JP3489413B2 - 粗紡機の清掃装置 - Google Patents

粗紡機の清掃装置

Info

Publication number
JP3489413B2
JP3489413B2 JP27293097A JP27293097A JP3489413B2 JP 3489413 B2 JP3489413 B2 JP 3489413B2 JP 27293097 A JP27293097 A JP 27293097A JP 27293097 A JP27293097 A JP 27293097A JP 3489413 B2 JP3489413 B2 JP 3489413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
fibers
scraping member
cleaning
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27293097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11140729A (ja
Inventor
正典 大岡
克己 中根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP27293097A priority Critical patent/JP3489413B2/ja
Priority to KR1019980036563A priority patent/KR100294737B1/ko
Priority to DE69813419T priority patent/DE69813419T2/de
Priority to US09/148,208 priority patent/US6082088A/en
Priority to TW087114702A priority patent/TW404992B/zh
Priority to EP98116812A priority patent/EP0900864B1/en
Publication of JPH11140729A publication Critical patent/JPH11140729A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3489413B2 publication Critical patent/JP3489413B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗紡機の清掃装置に
係り、詳しくはフライヤレール及びローラビーム上に風
綿等が堆積するのを防止するため、ローラビームの後方
に向かう空気流によってローラビームの後方に運ばれた
風綿等を機台の端部まで搬送する搬送方法に特長がある
粗紡機の清掃装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に粗紡機においてはドラフト装置の
ローラ群の清掃は、上部ローラ群及び下部ローラ群にそ
れぞれ接触しながら回転されるトップクリヤラクロス及
びボトムクリヤラクロスにより行われている。そして、
両クリヤラクロス自体の清掃はクリヤラクロスに接触す
るスクレーパ(掻取部材)により、クリヤラクロスから
付着繊維を掻き取る方法が取られている。トップクリヤ
ラクロスから掻き取られた繊維(綿塵)は、クリヤラク
ロス上方のカバーに設けられた窓から作業者が手作業で
除去するか、あるいはクリーナにより除去される。
【0003】一方、ボトムクリヤラクロスから掻き取ら
れた繊維はローラスタンドが支持されるローラビーム上
に落下する。落下した繊維はフライヤレールの前端に設
けられた吹き出し部からローラビームの後部に向かって
吹き出される空気流により、ドラフト装置の後方に配設
された吸引ダクトあるいはベルトコンベアまで搬送され
て除去される。
【0004】吸引ダクトで繊維を除去する装置では次の
ような不都合がある。吸引ダクトに負圧を発生させるた
めのファンモータの消費電力が多くなる。吸引ダクトの
上部に風綿が堆積する。吸引ダクトが存在するため、粗
紡機機台の裏側(後側)からのローラパート回り(ボト
ムクリヤラ等)の保全がやり難い。
【0005】この不都合を解消するため、実開平1−1
42474号公報には図24に示すように、ローラビー
ム71の後側に機台長手方向に沿ってベルトコンベア7
2を延設し、ベルトコンベア72を挟んでローラビーム
71と反対側に風綿の通過防止用のカバー73を配設し
た装置が提案されている。この装置ではボトムクリヤラ
クロス74から掻き取られた繊維やドラフト装置75で
発生してフライヤレール76あるいはローラビーム71
の上面に堆積しようとする風綿(以下、繊維等という)
が、フライヤレール76の前端に形成された吹気管77
からの吹き出し気流によってベルトコンベア72上に堆
積される。そして、ベルトコンベア72により機台端部
まで搬送されて、機台端部で図示しない除去装置により
ベルトコンベア72上から除去される。
【0006】また、特開昭58−13727号公報に
は、図25に示すような装置が開示されている。この装
置では、ローラビーム71の後側の一段低くなった機台
78上に車輪(プーリ)79が一対設けられ、車輪79
間に無端状のテープ80が張設されている。そして、テ
ープ80には布(図示せず)が取り付けられ、車輪79
の回転によりテープ80がローラビーム71に沿って走
行し、テープ80とともに移動する布に繊維等が係合し
て機台78の端部まで運ばれ、機台端部に設けられた吸
引ダクト(図示せず)に吸引されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開平1−
142474号公報に開示された装置では、繊維等が堆
積するベルトコンベア72の上面がローラビーム71の
上面と同一高さに配設されるとともに、風綿の通過を防
止するカバー73がベルトコンベア72の上面より上側
へ突出するように配設されている。その結果、吹気管7
7からの吹き出し気流が強いと、カバー73に当たった
気流が風綿等を巻き上げる場合がある。これを防止する
ための吹き出し気流の調整が面倒であるという不都合が
ある。
【0008】一方、特開昭58−13727号公報に開
示された装置では、吹気管77からの吹き出し気流によ
る前記の不都合はない。しかし、ローラビーム71より
一段低くなった機台78のローラビーム71と反対側に
は壁が無いため、機台78上に堆積した繊維等がテープ
80とともに移動する布と係合して繊維等が移動する際
に、繊維等の一部が機台78上から落下する虞が大きい
という問題がある。また、紡機機台に沿って移動しなが
ら空気を吹き出して清掃作業を行う所謂トラベリングク
リーナからの吹き出し気流によって繊維等が機台78上
から落下する虞も大きい。また、布のように柔軟性の大
きなもので繊維等を移動させる構成のため、繊維等の量
が多くなったときに繊維等と機台78及びローラビーム
71との摩擦抵抗に抗して繊維等を搬送するのが困難に
なるという問題もある。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的はローラビームの上面に沿ってロ
ーラビームの後方に向かう空気流による悪影響を受ける
ことがなく、ボトムローラから除去された繊維、ごみ、
葉カスやフライヤレール及びローラビーム上に堆積しよ
うとする風綿等(以下、繊維等という)をローラビーム
の後方に集めた後、機台の端部まで搬送して回収するこ
とができる粗紡機の清掃装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、ドラフト装置のボトム
ローラの清掃を行うボトムローラ清掃装置を備えた粗紡
機において、前記ドラフト装置を支持するローラビーム
の後方に機台の長手方向に沿って配設され、底部がロー
ラビームの上面より下方に位置するとともにローラビー
ムと反対側に繊維等が落下するのを防止する壁を備えた
ガイドレールと、前記ガイドレールの底部に案内された
繊維等をガイドレールに沿って移動する係合部を介して
ガイドレールの端部まで搬送する搬送手段と、機台端部
に設けられ前記搬送手段により機台端部まで搬送された
