JPH06108328A - 紡機における集塵綿処理装置 - Google Patents

紡機における集塵綿処理装置

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Publication number
JPH06108328A
JPH06108328A JP28065992A JP28065992A JPH06108328A JP H06108328 A JPH06108328 A JP H06108328A JP 28065992 A JP28065992 A JP 28065992A JP 28065992 A JP28065992 A JP 28065992A JP H06108328 A JPH06108328 A JP H06108328A
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JP
Japan
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dust
screen
scraper plate
cotton
partition plate
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Application number
JP28065992A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakaida
毅 坂井田
Yoshinori Kodera
善教 小寺
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HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
Original Assignee
HARA SHIYOKUKI SEISAKUSHO KK
Hara Shokki Seisakusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スクリーンに付着した塵綿をスクレー
パ板により掻き落とす構成の紡機における集塵綿処理装
置において、一旦掻き落とされて塵綿収容部に収容され
た塵綿が吸引気流によって舞い上がって再度スクリーン
に付着するのを防止すると共に、スクレーパ板による塵
綿の掻き落し作業中においても、塵綿収容部に収容され
ている塵綿の排出作業を行えるようにして、スクリーン
に付着した塵綿の処理を確実に行うことである。 【構成】 スクレーパ板26の下降時においてほぼ
水平となるようにして、このスクレーパ板26に第1区
画板24を一体に取付けて、スクレーパ板26の下降端
位置において、前記第1区画板24によって塵綿収容部
Gの開口部分を覆うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、練条機等の紡機におい
て発生する風綿及び夾雑物を収集除去するための紡機に
おける集塵綿処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数対のローラ間にスライバーを通し、供
給側のローラの表面速度より送り出し側のローラの表面
速度を速くすることにより、スライバーを細くして、所
定太さにするとともに、繊維の平行性を良くするための
ドラフト装置を備えた紡機において、各ドラフトローラ
対間で把持されない短繊維や夾雑物等の塵綿が発生す
る。この塵綿が紡機内を浮遊したり、堆積したりする
と、紡機により紡出されるスライバーに混入して、その
ゲレン不良を生じたり、後工程で糸切れを生ずる場合が
ある。これを防止するために、紡機には各種クリヤラー
装置が設けられ、このクリヤラー装置の近傍または塵綿
が堆積しやすい場所に吸気ノズルを有する分岐ダクトを
多数配設し、この分岐ダクトを主ダクトにつなぎ、この
主ダクトを吸引ファンに接続した集塵綿装置が設けられ
ている。
【0003】従来の集塵綿装置は、密閉されたボックス
の内部に設けた仕切板により、吸気室と排気室に分割
し、吸気室には前記主ダクトを接続し、仕切板にはスク
