JPH0762288B2 - 紡機における集塵綿の処理装置 - Google Patents
紡機における集塵綿の処理装置Info
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- JPH0762288B2 JPH0762288B2 JP17058587A JP17058587A JPH0762288B2 JP H0762288 B2 JPH0762288 B2 JP H0762288B2 JP 17058587 A JP17058587 A JP 17058587A JP 17058587 A JP17058587 A JP 17058587A JP H0762288 B2 JPH0762288 B2 JP H0762288B2
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- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01H—SPINNING OR TWISTING
- D01H11/00—Arrangements for confining or removing dust, fly or the like
- D01H11/005—Arrangements for confining or removing dust, fly or the like with blowing and/or suction devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Air Transport Of Granular Materials (AREA)
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 (産業上の利用分野) この発明は粗紡機、精紡機、ワインダ等の紡機における
集塵綿の処理装置に関するものである。
集塵綿の処理装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、この種の紡機においては風綿が発生し、その風
綿がドラフト部を構成する各部材上あるいはフレーム上
に堆積し、この風綿が塊りとなって紡出糸に連れ込まれ
て紡出糸の品質低下を生じさせる。従来、これら風綿の
堆積を防止する清掃装置として例えば実公昭57−38383
号公報には、ドラフト装置のトップローラ側及びボトム
ローラ側にローラパートに向かって圧縮空気を吹き出す
吹気管をそれぞれ配設するとともにフライヤ支持レール
の前端に吹気管を配設し、ドラフト装置の後方に吸引ダ
クトに連通する吸気管を設け、各吹気管からの吹出気流
及び吸気管の吸引気流とにより風綿を吸引ダクトへ吸引
除去する装置が開示されている。一方、精紡機において
は各ローラパートの出口部にニューマ装置を配設し、正
常紡出時には紡出糸に付着した風綿を除去し、糸切れ時
には連続供給されるフリースを吸引除去するようにして
いる。又、紡機機台に沿って走行するトラベリングクリ
ーナも清掃装置として広く使用されている。
綿がドラフト部を構成する各部材上あるいはフレーム上
に堆積し、この風綿が塊りとなって紡出糸に連れ込まれ
て紡出糸の品質低下を生じさせる。従来、これら風綿の
堆積を防止する清掃装置として例えば実公昭57−38383
号公報には、ドラフト装置のトップローラ側及びボトム
ローラ側にローラパートに向かって圧縮空気を吹き出す
吹気管をそれぞれ配設するとともにフライヤ支持レール
の前端に吹気管を配設し、ドラフト装置の後方に吸引ダ
クトに連通する吸気管を設け、各吹気管からの吹出気流
及び吸気管の吸引気流とにより風綿を吸引ダクトへ吸引
除去する装置が開示されている。一方、精紡機において
は各ローラパートの出口部にニューマ装置を配設し、正
常紡出時には紡出糸に付着した風綿を除去し、糸切れ時
には連続供給されるフリースを吸引除去するようにして
いる。又、紡機機台に沿って走行するトラベリングクリ
ーナも清掃装置として広く使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、トラベリングクリーナを使用した場合にはト
ラベリングクリーナからの吹き出し気流により機台上か
ら吹き飛ばされた風綿等が再び機台上に堆積したり、風