繊維等を回収する回収部とを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記繊維等の
落下防止用の壁は、その上端がローラビームの上面より
低く形成されている。請求項3に記載の発明では、請求
項1又は請求項2に記載の発明において、前記ガイドレ
ールは底部に向かって幅狭となる形状に形成されてい
る。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記搬送
手段は紡機機台の第1端部及び第2端部にそれぞれ設け
られた駆動プーリと被動プーリ間に巻き掛けられ、前記
ガイドレールの上方に延設された無端状のベルトと、該
無端状のベルトより幅広に形成されるとともに該ベルト
に固定されて該ベルトとともに移動されて少なくともガ
イドレールの底部に溜まった繊維等をガイドレールの端
部まで搬送する掻取部材とを備えている。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記掻取部材として、前記ガイドレ
ールの底部に溜まった繊維等をガイドレールの端部まで
搬送する底部清掃用の掻取部材と、ガイドレールの側壁
に溜まった繊維等をガイドレールの端部まで搬送する側
壁清掃用の掻取部材とを備えている。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記側壁清掃用の掻取部材は可撓性
を有する材質で形成され、底部清掃用の掻取部材は側壁
清掃用の掻取部材より剛性の大きな材質で形成されてい
る。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項4〜請
求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動
プーリは前記搬送手段の駆動源としての専用のモータに
より駆動される。
【0016】請求項8に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動
プーリ及び被動プーリはその支軸が水平に配設されてい
る。請求項9に記載の発明では、請求項4〜請求項7の
いずれか一項に記載の発明において、前記駆動プーリ及
び被動プーリはその支軸が鉛直に配設されている。
【0017】請求項1に記載の発明では、ボトムローラ
清掃装置によりドラフト装置のボトムローラの清掃が行
われる。ボトムローラ清掃装置によりボトムローラから
除去された繊維はボトムローラの下方に落下する。落下
した繊維やフライヤレール及びローラビームの上面に堆
積しようとする風綿(繊維等)は、空気流の作用により
ローラビームの後方に配設されたガイドレールまで案内
される。ガイドレールの底部に案内された繊維等は、ガ
イドレールに沿って移動する係合部を介してガイドレー
ルの端部まで搬送され、機台端部に設けられた回収部に
回収される。ガイドレールの底部がローラビームの上面
より低い位置にあるため、ガイドレールの底部に案内さ
れた繊維等が、前記空気流による悪影響を受ける虞がな
い。また、ガイドレールのローラビームと反対側に備え
られた壁によりガイドレールから繊維等が落下するのが
防止される。
【0018】請求項2に記載の発明では、前記繊維等の
落下防止用の壁の上端がローラビームの上面より低く形
成されているため、トラベリングクリーナからの吹き出
し気流による悪影響を受け難くなる。
【0019】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記ガイドレールは底
部に向かって幅狭となる形状に形成されている。従っ
て、ガイドレールまで案内された繊維等がガイドレール
の中央部に集まり易くなる。
【0020】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載の発明において、少なくと
もガイドレールの底部に溜まった繊維等は、無端状のベ
ルトに固定された掻取部材によりガイドレールの端部ま
で搬送される。
【0021】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、ガイドレールの底部に溜まった繊維
等が底部清掃用の掻取部材によりガイドレールの端部ま
で搬送される。また、ガイドレールの側壁に溜まった繊
維等は側壁清掃用の掻取部材によりガイドレールの端部
まで搬送される。
【0022】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記側壁清掃用の掻取部材は可撓性
を有する材質で形成されているため、駆動プーリあるい
は被動プーリを支持するブラケット等と干渉する位置を
通過する際、容易に変形してブラケット等を避けて移動
する。そして、ブラケット等と干渉する位置を通過後、
元の状態に復帰する。
【0023】請求項7に記載の発明では、請求項4〜請
求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記駆動
プーリは専用のモータにより駆動される。従って、粗紡
機のドラフト装置の駆動源から動力伝達手段を介して駆
動プーリを駆動する構成より構造が簡単になり、動力伝
達手段に風綿等が巻き付く虞がない。
【0024】請求項8に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、ベルトは
幅方向が鉛直方向と平行な状態で両プーリ間に巻き掛け
られて走行する。ベルトに固定された掻取部材はガイド
レールの底部に溜まった繊維等をガイドレールに沿って
搬送する際に底部の幅が広くても、無理なく底部全幅に
沿って移動できる。
【0025】請求項9に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれか一項に記載の発明において、ベルトは
幅方向が鉛直方向となる状態で両プーリ間に巻き掛けら
れて走行するため、ベルト上に繊維等が堆積し難くな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下本発明
を具体化した第1の実施の形態を図1〜図7に従って説
明する。図1に示すように、粗紡機の機台を構成するロ
ーラビーム1上にはドラフト装置2がローラスタンド3
を介して配設されている。ドラフト装置2のローラパー
トはボトムローラ4及びトップローラ5を備え、ボトム
ローラ4に対してトップローラ5がウェイティングアー
ム(図示せず)により押圧付勢された状態で配設されて
いる。ボトムローラ4の繊維規制部の表面にはボトムク
リヤラクロス6が、トップローラ5の繊維規制部の表面
にはトップクリヤラクロス7がそれぞれ圧接された状態
で周回するように配設されている。
【0027】図1及び図4に示すように、ボトムクリヤ
ラクロス6の下方には長孔8aを備えたブラケット8が
配設され、ボトムクリヤラクロス6に付着した繊維を掻
き取る作用をなす掻取部材としてのスクレーパ9を支持
する支持体10が、支持体10に突設された一対の支持
片10a及び長孔8aに挿通されたピン11を介して長
孔8aに沿って往復動可能に配設されている。支持体1
0は駆動軸12と一体に回転する偏心カム13の回転に
伴って、公知の構成(例えば、特開平9−95830号
公報)のカム・リンク機構14により往復動されるよう
になっている。また、ボトムクリヤラクロス6が巻掛け
られたプーリ15は、前記カム・リンク機構14の作動
により一方クラッチ(図示せず)を介して間欠的に回動
される回転軸16に一体回転可能に支持されている。そ
して、プーリ15及びガイド部材6a間に巻き掛けられ
たボトムクリヤラクロス6も間欠的に図1の時計回り方
向に回動される。前記スクレーパ9はボトムクリヤラク
ロス6の清掃部を構成する。ボトムクリヤラクロス6、
スクレーパ9等によりボトムローラ清掃装置が構成され
ている。
【0028】トップクリヤラクロス7はプーリ17及び
ガイド部材18間に、その上側走行部のほぼ中央より後
側がほぼ水平状態となるように巻掛けられている。トッ
プクリヤラクロス7の上側にはトップクリヤラクロス7
を覆うカバー19が設けられ、カバー19に公知(特開
平9−95830号公報)のトップクリヤラクロス用の
清掃部20が装備されている。
【0029】図1及び図3に示すように、スクレーパ9
は側面L字状に形成され、支持体10の先端に折り曲げ