リーンを取付け、さらに排気室に吸引ファンを設けてい
る。紡機の紡出中には、吸引ファンが回転し、この回転
により生じる吸引気流により吸気ノズルから吸引された
塵綿は、主ダクトを経て吸引室内に流入してスクリーン
に付着する。塵綿の付着するスクリーンは、面の形が平
らで直立して配置されるもの、付着面積を多くするため
に截頭角錐形等に形成したもの等がある。紡出スピード
にもよるが、練条機では、3〜4時間でスクリーン全面
に塵綿が付着し、この付着によって吸気ノズルに及ぶ吸
引力が弱められると、前述のように、紡出スライバーに
ゲレン不良等を生じて、製品が劣化する。スクリーンに
付着した塵綿は自重で落下することが少ないため、製品
の劣化を防止するためには、塵綿をスクリーンから取り
去ることが必要であった。このため、従来は一定の時間
あるいは、一定の紡出量(一定の満ケンスの数)を決め
て、作業員が手作業でスクリーンに付着した塵綿を取り
去っていた。この手作業によりスクリーンから塵綿を取
り去るためには、時間がかかり、しかもその間紡機を止
める必要があった。
【0004】この手作業により塵綿をスクリーンから分
離させる作業を解放したものに、スクリーンに向かっ
てエアーを吹き出すノズルを吸引ファン側において該ス
クリーン近傍に配置したもの(実開平1ー153370
号)、図示しないが、先端部にスクレーパ板を固着し
た複数の羽根からなる回転体を回転させて、スクレーパ
板をスクリーンの面に接触させつつ回転体を移動させ
て、スクリーンから塵綿を分離させるもの、エアーワ
ッシャーの清掃装置であるが、スクリーンに摺接して移
動するスクレーパ板により、スクリーンに付着した塵綿
を除去するもの(実開昭63ー11577号)等が開示
されている。
【0005】上記のうち、のスクリーンに向かってエ
アーを吹き出すノズルを用いるものでは、スクリーンの
広い範囲に付着した塵綿を分離させるためには、一組の
ノズルでは困難であり、また、の羽根を回転させるも
のでは、羽根の回転によりスクリーンから一旦分離した
塵綿が再びスクリーンに運ばれるということがあり、
のエアーワッシャーの塵綿除去装置は、その筐体の吸入
開口に装着されたフイルターにより通過空気中の塵綿を
捕捉し、この捕捉された塵綿をフイルターの前面に摺接
して移動するスクレーパ板により掻きとり、この掻きと
った塵綿を受け皿に落下させて収容するようになってい
る。この塵綿除去装置では、受け皿の開口部が閉じられ
ていないので、吸引ファンが作動して吸入開口から空気
を吸入する際に、受け皿内の塵綿がフイルター側に再び
吸引されるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スクリーン
に付着した塵綿をスクレーパ板により掻き落とす構成の
紡機における集塵綿処理装置において、一旦掻き落とさ
れて塵綿収容部に収容された塵綿が吸引気流によって舞
い上がって再度スクリーンに付着するのを防止すると共
に、スクレーパ板による塵綿の掻き落し作業中において
も、塵綿収容部に収容されている塵綿の排出処理を行え
るようにして、スクリーンに付着した塵綿の処理を確実
に行うことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の採用した第1の手段は、吸引ファンと、該吸
引ファンの上流側に垂直に配置されたスクリーンと、該
スクリーンの前方に設けられた集塵室と、前記スクリー
ンの前面側に上下降可能に配置されて、下降時にのみ前
記スクリーンに摺接するスクレーパ板とを備え、前記吸
引ファンの回転により生じた吸引気流によって前記集塵
室に連通するダクトを通って運ばれてきた風綿等の塵綿
を前記スクリーンに付着させ、該スクリーンの表面に沿
って下降する前記スクレーパ板により該スクリーンに付
着した前記塵綿を掻き落として集塵室の下方の塵綿収容
部に落下収容させるようにした紡機における集塵綿処理
装置において、前記スクレーパ板に第1区画板を一体に
取付けて、該スクレーパ板が下降端に位置した状態にお
いて、前記第1区画板により前記塵綿収容部の開口部分
を覆うように構成したことである。また、同様の第2の