綿をまき散らして作業環境を悪くするという問題があ
る。又、吹気管と吸気管の作用により風綿等をダクト内
へ吸引除去する装置あるいはニューマ装置においては、
各紡機機台端にフィルタボックスを設けて吸引した風綿
等をフィルタ上に集積する構成で人手によるフィルタの
定期的な掃除を必要とし、しかもその清掃周期が短いと
いう問題があるばかりでなく、フィルタボックスから遠
い側の吸引作用が低下するという問題もある。
ラベリングクリーナからの吹き出し気流により機台上か
ら吹き飛ばされた風綿等が再び機台上に堆積したり、風
綿をまき散らして作業環境を悪くするという問題があ
る。又、吹気管と吸気管の作用により風綿等をダクト内
へ吸引除去する装置あるいはニューマ装置においては、
各紡機機台端にフィルタボックスを設けて吸引した風綿
等をフィルタ上に集積する構成で人手によるフィルタの
定期的な掃除を必要とし、しかもその清掃周期が短いと
いう問題があるばかりでなく、フィルタボックスから遠
い側の吸引作用が低下するという問題もある。
発明の構成 (問題点を解決するための手段) 前記の問題点を解決するためにこの発明においては、フ
ィルタで覆われた吸気用開口部を有し、機台長手方向全
長にわたって設けた吸引ダクトと、前記吸引ダクトに沿
って往復駆動される支持体と、前記支持体上に装備さ
れ、前記フィルタに当接する作用位置とフィルタから離
間した退避位置とに移動配置可能に配設されたかき取り
部材と、機台の一端に配設され、前記かき取り部材によ
りフィルタ上からかき取られて搬送された風綿等を集め
る収集装置と、前記支持体が、前記収集装置が配設され
た機台の一端へ向かって移動する往動時には前記かき取
り部材を作用位置に配置させ、機台の他端へ向かって移
動する復動時には退避位置に配置させる切換手段とを備
えている。
ィルタで覆われた吸気用開口部を有し、機台長手方向全
長にわたって設けた吸引ダクトと、前記吸引ダクトに沿
って往復駆動される支持体と、前記支持体上に装備さ
れ、前記フィルタに当接する作用位置とフィルタから離
間した退避位置とに移動配置可能に配設されたかき取り
部材と、機台の一端に配設され、前記かき取り部材によ
りフィルタ上からかき取られて搬送された風綿等を集め
る収集装置と、前記支持体が、前記収集装置が配設され
た機台の一端へ向かって移動する往動時には前記かき取
り部材を作用位置に配置させ、機台の他端へ向かって移
動する復動時には退避位置に配置させる切換手段とを備
えている。
(作用) この発明においてはダクト内に吸引気流が発生すると、
この吸引気流によりローラパート、スピンドルパート等
で発生する風綿、糸切れ時のフロントボトムローラから
連続供給されるフリース、工場内空気中の浮遊風綿等が
吸気用開口部を覆うフィルタ上に吸着される。フィルタ
上に吸着された風綿等はかき取り部材が機台の一端へ向
かって移動する往動時にかき取り部材によりフィルタ上
からかき取られて機台の一端へと搬送され、機台の一端
に配設された収集装置に集められる。かき取り部材が機
台の一端に移動した時点で切換手段が作用されてかき取
り部材はフィルタから離間した退避位置に配置される。
そしてかき取り部材はフィルタ綿から離間した状態で機
台の他端に向かって移動する。そして、かき取り部材が
機台の他端まで移動した時点で再び切換手段が作動さ
れ、かき取り部材はフィルタに当接する作用位置に配置
される。
この吸引気流によりローラパート、スピンドルパート等
で発生する風綿、糸切れ時のフロントボトムローラから
連続供給されるフリース、工場内空気中の浮遊風綿等が
吸気用開口部を覆うフィルタ上に吸着される。フィルタ
上に吸着された風綿等はかき取り部材が機台の一端へ向
かって移動する往動時にかき取り部材によりフィルタ上
からかき取られて機台の一端へと搬送され、機台の一端
に配設された収集装置に集められる。かき取り部材が機
台の一端に移動した時点で切換手段が作用されてかき取
り部材はフィルタから離間した退避位置に配置される。
そしてかき取り部材はフィルタ綿から離間した状態で機
台の他端に向かって移動する。そして、かき取り部材が
機台の他端まで移動した時点で再び切換手段が作動さ
れ、かき取り部材はフィルタに当接する作用位置に配置
される。
(実施例1) 以下、この発明を粗紡機に具体化した一実施例を第1〜