形成された取付片10bに固定されている。スクレーパ
9にはボトムローラ清掃装置を構成する圧縮部材21が
一体移動可能に固定されている。圧縮部材21はボトム
クリヤラクロス6と隙間δを有する状態(この実施の形
態ではスクレーパ9の下面と当接する状態)で、スクレ
ーパ9に固定されている。この構成は特開平9−958
30号公報に開示された装置と同じである。
【0030】図1及び図3に示すように、ローラビーム
1はその上面がフライヤレール22を構成するカバー2
2aの上面と同一平面上に位置するように形成されてい
る。カバー22aの前端上部、即ちフライヤレール22
の前端上部にはフレキシブルチューブ23を介して吹気
ダクト(図示せず)に連通された吹気管24がフライヤ
レール22全長に亘って配設されている。吹気管24に
はフライヤレール22の上面に沿ってローラビーム1の
後方に向かって空気流を吹き出す吹気ノズル24aが多
数(1個のみ図示)形成されている。
【0031】ローラビーム1の後方にはガイドレール2
5が機台の長手方向(図1,3の紙面と直交方向)に沿
って配設されている。ガイドレール25は中央に設けら
れた底部としての水平部25aの両側に、上方に向かっ
て斜めに延びる側壁としての壁25bが連続する形状に
形成されるとともに、壁25bの上端に連続するととも
に下方に向かって屈曲された取付部25cを有し、断面
がほぼM字状に形成されている。そして、ガイドレール
25は取付部25cにおいてローラビーム1及び支持ブ
ラケット26に固定され、ローラビーム1の後方に断面
台形状の溝を形成している。即ち、ガイドレール25は
底部がローラビーム1の上面より下方に位置するととも
に、底部に向かって幅狭となる形状に形成されている。
また、ローラビーム1と反対側に位置する壁25bが、
ローラビーム1と反対側に繊維等が落下するのを防止す
る壁として機能する。
【0032】図1〜3及び図5に示すように、機台の第
1端部(この実施の形態ではギヤエンド側、図2におけ
る左側)には支軸27がブラケット28に固定されたベ
アリングユニット29を介して回転可能に支持されてい
る。支軸27は機台長手方向と直交する方向、即ち前記
駆動軸12と直交する方向に水平に延びるように配設さ
れている。支軸27には駆動軸12と対向する位置にプ
ーリ30bが一体回転可能に固定されている。また、駆
動軸12にはプーリ30aが一体回転可能に固定されて
いる。両プーリ30a,30bには丸ベルト用プーリが
使用され、両プーリ30a,30b間に無端状の丸ベル
ト31が巻き掛けられている。ガイドレール25の壁2
5bにはプーリ30b及び支軸27と対応する位置に、
プーリ30b及び支軸27との干渉をさけるための切り
欠き部(図示せず)が形成されている。支軸27には駆
動プーリ32が一体回転可能に固定されている。駆動プ
ーリ32は水平部25aと対向する位置に固定されてい
る。なお、図5ではガイドレール25の図示を省略して
いる。
【0033】図2、図6及び図7に示すように、機台の
第2端部(この実施の形態ではアウトエンド側)には支
軸33がブラケット34に固定されたベアリングユニッ
ト29を介して回転可能に支持されている。ブラケット
34は支軸33の支持位置を機台長手方向に沿って調整
可能とするため、フレーム35に固定されたブラケット
36に、位置調整可能に固定されている。ブラケット3
4にはブラケット36に形成された長孔36aと対応す
る位置にねじ孔が形成され、長孔36aを貫通してねじ
孔に螺入されるボルト37を介してブラケット36に固
定されている。支軸33にはそのほぼ中央に被動プーリ
39が一体回転可能に固定されている。被動プーリ39
はテンションプーリの役割を果たす。
【0034】駆動プーリ32及び被動プーリ39間に無
端状のベルト40が巻き掛けられている。ベルト40は
その幅が水平部25aの幅より狭く形成されている。ベ
ルト40の外周面には複数の係合部及び掻取部材として
のスクレーパ41が固定されている。スクレーパ41は
ベルト40より幅広に形成されている。図1及び図3に
示すように、スクレーパ41はその先端が水平部25a
より若干狭い幅のほぼ台形状に形成され、水平部25a
と対向する位置に配置された際にガイドレール25の底
部との間に隙間が存在する高さに形成されている。前記
両プーリ32,39、ベルト40及びスクレーパ41に
よりガイドレール25の底部に案内された繊維等をガイ
ドレール25に沿ってガイドレール25の端部まで搬送
する搬送手段が構成されている。
【0035】スクレーパ41の数は特に限定されない
が、機台の錘数や紡出繊維の種類(例えば、綿100
%、混紡繊維、化合繊)により適正個数が異なる。風綿
量は綿100%の場合に最も多く、化合繊では最も少な
く、混紡繊維では両者の中間となるため、スクレーパ4
1の数は混紡繊維の場合を標準とすると、綿100%用
の場合はそれより多く、化合繊用の場合はそれより少な
い。例えば、120錘の機台の場合、標準タイプではス
クレーパ41の数は5個で、綿100%用では6個、化
合繊用では4個となる。
【0036】図2に示すように、ガイドレール25のア
ウトエンド側端部には、水平部25aから両壁25bに
亘る切り欠き部42が形成されている。そして、切り欠
き部42の下方に、回収部としてのダストボックス43
が配設されている。ダストボックス43は上部が開放さ
れた形状の箱である。
【0037】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗紡機の運転が開始されると、ドラフト装置
2にスライバSが供給されてドラフトされるとともに、
フライヤ44を介してボビン(図示せず)に巻き取られ
る。また、駆動軸12が一定方向に回転され、カム・リ
ンク機構14の作用により、回転軸16及びプーリ15
とともにボトムクリヤラクロス6が図1の矢印方向に間
欠的に回動される。また、トップクリヤラクロス7が図
1の矢印方向に間欠的に回動される。スライバSがドラ
フト装置2でドラフトされるときに微量の短繊維(以
下、単に繊維という)がボトムローラ4及びトップロー
ラ5に付着する。ボトムローラ4に付着した繊維はボト
ムクリヤラクロス6に、トップローラ5に付着した繊維
はトップクリヤラクロス7にそれぞれ吸着されて各ロー
ラ4,5上から除去される。
【0038】偏心カム13の回転に伴い、スクレーパ9
がボトムクリヤラクス6と当接する状態で往復動され、
ボトムクリヤラクロス6に吸着されていた繊維がスクレ
ーパ9により掻き取られる。ボトムクリヤラクロス6上
から掻き取られた繊維は圧縮部材21とボトムクリヤラ
クロス6との間に溜まる。スクレーパ9の後退(図1及
び図4の左方向への移動)とボトムクリヤラクロス6の
移動は同期して行われるが、支持体10の移動量がボト
ムクリヤラクロス6の移動量より大きい。従って、繊維
がある程度たまると、スクレーパ9の後退時に圧縮部材
21とボトムクリヤラクロス6との間に保持されている
繊維の一部が回動しながら圧縮されて芋虫状の繊維塊と
なる。芋虫状の繊維塊は圧縮部材21の先端から脱出し
てローラビーム1上に落下する。
【0039】また、フライヤレール22の前端部の吹気
ノズル24aからは常にローラビーム1の後方に向かっ
て空気流が吹き出される。従って、フライヤレール22
及びローラビーム1の上面に落下した風綿、繊維塊(繊
維等F)は、前記空気流によりガイドレール25まで搬
送されてガイドレール25上に落下する。ガイドレール
25上に落下した繊維等Fは壁25bに沿って移動して
底部に溜まる。
【0040】一方、駆動軸12の回転に伴ってプーリ3
0a,30b及び丸ベルト31を介して駆動プーリ32
が支軸27とともに回転され、ベルト40とともにスク
レーパ41がローラビーム1の長手方向に沿って移動す
る。スクレーパ41はガイドレール25の底部と対向す
る状態で機台のギヤエンド側からアウトエンド側に向か
って移動する際、ガイドレール25の底部に溜まってい
る繊維等Fと係合して繊維等Fをガイドレール25に沿
って移動させる。
【0041】従って、ガイドレール25の底部に溜まっ
た繊維等Fはスクレーパ41がガイドレール25の底部
と対向する状態で移動する際に、スクレーパ41と係合
して機台のアウトエンドまでガイドレール25に沿って
搬送される。そして、ガイドレール25の切り欠き部4