手段は、前記スクレーパ板の下降端位置よりも下方の部
分に、該スクレーパ板の作動時に前記塵綿収容部に収納
された塵綿に及ぶ吸引気流の影響を抑制するための第2
区画板を傾斜させて配設したことである。
【0008】
【発明の作用】紡機の紡出中には、スクレーパ板が下降
端に位置していて、このスクレーパ板に一体に取付けら
れた第1区画板とスクレーパ板とによって、塵綿が収容
されている塵綿収容部の開口部分が覆われている。この
ため、第1区画板によって吸気室が吸気部と塵綿収容部
とに区画されて、塵綿収容部に及ぶ吸引気流が著しく抑
制され、この収容部内の塵綿が舞い上がらなくなると共
に、紡出中においても、塵綿収容部に収容されている塵
綿の回収作業を行える。また、スクレーパ板の下降端位
置よりも下方の部分に第2区画板が配設されているため
に、スクレーパ板が作動して、これに一体に取付けられ
た第1区画板によって塵綿収容部の開口部分が覆われな
くなっても、前記第2区画板によって該塵綿収容部の開
口部分が部分的に覆われる。この結果、スクレーパ板の
作動中において塵綿収容部から塵綿が舞い上がるのが防
止される。
【0009】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。図1は、本発明に係る集塵綿処理装置Aの正面
図であり、図2は、同じく右側面図であり、図3は、同
じく主要部の斜視図である。本実施例の集塵綿処理装置
Aは、練条機に取付けたものであり、ドア部2を閉じた
状態で密閉される集塵室1を備えている。集塵室1内に
は、その上部と下部とに一対の上仕切板3及び下仕切板
4がそれぞれ設けられて、両仕切板3,4の間には、金
網6とこの金網6の周縁を囲う角形のフレーム5とから
なるスクリーン7が配設されている。そして、フレーム
5の両側の縦部材5a,5aの外側には隙間d,dをお
いて、左右のガイドレール取付ブラケット8,8が設け
られている。集塵室1は、両仕切板3,4、スクリーン
7及び両ガイドレール取付ブラケット8,8により吸気
室Sと排気室Eとに分けられている。排気室E側には吸
引モータ10により回転させられる吸引ファン9が設け
られて、図示しない機台フレームに固定されている。吸
気室Sの上部には、練条機側に配置された多数の吸引ノ
ズルに接続された各分岐ダクト(何れも図示しない)を
接続した主ダクト11が開口している。両ガイドレール
取付ブラケット8,8の側壁部8a,8aの対向する位
置で、かつ吸気室Sよりの上部と下部とに上スプロケッ
ト軸12及び下スプロケット軸13が設けられており、
また、両側壁部8a,8aには、上スプロケット軸12
より排気室E寄りで、かつ、その下方に上スプロケット
軸14が、また下スプロケット軸13より排気室E寄り
で、かつ、その下方に下スプロケット軸15がそれぞれ
対向して設けられている。この各スプロケット軸12,
13,14及び15には、フレーム5の両側の縦部材5
a,5aと左右のガイドレール取付ブラケット8,8と
の間にそれぞれ形成された隙間d,d部分において、上
スプロケット16と下スプロケット17が互いに対向
し、また上スプロケット18と下スプロケット19とが
互いに対向してそれぞれ取付けられている。そして、両
側の各スプロケット16,17,18及び19には、無
端チェーン21が掛け渡されている。そして、上スプロ
ケット16と下スプロケット17との間に位置する無端
チェーン21は、図4に示すように、ガイドレール取付
ブラケット8に設けたガイド溝20にガイドされて移動
する。そして、下スプロケット19のスプロケット軸1
5には、カップリング等を介して正逆転可能なモータ
(図示しない)の軸が連結されている。
【0010】支持アーム22は、頭部が湾曲面になった
三角状の板材からなっていて、前記隙間dに入り込んで
いて、その先端部が該隙間dから吸気室Sの側に突出し
ている。この支持アーム22の奥部側の上部と下部とに
チェーン21の上端21aと下端21bとがそれぞれ止
着されている。支持アーム22の先端部側面には円筒部
23が固着されており、この支持アーム22は、図4に
示すように、第1区画板24の一側部の裏面に固着され