4図に従って説明する。粗紡機機台1のローラビーム2
上に設置されたドラフト装置3の後方下部には機台長手
方向全長にわたって吸引ダクト4が配設されている。吸
引ダウト4の上部には吸気用開口部5が、下部には吹気
用開口部6がそれぞれ機台長手方向全長にわたって形成
されている。吸引ダクト4内には前記吸気用開口部5か
らの吸引気流F1を発生させる回転羽根車7が機台長手方
向全長にわたって複数個配設されている。回転羽根車7
は特開昭62−62936号公報に開示された装置と同様に一
対の取付円板7aに多数の弯曲板7bを固定することにより
形成され、回転軸8の駆動により第1図の矢印方向に回
転駆動されるようになっている。又、吸引ダクト4内に
は回転羽根車7が回転した際に吸気用開口部5へ向かう
吸引気流F1を安定させる安定板4aが配設されている。
4図に従って説明する。粗紡機機台1のローラビーム2
上に設置されたドラフト装置3の後方下部には機台長手
方向全長にわたって吸引ダクト4が配設されている。吸
引ダウト4の上部には吸気用開口部5が、下部には吹気
用開口部6がそれぞれ機台長手方向全長にわたって形成
されている。吸引ダクト4内には前記吸気用開口部5か
らの吸引気流F1を発生させる回転羽根車7が機台長手方
向全長にわたって複数個配設されている。回転羽根車7
は特開昭62−62936号公報に開示された装置と同様に一
対の取付円板7aに多数の弯曲板7bを固定することにより
形成され、回転軸8の駆動により第1図の矢印方向に回
転駆動されるようになっている。又、吸引ダクト4内に
は回転羽根車7が回転した際に吸気用開口部5へ向かう
吸引気流F1を安定させる安定板4aが配設されている。
吸引ダクト4の上部には前記回転羽根車7の回転により
生じる吸引気流F1によって風綿等が吸引ダクト4内へ侵
入するのを阻止するためのフィルタ9が吸気用開口部5
を覆う状態に取付けられている。フィルタ9は枠体にネ
ットを張ることにより形成され、10個前後が着脱可能に
固定されている。吸引ダクト4の後方にはレール10,11
が機台長手方向に沿って上下に平行に延設され、上下そ
れぞれ一組の車輪12a,12bを有する支持体13が該車輪12
a,12bにおいてレール10,11と係合し、レール10,11に沿
って移動可能に支承されている。粗紡機機台1の一端に
は正逆回転駆動可能なモータ14により駆動される駆動プ
ーリ15が配設され、他端には被動プーリ16が配設されて
いる。支持体13は前記両プーリ15,16間に巻掛けられた
平ベルト17に対して一体移動可能にその前後両端におい
て連結されている。
生じる吸引気流F1によって風綿等が吸引ダクト4内へ侵
入するのを阻止するためのフィルタ9が吸気用開口部5
を覆う状態に取付けられている。フィルタ9は枠体にネ
ットを張ることにより形成され、10個前後が着脱可能に
固定されている。吸引ダクト4の後方にはレール10,11
が機台長手方向に沿って上下に平行に延設され、上下そ
れぞれ一組の車輪12a,12bを有する支持体13が該車輪12
a,12bにおいてレール10,11と係合し、レール10,11に沿
って移動可能に支承されている。粗紡機機台1の一端に
は正逆回転駆動可能なモータ14により駆動される駆動プ
ーリ15が配設され、他端には被動プーリ16が配設されて
いる。支持体13は前記両プーリ15,16間に巻掛けられた
平ベルト17に対して一体移動可能にその前後両端におい
て連結されている。
支持体13には前記フィルタ9上に吸着された風綿等をか
き取るかき取り部材としてのブラシ18が一対のリンク19
を介してその柄部18aにおいて支持される。リンク19は
前記車輪12aを支持する軸20に対して回動可能に支持さ
れるとともに、その下端に一対の係合凸部19a,19bが突
設され、該係合凸部19a,19bが支持体13に突設されたス
トッパピン21と係合することによりその回動範囲が規制
されるようになっている。前記両リンク19、ブラシ18の
柄部18a及び軸20により平行四節リンクが形成され、ブ
ラシ18はリンク19の回動によりフィルタ9と平行状態を
保持したまま上下に移動される。そして、前記一方の係
合凸部19aがストッパピン21と係合する時にはブラシ18
がフィルタ9と当接する作用位置に配置され、他方の係