2と対応する位置まで搬送されると、スクレーパ41と
の係合が解除されてダストボックス43内に落下して、
ダストボックス43に回収される。ダストボックス43
に回収された繊維等Fはある程度溜まった後、作業者に
よって回収される。
【0042】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 空気流によってガイドレール25まで搬送され
た繊維等Fは、ローラビーム1の上面より低い位置に配
置されたガイドレール25の底部に溜まり、スクレーパ
41によりガイドレール25の端部まで搬送される。従
って、ローラビーム1の上面に沿ってローラビーム1の
後方に向かう空気流による悪影響を受けることがない。
【0043】(ロ) ガイドレール25にローラビーム
1と反対側に繊維等Fが落下するのを防止する壁25b
が存在するため、繊維等Fがスクレーパ41の作用によ
りガイドレール25の端部まで移動する途中でガイドレ
ール25の側方に落下することが回避される。
【0044】(ハ) ガイドレール25が底部に向かっ
て幅狭となる形状に形成されているため、ガイドレール
25まで案内された繊維等Fがガイドレール25の中央
部に集まり易くなり、スクレーパ41の幅が狭くても繊
維等Fを効率良くガイドレール25の端部まで搬送でき
る。
【0045】(ニ) ガイドレール25の底部に溜まっ
た繊維等Fは、無端状のベルト40に固定されたスクレ
ーパ41によりガイドレール25の端部まで搬送され
る。従って、ベルトコンベアで搬送する場合に比較して
ベルト40の幅を半分以下に狭くでき、動力消費量が少
なくなる。
【0046】(ホ) ベルト40は幅方向が水平な状態
で両プーリ32,39間に巻き掛けられて走行するた
め、ベルト40に固定されたスクレーパ41はガイドレ
ール25の底部に溜まった繊維等Fをガイドレール25
に沿って搬送する際に、底部の幅が広くても、無理なく
底部全幅に沿って移動できる。
【0047】(ヘ) 繊維等をベルトコンベアで搬送す
る場合は、繊維等がベルトコンベア上に薄く堆積した状
態となるため、ベルトコンベアが反転した後も繊維等が
ベルトコンベアの表面に付着し易くなる。しかし、この
実施の形態ではガイドレール25の底部に溜まった繊維
等Fはスクレーパ41に押されてある程度集まった状態
でガイドレール25上を移動する。従って、ガイドレー
ル25の端部に形成された切り欠き部42と対応する位
置まで搬送されると、自重によりダストボックス43内
に円滑に落下し易くなる。
【0048】(ト) ガイドレール25の上端がローラ
ビームの上端より突出していないため、機台の裏側から
ボトムクリヤラ6の保全作業がやり易い。 (チ) スクレーパ9によりボトムクリヤラクロス6か
ら掻き取られた繊維は、圧縮部材21の作用により圧縮
されて芋虫状の繊維塊となってから落下する。従って、
ローラビーム1上に落下した繊維塊は、帯状になって千
切れた繊維に比較して空気流の作用によりガイドレール
25へ向かって移動し易い。
【0049】(リ) スクレーパ9によりボトムクリヤ
ラクロス6から掻き取られた繊維は、圧縮部材21の作
用により圧縮されて芋虫状の繊維塊となってから落下す
るため、ボトムクリヤラクロス6から掻き取られた繊維
が帯状になって垂れ下がることがない。従って、垂れ下
がり繊維が空気流によってボトムクリヤラの駆動部に巻
き付くのを防止する制御板が不要になる。
【0050】(ヌ) 駆動プーリ32はボトムクリヤラ
クロス清掃部の駆動源としての駆動軸12の回転力を駆
動源として駆動されるため、専用のモータを設けた場合
に比較して、モータの電気配線が不要になるとともに、
機台の運転中は自動的に駆動される。
【0051】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図8〜図11に従って説明する。この実施の形態で
は駆動プーリが搬送手段の駆動源としての専用のモータ
によって駆動される点と、駆動プーリ及び被動プーリの
支軸が垂直に配設されている点とが前記実施の形態と大
きく異なっている。また、ガイドレール25の繊維等F
の落下防止用の壁25bの上端が、ローラビーム1側の
壁25bの上端より低く形成されている点も前記実施の
形態と異なっている。なお、前記の実施の形態と同一部
分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0052】図8及び図9に示すように、ガイドレール
25のギヤエンド側の上方には、モータ45がその出力
軸45aが下方に向かって垂直に延びるように配設され
ている。モータ45はギヤエンド側のフレーム46に固
定された支持ブラケット47に固定されている。駆動プ
ーリ32は出力軸45aに一体回転可能に固定されてい
る。なお、図9ではガイドレール25の図示を省略して
いる。また、図9にはスクレーパ53の軌跡を鎖線で示
している。
【0053】図10及び図11に示すように、ガイドレ
ール25のアウトエンド側の切り欠き部42と対応する
位置には、テンションプーリとして機能する被動プーリ
39を支持する支軸としてのスタッド48が垂直に配設
されている。スタッド48はアウトエンド側のフレーム
35に固定されたブラケット49に位置調整可能に固定
された支持ブラケット50a,50bを介して支持され
ている。支持ブラケット50a,50bはL字状に形成
されるとともに、ボルト51により固定されてほぼコ字
状に組み付けられ、スタッド48を両持ち状態で支持し
ている。スタッド48は段付のロッドで形成され、大径
部の上端で位置決めされたベアリング52を介して被動
プーリ39が回転可能に支持されている。
【0054】ベルト40は駆動プーリ32及び被動プー
リ39間に、その幅方向が鉛直方向に延びるように巻き
掛けられている。ベルト40には係合部及び掻取部材と
してのスクレーパ53が固定されている。スクレーパ5
3は図8に示すように、ガイドレール25の底部のほぼ
半分と対応する形状に形成されている。
【0055】また、ガイドレール25の形状が前記実施
の形態のものと若干異なっている。図8に示すように、
ガイドレール25は両側の壁25bの形状が同じではな
く、ローラビーム1と反対側に位置する壁25bの方が
ローラビーム1側に位置する壁25bより低く形成され
ている。また、ローラビーム1と反対側に位置する壁2
5bと水平部25aとのなす角θ1が、ローラビーム1
側に位置する壁25bと水平部25aとのなす角θ2よ
り小さく形成されている。
【0056】前記のように構成された搬送手段は、モー
タ45の駆動によりベルト40とともにスクレーパ53
がガイドレール25の底部に沿って移動する。スクレー
パ53はギヤエンド側からアウトエンド側に向かう場
合、アウトエンド側からギヤエンド側に向かう場合のい
ずれにおいてもガイドレール25の底部に沿って移動す
る。従って、ガイドレール25の底部に溜まった繊維等
Fの一部は一度ギヤエンド側まで搬送された後、ギヤエ
ンド側でUターンしてアウトエンド側まで搬送される。
そして、アウトエンド側においてダストボックス43に
回収される。
【0057】スクレーパ53はアウトエンド側でUター
ンする場合その先端部がスタッド48と干渉するが、ス
クレーパ53は可撓性を有しているため、撓むことによ
りスタッド48の外周面と摺接しながら移動する。スク
レーパ53によりアウトエンド側まで搬送された繊維等
Fがダストボックス43に回収された後、スクレーパ5
3がスタッド48に摺接する状態となる。
【0058】また、一般に紡績工場には紡機機台に沿っ
て移動しながら空気を吹き出して清掃作業を行う所謂ト
ラベリングクリーナが設けられており、トラベリングク
リーナからの吹き出し気流は、図8に鎖線で示すよう
に、ガイドレール25に対して斜め上方から当たる状態
となる。そのため、ローラビーム1と反対側に位置する
壁25bが鎖線で示すように高いと、空気流は鎖線の矢
印で示すように上方へ進み、ガイドレール25の底部に
溜まった風綿の一部が、前記空気流とともに壁25bに
沿って舞い上がり、上方に存在するスライバSに巻き込
まれる虞がある。しかし、ローラビーム1と反対側に位
置する壁25bが低いと、空気流は実線の矢印で示すよ
うに壁25bの上端を越えて機台の後方へ進むようにな
る。