た支持軸25の先端の小径部25aに、その先端部並び
に円筒部23が遊嵌されている。第1区画板24はその
幅がスクリーン7の幅と略同じで、かつ、図5に示すよ
うに、支持軸25に固着される箇所において略120度
に折曲されている。そして、第1区画板24のスクリー
ン7側にあるスクレーパ板取付部24aの下面には、ス
クレーパ板26が適数のボルト27(図1参照)により
取付けられており、また、そのウエイト取付部24bの
端部下面には、その全幅にわたり板状のウエイト28が
取付けられている。このため、第1区画板24の両端部
分が、両側のチェーン21,21にそれぞれ取付けられ
た一対の支持アーム22,22に支持軸25,25を介
して支持されると、図5に示すように、そのウエイト取
付部24bがウエイト28の作用により反時計方向へ回
動されて、スクレーパ板26の先端部がスクリーン7の
金網6に接触する。この第1区画板24は、スクレーパ
板26の先端部がスクリーン7の金網6に接触した状態
において、ウエイト取付部24bが略水平になり、かつ
スクリーン7から所定長さドア部2の方向へ突出するよ
うになっている。
【0011】両側の支持軸25の小径部25aには、支
持アーム22の円筒部23より外側に、スクレーパ板回
動アーム29(以下、「回動アーム」という)の一端部
がビス(図示しない)により固着されており、回動アー
ム29の他端の内側面にガイドローラ31が回動自在に
取付けられている。この回動アーム29は、図5に示す
ように、スクレーパ板26の先端がスクリーン7の金網
6に接触した状態で、支持軸25に対してスクレーパ板
26と同方向に伸び、かつそのガイドローラ31の側の
端部は僅かに下向きに傾斜している。両側のガイドレー
ル取付ブラケット8,8の各外側面には、チャンネル状
で所定長さのガイド部材32が、その溝部32a内に、
回動アーム29のガイドローラ31が嵌入可能な状態
(図4参照)で、上下方向に取付けられている。このガ
イド部材32は支持軸25の側の側板がガイドレール部
33になり、他方の側板がレール部34になっている。
ガイド部材32の下部は、ガイドレール部33の側から
溝部32aの底部にかけて所定の高さ切り欠かれて、切
欠部35になっている。ガイドレール部33の下端部に
は、図6及び図7に示すように、ガイドレール取付ブラ
ケット8を貫通して、その内部に突出するとともに、ガ
イドレール取付ブラケット8において回動自在に支持さ
れた軸36が設けられている。この軸36には切欠部3
5を閉鎖する開閉板37の上端が固着されている。ま
た、軸36のガイドレール取付ブラケット8より内側部
には、ばね取付アーム38の一端が取付けられており、
このばね取付アーム38の他端38aには、この端部3
8aを引上げる作用をする引張ばね39が取付けられて
いる。ばね取付アーム38は引張ばね39によりその端
部38aが常時引上げられて、軸36が図6において矢
印方向に付勢させられており、軸36と一体の開閉板3
7の先端37aがガイド部材32のレール部34の内面
に当接した状態において、ばね取付アーム38は略水平
になる。
【0012】図2及び図8において、第2区画板41は
ドア部2とスクリーン7との間に形成される空間の下方
を覆うために設けられている。この第2区画板41は、
その下端41aがガイドレール取付ブラケット8の下端
近傍に位置し、その上端41bは下端41aより上方に
傾斜して、ドア部2の内側面に当接可能な状態で、その
両側を集塵室1の両側壁1a,1aに固定されている。
この第2区画板41よりも上方及び下方の部分が、それ
ぞれ集塵綿を収容するための塵綿収容部G、及び吸気室
Sとなっている。図2において、42はスクレーパ板2
6の下降端を決めるストッパーであり、第2区画板41
の上端41bより僅かに上方で、かつスクリーン7側に
位置して水平に配置され、その両端部は集塵室1の両側
壁1a,1aに固定されている。
【0013】この実施例のスクレーパ板26は、図1に
示すように、複数のもの(図では3個)から構成されて
おり、その材質は静電気を防止するためナイロン樹脂を
