝3を広くすることができる。しか
しながら、切屑排出溝3の深さについては、あま
り深くしようとすると、芯部4の芯厚daが小さ
くなつてエンドミル本体1の剛性が低下する。し
たがつて、エンドミル外径Dと芯厚daとの差を
あまり大きくすることができない。このため、側
刃2によつて生成された切屑は、芯部4の側刃2
近傍部分(第2図において符号Aで示す部分)に
衝突するとともに、ここで外周側へと向きを変え
て被削物に衝突することになり、このときに生ず
る摩擦抵抗によつてスムースな排出が阻害される
ことになる。
この点、第4図に示す一枚刃エンドミルにおい
ては、切屑排出溝13を画成する壁面14の側刃
12側の部分が、側刃12からエンドミル本体1
1の軸線Oを通る円弧面14aによつて構成され
ており、側刃12によつて生成された切屑が円弧
面14aに沿つて伸びるから、前述した一枚刃エ
ンドミルに比して切屑排出性を向上させることが
できる。しかしながら、この一枚刃エンドミルに
おいては、壁面14の側刃12側と反対側の端部
に立上り面14bが形成されている。この立上り
面14bは、円弧面14aをそれに対応した形状
を有する総型砥石によつて1パスで研削加工しよ
うすると、切屑排出溝13がねじれているために
形成されるものであつて、円弧面14aより小さ
な曲率半径を有し、しかも立上り面14bと円弧
面14aとの接点からエンドミル本体11の外周
側へ向かうにしたがつて円弧面14aの仮想延長
部分(第4図の破線で示す部分)から切屑排出溝
13の広さを狭くする方向へ立上るようになつて
いる。このため、円弧面14aに沿つて伸びた切
屑は、立上り面14bに衝突することになる。し
たがつて、上記構成の一枚刃エンドミルにおいて
は、その切屑排出性を充分に満足し得るものとは
し得なかつた。なお、複数種類の研削砥石を用い
たり、切屑排出溝に対する研削砥石の位置を変え
て溝壁を複数部分に分けて研削(いわゆる複数パ
ス研削)したりすれば、立上り面14bが生じな
いようにすることができるが、その場合には研削
加工に多大の加工時間を費やさなければならず、
製造費が嵩むという問題がある。
この考案は、上記事情を考慮してなされたもの
で、側刃によつて生成された切屑をスムースに排
出することができ、しかも安価に製造することが
できる一枚刃エンドミルを提供することを目的と
する。
この考案の特徴は、切屑排出溝を画成する壁面
の側刃側と反対側の端部に面取りを形成する一
方、壁面の軸直角断面視形状を円弧となした点に
ある。
以下、この考案の一実施例について第5図ない
し第9図を参照して説明する。なお、第5図はこ
の考案に係る一枚刃エンドミルの正面図、第6図
はその平面図である。
図中、符号21は高速度鋼あるいは超硬合金等
からなるエンドミル本体である。このエンドミル
本体21の先端側外周部には、ねじれ角をもつて
先端から後端側へ向かつて延在する側刃22が形
成されている。また、同エンドミル本体21の先
端側外周部には、側刃22に沿つて延在する切屑
排出溝23が形成されている。この切屑排出溝2
3を画成する壁面24の側刃22と反対側の端部
には、面取り25が形成されている。この面取り
25は、従来の一枚刃エンドミルにおける立上り
面が現出するのを防止するためのものである。し
たがつて、この面取り25については、従来のエ
ンドミルにおける円弧面と立上り面との接点より
も側刃側から形成すべきである。
また、前記壁面24は、第7図に示すように、
エンドミル本体21の軸線Oと直交する断面にお
ける形状が円弧になつている。この円弧は、エン
ドミル直径Dのほぼ1/2の半径を有し、かつ側刃
22とエンドミル本体21の軸線Oを通るように
なつている。
また、この実施例においては、上記の構成に加
えて次のような構成を有している。すなわち、前
記切屑排出溝23を画成する壁面24とエンドミ
ル本体21の先端面に形成された逃げ面26との
なす交叉稜に先端刃27が形成されている。この
ように、エンドミル本体21の先端部には、側刃
22と先端刃27とが存するために、切屑が切屑
排出溝23の先端部に詰まり易い。そこで、第8
図に示すように、エンドミル本体21の先端部で
あつて、前記側刃22の先端部と軸線Oとを通る
直線lを境にして前記逃げ面26と反対側に位置
する部分が、前記エンドミル本体21の先端から
後端側へ向けてえぐり取られてそこにチツプポケ
ツト28が形成されている。このチツプポケツト
28は、前記直線lが交線となるように前記逃げ
面26と鋭角をなして交わる傾斜面28aと、第
9図に示される前記エンドミル本体21の軸線L
の延長上にあつて第5図の傾斜面28aの終端を
通る線が交線となるように前記切屑排出溝23側
に傾斜して傾斜面28aと交わる立上り面28b
とを有している。すなわち、この関係をさらに具
体的に述べると、前記直線lを境にして逃げ面2
6と反対側には、前記エンドミル本体21の後端
側に向かつて延びる面であつて、前記直線lと軸
線Oとを含む基準面を直線lを軸として第8図上
において前記エンドミル本体21の左側面側から
みて時計方向に僅かに回転した面、すなわち、前
記基準面に対して僅かに傾斜する傾斜面28aが
形成され、さらに、この傾斜面28aの終端から
は該傾斜面28aとなす開き角が鈍角であつてか
つ傾斜面28aの終端から滑らかにつながつて前
記エンドミル本体21の外周側に向けて立上がる
立上がり面28bが形成されている。この場合、
この立上がり面28bを含む面と前記傾斜面28
aを含む面との交線が前記直線lと鋭角をなすよ
うな関係に構成されているものである。したがつ
て、この実施例においては、充分に大きなチツプ
ポケツト28を形成した点および立上り面28b
の送り作用によつて切屑が切屑排出溝の後端部へ
スムースに排出されるようにした点との相乗効果
により、切屑排出溝23の先端部における切屑詰
まりを防止することができる。
また、エンドミル本体21の先端部のチツプポ
ケツト28に隣接する端部には、軸線OよりD/
6離れた箇所から軸線に対して45゜の角度をもつ