【0059】この実施の形態では前記実施の形態の
(イ)〜(ニ)及び(ヘ)〜(リ)の効果の他に次の効
果を有する。 (ル) 駆動プーリ32が専用のモータ45により駆動
されるため、粗紡機のドラフト装置2の駆動源から動力
伝達手段を介して駆動プーリ32を駆動する構成に比較
して、構造が簡単になる。また、前記動力伝達手段に繊
維等Fが巻き付く虞がなく、清掃作業が楽になる。ま
た、粗紡機の運転停止時にもベルト40を走行させて繊
維等Fの回収や、保全作業を行うことができる。
【0060】(ヲ) ベルト40は幅方向が鉛直方向と
なるように走行するため、繊維等Fがベルト40に堆積
し難い。 (ワ) モータ45をその出力軸45aが水平となる状
態で使用する場合には、ガイドレール25にモータ45
との干渉を回避するための切り欠き部を形成する必要が
あり、その取り付けが面倒である。しかし、モータ45
をその出力軸45aが鉛直となる状態で使用する場合
は、前記切り欠き部が不要で取り付けも容易となる。
【0061】(カ) 繊維等Fの落下防止用の壁25b
の上端がローラビーム1の上面より低く形成されている
ため、トラベリングクリーナからの吹き出し気流による
悪影響、即ちガイドレール25の底部に溜まった風綿の
一部が上方に舞い上がって上方に存在するスライバSに
巻き込まれることを防止できる。
【0062】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図12〜図14に従って説明する。この実施の形態
では駆動プーリ32が搬送手段の駆動源としての専用の
モータ45によって駆動される点と、ガイドレール25
の繊維等Fの落下防止用の壁25bの上端が、ローラビ
ーム1側の壁25bより低く形成されている点とが第1
の実施の形態と大きく異なっている。なお、第1の実施
の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略
する。
【0063】ガイドレール25の形状は第2の実施の形
態と同様に形成されている。即ち、図12に示すよう
に、ローラビーム1と反対側に位置する壁25bの方が
ローラビーム1側に位置する壁25bより低く形成され
ている。また、ローラビーム1と反対側に位置する壁2
5bと水平部25aとのなす角θ1が、ローラビーム1
側に位置する壁25bと水平部25aとのなす角θ2よ
り小さく形成されている。
【0064】図12及び図13に示すように、ガイドレ
ール25のギヤエンド側の端部には、モータ45がガイ
ドレール25に形成された切り欠き部(図示せず)を貫
通する状態で配設されている。モータ45はその出力軸
45aが水平に延びるように配設されている。図14に
示すように、モータ45はギヤエンド側のフレーム46
に固定されたブラケット54に、支持ブラケット55を
介して支持されている。支持ブラケット55はモータ4
5が挿通される孔55aと、ボルト56が螺合されるね
じ孔を備えている。そして、モータ45は4本のボルト
56により支持ブラケット55に固定されている。モー
タ45の出力軸45aに駆動プーリ32が固定されてい
る。また、アウトエンド側には被動プーリ39が水平に
延びる支軸にベアリングを介して回転可能に配設されて
いる。両プーリ32,39間にベルト40が巻き掛けら
れ、ベルト40にスクレーパ41が固定されている。な
お、図12及び図13ではブラケット54及び支持ブラ
ケット55の図示を省略している。
【0065】この実施の形態ではスクレーパ41による
繊維等Fの搬送作用は第1の実施の形態と同じである。
従って、この実施の形態では第1の実施の形態の(イ)
〜(リ)の効果を有する。また、ガイドレール25の形
状が第2の実施の形態のガイドレール25と同じで、駆
動プーリ32が専用のモータ45により駆動されるた
め、第2の実施の形態の(ル)及び(カ)の効果を有す
る。
【0066】(第4の実施の形態)次に第4の実施の形
態を図15〜図18に従って説明する。この実施の形態
ではガイドレール25の側壁(壁25b)及びローラス
タンド3よりガイドレール25側のローラビーム1上に
溜まった繊維等も除去可能な点が前記各実施の形態と大
きく異なっている。具体的な構成としては、ベルト40
に壁25bに沿ってその上端まで接触可能な掻取部材5
7が取り付けられている点が第3の実施の形態と異なっ
ている。なお、第3の実施の形態と同一部分は同一符号
を付して詳しい説明を省略する。
【0067】図15(a)はベルト40に取り付けられ
た掻取部材57がギヤエンド側に向かって移動するとき
の状態を示す一部省略断面図、図15(b)は掻取部材
57がアウトエンド側に向かって移動するときの状態を
示す一部省略断面図である。両断面図とも被動プーリ3
9、スクレーパ41、支持ブラケット50a等の図示が
省略されている。プーリ掻取部材57はベルト40の表
側にアタッチメント58を介して取り付けられている。
図16及び図17に示すように、掻取部材57はベルト
40に固着されたアタッチメント58とベルト40との
間に形成された嵌合孔59に嵌挿されて、ベルト40と
直交する状態で取付られている。掻取部材57は隣接す
るスクレーパ41のほぼ中央に位置するようにスクレー
パ41と同じ数取り付けられている。スクレーパ41の
固定間隔は6m程度であるため、ベルト40の弛みによ
り図15(b)及び図18に示すように、掻取部材57
がガイドレール25の水平部25aに近い位置を移動す
る状態では、即ちアウトエンド側に向かって移動する状
態では、アタッチメント58が水平部25aに接触した
状態となる。この実施の形態ではスクレーパ41が底部
清掃用の掻取部材となり、掻取部材57が側壁清掃用の
掻取部材となる。また、掻取部材57は底部清掃用の掻
取部材としても機能する。
【0068】掻取部材57は可撓性を有する材質で形成
され、アウトエンド側に向かって移動するときに、ガイ
ドレール25の水平部25a及び両壁25bに沿って延
び、ギヤエンド側に向かって移動する状態ではローラビ
ーム1の上面に沿うように変形可能に形成されている。
この実施の形態では掻取部材57はベルト40と同じ材
質(例えばポリウレタン)で形成されている。また、掻
取部材57は、駆動プーリ32あるいは被動プーリ39
を支持する支持ブラケット55,50a,50b等と干
渉する位置を通過する際、容易に変形して通過するとと
もに通過後、元の状態に復帰可能な柔軟性を備えてい
る。掻取部材57の幅は材質及び厚さによっても適正な
幅が異なるが、ポリウレタンの場合は厚さ1〜4mm程
度で10〜20mmが適当である。この実施の形態では
幅15mmでベルト40と同じものを使用した。掻取部
材57は図15(b)に示すように、掻取部材57がア
ウトエンド側に向かって移動するときに、その両端が両
壁25bの上端まで達する長さのものが使用されてい
る。
【0069】この実施の形態ではスクレーパ41は第3
の実施の形態と同様に作用する。また、掻取部材57は
アウトエンド側に向かって移動するときには、図15
(b)に示すように両壁25bに接触しながら移動する
ため、両壁25bに溜まった風綿、ごみ及び葉かす等が
掻き取られる。そして、掻取部材57の移動に伴って繊
維等の一部は水平部25aまで落下する。また、一部は
アウトエンド側まで搬送されてダストボックス43に回
収される。一方、掻取部材57はギヤエンド側に向かっ
て移動するときには、図15(a)に示すように一端側
がローラビーム1のガイドレール25側の上面に接触
し、他端側がローラビーム1と反対側の壁25bの頂部
に接触して移動する。ローラビーム1の上面は吹気ノズ
ル24aからの気流や、トラベリングクリーナからの吹
き出し気流によって繊維等の堆積が防止されるようにな
っているが、ローラスタンド3の後側はそれらの気流の
作用が及び難く、繊維等が堆積する虞がある。しかし、
この実施の形態では掻取部材57がギヤエンド側に向か
って移動するときに、ローラスタンド3の後側の繊維等
が移動され前記気流の作用を受ける位置に搬送される。
そして、気流の作用によりガイドレール25上に落下す
る。
【0070】掻取部材57はギヤエンド側あるいはアウ
トエンド側で方向転換する際に、駆動プーリ32あるい
は被動プーリ39を支持する支持ブラケット55等と干
渉する位置を通過する。このとき掻取部材57は支持ブ