使用している。そして、スクレーパ板26を使用しない
場合には、このスクレーパ板26は、図8において実線
で示すように、その先端部26aがスクリーン7の下端
より下方の下降端に位置し、また、スクレーパ板26と
一体の第1区画板24のウエイト取付部24bの下面が
ストッパー42に当接して、スクレーパ板26はその下
降端に位置している。
【0014】紡機の紡出中においては、吸引ファン9の
駆動回転により排気室E側に吸引気流が発生するので、
紡機の紡出により生じた塵綿等は主ダクト11を通って
集塵綿処理装置Aの吸気室S内に流入し、スクリーン7
の金網6に付着し、塵綿等の除去された空気が排気室E
側に流れる。紡出中においては、スクレーパ板26を取
り付けた第1区画板24は、前述のように吸気室Sの下
部の下降端に位置し、第2区画板41は第1区画板24
の下方に位置して、吸気室Sとその下方の塵綿収容部G
とを分離しているので、塵綿収容部G内に収容された塵
綿Fが吸気室S側に吸引されることはない。紡出が進行
してケンスが満管になると、紡機を作動させる主モータ
(図示しない)並びに吸引ファン9を作動させる吸引モ
ータ10に停止信号が出されると同時に、ケンス交換装
置の駆動モータ(図示しない)が作動を開始する。集塵
綿処理装置Aの下スプロケット19を回動させるモータ
はケンス交換装置の駆動モータと同時に作動を開始し
て、下スプロケット19を、図9において、時計方向へ
回転させる。上記の信号により紡機を作動させる主モー
タは直ちに停止するが、吸引モータ10にはブレーキが
装備されていないため、電源が切れてもアイドル回転
し、吸引ファン9も回転を続ける。このため、吸引モー
タ10が駆動回転しているときに比べて吸引力は弱い
が、集塵室1内には吸引ファン9による吸引気流が流れ
ている(吸引モータ10の駆動回転数が3500/分の
時、吸引モータ10が停止信号を受けてからその停止ま
での時間は10数秒である)。
【0015】上記のように、紡機の主モータの停止と同
時に、両側の下スプロケット19が、図9において矢印
で示す方向に回転させられて、チェーン21は両側の支
持アーム22を引き上げる方向へ周回走行させられる。
支持アーム22がチェーン21により上昇させられる
と、回動アーム29も上昇するが、この時、開閉板37
は引張ばね39の付勢力により閉じられている。回動ア
ーム29の上昇にともない、そのガイドローラ31が上
昇して開閉板37の下部に当接する時、スクレーパ板2
6の先端部26aはスクリーン7の下端近傍に位置して
いる。ガイドローラ31が開閉板37に沿ってさらに上
昇するすると、ガイドローラ31は開閉板37からの反
力により押し下げる力を受けるので、回動アーム29は
時計方向に順次回転させられて支持軸25を同方向へ回
転させる。このため、支持アーム22が上昇するにした
がって、支持軸25に固定されたスクレーパ板26も同
方向へ回転し、その先端がスクリーン7から離れる。回
動アーム29のガイドローラ31が、ガイドレール部3
3の前面に達すると、図9において1点鎖線で示すよう
に、スクレーパ板26は略垂直になり、スクリーン7と
平行になる。そして、支持アーム22がさらに上昇し
て、ガイドローラ31がガイドレール部33の上端を越
えると、ガイドローラ31の動きを規制するものがなく
なるので、図9において2点鎖線で示すように、第1区
画板24はそのウエイト取付部24bに設けたウエイト
28により、支持軸25の小径部25aにおいて支持ア
ーム22に対して反時計方向(下向き)に回転させられ
て、スクレーパ板26の先端部がスクリーン7に当接す
る。この時、回動アーム29のガイドローラ31はガイ
ド部材32のガイドレール部33とレール部34との間
の溝部32aの上方に位置している。
【0016】支持アーム22が、上記のように上昇端に
達すると、下スプロケット19の下スプロケット軸15
に配設されたカムがリミットスイッチ(何れも図示しな
い)を押して下スプロケット軸15を回動させるモータ
を逆回転させる。このため、チェーン21は支持アーム
22を上昇させた時とは逆方向へ周回走行させられる。
この時、回動アーム29のガイドローラ31は、ガイド
