JP2508695Y2 - 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造 - Google Patents

清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造

Info

Publication number
JP2508695Y2
JP2508695Y2 JP5694591U JP5694591U JP2508695Y2 JP 2508695 Y2 JP2508695 Y2 JP 2508695Y2 JP 5694591 U JP5694591 U JP 5694591U JP 5694591 U JP5694591 U JP 5694591U JP 2508695 Y2 JP2508695 Y2 JP 2508695Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
rotary impeller
cleaning device
net
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5694591U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0510485U (ja
Inventor
賢二 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP5694591U priority Critical patent/JP2508695Y2/ja
Publication of JPH0510485U publication Critical patent/JPH0510485U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508695Y2 publication Critical patent/JP2508695Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、風綿清掃装置におい
て、ダクト内に設置されて使用される吸気用回転羽根車
のカバー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粗紡機や精紡機等の紡機におい
てはドラフト装置のローラパートで風綿が発生する。そ
して、これを放置しておくとドラフト装置の各部材上に
風綿が堆積し、紡出中のロービングや糸に連れ込まれて
その品質を悪化させるので、これを回収する清掃装置が
必要となる。
【0003】この種の清掃装置としては、例えば特開昭
63-28923号公報や63-282322 号公報等に、吸気用開口部
を具えたダクト内にその全長に沿って多数の回転羽根車
を一列に配列し、前記開口を覆う吸着ネットを設けると
共に、該吸着ネット上に付着した風綿等を除去する回収
装置を設けたものが提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】こうした清掃装置にお
いては、吸気用開口からダクト内に吸い込まれる吸引気
流に乗って運ばれる風綿等を該開口に張られたネットで
受けてその表面に吸着し、ダクトの内部に風綿等が侵入
しないようにしているが、微細な繊維屑等はネットのメ
ッシュを通り抜けてしまう。こうしてダクト内部に侵入
した繊維屑等は、一列に配列された回転羽根車の隣接す
る軸同士を連結するカップリングや軸受が設置されてい
る空気のよどみ易い領域に堆積する傾向にあり、時間経
過と共に次第に堆積量を増す傾向が見られる。
【0005】従来は一定の周期で紡機を停止し、ダクト
を開放して回転羽根車を清掃を行う定期掃除の際に、こ
の堆積物を除去している。しかし、この作業は煩雑であ
り、紡機の生産効率を低下させるので対策が求められて
いた。本考案は、こうした従来技術の問題点を解決し、
回転羽根車の定期掃除の周期を延長することのできる手
段を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は、吸着ネット
で覆われた吸気開口部を具えたダクト内にその長手方向
に沿って中心シャフトを有する複数の回転羽根車を配列
し、隣接する各回転羽根車の間の境界領域内に、前記中
心シャフトを軸支する軸受と、前記中心シャフト同士を
接続して一本のラインシャフトを形成するためのカップ
リングとを設け、該回転羽根車によって前記吸気開口部
を通じてダクト内部に向かう吸引気流を発生させ、該吸
引気流に含まれている風綿等を前記吸着ネット上に付着
させて除去するタイプの清掃装置において、前記境界領
域とこれに続く各回転羽根車のブレードの端部領域の前
面側を被覆する円弧状断面を有する前面部材からなるカ
バーを、ダクトの内壁に固定して設けたことを特徴とす
る回転羽根車のカバー構造によって達成される。
【0007】
【作用】ダクト内に設置されている各回転羽根車の間の
境界領域には、その前面を覆うカバーが設けられている
ので、ダクト内に吸い込まれた気流がこのカバーに妨げ
られて前記領域に侵入することが阻止される。従って、
気流が該領域でよどんで、包含されている繊維屑等が軸
受やカップリング上に堆積する現象が防がれる。これに
よって隣接する回転羽根車の間の境界領域内の定期掃除
の周期を延長することが可能になる。
【0008】以下、図面に示す好適実施例に基づいて、
本考案を更に詳細に説明する。
【0009】
【実施例】図6〜図8は、本考案の適用される精紡機に
おける清掃装置の一例を示す。精紡機フレーム1の左右
両側に配置されたドラフトロッド2上にはドラフト装置
3が設けられ、その後方の下部フレームの中央には長手
方向に沿ってダクト4が設置されている。
【0010】このダクト4には左右両側に、ローラパー
トRの下部及びスピンドルパートSに対して吸引気流を
形成する吸気用開口部5が機台の長手方向の全長にわた
って設けられている。フレーム1の両端のヘッド部6に
は、前記ダクト4の高さより若干長い回転軸7が、図7
に示すように、それぞれ2か所に垂直に設けられ(片側
のみ図示)、各回転軸7の上下両端にはピン付きプーリ
8が一体回転可能に固定されている。
【0011】各プーリ8の間には、前記吸気用開口部5
を覆うように、無端状の吸着ネット9が巻き掛けられて
いる。そして、回転軸7の一つに固定されたプーリ10
と、ネット移動用モータ11の出力軸に固定されたプー
リ12との間に巻き掛けられたベルト13を介して、ネ
ット移動用モータ11の駆動に伴って吸着ネット9が駆
動されるように構成されている。
【0012】ダクト4内にはフレームの長手方向に沿っ
て2本のラインシャフト14が回転可能に延在し、フレ
ーム端に設置された駆動モータMからベルト伝動機構1
5を介して駆動される。図8に示すように、ラインシャ
フト14はカップリング16によって一体的に結合され
た複数の中心シャフト14aからなり、軸受17によっ
て回転自在に支持されている。
【0013】これらの中心シャフト14aには前記開口
部5を通じて吸引気流を発生させるための回転羽根車1
8が取付けられている。各回転羽根車18は一対の取付
け円板19がその中心を貫通された状態で中心シャフト
14aに固定され、これに多数のブレード20が放射状
に固定されている。ダクト4内には回転羽根車18の回
転に伴う吹き出し気流F2を下方に吹き出すために、出
口4bと下を向いた案内板4aが設けられている。
【0014】吸着ネット9の周回端部であるフレームヘ
ッド6上には吸着ネット9に付着した風綿等を除去して
回収する回収装置22が設けられ、その吸引マウス23
がネット9に近接して配置されている。このように構成
された清掃装置においては、紡機の運転と共に駆動モー
タM及びネット移動用モータ11も駆動される。これに
よって、回転羽根車18が図6の矢印方向に回転し、吸
着ネット9は図7の矢印方向に移動し、ドラフト装置3
のローラパートR及びスピンドルパートSから吸着ネッ
ト9に向かう吸引気流F1 が発生する。
【0015】ローラパートから発生する風綿や糸切れ時
にフロントローラから連続的に出てくるフリース等はこ
の吸引気流F1 によって吸着ネット9上に付着する。更
に、回転羽根車18の回転によりダクト4の下部から下
方に向かって吹き出し気流F2 が発生する。これによ
り、フレーム中央部への風綿の堆積が防止される。ネッ
ト9上の風綿は吸引マウス23によって吸引除去されて
回収される。一方、吹き出し気流F2 と共に下方に吹き
出された風綿は、公知のトラベリングクリーナ等で清掃
される。
【0016】このように、比較的繊維長の長い風綿等は
吸着ネット9上に付着して除去され、ダクト4内には侵
入しないが、短い繊維屑等はネット9のメッシュを通過
するのでその侵入を完全に防ぐことはできない。ダクト
内に吸引された気流が、高速回転している隣接する回転
羽根車18同士の間の境界領域に達すると、流速が低下
するため、含まれている繊維屑が気流から分離されて、
そこに設置されている軸受17やカップリング16上に
付着して堆積する傾向が生じる。
【0017】この繊維屑の堆積を防ぐために、本考案に
おいては、ダクト4の内壁に、図1に示すようなカバー
30を固定し、吸引気流F1が前記境界領域内に侵入し
ないように構成する。このカバー30は、図2に示すよ
うに、軸受17やカップリング16が設置されている回
転羽根車18同士の間の境界領域と、これに連続する各
回転羽根車18のブレード20の端部領域の前面を被覆
する前面部材31を有する。
【0018】前面部材31は、図3に示すように、回転
羽根車18の断面形状より僅かに大きい円弧状断面部分
31aとその上下に延在する垂直部分31bとから構成
されている。一方、前面部材31の左右両側縁から僅か
に内側に入った位置には、前面部材31に対して垂直に
後方に突出した側面部材32が固定され、図4に示すよ
うに、各回転羽根車18の端面と僅かな隙間を開けて対
面している。
【0019】このような前面部材31と側面部材32と
で構成されたカバー30によって、各回転羽根車18の
間の境界領域は気流F1の侵入から防護される。従っ
て、この境界領域に設置されている軸受17やカップリ
ング16上に気流中に含まれている繊維屑が堆積する傾
向が解消し、ダクト内の定期掃除の周期を大幅に延長可
能となる。
【0020】この例においては、側面部材32はプレー
ト状のものであったが、これに代えて図5に示すような
パッキン32’を前面部材31の裏面側に貼り付けても
同じ効果が得られる。又、本考案の清掃装置は、紡機等
の機台に組み込まれて使用される他に、清掃装置だけを
単独に、工場内に設置することも可能である。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、ダクト内の回転羽根車
の境界領域を被覆するカバーを設けて、吸引気流が該領
域内に侵入することを防いだので、繊維屑等が回転羽根
車の軸受やカップリング上に堆積する傾向が解消し、回
転羽根車の定期掃除の周期を延長することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のカバーの全体形状を示す斜視図であ
る。
【図2】本考案のカバーを取付けた状態の正面図であ
る。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図3の矢視Bの方向の平面図である。
【図5】本考案の別の実施例の図3に対応する断面図で
ある。
【図6】本考案の適用される清掃装置の一例を示す精紡
機の概略正断面図である。
【図7】同じくドラフト装置を省略した部分概略平面図
である。
【図8】同じく回転羽根車の取付けを示す部分断面図で
ある。
【符号の説明】
1…機台フレーム 4…ダクト 5…吸気開口部 9…吸着ネット 14…ラインシャフト 18…回転羽根車 23…吸引マウス 30…カバー 31…前面部材 32…側面部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸着ネットで覆われた吸気開口部を具え
    たダクト内にその長手方向に沿って中心シャフトを有す
    る複数の回転羽根車を配列し、隣接する回転羽根車の間
    の境界領域内に、前記中心シャフトを軸支する軸受と、
    前記中心シャフト同士を接続して一本のラインシャフト
    を形成するためのカップリングとを設け、該回転羽根車
    によって前記吸気開口部を通じてダクト内部に向かう吸
    引気流を発生させ、該吸引気流に含まれている風綿等を
    前記吸着ネット上に付着させて除去するタイプの清掃装
    置において、前記境界領域とこれに続く各回転羽根車の
    ブレードの端部領域の前面側を被覆する円弧状断面を有
    する前面部材からなるカバーを、ダクトの内壁に固定し
    て設けたことを特徴とする回転羽根車のカバー構造。
JP5694591U 1991-07-22 1991-07-22 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造 Expired - Lifetime JP2508695Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5694591U JP2508695Y2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5694591U JP2508695Y2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0510485U JPH0510485U (ja) 1993-02-09
JP2508695Y2 true JP2508695Y2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=13041688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5694591U Expired - Lifetime JP2508695Y2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508695Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0510485U (ja) 1993-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN208810787U (zh) 一种纺织设备用除尘装置
JP2508695Y2 (ja) 清掃装置に使用される回転羽根車のカバ―構造
CN219772517U (zh) 一种无纺布梳理设备
JPS6262936A (ja) 紡機における清掃装置
JP2519686Y2 (ja) 紡機の清掃装置
JPS6328923A (ja) 紡機における清掃装置
JP2517157B2 (ja) 紡機における清掃装置及び清掃方法
JP2519777Y2 (ja) 紡機の清掃装置
JPH04370228A (ja) 紡機の清掃装置
JPH0437914Y2 (ja)
JPH055233A (ja) 回転羽根車のブレードの清掃方法
JPH0437913Y2 (ja)
JPH07133523A (ja) 紡機における清掃装置
CN215328516U (zh) 一种梳棉机给棉装置
CN215328539U (zh) 一种细纱机防堵塞装置
JPH069031Y2 (ja) 粗紡機の清掃装置
CN220927063U (zh) 一种纺纱加工用除尘设备
CN115094548B (zh) 梳棉机龙头飞花自动清理装置及方法
JPH0240771B2 (ja) Seibokiniokeruseisosochi
JPH0562585U (ja) 紡機における風綿堆積防止装置
JPH08381Y2 (ja) 紡機の清掃装置
JPS63282322A (ja) 紡機における清掃装置
JPH089172Y2 (ja) 紡機における清掃装置
JPH0714372Y2 (ja) 紡機における清掃装置
JPH0437915Y2 (ja)