ラケット55等とガイドレール25との狭い空間を通過
可能な形状に変形するとともに、通過後に元の形状に戻
る。従って、前記の作用が繰り返しなされる。
【0071】この実施の形態では第3の実施の形態の各
効果を有する他に、次の効果を有する。 (ヨ) ガイドレール25の底部に溜まった繊維等だけ
でなく、ガイドレール25の側壁、頂部及びローラビー
ム1のローラスタンド3の後側に溜まった繊維等も清掃
できる。
【0072】(タ) 掻取部材57はアタッチメント5
8とベルト40との間に嵌挿することでベルト40に取
り付けられるので、交換が容易である。 (第5の実施の形態)次に第5の実施の形態を図19及
び図20に従って説明する。この実施の形態ではガイド
レール25の側壁(壁25b)に堆積した(溜まった)
繊維等も清掃可能な点が第2の実施の形態と異なってい
る。具体的な構成としては、ベルト40に高い側の壁2
5bに沿ってその上端まで接触可能な掻取部材60が取
り付けられている点が第2の実施の形態と異なってい
る。なお、第2の実施の形態と同一部分は同一符号を付
して詳しい説明を省略する。
【0073】この実施の形態の掻取部材60も前記第4
の実施の形態の掻取部材57と同じ材質で形成されてい
る。図19は図8に対応する断面図である。掻取部材6
0はベルト40にアタッチメント61を介して取り付け
られている。図20に示すように、アタッチメント61
はベルト40の幅より小さな嵌合孔62をベルト40と
の間に形成する形状に形成され、嵌合孔62がベルト4
0の幅方向に延びるようにベルト40に固着されてい
る。掻取部材60は一端にアタッチメント61に対する
取付部60aが形成されている。取付部60aは嵌合孔
62より若干狭い幅に形成されるとともに、その先端に
抜け止め部60bが形成され、嵌合孔62に嵌合された
取付部60aは大きな力で無理に抜かなければ取り外せ
ないように形成されている。
【0074】掻取部材60の幅は材質及び厚さによって
も適正な幅が異なるが、この実施の形態ではベルト40
より少し広い幅のものが使用されている。掻取部材60
は図19に示すように、取付部60a側が屈曲する状態
でベルト40に取り付けられ、ローラビーム1側の壁2
5bに沿って延びたときその上端まで達する長さに形成
されている。この実施の形態ではスクレーパ53が底部
清掃用の掻取部材となり、掻取部材60が側壁清掃用の
掻取部材となる。
【0075】この実施の形態ではスクレーパ53は第2
の実施の形態と同様に作用する。また、掻取部材60は
アウトエンド側に向かって移動するときには、図19に
示すようにローラビーム1側の壁25bに接触しながら
移動するため、当該壁25bに堆積した風綿、ごみ及び
葉かす等(繊維等)が掻き取られる。そして、掻取部材
57の移動に伴って繊維等の一部は水平部25aまで落
下する。また、一部はアウトエンド側まで搬送されてダ
ストボックス43に回収される。
【0076】一方、掻取部材60がギヤエンド側に向か
って移動するときには、図19に鎖線で示すように、ロ
ーラビーム1と反対側の壁25bに接触して移動する。
このとき掻取部材60の移動に伴って壁25b上をギヤ
エンド側まで搬送された繊維等は掻取部材60の反転時
にガイドレール25の水平部25上に落下する。そし
て、スクレーパ53によりアウトエンド側まで搬送され
てダストボックス43に回収される。
【0077】この実施の形態では第2の実施の形態の各
効果を有する他に、次の効果を有する。 (レ) ガイドレール25の底部に溜まった繊維等だけ
でなく、ガイドレール25の側壁に溜まった繊維等も清
掃できる。
【0078】(ソ) 掻取部材60はアタッチメント6
1とベルト40との間に嵌挿することでベルト40に取
り付けられるので、交換が容易である。 (ツ) 掻取部材60の長さを、掻取部材60がローラ
ビーム1側を移動するときにローラビーム1の後側上面
と接触する位置まで達する長さに形成することにより、
ローラビーム1のローラスタンド3の後側に溜まった繊
維等も清掃できる。
【0079】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば次のように具体化してもよい。 ○ 図21に示すように、ガイドレール25の切り欠き
部42と対応する位置に、スクレーパ41(53)と係
合可能なブラシ63を配設する。この場合、スクレーパ
41は搬送してきた繊維等Fとの係合が解除された後、
ブラシ63と当接する位置を通過する。従って、仮に風
綿の一部がスクレーパ41に付着した状態であっても、
ブラシ63と当接することにより、スクレーパ41に付
着していた風綿が除去される。その結果、風綿の巻き付
きを放置することによる、スクレーパ41とガイドレー
ル25との摩擦抵抗の増大を回避でき、動力消費量の無
駄を防止できる。
【0080】○ ベルト40にスクレーパ41を固定す
る構成に代えて、図22に示すように、外周面に所定間
隔で突起64aが形成された無端状のベルト64を使用
する。この構成では各突起64aがスクレーパの役割を
果たす。従ってベルト40にスクレーパ41を取り付け
る工数を削減でき、製造コストを低減できる。また、こ
のベルト64を使用する場合に、掻取部材57を所定間
隔(例えば数m)おきに取り付けてもよい。
【0081】○ ガイドレール25の形状は底部に向か
って幅狭となる形状に限らず、ローラビーム1と反対側
に繊維等Fが落下するのを防止する壁25bを有する形
状であればよい。例えば、図23(a),(b)に示す
ように、ガイドレール25の形状は単純なL字状であっ
てもよい。これらのガイドレール25は前記第1〜第3
の実施の形態のガイドレール25に比較してガイドレー
ル25の加工工数を低減でき、製造コストの低減に寄与
する。また、このようなL字状のガイドレール25の場
合も、図23(b)のように、繊維等Fの落下防止用の
壁25bがローラビーム1の上面より低い方が、トラベ
リングクリーナからの吹き出し気流の悪影響を受け難
い。また、ガイドレール25は底部に水平部25aを有
する形状に限らず、断面がV字状あるいは円弧状として
もよい。
【0082】○ ダストボックス43に溜まった繊維等
Fの回収を作業者が行う構成に代えて、特開平1−26
6227号公報に開示された装置のように、ダストボッ
クスの底部を、集綿ボックスに連結された吸引ダクトに
連通させるとともに、ダストボックスの途中に開閉弁を
設ける。そして、通常は開閉弁が閉鎖位置に配置され
て、ダストボックス内の繊維等に吸引ダクトの負圧は作
用せず、開閉弁が開放位置に配置されるとダストボック
ス内の繊維等に吸引ダクトの負圧が作用する構成とす
る。この構成の場合、ダストボックス内にある程度繊維
等が溜まった時点で開閉弁を開放位置に所定時間配置し
て、その間ダストボックス内の繊維等に吸引ダクトの吸
引作用を及ぼすことにより、ダストボックス内の繊維等
が自動的に回収される。
【0083】○ ガイドレール25の底部に案内された
繊維等Fをガイドレール25に沿ってガイドレール25
の端部まで搬送する搬送手段として、スクレーパ41,
53を使用する構成に代えて、ガイドレールの底部に沿
ってベルトコンベアを延設してもよい。この構成ではベ
ルトコンベアの上面がガイドレールの水平部の役割を果
たすため、ガイドレールは水平部を形成せずに壁25b
をベルトコンベアに沿って延設した構成であってもよ
い。
【0084】○ ボトムクリヤラクロス6から掻き取ら
れた繊維を芋虫状の繊維塊とする構成として、特開平9
−95830号公報に開示された他の構成を採用しても
よい。
【0085】○ ボトムクリヤラクロス6の清掃部を、
ボトムクリヤラクロス6から掻き取られた繊維を芋虫状
の繊維塊とする構成に代えて、掻き取った繊維が帯状に
垂れ下がる構成とする。この構成では帯状に垂れ下がっ
た繊維が吹気管24からの吹き出し気流の作用で吹き上
げられて、スクレーパ9の駆動機構やスライバSに巻き
付くのを防止するための制御板が必要となる。
【0086】○ ボトムクリヤラクロス6から掻き取ら
れた繊維を芋虫状の繊維塊とする構成においても、ボト
ムクリヤラクロス6の下方にガイドレール25側に向か
って下降傾斜する制御板を設ける。この場合、吹気ノズ
ル24から吹き出す空気流がガイドレール25と対応す
る位置まであまり拡散せずに移動し、繊維等Fの搬送機