合凸部19bがストッパピン21と係合する時にはブラシ18
がフィルタ9から離間した退避位置に配置されるように
なっている。又、支持体13とブラシ18の柄部18aとの間
には引張ばね22が張設され、リンク19の係合凸部19a,19
bのいずれか一方がストッパピン21と係合する状態すな
わちブラシ18を作用位置又は退避位置に保持するように
なっている。なお、ブラシ18の柄部18aの前面(第1図
の右側)には吸引ダクト4の上端後方に設けられたガイ
ドプレート23に沿って摺動するスライド24が固定されて
いる。
き取るかき取り部材としてのブラシ18が一対のリンク19
を介してその柄部18aにおいて支持される。リンク19は
前記車輪12aを支持する軸20に対して回動可能に支持さ
れるとともに、その下端に一対の係合凸部19a,19bが突
設され、該係合凸部19a,19bが支持体13に突設されたス
トッパピン21と係合することによりその回動範囲が規制
されるようになっている。前記両リンク19、ブラシ18の
柄部18a及び軸20により平行四節リンクが形成され、ブ
ラシ18はリンク19の回動によりフィルタ9と平行状態を
保持したまま上下に移動される。そして、前記一方の係
合凸部19aがストッパピン21と係合する時にはブラシ18
がフィルタ9と当接する作用位置に配置され、他方の係
合凸部19bがストッパピン21と係合する時にはブラシ18
がフィルタ9から離間した退避位置に配置されるように
なっている。又、支持体13とブラシ18の柄部18aとの間
には引張ばね22が張設され、リンク19の係合凸部19a,19
bのいずれか一方がストッパピン21と係合する状態すな
わちブラシ18を作用位置又は退避位置に保持するように
なっている。なお、ブラシ18の柄部18aの前面(第1図
の右側)には吸引ダクト4の上端後方に設けられたガイ
ドプレート23に沿って摺動するスライド24が固定されて
いる。
粗紡機機台1の一端には前記ブラシ18によりフィルタ9
上からかき取られて機台端部まで搬送された風綿等を集
める収集装置としての吸引除去装置25が配設されてい
る。又、機台の両端部には支持体13が機台端まで移動す
る前にブラシ18の柄部18aと係合してその移動を規制す
るストッパ26,27がそれぞれクリールピラー28に固定さ
れた状態で配設されている。このストッパ26,27、前記
平行四節リンク及び引張ばね22により支持体13が機台の
一端へ向かって移動する往動時には前記ブラシ18を作用
位置に配置させ、機台の他端へ向かって移動する復動時
には退避位置に配置させる切換手段が構成されている。
そしてブラシ18が機台の一端前記吸引除去装置25と対応
する位置に到達する以前にそれを検知する検知装置とし
てのリミットスイッチ29が設けられている。すなわち支
持体13が機台一端近くに到達すると、リミットスイッチ
29を押圧するので、吸引除去装置25が作動を開始し、ブ
ラシ18が該装置25に対応する位置に到達した時期には吸
引力は十分に高まっている。この吸引除去装置25はリミ
ットスイッチ29の検知信号により一定時間作動されるよ
うになっている。又、ブラケット30にはブラシ18が退避
位置に反転された際リンク19のピン31と対向する位置に
近接スイッチ32が固定されている。前記モータ14は近接
スイッチ32の検知信号により逆転駆動されるようになっ
ている。一方、機台の他端にはブラシ18が作用位置に反
転された際のリンク19のピン33と対応する位置に近接ス
イッチ34がストッパ27に対してブラケット35を介して固
定されている。近接スイッチ34の検知信号によりモータ
14が停止されるとともに、タイマ(図示せず)がカウン
トを開始し所定時間後にモータ14が再起動されるように
なっている。
上からかき取られて機台端部まで搬送された風綿等を集
める収集装置としての吸引除去装置25が配設されてい
る。又、機台の両端部には支持体13が機台端まで移動す
る前にブラシ18の柄部18aと係合してその移動を規制す
るストッパ26,27がそれぞれクリールピラー28に固定さ
れた状態で配設されている。このストッパ26,27、前記
平行四節リンク及び引張ばね22により支持体13が機台の
一端へ向かって移動する往動時には前記ブラシ18を作用
位置に配置させ、機台の他端へ向かって移動する復動時