て外周側へ切り落とされることにより、平面状を
なす面取り29が形成されている。この面取り2
9は回転方向に対して逃げ角γを有している。な
お、第9図においては面取り29があたかも屈曲
しているかのように描かれているが、これは、傾
斜面28aと立上り面28bとが屈曲しているた
めにそのように描かれるのであつて、面取り29
は平面状をなすものである。さらに、切屑排出溝
23を形成する壁面の後端部には、切屑排出溝2
3のねじれ角と同等もしくはそれより若干大きい
ねじれ角を有する凹部30が形成されている。
しかして、上記のように構成された一枚刃エン
ドミルの側刃22において切削加工を行つた場合
には、側刃22によつて生成された切屑は、壁面
24に沿つて円周方向に伸びる。そして、側刃2
2が切削を開始して半回転した後、外部へと排出
される。このとき、壁面24の側刃22側と反対
側の端部に面取り25が形成され、従来の一枚刃
エンドミルにおける立上り面が形成されていない
から、切屑はスムースに外部へ排出されることに
なる。また、面取り25を形成しているから、壁
面24をそれと同様な形状の総型砥石によつて1
パスで研削加工したとしても、立上り面が形成さ
れることがない。したがつて、複数の砥石を複数
パスさせる必要がなく、よつてエンドミルを容易
にかつ安価に製造することができる。
また、第10図および第11図はこの考案の他
の実施例を示すものである。この実施例において
も、壁面24の断面形状がD/2の曲率半径を有
する円弧になつている点は上記実施と同様である
が、この円弧は側刃22と軸線Oとを結ぶ線l上
において軸線Oから側刃22側へD/6だけ接近
した点Pを通るようになつている。この点が上記
実施例と異なつており、その他の構成は上記実施
例と同様であるから、同様な部分には同一符号を
付してその説明を省略する。なお、切屑排出溝2
3の広さを充分に広くするとともに、エンドミル
本体21の剛性低下を防止する観点から、上記円
弧はエンドミル本体21の軸線Oと点Pとの間
(両端を含む)を通すようにするのが望ましい。
以上説明したように、この考案の一枚刃エンド
ミルによれば、切屑排出溝を画成する壁面の側刃
側と反対側の端部に面取りを形成する一方、壁面
の軸直角断面視形状を円弧となしているから、側
刃によつて生成された切屑をスムースに外部へと
排出することができ、しかもエンドミルを容易に
かつ安価に製造することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の一枚刃エンドミル
の一例を示し、第1図はその正面図、第2図は第
1図の−線矢視図、第3図は第1図の−
線矢視断面図、第4図は従来の一枚刃エンドミル
の他の例を示す第3図と同様の図、第5図ないし
第9図はこの考案の一実施例を示し、第5図はそ
の正面図、第6図はその平面図、第7図は第5図
の−線矢視断面図、第8図は第5図の−
線矢視図、第9図は第5図における直線Lに沿う
矢視図、第10図および第11図はこの考案の他
の実施例を示し、第10図は第7図と同様の図、
第11図は第8図と同様の図である。 21……エンドミル本体、22……側刃、23
……切屑排出溝、24……壁面、25……面取
り、O……軸線。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンドミル本体の外周部に、ねじれ角をもつて
    先端から後端側へ向かつて延在する一つの側刃を
    形成するとともに、この側刃に沿つて切屑排出溝
    を形成してなる一枚刃エンドミルにおいて、前記
    切屑排出溝を画成する壁面の前記側刃側と反対側
    の端部に面取りを形成し、かつ前記壁面の前記エ
    ンドミル本体の軸線と直交する断面における形状
    を円弧となしたことを特徴とする一枚刃エンドミ
    ル。
JP8442683U 1983-06-02 1983-06-02 一枚刃エンドミル Granted JPS59191214U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8442683U JPS59191214U (ja) 1983-06-02 1983-06-02 一枚刃エンドミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8442683U JPS59191214U (ja) 1983-06-02 1983-06-02 一枚刃エンドミル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59191214U JPS59191214U (ja) 1984-12-19
JPS6236571Y2 true JPS6236571Y2 (ja) 1987-09-17

Family

ID=30214376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8442683U Granted JPS59191214U (ja) 1983-06-02 1983-06-02 一枚刃エンドミル

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JP (1) JPS59191214U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60142012U (ja) * 1984-02-27 1985-09-20 株式会社神戸製鋼所 コ−ナラジアスエンドミル
JP5986254B1 (ja) * 2015-03-31 2016-09-06 株式会社オリオン工具製作所 エンドミル

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59191214U (ja) 1984-12-19

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