能が高まる。その結果、吹気ノズル24から吹き出す空
気流の流量を少なくしても同じ搬送力を確保できる。
【0087】○ 第2の実施の形態において駆動プーリ
32を駆動する駆動源として、ボトムクリヤラクロス6
の清掃部の駆動源(駆動軸12)を使用する代わりに、
ドラフト装置2のボトムローラ(バックボトムローラ)
を使用してもよい。
【0088】○ ボトムローラ清掃装置としてボトムク
リヤラクロス6でボトムローラ4から除去した繊維を、
スクレーパ9でボトムクリヤラクロス6から掻き取る構
成に代えて、実開昭63−106776号公報に開示さ
れた装置のように、各ボトムローラの下部に当接するス
クラッチャーを駆動装置を介して移動させる構成として
もよい。
【0089】○ ローラスタンド3を立設する平面部を
有する形状のローラビーム1に代えて、複数本(例えば
2本)の円筒パイプ又はロッドでローラビーム1を構成
し、ローラスタンド3と挟持部材とによりローラビーム
1を挟持する状態でローラスタンド3を取り付けてもよ
い。この構成ではフライヤレール22とガイドレール2
5との間にガイドプレートが必要となる。
【0090】○ 第4及び第5の実施の形態において、
掻取部材57,60をベルト40にアタッチメント5
8,61を介して取り付ける代わりに、ベルト40に接
着剤で直接固着したり、ねじで固定してもよい。この場
合、アタッチメントを使用するのに比較して製造コスト
が安くなる。
【0091】○ 第4の実施の形態において、スクレー
パ41を省略して掻取部材57のみをベルト40に取り
付けた構成としてもよい。この場合、部品の種類が少な
くなるとともに取付けの手間も少なくなる。
【0092】○ また、フライヤレール22の前端部に
フライヤレール22の上面に沿ってローラビーム1の後
方に向かって空気流を吹き出す吹気管24を装備せず、
紡機機台に装備されたトラベリングクリーナから吹き出
される空気流によって繊維等をガイドレール25へ導く
構成としてもよい。
【0093】前記実施の形態及び変更例から把握できる
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、底部清掃用の
掻取部材と側壁清掃用の掻取部材とが一体に形成されて
いる。この場合、各掻取部材を別個に設ける場合に比較
して、部品の種類が少なくなるとともに取付けの手間も
少なくなる。
【0094】(2) 請求項1〜請求項9のいずれか一
項に記載の発明において、ボトムクリヤラクロス清掃部
は、ボトムクリヤラクロスの走行方向に沿って往復動さ
れる掻取部材と、掻取部材によりボトムクリヤラクロス
から掻き取られた繊維を掻取部材又はボトムクリヤラク
ロスと協同して圧縮する圧縮部材とを備えている。この
場合、ボトムクリヤラクロスから掻き取られた繊維は、
帯状に長く垂れ下がることなく圧縮されて芋虫状の繊維
塊となって落下する。従って、落下した繊維塊は、帯状
になって千切れた繊維に比較してローラビームに沿って
移動し易くなる。
【0095】なお、本明細書でいう「繊維等」とは、ド
ラフト装置から発生してフライヤレールやローラビーム
上に堆積しようとする風綿やボトムクリヤラクロスから
掻き取られたごみ、葉かす、繊維屑の総称である。
【0096】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
9に記載の発明によれば、フライヤレールの上面に沿っ
てローラビームの後方に向かう空気流による悪影響を受
けることがなく、ボトムローラから除去された繊維やフ
ライヤレール及びローラビーム上に堆積しようとする風
綿等をローラビームの後方に集めた後、機台の端部まで
搬送して回収することができる。
【0097】請求項2に記載の発明によれば、トラベリ
ングクリーナからの吹き出し気流による悪影響、即ちガ
イドレールの底部に溜まった風綿の一部が上方に舞い上
がって上方に存在するスライバに巻き込まれることを防
止できる。
【0098】請求項3に記載の発明によれば、ガイドレ
ールまで案内された繊維等がガイドレールの中央部に集
まり易くなり、スクレーパの幅が狭くても繊維等を効率
良くガイドレールの端部まで搬送できる。
【0099】請求項4に記載の発明では、ガイドレール
の底部に溜まった繊維等は、無端状のベルトに固定され
たスクレーパによりガイドレールの端部まで搬送される
ため、ベルトコンベアで搬送する場合に比較してベルト
の幅を半分以下に狭くでき、動力消費量が少なくなる。
【0100】請求項5に記載の発明では、底部清掃用の
掻取部材と側壁清掃用の掻取部材とを備えているため、
ガイドレールの側壁に溜まった繊維等の清掃が容易にな
る。請求項6に記載の発明では、側壁清掃用の掻取部材
が無端状のベルトの反転部において駆動プーリ及び被動
プーリの支持ブラケット等との干渉を避けて移動するの
が容易となる。
【0101】請求項7に記載の発明では、粗紡機のドラ
フト装置やボトムクリヤラクロス清掃部の駆動源から動
力伝達手段を介して駆動プーリを駆動する構成に比較し
て、構造が簡単になる。また、前記動力伝達手段に風綿
等が巻き付く虞がなく、清掃作業が楽になる。
【0102】請求項8に記載の発明では、ベルトは幅方
向が水平な状態で両プーリ間に巻き掛けられて走行する
ため、ベルトに固定されたスクレーパはガイドレールの
底部に溜まった繊維等をガイドレールに沿って搬送する
際に、底部の幅が広くても、無理なく底部全幅に沿って
移動できる。
【0103】請求項9に記載の発明では、ベルトは幅方
向が鉛直な状態で両プーリ間に巻き掛けられて走行する
ため、繊維等がベルトに堆積し難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の一部破断側面図。
【図2】 搬送手段の一部破断概略側面図。
【図3】 図1の部分拡大図。
【図4】 図1のスクレーパと圧縮部材部分の拡大図。
【図5】 ギヤエンド側の一部省略部分平面図。
【図6】 アウトエンド側の一部省略部分平面図。
【図7】 アウトエンド側の被動プーリの支持状態を示
す断面図。
【図8】 第2の実施の形態の図3に対応する断面図。
【図9】 ギヤエンド側の一部省略部分平面図。
【図10】 アウトエンド側の断面図。
【図11】 アウトエンド側の一部省略平面図。
【図12】 第3の実施の形態の図3に対応する断面
図。
【図13】 同じくギヤエンド側の一部省略側面図。
【図14】 同じくギヤエンド側の一部省略平面図。
【図15】 第4の実施の形態の一部省略端面図。
【図16】 掻取部材のベルトへの取付け状態を示す部
分平面図。
【図17】 掻取部材のベルトへの取付け状態を示す部
分側断面図。
【図18】 掻取部材、ベルト、スクレーパの関係を示
す模式側断面図。
【図19】 第5の実施の形態のギヤエンド側の一部省
略断面図。
【図20】 同じく掻取部材のベルトへの取付け状態を
示す部分平面図。
【図21】 別の実施の形態のアウトエンド側の断面
図。
【図22】 別の実施の形態のベルトの概略側面図。
【図23】 別の実施の形態のガイドレールの断面図。
【図24】 従来技術の概略側断面図。
【図25】 別の従来技術の部分概略図。
【符号の説明】
2…ドラフト装置、4…ボトムローラ、6…ボトムクリ
ヤラクロス、9…ボトムローラ清掃装置及びボトムクリ
ヤラクロス清掃部を構成する掻取部材としてのスクレー
パ、22…フライヤレール、24…吹気管、25…ガイ
ドレール、25a…底部を構成する水平部、25b…側
壁としての壁、27,33…支軸、32…搬送手段を構
成する駆動プーリ、39…同じく被動プーリ、40…同
じくベルト、41,53…同じく係合部及び掻取部材と
してのスクレーパ、43…回収部としてのダストボック
ス、45…モータ、45a…支軸としての出力軸、48
…支軸としてのスタッド、57,60…側壁清掃用の掻
取部材、F…繊維等。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラフト装置のボトムローラの清掃を行
    うボトムローラ清掃装置を備えた粗紡機において、 前記ドラフト装置を支持するローラビームの後方に機台
    の長手方向に沿って配設され、底部がローラビームの上
    面より下方に位置するとともにローラビームと反対側に
    繊維等が落下するのを防止する壁を備えたガイドレール