には退避位置に配置させる切換手段が構成されている。
そしてブラシ18が機台の一端前記吸引除去装置25と対応
する位置に到達する以前にそれを検知する検知装置とし
てのリミットスイッチ29が設けられている。すなわち支
持体13が機台一端近くに到達すると、リミットスイッチ
29を押圧するので、吸引除去装置25が作動を開始し、ブ
ラシ18が該装置25に対応する位置に到達した時期には吸
引力は十分に高まっている。この吸引除去装置25はリミ
ットスイッチ29の検知信号により一定時間作動されるよ
うになっている。又、ブラケット30にはブラシ18が退避
位置に反転された際リンク19のピン31と対向する位置に
近接スイッチ32が固定されている。前記モータ14は近接
スイッチ32の検知信号により逆転駆動されるようになっ
ている。一方、機台の他端にはブラシ18が作用位置に反
転された際のリンク19のピン33と対応する位置に近接ス
イッチ34がストッパ27に対してブラケット35を介して固
定されている。近接スイッチ34の検知信号によりモータ
14が停止されるとともに、タイマ(図示せず)がカウン
トを開始し所定時間後にモータ14が再起動されるように
なっている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。機
台が運転されると回転羽根車7も同時に回転駆動され、
吸引ダクト4の吸気用開口部5に向かう吸引気流F1が発
生する。その吸引気流F1によりドラフト装置3から発生
する風綿や空気中に浮遊する風綿、繊維屑等がフィルタ
9上に吸着される。又、回転羽根車7の回転により吹気
用開口部6からは吹出気流F2が発生し、該吹出気流F2に
は粗紡機機台1の裏側を通って機台下部へと進み機台下
部から吹き出す。吹出気流F2は機台裏側に風綿が堆積す
るのを防止するとともに、機台の機構部への風綿、繊維
屑等の進入を阻止する働きも行う。機台下方から吹出さ
れた風綿等はトラベリングクリーナ等により除去され
る。
台が運転されると回転羽根車7も同時に回転駆動され、
吸引ダクト4の吸気用開口部5に向かう吸引気流F1が発
生する。その吸引気流F1によりドラフト装置3から発生
する風綿や空気中に浮遊する風綿、繊維屑等がフィルタ
9上に吸着される。又、回転羽根車7の回転により吹気
用開口部6からは吹出気流F2が発生し、該吹出気流F2に
は粗紡機機台1の裏側を通って機台下部へと進み機台下
部から吹き出す。吹出気流F2は機台裏側に風綿が堆積す
るのを防止するとともに、機台の機構部への風綿、繊維
屑等の進入を阻止する働きも行う。機台下方から吹出さ
れた風綿等はトラベリングクリーナ等により除去され
る。
ブラシ18は第3図に実線で示すように、常には粗紡機機
台1の吸引除去装置25と反対側の端部においてフィルタ
9と当接する作用位置に配置された状態で待機してい
る。機台運転後所定時間経過しタイマがタイムアップす
るとモータ14が正転駆動され駆動プーリ15が第3図の時
計方向に回転され、それに伴い支持体13と一体的にブラ
シ18が吸引除去装置25側へ向かって移動を開始する。ブ
ラシ18の移動に伴いフィルタ9上に吸着されていた風
綿、繊維屑等がブラシ18によりかき取られ、ブラシ18の
移動とともに吸引除去装置25が配置された機台端部へと
搬送される。ブラシ18の移動が続きブラシ18が機台の一
端近くまで移動した時点でリミットスイッチ29がそれを
検知すると、その検知信号により吸引除去装置25の作動
が開始される。そして、ブラシ18が機台の一端まで到達
した時点で第4図に鎖線で示すようにブラシ18がストッ
パ26と係合し、その状態からさらに支持体13が同方向に
移動を続ける。ブラシ18がストッパ26と係合した状態で
支持体13が第4図の右方へ移動することによりリンク19
は引張ばね22の弾性に抗して同図の反時計方向に回動さ
れる。リンク19が一定角度まで回動された時点で引張り
ばね22の力がリンク19を反時計方向に回動させるように
作用し、リンク19が反転されるとともに係合凸部19bが
ストッパピン21と係合する位置に反転され、同位置に保
持されてブラシ18がフィルタ9から離間した状態とな
る。
台1の吸引除去装置25と反対側の端部においてフィルタ
9と当接する作用位置に配置された状態で待機してい
る。機台運転後所定時間経過しタイマがタイムアップす
るとモータ14が正転駆動され駆動プーリ15が第3図の時
計方向に回転され、それに伴い支持体13と一体的にブラ
シ18が吸引除去装置25側へ向かって移動を開始する。ブ
ラシ18の移動に伴いフィルタ9上に吸着されていた風
綿、繊維屑等がブラシ18によりかき取られ、ブラシ18の
移動とともに吸引除去装置25が配置された機台端部へと
搬送される。ブラシ18の移動が続きブラシ18が機台の一
端近くまで移動した時点でリミットスイッチ29がそれを
検知すると、その検知信号により吸引除去装置25の作動
が開始される。そして、ブラシ18が機台の一端まで到達
した時点で第4図に鎖線で示すようにブラシ18がストッ
パ26と係合し、その状態からさらに支持体13が同方向に
移動を続ける。ブラシ18がストッパ26と係合した状態で
支持体13が第4図の右方へ移動することによりリンク19
は引張ばね22の弾性に抗して同図の反時計方向に回動さ
れる。リンク19が一定角度まで回動された時点で引張り
ばね22の力がリンク19を反時計方向に回動させるように
作用し、リンク19が反転されるとともに係合凸部19bが
ストッパピン21と係合する位置に反転され、同位置に保
持されてブラシ18がフィルタ9から離間した状態とな
る。
リンク19の反転が完了すると近接スイッチ32がピン31を
検知し、その検知信号によりモータ14が逆転駆動され
る。そして、ブラシ18はフィルタ9から離間した退避位
置に保持された状態で支持体13とともに機台の他端側へ
向かって移動する。ブラシ18が機台の他端まで移動した
時点でストッパ27と係合し、その状態で支持体13がさら
に移動を続けることにより前記と同様にリンク19が第3,
4図の時計方向に反転されてブラシ18が第3図に実線で
示すフィルタ9と当接する作用位置に配置される。リン
ク19の反転が完了すると近接スイッチ34がピン33を検知
し、その検知信号によりモータ14の駆動が停止されて一
連の動作が完了する。又、近接スイッチ34の検知信号に
よりタイマがカウントを開始しそのタイムアップにより
前記と同様にブラシ18の往復移動が行われる。
検知し、その検知信号によりモータ14が逆転駆動され
る。そして、ブラシ18はフィルタ9から離間した退避位
置に保持された状態で支持体13とともに機台の他端側へ
向かって移動する。ブラシ18が機台の他端まで移動した
時点でストッパ27と係合し、その状態で支持体13がさら
に移動を続けることにより前記と同様にリンク19が第3,
4図の時計方向に反転されてブラシ18が第3図に実線で
示すフィルタ9と当接する作用位置に配置される。リン
ク19の反転が完了すると近接スイッチ34がピン33を検知
し、その検知信号によりモータ14の駆動が停止されて一
連の動作が完了する。又、近接スイッチ34の検知信号に
よりタイマがカウントを開始しそのタイムアップにより
前記と同様にブラシ18の往復移動が行われる。
前記のようにブラシ18は吸引除去装置25が配設された機
台の一端に向かう往動時にのみフィルタ9に当接して移
動し、吸引除去装置25が配置された機台の一端でフィル
タ9から離間した退避位置に配置されるため、フィルタ
9上からかき取られた風綿等は確実に吸引除去装置25に
より除去され、復動時に風綿を持ち帰ることがない。
又、この実施例の装置においてはフィルタ9が枠体にネ
ットを張ったいわゆるサッシ構造に形成されユニットご
とで取り外しできるため、ネットの交換、目詰りの修復
等の保全作業が容易となる。又、吸引除去装置25は常に
作動されるのではなくブラシ18が機台端に近付いた時点
で所定時間だけ作動されるため動力消費量が低減され
る。さらには、切換手段が平行四節リンク、引張ばね22
及びストッパ26,27により構成されているため、構造が
簡単であるにもかかわらずブラシ18を作用位置と退避位
置とに所定タイミングで確実に移動配置することができ
る。
台の一端に向かう往動時にのみフィルタ9に当接して移
動し、吸引除去装置25が配置された機台の一端でフィル
タ9から離間した退避位置に配置されるため、フィルタ
9上からかき取られた風綿等は確実に吸引除去装置25に
より除去され、復動時に風綿を持ち帰ることがない。
又、この実施例の装置においてはフィルタ9が枠体にネ
ットを張ったいわゆるサッシ構造に形成されユニットご
とで取り外しできるため、ネットの交換、目詰りの修復
等の保全作業が容易となる。又、吸引除去装置25は常に
作動されるのではなくブラシ18が機台端に近付いた時点
で所定時間だけ作動されるため動力消費量が低減され
る。さらには、切換手段が平行四節リンク、引張ばね22
及びストッパ26,27により構成されているため、構造が
簡単であるにもかかわらずブラシ18を作用位置と退避位
置とに所定タイミングで確実に移動配置することができ
る。
なお、この発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、収集装置として吸引除去装置25に代えて集
綿ボックスを設け、ブラシ18によりフィルタ9上から除
去されて搬送されてきた風綿等を該集綿ボックスに落し
込む位置までブラシ18を移動させるとともに、集綿ボッ
クスの上方にブラシ18に付着した風綿等を払い落とす拡
い落し部材を設けてもよい。又、支持体13を往復駆動さ
せる巻掛け伝動機構を構成する平ベルト17にかえてチェ
ーン、ワイヤを使用したり、巻掛け伝動機構に代えてボ
ールねじを使用してもよい。又、かき取り部材としてゴ
ム等の弾性部材で形成されたスクレーパを使用したり、
かき取り部材を作用位置と退避位置とに移動配置させる
手段として支持体13にかき取り部材を上下動可能に取付
けるとともにエアシリンダ等で移動配置させる構成を採
用してもよい。さらには、粗紡機に限らず精紡機、ワイ
ンダ、撚糸機等の他の紡機に具体化してもよい。
く、例えば、収集装置として吸引除去装置25に代えて集
綿ボックスを設け、ブラシ18によりフィルタ9上から除
去されて搬送されてきた風綿等を該集綿ボックスに落し
込む位置までブラシ18を移動させるとともに、集綿ボッ
クスの上方にブラシ18に付着した風綿等を払い落とす拡
い落し部材を設けてもよい。又、支持体13を往復駆動さ
せる巻掛け伝動機構を構成する平ベルト17にかえてチェ
ーン、ワイヤを使用したり、巻掛け伝動機構に代えてボ
ールねじを使用してもよい。又、かき取り部材としてゴ
ム等の弾性部材で形成されたスクレーパを使用したり、
かき取り部材を作用位置と退避位置とに移動配置させる
手段として支持体13にかき取り部材を上下動可能に取付
けるとともにエアシリンダ等で移動配置させる構成を採
用してもよい。さらには、粗紡機に限らず精紡機、ワイ
ンダ、撚糸機等の他の紡機に具体化してもよい。
発明の効果 以上詳述したように、この発明によれば吸引ダクトの開
口部を覆うフィルタ上に吸着された風綿等をフィルタ上
からかき取るかき取り部材が、機台の一端に設けられた
収集装置へ向かって移動する往動時にフィルタ面と当接
する作用位置に配置されるため、かき取り部材の往動時
にフィルタ上からかき取られた風綿等のかき取り部材が
復動時に再び持ち帰ることが防止されフィルタ上に吸着
された風綿等が確実に収集装置へと集められる。
口部を覆うフィルタ上に吸着された風綿等をフィルタ上
からかき取るかき取り部材が、機台の一端に設けられた
収集装置へ向かって移動する往動時にフィルタ面と当接
する作用位置に配置されるため、かき取り部材の往動時
にフィルタ上からかき取られた風綿等のかき取り部材が
復動時に再び持ち帰ることが防止されフィルタ上に吸着
された風綿等が確実に収集装置へと集められる。
第1図はこの発明の装置を備えた粗紡機の要部側断面
図、第2図はドラフト装置を省略した概略平面図、第3
図は同じく上部背面図、第4図はリンクの反転作用を示
す要部背面図である。 吸引ダクト4、吸気用開口部5、フィルタ9、支持体1
3、平ベルト17、かき取部材としてのブラシ18、切換手
段を構成するリンク19、軸20、ストッパピン21、引張ば
ね22,ストッパ26,27、収集装置としての吸引除去装置2
5、検知装置としてのリミットスイッチ29。
図、第2図はドラフト装置を省略した概略平面図、第3
図は同じく上部背面図、第4図はリンクの反転作用を示
す要部背面図である。 吸引ダクト4、吸気用開口部5、フィルタ9、支持体1
3、平ベルト17、かき取部材としてのブラシ18、切換手
段を構成するリンク19、軸20、ストッパピン21、引張ば
ね22,ストッパ26,27、収集装置としての吸引除去装置2
5、検知装置としてのリミットスイッチ29。
フロントページの続き (72)発明者 中根 克己 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 森下 寿男 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−28923(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】フィルタで覆われた吸気用開口部を有し、
機台長手方向全長にわたって設けた吸引ダクトと、前記
吸引ダクトに沿って往復駆動される支持体と、 前記支持体上に装備され、前記フィルタに当接する作用
位置とフィルタから離間した退避位置とに移動配置可能
に配設されたかき取り部材と、 機台の一端に配設され、前記かき取り部材によりフィル
タ上からかき取られて搬送された風綿等を集める収集装
置と、 前記支持体が、前記収集装置が配設された機台の一端へ
向かって移動する往動時には前記かき取り部材を作用位
置に配置させ、機台の他端へ向かって移動する復動時に
は退避位置に配置させる切換手段 とを備えた紡機における集塵綿の処理装置。 - 【請求項2】前記支持体は機台長手方向に沿って往復駆
動されるベルトに一体移動可能に連結され、かき取り部
材は該支持体に対して平行四節リンクを介して支持され
たブラシであり、前記切換手段は前記平行四節リンクと
係合してその回動範囲を規制するストッパピンと、平行
四節リンクと支持体間に張設された引張ばねと、機台両
端部において前記かき取り部材と係合可能な位置に配設
され支持体が機台端まで移動する前にかき取り部材と係
合して支持体の移動にともない引張ばねの力に抗して平
行四節リンクを反転させるストッパとから構成されてい
る特許請求の範囲第1項に記載の紡機における集塵綿の
処理装置。 - 【請求項3】前記収集装置は前記かき取り部材が機台の
一端に到達する直前にそれを検知する検知装置の検知信
号により一定時間作動させる吸引除去装置である特許請
求の範囲第1項に記載の紡機における集塵綿の処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17058587A JPH0762288B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 紡機における集塵綿の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17058587A JPH0762288B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 紡機における集塵綿の処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6485334A JPS6485334A (en) | 1989-03-30 |
JPH0762288B2 true JPH0762288B2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=15907564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17058587A Expired - Lifetime JPH0762288B2 (ja) | 1987-07-07 | 1987-07-07 | 紡機における集塵綿の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762288B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100294737B1 (ko) * | 1997-09-05 | 2001-11-22 | 이시카와 타다시 | 조방기의청소장치 |
-
1987
- 1987-07-07 JP JP17058587A patent/JPH0762288B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6485334A (en) | 1989-03-30 |
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