部材32のガイドレール部33及びレール部34に当接
せずに、その溝部32aに入り込んで下降する。支持ア
ーム22の下降に伴い、第1区画板24に固定されたス
クレーパ板26は、その先端部がスクリーン7の金網6
の前面に摺接して、金網6に付着した塵綿Fを掻き取
る。支持アーム22が下降端近傍に達すると、回動アー
ム29のガイドローラ31が引張ばね39の付勢力に抗
して開閉板37を押し下げて開き、その下方に移動す
る。支持アーム22が下降端に達すると、第1区画板2
4のウエイト取付部24bがストッパー42に当接し、
このストッパー42に設けられたリミットスイッチ(図
示しない)が作動して下スプロケット19を回動させる
モータを停止させる。スクレーパ板26の下降時に金網
6から掻き取られた塵綿Fは、図8に示すように、スク
レーパ板26が下降端に達するまでに、下仕切板4と第
2区画板41との隙間から塵綿収容部Gに落下させられ
て、この部分に収容される。なお、スクレーパ板26に
より掻き取られた塵綿Fのうち、第2区画板41の上に
落下するものがあっても、この第2区画板41は傾斜し
て配設されているので、塵綿Fは第2区画板41の表面
に沿って滑り落ちて塵綿収容部G内に落下収容される。
【0017】スクレーパ板26はこのスクレーパ板26
を支持する第1区画板24が、ストッパー42に当接す
る下降端位置より上昇した後、金網6から塵綿Fを掻き
取りつつ下降して、再度設定位置に達するまでの一サイ
クルの時間は、ケンス交換装置の交換に要する時間(約
10秒)以内に設定している。従って、第1区画板24
が設定位置より上昇して一サイクルする間には、前述の
ように、吸引ファン9がアイドル回転しているので、吸
気室S内には、吸引ファン9の駆動回転時より吸引力の
弱い吸引気流が作用している。このため、塵綿収容部G
内に収容された塵綿Fが吸気室S側に吸引されることに
なるが、第2区画板41を塵綿収容部Gの上方に設けた
ので、この塵綿収容部Gから吸気室S側に塵綿Fが吸引
されるのを防止することができる。さらに、第1区画板
24及び第2区画板41は、紡出中において塵綿収容部
Gの上方に配置されていて、この塵綿収容部Gに収容さ
れている塵綿には、吸引気流は殆ど及ばないために、紡
出中において塵綿収容部Gに収容されている塵綿の回収
作業を行える。
【0018】図10に、本発明の別の実施例が示されて
いる。上記実施例は、第1区画板24のウェイト取付部
24bがほぼ水平な状態において、第2区画板41と下
仕切板4との間の塵綿収容部Gの開口部が前記ウェイト
取付部24bにより覆われる構成のものであったが、本
実施例は、第1区画板24’のウェイト取付部24'bが
ほぼ垂直な状態において、第2区画板41’と下仕切板
4との間の塵綿収容部Gの開口部が前記ウェイト取付部
24'bで覆われるように、スクレーパ板24に第1区画
板24’を一体に取付けてある。なお、本実施例におい
ては、スクリーン7の下端部であって、しかもその両端
の部分のみに、スクレーパ板26をガイドするためのガ
イド板43が垂直に取付けられていて、スクレーパ板2
6の下降時において、このスクレーパ板26がスクリー
ン7を外れても前記ガイド板43によりその姿勢を維持
して停止するようにしてある。
【0019】このように、本発明は、スクレーパ板に第
1区画板を一体に取付けて、このスクレーパ板が下降端
に位置している状態において、この第1区画板により塵
綿収容部の開口部が覆われるような構成になっておれば
よいので、スクレーパ板の下降端位置における第1区画
板の姿勢は、全く問われないものである。即ち、スクレ
ーパ板の下降端位置における姿勢は、上記各実施例のよ
うにほぼ水平、或いはほぼ垂直であってもよく、更に傾
斜していてもよいのである。
【0020】なお、スクレーパ板の下降時においての
み、このスクレーパ板がスクリーンに摺接して、その上
昇時においては、スクレーパ板がスクリーンから離れる
ようにする機構は、上記した回動アーム29とガイド部
材32とで構成されるものに限定されるものではない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、吸引ファンの回転により生じ
た吸引気流によって集塵室に連通するダクトを通って運
ばれてきた風綿等の塵綿をスクリーンに付着させ、該ス
クリーンの表面に沿って下降するスクレーパ板により該
スクリーンに付着した前記塵綿を掻き落として集塵室の
下方の塵綿収容部に落下収容させるようにした紡機にお
ける集塵綿処理装置において、前記スクレーパ板に第1
区画板を一体に取付けて、該スクレーパ板が下降端に位
置した状態において、前記第1区画板により前記塵綿収
容部の開口部分を覆うように構成したので、スクレーパ
板によりスクリーンから掻き落とされた塵綿を落下収容
させるための塵綿収容部と、吸気室とが、第1区画板に
より区画されて、塵綿収容部に及ぶ吸引気流が著しく抑
制され、塵綿収容部内の塵綿が舞い上がらなくなると共
に、紡機の紡出中においても、塵綿収容部に収容されて
いる塵綿の回収作業が行える。このため、塵綿収容部に
塵綿が一杯に収容されるまで、連続して塵綿を収容でき
て、収容された塵綿の回収作業の回数を減らすことがで
き、作業員の労務を軽減できる。また、スクレーパ板の
下降端位置よりも下方の部分に、該スクレーパ板の作動
時に塵綿収容部に収納された塵綿に及ぶ吸引気流の影響
を抑制するための第2区画板を傾斜させて配設したの
で、スクレーパ板が作動して、これに一体に取付けられ
た第1区画板によって塵綿収容部の開口部分が覆われな
くなっても、前記第2区画板によって該塵綿収容部の開
口部分が部分的に覆われて、スクレーパ板の作動中にお
いて塵綿収容部から塵綿が舞い上がるのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る集塵綿処理装置Aの正面図であ
る。
【図2】同じく右側面図である。
【図3】同じく主要部の斜視図である。
【図4】同じく右半分の平面図である。
【図5】図2における第1区画板24及びスクレーパ板
26の部分の拡大図である。
【図6】ガイド部材32の下部に設けられた開閉板37
の作用説明図である。
【図7】図5のXーX線断面図である。
【図8】第2区画板41の部分の詳細断面図である。
【図9】第1区画板24及びスクレーパ板26の作用説
明図である。
【図10】本発明の別の実施例における第1区画板24
及びスクレーパ板26の作用説明図である。
【符号の説明】
A:集塵綿処理装置 F:塵綿 G:塵綿収容部 S:吸気室 1:集塵室 7:スクリーン 9:吸引ファン 11:主ダクト 24,24’:第1区画板 26:スクレーパ板 41,41’:第2区画板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸引ファンと、該吸引ファンの上流側に
    垂直に配置されたスクリーンと、該スクリーンの前方に
    設けられた集塵室と、前記スクリーンの前面側に上下降
    可能に配置されて、下降時にのみ前記スクリーンに摺接
    するスクレーパ板とを備え、前記吸引ファンの回転によ
    り生じた吸引気流によって前記集塵室に連通するダクト
    を通って運ばれてきた風綿等の塵綿を前記スクリーンに
    付着させ、該スクリーンの表面に沿って下降する前記ス
    クレーパ板により該スクリーンに付着した前記塵綿を掻
    き落として集塵室の下方の塵綿収容部に落下収容させる
    ようにした紡機における集塵綿処理装置において、前記
    スクレーパ板に第1区画板を一体に取付けて、該スクレ
    ーパ板が下降端に位置した状態において、前記第1区画
    板により前記塵綿収容部の開口部分を覆うように構成し
    たことを特徴とする紡機における集塵綿処理装置。
  2. 【請求項2】 前記スクレーパ板の下降端位置よりも下
    方の部分に、該スクレーパ板の作動時に前記塵綿収容部
    に収容された塵綿に及ぶ吸引気流の影響を抑制するため
    の第2区画板を傾斜させて配設したことを特徴とする請
    求項1に記載の紡機における集塵綿処理装置。
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