    と、 前記ガイドレールの底部に案内された繊維等をガイドレ
    ールに沿って移動する係合部を介してガイドレールの端
    部まで搬送する搬送手段と、 機台端部に設けられ前記搬送手段により機台端部まで搬
    送された繊維等を回収する回収部とを備えた粗紡機の清
    掃装置。
  2. 【請求項2】 前記繊維等の落下防止用の壁は、その上
    端がローラビームの上面より低く形成されている請求項
    1に記載の粗紡機の清掃装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドレールは底部に向かって幅狭
    となる形状に形成されている請求項1又は請求項2に記
    載の粗紡機の清掃装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は紡機機台の第1端部及び
    第2端部にそれぞれ設けられた駆動プーリと被動プーリ
    間に巻き掛けられ、前記ガイドレールの上方に延設され
    た無端状のベルトと、該無端状のベルトより幅広に形成
    されるとともに該ベルトに固定されて該ベルトとともに
    移動されて少なくともガイドレールの底部に溜まった繊
    維等をガイドレールの端部まで搬送する掻取部材とを備
    えている請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の粗
    紡機の清掃装置。
  5. 【請求項5】 前記掻取部材として、前記ガイドレール
    の底部に溜まった繊維等をガイドレールの端部まで搬送
    する底部清掃用の掻取部材と、ガイドレールの側壁に溜
    まった繊維等をガイドレールの端部まで搬送する側壁清
    掃用の掻取部材とを備えている請求項4に記載の粗紡機
    の清掃装置。
  6. 【請求項6】 前記側壁清掃用の掻取部材は可撓性を有
    する材質で形成され、底部清掃用の掻取部材は側壁清掃
    用の掻取部材より剛性の大きな材質で形成されている請
    求項5に記載の粗紡機の清掃装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動プーリは前記搬送手段の駆動源
    としての専用のモータにより駆動される請求項4〜請求
    項6のいずれか一項に記載の粗紡機の清掃装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動プーリ及び被動プーリはその支
    軸が水平に配設されている請求項4〜請求項7のいずれ
    か一項に記載の粗紡機の清掃装置。
  9. 【請求項9】 前記駆動プーリ及び被動プーリはその支
    軸が鉛直に配設されている請求項4〜請求項7のいずれ
    か一項に記載の粗紡機の清掃装置。
JP27293097A 1997-09-05 1997-10-06 粗紡機の清掃装置 Expired - Fee Related JP3489413B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27293097A JP3489413B2 (ja) 1997-09-05 1997-10-06 粗紡機の清掃装置
KR1019980036563A KR100294737B1 (ko) 1997-09-05 1998-09-04 조방기의청소장치
DE69813419T DE69813419T2 (de) 1997-09-05 1998-09-04 Reiniger für Luntenvorrichtung
US09/148,208 US6082088A (en) 1997-09-05 1998-09-04 Cleaner for roving apparatus
TW087114702A TW404992B (en) 1997-09-05 1998-09-04 Cleaner for roving apparatus
EP98116812A EP0900864B1 (en) 1997-09-05 1998-09-04 Cleaner for roving apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24137797 1997-09-05
JP9-241377 1997-09-05
JP27293097A JP3489413B2 (ja) 1997-09-05 1997-10-06 粗紡機の清掃装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11140729A JPH11140729A (ja) 1999-05-25
JP3489413B2 true JP3489413B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=26535228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27293097A Expired - Fee Related JP3489413B2 (ja) 1997-09-05 1997-10-06 粗紡機の清掃装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3489413B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117682384B (zh) * 2024-01-31 2024-05-17 江苏德顺纺织有限公司 用于复合绉织物提花面料的络丝机结构
CN118120961A (zh) * 2024-05-07 2024-06-04 滁州卷烟材料有限责任公司 一种滤棒成型机用清洁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11140729A (ja) 1999-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107252805A (zh) 罐清理机
US3045274A (en) Traveling suction cleaner for textile mills
US3957155A (en) Conveyor cleaning device
US4996746A (en) Flat cleaning apparatus for a card
JP3489413B2 (ja) 粗紡機の清掃装置
EP0900864B1 (en) Cleaner for roving apparatus
US4622713A (en) Fly removing system in textile machine
US4339852A (en) Clearer device for draft rolls
JPH06108328A (ja) 紡機における集塵綿処理装置
JPS6328923A (ja) 紡機における清掃装置
JPH0437915Y2 (ja)
JPH0437913Y2 (ja)
US3238974A (en) Apparatus for cleaning textile machines
JPH0543110Y2 (ja)
WO1990005205A1 (en) Cleaner for spinning machine
JPS5829183Y2 (ja) 粗紡機におけるロ−ラパ−トならびにフライヤ支持レ−ル上の清掃装置
US3198663A (en) Method of cleaning surfaces in textile mills
CN220927063U (zh) 一种纺纱加工用除尘设备
CN103849959B (zh) 牵伸装置的清洁装置、牵伸装置及纺纱机械
CN216511080U (zh) 输送带式理管机清刷装置
JPH0637729B2 (ja) 紡機のドラフト機構の清掃装置
JPS63145435A (ja) オープンエンド精紡機
CN210312148U (zh) 一种污水处理用皮带输送机
JPH069031Y2 (ja) 粗紡機の清掃装置
JPH0995830A (ja) 紡機におけるクリヤラクロスの清掃装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees