JPH07133523A - 紡機における清掃装置 - Google Patents

紡機における清掃装置

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Publication number
JPH07133523A
JPH07133523A JP28144393A JP28144393A JPH07133523A JP H07133523 A JPH07133523 A JP H07133523A JP 28144393 A JP28144393 A JP 28144393A JP 28144393 A JP28144393 A JP 28144393A JP H07133523 A JPH07133523 A JP H07133523A
Authority
JP
Japan
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duct
intake
suction
opening
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP28144393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kinoshita
賢二 木下
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP28144393A priority Critical patent/JPH07133523A/ja
Publication of JPH07133523A publication Critical patent/JPH07133523A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタ部材を通り抜けた繊維屑が回転羽根
車の軸受やカップリング部等に堆積することを大幅に低
減する。 【構成】 精紡機機台にはダストコレクタが配備され、
ダストコレクタを構成する一対のダクトが機台長手方向
に沿って延設されている。吸気用開口部と排気口を備え
たダクト内には、複数のクロスフローファン12が所定
間隔をおいてラインシャフト9上に取り付けられてい
る。ラインシャフト9はカップリング13を介して一直
線状に連結され、クロスフローファン12間にてベアリ
ング15を介して回転可能に支持されている。フィルタ
ベルト24は吸気用開口部を覆う状態で周回移動する。
ダクト5内にはクロスフローファン12間と対応する位
置に遮蔽部材16,17が配設され、カップリング13
及びベアリング15は遮蔽部材16,17及びダクト内
周面により覆われ、フィルタベルト24を通過する気流
F4から遮蔽されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紡機の機台周辺に浮遊す
る風綿を除去するとともに機台への風綿の堆積を防止す
る紡機における清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、粗紡機、精紡機の紡機において
はドロフト装置のローラパートで風綿が発生し、この風
綿を放置した場合には風綿が紡出中の糸に連れ込まれて
紡出糸の品質を低下させることになる。そこで、これら
の紡機においては各ローラパートで発生した風綿を集め
て回収する清掃装置が必要となる。従来、この種の清掃
装置として、吸気用開口部を備えたダクト内に前記開口
部からの吸引気流を発生させる回転羽根車を該ダクト全
長に亘って多数配設し、前記開口部を覆う吸着ネットを
設けるとともに、該吸着ネット上に吸着された風綿等を
吸着ネットから取り除く回収装置を設けたものが提案さ
れ(特開昭63−28923号公報、特開昭63−28
2322号公報等)、また実施されている。前記回転羽
根車は回転軸に固定された一対の円板間に多数の湾曲板
を固定することにより形成され、回転軸が直接駆動モー
タの出力軸に連結された構成や、回転軸としてダクトの
長手方向に延びるラインシャフトが使用されるとともに
回転軸を支持する軸受や回転軸を連結するカップリング
等が回転羽根車間に配設された構成のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置では吸引
気流の作用により吸引開口部に向かう風綿等を吸着ネッ
トで吸着するようにしているが、微細な繊維屑等が吸着
ネットの目を通り抜けてダクト内に入り込む。吸引気流
の作用は回転軸を支持する軸受や回転軸を連結するカッ
プリング等が配置された箇所においては弱いため当該部
分で気流の澱みが生じ、ダクト内に入り込んだ微細な繊
維屑等の一部が軸受やカップリング上に堆積する。そし
て、これを放置した場合には軸受に噛み込まれたり、堆
積した繊維屑の量が多くなった状態で機台の振動等によ
り堆積箇所から落下し、再び気流によりダクトから排出
される虞れがある。リング精紡機等においては機台下部
両側に玉揚げされた満ボビンを搬送するための搬送装置
が配設されたものが多く、搬送装置上に満ボビンがある
状態で前記のように繊維屑の塊りがダクトから排出され
ると、該繊維屑が満ボビンに付着して後工程で支障を来
たすという問題がる。これらの問題が起こるのを防止す
るため、作業者が定期的に繊維屑の除去作業を行う必要
がある。
【0004】この対策として、本願出願人は先に特開平
4−41724号公報に圧縮空気供給配管をラインシャ
フトに沿って配設し、軸受やカップリングに対して噴射
口から定期的に圧縮エアを吹き付けることにより軸受や
カップリングへの風綿の堆積を防止することができる清
掃装置を提案している。しかし、圧縮空気供給配管や噴
射制御するためのバルブ等を新たに配設する必要がある
うえ、制御も複雑になる。又、圧縮空気供給配管が吸引
気流にさらされる状態にある場合には、配管に風綿等が
引っ掛かり新たな風綿等の堆積箇所となる虞れもあっ
た。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はフィルタ部材を通り抜けた繊維
屑が回転羽根車の軸受やカップリング部等に堆積するこ
とを比較的に簡単な構成で大幅に低減することができる
紡機における清掃装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、紡機機台に機台長手方向
に沿って設けられるとともに吸気用開口部及び排気用開
口部を形成したダクト内に、前記吸気用開口部を介して
前記ダクト内に流入する吸引気流と前記排気用開口部を
介して前記ダクト内から流出する吹出気流とを発生させ
る複数の回転羽根車を、該回転羽根車間で連結部材を介
して連結されるとともに支持部材を介して回転可能に支
持された回転軸上に前記ダクトの長手方向に沿って配設
し、前記吸気用開口部を該吸気用開口部に対して移動可
能なフィルタ部材で覆う状態とした紡機における清掃装
置において、前記連結部材及び前記支持部材を前記フィ
ルタ部材を通過した吸引気流から遮蔽する遮蔽部材を備
えた。
【0007】請求項2に記載の発明では、前記フィルタ
部材をその吸着面が上側を向くように設けるとともに、
フロントローラと対応する位置に吸気口を形成し前記ダ
クトの長手方向と直交する方向に延出する吸気取込部
と、該吸気取込部を介して流入するエアを前記フィルタ
部材の吸着面に導くエア導入部とを前記ダクトに形成
し、前記フィルタ部材と前記エア導入部との間に形成さ
れる空間部が、前記吸気取込部の基部から前記フィルタ
部材の吸着面に沿って該フィルタ部材の反対側端部へ至
るに連れて、少なくとも同じ広さか又は拡開する形状に
前記エア導入部を形成し、かつ該エア導入部に開口を形
成した。
【0008】
【作用】上記構成により請求項1に記載の発明によれ
ば、回転羽根車が回転されると、吸気用開口部を通って
ダクト内に流入する吸引気流が発生する。そして、紡機
機台周辺に浮遊する風綿等の繊維屑が吸引気流と共に吸
気用開口部に向かって吸引される。吸引された繊維屑は
吸気用開口部を覆う状態で移動するフィルタ部材上に吸
着される。その際、フィルタ部材を通過した細かな繊維
屑が回転羽根車側へ流入しても、遮蔽部材により覆われ
た連結部材及び支持部材にその吸引気流にさらされな
い。その結果、フィルタ部材を通過した細かな繊維屑が
連結部材及び支持部材に付着することが防止される。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、吸気口か
ら流入したエアは吸気取込部を通って空間部に至り、空
間部からエア導入部に導かれてフィルタ部材を介して吸
気用開口部へ向かって流れる。ここで、空間部は吸気取
込部の基部からフィルタ部材の吸着面に沿ってフィルタ
部材の反対側端部へ至るに連れて、少なくとも同じ広さ
か又は拡開するように形成されている。そのため、吸気
取込部を通って流入した吸引気流の勢いは空間部にて緩
和される。さらに、吸気取込部を通って流入した吸引気
流は開口から空間部内へ流入する案内気流と合流して円
滑に吸気用開口部へ向かって流れ込む。その結果、フィ
ルタ部材上に渦気流が発生しない。そして、フィルタ部
材に吸着されたフロントローラ近傍に浮遊していた風綿
や糸切れ時のフリース等の繊維屑は、渦気流によりフィ
ルタ部材から剥がされることなく、フィルタ部材に吸着
されたままフィルタ部材の移動とともに搬送される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を精紡機の清掃装置に具体化し
た一実施例を図1〜図6に従って説明する。
【0011】精紡機機台1を構成するスプリングピース
2は精紡機機台1のギヤエンドとアウトエンドの間に所
定間隔で配置され、精紡機機台1の左右両側に配設され
たローラビーム(図示せず)を介して連結されている。
ローラビーム上にはドラフト装置3が配設されている。
【0012】精紡機機台1には図6に示すようなダスト
コレクタ4が機台1のほぼ全長に亘って配備され、ダス
トコレクタ4を構成する一対のダクト5が図5に示すよ
うに左右両側のドラフト装置3の下方位置にてそれぞれ
機台長手方向に沿って延設されている。ダクト5はボル
ト6を介してスプリングピース2に固定されている。ダ
クト5にはその上部に吸気用開口部7が長手方向全長に
亘って形成され、スピンドルパートS側に排気口8が形
成されている。
【0013】図6に示すように、ダクト5内には機台長
手方向に沿って延びるラインシャフト9が回転可能に配
設されている。精紡機機台1の一端にはギヤボックス1
0が配設されている。ギヤボックス10はベルト伝動機
構11を介して駆動モータM1と連結された入力軸と、
回転方向が互いに逆となる出力軸(いずれも図示せず)
とを備えている。そして、各ラインシャフト9は出力軸
に連結され、駆動モータM1の駆動により、互いに逆方
向に回転されるようになっている。ラインシャフト9に
は前記吸気用開口部7からの吸引気流を発生させるクロ
スフローファン(回転羽根車)12が多数取り付けられ
ている。図4及び図5に示すように、ダクト5の内周面
5aはクロスフローファン12の回転に伴う吹出気流F
2を排気口8へ円滑に案内する形状に形成されている。
【0014】ラインシャフト9は図1に示す連結部材と
してのカップリング13を介して一直線状に連結されて
構成され、カップリング13を介して連結された各ライ
ンシャフト9上にそれぞれ3本のクロスフローファン1
2が所定間隔をおいて取り付けられている。ダクト5に
は各クロスフローファン12間と対応する位置に支持部
材14が固定され、ラインシャフト9は支持部材14に
固定された支持部材としてのベアリング15を介して回
転可能に支持されている。図1に示すように、ダクト5
には各クロスフローファン12間と対応する位置にカッ
プリング13及びベアリング15を収容する遮蔽部材1
6と、ベアリング15を収容する遮蔽部材17とが配設
されている。
【0015】図2及び図3に示すように、遮蔽部材1
6,17は2つの区画板18,19と天板20とから構
成されている。天板20は吸気用開口部7と対向する状
態で配置されている。区画板18,19はラインシャフ
ト9の軸方向と直交する面形状が、図4及び図5に示す
ようにダクト5の内周面5aと密接可能に形成されてい
る。区画板18は延出形成された3つの取付部18a,
18b,18cを有し、区画板19には取付部18a,
18bと対応する位置にそれぞれ取付部19a,19b
が延出形成されている。区画板18,19はダクト5と
取付部18a,19aを介して内周面5aにて、取付部
18b,19bを介して排気口8の下部位置にてそれぞ
れボルト6により固定されている。又、区画板18はダ
クト5と取付部18cを介して排気口8の上面位置にお
いてもボルト6により固定されている。
【0016】又、区画板18,19にはラインシャフト
9と対応する位置にそれぞれ円孔18d,19cが形成
されている。区画板18は円孔18dにラインシャフト
9を挿通するとともに円孔18dとラインシャフト9と
の隙間が閉塞される状態にベアリング15と固定されて
いる。又、区画板19は円孔19cにラインシャフト9
を挿通する状態にあり、円孔19cと対応する位置には
円孔19cとラインシャフト9との隙間を閉塞するフェ
ルト板21がラインシャフト9に挿通された状態で配設
されている。即ち、カップリング13及びベアリング1
5は区画板18、19、天板20及びダクト5の内周面
5aにより形成される収容部B内に収容された状態にあ
り、吸気用開口部7からの吸引気流F4から遮蔽された
状態となっている。
【0017】図6に示すように、各ダクト5の両端には
駆動プーリ22及び被動プーリ23がそれぞれ回転可能
に配設され、各プーリ22,23はその軸方向が機台長
手方向と直交する状態に配設されている。駆動プーリ2
2及び被動プーリ23間には、吸気用開口部7を覆う状
態で機台長手方向に沿って延びるように、無端状のフィ
ルタ部材としてのフィルタベルト24が巻掛けられてい
る。このフィルタベルト24はフロントローラ3a側に
向けて若干傾斜した状態で配置されている。両駆動プー
リ22の回転軸22aはモータM2によりギヤボックス
25を介して同一方向に回転されるようになっている。
駆動プーリ22は機台のアウトエンド側に設けられ、駆
動プーリ22の回転時にフィルタベルト24の吸気用開
口部7を覆う部分がギヤエンド側からアウトエンド側に
向かって移動するようになっている。
【0018】図4及び図5に示すように、ダクト5の上
側にはフロントローラ3aの近傍から吸気用開口部7に
向かう吸引気流F1を発生させる一組のガイド板26,
27がフロントローラ3aの近傍位置まで延出された状
態で配設されている。ガイド板26はボルト6によりダ
クト5に固定され、ガイド板27はダクト5に形成され
た掛止部5bに掛止された状態で支持されている。フロ
ントローラ3aの近傍位置には両ガイド板26,27の
先端により吸気口28が形成されている。ガイド板27
はガイド板26と対向して延びる延出部27aと、吸気
用開口部7の開口面とほぼ平行に延びる部分を経て掛止
部5bに至る導入部27bとから形成されている。導入
部27bとフィルタベルト24との間には吸引気流F1
をフィルタベルト24上へ導く空間部29が形成されて
いる。空間部29は吸引気流F1に基づくフィルタベル
ト24上における渦気流の発生を抑制する機能を有して
いる。空間部29は吸引気流F1の空間部29への流入
口となるガイド板26と対応する位置から図4における
左方へ向かうに連れて少なくとも同じ広さか又は拡開し
ていることが望ましい。本実施例では空間部29は図4
の左右方向に亘ってほぼ同じ広さに形成されている。
【0019】又、図4〜図6に示すようにガイド板27
には導入部27bに開口30,31がダクト5の長手方
向に沿って所定間隔毎に複数形成されている。開口3
0,31は、開口30,31から空間部29に向かう吸
引気流F3が吸気口28からの吸引気流F1より弱くな
るように設定されている。又、ダクト5の排気口8とス
ピンドルパートSとの間には、クロスフローファン12
の回転に伴って排気口8から排出される吹出気流F2を
機台下方へ向かうように案内する案内板32が配設され
ている。案内板32は図4に示すように、ボルト6を介
してダクト5に固定されている。
【0020】又、図6に示すように両フィルタベルト2
4のアウトエンド側のターン部には、フィルタベルト2
4上に吸着された風綿等をフィルタベルト24上から除
去する回収用サクションノズル33が配設されている。
回収用サクションノズル33はホース及び電磁開閉弁を
介してメインダクト(いずれも図示せず)に連結されて
いる。
【0021】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。紡機機台1が運転されると駆動モータM1及
びモータM2も同時に駆動される。ラインシャフト9は
駆動モータM1の駆動により回転駆動されてクロスフロ
ーファン12がラインシャフト9と一体的に図4〜図6
の矢印方向に回転される。その結果、クロスフローファ
ン12の気流発生作用により吸気用開口部7からダクト
5内へ流入するとともにダクト5内から排気口8を介し
て排出される気流が発生する。又、フィルタベルト24
はモータM2の駆動により図6の矢印方向に周回移動を
開始する。又、電磁開閉弁が開いて回収用サクションノ
ズル33にメインダクトの吸引作用が及ぶ状態となる。
【0022】紡機機台1の上部には、ドラフト装置3の
フロントローラ3aの近傍から吸気口28へ流れ込む吸
引気流F1と、ドラフト装置3の下方にて開口30,3
1へ流れ込む吸引気流F3とが発生する。吸引気流F3
の風量は吸引気流F1の風量よりも少ない。ドラフト装
置3のローラパートRから発生する風綿や空気中に浮游
する繊維屑等は吸引気流F1,F3により吸気用開口部
7へと導かれ、吸気用開口部7を覆うフィルタベルト2
4上に吸着される。又、糸切れ時にはフロントローラ3
aからフリースが連続的に送り出されるが、糸切れ時の
フリースは吸引気流F1とともに吸気口28から吸引さ
れてフィルタベルト24上に吸着される。
【0023】ここで、ガイド板27の導入部27bとフ
ィルタベルト24との間にはガイド板26側から図4の
左方向に向かってほぼ同じ広さとなる空間部29が形成
されているため、吸引気流F1の勢いは空間部29にて
緩和される。さらに、空間部29では、吸気口28から
流入する吸引気流F1と開口30,31から流入する吸
引気流F3とが合流してスムーズに吸気用開口部7へ流
れ込むので、フィルタベルト24上には渦気流が発生し
ない。そのため、フィルタベルト24上に吸着された繊
維屑や糸切れ時のフリース等は、渦気流により浮き上が
ってフィルタベルト24上をその搬送方向に対して後戻
りすることなく、フィルタベルト24上にしっかりと吸
着された状態で回収用サクションノズル33と対応する
位置まで移送される。
【0024】一方、フィルタベルト24を通過して空間
部29からダクト5内に流れ込んだエアは、クロスフロ
ーファン12が回転するダクト5内を通って排気口8か
ら排出される。その際、比較的小さな繊維屑がフィルタ
ベルト24の目を通過してダクト5内に流入するが、図
1に示すようにクロスフローファン12間においてライ
ンシャフト9に配設されたカップリング13及びベアリ
ング15は、遮蔽部材16または遮蔽部材17により覆
われているので気流F4にさらされない。そのため、フ
ィルタベルト24の目を通過した比較的小さな繊維屑が
カップリング13やベアリング15に付着したり、付着
した繊維屑がカップリング13やベアリング15にて繊
維屑等の塊りとして成長する虞れがない。尚、フィルタ
ベルト24による繊維屑等の吸引効果は、遮蔽部材1
6,17と対応する位置においてもほとんど差がない。
【0025】又、クロスフローファン12の回転により
ダクト5の排気口8から吹出す吹出気流F2は案内板3
2によりその向きが機台下側へ向かうように変更され、
機台中央部への風綿等の堆積が防止される。一方、フィ
ルタベルト24上に吸着された繊維屑や糸切れ時のフリ
ース等は、回収用サクションノズル33と対応する位置
において、回収用サクションノズル33に吸引されると
ともにホースを経てメインダクトに回収される。尚、吹
出気流F2とともに機台下部から吹出された風綿等はト
ラベリングクリーナ等により回収される。
【0026】以上詳述したように本実施例によれば、カ
ップリング13及びベアリング15を遮蔽部材16,1
7により覆いフィルタベルト24を通過してダクト5内
に至る気流F4から遮蔽した。そのため、ダクト5内に
侵入した風綿等の繊維屑がカップリング13及びベアリ
ング15にまで及ぶことが大幅に低下し、付着した繊維
屑等を除去する清掃周期を大幅に延ばすことができる。
そして、長期間清掃しなくとも、繊維屑等がカップリン
グ13やベアリング15に堆積することがないので、カ
ップリング13やベアリング15が繊維屑を噛み込む不
具合や、カップリング13やベアリング15から落下し
た繊維屑の塊りが排気口8から排出されて飛散される心
配もない。
【0027】又、ガイド板27の導入部27aとフィル
タベルト24との間に形成される空間部29を、ガイド
板26側からガイド板26から離間する方向へ向かって
ほぼ同じ広さとなるように形成した。そのため、フィル
タベルト24に向かって流入する吸引気流F1の風力を
空間部29にて緩和することができる。さらに、ガイド
板27の導入部27bに吸引気流F1を円滑に吸気用開
口部7へ導く案内気流(吸引気流)F3を空間部29に
送り込む開口30,31を形成した。そのため、空間部
29に流入した吸引気流F1を吸引気流F3との合流に
より円滑に吸気用開口部7へ導くことができ、フィルタ
ベルト24上における渦気流の発生を防止することがで
きる。その結果、フィルタベルト24上に吸着された繊
維屑や糸切れ時のフリース等が渦気流により浮き上がっ
てフィルタベルト24上をその搬送方向に対して後戻り
することを防止することができる。又、フィルタベルト
24上にしっかりと吸着された状態で回収用サクション
ノズル33と対応する位置まで搬送することができる。
そして、フィルタベルト24上で後戻りした繊維屑や糸
切れ時のフリース等がフィルタベルト24上に滞留して
フィルタベルト24の吸着面積を減少させたり、大きく
成長したフリース等の塊りが回収用サクションノズル3
3にて回収されない不具合の発生を防止することができ
る。
【0028】又、この実施例においては、各フィルタベ
ルト24がほぼ水平状態で吸気用開口部7を覆うように
配設されている。従って、吸引気流F1,F3は風綿等
の繊維屑をフィルタベルト24上に導く作用があればよ
く、フィルタベルト24がほぼ垂直の状態で走行する場
合と異なり風綿等の重量に抗して、繊維屑をフィルタベ
ルト24上に吸着保持する作用は不要となる。従って、
クロスフローファン12の力を小さくしても多量の風綿
等(特に糸切れ時に発生したフリース)を確実に保持し
た状態で、回収用サクションノズル33と対応する位置
まで搬送することができる。
【0029】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)上記実施例では空間部29をフィルタベルト24
の幅方向に沿ってほぼ同じ広さとしたが、空間部29を
ガイド板26から離間するに連れて拡開する構成として
もよい。この場合、直線的に拡開しても曲線をなして拡
開してもよく、要は吸気口28からの吸引気流F1の風
力が緩和されればよい。
【0030】(2)上記実施例では各遮蔽部材16,1
7を3つの部品にて構成したが、一体として1部品とし
たり2部品としてもよい。 (3)遮蔽部材16,17の形状は適宜に変更すること
ができる。例えば、遮蔽部材16,17をフィルタベル
ト24を通過した気流F4の流れを円滑とする流線状曲
面に形成してもよい。
【0031】(4)上記実施例では、ガイド板27の導
入部27bに2つの開口30,31を形成したが、開口
の位置、形状、サイズ及び数は適宜に設定することがで
きる。又、開口は風綿等の繊維屑の吸引除去の目的を兼
ねなくともよい。
【0032】(5)吸気用開口部7や排気口8をダクト
5に対して適宜な位置や向きに変更してもよい。例え
ば、吸気用開口部7をダクト5の側方に形成して、フィ
ルタベルト24をその吸着面がほぼ垂直となる状態に配
設する構成としてもよい。
【0033】(6)上記実施例ではダクト5を一対配設
したが、紡機機台の両側と対応する位置に独立した吸気
用開口部7を有する1つのダクトを紡機機台の中央部に
配置する構成としてもよい。
【0034】(7)上記実施例ではフィルタベルト24
をフロントローラ3aに向けて若干傾斜させたが、フィ
ルタベルト24をほぼ水平状態で設置してもよい。 (8)本発明を精紡機以外の例えばリング撚糸機等の紡
機におけるダストコレクタに適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、回
転羽根車の軸受やカップリング部をフィルタ部材を通過
する気流から遮蔽されるように遮蔽部材により覆う構成
としたので、フィルタ部材を通り抜けた繊維屑が回転羽
根車の軸受やカップリング部等に堆積することを比較的
に簡単な構成で大幅に低減することができるという優れ
た効果を奏する。さらに請求項2に記載の発明によれ
ば、空間部を形成するとともに開口を形成したので、渦
気流の発生を防止してフィルタ部材に吸着された繊維屑
等を確実に搬送することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるクロスフ
ローファンを備えたラインシャフトの部分正面図であ
る。
【図2】カップリング部の正面図である。
【図3】ベアリング部の正面図である。
【図4】ダストコレクタの部分側断面図である。
【図5】精紡機に配備された状態を示すダストコレクタ
の部分側断面図である。
【図6】ダストコレクタの斜視図である。
【符号の説明】
1…紡機機台としての精紡機機台、3a…フロントロー
ラ、4…清掃装置としてのダストコレクタ、5…ダク
ト、7…吸気用開口部、8…排気用開口部としての排気
口、9…回転軸としてのラインシャフト、12…回転羽
根車としてのクロスフローファン、13…連結部材とし
てのカップリング、15…支持部材としてのベアリン
グ、16,17…遮蔽部材を構成する遮蔽部材、21…
遮蔽部材を構成するフェルト板、24…フィルタ部材と
してのフィルタベルト、26…吸気取込部を構成するガ
イド板、27a…吸気取込部を構成する延出部、27b
…エア導入部を構成する導入部、28…吸気口、29…
空間部、30,31…開口、F1…吸引気流、F2…吹
出気流、F4…吸引気流。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡機機台に機台長手方向に沿って設けら
    れるとともに吸気用開口部及び排気用開口部を形成した
    ダクト内に、前記吸気用開口部を介して前記ダクト内に
    流入する吸引気流と前記排気用開口部を介して前記ダク
    ト内から流出する吹出気流とを発生させる複数の回転羽
    根車を、該回転羽根車間で連結部材を介して連結される
    とともに支持部材を介して回転可能に支持された回転軸
    上に前記ダクトの長手方向に沿って配設し、前記吸気用
    開口部を該吸気用開口部に対して移動可能なフィルタ部
    材で覆う状態とした紡機における清掃装置において、 前記連結部材及び前記支持部材を前記フィルタ部材を通
    過した吸引気流から遮蔽する遮蔽部材を備えた紡機にお
    ける清掃装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ部材をその吸着面が上側を
    向くように設けるとともに、フロントローラと対応する
    位置に吸気口を形成し前記ダクトの長手方向と直交する
    方向に延出する吸気取込部と、該吸気取込部を介して流
    入するエアを前記フィルタ部材の吸着面に導くエア導入
    部とを前記ダクトに形成し、前記フィルタ部材と前記エ
    ア導入部との間に形成される空間部が、前記吸気取込部
    の基部から前記フィルタ部材の吸着面に沿って該フィル
    タ部材の反対側端部へ至るに連れて、少なくとも同じ広
    さか又は拡開する形状に前記エア導入部を形成し、かつ
    該エア導入部に開口を形成した請求項1に記載の紡機に
    おける清掃装置。
JP28144393A 1993-11-10 1993-11-10 紡機における清掃装置 Pending JPH07133523A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2297993A1 (es) * 2004-10-21 2008-05-01 Maschinenfabrik Rieter Ag Ventilador para maquinas de hilatura.
JP2013241889A (ja) * 2012-05-21 2013-12-05 Ihi Corp ターボ圧縮機

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